Click here to load reader

OPC Alarms and Events Interfacecdn.osisoft.com/interfaces/3434/PI_OPCAE_1.5.x_JA.docx · Web viewOPC Alarms and Eventsの仕様では、OPC Serverとクライアントの間でアラームとイベント情報を送信する手段が定義されています。アラームとイベントは、注意を要するプロセスアラートであり、以下のように定義されます。

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

OPC Alarms and Events Interface

用語

OPC Alarms and Events Interface

バージョン1.5.0.189~1.5.4.x

OSIsoft, LLC

777 Davis St., Suite 250

San Leandro, CA 94577 USA

電話番号: (01) 510-297-5800

FAX: (01) 510-357-8136

Web:http://www.osisoft.com

OSIsoft Australia • パース(オーストラリア)

OSIsoft Europe GmbH • フランクフルト(ドイツ)

OSIsoft Asia Pte Ltd. • シンガポール

OSIsoft Canada ULC • モントリオールおよびカルガリー(カナダ)

OSIsoft, LLC Representative Office • 上海(中華人民共和国)

OSIsoft Japan KK • 東京(日本)

OSIsoft Mexico S. De R.L. • メキシコシティ(メキシコ)

OSIsoft do Brasil Sistemas Ltda.• サンパウロ(ブラジル)

OPC Alarms and Events Interface

Copyright:© 2003-2013OSIsoft, LLCAll rights reserved.

本書のいかなる部分も、OSIsoft, LLCの書面による事前の許可なく、機械的、複写、録音、およびその他いかなる形式や手段によっても、複製、検索システムへの保存、または伝送を行うことは禁じられています。

OSIsoft、OSIsoftのロゴおよびマーク、PI Analytics、PI ProcessBook、PI DataLink、ProcessPoint、PI Asset Framework(PI-AF)、IT Monitor、MCN Health Monitor、PI System、PI ActiveView、PI ACE、PI AlarmView、PI BatchView、PI Data Services、PI Manual Logger、PI ProfileView、PI WebParts、ProTRAQ、RLINK、RtAnalytics、RtBaseline、RtPortal、RtPM、RtReports、およびRtWebPartsはすべて、OSIsoft, LLCの商標です。本書で使用されているその他の商標および商標名はすべて、それぞれの所有者に帰属します。

米国政府の権利

米国政府による使用、複製、または開示については、OSIsoft, LLCの使用許諾契約書に記述されている制限とDFARS 227.7202、DFARS 252.227-7013、FAR 12.212、FAR 52.227の該当する規定に準じるものとします。OSIsoft, LLC

発行日: 05/2013

ii

目次

第1章はじめに1

OPC互換性1

参考マニュアル2

サポートされているオペレーティングシステム2

サポートされている機能3

ハードウェア接続図6

第2章動作原理7

イベント属性の格納7

イベントカテゴリ9

タイムスタンプの処理10

接続 - 作成、切断、再作成10

アドバイスタグ11

第3章インストールチェックリスト13

データ収集ステップ13

インターフェイスの診断14

高度なインターフェイス機能15

第4章インターフェイスのインストール17

命名規則と要件17

インターフェイスディレクトリ18

PIHOMEディレクトリツリー18

インターフェイスのインストール先ディレクトリ18

インターフェイスのインストール手順18

Windowsサービスとしてインターフェイスをインストールする方法18

インターフェイスのサービスをPI Interface Configuration Utilityでインストールする方法19

[Service Configuration]19

インターフェイスのサービスを手動でインストールする方法22

第5章PIタグ設定ツール23

設定ツールのコマンドラインパラメーター23

第6章デジタルステート25

第7章ポイントソース(PointSource)27

第8章PIタグ設定29

タグ属性29

タグ(TagName)29

ポイントソース(PointSource)30

Location330

ポイントタイプ(PointType)30

Location130

Location230

Location431

Location531

InstrumentTag31

ExDesc32

Scan35

Shutdown35

第9章起動コマンドファイル37

PI ICUでインターフェイスを定義する方法37

OPCAE Interfaceのページ40

一般パラメーター47

その他のUniIntパラメーター48

コマンドラインパラメーター49

PIOPCAE.batファイルのサンプル56

第10章UniIntフェイルオーバー設定57

はじめに57

概要58

共有ファイルによる同期(フェーズ2)59

共有ファイルによる同期(フェーズ2)の設定60

共有ファイルによるUniIntフェイルオーバーの設定(フェーズ2)64

起動パラメーター64

フェイルオーバー制御タグ66

PIタグ67

共有ファイルによる同期(フェーズ2)の詳細な説明72

定常状態での動作73

PI ICUを使用するフェイルオーバー設定75

PI ICUによるインターフェイスのインスタンスの作成76

PI ICUでUniIntフェイルオーバーの起動パラメーターを設定する方法77

フェイルオーバーステートのデジタルステートセットの作成78

PI ICUユーティリティを使用してデジタルステートセットを作成78

PI SMT 3ユーティリティを使用してデジタルステートセットを作成78

UniIntフェイルオーバー制御タグとフェイルオーバーステートタグ(フェーズ2)81

第11章インターフェイスノード時刻83

第12章セキュリティ85

Windows85

第13章インターフェイスの起動/停止87

サービスとしてインターフェイスを起動する方法87

サービスとして動作しているインターフェイスを停止する方法87

第14章バッファリング89

使用するバッファリングアプリケーション89

バッファリングの仕組み90

バッファリングとPI Serverのセキュリティ91

ICUを使用してインターフェイスノードでバッファリングを有効にする方法91

[Choose Buffer Type]92

[Buffering Settings]92

[Buffered Servers]95

サービスとしてバッファリングをインストールする方法98

第15章インターフェイスの診断の設定101

スキャンクラスパフォーマンスタグ101

パフォーマンスカウンタータグ104

パフォーマンスカウンター106

(_Total)と(Scan Class x)の両方に共通するパフォーマンスカウンター106

(_Total)専用のパフォーマンスカウンター107

(Scan Class x)専用のパフォーマンスカウンター111

インターフェイスヘルスモニタリングタグ112

I/Oレートタグ118

インターフェイスステータスタグ120

第16章デバッグ123

付録Aエラーと情報メッセージ125

メッセージログ125

メッセージ125

システムエラーとPIエラー125

UniIntフェイルオーバーに固有のエラーメッセージ126

情報126

エラー(フェーズ1と2)127

エラー(フェーズ2)128

付録BPI SDKのオプション129

付録CDeltaV OPC Alarm and Events Server®131

はじめに131

イベントカテゴリ131

ベンダー固有の属性132

バッファー時間と最大イベント133

InstrumentTag133

付録DDCOM設定の詳細135

DCOM設定の一般的な手順136

Windows XPシステムでのDCOM設定136

Windowsプライマリドメインコントローラを使用せずにDCOMを使用144

Windowsプライマリドメインコントローラを使用してDCOMを使用144

OPC Serverの登録144

付録Eテクニカルサポートとリソース145

電話や電子メールによるお問い合わせの前に145

ヘルプデスクと電話サポート145

検索サポート146

電子メールベースのテクニカルサポート146

オンラインテクニカルサポート147

リモートアクセス147

オンサイトサービス147

ナレッジセンター148

アップグレード148

OSIsoft vCampus(Virtual Campus)148

付録F用語149

付録G改訂履歴153

目次

OPC Alarms and Events Interface149

150

OPC Alarms and Events Interface147

はじめに

OPC Alarms and Eventsの仕様では、OPC Serverとクライアントの間でアラームとイベント情報を送信する手段が定義されています。アラームとイベントは、注意を要するプロセスアラートであり、以下のように定義されます。

アラームは、異常な状態を表します。たとえば、タンクレベルのアラームなどが該当します(LO、LOLO、HI、HIHIなどの状態が設定されている場合もあります)。

イベントは、検出可能な事象を表します。設定の変更、オペレータの処理、システムのメッセージやエラーなどが該当します。

本書では、『OPC Alarms and Events Custom Interface Document』(v.1.10)と同じ用語および定義を用い、「アラーム」および「イベント」という用語も同じように使用します。

OSIsoft OPC Alarms and Events(PI OPCAE)Interfaceは、アラームとイベント両方のデータを受信し、これには3つのイベントタイプ(シンプル、トラッキング関連、条件関連)がすべて含まれます。

PI OPCAE Interfaceでは、アラームとイベントのデータの格納方法がきわめて柔軟です。アラームとイベントの属性は、PIに格納されるデータの一部としてそれぞれ別に選択できます。選択したデータは、フィールドをパイプ(|)記号で区切ってすべて1つのタグに、またはそれぞれ別のPIタグに格納されます。

PIに対するPI OPCAE Interfaceは、Intelプラットフォーム上のWindows XP、Windows 2003 ServerまたはWorkstationの各オペレーティングシステムで動作します。インターフェイスによって、以下のシステムからPIへデータが転送されます。

OPC Alarms and Events Server

OPC Alarms and EventsインターフェイスをサポートするOPC DA Server

OPC互換性

OPC Alarms and Events Custom Interface Standard - 1.10

注意:32ビットインターフェイスの[PIHOME]変数の値は、インターフェイスのインストール先によって異なります。インストール先が32ビットオペレーティングシステムの場合はC:\Program Files\PIPC、64ビットオペレーティングシステムの場合はC:\Program Files(x86)\PIPCです。

64ビットインターフェイスの[PIHOME64]変数の値は、64ビットオペレーティングシステムでC:\Program Files\PIPCです。

本書では、[PIHOME]は、[PIHOME]または[PIHOME64]の値を表す場合に使用します。[PIHOME]の値は、PIクライアントアプリケーションの共通の場所に該当するディレクトリです。

注意:本書は全体を通して、インターフェイスによるメッセージの書き込み先であるPIPC.logを参照しています。このインターフェイスを構築する対象となっているUniIntバージョン(4.5.0.59以降)では現在、すべてのメッセージがローカルのPI Message Logに書き込まれます。

本書でPIPC.logを参照している場合、ローカルのPI Message Logを参照していることに注意してください。各メッセージにアクセスする方法の詳細については、%PIHOME%\Interfaces\UniIntディレクトリにあるドキュメントUniInt Interface Message Logging.docxを参照してください。

参考マニュアルOSIsoft

PI Serverマニュアル

PI APIインストールマニュアル

UniInt Interface User Manual

ベンダー

OPC Alarms and Events Custom Interface (バージョン1.10)

OPC Data Access and OPC Historical Data Archive

サポートされているオペレーティングシステム

プラットフォーム

32ビットアプリケーション

64ビットアプリケーション

Windows XP

32ビットOS

あり

なし

64ビットOS

あり(エミュレーションモード)

なし

Windows 2003 Server

32ビットOS

あり

なし

64ビットOS

あり(エミュレーションモード)

なし

Windows Vista

32ビットOS

あり

なし

64ビットOS

あり(エミュレーションモード)

なし

Windows 2008

32ビットOS

あり

なし

Windows 2008 R2

64ビットOS

ありエミュレーションモード)

なし

Windows 7

32ビットOS

あり

なし

64ビットOS

あり(エミュレーションモード)

なし

インターフェイスは、上記のMicrosoft Windowsオペレーティングシステムがインストールされた環境で動作するよう設計されています。

詳細については、OSIsoftテクニカルサポートにお問い合わせください。

サポートされている機能

機能

サポート

パーツナンバー

PI-IN-OS-OPCAE-NT

PIタグの自動作成

なし

Point Builder Utility

あり

ICUコントロール

あり

PIポイントタイプ

String

ミリ秒タイムスタンプ

あり

ミリ秒スキャンクラス

なし

PIタグ属性変更の自動取り込み

あり

Exception Report(入力値変化テスト)

あり

PIからのデータ出力

なし

PIへのデータ入力:スキャンベース/要求なし/イベントタグ

要求なし

Questionableビットのサポート

なし

多文字のPointSourceのサポート

あり

最大タグ点数

無制限

*PI SDKの使用

あり

PINet文字列のサポート

なし

*タイムスタンプのソース

OPC AE Server/Interface

ヒストリリカバリ

なし

*UniIntベース

*非接続時の起動

*SetDeviceStatus

あり

あり

あり

*フェイルオーバー

UniIntフェイルオーバー(フェーズ2)コールド/ウォーム/ホット

サーバレベルフェイルオーバー

PI Interfaceノード/PINetノードに必要なベンダーソフトウェア

なし

*外部デバイスに必要なベンダーソフトウェア

あり

必要なベンダーハードウェア

なし

*インターフェイスに含まれる追加PIソフトウェア

なし

デバイスポイントタイプ

String

シリアルベースのインターフェイス

なし

*それぞれの詳細については、以下を参照してください。

プラットフォーム

インターフェイスは、上記のMicrosoft Windowsオペレーティングシステムがインストールされた環境で動作するよう設計されています。

詳細については、OSIsoftテクニカルサポートにお問い合わせください。

PI SDKの使用

PI SDKとPI APIはともにバンドルされるもので、各PI Interfaceノードにインストールする必要があります。インターフェイスでは主にPI SDKコールでPIタグを作成します。

タイムスタンプのソース

インターフェイスは、OPC AE Serverからタイムスタンプを受け取ることも、自身でタイムスタンプを提供することもできます。

UniIntベース

UniIntはUniversal Interfaceの略です。UniIntは独立した製品やファイルではなく、OSIsoft社が開発したテンプレートです。開発者が使用し、本インターフェイスを含め、多くのインターフェイスに統合されます。UniIntの目的は、できるだけ多くのOSIsoftのインターフェイス間で一貫した機能セットと動作を保持することです。新しいインターフェイスをごく短期間で開発することも可能になります。UniIntベースのインターフェイスでは、UniIntの既定の設定パラメーターと、インターフェイス固有のパラメーターが使用されます。UniIntは、新しいオプションと機能を追加して常にアップグレードされています。

『UniInt Interface User Manual』は、本書の補足資料です。

非接続時の起動

OPCAE Interfaceは、非接続時の起動をサポートするバージョンのUniIntを使用して構築されています。非接続時の起動は、PI Serverに接続せずにインターフェイスを起動する機能です。この機能を有効にするには、起動パラメーターのリストに/cachemodeを追加するか、ICUを使用して非接続時の起動を有効にします。UniIntの非接続時の起動については、『UniInt Interface User Manual』を参照してください。

SetDeviceStatus

[UI_DEVSTAT]ヘルスタグは、インターフェイスとOPC AE Serverとの接続ステータスを示します。このタグは、値として以下の文字列をとります。

"1 | Starting" - インターフェイスは、最初のスキャンで正常にデータが収集されるまで、この状態のままです。

"Good" - インターフェイスがOPC AE Serverに接続できることを表す値です。値が「Good」でも、すべてのタグが良好な値を受け取っているとは限りませんが、ハードウェアまたはネットワークには問題がないと判断できます。

"4 | Intf Shutdown" - インターフェイスがシャットダウンした状態です。

"5 | | 192.168.9.77 DISCONNECTED" - インターフェイスが192.168.9.77へのTCP/IP接続を確立できないことを示します。原因としては、ネットワーク障害が考えられます。タグの設定が適切でない、具体的には誤ったIPアドレスを参照している可能性もありますが、タグ設定が正しいことを確認済みなのであれば、この値はネットワーク障害を示していると考えられます。

インターフェイスが複数のIPアドレスとの通信を確立できない場合は、このタグの値にそれらのアドレスが含まれます。たとえば、"5 | | 172.16.10.10,172.16.10.11 DISCONNECTED"となります。

"5 | | 1 Device IN EXCEPTION" - OPC AE Serverが例外応答4、10、11を返したことを示す値です(例外応答のリストは、「付録A:トラブルシューティング」にあります)。デバイスに関連付けられているIPアドレスへの接続は有効ですが、ターゲットデバイスがサーバエラー状態か、アクセスできない、または何らかの理由で応答していません。pipc.logファイルを参照して実際の例外応答を探し、具体的なデバイスとIPアドレスを特定する必要があります。

非接続のIPアドレスと使用できない状態ののデバイスがある場合は、"DISCONNECTED"エラー文字列に、"IN EXCEPTION"文字列が追加されます。

"5 | | 6 IP Addresses DISCONNECTED or with devices IN EXCEPTION" - 5 | | ... DISCONNECTED"または"5 | | ... IN EXCEPTION"に関連付けられたメッセージが200バイトを超えると、この値が記録されます。このエラーメッセージでレポートされるのは、非接続のIPアドレスの数、または例外応答4、10、11を返すデバイスの数だけです。詳細なエラー情報は、pipc.logで確認する必要があります。

ヘルスタグの設定方法については、『UniInt Interface User Manual』を参照してください。

フェイルオーバー

サーバレベルフェイルオーバー

このインターフェイスは、サーバレベルフェイルオーバーをサポートしています。2つのサーバが同時に動作しているときに、プライマリサーバがシャットダウンした場合、または予期しない通信障害が発生した場合でも、現在アクティブなOPC AE Serverからデータの収集を続行できます。

UniIntフェイルオーバーサポート(コールド/ウォーム/ホット)

UniIntフェーズ2フェイルオーバーは、コールド、ウォーム、ホットのフェイルオーバー設定に対応しています。フェーズ2のホットフェイルオーバーが発生した場合、システムアーキテクチャでの単一点障害がフェーズ1と類似していれば、PI Serverとデータソースの間で双方向データ送信が「no data loss」状態になります。一方、ウォームとコールドのフェイルオーバー設定の場合、単一点障害の遷移中に短時間だけデータが失われる可能性があります。このフェイルオーバーソリューションには、インターフェイスの2つのコピーを別々のインターフェイスノードにインストールし、単一のデータソースから同時にデータを収集します。フェーズ2フェイルオーバーでは、各インターフェイスが共有データファイルにアクセスする必要があります。フェイルオーバー操作は、ユーザーの操作を必要とせず自動で実行されます。フェイルオーバーに関与する各インターフェイスは、監視の機能を持ち、生存状態とフェイルオーバーステータスを判定します。システム操作の管理を支援するために、目的のインターフェイスへのフェイルオーバーを手動でトリガーする機能もフェイルオーバースキームでサポートされています。

フェイルオーバースキームについては、本書の補足資料である『UniInt Interface User Manual』に記載されています。このインターフェイスを設定してフェイルオーバーを使用する手順については、本書の「UniIntフェイルオーバー設定」を参照してください。

必要なベンダーソフトウェア

OPC AE Serverは、インターフェイス自体と同じシステム上でも、別のシステム上でも動作します。インターフェイスに、OSIから提供されるOPC AE Serverは付属していません。

ハードウェア接続図

はじめに

動作原理

PI OPCAE Interfaceは、OPC準拠のAlarm and Events Serverからアラームデータを受信し、そのデータをPIに格納するように設計されています。この項では、イベント属性の格納、タイムスタンプの処理、接続の確立と停止、OPC推奨などのインターフェイスの操作について説明します。

起動時に、インターフェイスはOPC AE Serverへの接続を試みます。サーバが起動していない場合、インターフェイスは5秒ごとに再試行を繰り返します。Interface Status Utilityを使用すると、サーバとインターフェイスの間の接続を監視できます。起動時に、インターフェイスはOPC AE Serverのステータスをチェックします。ステータスは[RUNNING]、[FAILED]、[NOCONFIG]、[SUSPENDED]、[TEST]のいずれかです。サーバ時刻も取得され、PI時刻と比較して、PIアーカイブイベントに対応するタイムスタンプとの差が計算されます。

推奨されるタグがインターフェイスに追加されます。これは、設定済みのシンプル、トラッキング、条件のイベントタイプにより特定されます。インターフェイスが起動すると、オプションで品質/重要度タグが作成されます。ExDescフィールドに、これらのオプションタグに対する指定コマンドが含まれるとき、イベントの品質/重要度の属性がそのタグに格納されます。これらのタグがすでに存在する場合は、何のアクションも実行されません。オプションの品質/重要度タグが作成されるのは、条件イベントタグの場合だけです。親タグのExDescを編集し、一方または両方の指定コマンドを削除した場合でも、タグは削除されず、インターフェイスはこれらのタグにScan Offを書き込みます。親タグを削除した場合も、インターフェイスはScan-Offを書き込みます。

イベント属性の格納

イベントには、アラームまたはイベントについての重要な情報を含む属性があります。すべてのOPC AE Serverで標準の属性もあれば、サーバごとに異なるベンダー固有属性もあります。属性の格納には、2つのメカニズムが利用されます。1つ目は、インターフェイスによって設定されるデフォルトに基づいてPIタグに属性を格納する方法です。属性は、PI文字列タグに格納されます。条件付きイベントに伴う品質や重要度の属性はオプションで、別々のタグに格納されます。

シンプル、トラッキング、または条件タイプのアラームとイベントの属性を格納する標準のメカニズムは、以下のとおりです。

シンプルイベント

シンプルイベントは、システムやデバイスの障害のような1つのイベントに関する情報を格納するイベントです。シンプルイベントの属性は1つの文字列タグに格納され、以下の順序でパイプ文字(|)を使って区切ります。

1. イベントカテゴリ

2. 重要度

3. メッセージ

4. OPC状態 - Enabled/Active/Acked/AckReqd

5. ベンダー固有属性(オプション) - VSA(1)~VSA(n)

トラッキングイベント

トラッキングイベントは、OPC AE Serverのオブジェクトに対してOPC AEクライアントから指示された変更を伴うイベントを表します。トラッキングイベントの例として、プロセスポイントに対する変更があったときの演算子のログなどがあります。トラッキングイベントの属性は1つの文字列タグに格納され、以下の順序でパイプ文字(|)を使って区切ります。

1. イベントカテゴリ

7. 重要度

8. メッセージ

9. OPC状態 - Enabled/Active/Acked/AckReqd

10. AckReqd

11. オペレータID

12. ベンダー固有属性(オプション) - VSA(1)~VSA(n)

条件関連のイベント

条件関連のイベントは文字列タグとして格納され、プロセス状態の変化を表します。例として、[High Alarm]の状態に遷移する[Temperature Alarm]などがあります。イベント関連の情報はすべて1つの文字列タグに格納され、パイプ文字(|)で区切ります。ExDescで/QYや/SYオプションを設定すれば、品質と重要度のタグが、、起動時にインターフェイスによって作成されます(オプション - を参照)。

1. 条件

14. 下位条件

15. メッセージ

16. ActorID

17. OPC状態 - Enabled/Active/Ackd

18. AckReqd

19. ベンダー固有属性(オプション) - VSA(1)~VSA(n)

20. 品質 - タグ(オプション - ExDescを参照)

21. 重要度 - タグ(オプション - ExDescを参照)

アラームとイベントの格納に使用される2つ目のメカニズムとして、格納する属性を選択できるようにする方法があります(属性PIタグID)。

イベントカテゴリ

イベントには、OPC AE Serverによってカテゴリ番号が割り当てられます。ただし、カテゴリ番号の規則についてはサーバ間で標準化されていません。大部分のOPC AE Serverは、イベントカテゴリの番号を1から開始しますが、異なる番号で始まるサーバもあります。

インターフェイスは常に、1を基準としてイベントカテゴリの番号を開始します。通常、OPC AE Serverの最小のイベントカテゴリ番号を1に設定し、各イベントカテゴリが連番になるよう確認します。たとえば、256、257、258、391、423、424のイベントカテゴリを使用するOPC AE Serverは、Interface Configuration Utilityで以下の図に示すように設定されます。

イベントカテゴリ1が、イベントカテゴリ256(この例のOPC AE Serverで使用される最小のイベントカテゴリ番号)に対応するように設定されていることに注意してください。また、カテゴリ258、391、423の間にはギャップがありますが、OPC AE Serverのイベントカテゴリは連番で表示されていることにも注意してください。

イベントカテゴリの適切な設定は、location2でイベントカテゴリのフィルタリングを使用する場合には必須です(「PIタグの設定」を参照)。

タイムスタンプの処理

インターフェイスは、AEデータとともにOPC AE Serverからタイムスタンプを取得します。タイムスタンプは、PI Server上の時刻に一致するように調整されます。これを行うのは、PI OPCAE Interfaceやデバイスの時刻設定がPI Serverの時刻設定と異なるPIに未来のデータを格納できなくなる可能性があるためです。タイムスタンプの調整で、時刻の差異も修正されます。インターフェイスは、PI ServerとOPC AE Serverから30秒ごとに新しいタイムスタンプの取得を試みます。

注意:両方のサーバを、同じタイムゾーンに設定し、夏時間についても同じ動作に設定することを推奨します。

OPC AE Serverでタイムスタンプが提供されない場合、またはタイムスタンプの提供されないデータがある場合には、/TSコマンドラインスイッチを使用してインターフェイスの動作を調整します(「コマンドラインパラメーター」を参照)。

推奨設定は、/TS=Yです。この設定にすると、PI Server時刻に合わせて調整せずOPC AE Serverでタイムスタンプが提供されるようになります。

デフォルト設定は、/TS=Nです。OPC Serverでタイムスタンプを提供できない場合に、この設定を使用します。インターフェイスは、PI Serverのタイムスタンプとともに受信したそれぞれの値にタイムスタンプを設定します。

/TS=Aを使用すると、タイムスタンプはPI Serverの時刻に一致するように調整されます。

接続 - 作成、切断、再作成

インターフェイスは、OPC AE ServerおよびPIへの、接続の作成と維持を永続的に行います。起動時にいずれかが使用できない場合、インターフェイスはpipc.logファイルにエントリを記録し、定期的に接続を再試行します。インターフェイスがPI Serverへの接続を失った場合、データの収集を続行し、PIへの接続の再確立を試行しながらPIへの送信を試みます。PIが利用できなくなったときにデータが失われないように、PI APIバッファリングプログラム(bufserv)を使用することを推奨します(「バッファリング」を参照)。OPC AE Serverとの接続を失った場合、インターフェイスは接続の再確立を試行します。

PIへの接続が失われた場合、PIへはデータが送られなくなり、タグにI/Oタイムアウトが書き込まれます。

OPC AE Serverがシャットダウンされたために、または異常終了したためにOPC AE Serverへの接続が失われた場合、インターフェイスは/FT起動パラメーターで指定された時間の間、接続の再確立を試行します。この時間が経過しても接続を再確立できない場合、バックアップOPC AE Serverが指定されていればインターフェイスはそのバックアップOPC AE Serverへの接続を試行します。上のステップを繰り返して、インターフェイスはプライマリOPC AE Serverへの接続を試行し、接続できなければ、バックアップOPC AE Serverに接続して、待機時間が経過するまで待ちます。指定された2つのOPC AE Serverのどちらかに接続するまで、この処理が続きます。インターフェイスは、いったん接続すると次の障害が発生するまで一定のサーバ上にとどまります。

アドバイスタグ

アラーム/イベントサーバはデータの更新が発生するとクライアントに通知します。このリードオンチェンジタグはアドバイスタグと呼び、これは、新しい値がサーバのキャッシュに読み込まれる度に、OPC AE Serverがデータを送信することを意味します。PI OPCAE Interfaceがアドバイス処理のみを実行し、新しい値のポーリングは行いません。

UniIntフェイルオーバー

このインターフェイスは、UniIntフェイルオーバーをサポートしています。フェイルオーバーのインターフェイス設定については、本書の「UniIntフェイルオーバー設定」を参照してください。

動作原理

インストールチェックリスト

このチェックリストでは、管理者向けにインターフェイスのインストール時に役立つ情報を提供します。PIインターフェイスに慣れていない場合は、本書の他の項を詳細に読んでから、この項に戻ってください。

下記にインターフェイスをインストールするためのステップをまとめていますが、他のインターフェイスをインストールする際に、同じ作業をすでに実行していた場合は、その作業を改めて実行する必要はありません。たとえば、インターフェイスノードごとに設定する必要があるバッファリングのインスタンスの数は1つだけです。この設定は、そのインターフェイスノードで動作するインターフェイスの数に左右されません。

下記のデータ収集ステップは必須です。インターフェイスの診断とインターフェイスの各詳細機能の設定はオプションです。

データ収集ステップ

1. PI SMTなどを使用してPI Serverの設定を行う権限があることを確認します。必ずしもインターフェイスを実行するコンピュータ上で、PI SMTを実行する必要はありません。

23. インターフェイスノード上でインターフェイスを実行している場合は、PI ServerのTrustテーブルを編集して、インターフェイスによるデータの書き込みを許可します。

24. PI ICU(Interface Configuration Utility)を使用してインターフェイスを定義する場合は、インターフェイスノードでPI ICUのインストールキットを実行します。このキットを実行すると、PI SDKのインストールキットが実行され、PI APIとPI SDKの両方がインストールされます。

25. インターフェイスのインストールキットを実行します。このキットを実行すると、PI SDKのインストールキットも実行され、必要に応じて、PI APIとPI SDKの両方がインストールされます。

26. インターフェイスノード上でインターフェイスを実行している場合は、コンピュータのタイムゾーンプロパティをチェックします。タイムゾーンの設定が不適切であると、インターフェイスによって書き込まれたデータがPI Serverで拒否されることがあります。

27. PI ICUを実行して、インターフェイスの新しいインスタンスを定義します。インターフェイスに必須の起動パラメーターは、以下のとおりです。

ポイントソース(/PS=x)

インターフェイスID(/ID=#)

PI Server(/Host=host:port)

28. インターフェイスの入力タグを作成します。必要であれば出力タグも作成します。重要なタグの属性とその用途は、以下のとおりです。

Location1は、インターフェイスのインスタンスIDを示します。

Location2は、このイベントのイベントカテゴリを示します。

Location3は、イベントタイプ(シンプル、トラッキング、条件関連)を示します。

Location4は、すべてのタグについて0に設定します。

Location5は、すべてのタグについて0に設定します。

ExDescには、PIタグに格納される属性と、ベンダー固有属性IDを指定し、オプションで品質と重要度の指定コマンドを設定します。

InstrumentTagにはOPC AE Serverのソースを指定します。すべてのソースを指定する場合は/ALLを設定します。

29. インターフェイスを対話モードで起動して、バッファリングなしでPI Serverに問題なく接続することを確認します。

30. インターフェイスによってデータが正常に収集されることを確認します。

31. インターフェイスを停止し、バッファリングアプリケーション(BufservまたはPIBufss)を設定します。バッファリングを設定する際には、[ICU]メニュー項目の[Tools] [Buffering…] [Buffering Settings]を使用し、[Primary]と[Secondary]の[Memory Buffer Size](バイト単位)のデフォルト値(32678)を2000000に変更します。これは、バッファリングのスループットを最適化するための推奨設定です。

32. バッファリングアプリケーションとインターフェイスを起動します。インターフェイスノードとPI Serverノードの間の接続を物理的に切断するか、PI Serverを停止して、インターフェイスがバッファリングアプリケーションと連係して動作することを確認します。

33. サービスとして実行するようインターフェイスを定義します。インターフェイスがサービスとして適切に実行されることを確認します。

34. インターフェイスノードを再起動して、インターフェイスとバッファリングアプリケーションが再起動したことを確認します。

インターフェイスの診断

1. スキャンクラスパフォーマンスタグを定義します。

PI Performance Monitor Interface(フルバージョン)をインターフェイスノードにインストールします。

パフォーマンスカウンタータグを定義します。

UniIntヘルスモニタータグを定義します。

I/Oレートタグを定義します。

PI ServerノードにInterface Status Utilityをインストールして定義します。

インターフェイスステータスタグを定義します。

高度なインターフェイス機能

1. 非接続の起動用にインターフェイスを設定します。UniIntの非接続時の起動については、『UniInt Interface User Manual』を参照してください。

37. UniIntフェイルオーバーの設定については、本書でインターフェイスのフェイルオーバー設定に関連する詳細の項を参照してください。

インストールチェックリスト

インターフェイスのインストール

PI Serverノード上に直接インターフェイスをインストールする方法ではなく、PI Interfaceノード上にインターフェイスをインストールすることを推奨します。PI Interfaceノードに該当するのは、PI API(PI Application Programming Interface)がインストールされているPI Server以外のノードです(PI APIのマニュアルを参照)。この構成では、PI Serverがマシンのリソースを必要とした際にインターフェイスと競合することはありません。PI Serverの主な機能は、データをアーカイブに保管して、クライアントからの要求に応じて、そのデータを提供することです。

インターフェイスのインストールとテストが完了したら、PI Interfaceノードでバッファリングを有効にする必要があります。バッファリングには、PI API Bufserv(Buffer Server:バッファーサーバ)またはPI PIBufss(Buffer Subsystem:バッファーサブシステム)があります。バッファリングの詳細については、「バッファリング」の項を参照してください。

通常、PI Interfaceノード上のインターフェイスは、自動サービスとしてインストールされます。ユーザーのログオフ後も、サービスは動作し続けます。コンピュータが再起動したときに、自動サービスも自動的に再起動するので、電源障害が発生した場合の復旧時に役立ちます。

PI Serverノード上にインターフェイスをインストールした場合は、ガイドラインが異なります。通常の手順では、PI Serverを自動サービスとしてインストールし、インターフェイスはPI Update ManagerおよびPI Network Managerのサービスに依存する自動サービスとしてインストールします。このような一般的な場合では、バッファリングがPI Serverノード上で有効になっていないという前提です。BufservはPI Serverノード上で有効にできるので、PI Serverノード上のインターフェイスはPIと連動して起動および停止する必要はありません。ただし、通常の運用方法では、PI Serverノード上でバッファリングを有効にすることはありません。PI Buffer Subsystemは、PI Server上にもインストールできます。特殊な使用方法の詳細については、『UniInt Interface User Manual』を参照してください。

命名規則と要件

以下のインストール手順では、インターフェイスの実行可能ファイルの名前はPIOPCAE.exe、起動コマンドファイルの名前はPIOPCAE.batであるという前提です。

インターフェイスを手動で定義する場合

インターフェイスの複数コピーを実行する場合に、実行可能ファイルと起動コマンドファイルの名前を変更する方法が一般的です。たとえば、PIOPCAE1.exeとPIOPCAE1.batをインターフェイス番号1に使用し、PIOPCAE2.exeとPIOPCAE2.batをインターフェイス番号2に使用するということです。インターフェイスがサービスとして動作するときには、実行可能ファイルとコマンドファイルが同じルート名を持つ必要があります。これは、サービスがコマンドラインパラメーターを検索する範囲は、同じルート名を持つファイルに限定されるからです。

インターフェイスディレクトリPIHOMEディレクトリツリー32ビットインターフェイス

[PIHOME]ディレクトリは、pipc.ini設定ファイルのPIHOMEエントリによって定義されます。このpipc.iniファイルはASCII形式のテキストファイルであり、%windir%ディレクトリに配置されています。

32ビットオペレーティングシステムの場合、標準的なpipc.iniファイルには、以下の行が含まれています。

[PIPC]

PIHOME=C:\Program Files\PIPC

64ビットオペレーティングシステムの場合、標準的なpipc.iniファイルには、以下の行が含まれています。

[PIPC]

PIHOME=C:\Program Files(X86)\PIPC

上記の行では、PIHOMEディレクトリのルートをC:ドライブ上に定義しています。PIHOMEディレクトリは、C:ドライブ上に配置する必要はありません。PIHOMEディレクトリのルート名としては、上記のパスを使用することを推奨します。

インターフェイスのインストール先ディレクトリ

インターフェイスインストールキットは、以下の場所にインターフェイスを自動的にインストールします。

PIHOME\Interfaces\PIOPCAE\

PIHOMEは、pipc.iniファイルで定義されています。

インターフェイスのインストール手順

OPCAE Interfaceのセットアッププログラムは、Microsoft Windows Installerサービスを利用しています。Windows Installerは、Windows 2000以降のオペレーティングシステムの標準サービスです。インターフェイスをインストールするには、適切なインストールキットを実行します。

OPCAE_#.#.#.#_.exe

Windowsサービスとしてインターフェイスをインストールする方法

OPCAE Interfaceのサービスは、手動でも作成できますが、PI Interface Configuration Utilityを使用して作成する方法を推奨します。

インターフェイスのサービスをPI Interface Configuration Utilityでインストールする方法

PI Interface Configuration Utilityには、インターフェイスのサービスを作成、編集、および削除するためのユーザーインターフェイスが用意されています。

[Service Configuration][Service name]

[Service name]ボックスには、現在のインターフェイスのサービス名が表示されます。このサービス名は、インターフェイスの実行可能ファイルから取得されます。

[ID]

サービスのID。同じインターフェイスの複数でインスタンスが同じ実行可能ファイルを使用している場合に、そのインスタンスを識別する目的で使用します。

[Display name]

[Display Name]テキストボックスには、インターフェイスのサービスに対応する表示名が表示されます。選択したインターフェイスに現在、サービスが存在していない場合、デフォルトの表示名がサービス名として接頭辞「PI-」とともに表示されます。別の表示名をユーザーが指定することもできます。その際には、接頭辞「PI-」をインターフェイスの先頭に付加して、OSIsoft製品に関連するサービスであると明示することを推奨します。

[Log on as]

[Log on as]テキストボックスには、現在、インターフェイスのサービスにログオンしているWindowsユーザーアカウントが表示されます。ローカルシステムアカウントを使用するようサービスが定義されている場合、[Log on as]テキストボックスには[LocalSystem]が表示されます。使用するサービスに対して別のWindowsユーザーアカウントをユーザーが指定することもできます。

[Password]

[Log on as]テキストボックスにWindowsユーザーアカウントを入力した場合、アカウントがパスワードを必要としない場合を除いて、[Password]テキストボックスにパスワードを入力する必要があります。

[Confirm password]

[Password]テキストボックスにパスワードを入力した場合、確認のため、同じパスワードを[Confirm Password]テキストボックスに再入力する必要があります。

[Dependencies]

[Installed services]リストは、マシンにインストールされているサービスのリストです。インターフェイスに依存させる対象のサービスをボタンを使用して、[Dependencies]リストに移動する必要があります。たとえば、APIバッファリングが動作している場合、右側のリストから[bufserv]を選択して、左側のリストに追加する必要があります。依存関係のリストからサービスを削除するには、ボタンを使用して、サービス名を[Dependencies]リストから削除します。

インターフェイスが(サービスとして)起動したときに、依存関係のリストに含まれているサービスは動作中であるかを確認します(または、該当するサービスを起動する試行が行われます)。依存するサービスを何らかの理由で起動できない場合、インターフェイスのサービスは実行されません。

注意:いずれかのサービスを想定どおりに実行できなかった場合、PIのログやWindowsイベントログツールを参照して、原因を示すメッセージを確認してください。

- [Add]ボタン

[Installed services]のリストから依存関係を追加するには、依存関係の名前を選択して、[Add]ボタンをクリックします。

- [Remove]ボタン

選択した依存関係を削除するには、[Dependencies]リストのサービス名をハイライトしてから、[Remove]ボタンをクリックします。

[Installed services]リストで選択したサービスのフルネームは、[Installed services]リストボックスの下に表示されます。

[Startup Type]

[Startup Type]は、インターフェイスのサービスを自動的に起動するか、リブート時に手動で起動する必要があるかを示します。

[Auto]オプションを選択した場合、マシンのリブート時に、サービスは自動的に起動します。

[Manual]オプションを選択した場合、インターフェイスのサービスはリブート時に起動されないので、ユーザーが手動でサービスを起動する必要があります。

[Disabled]オプションを選択した場合は、サービスは起動されません。

通常は、インターフェイスのサービスを自動的に起動するよう設定します。

[Create]

[Create]ボタンは、[Dependencies]と[Startup Type]の指定に基づいて、表示されているサービスを追加します。

[Remove]

[Remove]ボタンは、表示されているサービスを削除します。サービスが現在、インストールされていない場合や、動作していない場合は、このボタンは使用不可(グレイアウト表示)になります。

サービスの開始または停止

ツールバーには、[Start]ボタンと[Stop]ボタンが用意されています。インターフェイスのサービスがインストールされていない場合は、サービスが追加されるまで、この両ボタンは使用不可(グレイアウト表示)のままになります。インターフェイスのサービスが動作している場合は、[Stop]ボタンが使用可能になります。インターフェイスのサービスが動作していない場合は、[Start]ボタンが使用可能になります。

インターフェイスのサービスのステータスは、PI ICUダイアログの下部に表示されます。

サービスがインストールされているかいないか

インターフェイスサービスの状態

ICUの状態

インターフェイスのサービスを手動でインストールする方法

インターフェイスをサービスとしてインストールする場合のヘルプは、以下のコマンドでいつでも呼び出すことができます。

PIOPCAE.exe -help

Windowsのコマンドプロンプトのウィンドウを開いて、PIOPCAE1.exe実行可能ファイルが配置されているディレクトリに移動します。次に、以下の表を確認して、適切なサービスインストールコマンドを実行してください。

Bufservが実装されているPI InterfaceノードまたはPI Serverノードに対するWindowsサービスインストールコマンド

手動サービス

PIOPCAE.exe -install -depend "tcpip bufserv"

自動サービス

PIOPCAE.exe -install -auto -depend "tcpip bufserv"

*自動サービス(サービスID指定)

PIOPCAE.exe -serviceid X -install -auto -depend "tcpip bufserv"

Bufservが実装されていないPI InterfaceノードまたはPI Serverノードに対するWindowsサービスインストールコマンド

手動サービス

PIOPCAE.exe -install -depend "tcpip bufserv"

自動サービス

PIOPCAE.exe -install -auto -depend tcpip

*自動サービス(サービスID指定)

PIOPCAE.exe -serviceid X -install -auto -depend tcpip

*サービスIDを指定する場合、ユーザーはID番号を含める必要があります。この番号は、インターフェイスの.batファイル内のインターフェイスID(/id)パラメーターと一致させることを推奨します。

Microsoft Windowsサービスのコントロールパネルをチェックして、サービスが正常に追加されたことを確認してください。サービスのコントロールパネルを使用すると、インターフェイスを自動サービスから手動サービスに、または手動サービスから自動サービスに、いつでも変更できます。

PIタグ設定ツール

PIタグ設定ツール

PI OPCAEタグ設定ツールは、OPC AE ServerからPIタグを作成する作業をサポートするコマンドラインユーティリティです。このツールを実行すると、OPC AE Serverを参照して、PIタグの設定に必要なアラーム属性が取得されます。ただし、location2やExDescなどのパラメーターを変更するには、設定ファイルで明示的に指定されていないため、生成されるファイルの編集が必要になる場合があります。

このツールは、OPC AE Serverでサポートされているエリア、イベントカテゴリ、およびベンダー固有属性に関する情報も出力します。この情報は、タグとインターフェイスイベントカテゴリのサポート、ベンダー固有属性のサポートを、イベントカテゴリ基準とエリアに基づいて指定するために使用されます。

このツールは、-lstコマンドライン引数を使用して、リストモードで実行することもできます。リストモードの場合、このツールにはマシンに登録されているOPC AE Serverの名前がリストされるだけです。これらの名前は、PIタグを作成する際に–serverコマンド引数で使用するサーバ名として使用できます。OPC AE Serverが別のノードに存在する場合は、–node引数を使用してノード名を指定します。リストモードの場合は、コマンドプロンプトに以下のように入力します。

\Interfaces\PIOPCAE\AEConfig.exe –lst –node=hge1005ae

以下の例では、このツールを実行して、タグの作成に必要な情報を取得する方法について説明しています。その次の表では、オプションと必須の引数をリストして説明します。–idと–psは、インターフェイスの起動ファイルで渡されるパラメーターと確実に一致していなければならないことに注意してください。

PIHOME\Interfaces\PIOPCAE\AEConfig.exe –node=hge1005ae ^

-server=DELTAV.OPCEVENTSERVER.1 –ps=opcae -id=1

設定ツールのコマンドラインパラメーター

パラメーター

説明

-area(オプション)

OPC AE Serverを参照するとき、開始するエリアを指定するには、このパラメーターを使用します。このパラメーターが空白、または指定されなかった場合は、サーバ上のすべてが参照されます。

-db(オプション)

内部データ変換のログ。OSIsoftテクニカルサポートに連絡するとき重要です。

-id(必須)

インターフェイスに属するPIタグを指定するときに使用するインターフェイスID。これは、インターフェイスの起動ファイルで渡される値と同じでなければなりません。

-lst(オプション)

サーバノードに登録されているすべてのOPC AE Server名をリストするときに使用します。

-node

(OPC AE ServerノードでAEConfigが実行されていない場合には必須、それ以外の場合にはオプション)

OPC AE Serverが実行されているノードを指定します(オプション)。この引数が必要なのは、OPC AE Serverと別のノードで設定ツールを実行するときのみです。

-path(オプション)

.csvファイルが書き込まれるディレクトリのパス。このパラメーターが空白、または指定されなかった場合、.csvファイルはPI OPCAE Interfaceがインストールされているディレクトリに書き込まれます。

-ps(必須)

インターフェイスに属するPIタグを指定するときに使用するPointSource。これは、インターフェイスの起動ファイルで渡される値と同じでなければなりません。

-server(必須)

サーバの名前を指定します。

(例: DELTAV.OPCEVENTSERVER.1)

サーバ名は、-lstコマンド引数を指定してリストモードで設定ツールを実行したときにリストされます。

PI OPCAE Interfaceタグを作成するには、PI SMT内の設定ツールから出力ファイルpiopcae_config.csvを使用し、タグをPIにエクスポートします。インストールキットには、サンプルファイルとしてpiopcae_sample_config.csvが用意されており、これはAEConfig.exeツールと同じディレクトリにあります。

デジタルステート

デジタルステートの詳細については、PI Serverのマニュアルを参照してください。

デジタルステートセット

PIデジタルステートは、文字列で表される個別の値です。この文字列は、PIでは、デジタルステートセットとして整理・分類されます。各デジタルステートセットはユーザー定義の文字列のリストであり、0からnまでの整数を列挙して、個別データの様々な値を表します。PIデジタルタグと、デジタルステートセットを編集する場合の詳細については、PI Serverのマニュアルを参照してください。

個別データを含むインターフェイスタグは、デジタルタグとしてPIに格納できます。デジタルタグは、ユーザーによる指定に従って、個別データをデジタルステートセットと関連付けます。

Interface Status Utilityを使用すると、PI Server上でこのインターフェイスのステータスを追跡できます。ステータスの追跡には、デジタルタグが使用されます。そのタグに設定されるデジタルステートには、3つのデジタルステートが含まれている必要があります。1つ目は有効なインターフェイスのステータス、2つ目は無効なインターフェイスのステータスを示し、3つ目はインターフェイスのウォッチドッグタグが削除され、PI Interfaceのステータスタグが無効であることを示します。例として、DigitalSet InterfaceStatusには以下のデジタルステートが含まれます。

0: データを受信している

1: データを受信していない

2: 無効

システムデジタルステートセット

システムデジタルステートセットはデジタルステートセットと同様のものです。このセットはタイプに関係なくあらゆるタグに対して使用可能で、ある時点のタグのステートを示します。たとえば、インターフェイスがデータソースから無効なデータを受信した場合、値ではなくシステムデジタルステートBad InputをPIに書き込みます。システムデジタルステートセットは、インターフェイスや他のPIクライアントで使用できる、未使用のステートも数多く含まれています。デジタルステート193-320は、OSIsoftアプリケーション用に予約されています。

ポイントソース(PointSource)

PointSourceは単一または複数の文字で構成される一意の文字列であり、特定のインターフェイスに属しているタグとしてPIタグを識別する場合に使用します。たとえば、文字列Boiler1を使用して、MyIntインターフェイスに属しているタグを識別するとします。この機能を使用するには、MyIntインターフェイスに対して定義されている各PIタグのPointSource属性をBoiler1に設定します。これで、MyIntインターフェイスの起動コマンドラインで/ps=Boiler1を使用すると、インターフェイスは起動時にPI Pointデータベースを検索して、Boiler1のPointSourceで定義された各PIタグを検出します。タグをロードする前に、インターフェイスは通常、さらに詳細なチェックを実行します。具体的には、その他のPIタグ属性を検証して、特定のタグがインターフェイスに対して有効であるかどうかを判定します。詳細については、/psパラメーターの説明を参照してください。使用しているPI APIがバージョン1.6.x未満または、PI Serverがバージョン3.4.370.x未満である場合、かつSDKを使用していなければ、PointSourceは1文字に制限されます。

PointSource属性の大文字と小文字の区別

/psコマンドラインパラメーターで指定されるPointSourceの文字は、大文字と小文字が区別されません。たとえば、/ps=Pと/ps=pは同じものとして扱われます。

予約済みのPointSource

PIとともに出荷されるサブシステムやアプリケーションによっては、デフォルトのPointSource文字と関連付けられているものもあります。Totalizer SubsystemはT、Alarm SubsystemはGと@、RandomはR、RampSoakは9、Performance Equations SubsystemはCというPointSource文字をそれぞれ使用しています。このような使用済みのPointSource文字は、別のサブシステムやアプリケーションで使用できません。サブシステムやアプリケーションのデフォルトのPointSource文字を変更しないでください。また、PIタグの作成時にPointSource文字が明示的に定義されていない場合、そのタグには、デフォルトのPointSource文字であるLab(PI 3)が割り当てられます。したがって、LabをインターフェイスのPointSource文字として使用すると、混乱を招くことがあります。

注意:別のインターフェイスプログラムとすでに関連付けられているPointSource文字は使用できません。ただし、インターフェイスの複数のインスタンスに同じPointSourceを使用することは可能です。

デジタルステート

PIタグ設定

PIタグは、PI Serverに対するデータフローをコントロールするための基本的な構成要素です。アーカイブに格納する必要がある測定値ごとに、単一のタグを定義します。

タグ属性

以下のタグ属性を使用して、インターフェイスがデータを取得するために、PIタグを定義します。

タグ(TagName)

Tag属性(tagname)は、タグの名前です。このタグは条件に割り当てられ、サーバ内で一意です(たとえば、OPC AE Server内でBoiler1.FIC1001に割り当てられるBoiler1LevelAlarmというPIタグ)。タグの名前とタグ自体には、1対1の関係があります。この関係に基づいて、PIのマニュアルでは、「タグ」と「ポイント」という用語を区別なく使用しています。

PIタグの命名時には、以下のルールに従ってください。

PI Serverに対して一意の名前を指定する必要があります。

最初の文字には、英数字、アンダースコア(_)、またはパーセント記号(%)を使用する必要があります。

改行やタブなど、制御文字は無効です。

次の文字は無効です。 * ’ ? ; { } [ ] | \ ` ' "

文字数

PI APIとPI Serverのバージョンに応じて、インターフェイスがサポートするタグ名の文字数は最大255文字または1023文字になります。以下の表は、PI APIとPI Serverの各バージョンの組み合わせにおける、この属性の最大文字数を示しています。

PI API

PI Server

最大文字数

1.6.0.2以降

3.4.370.x以降

1023

1.6.0.2以降

3.4.370.x未満

255

1.6.0.2未満

3.4.370.x以降

255

1.6.0.2未満

3.4.370.x未満

255

PI Serverのバージョンが3.4.370.x未満、またはPI APIのバージョンが1.6.0.2未満であり、タグの最大文字数を1023とする場合には、PI SDKを有効にする必要があります。詳細は、「付録B」を参照してください。

ポイントソース(PointSource)

PointSource属性には、単一または複数の文字で構成される一意の文字列を指定します。この文字列を使用して、特定のインターフェイスに属しているタグとしてPIタグを識別します。詳細については、/psコマンドラインパラメーターの説明と「PointSource」の項を参照してください。

Location3

事前定義された保存形式を使用してイベントタイプを指定するには、このLocationを使用します(シンプル、トラッキング、条件関連)。

シンプルイベントを指定するには0を使用します。

トラッキングイベントを指定するには1を使用します。

条件関連のイベントを指定するには2を使用します。

ポイントタイプ(PointType)

OPC Alarms and Events Interfaceでサポートされるのは、文字列PIタイプだけです。

Location1

Location1属性は、タグを特定のコピーのPI OPCAEに関連付けます。Location1は正の整数で、その値は起動コマンドファイル(後述)で使用されるid= パラメーターと等しく、それに一致する必要があります。たとえば、id=1であれば、タグのLocation1属性も1に設定します。

注意:複数のインターフェイスプロセスを異なるPIノードで起動することは可能ですが、インターフェイスのソフトウェアライセンスは別個に必要になります。

Location2

イベントカテゴリのフィルタリングをビットパターンで指定するとき、このLocationを使用します。Location2は、/evcパラメーターを使用して、起動バッチファイルと組み合わせて使用します。特定のイベントカテゴリのビットパターンを指定するには、インターフェイス起動の.batファイルでevcスロット位置を使用します。たとえば、イベントカテゴリ256、257、292が/evc1、/evc2、/evc3でそれぞれ指定されている場合、ビットパターンは7となります(21-1 + 22-1 + 23-1)。

Location2の正確な設定は、設定ツールでサーバの参照が完了した後で、PIタグを手動で編集しないと実行できません。

Location4

Location 4は、このインターフェイスでは使用しないので、どのタグでも0に設定する必要があります。

Location5

Location 5は、このインターフェイスでは使用しないので、どのタグでも0に設定する必要があります。

InstrumentTag文字数

PI APIとPI Serverのバージョンに応じて、インターフェイスがサポートするInstrumentTag属性の文字数は最大32文字または1023文字になります。以下の表は、PI APIとPI Serverの各バージョンの組み合わせにおける、この属性の最大文字数を示しています。

PI API

PI Server

最大文字数

1.6.0.2以降

3.4.370.x以降

1023

1.6.0.2以降

3.4.370.x未満

32

1.6.0.2未満

3.4.370.x以降

32

1.6.0.2未満

3.4.370.x未満

32

PI Serverのバージョンが3.4.370.x未満、またはPI APIのバージョンが1.6.0.2未満であり、InstrumentTagの最大文字数を1023とする場合には、PI SDKを有効にする必要があります。詳細は「付録B」を参照してください。

注意:DeltaV OPC Alarms and Events Serverを使用する場合は、インターフェイスタグを設定する前に「付録C:DeltaV OPC Alarm and Events Server ®」の項をよくお読みください。

いくつかの属性には、OPCアラームまたはイベントが関連付けられています。その属性の一部または全部がアーカイブ可能であり、PIタグとして指定する必要があります。OPC AE Serverでアラーム/イベントのソースを設定するには、Instrument Tag属性を使用します。以下の例のように、OPC AE Serverで区切り記号として指定されている区切り文字を使用し、ソースの接頭辞としてエリアを指定します。ほとんどの場合、設定ツールではサーバに適した区切り記号を使用してソースを指定します。一意のソース名を指定することを推奨します。ソース名に重複がある場合は、ソースとともにエリアを指定する必要があり、適切な区切り記号文字で区切ることが必要になります。

インターフェイスでは、ソース名またはエリア名の最後にアスタリスク(*)も使用できます。これはワイルドカード文字として使用され、アスタリスクの前までに指定された基準を満たすソースがすべて一致とみなされます。ワイルドカード文字を使用できるのは、エリア名またはソース名の最後だけであることに注意してください。

/ALL - すべてのソースを指定するパラメーターです。OPC AE Serverによって生成されたすべてのイベントをこのPIタグにアーカイブするよう、インターフェイスに指示します。

FIC1001 - ソースのみを指定します。

FIC* - 「FIC」で始まるすべてのソースを指定します。

Boiler1.FIC1001 - 区切り記号をピリオドとしてエリアとソースを指定します。

Boiler1\FIC1001 - 区切り記号を\としてエリアとソースを指定します。

Boiler1* - 「Boiler1」という名前のエリアからすべてのソースを指定します。

注意: ワイルドカードとしてアスタリスク(*)を指定するときは、起動ファイルで/wc起動コマンドを指定する必要があります。「起動コマンドファイル」の項を参照してください。

複数のインターフェイスプロセスを異なるPIノードで起動することは可能ですが、インターフェイスのソフトウェアライセンスは別個に必要になります。

ExDesc文字数

PI APIとPI Serverのバージョンに応じて、インターフェイスがサポートするExDesc属性の文字数は最大80文字または1023文字になります。以下の表は、PI APIとPI Serverの各バージョンの組み合わせにおける、この属性の最大文字数を示しています。

PI API

PI Server

最大文字数

1.6.0.2以降

3.4.370.x以降

1023

1.6.0.2以降

3.4.370.x未満

80

1.6.0.2未満

3.4.370.x以降

80

1.6.0.2未満

3.4.370.x未満

80

PI Serverのバージョンが3.4.370.x未満、またはPI APIのバージョンが1.6.0.2未満であり、ExDescの最大文字数を1023とする場合には、PI SDKを有効にする必要があります。詳細は「付録B」を参照してください。

ExDescは、複数の設定項目を指定する際に使用されます。このフィールドを使用して、オプションの品質タグと重要度タグを設定するかどうかを指定します。また、このフィールドは格納される属性の指定にも使用されます。さらに、格納されるベンダー固有属性(0-n)の指定にも、このフィールドは使用されます。複数のパラメーターは、カンマで区切って指定できます。

重要度タグと品質タグの設定

条件イベントタグにのみ関連付けられる(PIタグのlocation3フィールドの値が2)、オプションの品質(/QY)タグと重要度(/SY)タグを設定する際には、ExDesc属性を使用します。これらのタグは、このフィールドにパラメーターが指定されているとき、インターフェイスによって作成されます。親PIタグが削除された場合、これらのタグは削除されず、代わりにScan-Offが書き込まれます。親タグのExDescを編集し、一方または両方のパラメーターを削除した場合でも、タグは削除されず、インターフェイスはこれらのタグにScan-Offを書き込みます。

たとえば、イベントの品質属性をPIに格納するには、ExDescフィールドに/QYを含めます。インターフェイスの起動時に、PIタグ名に_QYという接尾辞を付けてタグが作成されます。たとえば、PIタグ名がBoiler1LevelAlarmの場合、品質タグのタグ名はBoiler1LevelAlarm_QYとなります。

PI OPCAE Interfaceは、OPC Data Access標準に準拠しています。OPC Data Access標準は、フィールドバス品質フラグを使用します。インターフェイスはこの品質フラグを、PI SystemのステートテーブルOPC_AE_QUAL(インターフェイスによって作成される)における近似値に変換します。現在は、品質、サブステータス、上限ステータスという3つのビットフィールドの形式で、品質フラグの下位8ビットが定義されています。品質の8ビットは、以下のような構成です。

QQSSSSLL

良好な品質

品質

OPC定義

PIステータス

11SSSSLL

Non-specific

Good

[Except]

110110LL

Local Override

_SUBStituted

OPCでは未使用

品質

OPC定義

PIステータス

10SSSSLL

Invalid

Bad Input

Questionable

品質

OPC定義

PIステータス

010110LL

Sub-Normal

Bad_Quality

010101LL

Engineering Units Exceeded

QQSSSS01

Low Limited

Under LCL

QQSSSS10

High Limited

Over UCL

その他

Inp OutRange

010100LL

Sensor Not Accurate

QQSSSS01

Low Limited

Under Range

QQSSSS10

High Limited

Over Range

重要度タグを格納する場合は、インターフェイスの起動時に、PIタグ名に_SYという接尾辞を付けてタグが作成されます。たとえば、イベントの重要度属性をPIに格納するには、ExDescフィールドに/SYを含めます。PIタグ名がBoilerLevelAlarmの場合、重要度タグのタグ名はBoiler1LevelAlarm_SYとなります。

重要度は4バイトの整数です。範囲はサーバによって設定されますが、通常は1~1000の範囲の値です。

属性のPIタグID

すべてのイベント/アラーム属性を個別のPIタグに格納する場合は、引数/attと、以下の表の適切な値を使用して、格納する属性を指定します。/attを使用すると、特定のアラーム/イベントに格納する属性を柔軟に指定できます。1つの属性を設定する(例:/att=COND)ことも、複数の属性(例:/att=EVC,SUB,MES)を設定することもできます。以下の表にキーワードを示します。大文字と小文字は区別されません。

属性

キーワード

Source

SRC

Condition

COND

SubCondition

SUB

EventCategory

EVC

Severity

SEV

Message

MES

ActorID/ オペレータID

ACT

Enabled

ENB

Active

ACV

Ackd

ACD

AckReqd

ARD

Quality

QUAL

VSA1…VSAn

VSA1…VSAn

注意:複数の属性を指定するとき、格納される順序は上記の表と同じです。

属性のPIタグIDでVSA1…VSAnを使用

/attでのVSA(ベンダー固有属性)は、/evcコマンドパラメーター(「コマンドラインパラメーター」を参照)で指定される実際のVSAオフセットに対応するオフセットで指定されます。起動コマンドラインに/evc1=1,601,602,603,604,605というイベントカテゴリ定義が含まれている、またはInterface Configuration Utilityに同等のエントリが存在する場合の、以下の属性PIタグIDについて考えてみます。

/att=COND,VSA602,VSA604,VSA605と指定すると、指定されたVSAがアーカイブされます。

注意:このフィールドで指定するVSAは、起動バッチファイルで手動で、あるいはInterface Configuration Utilityで設定されている必要があります。正しい動作のために、/evcコマンド引数の設定が正しいかどうか確認してください。

属性のPIタグIDでSRCを使用

この機能はいつでも使用できますが、InstrumentTagで‘/ALL’を指定している場合に特に効果的です(「PIタグ設定 - InstrumentTag」の項を参照)。すべてのイベントをこのタグにアーカイブするとき、ソースの異なるイベントを識別できるように、アーカイブデータにソース名を追加するために用意されています。ただし、エリアイベントにはソースがありません。エリアイベントの場合は、ソース名の代わりに、使用されているエリア名を取得しようとします。

ベンダー固有属性ID

ベンダー固有属性は、システムとイベントカテゴリで異なるため、属性にラベルを付けると便利な場合があります。このフィールドを使用して、特定のVSA属性に名前を付けることができます。これによって、PI AlarmViewなどアラームとイベントのクライアントツールで、表示する属性を識別するときに役立ちます。たとえばベンダー属性1が「Area」の場合に、それをPIタグで識別するには、ExDescを/vsa1=”Area”に設定します。これをクライアントツールが利用すれば、この属性の値とともにフィールド名を表示することができます。

ExDescの使用例

品質タグ、重要度タグ、PIタグID、およびベンダー属性IDをExDesc属性に設定する例を以下に示します。

/QY,/SY,/att=sub, /VSA1="Alarm Name"

Scan

Scan属性のデフォルト値は1で、タグに対するスキャンがオンになっていることを意味します。Scan属性を0に設定すると、スキャンはオフになります。Scan属性が0の場合、インターフェイスが起動した際、タグはインターフェイスによってロードされず、メッセージをpipc.logに書き込みます。ただし、1つ例外があります。

インターフェイス稼動中に、PIタグをインターフェイスから削除した場合(Scan属性を0に設定した場合を含む)、Scan属性の値に関係なく、SCAN OFFがPIタグに書き込まれます。インターフェイスからPIタグを削除する操作の例としては、タグ自体を削除する操作と、Scan属性を0に設定する操作という2つが挙げられます。インターフェイス固有の属性が変更された結果、インターフェイスによってタグが拒否される場合も、SCAN OFFがPIタグに書き込まれます。

Shutdown

Shutdown属性のデフォルト値は1(真)です。PI Shutdown Subsystemのデフォルトの動作では、PIの起動時に、SHUTDOWNデジタルステートを対象のPIタグに書き込みます。SHUTDOWNイベントで使用されるタイムスタンプは、PI Snapshot Subsystemによって更新されるファイルから取得されます。タイムスタンプは通常、15分間隔で更新されます。つまり、SHUTDOWNイベントのタイムスタンプは、電源障害が発生した場合でも15分以内の精度で正確であるということです。シャットダウンイベントの詳細については、PI Serverのマニュアルを参照してください。

注意:PI Shutdown Subsystemによって書き込まれるSHUTDOWNイベントは、/stopstat=Shutdownコマンドラインパラメーターを指定した場合にインターフェイスによって書き込まれるSHUTDOWNイベントとは無関係です。

タグのShutdown属性を0に設定することで、PIの再起動時のSHUTDOWNイベントの書き込みを無効にできます。また、Shutdown属性が0に設定されているPIタグに限定してSHUTDOWNイベントを書き込むよう、PI Shutdown Subsystemのデフォルトの動作を変更できます。デフォルトの動作を変更するには、PI Serverのマニュアルの説明に従って、\PI\dat\Shutdown.datファイルを編集します。

BufservとPIBufss

通常、バッファリングの使用時は、SHUTDOWNイベントの書き込み処理は行いません。BufservとPIBufssは、PI Serverに対するイベントを保持して転送するプログラムです。メンテナンス、アップグレード、バックアップ、予期しない障害などの理由でサーバが停止している間も、この機能により、継続してデータ収集が可能になります。つまり、PI Serverがシャットダウンしたときにも、BufservまたはPIBufssがインターフェイスのデータを収集し続けるので、インターフェイスがPIタグにSHUTDOWNイベントを書き込む必要はありません。High Availability PI Serverコレクティブへのデータ送信時には、Shutdown属性を無効にすることを推奨します。詳細については、BufservまたはPIBufssのマニュアルを参照してください。

PIタグ設定

起動コマンドファイル

コマンドラインパラメーターの先頭には、/または-を使用します。たとえば、/ps=Mと-ps=Mというコマンドラインパラメーターは同じものとして扱われます。

Windowsでは、コマンドファイル名には.batという拡張子が使用されます。Windowsの継続文字(^)を使用すると、起動コマンドを複数行で記述できます。各行の最大文字数は1024文字(1キロバイト)です。パラメーター数に制限はなく、各パラメーターの最大文字数は1024文字です。

PI ICU(PI Interface Configuration Utility)には、インターフェイスの起動コマンドファイルを定義するためのツールが用意されています。PI ICUで用意されていないパラメーターは、[Additional parameters]セクションで指定できます。

PI ICUでインターフェイスを定義する方法

注意:PI ICUの利用には、PI Server 3.3以上が必要です。

PI Interface Configuration Utilityは、PI Interfaceを定義するためのグラフィカルユーザーインターフェイスです。インターフェイスをPI ICUで定義した場合、インターフェイスのバッチファイル(PIOPCAE.bat)はPI ICUで管理され、設定の変更内容はすべて、このファイルとモジュールデータベース内に保持されます。以下の手順では、PI ICUを使用してOPCAE Interfaceを定義する場合に必要なステップについて説明します。

PI ICUのメニューから、[Interface]、[NewWindows Interface Instance from EXE...]、[Browse]を選択して、PIOPCAE.exe実行可能ファイルを参照します。次に、[Host PI System]、[Point Source]、および[Interface ID#]の値を入力します。ウィンドウは、以下のような状態になります。

[Interface name as displayed in the ICU (optional)]に入力した名前の前にPIが付加されて、この値がサービスメニューの表示名になります。

[Add]をクリックします。

以下のウィンドウが表示されます。

この例では、ホストPI SystemはMKELLYLAPTOPであることに注意してください。インターフェイスがリモートPI Serverと通信するよう定義するには、PI ICUのメニューから[Interface] => [Connections...]を選択して、既定のサーバを選択します。サーバのリストにリモートノードが含まれていない場合は、追加できます。

インターフェイスがPI ICUに追加されると、PI ICUのメイン画面の上部付近に表示されるインターフェイスの[Type]はOPCAEに設定されます。このように表示されない場合は、ドロップダウンボックスを使用して、インターフェイスの[Type]をOPCAEに変更します。

[Apply]をクリックし、PI ICUでこのOPCAE Interfaceを管理できる状態にします。

次のステップでは、OPCAE Interface固有の起動パラメーターの値を入力できる、インターフェイス専用のタブ(OPCAEなど)で値を選択します。

OPCAE InterfaceはUniIntベースのインターフェイスなので、場合によってユーザーは[UniInt]ページで適切な選択を行う必要があります。このページでは、PI ICUを介してUniIntの機能にアクセスし、インターフェイスの動作を変更することができます。

インターフェイスをWindowsサービスとしてセットアップするには、[Service]ページを使用します。このページでは、インターフェイスをサービスとして実行する設定が可能で、インターフェイスの起動および停止も操作できます。インターフェイスは、PI ICUから対話モードで実行することも可能です。具体的には、メニューからインターフェイスを選択して、[Start Interactive]を選択します。

PI ICUの上記ペ