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36 37 ③障 しょう くみ づく (細 ほそ く切 った木 もく ざい を組 んで、 うち とびら の障 しょう をつくります。) ①杢 もく はり (必 ひつ よう な大 おお きさに切 った木 もく ざい に、突 つき いた を張 り付 けて木 をつくります。) こう ・枠 わく (つくる製 せい ひん に合 わせて木 を加 こう したら、接 せっ ちゃく ざい を塗 って箱 はこ わく をつくります。) ③飾 かざ り作 づく (板 いた をいろいろな形 かたち に切 り抜 いた り、彫 ったりして装 そう しょく よう の部 ひん をつくります。) ⑤仕 げ塗 そう (塗 そう と研 けん を繰 り返 かえ すことで、 ふか みのある美 うつく しい色 いろ いの仏 ぶつ だん ができます。) ③金 かな づく (真 しん ちゅうや銅 どう などを、いろいろ な形 かたち に加 こう して、扉 とびら かな などをつくります。) ③屋 づく (骨 ほね みに装 そう しょく よう の部 ひん を取 り付 けて、内 うち をつくります。) した り・研 けん /中 なか り・研 けん (箱 はこ わく や部 ひん に色 いろ を塗 り、乾 かわ いたら磨 みが くという作 ぎょう を繰 り返 かえ します。) ⑥組 み立 (屋 や扉 とびら 、ランマや引 ひき しなど を取 り付 ければ仏 ぶつ だん の完 かん せい です。) ⑦検 けん ・梱 こん ぽう (仕 あが り具 あい を検 けん したら、傷 きず が付 かないように包 ほう そう し、全 ぜん こく へ送 おく られます。) *最 もっと もむずかしいところ ことば(業 ぎょう かい の専 せん もん よう Family Buddhist Altar *おもな製 せい ひん ぶつ だん には大 おお きく分 けて「金 きん ぶつ だん 」(金 きん ぱく を張 った ぶつ だん )と「唐 から ぶつ だん 」(木 もく の美 うつく しい堅 かた い木 を使 つか た仏 ぶつ だん )がありますが、静岡では「唐 から ぶつ だん 」がつ くられています。 *製 せい ひん の特 とく ちょう 、塗 ぬり 、加 しょく など専 せん もん の職 しょく にん さんたちの技 じゅつ と工 ふう により、丈 じょう で美 うつく しい仏 ぶつ だん ができることです。 *つくりかた ①杢 もく はり ③飾 かざ り作 づく ④⑤塗 そう ・研 けん ②木 こう ・枠 わく ③金 かな づく ⑥組 み立 ③障 しょう くみ づく ③屋 づく ⑦検 けん ・梱 こん ぽう *おもな材 ざい りょう たん 、黒 こく たん 、鉄 たが さん 、屋 すぎ 、桜 さくら 、花 りん 、欅 けやき くわ 、楠 くすのき などの木 もく ざい *おもに使 つか う機 かい NCルーター、プレナー、ボール盤 ばん 、ミシン のこ 、傾 けい しゃ ばん など。 や装 そう しょく よう の部 ひん を正 せい かく に加 こう ることと、木 もく の美 うつく しさを損 そこ なわ ないように塗 そう することです。 それぞれの工場で、専門の職人さんが作業をしています。 ぶつ だん *組 くみ あい 静岡仏壇卸商工業協同組合 静岡市葵区駒形通5-2-7 電話(054)255-9126 *静岡でできるわけ 静岡には、優 ゆう しゅう な木 もっ こう じゅつ や塗 そう じゅつ を持 った職 しょく にん んが大 おお ぜい いて、いつも品 ひん しつ の良 い仏 ぶつ だん をつくるために、 いろいろな工 ふう をしているからです。また、現 げん だい の住 じゅう たく じょう や、生 せい かつ よう しき に合 った新 しん せい ひん の開 かい はつ にも積 せっ きょく てき に取 とり んでいます。 静岡県は仏 ぶつ だん の一 いち だい さん です。 「練 り」:5〜7mmの板 いた を木 もく ざい に接 せっ ちゃく することです。 「張 はり 」:0.2mm位 くらい の突 つき いた (木 もく などが美 うつく しい木 もく ざい から刃 もの でうすく削 ぎ取 った板 いた )などを もく ざい に接 せっ ちゃく することです。 県内事業所数 27所(平成29年) 県内年間出荷額 3,999百万円(平成29年) 資料:静岡県「データでみる静岡県の地場産業」 (仏壇製造業)

Family Buddhist Altar...Family Buddhist Altar *おもな製 せい 品 ひん 仏 ぶつ 壇 だん には大 おお きく分 わ けて「金 きん 仏 ぶつ ... 静岡市葵区駒形通5-2-7

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Page 1: Family Buddhist Altar...Family Buddhist Altar *おもな製 せい 品 ひん 仏 ぶつ 壇 だん には大 おお きく分 わ けて「金 きん 仏 ぶつ ... 静岡市葵区駒形通5-2-7

36 37

③障しょう

子じ

組くみ

子こ

作づく

り(細ほそ

く切き

った木もく

材ざい

を組く

んで、内うち

扉とびら

の障しょう

子じ

をつくります。)

①杢もく

張はり

(必ひつ

要よう

な大おお

きさに切き

った木もく

材ざい

に、突つき

板いた

を張は

り付つ

けて木き

地じ

をつくります。)

②木き

地じ

加か

工こう

・枠わく

組ぐ

み(つくる製せい

品ひん

に合あ

わせて木き

地じ

を加か

工こう

したら、接せっ

着ちゃく

剤ざい

を塗ぬ

って箱はこ

枠わく

をつくります。)

③飾かざ

り作づく

り(板いた

をいろいろな形かたち

に切き

り抜ぬ

いたり、彫

ったりして装そう

飾しょく

用よう

の部ぶ

品ひん

をつくります。)⑤仕

上あ

げ塗と

装そう

(塗と

装そう

と研けん

磨ま

を繰く

り返かえ

すことで、深ふか

みのある美うつく

しい色いろ

合あ

いの仏ぶつ

壇だん

ができます。)③金

かな

具ぐ

作づく

り(真しん

ちゅうや銅どう

などを、いろいろな形

かたち

に加か

工こう

して、扉とびら

金かな

具ぐ

などをつくります。)

③屋や

根ね

作づく

り(骨ほね

組ぐ

みに装そう

飾しょく

用よう

の部ぶ

品ひん

を取と

り付つ

けて、内うち

屋や

根ね

をつくります。)④下

した

塗ぬ

り・研けん

磨ま

/中なか

塗ぬ

り・研けん

磨ま

(箱はこ

枠わく

や部ぶ

品ひん

に色いろ

を塗ぬ

り、乾かわ

いたら磨みが

くという作さ

業ぎょう

を繰く

り返かえ

します。)

⑥組く

み立た

て(屋や

根ね

や扉とびら

、ランマや引ひき

出だ

しなどを取

り付つ

ければ仏ぶつ

壇だん

の完かん

成せい

です。)

⑦検けん

査さ

・梱こん

包ぽう

(仕し

上あが

り具ぐ

合あい

を検けん

査さ

したら、傷きず

が付つ

かないように包ほう

装そう

し、全ぜん

国こく

へ送おく

られます。)

*最もっと

もむずかしいところ

ことば(業ぎょう

界かい

の専せん

門もん

用よう

語ご

Family Buddhist Altar

*おもな製せい

品ひん

 仏ぶつ

壇だん

には大おお

きく分わ

けて「金きん

仏ぶつ

壇だん

」(金きん

箔ぱく

を張は

った

仏ぶつ

壇だん

)と「唐から

木き

仏ぶつ

壇だん

」(木もく

目め

の美うつく

しい堅かた

い木き

を使つか

た仏ぶつ

壇だん

)がありますが、静岡では「唐から

木き

仏ぶつ

壇だん

」がつ

くられています。

*製せい

品ひん

の特とく

長ちょう

 木き

地じ

師し

、塗ぬり

師し

、加か

飾しょく

師し

など専せん

門もん

の職しょく

人にん

さんたちの技ぎ

術じゅつ

と工く

夫ふう

により、丈じょう

夫ぶ

で美うつく

しい仏ぶつ

壇だん

ができることです。

*つくりかた①杢

もく

張はり

③飾かざ

り作づく

り ④⑤塗と

装そう

・研けん

磨ま

②木き

地じ

加か

工こう

・枠わく

組ぐ

み ③金かな

具ぐ

作づく

り ⑥組く

み立た

③障しょう

子じ

組くみ

子こ

作づく

り ③屋や

根ね

作づく

り ⑦検けん

査さ

・梱こん

包ぽう

*おもな材ざい

料りょう

 紫し

檀たん

、黒こく

檀たん

、鉄たが

刀や

木さん

、屋や

久く

杉すぎ

、桜さくら

、花か

梨りん

、欅けやき

桑くわ

、楠くすのき

などの木もく

材ざい

*おもに使つか

う機き

械かい

NCルーター、プレナー、ボール盤ばん

、ミシン

鋸のこ

、傾けい

斜しゃ

盤ばん

など。

 木き

地じ

や装そう

飾しょく

用よう

の部ぶ

品ひん

を正せい

確かく

に加か

工こう

ることと、木もく

目め

の美うつく

しさを損そこ

なわ

ないように塗と

装そう

することです。

それぞれの工場で、専門の職人さんが作業をしています。

仏ぶつ

壇だん

ができるまで

*組くみ

 合あい

 静岡仏壇卸商工業協同組合静岡市葵区駒形通5-2-7 電話(054)255-9126

*静岡でできるわけ 静岡には、優

ゆう

秀しゅう

な木もっ

工こう

技ぎ

術じゅつ

や塗と

装そう

技ぎ

術じゅつ

を持も

った職しょく

人にん

んが大おお

勢ぜい

いて、いつも品ひん

質しつ

の良よ

い仏ぶつ

壇だん

をつくるために、

いろいろな工く

夫ふう

をしているからです。また、現げん

代だい

の住じゅう

宅たく

事じ

情じょう

や、生せい

活かつ

様よう

式しき

に合あ

った新しん

製せい

品ひん

の開かい

発はつ

にも積せっ

極きょく

的てき

に取とり

組く

んでいます。

 静岡県は仏ぶつ

壇だん

の一いち

大だい

産さん

地ち

です。

「練ね

り」:5〜7mmの板いた

を木もく

材ざい

に接せっ

着ちゃく

することです。

「 張はり

」:0.2mm位くらい

の突つき

板いた

(木もく

目め

などが美うつく

しい木もく

材ざい

から刃は

物もの

でうすく削そ

ぎ取と

った板いた

)などを

木もく

材ざい

に接せっ

着ちゃく

することです。

県内事業所数 27所(平成29年)県内年間出荷額 3,999百万円(平成29年)

資料:静岡県「データでみる静岡県の地場産業」(仏壇製造業)

ができるまで