2020（令和2）年1月1日 第643号

発行責任者　上村 良成編集責任者　石田原 潔

643

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明けましておめでとうございます。

皆様には健やかに新年をお迎えのこと

とお慶び申し上げます。また、日頃の

業務のご精励とＪＲ西労組運動へのご

協力に御礼と感謝を申し上げます。

　

昨年の第31回定期中央本部大会で第

６代中央執行委員長に選出頂きまし

た、上村良成です。皆さんとともに、

心新たに、魅力と求心力あるＪＲ西労

組運動を創ってまいりたいと思います。

　

昨年は幾度となく台風に見舞われ、

とりわけ東日本地域で大きな被害が生

じました。ＪＲ西労組組合員も十数名

の方々のご自宅が一部損壊の被害が生

じるなど、一昨年から組合員の被災が

続いています。あらためてお見舞いを

申し上げます。また、台風19号により

北陸新幹線「新幹線長野車両センター」

が浸水被害を受け、10編成が水没・廃

車処分となりました（うち２編成がＪ

Ｒ西日本所有）。自然の猛威を前に私た

ちは何をすべきかをあらためて問われ

た１年だったと思います。さらには、

治山治水対策の強化、復旧時の土地の

一時使用経費の助成、代行輸送への支

援など、国や自治体に求める政策課題

についてＪＲ連合と連携し提起してき

ましたが、昨年末に国土交通省が「検

討会」を立ち上げ、具体的な議論を始

めたことは私たちの企画提案運動の大

きな成果だと言えます。

　

北陸エリアを中心に、台風によるＪ

Ｒ西日本グループへの影響が一部出て

いるものの、経営動向は堅調であり、

皆様の労苦に応えるべく、２０２０春

季生活闘争では、ベアの継続実施をは

じめとする中期的視点に立った安定し

た成果配分を求めていきます。

　

以下、安全の確立をはじめ４点につ

いて、所信を申し上げ、年頭のごあい

さつとします。

福知山線列車事故からまもなく15年、

今一度、安全確立の誓いを胸に刻もう

　

2005年４月25日、私たちは取り

返しのつかない大事故を惹き起こしま

した。あれから15年。この間の労使の

懸命の取り組みにより、安全性は確実

に向上していることに自信を持つべき

ですが、のぞみの重大インシデントを

はじめ、私たちが気づいていないリス

クが残っていることを認識する必要が

あります。また、昨年も重大な感電事

故や墜落事故、待避不良等も後を立た

ず、「確認ですが」をはじめとする職

場での確認行動や守りにくい、守られ

ていないルールの見直しなど、やるべ

き事柄は山積しています。さらには、

昨年末には「祈りの杜」に関する不適切

事象などの不祥事も発生しています。

今一度、慢心や気の緩みはないか、皆で

問い掛け合い、本年も安全確立を基礎

に位置付けて運動を進めます。なお、５

年前に策定した「JR西労組安全提

言」の改訂に向け、２月に分会アンケー

ト・グループ労組アンケートを実施しま

す。皆さんのご協力を要請致します。

人手不足に立ち向かい、働く者の視点で

真の「働き方改革」を実現しよう

　

急速な人口減少や少子高齢化に伴

い、ＪＲ西日本グループは経験したこ

とのない深刻な労働力不足に直面して

います。一方、長時間労働や育児・介

護に関わる障壁を解消し、ワーク・ラ

イフ・バランスを推進しなければ会社

の持続的な発展は望めません。いわゆ

る「働き方改革関連法」が施行され、

残業時間の上限規制などが定められて

いますが、あくまで器が整備されたに

過ぎず、「働き方改革」は私たち自身

が主体的に進めるべき課題です。そし

て、仕事の進め方の見直しや人手に頼

らない技術の活用、ＩｏＴ・ＡＩの活

用など、中期的視点に立った「働き方

改革」が不可欠です。

　

とりわけ、工務系のグループ会社や

実際に仕事を請け負う協力会社の人材

不足は深刻で、対策を講じなければ、

鉄道事業の運行に支障をきたすことに

なりかねない状況に直面しており、グ

ループ会社、協力会社の賃金を含めた

労働条件向上はもちろんですが、ルー

ルや役割分担の見直しの他、間合い時

間の大胆な確保などの対策を検討する

時期に来ています。

　

さらには、「働き方改革」に関連し、20

年を経過した賃金昇進制度の見直しや

定年延長などの諸制度の改革に着手す

るにあたり、まずは現行制度の課題を

浮き彫りにし、すべての職種、世代が

やりがいを持って働き続ける制度改正

をめざしたいと思います。

助け合い・支え合いの取り組みで

ＪＲ西労組運動の求心力を高めよう

　

ＪＲ西労組は、労使の健全な発展、

雇用や生活、地位の向上を持続させ、

社会に貢献していくために、本年も責

任ある運動を進めていくこととしま

す。労働組合の原点は助け合い・支え

合いであり、仲間に寄り添い、すべて

の組合員が安心して、意欲を持って働

き続けられる環境を築くために職場活

動の充実を進めることとします。

　

ＪＲ西労組の組織率は95％に達し、

私たち自身の運動の真価が問われてい

ます。

　

一昨年のスト権確立を巡る混乱に端

を発したＪＲ東労組の瓦解は、今日ま

での民主化闘争の成果ですが、組合未

加入者が38,000人を超え、ＪＲ東

日本内に「組合不要論」なるものが横

行しています。この「組合不要論」を

単なる対岸の火事と捉えるのではな

く、守るべきものは守り、変えるべき

ものは変えて、全員参加型の誇り、自

信の持てるような運動を展開し、「不要

論」を払しょくしなければなりません。

　

そのためにも、組合員の皆さんに最

も身近な分会活動の充実が不可欠であ

り、支部・地本のサポートはもちろん

ですが、労使関係の重要性に対する理

解を深める取り組みを進めてまいりた

いと思います。

グループ労組の仲間に思いを馳せ

ＪＲ西日本グループの団結を深めよう

　ＪＲ西日本グループ労組で構成する

「ＪＲ西日本連合」は、ＪＲ西労組（2

9,000名）を含め54単組43,00

0名を超え、ＪＲ西日本の経営はグルー

プ労組組合員の奮闘なくして成り立ち

ません。安全確立も然りです。「ＪＲ西日

本グループ中期経営計画2022」も３

年目になりますが、グループ会社と一

体となった経営をより強調したものと

なっている一方で、ＪＲとグループ会

社との間の権威勾配が未だ存在し、安

全確立の障壁となる可能性がありま

す。グループの仲間の立場や業務に

もっと思いを馳せ、同じ働く仲間とし

ての団結を深めていこうではありませ

んか。

　

あらためて、今年が皆様、そしてご

家族にとって、健康で充実した１年と

なることをお祈りするとともに、ＪＲ

西労組の運動に対する一層のご理解と

ご参加をお願いします。

　　　　　　　　　　

２０２０年元旦

　　　　　　　　　　　　　

なぞなぞ １．新しいものが嫌いな人は、大晦日のカウントダウンのあと何て叫ぶでしょう？　２．「寒いので」「風邪なので」と言い訳ばかりする人が、元日の朝に見たものは何かな？ 　３．引っぱると伸びるのは「おもち」。では、「押しなさい！」というのはどんなち？

本年も宜しくお願い申し上げます

中央執行委員長

上村　良成

中央執行委員

石田原　潔

中央副執行委員長

松原　伸芳

中央執行委員

新保　恵子

中央執行委員

川原　晃一中央執行委員

川原　孝義中央執行委員

池上慎之助中央副執行委員長

本田　雅明

中央執行委員

辻　 尚 也

中央副執行委員長

白壁　靖子

中央執行委員

田原　絵里

中央執行委員

福本　英治

中央執行委員

中島　健太中央執行委員

岡　　守

書記長

羽野　敦之

中央執行委員

西川　弘美青年女性委員会委員長

鶴 石　 貢

特別執行委員

特別執行委員

特別執行委員

特別執行委員

会計監査員

会計監査員

会計監査員

会計監査員

職員

職員

職員

職員

荻山　市朗JR連合（会長）

中山　耕介JR連合（執行委員）

髙橋　良樹新幹線協議会（事務局長）

宮武　秀美近畿・大阪交運労協（事務局長）

川　義人河口　　裕長谷川　敦伊庭　孝徳釣本　恵里小林美由紀昆野裕美子豊田恵理子

西日本旅客鉃道労働組合　 中央執行委員長　｠

　上村 良成

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