Java SE/EE の今後について · 2020. 7. 13. · 料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

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Java SE/EE の今後について

日本オラクル Fusion Middleware 製品事業統括本部

寺田佳央 (http://yoshio3.com)


以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント（確約）するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

Oracleは、米国オラクルコーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。


Java SE の今後


Java Platform の優先事項


7 革命進化

1996 1997 1998 2000 2002 2004 2006 2011

1.0

1.1

1.2

1.3 1.4

5.0

6

Java の歴史


JSR- 337 : Java SE 8 2013 年夏リリース予定


Nashorn (JavaScript Engine in JDK)


HotRockit – Java VMの統合


Project Lambda


ハードウェアのトレンド

Image Herb Sutter


マルチコア時代 – サーバ


マルチコア時代 – クライアント

2002 2004 2006 2008 2010

2 ... 4 ..... 8 .....

携帯電話 ... タブレット ... デスクトップ

2012


ここで登場 Lambda


class Student {

String name;

int gradYear;

double score;

}

Collection<Student> students = ...;

学生のコレクション



double max = Double.MIN_VALUE;

for (Student s : students) {

if (s.gradYear == 2011)

max = Math.max(max, s.score);

}

同一学年の最大スコアの取得(逐次処理)


同一学年の最大スコアの取得(コンカレント)


max = students.filter(new Predicate<Student>() {

public boolean op(Student s) {

return s.gradYear == 2011;

}

}).map(new Extractor<Student, Double>() {

public Double extract(Student s) {

return s.score;

}

}).reduce(0.0, new Reducer<Double, Double>() {

public Double reduce(Double max, Double score) {

return Math.max(max, score);

}

}); 並列処理は可能だが可読性が低下



max = students.filter((Student s) -> s.gradYear == 2011)

.map((Student s) -> s.score)

.reduce(0.0,

(Double max, Double score) ->

Math.max(max, score));

max = students.filter(s -> s.gradYear == 2011)

.map(s -> s.score)

.reduce(0.0, Math#max); コンカレント処理

max = students.parallel()

.filter(s -> s.gradYear == 2011)

.map(s -> s.score)

.reduce(0.0, Math#max); パラレル処理

同一学年の最大スコアの取得


Project Jigsaw

• jar の地獄からの解放 – クラスパスの排除

– 自動ダウンロード・インストール

– ネィティブ・パッケージ (dev, rpm,ips, etc …)

• パフォーマンス向上（起動時、実行時） – 増分ダウンロード (高速クラスロード)

– 必須モジュールの記録

• 小型機器への適用 – Java SE のサブセット提供

Java 標準モジュールシステム


JavaFX 3.0 Codename : Lombard


Java SE 9 以降のビジョン

(変更の可能性有)

Mark Reinhold


Java SE 9 以降のビジョン

相互運用性 • マルチ言語対応の JVM

• Java/ネィティブ統合の改良

クラウド • マルチ・テナンシーのサポート

• リソース管理

操作性の向上 • セルフチューニング JVM

• 言語の拡張

高度な最適化 • ユニファイド型システム

• データ構造の最適化

動作環境 • 組み込み機器から大規模サーバへの適用

• ヘテロジニアス・コンピューティング・モデル対応


相互運用性

• 動的言語サポートの改善 – Invokedynamic (JDK 7 完了)

– Java/JavaScript の相互運用 (JDK 8 Nashornで実装中)

– Meta Object プロトコル (JDK 9)

– Long list の最適化 (JDK 9+)

• Java/Native – JNI 不要で Java から Native コード呼び出し (JDK 9)


クラウド

• マルチテナンシー (JDK 8 +) – 同一 OS 上で稼働する Java VM 間の共有の改善

– スレッド/スレッドグループ毎のリソース管理・監視

• Hypervisor対応 Java VM (JDK 9+) – 共通操作メモリページの共有

– 共通操作ライフサイクル、マイグレーション


言語仕様の機能

• 巨大データのサポート (JDK 9) – 巨大配列 (64ビットサポート)

• ユニファイド型システム (JDK 10+) – primitive 型の排除、完全にオブジェクトだけで実装

• 型の具体化 (JDK 10+) – ジェネリクス

– 関数型

• データ構造の最適化 (JDK 10+)


様々な動作環境のサポート

• 新しいデバイスへの対応 (JDK 8+) – マルチタッチ (JDK 8)

– 位置情報 (JDK 8)

– センサー対応：コンパス、加速度、温度、圧力など

• ヘテロ・コンピューティング・モデル (JDK 9+) – GPU (Graphics Processing Unit)

– FPGA (Field-Programmable Gate Array)

– Offload Engine

– リモート PL/SQL など


2年周期で提供予定

JDK 7 JDK 8 JDK 9 JDK 10 JDK 11 JDK 12

2011 2019 2021 2013 2015 2017


Java EE の今後


Java EE の状況

Cameron Purdy



Java EE 7 – PaaS にフォーカス

• サービス・プロビジョニング

• QoS, 伸縮性

• アプリケーションとリソースの共有

• 再設定、カスタマイズ機能 Linda DeMichie (Java EE Spec Lead)


Java EE 7 – Elasticity (伸縮性)

• リソース状況に応じた増減

• 自立サービスレベル管理

• １台から IaaS まで配備対象管理

継続的な伸縮性

シングルノードNon-Elastic 動的な自己調整

SLA Driven Elasticity

Java EE マルチノードマルチインスタンスクラスタ化

Java EE 7 のフォーカス

Java EE Cluster

Capacity on Demand

Elastic Cluster

Cameron Purdy


GlassFish v4.0 – PaaS コンソール (New)


GlassFish v4.0 – PaaS 環境へデプロイ


GlassFish v4.0 – サービスリソース設定


GlassFish v4.0 – オート・スケール設定

CPU使用状況メモリ使用状況レスポンスタイム日付指定


GlassFish v4.0 – PaaS 環境の監視


マルチテナンシー


Web コンテナ・マルチテナンシー

• テナント毎に１アプリケーション・インスタンス

• 同一アプリケーションの複数の独立したテナントをサポート Rajiv Mordani

(Servlet Spec Lead)

• コンテナによるマッピングテナント毎に仮想サーバの割り当て

• テナント毎のカスタムリソースの読み込み Web アプリケーションの表示デザインを変更可能


JPA 2.1 マルチテナンシー

• インスタンス・レベル

• スキーマ・レベル

• レコード（同一テーブル）・レベル Linda DeMichie

(Java EE Spec Lead)


Eclipse Link 2.3 (Indigo) Multi Tenancy Support

@Multitenant @TenantDiscriminatorColumn


テナントID : Oracle テナントID : Foo

JPA におけるマルチテナンシーの1例

同一アプリケーション


Entity クラス


アプリケーションのコピー＆テナントIDの変更

テナント A 用の設定

テナント B 用の設定アプリケーションの実装コードは一切変更無し

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Java EE 7

Multi-Tenancy

Service Definition

& Orchestration

Elasticity

New Roles

JMS 2.0

Caching API

JSON API

Expanded CDI & REST Support

Broad Industry Participation

Build on EE 6 Momentum

Java EE 7


GlassFish v3 • Java EE 6 Support

• Single Instance

• GlassFish Enterprise Mgr

2009 2010 2011 2012

GlassFish Server 3.0.1 • Oracle Branding

• Oracle Platform Support

• Oracle Interoperability

GlassFish Server 3.1 • Centralized administration

• Clustering / HA

• GlassFish Server Control

GlassFish Server 3.1.2 • Bug Fixes

• Minor Features

GlassFish Server 3.1.1 • Bug Fixes

• Updated Components

• Minor Features

GlassFish Server 4

• Java EE 7

• Multitenancy

• PaaS-enablement

Java EE 7/GlassFish Roadmap


テーマ詳細内容

PaaS 対応 • PaaS を実現するためのサービス定義とサービスプロビジョニング • API におけるマルチ・テナンシーの有効化

Web Profile • JAX-RS 2.0 のサポートを含むいくつかの仕様を Web Profile へ追加

JMS 2.0 • メッセージ・ベースアプリケーションを構築するためのプログラミングモデルの簡易化 • 依存性注入のサポート

CDI • JSF とのより密接な統合 • コンテナ管理トランザクションの拡張スコープ • サービス・メタデータの拡張と設定の改良

Caching • キャッシュ・システムへ接続するための API を提供

コンカレンシーユーティリティ

• コンテナ内部の Java コンカレンシー API のサポート

プルーニング • 古い API をベンダーがオプションでサポートする事を許可 • EJB CMP/BMP, JAX-RPC

オープンソース透明性

• java.net の GlassFish プロジェクトによるオープンな開発 • Java EE 7 の各 JSR に関する議論を公開、エキスパートグループのメールを閲覧可能

Java EE 7 – 内容


Java EE 7 に含まれる JSR

• Platform 7 / Web Profile 7

• JPA 2.1

• JAX-RS 2.0

• EJB 3.2

• JMS 2.0

• Servlet 3.1

• EL 3.0

• JSF 2.2

• CDI 1.1

• Bean Validation 1.1

• JCache 1.0 (JSR 107)

• Concurrency Utilities 1.0

• State Management 1.0

• Batch Processing 1.0

• JSON 1.0

• Common Annotations 1.2 MR

• JAX-WS 2.3 MR

• JTA 1.2 MR

• JSP 2.3 MR

• JASPIC 1.2 MR


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