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再エネ新電力に立ちはだかる３つの壁
1. 大手電力会社の巻き返しの壁
2. 再エネ調達の壁
3. 消費者のこころの壁
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１．大手電力会社の巻き返しの壁• 新電力のシェア（全体）は約14.2％（2018年10月）
• 老舗や優良企業はピンポイントで取り戻される
• 主要な自治体の入札で太刀打ちできない場合
• 大手電力のエリアをまたいだ営業
• RE100を目指す企業に既存水力プランで取戻し
3電力ガス取引監視等委員会「自主的取組・競争状態のモニタリング報告（平成30年7月～9月期）」より
例）神奈川県の電力調達状況
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施設 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
本庁庁舎ほか10施設 東電 V-Power 丸紅新電力 東電EP
座間警察署ほか25施設 F-Power 東電EP 丸紅新電力 東電EP
温泉地学研究所ほか19施設 V-Power 東電EP 丸紅新電力 東電EP
平塚保健福祉事務所ほか14施設 V-Power エネット 丸紅新電力 東電EP
東武総合職業技術校ほか31施設 V-Power 東電EP 東電EP 東電EP
横須賀土木事務所ほか10施設 V-Power 丸紅新電力 東電EP 東電EP
県立図書館ほか11施設 V-Power 東電EP 丸紅新電力 東電EP
音楽センターほか21施設 F-Power 東電EP 丸紅新電力 東電EP
神奈川工業高校・神奈川総合高校
V-Power サミットエナジー
F-Power 東電EP
警察本部庁舎 V-Power サミットエナジー
丸紅新電力 東電EP
相模原水道営業所ほか9施設 F-Power V-Power 東電EP 未
県立学校169校 新電力 東電EP 東電EP 未
大手電力と新電力の間にある不均衡
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再エネ等
原子力発電
新電力
大手電力（旧一般電気事業者
みなし小売会社）
大企業
優良企業
大規模自治体
官公庁
大部分を自社で
旧一般電気事業者の火力発電
新電力の火力発電
既存水力発電
電力市場JEPX
旧一般電気事業者グループ
チェーン店
小規模自治体
「安価な」電源
老舗
企業お店
企業
大幅値引
一般家庭など
電源の約83
％を大手電力が所有
２．再エネ調達の壁
• 大手電力会社が所有している以外の再エネは、まだまだ少ない
→どのように調達を増やしていくか？
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大手電力が多くを保有
2017年度の電源構成（自家発電含む）環境エネルギー政策研究所
２．再エネ調達の壁
１）自治体保有の再エネ電源の調達
• 新電力の倒産による影響
• 公営水力の「長期契約」26事業体（発電所数347）のうち競争入札が実施されたのは7件（18発電所）
7電力ガス取引監視等委員会「自主的取組・競争状態のモニタリング報告（平成30年7月～9月期）」より
２．再エネ調達の壁
２）自社による新規開発も容易ではない
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電源 課題
共通 • 系統接続の困難（制度、手続き、費用）• FIT電気の調達リスク（市場連動価格）
太陽光発電 • 今後は大規模な森林開発型のものはほぼ不可能
• 既存建物は耐震設計やオーナーの理解が必要
風力発電 • 立地選定、環境アセスメント、地域の理解
小水力発電 • 立地選定、水利権など• コスト
バイオマス発電 • 持続可能で安定的な燃料調達
市民共同発電など
• 規模が小さい
しかし・・
• 持続可能な地域の再エネを増やせるのは、地域や市民に根差した再エネ新電力だけ
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•大規模電源
•既存水力発電の活用
•原発をどう支えるか大手電力
•安価な電源の確保
•スケールメリットのある再エネ大手新電力
•小規模な再エネも調達
•地域に根差した再エネの調達が可能
再エネ・地域新電力
３．消費者のこころの壁
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何となくそのままに・・・
よくわからない・・
どの電力会社にすればよいかわからない
小さい電力会社は倒産しないか
不安マンションやアパートに住んでいるからできない？
工事が必要？手間がかかりそう
忙しくて十分な検討ができず・・・
正確な情報と、後押しする機会が必要！
エシカル・サステナブルな再エネ調達に向けた注意点
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大手電力
•付加価値はゼロ、再エネ増加に貢献しない
•減価償却がほぼ終わった「安い」電気
既存大規模水力の電気
•パーム系燃料や輸入木質燃料による大規模バイオマス発電
•森林伐採や土地改変を伴う形の太陽光発電など
持続可能でない再エネ
•電源構成非開示の場合、石炭火力の電気＋証書による「CO2排出ゼロ」も可能
「CO2排出ゼロ」だが電源が不明
の電気
グリーンウォッシュ、SDGsウォッシュとならないために・・・
非化石価証書の種類と注意点
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大型水力原子力
である可能性が高くなる
「再エネ指定」であっても大型水力卒FIT電源が混在
具体的にどのようなFIT電源なのか
＊トラッキングシステム導入の検討
思い・ストーリーの共有を
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SDGsに取り組みたい
気候変動を食い止めたい 子どもたちの
未来のために
顔の見える原材料調達
地域貢献、地域とつながりたい
環境負荷をできるだけ小さく
地域の仲間からの紹介
原発事故を二度と繰り返さない
①自社の工場・店舗・本社ビルなどの電力を切り替え②お客様など周囲の人にパワーシフトをともに呼びかけ
パワーシフトする企業・事業所
楠学園（フリースクール）
宝泉寺（愛知）
鳥取県土地改良事業団体連合
見樹院（東京）
企業等が自然エネルギーを調達する方法
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方法 CO2削減
コスト 導入しやすさ
１．自家発電・自家消費屋根等に太陽光パネル設置など
〇 〇
初期投資必要だが将来的に回収可能
△
２．証書の購入グリーン電力証書やＪクレジット
〇 〇証書代金
〇
３．電力会社から自然エネルギーの電気を購入・FIT電気・（FIT以外）再生可能エネルギー
・「再エネ指定非化石証書」を使った電気（種類に注意）
×〇〇
◎
電気代支払いのみ
◎
電力会社の選び方
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企業・事業所の
ポイント 注意点
１．再エネ／FIT電気の割合
• どのような再エネ／FIT電気を調達しているか• 「大規模水力」も再エネに入る点は注意
２．CO2排出係数
• 電源構成が開示されているか。（火力等の電気＋証書等で「CO2ゼロ」も可能なので注意）
• FIT電気のCO2排出係数は高い• Ｓ証書等によるCO2ゼロの場合は、その種類・内容に注意
３．ビジョン・ストーリー
• どのような発電所から調達しているか• 地域とのつながりがあるか• 利潤の還元方法• 電力会社のビジョンは• 自社のビジョンと合致するか
中小企業等の電力切り替え：具体的方法
パワーシフト・キャンペーンなどを参考に、切替え候補を2－3社選ぶ
契約内容確認、
過去1年間の電気料金請求書を準備し、電力会社に見積もり依頼
比較検討して契約
⇒数週間で切り替え手続き
完了
電力切替えしたことをウェブサイトなどでPR
↓パワーシフトにも連絡を！
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何を重視するのか？自社の事業と関連づけてストーリーを作れるか？社内での説明には、パワーシフトの資料や事例も活用ください
追加費用負担はほとんどありません
http://power-shift.org18
持続可能な自然エネルギーを
使いたい
エネルギーも地産地消したい
原発の電気は使いたくない
消費者の声をカタチ（行動）に！エネルギーを市民の手に！
