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SHIBUYA CITY渋谷区産業 ・ 観 光 ビ ジ ョ ン

Shibuya City渋 谷 区

INDUSTRY and TOURISM VISION

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はじめに

 渋谷区では、2016年10月に新たに「渋谷区基本構想」を策定し、ロンドン・パリ・ニューヨークと

並び称されるような成熟した国際都市を目指し、あらゆる多様性を受け入れそれをエネルギーに

変えていくことが重要というメッセージを込めて「ちがいを ちからに 変える街。 渋谷区」という

未来像を掲げました。この基本構想の中では、渋谷区の特徴の一つでもある産業と観光分野の未

来像を「ビジネスの冒険に満ちた街へ。」として、長期基本計画において施策の方向性を示しました。

 渋谷区は、それぞれのエリアが個性的な魅力をもち、様々な企業や商店が集積するとともに、国

内外から多くの観光客が訪れる多様性に溢れた街です。本年は、東京オリンピック・パラリンピック

競技大会が開催されますが、渋谷区が成熟した国際都市となっていくためには、2020年を一つの

契機として、未来に向けてさらに渋谷区の産業・観光施策を進めていく必要があると考えています。

そのためには、私は、長期基本計画で掲げる方針をより具体化する計画が必要と考え、産業・観光

ビジョンを策定することにしました。

 本区の産業・観光においては、インバウンドの受入れ環境整備、安全・安心の問題、区内の商店街

や中小企業の活性化など、取り組むべき課題は多岐に亘るとともに、渋谷区の産業と観光をさらに

活性化していくためには、スタートアップ・エコシステムの構築やナイトタイムエコノミーなど新たな

取組にもチャレンジしていくことが大切と考えています。

 ビジョンの策定にあたっては、渋谷区の特性を数値でも明らかにするためにデータ分析をしっか

りと行うとともに、学識経験者や産業・観光分野の関係団体の方々で構成される「渋谷区産業・観

光ビジョン検討委員会」へのインタビューや議論、また、パブリックコメントを実施し区民や区内在

勤・在学の皆様からいただいた貴重なご意見を可能な限り反映しながら策定しました。

 渋谷区は今後、本ビジョンに基づき、世界に誇れる成熟した国際都市の実現を目指し、渋谷区ら

しい産業・観光振興事業を展開していきたいと思います。今後とも皆様のご理解とご協力を賜りま

すようお願いいたします。

2020 年 4 月渋谷区長 長谷部 健

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Contents

はじめに

|CONCEPT

|FOREWORD

序 章

|The PRESENT第1章

|The FUTURE第2章

|APPENDICES資料編

背景と目的

渋谷区の産業と観光のいま

産業・観光の現状と今後の取り組み課題

渋谷区の産業と観光のみらい

・検討委員一覧・データソース/用語解説

1:渋谷区の都市特性 2:渋谷区の産業特性 3:スタートアップの集積 4:渋谷区の人の集積の特徴 5:エンタテイメントとナイトライフ6:SNSの投稿場所からみる各エリアの特徴7:渋谷区へのインバウンド(訪日外国人旅行者)8:渋谷区の宿泊業および飲食サービス業

■:施策の柱1:チャレンジできるまち。  新しいビジネスが生まれるまち。  そして、大きくはばたけるまちへ2:商店街や中小企業が輝くまち 3:常に新たなカルチャーや  エンタテイメントが生まれるまち 4:だれもが快適かつ安全・安心に滞在を楽しめ、  賑わいが活力につながるまち ■:渋谷みらいマップ

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序 章

背景と目的

0 位置づけと計画期間

❶位置づけ 渋谷区産業・観光ビジョン(以下、「ビジョン」という)は、「渋谷区基本構想」及び「渋谷区長期基本計画」に掲げる目標の実現や課題の解決に向けて産業・観光振興を進めていくための分野別の計画です。 策定に当たっては、前述の上位計画の理念を踏襲したうえで、各分野の計画(「渋谷区まちづくりマスタープラン」等)と連携及び整合を図っています。

❷ビジョンの計画期間 本ビジョンの計画期間は、2020(令和2)年度~2029(令和11)年度の10年間とします。

❸ビジョンの構成 本ビジョンは、渋谷の産業・観光の「いま」と「みらい」の2章に分けて構成しています。 まず1章では、渋谷区の産業・観光にまつわるデータの分析や有識者へのヒアリングにより、都市の特性・現状・課題等を洗い出し、渋谷区の「いま」として示しています。 次に2章では、1章で示した課題の解決や特性の強化に向けて、渋谷区の産業・観光の目指す姿を「みらい」として定めています。

❹ビジョンの策定フロー 本ビジョンの策定フローは下図(■渋谷区産業・観光ビジョンの策定フロー)の通りです。

CONCEPT

渋谷区の産業および観光に関する現状分析

「渋谷区産業・観光ビジョン」の策定(施策の柱・具体的内容の提示)

定量分析(データ分析)

定性分析(有識者ヒアリング)

有識者委員会

有識者への個別ヒアリング

■渋谷区産業・観光ビジョンの策定フロー

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■渋谷区基本構想

■渋谷区長期基本計画 2017-2026

■渋谷区まちづくり マスタープラン

 渋谷区では、2016年に20年後を展望した未来像を示す「渋谷区基本構想」を定めました。また同年、基本構想の未来像を実現するために必要な施策の方向性を示す「渋谷区長期基本計画2017-2026」を策定しました。

 本ビジョンは、これらの計画にて示す産業振興分野の未来像「ビジネスの冒険に満ちた街へ。」を柱に、文化・エンタテインメント分野「あらたな文化を生みつづける街へ。」等の関連する分野も踏まえながら策定しています。

❺関連する主な計画◆渋谷区基本構想・長期基本計画

渋谷区基本構想https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/shisaku/koso/index.html

 産業・観光における区内各地域の未来像を考えるにあたり、本ビジョンはまちづくりマスタープランに示される将来の都市構

造を反映し、これから示す各施策が都市計画と連動するように策定しています。

渋谷区まちづくりマスタープランhttps://www.city.shibuya.tokyo.jp/kankyo/toshi_keikaku/machi_mas.html

◆渋谷区まちづくりマスタープラン

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■第四次産業革命 ICT(情報通信技術)の発達、AI(人工知能)、IoT(用語解説p.45)、ビッグデータの発展等により、第四次産業革命(用語解説p.45)と呼ばれる大きなイノベーション(用語解説p.45)が世界で起こっています。この新たな技術の社会実装が進み、インフラ、制度、組織、生産方法など、従来の社会・経済システムにICTが導入され、社会や経済システムがICTを活用できるように変革されていくなど、大きな影響を及ぼしています。 具体的な事例としては、生産データの解析結果の活用による新たなサービス展開や異業種との連携、シェアリングエコノミー(用語解説p.45)によるモノを所有する社会から必要な時だけ利用する社会への移行、AIやロボットの活用、フィンテック(用語解説p.45)の発展などがあり、こうした第四次産業革命の進展により、産業構造そのものが大きく変化していくことが考えられます。 このメリットを最大限に引き出し、産業の活性化や社会課題の解決につなげていくためには、イノベーションを促進する能力、ICT への適応力、それを支える人的資本の充実が重要とされています。

■グローバリゼーション 1980年代から急速に進展してきたグローバリゼーション(用語解説p.45)によって、資本と労働力が国境を超えて移動する時代へと劇的に変化してきました。ヒト・モノ・カネ・情報を惹きつける磁力のある都市には、それらの集積によって魅力的な

「多様性」が生みだされ、そして それに触発されて新たなイノベーション(用語解説p.45)が沸き起こります。こうした正の連鎖が都市のさらなる発展を促し、それが国力増強の原動力に繋がっていくことが世界的な潮流となっています。

 次の10年を見据えた時、過去の延長線上では物事を考えられないような変革が起こりつつあります。世界的な潮流や技術の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョンを打ち出していくことが重要です。産業と観光の振興に総合的に取り組むことが、渋谷区の魅力をさらに高め、多様な人、クリエイティブな人材や企業の集積に繋がっていきます。

■世界における東京 東京は、世界の都市総合力ランキング2019でロンドン、ニューヨークに続く3位となっていますが、上位との差は大きく、また、アジア都市のなかでも突出する存在にはなっていません。例えば、イノベーションの担い手としても期待されるスタートアップの環境でみると世界的には、ベルリン、ストックホルム、ロンドンといったヨーロッパ都市の評価が高く、アジア都市ではシンガポールが4位となっていますが、東京は18位となっています。こうした都市が人や企業を惹きつけているのは、大企業の立地、規制、物価、カルチャー、言語、クリエイティブな人材の集積、自治体の支援など様々な要因が考えられます。こうした特徴にも注目し、経済成長、国際競争力を高めていくためには、世界中から多様な人や企業を呼び込む環境づくりや、世界の都市から遅れているICT化やキャッシュレス(非現金決済)対応など、新たな技術への支援が重要となります。

■産業としての観光 UNWTO(国連世界観光機関)のUNWTO2030長期予測によると、「世界全体の国際観光客到着数は、2010年から2030年 の間に年3.3%増加し、2030年には18億人に達する。」と予測されています。産業としての観光は、旅行業、宿泊業、運輸業にとどまらず、飲食業、小売業、アミューズメント業、広告業、さらには農林水 産業、製造業、建設業等あらゆる産業に関係する裾野の広い総合産業であり、多くの経済波及効果と雇用創出効果をもたらします。例えば、ナイトタイムエコノミーの推進に取り組んでいる都市は経済効果だけでなく、雇用創出にも寄与しています。

❻産業・観光に関する世界的なトレンド

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❼渋谷区産業・観光ビジョンの目的と目標

愛せる場所と仲間を、誰もがもてる街へ。

あらたな文化を生みつづける街へ。

ビジネスの冒険に満ちた街へ。

渋谷区が基本構想で描く、

中長期の街づくりビジョンを具体的に実現するためには、

渋谷区が持つ課題と可能性を把握し、

実効性のあるシナリオをつくることが必要です。

渋谷区を成熟した国際都市へと成長、

進化させていく原動力は人の力です。

人種、自認する性、年齢、障がい、価値観など

多様な人々が出会い、交流することで

日常の様々な場面でイノベーションが起こり、

新しい文化や産業、コミュニティが生まれ続ける街が実現します。

本ビジョンに掲げる施策を通して、

渋谷区は日本で最もクリエイティブな

成熟した国際都市として進化します。

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優れたビジネス環境と、個性的な文化を発信しつづける街 ── 渋谷区

第1章

渋谷区の産業と観光のいま

1渋谷区の都市特性1Th

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本章では、渋谷区の産業・観光にまつわるデータ分析や有識者へのヒアリングにより、都市の特性・現状・課題等を洗い出し、渋谷区の「いま」として示しています。

渋谷区の都市特性と役割 渋谷区が「成熟した国際都市」を目指し、それを実現するための産業・観光分野の計画を検討するにあたっては、まずは、現在の渋谷区の都市特性を把握することが重要です。そこで、「日本の都市特性評価」(森記念財団)を用いて分析を行いました。「日本の都市特性評価」は、東京23区を含む日本の主要都市を対象として、都市の力を6分野(経済・ビジネス、研究・開発、文化・交流、生活・居住、環境、交通・アクセス)83指標で分析し、都市の強みや弱みといった都市特性を明らかにすることを目的とした調査です。 同調査における東京23区の合計スコアでは、渋谷区は5位で、分野別にみると『経済・ビジネス』、『文化・交流』、『交通・アクセス』が4位、『生活・居住』が5位と評価されていますが、一方で「研究開発」が9位と低い評価になっています(9頁上表および下図参照)。さらに、産業・観光の観点に絞って指標グループ別偏差値をみてみると、9頁下図が示す通り、『経済・ビジネス』では、「ビジネスの活力」や「ビジネス環境」、「財政」といった指標グループの評価が高く、その中でも、新設事業所割合やフレキシブル・ワークプレイス密度といった指標が強みとなっています(10頁下表参照)。また、9頁下図の通り、『文化・交流』分野では、「交流実績」、「発信実績」、「ソフト資源」が強みであり、特に、休日の人の多さや、行楽・観光目的の訪問の多さ、クリエイティブ産業従業者割合(用語解説p.45)などの指標が高く評価されています(10頁下表参照)。

 これらのことから、渋谷区は、新しいビジネスを立ち上げやすく、多様な働き方に対応したビジネス環境が整っているとともに、文化的な魅力が常に発信され、多くの人を惹きつけている都市であることが分かります。今後、渋谷区がさらに都市力を伸ばすには、渋谷区らしい強みや特性をさらに伸ばし、多様な価値観、そしてクリエイティブな人を惹きつける環境を維持して進化させていくとともに、『経済・ビジネス』における地域内総支出といった指標や、『文化・交流』における景観まちづくりへの積極度、イベントの数・評価、宿泊施設数といった指標の改善が求められます

(10頁下表参照)。また、ごみの問題や安全・安心などその他の関連する指標も意識しながら取り組んでいくことが大切です。 渋谷区の都市力を高めることで、オリンピック・パラリンピック開催以降も、国際的な都市間競争の中での東京の地位向上にもつなげていく。こうした役割が渋谷区に求められています

(11頁参照)。

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■〇〇〇〇〇〇分野別ランキング:2019(2018)

交通・アクセス

環境

生活・居住

文化・交流

研究・開発Traffic / access

Environment

Life / Residence

Culture / Communication

Research / Development

経済・ビジネス4位(4位)

9位(8位)

4位(5位)

5位(4位)

20位(19位)

4位(4位) 60.8

46.6

61.3

40.0

59.6

Economy / Business

62.5

交通・アクセス

環 境

生活・居住

文化・交流

研究・開発

経済・ビジネス4位

9位

4位

5位

20位

4位 61

47

61

40

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63

■〇〇〇〇〇〇分野別ランキング:2019(2018)

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70

環境

交通・アクセス 経済・ビジネス

研究・開発

生活・居住 文化

・交流

移動の容易性

都市外アクセス

都市内交通

快適性

自然環境

環境パフォーマンス

生活の余裕度

生活利便施設

居住環境

市民生活・福祉

育児・教育

健康・医療

安全・安心 発信実績

交流実績

受入環境

ソフト資源

ハード資源

研究開発成果

研究集積

ビジネス環境

ビジネスの活力

人材の多様性

雇用・人材

経済規模

財政

■指標グループ別偏差値

経済・ビジネス 研究・開発 文化・交流 生活・居住 環境 交通・アクセス 合計スコア

都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア

1 千代田区 437 1 文京区 86 1 港区 216 1 千代田区 375 1 江東区 144 1 中央区 225 1 千代田区 1,410

2 港区 397 2 新宿区 75 2 千代田区 194 2 中央区 370 2 中央区 141 2 千代田区 220 2 港区 1,353

3 中央区 346 3 目黒区 69 3 新宿区 179 3 文京区 342 3 江戸川区 128 3 港区 209 3 中央区 1,248

4 渋谷区 313 4 港区 66 4 渋谷区 175 4 港区 338 4 港区 128 4 渋谷区 204 4 新宿区 1,160

5 新宿区 286 5 千代田区 58 5 台東区 171 5 渋谷区 337 5 千代田区 127 5 品川区 202 5 渋谷区 1,139

- - - 9 渋谷区 14 - - - - - 20 渋谷区 96 - - - - - -

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東京23区における渋谷区の都市特性「日本の都市特性評価2019」

■渋谷区の分野別偏差値・順位

■渋谷区の指標グループ別偏差値

■分野別順位

2019 指標グループ別偏差値偏差値 50 ライン

出典:「日本の都市特性評価2019」(一般財団法人森記念財団都市戦略研究所)

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100 渋谷区新宿区中央区港区千代田区

渋谷区(グラフ内の数字は23区における渋谷区の順位)

(グラフ内の数字は23区における渋谷区の順位)

新宿区中央区港区千代田区

財政ビジネス環境ビジネスの活力人材の多様性雇用・人材経済規模

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発信実績交流実績受入環境ソフト資源ハード資源

Research and development results

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100 渋谷区新宿区中央区港区千代田区

渋谷区(グラフ内の数字は23区における渋谷区の順位)

(グラフ内の数字は23区における渋谷区の順位)

新宿区中央区港区千代田区

財政ビジネス環境ビジネスの活力人材の多様性雇用・人材経済規模

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発信実績交流実績受入環境ソフト資源ハード資源

Research and development results

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      渋 谷 区 の 強 み       渋 谷 区 の 弱 み

分 野 指標グループ 指 標 分 野 指標グループ 指 標

経済・ビジネス

ビジネスの活力 新設事業所割合

経済・ビジネス

経済規模 地域内総支出

ビジネス環境 フレキシブル・ワークプレイス密度※ 人材の多様性 外国人就業者割合

財政 財政力指数 ビジネスの活力 特区制度認定地域数

文化・交流交流実績

休日の人の多さ

文化・交流

ハード資源 景観まちづくりへの積極度

行楽・観光目的の訪問の多さ ソフト資源 イベントの数・評価

ソフト資源 クリエイティブ産業従業者割合 受入環境 宿泊施設数

Shibuya City10

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■経済・ビジネス:指標グループ別偏差値

■文化・交流:指標グループ別偏差値

■指標別にみた渋谷区の強み・弱み(経済・ビジネス、文化・交流分野)

出典:「日本の都市特性評価2019」(一般財団法人森記念財団都市戦略研究所)※森記念財団都市戦略研究所「日本の都市特性評価」における定義にもとづき、「喫茶店数」と「コワーキングスペース数」を、それぞれ市街化区域面積で除して指数化した値。

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0 500 1000 1500 2000

交通・アクセス環境居住文化・交流研究・開発経済

シンガポール

パリ

東京

ニューヨーク

ロンドン

255075100 255075100

1262.9

1387.7

1422.2

1543.2

1669.1

2019スコア

交通・アクセス

環境

生活・居住

文化・交流

研究・開発

経済・ビジネス

TOKYO

LONDON

NEWYORK 交通・アクセス

環 境

生活

文化・交流

研究・開発

経済

東京

ロンドン

ニューヨーク

0 500 1000 1500 2000

交通・アクセス環境居住文化・交流研究・開発経済

シンガポール

パリ

東京

ニューヨーク

ロンドン

255075100 255075100

1262.9

1387.7

1422.2

1543.2

1669.1

2019スコア

交通・アクセス

環境

生活・居住

文化・交流

研究・開発

経済・ビジネス

TOKYO

LONDON

NEWYORK 交通・アクセス

環 境

生活

文化・交流

研究・開発

経済

東京

ロンドン

ニューヨーク

経済 研究・開発 文化・交流 居住 環境 交通・アクセス 総合ランキング

都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア 都市名 スコア

1 ニューヨーク 358.5 1 ニューヨーク 224.5 1 ロンドン 382.7 1 パリ 371.8 1 チューリッヒ 242.5 1 パリ 247.1 1 ロンドン 1669.1

2 ロンドン 331.4 2 ロンドン 187.8 2 ニューヨーク 254.1 2 アムステルダム 365.5 2 ストックホルム 232.4 2 ロンドン 239.1 2 ニューヨーク 1543.2

3 北京 288.4 3 東京 166.2 3 パリ 252.2 3 マドリッド 364.4 3 コペンハーゲン 222.8 3 ニューヨーク 226.6 3 東京 1422.2

4 東京 286.6 4 ロサンゼルス 163.1 4 東京 241.9 4 バンクーバー 364.3 4 ヘルシンキ 218.9 4 上海 225.7 4 パリ 1387.7

5 チューリッヒ 269.4 5 ソウル 146.5 5 シンガポール 204.3 5 ベルリン 361.8 5 シドニー 216.0 5 フランクフルト 223.7 5 シンガポール 1262.9

- - - - - - - - - 11 東京 343.3 23 東京 176.2 8 東京 208.0 - - -

11

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■上位3都市の分野別偏差値

■総合スコアにおける上位5都市

■分野別順位

出典:「世界の都市総合力ランキング2019」(一般財団法人森記念財団都市戦略研究所)

世界主要都市と比較した東京の都市力「世界の都市総合力ランキング2019」

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従業者数

0

10,000

20,000

30,000

40,000

H28(2016)

H26(2014)

H24(2012)

H21(2009)

事業所数

従業者数(人)

100人以上事業所数

100人以上1事業所数あたりの従業者規模

50~99人

50~99人

30~49人

30~49人

10~29人

10~29人

1~9人

1~9人

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H28(2016)H21(2009)

事業所数

サービス業(他に分類されないもの)

複合サービス事業

医療、福祉

教育、学習支援業

生活関連サービス業、娯楽業

宿泊業、飲食サービス業

学術研究、専門・技術サービス業

不動産業、物品賃貸業

金融業、保険業

卸売業、小売業

運輸業、郵便業

情報通信業

電気・ガス・熱供給・水道業

製造業

建設業

鉱業、採石業、砂利採取業

漁業

農業、林業

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従業者数

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30,000

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H28(2016)

H26(2014)

H24(2012)

H21(2009)

事業所数

従業者数(人)

100人以上事業所数

100人以上1事業所数あたりの従業者規模

50~99人

50~99人

30~49人

30~49人

10~29人

10~29人

1~9人

1~9人

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000

H28(2016)H21(2009)

事業所数

サービス業(他に分類されないもの)

複合サービス事業

医療、福祉

教育、学習支援業

生活関連サービス業、娯楽業

宿泊業、飲食サービス業

学術研究、専門・技術サービス業

不動産業、物品賃貸業

金融業、保険業

卸売業、小売業

運輸業、郵便業

情報通信業

電気・ガス・熱供給・水道業

製造業

建設業

鉱業、採石業、砂利採取業

漁業

農業、林業

Shibuya City12

出典:「経済センサス-活動調査」(総務省統計局)を基に作成

出典:「経済センサス-活動調査」(総務省統計局)を基に作成

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2渋谷区の産業特性

渋谷区の産業別事業所数 2009年と2016年の産業別事業所数を比べてみると、「情報通信業」や「卸売業、小売業」、「宿泊業、飲食サービス業」、「生活関連サービス業、娯楽業」といった業種が伸びています。一方、製造業は減少しています。

 渋谷区では、2012年以降、事業所数および従業者数ともに増加傾向にあります。また、従業者規模でみると、100人未満の

規模の事業所が約98%、30人未満の事業所が90%を占めています。

渋谷区の事業所数および従業者数の推移

Page 13: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

96万人

77万人

100万人

67万人

0

20

40

60

80

100(万人)

全従業者 クリエイティブ産業従業者

新宿区港区中央区千代田区渋谷区

53万人

0

10

20

30

40(%)

新宿区中央区千代田区港区渋谷区

34%

27%24% 24%

21%

20% 12% 12%

21%

14%

渋谷区 千代田区 中央区 港区 新宿区

クリエイティブ産業従業者全従業者

0

10

20

30

100

50

0

万人

40(%) (%)

新宿区中央区千代田区港区渋谷区0

1

2

3

4

5

6

7

8

新宿区中央区千代田区港区渋谷区

20%

34%

27%24% 24%

21%4.8%

2.2% 2.3%

6.2%

2.5%

12%12% 14%22%

52万人

94万人

76万人

99万人

65万人

渋谷区 千代田区 中央区 港区 新宿区

クリエイティブ産業従業者全従業者

0

10

20

30

100

50

0

万人

40(%) (%)

新宿区中央区千代田区港区渋谷区0

1

2

3

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5

6

7

8

新宿区中央区千代田区港区渋谷区

20%

34%

27%24% 24%

21%4.8%

2.2% 2.3%

6.2%

2.5%

12%12% 14%22%

52万人

94万人

76万人

99万人

65万人

13

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出典:「日本の都市特性評価2019」(一般財団法人森記念財団都市戦略研究所)

クリエイティブ産業従業者割合:国際連合開発計画(UNDP)、国際連合教育科学文化機関

(UNESCO)、および東京都産業労働局の報告書をもとに、森記念財団が独自に「クリエイティブ産業」を定義し、総務省統計局「平成28年経済センサス―活動調査結果」より相当する産業小分類44を抽出した。同調査「事業所に関する集計」に掲載されている当該44小分類の従業者数の合計を、同調査の「従業者数」

(A~R全産業(S公務を除く))で除して算出した割合。

新設事業所割合:総務省統計局「平成26年経済センサス-基礎調査結果」における「事業所に関する集計」に掲載されている「新設事業所数」を「事業所総数」で除して算出した割合。

外国人就業者割合:総務省統計局「平成27年国勢調査結果」における「就業状態等基本集計(労働力状態,就業者の産業・職業など)」に掲載されている15歳以上外国人就業者数を、同調査の15歳以上65歳未満人口の就業者数で除して算出した値。

新設事業所割合 渋谷区は、都心5区の中で最も新設事業所割合が高いです。

外国人就業者割合 外国人就業者割合は、都心5区の中では3番目となっています。

 渋谷区は、東京都心5区の中では従業者数が最も少ないですが、クリエイティブ産業従業者割合が港区に次いで高く、全従業者のうち約20%を占めています。

従業者数とクリエイティブ産業従業者割合

Page 14: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

その他合計

不動産業、物品賃貸業

情報通信業

生活関連サービス業、娯楽業

医療、福祉

学術研究、専門・技術サービス業

飲食店、持ち帰り・配達飲食サービス業

卸売業・小売業

渋谷駅周辺地域

その他合計

その他の卸売業

機械器具卸売業

繊維・衣服等卸売業

飲食料品小売業

その他の小売業

織物・衣服・身の回り品小売業

代官山・恵比寿・広尾地域

代々木上原・代々木八幡・参宮橋地域

代々木・千駄ヶ谷・

原宿・神宮前地域

笹塚・幡ヶ谷・初台・

本町地域

A■卸売業・小売業

B■飲食店、持ち帰り・配達飲食サービス業

C■学術研究、専門・技術サービス業

D■情報通信業

E■不動産業、物品賃貸業

F■生活関連サービス業、娯楽業

G■医療、福祉

H■その他合計

I■織物・衣服・身の回り品小売業

J■その他の小売業

K■飲食料品小売業

L■繊維・衣服等卸売業

M■機械器具卸売業

N■その他の卸売業

O■その他合計

A B C D

A B C D

C D

E

A B E

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F G

A B E

A B E

F G

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H

H

H

I J K L

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I J KL N O

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I J KL N O

IJK N O

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

0 20 40 60 80 100(%)

その他合計

不動産業、物品賃貸業

情報通信業

生活関連サービス業、娯楽業

医療、福祉

学術研究、専門・技術サービス業

飲食店、持ち帰り・配達飲食サービス業

卸売業・小売業

渋谷駅周辺地域

その他合計

その他の卸売業

機械器具卸売業

繊維・衣服等卸売業

飲食料品小売業

その他の小売業

織物・衣服・身の回り品小売業

代官山・恵比寿・広尾地域

代々木上原・代々木八幡・参宮橋地域

代々木・千駄ヶ谷・

原宿・神宮前地域

笹塚・幡ヶ谷・初台・

本町地域

A■卸売業・小売業

B■飲食店、持ち帰り・配達飲食サービス業

C■学術研究、専門・技術サービス業

D■情報通信業

E■不動産業、物品賃貸業

F■生活関連サービス業、娯楽業

G■医療、福祉

H■その他合計

I■織物・衣服・身の回り品小売業

J■その他の小売業

K■飲食料品小売業

L■繊維・衣服等卸売業

M■機械器具卸売業

N■その他の卸売業

O■その他合計

A B C D

A B C D

C D

E

A B E

F

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A B E

A B E

F G

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IJ K L N O

I J KL N O

IJK N O

Shibuya City14

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出典:「平成28年経済センサス-活動調査」(総務省統計局)を基に作成

 渋谷区では、各エリアとも「卸売業、小売業」が最も多く、その内訳(小分類)を見てみると、「織物・衣服・身の回り品小売業」や「繊維・衣服等卸売業」といったファッション関連の業種は、

「代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前」に多いことがわかります。また、「学術研究、専門・技術サービス業」が高いのも「代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前」の特徴です。

エリア特性(産業分類別事業所数の上位5業種)

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区 エリア大規模

(1フロアあたり200坪以上)

大型(1フロアあたり100坪以上200坪未満)

中型ビル(1フロアあたり50坪

以上100坪未満)

小型ビル(1フロアあたり20坪

以上50坪未満)賃料指数 賃料指数 賃料指数 賃料指数

渋谷区 渋谷・道玄坂 100 100 100 100桜丘・南平台 111 97 91 80代々木・千駄ヶ谷 84 76 83 73恵比寿・広尾 105 93 93 79初台・本町・笹塚 54 51 61 55

千代田区 丸の内・大手町 124 110 73 108麹町・番町 81 70 83 66内神田・鍛冶町 84 68 73 59外神田・岩本町 95 63 62 57飯田橋・九段 76 53 70 61

中央区 京橋・八重洲・日本橋 97 92 89 79銀座 93 84 97 90日本橋本町・室町 84 71 70 72築地・新富・茅場町 74 72 63 62東日本橋・新川 59 55 61 54

港区 新橋・虎ノ門 94 78 79 72赤坂・青山 97 77 86 84六本木・麻布 90 71 73 80浜松町・高輪 80 67 73 64芝浦・海岸 75 66 67 58

新宿区 西新宿 84 73 79 78新宿・歌舞伎町 88 60 67 68四谷・市ヶ谷 80 62 58 57高田馬場・大久保 63 54 57 55早稲田・神楽坂 75 59 55 49

品川区・大田区 五反田・大崎 78 61 66 60北品川・東品川 56 44 54 50大森・蒲田 46 47 46 45

(坪)0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000

渋谷区千代田区中央区港区

新宿区品川区

15

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T出典:「オフィスレントデータ2020」(三幸エステート株式会社)を基に作成

出典:「オフィス新規供給量 2020」(ザイマックス不動産総合研究所)を基に作成

■各規模において「渋谷・道玄坂=100」とした時の賃料指数(基準日:2019年12月1日)

 東京の主要エリアのオフィス賃料を比べてみると、渋谷・道玄坂エリアは、大規模オフィスから小型ビルまで、すべての規模においてかなり高い水準であることがわかります。また、桜丘・南平

台エリアや恵比寿・広尾エリアは大規模オフィスの賃料水準が渋谷・道玄坂エリアよりも高い水準です。

 2020年から2023年までの新規オフィス供給量を区別に見てみると、港区が最も多く、千代田区、中央区と続いている。一方で渋谷区の供給は非常に少ないことがわかります。

東京のオフィス賃料相場

東京の新規オフィス供給量

Page 16: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

本町

神宮前

広尾

代々木

渋谷

西原笹塚

千駄ケ谷

上原

恵比寿

代々木神園町

神南

幡ヶ谷 初台

松涛

富ケ谷

大山町

道玄坂

恵比寿南

神山町

猿楽町

恵比寿西

桜丘町

宇田川町

元代々木町

鉢山町鴬谷町

南平台町

神泉町円山町

代官山町

本町

神宮前

広尾

代々木

渋谷

西原笹塚

千駄ケ谷

上原

恵比寿

代々木神園町

神南

幡ヶ谷 初台

松涛

富ケ谷

大山町

道玄坂

恵比寿南

神山町

猿楽町

恵比寿西

桜丘町

宇田川町

元代々木町

鉢山町鴬谷町

南平台町

神泉町円山町

代官山町

凡 例大学・短大CVCVCスタートアップ

0

500

1,000

1,500

2,000

その他13区

世田谷区豊島

区文京区

目黒区

品川区

新宿区

中央区

千代田区港区渋谷

1,6511,586

1,106

758 662

406221 207 167 166

620

0

10

20

30

40

50

60(件) CVC VC

台東区

豊島区

世田谷区文京

区新宿区

品川区

中央区

千代田区港区渋谷

コワーキングスペース

0 200 400 600 800 1,000 1,200

東京

香港

トロント

ベルリン

パリ

シンガポール

サンパウロ

ロサンゼルス

サンフランシスコ

ニューヨーク

ロンドンその他の業種※医療・ヘルスケア

金融・保険・不動産

消費者向けサービス・販売

ビジネスサービス

コンピューター(ITサービス)

コンピューター(ソフトウェア)

22%

24%20%

21%

4%

3% 6%

業 種

0

500

1,000

1,500

2,000

その他13区

世田谷区豊島

区文京区

目黒区

品川区

新宿区

中央区

千代田区港区渋谷

1,6511,586

1,106

758 662

406221 207 167 166

620

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40

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60(件) CVC VC

台東区

豊島区

世田谷区文京

区新宿区

品川区

中央区

千代田区港区渋谷

コワーキングスペース

0 200 400 600 800 1,000 1,200

東京

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サンパウロ

ロサンゼルス

サンフランシスコ

ニューヨーク

ロンドンその他の業種※医療・ヘルスケア

金融・保険・不動産

消費者向けサービス・販売

ビジネスサービス

コンピューター(ITサービス)

コンピューター(ソフトウェア)

22%

24%20%

21%

4%

3% 6%

業 種

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3スタートアップの集積

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■渋谷区におけるスタートアップ企業立地

■東京23区のスタートアップ企業数 ■東京23区のVC/CVC/コワーキング・スペース数

出典:「スタートアップ・データベース(2019年12月2日時点)」(株式会社INITIAL)、「VC、CVC会員一覧(2019年12月13日時点)」(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)、「コワーキングジャパン」(株式会社エッグレイ)、「国土数値情報学校データ」(国土交通省)

 渋谷区は東京23区の中でスタートアップ企業が最も多く集積しています(1651社)。エリア別にみると、「渋谷(340社)」、

「神宮前(163社)」、「道玄坂(146社)」に多く集まっていますが、「代々木上原・代々木八幡・参宮橋」や「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町」といった地域にも一定程度立地していることが分かります。

また、スタートアップ企業の成長を支援する「ベンチャーキャピタル(VC)/コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)(用語解説p.45)」の立地をみると、23区においては港区、千代田区、中央区の順に多く集積しており、渋谷区は4番目に多く集積しています。さらに、コワーキング・スペース(用語解説p.45)も充実しています。

東京23区におけるスタートアップ企業とVC/CVC

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0

500

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1,500

2,000

その他13区

世田谷区豊島

区文京区

目黒区

品川区

新宿区

中央区

千代田区港区渋谷

1,6511,586

1,106

758 662

406221 207 167 166

620

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60(件) CVC VC

台東区

豊島区

世田谷区文京

区新宿区

品川区

中央区

千代田区港区渋谷

コワーキングスペース

0 200 400 600 800 1,000 1,200

東京

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サンパウロ

ロサンゼルス

サンフランシスコ

ニューヨーク

ロンドンその他の業種※医療・ヘルスケア

金融・保険・不動産

消費者向けサービス・販売

ビジネスサービス

コンピューター(ITサービス)

コンピューター(ソフトウェア)

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業 種

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その他13区

世田谷区豊島

区文京区

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中央区

千代田区港区渋谷

1,6511,586

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60(件) CVC VC

台東区

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世田谷区文京

区新宿区

品川区

中央区

千代田区港区渋谷

コワーキングスペース

0 200 400 600 800 1,000 1,200

東京

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ベルリン

パリ

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サンパウロ

ロサンゼルス

サンフランシスコ

ニューヨーク

ロンドンその他の業種※医療・ヘルスケア

金融・保険・不動産

消費者向けサービス・販売

ビジネスサービス

コンピューター(ITサービス)

コンピューター(ソフトウェア)

22%

24%20%

21%

4%

3% 6%

業 種

渋谷区 港区 千代田区コンピューター(ソフトウェア) 356 309 223コンピューター(ITサービス) 391 334 219ビジネスサービス 337 327 228消費者向けサービス・販売 350 238 119金融・保険・不動産 69 88 87医療・ヘルスケア 56 93 66産業・エネルギー 16 31 26半導体/その他電子部品・製品 15 38 41環境関連 10 33 17コンピューター(ハードウェア) 8 15 14バイオテクノロジー 3 22 14通信・ネットワーキング 3 10 14その他 36 48 38合計 1,650 1,586 1,106

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渋谷区のスタートアップ企業の業種別特性 渋谷区におけるスタートアップ企業の業種別の構成をみると、

「コンピューター(ソフトウェア)」、「コンピューター(ITサービス)」、「ビジネスサービス」、「消費者向けサービス・販売」が多く立地しています。一方、「医療・ヘルスケア」や「バイオテクノロジー」、「半導体/その他電子部品・製品」は比較的少ないことが分かります。

世界の都市のスタートアップ 東京のスタートアップ数は世界的にみると多くなく、直近3か年のスタートアップ企業の年間平均起業数を世界都市と比較すると、ロンドンやニューヨークでは年間1,000社以上の起業があるのに対し、東京は約50社と大きく引き離されています。オフィスの床需要に対する供給不足やオフィス賃料水準の高さ、また、起業に係る手続きも含めた言語対応、外国人が起業する場合の規制などが課題となっています。

出典:「Companies|Crunchbase」(Crunchbase)

※その他の業種: 産業・ エネルギー、 半導体 /その他電子部品・ 製品、環境関連、 コンピュ ータ ー

(ハードウェア)、 バイオテクノロジー、 通信・ ネットワーキング、 その他■世界の都市の過去3年間の起業数

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本町

神宮前

広尾

代々木

渋谷

西原笹塚

千駄ケ谷

上原

恵比寿

代々木神園町

神南

幡ヶ谷 初台

松涛

富ケ谷

大山町

道玄坂

恵比寿南

神山町

猿楽町恵比寿西

桜丘町

宇田川町

元代々木町

鉢山町鴬谷町南平台町

神泉町円山町

代官山町

Shibuya City18

4渋谷区の人の集積の特徴

 渋谷区の1年間における平均的な人の集まりをみてみると、渋谷駅と新宿駅周辺が2つの極となっており、また、恵比寿駅や原宿・表参道周辺にも多くの人が集まっています。一方で、比較的住宅の多い区の北西部は人口集積が相対的に少なく、区の中心部にある代々木公園や明治神宮も人口的には空白地帯です。 また、渋谷区に滞在する人の年代をみてみると、様々な年代の人がバランスよく集まっていることが分かります。性別も男性と女性がほぼ同数であり、性別的な偏りもみられないことから、渋谷区には多様な人たちが住み、働き、訪れていることがうかがえます。 エリア別・時間別に人の動きを見てみると、大きな特徴の違いがみてとれます。区内に渋谷駅と新宿駅という2つの巨大なターミナル駅を抱えていることもあり、「渋谷駅周辺」、「代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前」の2つのエリアは、6時ごろから15時頃にかけて急激に就業者や来街者が流入し、その後、就業時間が過ぎたころから一気に減少していきます。 一方、「代々木上原・代々木八幡・参宮橋」や「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町」では、一日の中であまり増減が見られていないことから、日中における新宿駅や渋谷駅の人口集積は、それらのエリアまでは波及していないことが分かります。 なお、エリア別の集計をする際は、まちづくりマスタープランを参照しながら、以下の町丁目区分に基づき集計しています。

笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域 代々木神園町地域

代々木上原・代々木八幡・参宮橋地域

代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前地域

渋谷駅周辺地域

代官山・恵比寿・広尾地域

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■町丁名による地域区分

Page 19: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

15-19歳

20-29歳

30-39歳40-49歳

50-59歳

60-69歳

70歳以上

4%6%

21%男性

51%女性

49%

24%21%

14%

10%

性 別※自認する性

年 代

15-19歳

20-29歳

30-39歳40-49歳

50-59歳

60-69歳

70歳以上

4%6%

21%男性

51%女性

49%

24%21%

14%

10%

性 別※自認する性

年 代

-2万

0

2万

4万

6万

8万

10万

12万(人)

00:0002:0004:0006:0008:0010:0012:0014:0016:0018:0020:0022:0024:00

代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前地域

笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域

代々木上原・代々木八幡・参宮橋地域

代々木公園・明治神宮地域

渋谷駅周辺地域

代官山・恵比寿・広尾地域

19

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出典:「モバイル空間統計©-国内居住者分布統計」(株式会社ドコモ・インサイトマーケティング)を基に作成2018年の1年間の国内居住者の分布統計データを用いて、年間平均の一時間当たりの人数

(1ポイント50人換算)を計算し、250mメッシュの中で乱数配置を行った。

■エリア別の1日の人の動き (深夜0時の人数を基準とした時の24時間の推移)

■年代別の割合

■性別の割合

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0

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70歳以上60~69歳50~59歳40~49歳30~39歳20~29歳15~19歳

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(万人)

70歳以上60~69歳50~59歳40~49歳30~39歳20~29歳15~19歳

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70歳以上60~69歳50~59歳40~49歳30~39歳20~29歳15~19歳

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(万人)

(万人)

70歳以上60~69歳50~59歳40~49歳30~39歳20~29歳15~19歳

Shibuya City20

平日の人の動き 平日の人の動きを時間別にみると、7時頃から人口が急激に増加し始め、14時から16時頃にピークを迎えます。その後、緩やかに減少をし始め、19時頃からやや勢いを増して減少していきます。 エリア別では、「渋谷駅周辺」と「代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前」が突出していて、特に渋谷駅周辺は深夜まで人が滞在しています。「代官山・恵比寿・広尾」も日中多くの人が訪れています。一方、「代々木上原・代々木八幡・参宮橋」や「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町」は、大部分が住宅用地のため、渋谷駅周辺地域と比べると一日を通してあまり人の動きがみられません。

休日の人の動き 休日の渋谷の人の数は平日よりもやや少なく、午前中の人の増加の割合も平日より緩やかです。また、平日とは異なり、ピーク後にすぐに緩やかに減少を開始しています。 エリア別では、平日は渋谷・新宿の2つの駅の周辺に人が集中しているのに対し、休日は12時から18時頃の間に、恵比寿、渋谷、原宿・表参道、新宿といった比較的広範囲に人が集まっていることが分かります。

■6:00-7:00

■6:00-7:00

■12:00-13:00

■12:00-13:00

■18:00-19:00

■18:00-19:00

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17:00

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13:00

21

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■12月31日から1月1日のスクランブル交差点周辺の人の波

■10月31日から11月1日のスクランブル交差点周辺の人の波

■2018年12月31日23:00-00:00

■2018年10月31日21:00-22:00

出典:「モバイル空間統計©-国内居住者分布統計」(株式会社ドコモ・インサイトマーケティング)を基に作成

 大晦日から元旦にかけての人の集積のピークは、12月31日23-24時頃のスクランブル交差点周辺であり、渋谷駅周辺のみに人が集まっています。交差点周辺の時間帯別の人の動きを見

てみると、深夜になっても人は減りませんが、24時を過ぎると徐々に減少をしていきます。

 スクランブル交差点周辺は、10月31日18時頃から急激に人が増加し始め、21時-22時頃にピークに達します。その後、深夜に向けて急激に減少します。カウントダウンと比べると、渋谷の

ハロウィーンは、多くの人が短い時間に集中しているかが分かります。短時間に自然発生的かつ局所的に人が集中するため、安全性が懸念されます。

イベント時の人の動き❶:カウントダウン

イベント時の人の動き❷:ハロウィーン

Page 22: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

Shibuya Sta.

Hatsudai Sta.

Ebisu Sta.

Harajuku Sta.

Sasazuka Sta.

Yoyogi-uehara Sta.

Yoyogi Sta.

Shinjuku Sta.

Shibuya Sta.

Hatsudai Sta.

Ebisu Sta.

Harajuku Sta.

Sasazuka Sta.

Yoyogi-uehara Sta.

Yoyogi Sta.

Shinjuku Sta.

凡 例ナイトライフ美術館・博物館コンサート・ショーレジャー施設

客室数 宿泊施設

5,689 5,810

6,782

0

1,000

2,000

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5,000

6,000

7,000

8,000(室)

H30H26H220

140(件)

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400

500(件)

ナイトライフ 美術館・博物館 コンサート・ショー レジャー

中央区千代田区新宿区港区渋谷区

Shibuya City22

5エンタテイメントとナイトライフ

 渋谷区では、渋谷駅周辺を中心にバーやクラブなど、ナイトライフ施設が集積するほか、区全体にわたって美術館や博物館などの文化施設やレジャー施設、コンサート施設が点在しています。目的に合わせて各エリアで多様な楽しみ方ができます。

ナイトライフ: バー・クラブ、カラオケバー、ナイトツアー・パブめぐり、クラブ・ディスコ、ジャズクラブ&バー、ワインバー、シガーバーなど美術館・博物館: アートギャラリー、専門美術館、美術館、歴史博物館、科学博物館、天文台・プラネタリウム、自然史博物館などコンサート・ショー: シアター、ショー・パフォーマンス、ディナーショー、ジャズクラブ&バー、コメディークラブ、コンサートなどレジャー施設: ゲーム・レジャー施設、遊び場、スポーツ複合施設、映画館、ボウリング場など

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出典:「トリップアドバイザー」(TripAdvisor LLC)

■エンタテイメントおよびナイトライフ施設数

Page 23: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

公園イベントスペース 運動&スポーツ

大学のジム

ドッグラン

歴史博物館

コンサートホール競技場 ジムのプール

ジム

ライブハウス

ライブハウス

イベントスペース

音楽関係

音楽関係

ライブハウス複合型映画館

イベントスペース音楽 関係

イベントスペース

ゲームセンター

演芸場

イベントスペース

ミニシアター

音楽関係

 ライブハウス

ライブハウス

イベント  スペース

公園

音楽関係

ライブハウス

ジム

その他の夜の娯楽

ジム / フィットネスセンター

劇場

ボウリング場ジム/フィットネス

センター

オペラハウス

ライブ ハウス

美術館

娯楽全般

コンサートホール

麺類店

和食店

麺類店ナイトクラブ

麺類店

パブ

カレーライス店

中華料理店

カフェ

中華料理店

ラーメン屋コーヒーショップ

イタリア 料理店

レストラン

和食店イタリア料理店

北欧カフェカフェ

パン屋

コーヒーショップ

和食店コーヒーショップ

レストラン 麺類店カフェ

デザート ショップ

中華料理店ファーストフード店

アジア料理店

和食店

和食店

カフェ

麺類店

焼肉

和食店

カフェファーストフード店

カフェテリア

ナイトクラブ

麺類店

ナイトクラブ居酒屋

和食店

麺類店

ラーメン屋

居酒屋

和食店ナイトクラブ

カフェバー

バー

ナイトクラブ

ナイトクラブ

カフェ

麺類店和食店

カフェ

麺類店

コーヒーショップ

ナイトクラブ

麺類店

麺類店

バー

和食店

ラウンジ

麺類店

ナイトクラブ

コーヒーショップ

麺類店

和食店

カフェ

麺類店

コーヒー ショップ

和食店イタリア料理店

ファーストフード店

居酒屋

バー

カフェ

ラーメン屋

和食店

コーヒーショップ

和食店

ファーストフード店

カフェ

コーヒーショップ

ショッピングモール

CDショップ

二輪車店

精肉店 CDショップビデオ店

ホビーショップ

書店

ショッピングモール衣料品店

デパート

おもちゃ / ゲーム店

ショッピング  モール

ホビーショップ

書店

ショッピングモール

コンビニ

コンビニ橋

モスク

神社

その他のイベント

寺院

宗教施設

庭園

旅行全般

湖沼

建物

その他のイベント

建物

その他のイベント

建物

建物

神社

駅のホーム

バスターミナル

トンネル

交差点

交差点 駅のホーム

駅のホーム交差点

サービスエリア

交差点

バスターミナル

交差点

バスターミナル

駅の  ホーム

駅のホーム

交差点

ユース  ホステル

ユースホステル

スパ

郵便局

学生センター

美容院 / 理髪店

美容院 / 理髪店

大学

ヘルス&ビューティーサービス

スパ

病院

大学

駐車場

コンベンションセンター

テレビ局オフィス

オフィス

コンベンションセンター

オフィス

笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域 代々木神園町地域

代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前地域

渋谷駅周辺地域

代官山・恵比寿・広尾地域

代々木上原・代々木八幡・参宮橋地域

笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域 代々木神園町地域

代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前地域

渋谷駅周辺地域

代官山・恵比寿・広尾地域

代々木上原・代々木八幡・参宮橋地域

凡 例

カテゴリー 投稿数

レジャー飲食ショッピング観光交通施設宿泊生活サービスその他

多い

少ない

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6SNSの投稿場所からみる各エリアの特徴

2018年の1年間に渋谷区内で投稿されたSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のテキストを、投稿された場所の種別にもとづき抽出し、それを6つの地域に分けて集計しました。その結果、「渋谷駅周辺」ではライブハウスやCDショップ、「代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前」ではイベントスペースや音楽関係、ショッピングモールといったレジャーやショッピング関連の場所での投

稿が多くあがりました。「代々木上原・代々木八幡・参宮橋」の中でも、上原や富ヶ谷ではコーヒーショップやカフェ、パン屋といった飲食関連の場所での投稿が多くみられました。一方、「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町」は、カレーライスやラーメン、イタリア料理、中華料理などの店舗での投稿が多くみられました。また、「代官山・恵比寿・広尾」では、恵比寿駅周辺はレジャー関連、それ以外は飲食関連立地での投稿が多くあがりました。

出典:「SNS解析データ」(株式会社ナイトレイ)2018年の1年間に渋谷区内で投稿されたSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のテキストを、投稿された場所の種別にもとづき抽出し、それを18頁の6つの地域区分に分けて集計した。集計されたテキストの数と文字のサイズを比例させた上で、地図上の対応する場所にそれぞれの単語を配置した。

Page 24: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

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訪日外国人旅行者数 訪都外国人旅行者数H30H25H20H16

(百万人)

0 10 20 30 40 50 60(%)

吉祥寺・三鷹恵比寿・代官山

新橋・汐留品川築地池袋

六本木・赤坂お台場・東京湾

原宿・表参道・青山上野

東京駅周辺・丸の内・日本橋秋葉原渋谷浅草銀座

新宿・大久保

(n=12,893)・・・・・・

68

10

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4 57

14

44.3%

34.3%

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訪日外国人旅行者数 訪都外国人旅行者数H30H25H20H16

(百万人)

0 10 20 30 40 50 60(%)

吉祥寺・三鷹恵比寿・代官山

新橋・汐留品川築地池袋

六本木・赤坂お台場・東京湾

原宿・表参道・青山上野

東京駅周辺・丸の内・日本橋秋葉原渋谷浅草銀座

新宿・大久保

(n=12,893)・・・・・・

68

10

31

4 57

14

44.3%

34.3%

6.8%

Shibuya City24

7渋谷区へのインバウンド(訪日外国人旅行者)

訪日・訪都外国人数の推移 平成30(2018)年の訪日外国人旅行者数は3,100万人に達し、急速な伸びを示しています。それとともに、訪都外国人も増加傾向にあり、同年は1,400万人に達しました。

訪都外国人旅行者の東京都内訪問場所 訪都外国人旅行者の、東京都内における訪問エリアの上位 5位に渋谷が入っており、また、原宿・表参道・青山や、恵比寿・代官山も上位に入っていることから、渋谷区は外国人旅行者にとっての訪問場所として確立されているといえます。

出典:「平成30年訪都旅行者数等実態調査」(東京都)を基に作成

出典:「平成30年国別外国人行動特性調査報告書」(東京都)を基に作成

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Page 25: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

凡 例

0 - 200

201 - 400

401 - 600

601 - 800

801 - 1000

その他16.7%

シンガポール3.1%

イギリス3.3%フランス3.7%

タイ4.4%

オーストラリア6.3%

香港8.8% 台湾

10.6%

アメリカ合衆国13.9%

中華人民共和国14.5%

大韓民国14.7%

シンガポール 3.1%

イギリス 3.3%

フランス3.7%

タイ 4.4%

オーストラリア 6.3%

その他 16.7%

香港 8.8%台湾 10.6% アメリカ合衆国

13.9%

中華人民共和国14.5%

大韓民国 14.7%

その他16.7%

シンガポール3.1%

イギリス3.3%フランス3.7%

タイ4.4%

オーストラリア6.3%

香港8.8% 台湾

10.6%

アメリカ合衆国13.9%

中華人民共和国14.5%

大韓民国14.7%

シンガポール 3.1%

イギリス 3.3%

フランス3.7%

タイ 4.4%

オーストラリア 6.3%

その他 16.7%

香港 8.8%台湾 10.6% アメリカ合衆国

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中華人民共和国14.5%

大韓民国 14.7%

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渋谷区を訪れる外国人の国籍割合 2018年の1年間に渋谷区に滞在した外国人のトップ15は、大韓民国、中華人民共和国、アメリカ合衆国、台湾、香港、オーストラリア、タイ、フランス、イギリス、シンガポール、カナダ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、イタリアからの訪問者であることから、渋谷にはアジアや北米、ヨーロッパなど、様々な国・地域から来ていることが分かります。

訪日外国人の滞在エリアとお気に入りスポット 2018年の1年間に渋谷区に2時間以上滞在した訪日外国人(居住者除く)は図の通りです。渋谷駅周辺や原宿・表参道周辺に最も多くの人が集まっている一方、代々木公園の西側エリアには、訪日外国人はあまり訪れていません。また、2019年に実施した渋谷を訪問した外国人に対するアンケート調査によると、最も気に入ったスポットとして多く挙げられたのが、「スクランブル交差点」および「忠犬ハチ公像/ハチ公前広場」で、それらの場所の回答合計が約5割を占めています。

出典:「モバイル空間統計©-訪日外国人分布統計」(株式会社ドコモ・インサイトマーケティング)を基に作成2018年の1年間の訪日外国人の分布統計データを用いて、年間平均の1時間当たりの人数を計算した。運用データ数:訪日外国人約900万台(2018年実績)

(法務省「出入国管理統計」の数値に拡大処理を実施)

出典:「モバイル空間統計©」(株式会社ドコモ・インサイトマーケティング)、「平成31年度マーケティングを活用した事業計画策定支援事業『渋谷マーケティング実態調査』」(公益財団法人東京観光財団)※を基に作成 ※調査サンプル数:4,074/調査期間:2019年11月6日~12月4日/調査言語:英語/備考:調査協力者の回答結果であり、渋谷区を訪れる外国人の実態とは異なる点に留意のこと

■国・地域の割合

MEGAドン・キホーテ渋谷(6%)

明治神宮(12%)

代々木公園(7%)

原宿 (13%)

青山・ 表参道 (2%)

渋谷スクランブルスクエア(2%)

忠犬ハチ公像 /ハチ公前広場(15%)

センター街 (3%)

スクランブル交差点(30%)

特になし (5%)

Page 26: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

60歳以上 3.7%50-59歳6.5%

40-49歳

30-39歳

20-29歳年 代

19歳以下3.3%

10回以上8.4%5-9回5.5%

初めて渋谷訪問回数

2回目

3-4回目

10時間~ 5.2%9~10時間2.7%

8~9時間5.1%

7~8時間6%

6~7時間

5~6時間

4~5時間

3~4時間

2~3時間

~2時間

滞在時間

10万円~ 7.9%5~10万円 7%

2~5万円

1~2万円

5千~1万円

~5千円

消費総額 宿泊有無

宿泊なし

宿泊あり

0 200 400 600 800 1000(件)

その他

情報技術について

観光情報について

街中について

公共交通について

英語対応について

40.3% 54.6%

21.8%15.2%

84.8%18.9%

24.6%

19.8%

9.7%

16.8%

18.4%15.1%

12.3%

8.8%

31.8%

13.4%

18.3%

13.2%

60歳以上 3.7%50-59歳6.5%

40-49歳

30-39歳

20-29歳年 代

19歳以下3.3%

10回以上8.4%5-9回5.5%

初めて渋谷訪問回数

2回目

3-4回目

10時間~ 5.2%9~10時間2.7%

8~9時間5.1%

7~8時間6%

6~7時間

5~6時間

4~5時間

3~4時間

2~3時間

~2時間

滞在時間

10万円~ 7.9%5~10万円 7%

2~5万円

1~2万円

5千~1万円

~5千円

消費総額 宿泊有無

宿泊なし

宿泊あり

0 200 400 600 800 1000(件)

その他

情報技術について

観光情報について

街中について

公共交通について

英語対応について

40.3% 54.6%

21.8%15.2%

84.8%18.9%

24.6%

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9.7%

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12.3%

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13.4%

18.3%

13.2%

Shibuya City26

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◆英語対応について:店員の英語力が不十分である、店内や施設内の英語表記が不十分である、飲食メニューの英語表記が不十分である、交通機関の英語表記が不十分である

◆公共交通について:電車に乗る場所(乗車する路線の駅の位置)が分かりにくい、駅構内の案内が分かりにくい、終電や始発等の電車の情報が分かりにくい、電車遅延時の情報や案内が分かりにくい

◆街中について:街中や駅にコインロッカーが少ない、街の案内が不十分である/道が分かりにくい、観光案内所の場所が分かりにくい/分からない、どこに行けば情報を得られるのかが分からない

◆観光情報について:どのサイトにアクセスすれば情報を得られるのかが分からない、ガイドマップが充実していない、ガイドツアーが充実していない、渋谷の街情報を発信するWebサイトが充実していない

◆情報技術について:街中のWi-fi環境が充実していない、充電スポットが少ない/見つけられない、キャッシュレス対応が充実していない

◆その他: 両替所の場所が分かりにくい/分からない、人が多くて疲れる/歩きにくい、その他

■寄せられた意見(調査項目として予め設定した選択項目のうち、複数回答により得た結果)

 年代をみると、20-39歳までが70%以上を占めており、また、複数回訪れている人よりも「初めて」訪れる方の方が多いことが分かります。滞在時間は、3-4時間が18%で最も多く、2-3時間

(17%)、4-5時間(15%)、5-6時間(12%)、2時間未満(10%)と続いています。また、消費総額は1万~2万円が約25%で最も多く、5千円未満、2万~5万円、5千~1万円がそれぞれ約20%

です。渋谷区に宿泊する外国人は少なく、区内の宿泊はわずか15%にとどまります。 訪日外国人にとっての課題としては、英語に関することが多く、店員の英語力や店内・施設・メニュー・交通機関における英語表記の不十分さを指摘する声が多くあげられています。また、また、キャッシュレス決済対応やWi-Fi環境等に対する声もあがっています。

渋谷における訪日外国人アンケート調査結果

出典:「平成31年度マーケティングを活用した事業計画策定支援事業『渋谷マーケティング実態調査』」(公益財団法人東京観光財団)※を基に作成 ※調査サンプル数:4,074/調査期間:2019年11月6日~12月4日/調査言語:英語/備考:調査協力者の回答結果であり、渋谷区を訪れる外国人の実態とは異なる点に留意のこと

Page 27: SHIBU 渋谷区産業 ・ 観光ビジョンYA CITY · の進化などを注視するとともに、積極的な都市データの活用により渋谷区の特徴を踏まえながら行政としての明確なビジョン

28,579

0 200,000 400,000 600,000

江東区

世田谷区

台東区

品川区

豊島区

渋谷区

新宿区

千代田区

中央区

港区 589,797

448,699

446,813

382,497

277,470

193,275

19,146

19,724

6,782

70,146

167,321

159,336

134,188

132,435

16,704

0 20,000 40,000 60,000 80,000

その他18区

渋谷区

新宿区

千代田区

中央区

港区

(百万円) (室)

客室数 宿泊施設

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130(室) (件)

28,579

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江東区

世田谷区

台東区

品川区

豊島区

渋谷区

新宿区

千代田区

中央区

港区 589,797

448,699

446,813

382,497

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19,724

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167,321

159,336

134,188

132,435

16,704

0 20,000 40,000 60,000 80,000

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8渋谷区の宿泊業および飲食サービス業

宿泊業、飲食サービス業の売上 東京都内における「宿泊業、飲食サービス業」の年間売上は、港区が最も多く、渋谷区は5番目の売上高です。

渋谷区内の宿泊施設数および客室数の推移 渋谷区の宿泊施設数は、平成21(2009)年から平成28

(2016)年まではほぼ横ばいでしたが、平成29(2017)年に客室数を大きく増やしています。

宿泊施設客室数 東京23区における宿泊施設の客室数は、港区が最も多く、渋谷区は都心5区の中では最も少なくなっています。

出典:「平成22、26、30年度年報(福祉・衛生行政統計)」(東京都)を基に作成

出典:「平成28年経済センサス-活動調査」(総務省統計局)を基に作成

出典:「平成30年度年報(福祉・衛生行政統計)」(東京都)を基に作成

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第1章(p.8~27)

分野 渋谷区の強み 課題

産業分野

□住所=渋谷区というブランド力□多様な人を受け入れる包容力□オン/オフが一つとなった街□スタートアップ企業が多く集積□大手IT企業の拠点が立地□VC/CVCが比較的多く集積□コワーキングスペースが多い□クリエイティブ産業の従業者割合が高い□ファッション・IT関連企業が多く集積□国内外での知名度が高い

□オフィス賃料の高騰□オフィススペースの供給不足□世界トップ企業が少ない□世界的にみるとスタートアップは少ない□大きく成長するスタートアップ企業の不足□教育・研究機関との連携が不足□多言語対応が不十分□個性的で魅力ある個店の減少□訪問スポットの地域偏在□創業後間もない中小企業への相談や支援体制□行政・商工関係団体・大学・企業の連携□デジタル化への対応

観光分野

□多くの来街者□起伏ある地形や路地の多さが魅力□多様な来街者年齢層・性別□ナイトライフ産業の集積 (宇田川町・道玄坂・円山町・恵比寿)□多くの個性的なストリートや商店街□都市のイメージが変容しているのが個性□国内外での知名度が高い□公共交通機関が充実している (区内鉄道5社乗り入れ・駅数17駅)

□特定の場所への人の過度な集中による安心・安全の問題□多くの人が集まれる場所が不足□周遊性が低く、行動パターンにも偏りがある□人の多さと経済効果との連動□人が集まり、音楽やアートなどを発表できる場が必要□宿泊施設の不足□夜間交通手段の不足□お土産が少ない□多言語対応などのインバウンド受け入れ環境が不十分□来街者の多さによるゴミや喫煙などのマナー□エリアごとに異なる個性や魅力があることが必要□観光視点のブランディングの必要性

Shibuya City28

産業 ・ 観光の現状と今後の取り組み課題

定量分析 ・ 定性分析をもとに、 渋谷区における産業 ・ 観光の現状や強みと課題を整理しました。

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T成熟した国際都市へ

産業・観光ビジョンの目指す姿

個性あふれるストリートが、時代とともに新しいトレンドを受け入れ、発信し、より多様な地域の魅力へとつながっていく。 そんな渋谷区らしい地域振興モデルが、地域交流を促し、 街の安心安全と経済成長を両立へとつながるモデルを構築すること。

渋谷区に集まる多様な企業やスタートアップの交流を促進することで、 実験的なプロジェクトや新しい都市サービスの創出を支援し、 これからの社会をリードする企業を多く輩出する仕組みを整備すること。

人々が住む環境、学ぶ環境、働く環境を 高度に、広域に整備していくことで、 より多くの文化創出、産業創出、コミュニティ創出の機会を生み出すこと。

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第2章

渋谷区の産業と観光のみらい

日本を代表する成熟した国際都市への進化2

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この章では、第1章による分析を踏まえ、渋谷区の産業と観光の振興における施策の柱を示します。

1

2

3

4

チャレンジできるまち。新しいビジネスが生まれるまち。そして、大きくはばたけるまちへ

商店街や中小企業が輝くまち

常に新たなカルチャーやエンタテイメントが生まれるまち

だれもが快適かつ安全・安心に滞在を楽しめ、賑わいが活力につながるまち

■施策の柱

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来街者へのマナー啓発

周遊性の向上

観光案内所の連携促進

インバウンド対応の支援

オーバーツーリズム対策

災害等緊急時の対策

観光情報発信の強化

宿泊施設増への対応

ユニバーサルツーリズムへの取組み

ボランティアの仕組みづくり

ナイトタイムエコノミーの推進

エンタテイメント施設の増加と情報の発信・集約化

パブリックスペースの活用

イベントの実施・支援

道路空間・壁面・公園等を活用したカルチャーの創造と発信

新たな技術の活用

代々木公園の文化的・多機能的活用

地域に愛される拠点を来街者にも愛される拠点へと発展させていく取組み

防災拠点としての代々木公園の活用

周辺商業エリアへの経済波及効果

コワーキングや交流スペースなどの整備

関係団体と連携した経営支援

スタートアップ企業と地域との交流

楽しく働ける。そして住みたくなる環境づくり

海外企業・外国人起業家への支援

産官学連携による起業人材の育成

特色ある産業振興

ビジネスマッチングやテストフィールドの提供

雇用確保・人材育成の支援と産官学の連携

商店街の活性化

シェアリングエコノミーによる効率的な事業運営の促進

中小企業のデジタル化推進の支援

商店街や中小企業が輝くまちへ

成熟した国際都市への進化

チャレンジできるまち。

新しいビジネスが生まれるまち。そして、大きくはばたけるまちへ

常に新たなカルチャーや

エンタテイメントが生まれるまち

だれもが快適かつ安全・安心に滞在を楽しめ、賑わいが活力につながるまち

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■進化のための構成要素

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1チャレンジできるまち。新しいビジネスが生まれるまち。 そして、大きくはばたけるまちへ

 東京は日本でもっともスタートアップ企業が集積しており、中でも渋谷区のスタートアップ企業数は最も多くなっています。さらにスタートアップの成長のために重要なベンチャーキャピタル

(VC)やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)も数多く立地し、コワーキングスペースも多く集積しています。そして、何よりも重要な「多様な人たち」が渋谷に集結しています。渋谷区には、スタートアップが生まれるための環境、土壌、育つ環境もあり、芽がでた段階から実を結ぶまでの一気通貫で成長していけるための土台が備わっているといえます。 一方で、世界に目を向けた時、日本のスタートアップ企業数は少なく、そして大きく成長する企業も依然として少ない状況であり、学生の起業したいという割合が世界と比べて格段に低いことや、起業した後の成長していくための環境面、外国人の起業の難しさなど様々な課題があります。多くの成功しているスタートアップに目を向けると、米国であればシリコンバレー、中国であれば深圳といった特定の地域に集積しています。これらの都市では起業への

意識が高く、外国からの起業家やエンジニア・投資家の集積などの特徴があるとともに、人や企業が集積していることにより多様な交流が生まれ、それぞれが連携し、失敗してもまた次のチャレンジができるといった風土もあります。そしてスタートアップ・エコシステムが形成され、大きく成長した企業も数多く生まれています。 渋谷区は、その強みをさらに伸ばしていくために、若い世代が起業にチャレンジしやすい仕組みの整備や、スタートアップ企業と大学や他企業との協働促進、社会課題を最先端の技術で解決していこうとする起業家への場の提供など、様々なレベル・種類の施策を通して、渋谷区ならではの多様なスタートアップ企業が数多く生まれ、大きく成長していくシステムを構築していきます。 渋谷で新たなビジネスが生まれ、渋谷のまちと共に育ち、夢を実現して大きくはばたき、また渋谷に戻ってくる。そのことが産業や地域の活性化につながる。そんな街をつくるための施策を行うと共に、新たなビジネスを始める人が、渋谷で始めたいと思うようなブランディングを行っていきます。

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❶基本目標

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1) コワーキングや交流スペースなどの整備 渋谷区内には多様なスタートアップ企業が集積し、コワーキングスペースも様々な運営主体によりそれぞれコンセプトを持って運営されています。こうした様々なワーキングスペースの垣根を越えて誰でも集まれ、そして出会いが生まれ、強みや課題の共有、そしてイノベーションが起こるきっかけとなる場の整備を検討していきます。また、事業が軌道にのった後に引き続き渋谷区内で事務所を構えるための、小規模オフィス需要も考えた街づくりを進めていくことも大切です。 現在、渋谷駅周辺地区には多くのスタートアップ企業が集積していますが、賃料の高騰なども踏まえ、笹塚・幡ヶ谷・初台エリア

(ササハタハツ)では、地域リソースを活かして社会課題に対し最先端技術により解決を見出す社会起業家の拠点を形成するなど、まちづくりと連動してスタートアップを育成・応援することを目指していきます。

2) ビジネスマッチングやテストフィールドの提供 区内に立地する大企業とスタートアップが協働してイノベーションを起こしていくために必要なビジネスマッチングのイベントの実施を検討します。また、社会課題とのマッチングや、新たな技術の実装の場・テストフィールドの提供についても検討し、パブリックスペースを活用しオープンイノベーション(用語解説p.45)を起こす取り組みも推進します。

3) 海外企業・外国人起業家への支援 外国人起業家に対しては、起業に係る各種手続きや、外国人ということでの規制面、ワークスペース、居住などの相談に多言語で対応できる窓口の設置を検討します。 また、それぞれの生活環境を踏まえたサポートも検討していきます。例えば、単身者には、ワークスペースと居住空間が一体型のスタイルも需要が見込まれるので、こうした施設の誘導も検討していきます。家族連れのワーカーに対しては、医療体制や家族向けのサポートも重要であり、多様な人がそれぞれ安心して渋谷区で働くことができるための環境整備を進めていきます。

4) 産官学連携による起業人材の育成 学生をはじめとした若い世代に対し、起業への興味を喚起するよう、起業ノウハウの学習だけでなく、起業にチャレンジできる仕組み。そしてチャレンジに失敗しても次につなげていける、多様な人と交われる場。産官学の連携によりこうした環境の構築を検討していきます。

5) スタートアップ企業と地域との交流 地域の方に自分の地域のスタートアップ企業のことを知ってもらい、応援してもらう。またスタートアップ企業も地域と関わることで、その技術が地域課題の解決に活かされたり、渋谷区へのシティプライド(都市に対する誇りや愛着)が一層深まっていく。これらを実現するために、ソーシャル・イノベーションウィーク渋谷(SIW)等、文化的なイベントとも連携し、起業家と地域が繋がれる場づくりを行っていきます。

6) 楽しく働ける。そして住みたくなる環境づくり 仕事が終わった後も街で楽しむことができ、そこからまた新しい交流、発想が生まれる。働く環境だけでなく、このような環境もあることが、渋谷区で働きたいという起業家を増やしていくためには大切です。大規模だけでなく中小の魅力を維持し、個性的な事業所やお店を増やす取り組みや、ナイトタイムエコノミーを充実していきます。この街で働きたい、遊びたい、そして住みたいにつなげていきます。そのための住居を兼ね備えたコワーキングスペースなどを充実させていく検討などもしていきます。

❷具体的施策

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2商店街や中小企業が輝くまち

 渋谷区全体を見渡すと、従業者100人以下の事業所が全体の98%(30名未満の事業所が90%)と中小企業が多くの割合を占めています。新規事業所割合は都内で最も多く、渋谷区では起業家にとって事業を開始したい場所となっていますが、オフィス賃料が高いなど都心ならではの課題もあり、特に創業後間もない中小企業にとっては安定した経営への大きなハードルとなっています。 また、エリアごとにみると、IT・ファッション・飲食店等など、企業の集積があり、ネットワークの構築やそのエリアの風土を求める新たな同業種企業参加の下地があります。渋谷の特色でもあるファッション・IT産業への支援をはじめ、街の個性や渋谷区らしさを維持してくために、今ある個性的なお店に光を当てていくとともに、そうしたお店を増やしていくための取組みも

必要です。 渋谷区には、個性ある魅力的な商店街が多くあり、区民の日常生活の利便性を確保するだけでなく、地域コミュニティにおける重要な機能も果たしています。個性的なお店、そして魅力と活気にあふれた商店街は、住む人を惹きつけます。今後も、商店街や店舗向けの支援を継続していくとともに、企業や大学との連携の支援、空き店舗活用などを行い地域の活性化に繋げていきます。 街の賑わいを商店街や中小企業の活力につなげるとともに、チャレンジスピリットに溢れた中小企業が渋谷に集まり、居続け、成長していく。そして渋谷で育った企業や商店街が積極的に交流し、ネットワークをつくり、資源を共有できる街となる。そんな街を目指していきます。

❶基本目標

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1) 関係団体と連携した経営支援 融資あっせん制度及び経営相談を継続していくとともに、資金面以外でも、雇用確保や高齢化、需要変化への対応など、多様化する中小企業の課題に対し、相談窓口やサービスの内容を分かり易く示してくとともに、商工関係団体等とも情報交換や連携を図って取り組んでいきます。

2) 特色ある産業振興 区内に個性的な飲食店を増やし、地域の魅力向上やそして消費につなげていくため、個性的な飲食店や逸品に光を当てブランディング・PRをしていくとともに、そういったお店を増やしていくため、腕試しの場の提供を行うなど創業支援も行っていきます。また、空き店舗の活用による地域活性化策も検討していきます。 さらに、渋谷区の特徴でもあるファッション産業についても、若いデザイナーの人材不足という課題に対応するために、産官学が連携したビジネスマッチングの実施などの取り組みを検討していきます。 その他、テーマ別の創業コンテストなどの実施など、渋谷区での起業を後押しするような特徴ある施策に取り組んでいきます。

3) 雇用確保・人材育成の支援と産官学の連携 中小企業の雇用確保を支援するため、外国人も含め、多様な人材を雇用するために必要なノウハウやマインドの改革など、企業向けセミナーを開催します。 また、商工会議所や法人会など地域経済団体とも協力しながら、区内企業への就業促進に向けて区内大学や専門学校との連携を強化していきます。

4) 商店街の活性化 各地域での魅力的なイベントの実施による賑わいの創出や地域コミュニティ形成の支援、また防犯カメラの設置など、安心安全のための支援を継続していくとともに、キャッシュレス化やインバウンド対応など、多様な来街者や消費者ニーズの変化への対応を支援していきます。また、地域住民や来街者に対し、商店街や個店のローカルな情報を発信し、地域の活性化に繋げていくため、エリアマップやデジタル技術を活用した発信に取り組んでいきます。こうした取り組みにおけるデータの分析も行いながら新たな商店街振興策についても検討していきます。

5)パブリックスペースの活用 広場等の公共空間を活用し、商店街や企業・地域住民が共同でマルシェを運営する、継続的に交流の場として使用する等の

「パブリックスペースをコミュニケーションの場として活用する」取り組みについても検討します。

6) シェアリングエコノミーによる効率的な事業運営の促進 シェアリングエコノミーを促進し、企業や組織、さらには個々人が資源を共有し、物・人・空間・技術等の不足に対し効率的に対応できる環境や仕組みの整備、あるいはシェアサービスにおける需要と共有のマッチングの後押しを検討していきます。

7) 中小企業のデジタル化推進の支援 インバウンド対応やプロモーション、内部管理など、デジタル技術を活用することによって少ないコストで効率的な運営に繋げていくための事例の紹介やノウハウを提供できるような事業を検討していきます。

❷具体的施策

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3常に新たなカルチャーやエンタテイメントが生まれるまち

 渋谷区はこれまでも文化や流行、情報の発信地として、ファッションやカワイイ文化、渋谷系音楽など独自のカルチャーを生んできました。セレクトショップ、ライブハウスやミニシアターなどが多く立地し、中心エリアの周辺には個性あるストリートが生まれ、歩行者天国なども行われ、文化・産業を盛り上げてきました。そして、それが人を惹きつけ、そしてまた多様な人が集まることでその文化やエンタテイメントは常に進化してきました。人を惹きつけ、人が集まり、交流し、刺激しあう場がある。これが渋谷区のカルチャー、エンタテイメントの原動力と言えます。 東京都の国別外国人旅行者行動特性調査では、「ナイトライフを楽しむ」という項目における満足度が低くなっています。渋谷区の人の動きや滞在状況を見ても、夕食時から人が減少、滞在時間が比較的短い、行動パターンの偏りなどが見られます。ナイトタイムエコノミーの経済効果はロンドンでは約3.7兆円、ニューヨークでは約2.1兆円となっており、ナイトタイムの活性化は経済効果や雇用拡大の可能性を秘めています。さらに、ナイト

タイムエコノミーの推進は、クリエイティブな人材やスタートアップ企業の集積にも効果があります。 2020年以降、これからも渋谷区がトレンドの聖地でありつづけるためには、各エリアの特色を踏まえながら、ファッションや音楽、そして昔から育まれてきている地域の文化を大切にして、光をあてていくとともに、渋谷区全体をカルチャー創出のフィールドととらえていくことが大切です。ナイトタイムエコノミーの推進や5Gなど新たな技術の活用、また、道路空間や公園、壁面などの活用したアートやスポーツなど、新しいカルチャーやエンタテイメントが生まれる素地となりうるハードやソフトについて積極的に検討し、そのための環境整備や人が集まり、表現できるような場を作っていくための取組みを進めていきます。 「若者のまち」というイメージが強い渋谷区ですが、各エリアにそれぞれの特性に合った文化が生まれ、根付いていく。そして、新たな人の流れが生まれ、地域が活性化し、シティプライドが育まれる。そんな街を目指していきます。

❶基本目標

これからもトレンドの聖地でありつづけるために

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1) ナイトタイムエコノミーの推進 商業系エリアや住居系エリアなど、各エリアの特性を踏まえながら、昼も夜も思い思いに自分らしく活動し楽しめるという視点で、主に下記について取り組んで行きます。□安全・安心:パープルフラッグ制度(安全性を仕組みで担保で

きているエリアの認証制度)など海外の事例なども踏まえながら地域と来街者双方に安全・安心が確保される仕組みを検討

□地域とのコミュニケーション:地域の方や商店街、事業者が対話できる仕組みづくり

□文化施設の誘導:ライブハウスや劇場、ホールなど文化施設を誘致する仕組みを検討

□PR:既存の資源を目的別に整理し発信していく取組みや、新たな資源の発掘を実施

 情報を多言語で、来街者が情報を得やすい手段で発信□交通:夜間の交通アクセスについて、ニーズを踏まえながら

国や都、事業者への働きかけを検討

2) エンタテイメント施設の増加と情報の発信・集約化 音楽・アート・ファッションなど、渋谷の文化を育んできた文化を表現する場が維持され、さらに増加し、これからも渋谷区のカルチャー・エンタテイメントを牽引していけるよう、劇場・美術館・展示場等のエンタテイメント施設の誘導を図ります。また、エンタテイメント施設を中心とした周辺エリア情報の発信や、施設間が連携し相乗効果が生まれるような情報の集約化やイベントの実施など、こうした施設を活用しながら渋谷区のエンタテイメント、そして地域を盛り上げるための検討をしていきます。

3) イベントの実施・支援 音楽・アート・ファッションなどの文化的イベントが区内各所で行われ、その産業の活性化のみならず、渋谷区らしい文化がこれからも世界に発信され、多様な人を惹きつけ、また新たな文化が生まれ、地域が活性化するよう、企業や学校、地域と連携しながら取り組んでいきます。

4) 道路空間・壁面・公園等を活用したカルチャーの創造と発信 道路は通行するためのものですが、車両の交通規制による歩行者中心の空間づくり(歩行者天国)を行うことによって、カルチャーの発信基地となる可能性も秘めています。道路空間を始め、壁面や公園などについて地域活性化や賑わい創出等の観点から、文化的活用やその他の活用を検討していきます。こうした新たなスポットが生まれることで、歩くことを楽しみながら、主要駅に集中している人を回遊させることにもつながります。-道路空間:パブリックアート・歩行者天国・歩行者空間化など-壁面:ウォールアートの研究-公園:公園の文化的活用に関する研究

5)地域に愛される拠点を来街者にも愛される拠点へと発展させていく取組み

 観光名所を創ることを目的とした観光振興だけでなく、例えば「農」や「食」など、地域の方が接しやすいテーマで公共空間を活用していくことで、地域に愛される・地元の憩いの場として機能するものが魅力を生み出し、結果として多様な人々を惹きつけ、地域が活性化していく仕組みを検討します。

6) 新たな技術の活用 5Gやプロジェクションマッピングなど、現在様々な技術が進化しています。こうした技術の進化は、エンタテイメントや新たな観光資源につながる可能性を秘めています。規制なども踏まえながら積極的に実証実験や、その技術を活用した渋谷区らしい観光資源の開発に取り組んでいきます。

❷具体的施策

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 渋谷区には国内外から多くの観光客が訪れますが、忠犬ハチ公像やスクランブル交差点などで写真撮影して区外へ移動してしまったり、訪れるエリアに偏りがあったりと、その賑わいが必ずしも区全体の経済効果に結び付いていないという課題があります。渋谷区が今後、世界有数の成熟した国際都市となっていくためには、観光都市としての成熟していくことが求められ、そのためには、拠点となる大きな資源、そしてそこに体験型の産業や観光の拠点を誘致していくことが必要です。 その新たな拠点を、渋谷区の中央に位置する代々木公園に誘致していくことを検討していきます。代々木公園は、周辺駅からのアクセスもよく、緑が溢れ、人々の憩いの場となっている渋谷区の最も魅力的な資源の1つです。代々木公園をさらに文化的そして多機能に活用していくことにより、渋谷区の中心に一層多様な人が集まり、周辺エリアへの新たな人の流れが生まれます。こうした渋谷区の中心部への新たな人の流れは、周辺のエリア

360度に新たなカルチャーや産業、そして経済効果の波及、オーバーツーリズムに対する人の分散も期待されます。 カルチャー・エンタテイメントの拠点機能としては、音楽やアートイベント、EXPO、そしてスポーツ等ができるスタジアムや、夜でも安心して運動ができる場としていくことを検討していきます。代々木公園を都心のシティパークとして、機能を拡充していくことは、渋谷区のみならず東京の魅力向上に繋がります。 検討にあたっては、現在の「緑あふれる人々の憩いの場」という既存の良さを踏まえながら、「周辺エリアとの調和」・「災害時の受入れ機能」・「来街者の分散」など現状の課題解決にもしっかりとつなげていくことが大切です。 「新たなシンボル」の誕生が、渋谷区全体のカルチャーや産業を盛り上げ、住んでいる人、働いている人、遊びにきた人、それぞれにシティプライドが育まれる。そしてまた多様な人や企業を惹きつける。そんな成熟した観光都市を目指していきます。

❶基本目標

観光都市として成熟していくために

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□カルチャー・エンタテイメント・スポーツの拠点 民間活力を活用してスマート・ベニュー(多機能複合型交流施

設)としてのスタジアム・アリーナを公園内に整備し、カルチャー・エンタテイメント・スポーツの拠点としていくことを検討していきます。また、整備にあたっては民間活力の活用を検討していきます。

□防災拠点 災害時の避難収容や防災倉庫機能、また平時の本格的な訓練

にも活用していくなど、防災拠点としての機能についても検討していきます。

□誰でも、体を動かせる場 周辺を含め、 誰でも昼夜を問わず安心して体を動かせる場の

整備を検討していきます。スポーツや関連産業など新たな産業創出にもつなげていきます。

□周辺商業エリアへの経済波及効果 エンタテイメントやスポーツを楽しんだ後、そのまま駅から帰

るのではなく、周辺のエリアへの回遊が生まれるよう、渋谷区の多彩な魅力や回遊ルートを発信していくとともに、回遊を楽しめるような個性的なお店やカルチャーやスポーツ等と関連した産業の誘致など行い、新たな人の流れを生みだす取組みを進めます。そして、その新たな人の流れを商店街の活性化やストリートの魅力向上、新たなカルチャーの創造につなげていきます。

❷具体的施策代々木公園の文化的・多機能的活用

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4だれもが快適かつ安全・安心に滞在を楽しめ、 賑わいが活力につながるまち

 渋谷区には、国内外から多くの来街者が訪れており、賑わいにあふれています。そして、オリンピック・パラリンピックの開催を契機として今後、さらに多くの来街者が見込まれますが、渋谷区がこれからも訪れたい・働きたい・住みたいまちであるためには、安全・安心の確保にしっかりと取り組んでいくことが重要です。来街者の増加は街の賑わいを創出しますが、区民生活や商店街の景観・治安にも影響を及ぼすマナー違反防止への取組み、オーバーツーリズム対策や災害発生時の対応、また受入れ環境として、言語対応やユニバーサルツーリズム(用語解説p.45)への対応など課題があります。 来街者の行動を見てみると比較的短時間の滞在であったり、夕食時から減少する人の動き、訪問エリアや行動パターンの偏りなどがあり、宿泊業・飲食サービス業の消費額も近隣区と比

べると低い状況です。観光客の来訪を地域の経済効果につなげるには、観光資源の発掘や、個性的で魅力的だが、あまり知られていないローカル情報など情報発信の強化、そして主要駅周辺のエリアとの近隣エリアとの接続の強化に取り組んでいく必要があります。 国籍、年代、ジェンダー、障がいの有無にかかわらず、多様な人々が多彩な渋谷区の魅力に触れ、街歩きやショッピング、食事を楽しみ、訪れたひとが渋谷のファンとなり情報を発信することで、さらに多くの来街者が訪れる。そして街や商店がさらに活性化する。そのために積極的に都市データを収集し、データドリブン(データを生かして判断および行動すること)な産業都市とすることで、こうした好循環を目指していきます。

❶基本目標

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1) 来街者へのマナー啓発 街の安全・安心を守るため、来街者にゴミや喫煙、飲酒、騒音などマナーを守って渋谷区に滞在してもらえるよう、滞在マナーについて多言語かつ様々な場所で情報を発信していきます。

2) オーバーツーリズム対策 ハロウィーンやカウントダウンなど、短時間に局所的な来街者の集中する場合に、人の安全そして地域の安全を守るため、警察など関係機関と連携しながら、必要な情報の発信や人の分散など対策について検討していきます。 また平常時においても、一部エリアに人が集中している状況もあることから、マナー啓発や、周辺エリアのPRやブランディングを行うなど、回遊性を高める取組みをしていきます。

3) 災害等緊急時の対策 帰宅困難者受入施設の拡充や災害時のリスクを最小限にする備えを強化・推進します。また、災害時に必要な情報の多言語化に取り組みます。

4) 観光情報発信の強化 一般的な観光情報だけでなく、ローカルな渋谷区の魅力の発信や地域のイベント情報などを発信していきます。また、その情報発信を強化し、知りたい情報を気軽に得られるように、多言語対応やデジタル技術を活用した取組みも進めていきます。また、ナイトタイムエコノミーを盛り上げるための夜間の観光案内についても検討していきます。

5) 周遊性の向上 主要駅周辺と近隣エリアの接続を強化するために、お店や文化スポットなどを巡りながら歩きたくなるようなストリートの整備、観光ルートの開発やガイドツアーを行うとともに、近隣の沿線など広域に情報を発信し、流入を促進していきます。 また、新たな技術を活用したモビリティの検討など、誰もが移動しやすく、周遊性が向上する取組みを検討していきます。

6) 観光案内所の連携促進 区内では様々な主体が特徴ある観光案内所を運営していますが、観光情報を必要とする方に、案内所の場所のPRや、より充実した情報を提供できるよう、観光案内所間のネットワークを構築し、相互に連携しながら情報発信を強化し、来街者の利便性の向上を図っていきます。また、デジタル技術を活用した無人観光案内所の検討も進めていきます。

7) インバウンド対応の支援 無料Wi-Fiについては、使用できる場所や使用方法などの情報発信に取り組むとともに、運用における民間事業者との連携や通信技術進歩への対応等、来街者の利便性向上のため検討していきます。

8) 宿泊施設増への対応 渋谷区での滞在時間を延ばし、区内消費の増加につなげていくため、宿泊施設数の増加に取り組みます。また、民泊については、利用者のマナー啓発に努めるとともに、宿泊者がホストや地域住民と交流し、地域の魅力に触れ、地域の活性化に繋がっている事例の紹介などに取り組んでいきます。

9) ユニバーサルツーリズムへの取組み すべての人が渋谷区での滞在を安心して楽しめるよう、ハード・ソフト両面の環境整備を推進します。特に、観光スポットや施設のバリアフリー対応状況の紹介と、そこへ行くまでの安心して移動できるルートを紹介するバリアフリーマップの策定に取り組みます。

10) ボランティアの仕組みづくり 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に伴い、来街者へのおもてなし活動を行う「渋谷区独自ボランティア制度」が、大会後もレガシーとして残るよう、観光だけではなく、スポーツ振興や福祉活動など様々な面でボランティアとして活動を継続していくための仕組を検討していきます。

❷具体的施策

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渋谷みらいマップ

1チャレンジできるまち。新しいビジネスが生まれるまち。そして、大きくはばたけるまちへ・コワーキングや交流スペースなどの整備・ビジネスマッチングやテストフィールドの提供・海外企業・外国人起業家への支援・産官学連携による起業人材の育成・スタートアップ企業と地域との交流・楽しく働ける。そして住みたくなる環境づくり

2商店街や中小企業が輝くまち・関係団体と連携した経営支援・特色ある産業振興・雇用確保・人材育成の支援と産官学の連携・商店街の活性化・パブリックスペースの活用・シェアリングエコノミーによる効率的な事業運営の促進・中小企業のデジタル化推進の支援

3常に新たなカルチャーやエンタテイメントが生まれるまち~これからもトレンド聖地でありつづけるために~・ナイトタイムエコノミーの推進・エンタテイメント施設の増加と情報の発信・集約化・イベントの実施・支援・地域に愛される拠点を来街者にも愛される拠点へと 発展させていく取組み・道路空間・壁面・公園等を活用したカルチャーの創造と発信・新たな技術の活用~観光都市として成熟していくために~•代々木公園の文化的・多機能的活用

4だれもが快適かつ安全・安心に滞在を楽しめ、賑わいが活力につながるまち

・来街者へのマナー啓発・オーバーツーリズム対策・災害等緊急時の対策・観光情報発信の強化・周遊性の向上・観光案内所の連携促進・インバウンド対応の支援・宿泊施設増への対応・ユニバーサルツーリズムへの取組み・ボランティアの仕組みづくり

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44 Shibuya City

A役 職 氏 名 所 属 肩 書

委員長 市川 宏雄 明治大学 名誉教授

副委員長

佐藤 仁 東京商工会議所 渋谷支部 会長

髙橋 俊之 渋谷再開発協会 理事長

委員

石山 アンジュ 一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局長/公共政策部長

上林 功 株式会社 スポーツファシリティ研究所 代表取締役

大西 賢治 渋谷区商店会連合会 会長

岡崎 千治 都市計画審議会 委員

小田嶋 Alex 太輔 株式会社 EDGEof 共同創業者 代表取締役・Co-CEO

金山 淳吾 一般財団法人渋谷区観光協会 理事長

財津 宜史 株式会社京王興産 専務取締役

須藤 憲郎 一般社団法人渋谷未来デザイン 常務理事/事務局長

伏谷 博之 ORIGINAL Inc. 代表取締役

別所 哲也 一般財団法人渋谷区観光協会 会長

山本 美香 Airbnb Japan株式会社 公共政策本部長

検討委員一覧AP

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資料編

※委員の順序は氏名の50音順にて記載

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用 語 意 味

イノベーション 科学的発見や技術的発明を洞察力と融合し発展させ、新たな社会的価値や経済的価値を生み出す革新のこと。

オープンイノベーション 新技術・新製品の開発に際して、組織の枠組みを越え、広く知識・技術の結集を図ること。

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC) 事業会社が自己資金でファンドを組成し、主に未上場の新興企業(ベンチャー企業)に出資や支援を行う活動組織。

コワーキング コワーキング(Coworking)とは、共有のワークスペースを利用して、それぞれが独立した仕事を行いつつ、価値観が共通するワーカー同士がコミュニティを形成し、知識やアイデアを共有・触発し合う共働・協働のワークスタイル。

クリエイティブ産業 個人の創造性や技能、才能に由来し、また知的財産権の開発を通して富と雇用を創出しうる産業のこと。

グローバリゼーション 人、カネ、モノが国家の枠組みを超えて活発に移動し、各国経済の開放と、世界の産業、文化、経済市場の統合が進む現象のこと。

シェアリングエコノミー 物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み。

スタートアップユニークなテクノロジーや製品、サービス、ビジネスモデルを持ち、事業成長のための投資を行い、事業成長・拡大に取り組んでいる企業や、 これまでの世界(生活、社会、経済モデル、テクノロジーなど)を覆し、新たな世界への変革にチャレンジする企業。

スタートアップ・エコシステム 創業してから間もない革新性のある企業(スタートアップ)を成長させ事業を加速する仕組み。

第四次産業革命 「Industry 4.0(インダストリー4.0)」の訳語。産業の機械化を促進した第1次産業革命、電力を用い大量生産が実現した第2次産業革命、コンピューターによる自動化が進んだ第3次産業革命に続く産業構造の変革期と位置付けられる。

ナイトタイムエコノミー 夜間(一般には、日没から日の出まで)の経済活動のこと。

フィンテック 金融を意味する「ファイナンス(Finance)」と、技術を意味する「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、ファイナンス・テクノロジーの略。

ベンチャーキャピタル(VC) 新しい技術や独創的なアイデアで市場を切り開こうとする新興企業(ベンチャー企業)に資金を提供する機関。

ユニバーサルツーリズム 年齢や障がいの有無にかかわらず、だれもが気兼ねなく参加し、楽しめるよう創られた旅行のこと。

IoT 「Internet of Things(モノのインターネット)」の略称。家電や施設などモノをインターネットに接続し、相互に情報をやりとりすることで、モノのデータ化やそれに基づく自動化等が進展し、新たな付加価値を生み出す仕組み。

データソース

用語解説

■渋谷区. 渋谷区基本構想

■渋谷区. 渋谷区長期基本計画

■渋谷区. まちづくりマスタープラン

■総務省統計局. 経済センサス‐活動調査

■国土交通省. 国土数値情報学校データ

■東京都. 平成30年訪都旅行者数等実態調査

■東京都. 平成30年国別外国人行動特性調査

■東京都. 平成22,26,30年度年報(福祉・衛生行政統計)

■国連世界観光機関. UNWTO2030長期予測

■一般財団法人森記念財団都市戦略研究所. 日本の都市特性評価2019

■一般財団法人森記念財団都市戦略研究所.

 世界の都市総合力ランキング2019

■株式会社ドコモ・インサイトマーケティング.

 モバイル空間統計©-国内居住者分布統計

■株式会社ドコモ・インサイトマーケティング.

 モバイル空間統計©-訪日外国人分布統計

■株式会社INITIAL. スタートアップ・データベース

■一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会. VC、CVC会員一覧

■株式会社エッグレイ.コワーキングジャパン. Accessed1April,2019.

 https://co-co-po.com/pref_search/.

■三幸エステート株式会社. オフィスレントデータ2020

■ザイマックス不動産総合研究所. オフィス新規供給量 2020

■株式会社ナイトレイ. SNS解析データ

■Crunchbase. Companies|Crunchbase. Accessed 3 July, 2019.

 https://www.crunchbase.com/.

■TripAdvisorJapan. Accessed19December,

 2019.https://www.tripadvisor.jp/.

50音・アルファベット順

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2020(令和2)年渋谷区区民部産業観光課〒150-8010 東京都渋谷区宇田川町1-1電話番号 03-3463-1762(直通)

渋谷区産業・観光ビジョン編集・発行

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SHIBUYA CITY渋谷区産業 ・ 観 光 ビ ジ ョ ン

Shibuya City渋 谷 区

INDUSTRY and TOURISM VISION

渋谷区Shibuya City


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