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Microsoft Power Point の操作 プレゼンテーション・スライド作成 PowerPoint 起動画面 パワーポイントはプレゼンテーション用のスライドを作成するアプリケ ーションです。多彩なスライド背景を選択して、必要な文字や画像を入力 するだけで、レイアウトの整った資料が作成できます。基本的な操作は Word と同じですが、文字より画像などのオブジェクト主体の画面設計が 中心です。オブジェクトの表示にアニメーション技法を使用して動きのあ るスライドができるほか、マイクからナレーションを録音して自動再生も 可能になっています。本冊子は PowerPoint2013 から 2019 のバージョン での操作方法が記述されています。起動画面やリボンの配置がバージョン ごとに変更されています。自分が使用しているバージョンを確認して、も し必要なボタンなどが見つからないときは、タイトルバー右端にある「?」 ボタンからヘルプを呼び出して、目的の機能を検索してみてください。

Microsoft Power Point の操作 プレゼンテーション・スライド作成univ.note.mepage.jp/mj/text/30_powerpoint_text.pdf · プレゼンする目的、場所、対象(相手の年齢構

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Microsoft Power Point の操作

プレゼンテーション・スライド作成

PowerPoint 起動画面

パワーポイントはプレゼンテーション用のスライドを作成するアプリケ

ーションです。多彩なスライド背景を選択して、必要な文字や画像を入力

するだけで、レイアウトの整った資料が作成できます。基本的な操作は

Word と同じですが、文字より画像などのオブジェクト主体の画面設計が

中心です。オブジェクトの表示にアニメーション技法を使用して動きのあ

るスライドができるほか、マイクからナレーションを録音して自動再生も

可能になっています。本冊子は PowerPoint2013 から 2019 のバージョン

での操作方法が記述されています。起動画面やリボンの配置がバージョン

ごとに変更されています。自分が使用しているバージョンを確認して、も

し必要なボタンなどが見つからないときは、タイトルバー右端にある「?」

ボタンからヘルプを呼び出して、目的の機能を検索してみてください。

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Power Point の操作 目次

1.Power Point 起動画面と名称

1.1 起動画面と各部の名称 1

1.2 リボン(タブで分類された操作ボタン) 2

1.3 リボンの選択と表示内容 2

2 スライド作成

2.1 スライド作成操作の基礎 3

1)全体のレイアウト設定 3

2)新しいスライドの挿入 3

3)タイトルスライドとレイアウト 4

4)レイアウト 4

5)プレースホルダへの文字入力 4

6)プレースホルダでの編集操作 5

7)リストレベルと改行(Enter) 6

3 保存・印刷とリボン

3.1 スライドの保存 6

3.2 スライドの印刷 7

3.3 リボンの機能 8

4 オブジェクトの挿入

4.1 図形の挿入と編集 9

4.2 図形の編集と移動 9

4.3 描画ツール 10

4.4 その他のオブジェクト 10

1)クリップアート・オンライン画像 10

2)SmartArt スマートアート 11

3)表 11

5 アニメーション

5.1 画面の切替効果 12

5.2 オブジェクト別のアニメーション設定 12

6 リハーサル

6.1 リハーサル開始 13

6.2 リハーサル終了 13

6.3 ナレーションの録音 14

6.4 マイク音量と音質の調整 14

この冊子は Power Point の操作について説明しています。

プレゼンテーションの実際については「プレゼンテーションの技法」を参照してください。

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1.Power Point 起動画面と名称

Power Point は Microsoft Office シリーズのひとつで、プレゼンテーションのためのスライドを作成

するアプリケーションです。他の Office シリーズと同じ操作方法で、スライドやその配布資料を作る

ことができます。文字フォントの設定や画像の挿入などの基本操作は Word と同じですから迷うことは

ないでしょう。Power Point 独自の操作は「アニメーション」や「配布資料の印刷」などがありますが、

基本操作はそれほど難しくありません。大切なことは「用語」を覚えることです。また、リボンにある

ボタンとその機能を理解することも重要です。

1.1 起動画面と各部の名称

Power Point の起動画面には、スライド編集画面である「スライドペイン」のほかに、スライドの説

明を記述する「ノートペイン」、スライド一覧を表示する「スライドタブ」「アウトラインタブ」、画面下

部にはスライド番号やスライド名称、現在の状態を表示するメッセージバー、表示モードの切替、画面

表示サイズのズームボタン、さらに Office シリーズでおなじみの操作ボタンに相当する「リボン」と

「クイックアクセスツールバー」が配置されています。どのボタンやアイコンも、マウスポイントする

(ボタンの上にマウスを置く)と、ボタンの機能説明が表示されます。

図 1.1 起動画面と各部の名称

ファイル

保存,開く,印刷 クイックアクセスツールバー

上書き保存 ,元に戻す

リボン

フォントなど基本操作の「ホーム」、画像などの「挿入」のほか、「デザイン」「アニメーション」「スライドショー」

開始、「表示」のタブがある

スライドタブ

スライド一覧表示(サムネイル)

アウトラインタブ

スライド一覧表示(文字列)

ノートペイン

発表原稿記などの説明記述

表示モード切替

標準,スライド一覧,スライドショー

スライドペイン

文字入力,画像挿入など編集操作画面

ズーム

スライド表示サイズ変更

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1.2 リボン(タブで分類された操作ボタン)

Office シリーズの操作ボタン類は「リボン」と呼ばれる機能ごとに分類された「タブ」によって表示

されます。リボンは画面のサイズによって表示内容やボタンの大きさが自動で変わります。また、ボタ

ンをポイントする(ボタンの上にマウスを置く)と、ボタンの機能が表示されます。

リボンの主な機能(機能の詳細は表参照)

タブ名 主な機能

ホーム: コピー&貼付け,新しいスライドの挿入,レイアウト,フォント設定,段落,文字列揃え,SmartArt

図形描画,表示設定,罫線,編集

挿入: 表の挿入,罫線,Excel 表,図・画像・SmartArt,グラフの挿入,Web ページ・メール等へのリンク

テキストボックス,ヘッダーフッター,ワードアート,現在日時挿入,スライド番号の挿入

メディアクリップ(ビデオ,サウンドの挿入,CD 再生,サウンドの録音)

デザイン: ページ設定,テーマデザイン,背景

アニメーション:プレビュー,アニメーションの選択動作の設定,画面切り替え,サウンド、動作速度

スライドショー:スライドショーの開始,設定(スライドショーの設定,,ナレーションの録音,リハーサル

校閲: 文章校正(スペルチェック,辞書検索),コメント(コメントの挿入表示,編集,削除)

表示: プレゼンテーション編集画面の表示レイアウト選択,ルーラー・グリッド線表示,

表示画面の拡大縮小表示,カラーグレースケール,新しいウィンドウを開く,ウィンドウ分割

1.3 リボンの選択と表示内容

ウィンドウのサイズに応じて、それぞれのボタンもサイズが小さくなります。また、ひとつのボタン

で表示できるように▼メニュー表示が用意されています。リボンの切替えは、タブの名称部分をクリッ

クして選択します。

図 1.2 リボンの選択と表示内容

リボン「ホーム」の「スライド」表示エリア

ウィンドウのサイズに合わせて大きさが変化する

リボン「ホーム」の「スライド」表示エリア

ひとつのボタンでも、クリック操作でメニュー表示

リボンの機能選択

タブをクリックしてリボンを切替える

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2.1 スライド作成操作の基礎

スライドは目的を明確にして作成することが大切です。プレゼンする目的、場所、対象(相手の年齢構

成)を考えて、目的に合う内容にしなければなりません。しかし、本節では実習のために、「自己紹介」

のスライドを例として、操作の実際を体験してみましょう。

1)全体のレイアウト設定

Power Point では、背景を含めた全体のデザインを「ドキュメントのテーマ」としてひな形が用意さ

れています。「テーマ」には、全体のデザインとレイアウト、タイトルや本文のフォント(文字色,サイ

ズ)が設定されていますので、リボン「デザイン」の「テーマ」から自分のプレゼンに適合したデザイン

を選択するだけでレイアウトを決定できます。

起動直後のページは「タイトルスライド」です。このスライドは表紙になるスライドですので、プレ

ゼンの題名や所属を記入します。

図 2.1 スライドのデザイン(テーマの設定)

2)新しいスライドの挿入

2 枚目のスライドは、リボン「ホーム」「スライド」に「新しいスライド」挿入ボタンがあります。ク

リックすると、2 枚目(本文スライドの第 1 ページ)が追加されます。画面左端の「スライドペイン」で

新しいスライドを挿入することもできます。

図 2.2 新しいスライドの挿入

①リボン「デザイン」を選択

③一覧の中から選択するテーマをクリック

②「テーマ」のその他▼をクリック

④「新しいスライド」をクリック スライドペインの 1 枚目の下側をクリックする

と、横に長いカーソルが表示される。このままEnterキーを入力すると、新しいスライドが挿入される

マウスクリックでカーソル表示

Enter キー入力でスライド挿入

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3)タイトルスライドとレイアウト

スライドには表紙に相当する「タイトルスライド」があります。本文のスライドとデザインやレイア

ウトが異なります。全体のレイアウトである「テーマ」によっても、タイトルスライドや背景が違いま

すので、プレゼンの目的に合わせて「テーマ」や「レイアウト」を選択してください。レイアウトによ

っては文字が見にくくなる場合もあるので注意する必要があります。

図 2.3 タイトルスライド(左)と本文スライド(右)

4)レイアウト

スライドのデザインである「テーマ」を決定すると、文字を配置するレイアウトも決まります。画像

表示や別のレイアウトを選択するには、リボン「ホーム」の「レイアウト」から選択してください。

図 2.4 スライドのレイアウト設定

5)プレースホルダへの文字入力

文字の入力エリアを「プレースホルダ」と呼びます。未入力のプ

レースホルダには「クリックしてタイトルを入力」と表示がありま

す。指示通りクリックすることでプレースホルダにカーソルが表示

され、キーボードから文字を入力できます。

プレースホルダの文字サイズはテーマ設定時に規定値が適用さ

れています。文字数が多くなると、自動で改行、文字サイズが変更

されます。

図 2.5 プレースホルダ

クリック操作でレイアウト一覧表示

11 種のレイアウトからクリックでレイアウトを指定する

タイトル プレースホルダ

サブタイトル

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図 2.6 自己紹介用スライドサンプル

6)プレースホルダでの編集操作

プレースホルダ内でのフォント指定は、Word と同じようにオブジェクトを選択してから設定してく

ださい。文字を「赤色」にするには、対象となる文字を、ボタンを押しながらマウスを動かす「ドラッ

グ操作」で範囲を指定してから、リボン「ホーム」→「フォント」で文字色を設定します。プレースホ

ルダ内部全体を同じ設定値とするには、プレースホルダの周囲にある枠線をクリックして、プレースホ

ルダを選択してから(枠線が実線)フォント等を指定します。

点線枠のプレースホルダ→編集は文字単位で指定

実線枠のプレースホルダ→編集はプレースホルダ全体が対象

図 2.7 プレースホルダでの編集操作

図 2.8 フォントと段落の設定アイコン

プレースホルダ枠をクリック

文字カーソルが消え、枠線が実線表示

→この状態ではプレースホルダ全体を対象とした編集操作となる

文字領域をクリック→文字単位での編集

文字カーソルが点滅表示している

フォントの指定は文字をドラッグして指定する

カーソル

実線

点線

フォント書体 フォントサイズ フォントサイズ拡大縮小

書式クリア

文字色

大小文字変換

文字間隔

文字の影

取消線

下線

斜体

太字

箇条書 段落番号 行間 文字列

の方向

文字列

の配置

文字列を

SmartArt

に変換 左,中央,右揃,両端揃,均等

リストレベル

フォント

ダイアログ表示

段落

ダイアログ表示

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7)リストレベルと改行(Enter)

プレースホルダの文字列は箇条書きになっています。入力後に Enter キーで改行して、次の段落を入

力できます。箇条書きの段落に小項目の段落を記述するレイアウト(図 2.8)は「リストレベル」で設定し

ます。レベルを下げる(上げる)には、行を選択してからリボン「ホーム」の「段落」で操作します。プ

レースホルダの行を直接左右にドラッグしてレベルを変更することも可能です。第 2 レベルの行末で改

行すると、次の段落も第 2 レベルになります。

図 2.9 リストレベルの変更(段落レベル)

課題 2.1 自己紹介のスライドを作成しましょう。テーマやレイアウトは、自分のイメージに合うもの

を自由に選択して、3~5 枚程度のスライドとします。実習として作成するものですが、公表を前提とし

ますので、電話番号や生年月日などの個人情報の入力は避けてください。

3.1 スライドの保存

保存は他の Office シリーズと同じです。「ファイル」タブのメニューから「名前をつけて保存」を選

択して、保存する場所「保存先」とスライドの名前「ファイル名」指定して保存します。

図 3.1 スライド(ファイル)の保存

①レベルを変更する行を選択する

(ドラッグ,クリックカーソル表示

①レベルを上げる

ボタンをクリック

レベルを下げるボタン

①「ファイル」タブをクリックして「名前を付けて保存」

をクリック選択する

2コンピューターをダブルクリックして、保存先を選択 例:デスクトップ

③保存するファイル名を入力

③保存ボタンをクリック

保存場所を確認しましょう

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3.2 スライドの印刷

印刷も「ファイル」タブから印刷を選択します。PowerPoint の印刷は各種あり、用途に分けて「設

定」で印刷方法を指定してから印刷してください。何も指定せずに印刷すると、全てのスライドが 1 枚

毎に出力されます。配布資料として印刷するときは、1 ページに表示する枚数を指定します。印刷画面

には選択した方法での印刷プレビューが表示されますので、印刷前に確認できます。

図 3.2 印刷設定ダイアログ

表 3.1 印刷の種類

印刷対象

スライド スライド 1 枚を指定用紙 1 枚に印刷

デフォルト(規定値)はスライド 1 枚につき印刷も 1 枚となります。Word と同じつもりで印刷ボタンを押すと大量に印刷されますので、注意してください

配布資料 指定用紙に 1~9 枚のスライドを印刷

プレゼンの対象者に配布するための資料作成

ノート スライドの下部にノートの記述を印刷

発表原稿として使用すると便利です。

アウトライン

表示

アウトラインペインと同じ表示印刷

スライド枚数が多いときはこの印刷方法が良

いでしょう

①「印刷」をクリックする

②「レイアウト」

「配布資料」等を選択する

③「印刷」ボタンで印刷開始

印刷レイアウトプレビュー

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3.3 リボンの機能(PowerPoint2007)

[ホーム]基本的な編集 新しいスライドの挿入 フォント設定 図形描画

[挿入]画像やワードアートなどの挿入 スライド番号 ビデオやサウンドの挿入

[デザイン]基本デザインの設定 ページ設定 テーマ 配色

[画面の切り替え]

[アニメーション]動画の設定

[スライドショー]スライドの開始 リハーサル ナレーションの録音

[表示]標準編集画面 スライド一覧 スライドマスタの編集 表示サイズ

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4 オブジェクトの挿入

オブジェクト(図形,画像,音声)はプレゼンの訴求力を高めます。また、Excel の表やグラフも分かりや

すいスライド作りに必要なものでしょう。本章ではオブジェクトの挿入から編集方法まで紹介します。

4.1 図形の挿入と編集

図形の挿入は、リボン「挿入」の「図形」ボタンをクリックして、挿入する図形を選択します。同じ

ボタンがリボン「ホーム」にもあり、操作は同じです。図形の種類で、線、四角形、矢印などをクリッ

ク選択して、スライド上に配置します。図形を選択してマウスをスライドの上に移動させると、マウス

ポインタの形状が「+」になります。そのままスライドの任意の位置でクリックすれば既定の大きさで、

ドラッグ操作で図形を配置すると、ドラッグしたサイズで描画します。

4.2 図形の編集と移動

スライドに配置した図形は、配置位置、サイズともに自由に変更できます。図形を挿入した直後は図

形を選択した状態=図形の周りに○や□のマークがついた枠線で囲まれています。このマークがサイズ

の変更や図形を回転させる「ハンドル」です。ハンドル部分にマウスを合わせると、マウスポインタが

矢印や回転図形になりますので、ドラッグ操作で図形を編集してください。また、移動は図形中心をマ

ウスでドラッグします。

図 4.1 図形の挿入と編集

①リボン「ホーム」または「挿入」の図形をクリックする

②サンプルから挿入する絵柄をクリック選択する

③四角形を描画するように、左上

から右下へボタンを押しながら

マウスを移動(ドラッグ)して、挿

入する図形の大きさを指定する

④描画直後は図形が選択されて

状態(枠線付)で、周囲に○マーク

のハンドルが表示されている

⑤ハンドルをドラッグすること

でサイズを変更できる

図形回転のハンドル

矢羽根ハンドル

矢印の太さや矢の形状

を偏向できる

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4.3 描画ツール

図形を選択するとリボンに「描画ツール」が追加されます。その「書式」では、図形のスタイルにつ

いて詳細に設定できます。図形の塗つぶしから影やぼかし、立体の3D など多彩な表現が可能です。図

形のスタイルは複数設定ができますので、実際に効果を体験してください。

図 4.2 描画ツールと図形サンプル

4.4 その他のオブジェクト

PowerPoint には Word と同じように、画像、ワードアート、動画や音声のメディアなどが使用でき

ます。リボン「挿入」には各種のオブジェクトを選択するボタンがありますが、スライド画面(スライド

ペイン)からも選択できます。オブジェクト選択は、メニューリストから選ぶ画像、クリップアート、

Excel を利用する「表」「グラフ」、ビデオやサウンドのファイルを指定する「メディアクリップ」など

が用意されています。

1)クリップアート、オンライン画像

PowerPoint 上で検索可能なメディアオブジェクトです。動画やサウンドもありますが、ス

ライドに必要なカット(挿絵)を探すのに便利です。クリップアートは Microsoft のホームペー

ジからもダウンロードできます。「探す場所」を「Web サイト」に設定して検索してください。

PowerPoint2010 以降では「オンライン画像」が利用できます。

図 4.3 クリップアートの挿入手順

①検索するキーワードを入力して[検索]ボタンクリック

②リストから挿入する画像などのオブジェクトを選択

③回転・サイズ変更ハンドルで編集、「描画ツール」「書式」で色・影などデザイン変更

探す場所に「ウェブサイト」を追加すると、ホームページからも検索できる

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2)SmartArt スマートアート

組織図やリストなどはグラフィカルな SmartArt が用意されています。SmartArt で図形を

選択すると、テキスト(文字)の入力画面が表示されます。キーボードからタイトル文字を入力

します。また、書式でグラデーションやワードアートスタイルで文字を飾るなどの編集も可

能です。

図 4.4 スマートアート

3)表

PowerPoint の表は色彩豊かです。列・行の下図をマウスで指定してクリックすれば、カラ

フルな表が挿入されます。表を選択すると「デザイン」リボンが表示されますので、「表のス

タイル」や「表スタイルのオプション」でデザインを変更できます。

図 4.5 表の挿入

①リストから挿入する画像ををクリック選択する

スクロールバー

簡単な説明

②OK ボタンでスライドに挿入

③タイトル文字を記入すれば、SmartArt に入力されます

①行と列をマウス移動で指定してクリックすると、スライドペインに指定した行列数の表を描画する

②セルに文字を記入すれば、セル(行)の高さが変わる

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5 アニメーション

スライドを切り換えるときに、OL(オーバーラップ)や左右から表示するスライドインなどの効果を設

定できます。これらは、リボン「アニメーション」から設定します。箇条書き項目や画像などのオブジ

ェクト別に、表示順番を設定するのも「アニメーション」です。アニメーションは「紙芝居」のような

物語を演示するのに効果的ですが、一般のプレゼンで多用すると疲労を誘ったり、若干品位を落とすこ

ともあります。プレゼンの場面に効果的に使用してください。

5.1 画面の切替効果

「アニメーション」リボンには「画面切り換え」で徐々に表示するフェードインや瞬時に切り換える

カットなどがあります。マウスをアイコンに乗せるだけで効果を確認できますので、内容に合わせて選

択してください。

図 5.1 リボン「アニメーション」と画面の切り替え

5.2 オブジェクト別のアニメーション設定

箇条書き項目を順々に表示したり、スライドの画像をアニメーション表示とするには、「アニメーシ

ョンの設定」をクリックします。基本は画像などを選択してから、アニメーション設定画面で「効果の

追加」ボタンをクリックします。リストの中から「効果」を順番に指定します。実際の効果を確認する

には、再生ボタンを使用してください。

図 5.2 オブジェクト別のアニメーション設定

アニメーション なし

スムーズフェード フェードアウト

カット

①オブジェクトをクリック選択

②アニメーションの設定をクリック

③「効果の追加」ボタンからスライドインなどの効果を指定する

④アニメーションを設定すると、アニメーションの順番が数字で表示される

⑤実際のアニメーションを見るには再生ボタンをクリックする

⑥アニメーションの順番を変更するには、オブジェクト番号をドラッグ操作して順番位置を変更する

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6 リハーサル

Power Point で発表するときは、かならずリハーサルして、全体の時間やスライドの切替タイミング

を確認しましょう。マイクを用意して、ナレーションの録音をすると、自分では気づかない欠点を見つ

けることもできます。また、発表原稿は必ず用意しましょう。プレゼンテーションでは何が起こるかわ

かりません。緊張のため手が震えて説明が終わらないうちに次のスライドを表示してしまうこともあり

ます。

6.1 リハーサル開始

リハーサル機能を使用すると、発表時間が計測できます。リボン「スライドショー」に「リハーサル」

ボタンがあります。リハーサル開始はこのボタンです。ボタンをクリックすると、直ちにスライドショ

ーが開始されて、時間計測が始まります。このとき画面の左上に、リハーサルウィンドウが表示されて、

スライドショー開始からの経過時間と、現在のスライドの時間が表示されます。このウィンドウには次

のスライドに移るボタン、一時停止ややり直しボタンも用意されています。やり直しボタンは、現在の

スライドの表示時間をリセットしますので、リハーサルで間違えた場合や説明を変更して再度スライド

表示からやり直す場合に使用します。

図 6.1 リハーサルボタンとリハーサル中の経過表示ウィンドウ(右)

6.2 リハーサル終了

最後のスライドが表示されてリハーサルが終わると、スライドショーの所要時間を表示します。この

ウィンドウには「今回のタイミングを記録して、スライドショーで使用しますか」のメッセージも表示

されます。ここで「はい」を選択すると、個々のスライド表示時間が記録されて、実際のスライドショ

ーではこの時間でスライドが切り替わります。話し方はプレゼン会場の雰囲気や緊張の度合いで変わり

ますので、「いいえ」を選択するほうが良いでしょう。(図 6.2)

図 6.2 リハーサル終了の表示とスライド切り替えタイミング時間の保存設定

次のスライド

一時停止 PAUSE

現在のスライド

表示時間

スライドショー

経過時間

現在のスライドをやり直す

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6.3 ナレーションの録音(PowerPoint2013)

リボン「リハーサル」にはマイクを使ってリハーサルを録音するボタン があり

ます。このボタンをクリックすると、「ナレーションの録音」ウィンドウを表示します。このまま「OK」

ボタンでリハーサルが開始され、マイクに向かって話した内容が、画面の切替に合わせて録音されます。

スライドショーの開始で、録音した音声と共に、スライドの切替が自動でおこなわれます。自分の発表

を客観的に観察できる便利な機能です。ナレーションを録音したスライドには、右隅にサウンドマーク

(スピーカー)がつきます。録音したデータを消すにはこのマークを削除します。また、「スライドショー

の設定」画面でも一時的にナレーションを付けない設定も可能です。

(PowerPoint2019,Office365 は「挿入」「オーディオ」から「オーディオの録音」を選択します。リハー

サル画面にも録音ボタンがあります)

図 6.3 ナレーションの録音設定画面

6.4 マイク音量と音質の調整

ナレーションの録音画面では、マイクの音量設定ボタンがあります。このボタンで最適な音量調整が

できます。マイクボリュームを最大にして、画面のメッセージを読み上げると、自動で最適音量が決ま

ります。メーターが赤色のところまでくると音が歪みます。何度か読みあげを繰り返して、時々メータ

ーの指示が黄色部分になる程度が良いでしょう。また、録音品質は AM ラジオ程度のものから、CD 並

みの音質(44.100kHz)で設定できます。高音質になるほど保存時のディスク容量が増加しますので、注意

してください。

図 6.4 マイク音量と録音品質の設定

参考:Power Point には CD や音楽ファイルを自動演奏しながらスライドショーを実行するなど、マル

チメディアに対応した機能があります。Windows で扱えるほとんどのメディアが使用できますが、保

存時のファイルサイズに注意してください。動画をスライドに貼り付けると、その容量だけファイルサ

イズが大きくなります。

OK ボタンで録音開始

マイク音量を調整します

録音の品質を設定します。高品位になる

ほど記録容量(ディスク)を必要とします

音量調整ボタン

(右最大)

音質の変更