2
Topics 当プログラムの課程参加学生である福永和人さん(生命理 工学研究科 当時 D3)が 2017 年 3 月16 日(木)〜 19 日 (日)に慶應義塾大学日吉キャンパス(横浜市)で開催さ れた日本化学会第 97 春季年会(2017)において、学生講 演賞を受賞しました。(発表タイトル:カルシウムイオン応 答性超分子ペプチドゲルの細胞足場材料への応用) また、8 月20 日(日)〜 24日(木)に福岡国際会議場(福 岡市)で開催された Biomaterials International 2017 にお いて、 Best Poster Paper Award を受賞しました。(発表タ イトル:Calcium Ion Responsive Self-Assembling Peptide Materials for Cell Culture) 当プログラムの修了生である大塚慎平さん(生命理工学研 究科 平成 28 年度 修了生)が、2017 年度コラファス賞 (Dimitris N. Chorafas Foundation award)を受賞しまし た。(論文タイトル:Molecular Mechanism of Porphyrin Metabolism in Hypoxic Tumor Microenvironment) 6 月 26 日(月)すずかけ台キャンパスにおいて、ACLS セ ミナーを開催しました。今年の ACLS 国際夏の学校の開催 地であるシンガポール南洋理工大学(NTU)の James P. Tam 先生にペプチドリガーゼを用いた様々な分子のタンパ ク質修飾法について、ご講演いただきました。 7 月11日(火)・8 月 29 日(火)・11 月 30 日(木)すず かけ台キャンパスにおいて、情報生命海外インターンシッ プ報告会を開催しました。海外インターンシップを終えた 学生 14 名が貴重な経験や学んだ内容について、プレゼン テーションを行いました。 7 月 14 日(金)すずかけ台キャンパスにおいて、ACLS セ ミナーを開催しました。リヨン大学の Juliette Martin 博士 と Guillaume Launay 博士に、タンパク質どうしの反応を コンピュータで予測する方法や、予測結果を公開するシス テムの構築について紹介していただきました。 7月8日(土)・9日(日)信州大学上田キャンパス(長野県) で開催された第五回全国博士課程教育リーディングプログ ラム学生会議に、ACLS からは 3 名の学生が参加しました。 10 月 20 日(金)・21 日(土)名古屋マリオットアソシアホ テル(愛知県)で開催された博士課程教育リーディングプ ログラムフォーラム 2017 に ACLS からは 3 名の学生が参 加しました。参加者の 1 人である安田翔也さん(総合理工 学研究科 D3)は Industrial Leader 区分における学生ポ スター発表にて、Industrial Future Leader Award を受賞 しました。 2018 年 1 月 10 日(水)すずかけホールにて、第 6 回生 命理工国際シンポジウムを開催します。“A New Epoch of Membrane Science and Technology: Interface between Living and Non-Living Systems” をテーマに、国内外の著 名な講演者が最先端の研究を紹介します。 4 | ACLS Newsletter vol.15 2017.12 編集後記 これまで長くニューズレターの編集に携わっていただい た黒川裕美子先生に代わって、第 15 号の編集を行いま した。シンガポールで開催した夏の学校 2017 も無事に 成功。そして嬉しい事に、ACLS 修了生が中心となって、 ガンマクラブを立ち上げてくれました。これからの日本 を支えるリーダーに、また一歩彼らは近づいたかな (FK) ACLS Newsletter 第 15 号(2017 年 12 月 22 日発行) 東京工業大学 情報生命博士教育院 (文部科学省 平成 23 年度「博士課程教育リーディングプログラム」採択) すずかけ台事務室 〒 226-8501 神奈川県横浜市緑区長津田町 4259, J3-141 (J3 棟 407 号室) Tel:045-924-5827 Fax:045-924-5930 offi[email protected] http://www.acls.titech.ac.jp/ ガンマクラブ はじめました ACLS Newsletter vol.15 2017.12 | 1 早いもので、ACLS が立ち上がってから 既に 6 年近くが経過しました。言うまで もありませんが、ACLS とは情報科学と 生命科学の二つの異なった分野の学修を 通し、新しいタイプの博士人材を輩出す ることを目的とし設置されたプログラムで す。さて、情報科学と生命科学の融合領 域と言えば、昔よりバイオインフォマティ クスと呼ばれる分野があります。私はバイ オインフォマティクス研究者の端くれとし て、この中のゲノム情報解析分野に携わっ てきました。そこで今日は、私が関わって きたゲノム情報解析を通して様々な学修の 重要性について少しお話しすることにした いと思います。 私は元々ヒトゲノムプロジェクトの一員 として、Sanger 法によるシークエンスデー タ解析に従事していました。今から 20 年以上も前のことになります。その当時 は、ゲノム断片をつなぐ、いわゆる「アセ ンブル」をするにしてもよいプログラムは 存在せず、研究者が独自の方法で「繋いで」 いました。忘れもしないのが、あるアメリ カ人の研究者に彼の方法を尋ねた時に、 「Word」を使っていると言われたことでし た。一瞬自分の英語力を疑った訳ですが、 間違いではなくて、ワープロソフトを使っ ていると言うのです。二本の配列の重な る部分を検索機能を使って探し、そこを 頼りに繋いでいると。その後、アセンブ ラと呼ばれるプログラムが普及してきます が、基本的なアイデアは同じです。任意 のペアの配列間に存在する長く重なる箇 所を素早く探索して、そこをベースとして 重ねていく、いわゆる Overlap-Layout- Consensus(OLC)アルゴリズムです。 その後ヒトゲノムプロジェクトは 2000 年 6 月に解読完了宣言と言う形で完成を みることになりました。しかしヒトゲノム には SNPs を中心とした個人差があり、 疾患などと関連付けた解析には個人個人 のゲノム解読が必要だということも同時に わかってきました。このためには、ゲノム 解読コストを如何に下げるかが鍵になって きます。その考えのもと次々と開発されて いるのがいわゆる次世代シークエンサー です。今日最も普及しているショートリー ドタイプのシークエンサーを利用すれば、 ヒトゲノム一人分の決 定コストは 10-100 万円程度にまで下がってきています。この ショートタイプシークエンサー時代のゲノ ムアセンブルには、de Bruijn グラフを利 用したアルゴリズムが一般的には用いら れています。配列間の相同性検索を回避 することが可能なためです。 しかし、ここにきて PacBio, Nanopore など数 10kb 読めるシークエンサーが出 現してきました。これらのシークエンサー はエラーレートが 10 数 % と極めて高い ものの、長い繰り返し配列を乗り越えら れるなど、その活用が期待されています。 現在、これらのデータを活用すべく様々 なソフトウェア開発が行われていますが、 期待されているのはここ 10 年ほど廃れて いた、OLC アルゴリズムに基づく手法です。 de Bruijn グラフベースのアルゴリズムは シークエンスエラーに弱く、また解析対 象のシークエンス本数もはるかに少ない ためです。 このように我々は研究を遂行するにあた り、時代の変遷とともに様々な手法を使 い分けていかなければいけません。OLC アルゴリズムのように 10 年 20 年昔に使 われていた手法が再度日の目を見ることも よくある出来事です。ACLS プログラムを 通じて学んだ知識は、決して過去の遺物 ではありません。幅広く身につけた知識 は、将来様々な進路においてきっと役立っ てくれることと思います。表面的にではな く本質を理解し、自分の血や肉とした知 識は強いです。思わぬところで活きてくる ことも多いです。この素晴らしいプログラ ムから得たものを是非活用し、大きく羽 ばたいてくれることを期待しています。 〜 多 様 な 学 修 は 身 を 助 く? 巻頭言 vol . 15 2 0 1 7. 1 2 2017 年 12 月 9 日 13 時より、情報生命博士教育院の同窓会組織の発起会が、 大岡山の蔵前会館大会議室において開催されました。発起会には、修了生、在校生、 教員、事務員合わせて 28 名が立ち会いました。発起人の一人である松原惇高さ んによるガンマクラブの趣旨について説明の後、金沢大学で研究をされている修了 生の今村元紀さんより、講演がありました。講演ではアカデミア特有のネットワー ク構築の難しさや、ガンマクラブの必要性などについて熱心に語られ、さらに研 究についてのシーズ等の説明などを行い、発起会ながら活発な質疑がありました。 そして次に研究・産学連携本部の原田隆先生による会則案についての議論を経て、 最終的に発起に必要な会則が参加者全員により決められ、ガンマクラブが、その スタートを切る事ができました。そして、初代のガンマクラブを支える右記の役員 メンバーが決まりました。 来年のガンマクラブの年会に向けて、参加者全員でアイデアを出し合い、これか らの運営の方向性や、その実現方法など、沢山の案が提案されました。これまで 課程参加した学生、教員、メンター関係者を中心に、広く交流を継続し、新たな 人材ネットワークの構築・発展する事を目的として、ガンマクラブがスタートしまし たので、できるだけ多くの資格者に参加していただきたいと考えております。今後は、 ガンマクラブのホームページ開設などの計画もあり、準備が整い次第アナウンスが 行われる予定です。 伊藤武彦 情報生命博士教育院 グループ型問題解決演習 WG 委員長 生命理工学院 教授 東京工業大学 情報生命博士教育院 Education Academy of Computational Life Sciences (ACLS) (文部科学省 平成23年度「博士課程教育リーディングプログラム」採択) ACLS Newsletter contents 1――巻頭言〜多様な学修は身を助く? 2-3ACLS 国際夏の学校 2017 開催レポート 4――ACLS ニュース、人事異動、トピックス 人事異動 教員退職 H29.8.31 特任助教 黒川裕美子 H29.11.30 特任助教 伊藤栄紘 ガンマクラブ立ち上げのコアメンバーが発起会参加の全 員から承認されて決まりました(左から、会長:松原、副 会長:大上、理事:鈴木、梶谷、矢野、倉澤、幹事:柳澤) ガンマクラブ役員リスト 会長 松原惇高 平成28年度 ACLS修了生 副会長 大上雅史 平成25年度 博士修了生 理事 鈴木脩司 平成26年度 ACLS修了生 理事 梶谷嶺 平成26年度 ACLS修了生 理事 矢野雅大 平成28年度 ACLS修了生 理事 倉澤光 修士2年 監事 柳澤渓甫 博士2年

4|ACLS Newsletter vol.15 2017.12 ACLS...Topics 当プログラムの課程参加学生である福永和人さん(生命理 工学研究科 当時D3)が2017年3月16日(木)〜19日

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Page 1: 4|ACLS Newsletter vol.15 2017.12 ACLS...Topics 当プログラムの課程参加学生である福永和人さん(生命理 工学研究科 当時D3)が2017年3月16日(木)〜19日

Topics

● 当プログラムの課程参加学生である福永和人さん(生命理工学研究科 当時 D3)が 2017 年 3 月16 日(木)〜 19 日

(日)に慶應義塾大学日吉キャンパス(横浜市)で開催された日本化学会第 97 春季年会(2017)において、学生講演賞を受賞しました。(発表タイトル:カルシウムイオン応答性超分子ペプチドゲルの細胞足場材料への応用)

 また、8 月 20 日(日)〜 24 日(木)に福岡国際会議場(福岡市)で開催された Biomaterials International 2017 において、 Best Poster Paper Award を受賞しました。(発表タイトル: Calcium Ion Responsive Self-Assembling Peptide Materials for Cell Culture)

● 当プログラムの修了生である大塚慎平さん(生命理工学研究科 平成 28 年度 修了生)が、2017 年度コラファス賞

(Dimitris N. Chorafas Foundation award)を受賞しました。(論文タイトル:Molecular Mechanism of Porphyrin Metabolism in Hypoxic Tumor Microenvironment)

● 6 月 26 日(月)すずかけ台キャンパスにおいて、ACLS セミナーを開催しました。今年の ACLS 国際夏の学校の開催地であるシンガポール南洋理工大学(NTU)の James P. Tam 先生にペプチドリガーゼを用いた様々な分子のタンパク質修飾法について、ご講演いただきました。

● 7 月11 日(火)・8 月 29 日(火)・11 月 30 日(木)すずかけ台キャンパスにおいて、情報生命海外インターンシップ報告会を開催しました。海外インターンシップを終えた学生 14 名が貴重な経験や学んだ内容について、プレゼンテーションを行いました。

● 7 月14 日(金)すずかけ台キャンパスにおいて、ACLS セ

ミナーを開催しました。リヨン大学の Juliette Martin 博士と Guillaume Launay 博士に、タンパク質どうしの反応をコンピュータで予測する方法や、予測結果を公開するシステムの構築について紹介していただきました。

● 7 月 8 日(土)・9 日(日)信州大学上田キャンパス(長野県)で開催された第五回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議に、ACLS からは 3 名の学生が参加しました。

● 10 月 20 日(金)・21 日(土)名古屋マリオットアソシアホテル(愛知県)で開催された博士課程教育リーディングプログラムフォーラム 2017 に ACLS からは 3 名の学生が参加しました。参加者の 1 人である安田翔也さん(総合理工学研究科 D3)は Industrial Leader 区分における学生ポスター発表にて、Industrial Future Leader Award を受賞しました。

● 2018 年 1 月10 日(水)すずかけホールにて、第 6 回生命理工国際シンポジウムを開催します。“A New Epoch of Membrane Science and Technology: Interface between Living and Non-Living Systems” をテーマに、国内外の著名な講演者が最先端の研究を紹介します。

4 | ACLS Newsletter vol.15 2017.12

■ 編集後記

これまで長くニューズレターの編集に携わっていただいた黒川裕美子先生に代わって、第 15 号の編集を行いました。シンガポールで開催した夏の学校 2017 も無事に成功。そして嬉しい事に、ACLS 修了生が中心となって、ガンマクラブを立ち上げてくれました。これからの日本を支えるリーダーに、また一歩彼らは近づいたかな (FK)

ACLS Newsletter 第 15 号(2017 年 12 月 22 日発行)東京工業大学 情報生命博士教育院

(文部科学省 平成 23 年度「博士課程教育リーディングプログラム」採択)すずかけ台事務室〒 226-8501 神奈川県横浜市緑区長津田町 4259, J3-141 (J3 棟 407 号室)Tel:045-924-5827 Fax:[email protected] http://www.acls.titech.ac.jp/

ガンマクラブ はじめました

ACLS Newsletter vol.15 2017.12 | 1

早いもので、ACLS が立ち上がってから既に 6 年近くが経過しました。言うまでもありませんが、ACLS とは情報科学と生命科学の二つの異なった分野の学修を通し、新しいタイプの博士人材を輩出することを目的とし設置されたプログラムです。さて、情報科学と生命科学の融合領域と言えば、昔よりバイオインフォマティクスと呼ばれる分野があります。私はバイオインフォマティクス研究者の端くれとして、この中のゲノム情報解析分野に携わってきました。そこで今日は、私が関わってきたゲノム情報解析を通して様々な学修の重要性について少しお話しすることにしたいと思います。

私は元々ヒトゲノムプロジェクトの一員として、Sanger 法によるシークエンスデータ解析に従事していました。今から 20

年以上も前のことになります。その当時は、ゲノム断片をつなぐ、いわゆる「アセンブル」をするにしてもよいプログラムは存在せず、研究者が独自の方法で「繋いで」いました。忘れもしないのが、あるアメリカ人の研究者に彼の方法を尋ねた時に、

「Word」を使っていると言われたことでした。一瞬自分の英語力を疑った訳ですが、間違いではなくて、ワープロソフトを使っていると言うのです。二本の配列の重なる部分を検索機能を使って探し、そこを頼りに繋いでいると。その後、アセンブラと呼ばれるプログラムが普及してきますが、基本的なアイデアは同じです。任意のペアの配列間に存在する長く重なる箇所を素早く探索して、そこをベースとして重ねていく、いわゆる Overlap-Layout-Consensus(OLC)アルゴリズムです。

その後ヒトゲノムプロジェクトは 2000年 6 月に解読完了宣言と言う形で完成をみることになりました。しかしヒトゲノムには SNPs を中心とした個人差があり、疾患などと関連付けた解析には個人個人のゲノム解読が必要だということも同時にわかってきました。このためには、ゲノム解読コストを如何に下げるかが鍵になってきます。その考えのもと次 と々開発されているのがいわゆる次世代シークエンサーです。今日最も普及しているショートリードタイプのシークエンサーを利用すれば、ヒトゲノム一人分の決定コストは 10-100万円程度にまで下がってきています。このショートタイプシークエンサー時代のゲノ

ムアセンブルには、de Bruijn グラフを利用したアルゴリズムが一般的には用いられています。配列間の相同性検索を回避することが可能なためです。

しかし、ここにきて PacBio, Nanoporeなど数 10kb 読めるシークエンサーが出現してきました。これらのシークエンサーはエラーレートが 10 数 % と極めて高いものの、長い繰り返し配列を乗り越えられるなど、その活用が期待されています。現在、これらのデータを活用すべく様々なソフトウェア開発が行われていますが、期待されているのはここ10 年ほど廃れていた、OLCアルゴリズムに基づく手法です。de Bruijn グラフベースのアルゴリズムはシークエンスエラーに弱く、また解析対象のシークエンス本数もはるかに少ないためです。

このように我々は研究を遂行するにあたり、時代の変遷とともに様々な手法を使い分けていかなければいけません。OLCアルゴリズムのように 10 年 20 年昔に使われていた手法が再度日の目を見ることもよくある出来事です。ACLS プログラムを通じて学んだ知識は、決して過去の遺物ではありません。幅広く身につけた知識は、将来様々な進路においてきっと役立ってくれることと思います。表面的にではなく本質を理解し、自分の血や肉とした知識は強いです。思わぬところで活きてくることも多いです。この素晴らしいプログラムから得たものを是非活用し、大きく羽ばたいてくれることを期待しています。

〜 多 様 な 学 修 は 身 を 助 く?巻頭言

vol .15―2017. 12

2017 年 12 月 9 日13 時より、情報生命博士教育院の同窓会組織の発起会が、大岡山の蔵前会館大会議室において開催されました。発起会には、修了生、在校生、教員、事務員合わせて 28 名が立ち会いました。発起人の一人である松原惇高さんによるガンマクラブの趣旨について説明の後、金沢大学で研究をされている修了生の今村元紀さんより、講演がありました。講演ではアカデミア特有のネットワーク構築の難しさや、ガンマクラブの必要性などについて熱心に語られ、さらに研究についてのシーズ等の説明などを行い、発起会ながら活発な質疑がありました。そして次に研究・産学連携本部の原田隆先生による会則案についての議論を経て、最終的に発起に必要な会則が参加者全員により決められ、ガンマクラブが、そのスタートを切る事ができました。そして、初代のガンマクラブを支える右記の役員メンバーが決まりました。

来年のガンマクラブの年会に向けて、参加者全員でアイデアを出し合い、これからの運営の方向性や、その実現方法など、沢山の案が提案されました。これまで課程参加した学生、教員、メンター関係者を中心に、広く交流を継続し、新たな人材ネットワークの構築・発展する事を目的として、ガンマクラブがスタートしましたので、できるだけ多くの資格者に参加していただきたいと考えております。今後は、ガンマクラブのホームページ開設などの計画もあり、準備が整い次第アナウンスが行われる予定です。

伊藤武彦情報生命博士教育院

グループ型問題解決演習 WG 委員長生命理工学院 教授

東京工業大学 情報生命博士教育院Education Academy of Computational Life Sciences(ACLS)

(文部科学省 平成23年度「博士課程教育リーディングプログラム」採択)

ACLS Newsletter

contents1――巻頭言〜多様な学修は身を助く?

2-3―ACLS 国際夏の学校 2017 開催レポート

4――ACLS ニュース、人事異動、トピックス

人事異動教員退職H29.8.31 特任助教 黒川裕美子H29.11.30 特任助教 伊藤栄紘

ガンマクラブ立ち上げのコアメンバーが発起会参加の全員から承認されて決まりました(左から、会長:松原、副会長:大上、理事:鈴木、梶谷、矢野、倉澤、幹事:柳澤)

ガンマクラブ役員リスト

会長 松原惇高 平成28年度 ACLS修了生副会長 大上雅史 平成25年度 博士修了生理事 鈴木脩司 平成26年度 ACLS修了生理事 梶谷嶺 平成26年度 ACLS修了生理事 矢野雅大 平成28年度 ACLS修了生理事 倉澤光 修士2年監事 柳澤渓甫 博士2年

Page 2: 4|ACLS Newsletter vol.15 2017.12 ACLS...Topics 当プログラムの課程参加学生である福永和人さん(生命理 工学研究科 当時D3)が2017年3月16日(木)〜19日

2 | ACLS Newsletter vol.15 2017.12

Group 5 − 1st place award

The ACLS Summer School 2017, which was held in Singapore, was totally extraordinary. Even though there were many obstacles, difficulties and issues in processing before/during the event week, we went through all of them together with full of laugh, joy and happiness. As a reward, we have made a new bonding in our friendship not only amongst the Tokyo Tech students but also those oversea participants as well. In which, I hope that we can keep the lasting connection. For that, I would like to express my sincere gratitude to every member of the ACLS faculty members for their

support, enlightenment and kindness throughout the six-months of preparation and organization. Ultimately, it was a privilege to lead and collaborate with outstanding students from different places. And I would like to extend my warmest thanks to all of the ACLS student committees for their great cooperation, diligent work and dedication toward the whole event. Without any of them, the Summer School would not have been completed.

 ACLS 国際夏の学校 2017 は、シンガポールの Nanyang Technological University (NTU) で 2017 年 9 月 5 日から12 日の日程で開催されました。今回で 6 回目となる夏の学校は、初回の湘南国際村での開催からスタートして、再びアジア圏に戻り、これまでの夏学を総括する年となりました。米国、フランス、シンガポール、日本の6つの大学の学生、26 名(東工大 15 名)が参加しました。

ACLS 国際夏の学校 2017 in シンガポール92017

国際夏学

開催

レポート

7:00

8:00

9:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00

18:00

19:00

20:00

21:00

1 日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目

HanedaKetsudan-Ceremony

Tue Sep 5 Wed Sep 6 Thu Sep 7 Fri Sep 8 Sat Sep 9 Sun Sep 10 Mon Sep 11

Tue Sep 12

Invited LecturesDr. Takuji YamadaDr. Roger Foo

Dr. Yasunori Aizawa Dr. Vladimir A. Kuznetsov

Cultural Exchange Dinner

Departure

Arriving at ChangiBus to NTU

Poster Session

Group Work with DinnerDinner

BreakfastBreakfast

Briefing about Summer School

Facility Tour (SCELSE)

Lecture Dr. Stephan Schuster

Group Work Facility Tour (A*STAR BII)

Facility Tour (A*STAR IBN)

Group Work with Dinner

Group WorkGroup Work

Intercultural Study

Intercultural Study

Breakfast Breakfast Breakfast

Departure

Arriving at Haneda

Lunch Lunch

Group Work Review

Group Work Presentations

Panel Review Session

Lunch

Flash Talks

Lunch Lunch

Breakfast

Lunch

Joint Workshop

Dinner

写真で振り返る− ACLS 国際夏の学校 2017 in シンガポール

Kickoff @ Haneda Airport & Alumni House

Facility Tour (SCELSE, NTU) Invited Lecture by Dr. Stephan Schuster Poster Session

Invited Lectures Group Work

Intermediate Report & Feedback

Site Visit Program (A*STAR IBN and BII )

Group Work Presentation

グループワークのテーマシンガポールにおける健康・生命医療に関係する問題を自ら示し、ライフサイエンスの視点からビックデータを用いた健康増進に貢献するモバイルアプリケーションの提案を行う。

全グループのアーティクルのタイトルを紹介します。

Group 1: FORCE: Facial symptOms ReCognition systEm Maintaining the healthy lives of elderly citizenGroup 2: CARDIACCESS: a risk assessment tool for cardiovascular diseaseGroup 3: Gamification and monitoring of exercise habits of senior citizensGroup 4: PAN: Personal Advisor for NutritionGroup 5: PHOOD: Personalized Health Options for an Optimized Diet

Group Work

Flash Talk and Ice Breaking Session

Group 1− 2nd place awardCultural Exchange Dinner

夏学実行委員会の会議の様子冊子委員会による予稿集

2017DATE: SEP 5th – 12th

国際夏の学校 2017学生実行委員長

Anananuchatkul Teerapat生命理工学研究科修士 2 年

※当時の学年を記載

Panel Review