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全国地方銀行協会「地方天気図」(平成27年10月)より抜粋 各地域の景況感 天 気 地 域 景  況  感 北海道 生産活動が弱含み、公共工事が減少しているものの、個人消費、住宅建築が持ち 直し、観光も回復するなど、緩やかな持ち直し。 生産活動が弱含み、輸出が足踏みとなったものの、個人消費が持ち直すなど、緩 やかな持ち直し。 生産活動が足踏みとなったものの、公共工事が上向き、個人消費、輸出が好調と なるなど、持ち直し。 甲信越 住宅建築、観光が上向いたものの、生産活動が足踏み、輸出が低調となるなど、 持ち直しの動きが一服。 生産活動が横這い、公共工事が弱含んでいるものの、輸出、観光が持ち直すなど、 全体では緩やかな持ち直し。 個人消費が上向き、住宅建築が増加したものの、生産活動、輸出が横這いとなり、 持ち直しの動きが一服。 個人消費が持ち直し、観光が回復したものの、生産活動が横這い、輸出も伸び悩 み、全体では足踏み。 雇用が持ち直しているものの、公共工事が弱含み、住宅建築が減少するなど、全 体では横這い圏内。 公共工事が弱含んでいるものの、個人消費が持ち直し、設備投資も堅調に推移す るなど、緩やかな持ち直し。 生産活動が弱含んだものの、個人消費、設備投資が持ち直すなど、全体では緩や かな持ち直し。 個人消費が持ち直し、観光が好調に推移し、拡大。 25 七十七銀行 調査月報 2015年11月号    地方経済天気図 地方経済天気図

地方経済天気図 - The 77 Bank · 生産活動 足踏み状態が続く。7月の鉱工業生産指数は93.7(季調値)と前月比0.5%上昇。 個人消費 持ち直しの動きに足踏み感。8月の百貨店・スーパー販売(店調前)は前年同

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Page 1: 地方経済天気図 - The 77 Bank · 生産活動 足踏み状態が続く。7月の鉱工業生産指数は93.7(季調値)と前月比0.5%上昇。 個人消費 持ち直しの動きに足踏み感。8月の百貨店・スーパー販売(店調前)は前年同

全国地方銀行協会「地方天気図」(平成27年10月)より抜粋

各地域の景況感

天 気 地 域 景  況  感

北海道 生産活動が弱含み、公共工事が減少しているものの、個人消費、住宅建築が持ち直し、観光も回復するなど、緩やかな持ち直し。

東 北 生産活動が弱含み、輸出が足踏みとなったものの、個人消費が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。

関 東 生産活動が足踏みとなったものの、公共工事が上向き、個人消費、輸出が好調となるなど、持ち直し。

甲信越 住宅建築、観光が上向いたものの、生産活動が足踏み、輸出が低調となるなど、持ち直しの動きが一服。

北 陸 生産活動が横這い、公共工事が弱含んでいるものの、輸出、観光が持ち直すなど、全体では緩やかな持ち直し。

東 海 個人消費が上向き、住宅建築が増加したものの、生産活動、輸出が横這いとなり、持ち直しの動きが一服。

近 畿 個人消費が持ち直し、観光が回復したものの、生産活動が横這い、輸出も伸び悩み、全体では足踏み。

中 国 雇用が持ち直しているものの、公共工事が弱含み、住宅建築が減少するなど、全体では横這い圏内。

四 国 公共工事が弱含んでいるものの、個人消費が持ち直し、設備投資も堅調に推移するなど、緩やかな持ち直し。

九 州 生産活動が弱含んだものの、個人消費、設備投資が持ち直すなど、全体では緩やかな持ち直し。

沖 縄 個人消費が持ち直し、観光が好調に推移し、拡大。

25七十七銀行 調査月報 2015年11月号   

地方経済天気図

地方経済天気図

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東北地方・各県の景況感

各地域の景況感の推移

地 域 項 目 概     況

景 況 生産活動が弱含み、輸出が足踏みとなったものの、個人消費が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。

生産活動 電気機械、電子部品・デバイスが減少し、弱含み。

個人消費 乗用車販売が減少したものの、百貨店販売、スーパー販売ともに増加するなど、緩やかな持ち直し。

住宅建築 持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。

設備投資 需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。

公共工事 独立行政法人等、市町村が減少するなど、やや弱含み。

観 光 観光地への入込客が増加し、上向き。

雇 用 建設業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。

H26/10 11 12 H27/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

北海道

東 北

関 東

甲信越

北 陸

東 海

近 畿

中 国

四 国

九 州

沖 縄

26    七十七銀行 調査月報 2015年11月号

地方経済天気図

Page 3: 地方経済天気図 - The 77 Bank · 生産活動 足踏み状態が続く。7月の鉱工業生産指数は93.7(季調値)と前月比0.5%上昇。 個人消費 持ち直しの動きに足踏み感。8月の百貨店・スーパー販売(店調前)は前年同

地 域 項 目 概     況

 

 

景 況 持ち直している。

生産活動 やや増加。7月の鉱工業生産指数(季調済)は前月比0.9%増加の106.4と再びプラス。

個人消費 やや持ち直し感。7月の百貨店・スーパー販売(確報値)は、前年比1.1%増と再びプラス。8月の乗用車販売は、全体では同1.4%増と8か月ぶりにプラス。

住宅建築 やや減少。8月の住宅着工戸数は、全体では前年同月比0.6%減と再びマイナス。

設備投資 減少。

公共工事 増加。8月の公共工事請負額は、全体では前年比17.8%増と2か月連続のプラス。

観 光 入り込み客数減少、宿泊者数増加。8月の主な県内観光施設(34施設)の入り込み客数は前年比4.0%減と再びマイナス。

雇 用 改善の動きが継続。8月の有効求人倍率(季調済)は0.95倍で前月比0.01ポイント上昇。

 

 

景 況 持ち直しの動き足踏み感。

生産活動 足踏み状態が続く。7月の鉱工業生産指数は93.7(季調値)と前月比0.5%上昇。

個人消費 持ち直しの動きに足踏み感。8月の百貨店・スーパー販売(店調前)は前年同月比1.8%増と5か月連続のプラス。9月の乗用車販売(軽含む)は同17.3%減。

住宅建築 微増。8月の住宅着工戸数は852戸で前年同月比0.9%(8戸)増と4か月連続のプラス。

設備投資 減少。8月の建築着工床面積(非居住用)は前年同月比52.1%の大幅減。

公共工事 増加。9月の公共工事請負額は38,452百万円で前年同月比10.0%増。

観 光 減少。8月の主要観光地の入込み客数は230千人で前年同月比2.1%減。

雇 用 横這い。8月の有効求人倍率(季調済)は1.27倍(前月と横這い)と震災後最高値が続き、28か月連続の1倍台。

秋 田 県

景 況 緩やかな持ち直しの動きが足踏みしている。

生産活動 一進一退。7月の鉱工業生産指数(季調済)は、全体では前月比3.1%低下し2か月ぶりに低下。原指数は前年比2.9%低下し2か月ぶりに低下。

個人消費 横這い。7月の大型小売店販売(店調前)は、前年比0.2%増と2か月ぶりに増加。9月の乗用車販売は、同6.8%減と2か月ぶりに減少。

住宅建築 やや弱い動き。8月の住宅着工戸数は、持ち家が前年比11.5%減、貸家が21.7%減、分譲住宅が28.6%減となり、全体では同14.3%減と2か月連続で減少。

27七十七銀行 調査月報 2015年11月号   

地方経済天気図

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地 域 項 目 概     況

秋 田 県

設備投資 増加傾向。日銀短観(6月調査)によると、2015年度の設備投資計画は、製造業が前年度比40.8%増、非製造業が38.7%減、全産業では同16.7%増。

公共工事 減少基調。9月の公共工事請負額は、国、県は減少したものの、市町村が増加し、全体では前年比1.3%増と2か月ぶりに増加。

観 光 好調。9月の県内の主要観光地や観光施設の入込みは、6年ぶりのシルバーウィークにより客足が伸び、好調。

雇 用 改善基調。8月の有効求人倍率(季調値)は前月比0.01ポイント上昇の1.10倍。新規求人数は前年比9.9%増と4か月連続で増加。

 

 

景 況 企業の生産活動にやや弱さがみられるものの、総じてみれば緩やかながら持ち直しの動きが続いている。

生産活動 やや弱い動き。7月の鉱工業生産指数(季調済)は、全体では96.0で前月比0.9%低下し、3か月連続のマイナス。

個人消費 緩やかながら持ち直し。8月の百貨店・スーパー販売(店調後)は、全体では前年比3.9%減で3か月連続のマイナス。8月の乗用車販売は、同1.0%増。

住宅建築 増加傾向。8月の住宅着工戸数は、前年比38.5%増で8か月連続のプラス。

設備投資 減少している。8月の建築着工床面積(非居住用)は前年比13.5%減で4か月連続のマイナス。工事費予定額も同19.7%減で3か月連続のマイナス。

公共工事 減少傾向。8月の公共工事請負額は、前年比33.1%減で2か月連続のマイナス。

観 光 持ち直しの動きが鈍化。7月の県内宿泊者数(延数)は、前年のデスティネーションキャンペーンの反動もあり、前年比6.9%減で2か月連続のマイナス。

雇 用 緩やかに改善。8月の有効求人倍率(季調値)は前月比0.01ポイント低下の1.19倍で、4か月連続のマイナスとなったものの高水準を維持。

 

 

景 況 個人消費の一部や生産活動などが低調であるものの、公共投資や設備投資が高い水準にあることなどから、全体では回復の動きが続いている。

生産活動 横這い。7月の鉱工業生産指数は、87.6(季節調整値)で2か月連続で前月を上回ったものの、原指数が94.4で10か月連続で前年を下回った。

個人消費 横這い。7月の大型小売店の販売額(全店舗ベース)は、4か月連続で前年を上回った。8月の乗用車新車登録台数は、17か月連続で前年を下回った。

住宅建築 横這い。8月の県内新設住宅着工戸数は、1,321戸(前年同月比20.1%増)と2か月ぶりで前年を上回った。

設備投資 横這い。7月の建築着工(民間・非居住用)は、棟数が前年同月比20.4%増、床面積が同24.5%増、工事費予定額が同0.6%増。

公共工事 横這い。8月の公共工事前払保証取扱は、件数が676件(前年同月比2.7%減)と4か月連続で前年を下回った。

観 光 横這い。5月の県内3地区(福島、郡山、会津若松)の温泉旅館利用者数は、前年比0.3%増と2か月連続で増加。

雇 用 横這い。8月の新規求人倍率は、季節調整値が1.79倍(前月比0.28ポイント低下)、原数値が1.96倍(前年同月比0.09ポイント低下)となった。

28    七十七銀行 調査月報 2015年11月号

地方経済天気図