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Oracle Net8 管理者ガイド リリース 8.0 1998 2 部品番号 A56831-1

Oracle Net8 管管理理理者者者ガガガイイイドド · 2019. 11. 25. · また、最初に使用した技術用語も示しま す。 < > 山カッコは、ユーザーが指定する名前を囲みます。

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Oracle Net8 管管管管理理理理者者者者ガガガガイイイイドドドド

リリース 8.0

1998年 2月

部品番号 A56831-1

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Net8 管理者ガイド

部品番号 A56831-1

第 1版:1998年 2月

原本名:Net8 Administrator’s Guide, Release 8.0

原本部品番号:A58230-01

原本著者:Paul Lane

協力者:John Bellemore, Roger Bodamer, Bill Bridge, Allen Brumm,Sumanta Chatterjee, Greg Doherty, Alan Downing, Masane Hayashi, Alex Ho,Amit Jasuja, Robert Jenkins, Boris Klots, Anjo Kolk, Susan Kotsovolos,Andre Kruglikov, Michael Kung , Gordon Larimer, Nina Lewis, Juan Loaiza,William Maimone, Reza Monajjemi, Gary Ngai, Anil Nori, Alok Pareek, KantPatel, Thomas Pfaeffle, Tuomas Pystynen, Mark Ramacher, Sriram Samu,Richard Sarwal, Ekrem Soylemez, Anand Srinivasan, James Stamos, AlvinTo, Alex Tsukerman, Radek Vingralek, William Waddington, Joyo Wijaya,Graham Wood, Gail Yamanaka, Sofia Yeung

グラフィック・デザイナ:Valarie Moore

Copyright© 1997, 1998, Oracle Corporation. All rights reserved.

Printed In Japan

制限付権利の説明

プログラムの使用、複製、または開示は、オラクル社との契約に記された制約条件に従うものとします。

本書の情報は、予告なしに変更されることがあります。本書に問題を見つけたら、当社にコメントをお送りください。オラクル社は本書の無謬性を保証しません。

危険な用途への使用について

当社製品は、原子力、航空産業、大量輸送、又は医療の分野など、本質的に危険が伴うアプリケーションを用途として特に開発されておりません。当社製品を上述のようなアプリケーションに使用することについての安全確保は顧客各位の責任と費用により行っていただきたく、万一かかる用途での使用によりクレームや損害が発生いたしましても、当社および開発元である米国 Oracle Corporation(その関連会社も含みます。)は一切責任を負いかねます。

ORACLEは、Oracle Corporationの登録商標です。

本文中の他社の商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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ははははじじじじめめめめにににに

この『Oracle Net8管理者ガイド』は、Net8 Release 8.0製品とそれに関連するアプリケーションの理解と使用に必要な情報を提供します。

対象対象対象対象読読読読者者者者このマニュアルの情報は、主として Net8のネットワークまたはデータベース管理者(DBA)を対象としています。さらに、Net8の機能を理解したい人も対象としています。

機能機能機能機能のののの適用適用適用適用範範範範囲と囲と囲と囲と可可可可用性用性用性用性『Oracle Net8管理者ガイド』には、Oracle8と Oracle8 Enterprise Edition製品の機能と特徴について説明した情報が記載されています。Oracle8と Oracle8 Enterprise Editionは、同じ基本機能を備えています。ただし、いくつかの拡張機能は、Enterprise Editionだけで利用でき、その中の一部は、オプションとして提供されます。たとえば、Oracle Connection Managerを使用するには、Enterprise Editionが必要です。

Oracle8と Oracle8 Enterprise Editionの違い、および使用可能な機能とオプションについての詳細は、『Oracle8 と Oracle8 Enterprise Edition の解説』を参照してください。

このこのこのこのママママニュニュニュニュアアアアルのルのルのルの構構構構成成成成このマニュアルには、12個の章と 4つの付録があります。

第 1章 Net8リリース 8.0.4製品について説明し、主なアプリケーションおよび機能、特徴についての概要を示します。

第 2章 トランスペアレント・ネットワーク・サブストレイト(TNS)と分散システムにおけるその役割について説明します。また、Net8が基本的な接続とトランスポートの操作を行うために、どのように TNSアーキテクチャと協調動作するかについても説明します。

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第 3章 Net8を使用してネットワークを計画する際の考慮事項について説明します。さらに、ネットワーク製品の関係と、将来のネットワーク管理をさらにうまく行うためのオプションについて説明します。

第 4章 ネットワーク・リスナーをはじめ、Net8のサービスを構成する手順について説明します。

第 5章 Net8クライアント・コンポーネントの構成手順について説明します。この中には、Net8で必要となるファイルおよびパラメータについての説明と、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用してクライアントの構成を自動的に行うためのツールである Oracle Net8 Assistantの復習も含まれています。

第 6章 Oracle Namesの機能と特徴について説明します。ネーム・サーバーを構成して使用する手順も含まれています。

第 7章 Oracle Connection Managerの機能と特徴について説明します。接続マネージャを構成して使用する手順も含まれています。

第 8章 SQL*Netバージョン 2からの移行に関する問題点について説明します。Oracle Namesを使用して Net8へ移行する際の考慮事項の詳細を示すシナリオを示します。

第 9章 Net8を構成した後の Net8の使用手順について説明します。この中には、ネットワークの起動とテストに関する情報が含まれています。

第 10章 Net8をトラブルシューティングする手順について説明します。この中には、トレースとロギングに関する情報が含まれています。

第 11章 プログラマのための Net8の拡張機能について説明します。この中には、Net8 OPEN、UNIX、シグナル処理、bequeathアダプタの復習が含まれています。

第 12章 Net8の機能を拡張する Oracle関連製品について説明します。この中には、Oracle Enterprise Manager、Oracle Advanced Networking Option、Oracle Security Serverが含まれています。

付録 A リスナー制御(LSNRCTL)、Oracle Names制御(NAMESCTL)、接続マネージャ制御(CMCTL)など Net8制御ユーティリティのすべてのコマンドについて説明します。

付録 B プロファイル、ローカル名、リスナー、ネーム・サーバー、接続マネージャ、プロトコル、データベースの初期化などのための構成パラメータをリストし、それらについて説明します。

付録 C プロファイル(SQLNET.ORA)、ローカル名(TNSNAMES.ORA)、リスナー(LISTENER.ORA)、ネーム・サーバー(NAMES.ORA)、接続マネージャ(CMAN.ORA)のそれぞれのサンプル構成ファイルを示します。

付録 D 固有のネーム・アダプタについて説明します。

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関連関連関連関連ママママニュニュニュニュアアアアルルルル『Oracle Net8管理者ガイド』は、次の各マニュアルですでに示した情報に置き換わるものです。

■ 『SQL*Net 2.3.3の理解』

■ 『Oracle Names管理者ガイド』

■ 『Oracle MultiProtocol Interchange管理者ガイド』

■ 『Oracle Network Manager管理者ガイド』

■ 『Oracle Network 製品トラブルシューティング・ガイド』

『Oracle Network 製品トラブルシューティング・ガイド』で正式に説明しているネットワーキング・エラー・メッセージは、すべての Oracle8エラー・メッセージを含めた CD-ROMで参照できます。

詳細は、次の各マニュアルを参照してください。

■ 『Oracle8 Server分散システム』

■ 『Oracle8 Serverチューニング』

■ 『Oracle Security Server ガイド』

■ 『Oracle Cryptographic Toolkit プログラマーズ・ガイド』

■ 『Oracle Enterprise Manager 管理者ガイド』

■ 『Oracle Advanced Networking Option 管理者ガイド』

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このこのこのこのママママニュニュニュニュアアアアルでルでルでルで使使使使用す用す用す用するるるる表表表表記記記記規則規則規則規則

表表表表記記記記規規規規則則則則 意意意意味味味味

. . . 文またはコマンド内の反復記号のポイントは、例に直接関連しない文またはコマンドの一部が省略されていることを意味します。

太太太太字字字字ののののテテテテキキキキスススストトトト テキスト内の太字は、テキスト内または用語集内、またはその両方で定義している用語を示します。

大文字 大文字は、ファイル名、コマンド名、ディレクトリ名、関数の引数を示します。

イタリック体 コマンドまたは関数コールの構文内の変数を示します。特定の値や文字列でこの変数を置き換えます。また、最初に使用した技術用語も示します。

< > 山カッコは、ユーザーが指定する名前を囲みます。

[ ] 大カッコは、項目を 1つ選択するか、または何も選択しないオプションの句を囲みます。このマニュアルでは次の表記規則も使用しています。

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目目目目次次次次

はじめにはじめにはじめにはじめに....................................................................................................................................................... xvii

1 Net8の概要の概要の概要の概要

Net8のののの役役役役割割割割........................................................................................................................................... 1-2

SQL*Netについて ........................................................................................................................ 1-2Net8ののののアアアアプリプリプリプリケケケケーシーシーシーショョョョンンンン................................................................................................................... 1-2Net8をををを使使使使用す用す用す用するるるる理由理由理由理由........................................................................................................................... 1-2ネットワーク透過性 ............................................................................................................................ 1-3

プロトコル独立性 ......................................................................................................................... 1-3

メディア /トポロジー独立性 ...................................................................................................... 1-3

異機種間ネットワーキング ......................................................................................................... 1-3

大規模な拡張性 ............................................................................................................................. 1-3Net8のののの機機機機能能能能........................................................................................................................................... 1-4

拡張性に関する機能 ..................................................................................................................... 1-4

管理容易性に関する機能 ............................................................................................................. 1-4ホスト命名 .............................................................................................................................. 1-5Oracle Net8 Assistant ........................................................................................................... 1-5

セキュリティ機能 ......................................................................................................................... 1-5

その他の機能 ................................................................................................................................. 1-6Oracle Connection Managerを使用したマルチプロトコル・サポート ....................... 1-6Oracle Trace Assistant ......................................................................................................... 1-6固有のネーム・アダプタ ...................................................................................................... 1-7

2 Net8の理解の理解の理解の理解

Net8のののの操操操操作作作作........................................................................................................................................... 2-2接続接続接続接続操操操操作作作作 ................................................................................................................................................ 2-2

サーバーへの接続 ......................................................................................................................... 2-2

ネットワーク・リスナーとの接続の確立 ................................................................................. 2-3専用サーバー・プロセスに伝送されたセッション .......................................................... 2-4

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既存のサーバー・プロセスにリダイレクトされたセッション ...................................... 2-5セッションの拒否 .................................................................................................................. 2-9

サーバーからの切断 ..................................................................................................................... 2-9ユーザーによる切断 .............................................................................................................. 2-9追加接続要求 ........................................................................................................................ 2-10接続の異常終了 .................................................................................................................... 2-10タイマーによる切断またはデッド接続検出 .................................................................... 2-10

デーデーデーデータタタタ操作操作操作操作 .......................................................................................................................................... 2-10例外例外例外例外操操操操作作作作 .............................................................................................................................................. 2-11Net8とととと Transparent Network Substrate((((TNS))))...................................................................... 2-11Net8アアアアーーーーキテキテキテキテククククチャチャチャチャ ......................................................................................................................... 2-11

スタック通信 ............................................................................................................................... 2-12

Oracleネットワーク環境内のスタック通信 .......................................................................... 2-14クライアント /サーバーの対話 ......................................................................................... 2-14

サーバー間の対話 ....................................................................................................................... 2-18

3 ネットワークのプランニングネットワークのプランニングネットワークのプランニングネットワークのプランニング

計画計画計画計画のののの概要概要概要概要 ............................................................................................................................................ 3-2ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・レ・レ・レ・レイイイイアウアウアウアウトトトトの定の定の定の定義義義義 .................................................................................................... 3-2サーサーサーサービビビビス名ス名ス名ス名のののの変換変換変換変換 ................................................................................................................................ 3-3

命名方法 ......................................................................................................................................... 3-3

ホスト命名 ..................................................................................................................................... 3-3ホスト命名オプションを使用した接続の確立 .................................................................. 3-4ホスト命名のゼロ構成シナリオ .......................................................................................... 3-4

ローカル命名 ................................................................................................................................. 3-5ローカル命名オプションを使用した接続の確立 .............................................................. 3-5ローカル命名の構成 .............................................................................................................. 3-5

Oracle Namesを使用した集中化された命名........................................................................... 3-6集中化された命名オプションを使用した接続の確立 ...................................................... 3-6集中化された命名の構成 ...................................................................................................... 3-6

外部命名 ......................................................................................................................................... 3-6外部命名オプションを使用した接続の確立 ...................................................................... 3-7外部命名の構成 ...................................................................................................................... 3-7Oracle Namesと固有のネーム・アダプタ ....................................................................... 3-7

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命名方法の選択 ............................................................................................................................. 3-9ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・パ・パ・パ・パフフフフォーォーォーォーママママンスンスンスンスのののの向向向向上上上上 .......................................................................................... 3-11

接続要求の管理 ........................................................................................................................... 3-11

接続プーリング ........................................................................................................................... 3-12

接続集中化 ................................................................................................................................... 3-13接続プーリングと接続集中化の使用 ................................................................................ 3-14

負荷の均衡化 ............................................................................................................................... 3-14リスナー負荷の均衡化 ........................................................................................................ 3-15複数のリスナー間でクライアントの要求をランダム化する ........................................ 3-15

セッション・データ・ユニット(SDU)サイズの調整によるデータ転送の最適化....... 3-16

TCP/IPの固定バッファ・フラッシング ................................................................................. 3-17

リスナー・キュー・サイズの構成 ........................................................................................... 3-17計画計画計画計画ののののサマサマサマサマリリリリーーーー .................................................................................................................................. 3-17

4 ネットワーク・サービスの構成ネットワーク・サービスの構成ネットワーク・サービスの構成ネットワーク・サービスの構成

ゼロゼロゼロゼロ・・・・リスリスリスリスナナナナーのーのーのーの構構構構成成成成 ........................................................................................................................ 4-2ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・リ・リ・リ・リススススナーナーナーナーのののの構成構成構成構成 ........................................................................................................ 4-2

リスナーの命名 ............................................................................................................................. 4-2

リスニング・アドレスの構成 ..................................................................................................... 4-2複数のリスニング・アドレスの定義 .................................................................................. 4-3プロセス間通信(IPC)リスニング・アドレス ............................................................... 4-3多数の接続要求を処理するためのリスナーの構成 .......................................................... 4-3

データベース・サービスに対するリスナーの構成 ................................................................. 4-4グローバル・データベース名 .............................................................................................. 4-4Oracleホーム・ディレクトリ ............................................................................................. 4-4システム識別子(SID)......................................................................................................... 4-5事前起動済みまたは事前生成済みの専用サーバー・プロセス ...................................... 4-5

ネーム・サーバーによる情報の登録 ......................................................................................... 4-6

その他のリスナー機能の構成 ..................................................................................................... 4-6プロプロプロプロトトトトコルコルコルコル固固固固有パ有パ有パ有パララララメーメーメーメータタタタの構の構の構の構成成成成 .................................................................................................... 4-6

有効ノード・チェックの構成 ..................................................................................................... 4-7

固定バッファ・フラッシングの構成 ......................................................................................... 4-7

デッド接続検出の構成 ................................................................................................................. 4-7

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制約 .......................................................................................................................................... 4-8

5 ネットワーク・クライアントの構成ネットワーク・クライアントの構成ネットワーク・クライアントの構成ネットワーク・クライアントの構成

Oracle Net8 Assistantを使を使を使を使用用用用したしたしたしたネネネネットットットットワワワワークークークーク・・・・クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトの構の構の構の構成成成成 .................................. 5-2

プロファイル ................................................................................................................................. 5-2

ローカル名構成ファイル ............................................................................................................. 5-2Oracle Net8 Assistant................................................................................................................... 5-2

Oracle Net8 Assistantと Java .................................................................................................... 5-3

Oracle Net8 Assistantの起動...................................................................................................... 5-4Oracle Net8 Assistantを使を使を使を使用用用用したしたしたしたププププロフロフロフロファァァァイルイルイルイルのののの構成構成構成構成 .............................................................. 5-4

命名方法の構成 ............................................................................................................................. 5-5デフォルトの命名方法 .......................................................................................................... 5-7命名方法の追加または編集 .................................................................................................. 5-8

トレース機能の構成 ..................................................................................................................... 5-9

ロギング機能の構成 ................................................................................................................... 5-11

接続要求のルーティング ........................................................................................................... 5-13

高度な Net8機能の構成............................................................................................................. 5-15TNSタイムアウト値 ........................................................................................................... 5-16一意クライアント識別子の登録 ........................................................................................ 5-16シグナル処理のオフ切替え ................................................................................................ 5-17バンド外ブレークの使用禁止 ............................................................................................ 5-17

セキュリティ機能の構成 ........................................................................................................... 5-17クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトとしとしとしとしててててのサのサのサのサーーーーバーバーバーバーのののの構成構成構成構成 .......................................................................................... 5-18Oracle Net8 Assistantを使を使を使を使用用用用したしたしたしたササササービービービービスススス名の名の名の名の構構構構成成成成 ................................................................ 5-18

サービス名の追加 ....................................................................................................................... 5-20

サービス名の変更 ....................................................................................................................... 5-22

高度なサービス名オプションの構成 ....................................................................................... 5-23グローバル・データベース名 ............................................................................................ 5-23セッション・データ・ユニット(SDU)サイズ............................................................ 5-23ソース・ルート・アドレス ................................................................................................ 5-23

Oracle Namesをををを使使使使用用用用すすすするたるたるたるためめめめのクのクのクのクラララライアイアイアイアンンンントのトのトのトの構構構構成成成成............................................................... 5-24

集中化された命名を使用するためのクライアントの構成 ................................................... 5-24

ネットワークのネーム・サーバーの検出 ............................................................................... 5-27検出プロセスの処理 ............................................................................................................ 5-27

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クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセス ............................................................... 5-28クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセスの起動 ............................................ 5-28

6 Oracle Names

Oracle Namesのののの機機機機能能能能......................................................................................................................... 6-2

Oracle Namesを使用する理由................................................................................................... 6-2Oracle Namesのののの処処処処理理理理......................................................................................................................... 6-3

継続レプリケーションとサービス名のデータベース領域 ..................................................... 6-3

単一リージョンと複数リージョン ............................................................................................. 6-3

ネーム・サーバーに格納されるデータ ..................................................................................... 6-4Oracle Namesとととと Oracle Net8 Assistantのののの使使使使用用用用 ......................................................................... 6-5ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーのののの構成構成構成構成 .................................................................................................................... 6-6ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーのののの起動起動起動起動 .................................................................................................................... 6-7ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーへへへへのサのサのサのサーーーービスビスビスビス名名名名ののののロロロロードードードード .................................................................................... 6-9ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバー情情情情報を報を報を報を格格格格納す納す納す納するるるるデデデデーーーータベタベタベタベーーーースのスのスのスの作作作作成成成成 .............................................................. 6-10

委任リージョンへのデータベースの作成 ........................................................................ 6-10ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・コ・コ・コ・コンンンンポーポーポーポーネネネネントントントントのののの編編編編成成成成と命と命と命と命名名名名 .............................................................................. 6-12

シングル・ドメイン・モデル ................................................................................................... 6-12

階層命名モデル ........................................................................................................................... 6-12ドメイン ................................................................................................................................ 6-13デフォルト・ドメイン ........................................................................................................ 6-13複数のドメイン .................................................................................................................... 6-14一貫性のあるドメイン名の使用 ........................................................................................ 6-15

管理責任を分散するリージョンの使用 ................................................................................... 6-15複数リージョン・ネットワークの編成方法 .................................................................... 6-15

7 Oracle Connection Manager

Oracle Connection Managerの機の機の機の機能能能能 .............................................................................................. 7-2

接続集中化 ..................................................................................................................................... 7-2

ネットワーク・アクセス制御 ..................................................................................................... 7-3

複数プロトコル・サポート ......................................................................................................... 7-3Oracle Connection Managerの処の処の処の処理理理理 .............................................................................................. 7-5

Connection Managerのプロセス ............................................................................................... 7-5

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CMGW ............................................................................................................................... ...... 7-5CMADM ................................................................................................................................... 7-5CMCTL .................................................................................................................................... 7-6

Oracle Connection Managerの構の構の構の構成成成成 .............................................................................................. 7-7

複数アドレスをリスニングするための Connection Managerの構成 .................................. 7-7

接続集中化機能の使用 ................................................................................................................. 7-7

ネットワーク・アクセス制御ルールの指定 ............................................................................. 7-8

OracleConnection Managerを使用するためのクライアントの構成 ................................... 7-9Oracle Connection Managerの起の起の起の起動動動動 .............................................................................................. 7-9

8 Net8の使用の使用の使用の使用

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワーククククを起を起を起を起動動動動するするするするたたたためのめのめのめの手手手手順順順順 ................................................................................................ 8-2Net8ココココンンンンポーポーポーポーネネネネントントントントののののテステステステストトトト手法手法手法手法 ................................................................................................... 8-3Net8制制制制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティィィィ................................................................................................................... 8-3

Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)の使用 ................................................. 8-3ネーム・サーバーの起動 ...................................................................................................... 8-4ネーム・サーバーのテスト .................................................................................................. 8-4NAMESCTLを使用したネットワーク・オブジェクトのテスト ................................... 8-4

リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)の使用 ............................................................... 8-5リスナーの起動 ...................................................................................................................... 8-5リスナーのテスト .................................................................................................................. 8-6

接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)の使用 ....................................................... 8-6Oracle Connection Managerの起動 ................................................................................... 8-6Oracle Connection Managerのテスト ............................................................................... 8-6

TNSPINGの使用 .......................................................................................................................... 8-7TNSPINGの起動 ................................................................................................................... 8-7TNSPINGの例 ....................................................................................................................... 8-7

TRCROUTEの使用 ...................................................................................................................... 8-9要件 ........................................................................................................................................ 8-10パフォーマンスへの影響 .................................................................................................... 8-10Trace Routeユーティリティの起動 ................................................................................. 8-10Trace Route出力の例 ......................................................................................................... 8-10

クライアントのテスト ............................................................................................................... 8-11クライアントをテストするためのオペレーティング・システムからの接続 ............ 8-11

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ix

クライアントをテストするためのツール・ログオン画面からの接続 ........................ 8-12クライアントをテストするための 3GLからの接続 ...................................................... 8-12ツール内で特殊コマンドを使用した接続 ........................................................................ 8-12

一般一般一般一般的的的的な起な起な起な起動動動動上の上の上の上の問問問問題点題点題点題点ををををトラトラトラトラブブブブルルルルシシシシューューューューテテテティンィンィンィンググググするするするするたたたためのめのめのめのチチチチェッェッェッェッククククリスリスリスリストトトト .................. 8-14

9 Net8への移行への移行への移行への移行

SQL*Netババババージージージージョョョョンンンン 2かかかかららららの移の移の移の移行行行行 ................................................................................................... 9-2Net8にににに移移移移行す行す行す行するるるる理由理由理由理由........................................................................................................................... 9-2Oracle Namesババババーーーージジジジョョョョンンンン 8に移に移に移に移行行行行すすすするるるるときときときときのののの考慮考慮考慮考慮事事事事項項項項 ............................................................ 9-4

データベースによる Oracle Namesバージョン 2からの移行 ............................................. 9-4

動的検出オプションによる Oracle Namesバージョン 2からの移行 ................................. 9-4

Oracle Namesバージョン 8に正しく移行したかどうかを確認するためのチェックリスト.............................................................................................................................................9-5

その他の廃止されたパラメータ ................................................................................................. 9-6Oracle MultiProtocol Interchangeにににに代わ代わ代わ代わるるるる Oracle Connection Managerの使の使の使の使用用用用 ............. 9-6移行移行移行移行操操操操作作作作 ................................................................................................................................................ 9-7

既存の Oracle7データベースから Oracle8への移行 ............................................................. 9-7

既存の Oracle7ネットワーク内への新しい Oracle8データベースのインストール ......... 9-7

SQL*Netバージョン 2クライアントから Net8への移行...................................................... 9-7

Oracle Namesによる Oracle8への移行 .................................................................................. 9-8

10 Net8のトラブルシューティンのトラブルシューティンのトラブルシューティンのトラブルシューティンググググ

一般一般一般一般的的的的なネなネなネなネッッッットワトワトワトワーーーーク・ク・ク・ク・エエエエラーラーラーラーののののトトトトララララブルブルブルブルシシシシューューューューテテテティンィンィンィンググググ ...................................................... 10-2ログログログログ・・・・ファファファファイイイイルとルとルとルとトトトトレーレーレーレースススス・フ・フ・フ・ファァァァイイイイルルルルを使を使を使を使用用用用したしたしたしたネネネネットットットットワワワワークークークーク上上上上の問の問の問の問題題題題点の点の点の点のトトトトラブラブラブラブルルルルシュシュシュシューーーーティティティティンンンンググググ .............................................................................................................................................. 10-6エラエラエラエラーーーー情報情報情報情報ののののロギロギロギロギンンンンググググ ...................................................................................................................... 10-6

エラー・スタック ....................................................................................................................... 10-6

ログ・ファイル名 ....................................................................................................................... 10-9

ログ・パラメータの設定 ........................................................................................................... 10-9ログ・ファイル名の変更 .................................................................................................. 10-10ログ・ファイル・ディレクトリの変更 .......................................................................... 10-10

ログ・ファイルの使用 ............................................................................................................. 10-10

リスナーのログ監査証跡 ......................................................................................................... 10-11リスナーのログ監査証跡の書式 ...................................................................................... 10-11

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x

監査証跡情報の使用 .......................................................................................................... 10-12エラエラエラエラーーーー情報情報情報情報ののののトレトレトレトレーーーースススス .................................................................................................................... 10-12

トレース・パラメータの設定 ................................................................................................. 10-12コンポーネントの構成ファイルを使用したトレース・パラメータの設定 .............. 10-13コンポーネントの制御ユーティリティを使用したトレース・パラメータの設定 .. 10-13Oracle Traceを使用したトレース・パラメータの設定 .............................................. 10-13

Net8トレースの評価 ................................................................................................................ 10-13ネットワーク・ノード間のデータ・パケットの流れの理解 ...................................... 10-14関連エラー出力の理解 ...................................................................................................... 10-16

Trace Assistantを使用したトレース・ファイルの検査..................................................... 10-17Net8パケットでネットワークを横断する情報の理解................................................. 10-19適切な統計に収集されたデータの分析 .......................................................................... 10-25トレース・ファイルの例 .................................................................................................. 10-26

オラオラオラオラククククル社ル社ル社ル社カカカカスタスタスタスタママママー・ー・ー・ー・ササササポーポーポーポートトトトへのへのへのへの連連連連絡絡絡絡 ................................................................................ 10-30

11 プログラマのためプログラマのためプログラマのためプログラマのためのののの Net8拡張機能拡張機能拡張機能拡張機能

Net8 OPEN ......................................................................................................................................... 11-2

Net8 OPEN APIファンクション・コール.............................................................................. 11-3

Net8 OPENアプリケーション・プログラム・インタフェースの検索 ............................. 11-9

独自のアプリケーションの開発 ............................................................................................... 11-9

Net8 OPEN Applicationを使用するためのシステムの構築................................................. 11-9

サンプル・プログラム ............................................................................................................. 11-10

Net8 OPEN APIエラー ............................................................................................................ 11-11UNIXクラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトのプのプのプのプロロロログラグラグラグラムムムム .................................................................................................. 11-12

シグナル・ハンドラとアラームのプログラミング ............................................................. 11-12Oracle OSDシグナル処理規則........................................................................................ 11-12

Bequeathアダプタ ................................................................................................................... 11-13子プロセスの終了 .............................................................................................................. 11-13

12 Net8機能の拡張機能の拡張機能の拡張機能の拡張

Oracle Enterprise Manager............................................................................................................ 12-2Oracle Advanced Networking Option ......................................................................................... 12-3Oracle Security Server.................................................................................................................... 12-4

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xi

A 制御ユーティリティ・リファレンス制御ユーティリティ・リファレンス制御ユーティリティ・リファレンス制御ユーティリティ・リファレンス

リスリスリスリスナナナナー制ー制ー制ー制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティ(ィ(ィ(ィ(LSNRCTL)))).................................................................................... A-2

LSNRCTLコマンド ...................................................................................................................... A-2Oracle Names制制制制御御御御ユユユユーーーーティティティティリリリリティティティティ((((NAMESCTL)))).................................................................. A-23

NAMESCTL操作モード ............................................................................................................ A-23

NAMESCTLパラメータのオプション .................................................................................... A-24

NAMESCTL SETと SHOW修飾子 ......................................................................................... A-24

NAMESCTLの分配操作 ............................................................................................................ A-24

NAMESCTLセキュリティ ........................................................................................................ A-25

NAMESCTLの確認モード ........................................................................................................ A-25

NAMESCTLコマンド ................................................................................................................ A-26接続接続接続接続ママママネーネーネーネージジジジャ制ャ制ャ制ャ制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティィィィ((((CMCTL)))).......................................................................... A-78

CMCTLコマンド ........................................................................................................................ A-79

B 構成パラメータ構成パラメータ構成パラメータ構成パラメータ

構成構成構成構成フフフファイァイァイァイルルルルの構の構の構の構文文文文規則規則規則規則 .................................................................................................................... B-2

構成ファイルの構文規則の詳細 ................................................................................................. B-2

ネットワーク・キャラクタ・セット ......................................................................................... B-3

サービス名のキャラクタ・セット ............................................................................................. B-4プロプロプロプロフフフファイァイァイァイルルルル・パ・パ・パ・パララララメーメーメーメータタタタ((((SQLNET.ORA))))................................................................................ B-5ローローローローカカカカル命ル命ル命ル命名名名名パラパラパラパラメメメメータータータータ((((TNSNAMES.ORA))))............................................................................ B-27リスリスリスリスナナナナー・ー・ー・ー・パパパパラメラメラメラメーーーータ(タ(タ(タ(LISTENER.ORA)))).................................................................................. B-28Oracle Namesパパパパララララメメメメーーーータ(タ(タ(タ(NAMES.ORA))))................................................................................ B-33Oracle Connection Managerパラパラパラパラメメメメータータータータ((((CMAN.ORA))))........................................................ B-45プロプロプロプロトトトトコルコルコルコル固固固固有の有の有の有のパパパパラメラメラメラメーーーータタタタ (PROTOCOL.ORA))))..................................................................... B-48

C 構成ファイルのサンプル構成ファイルのサンプル構成ファイルのサンプル構成ファイルのサンプル

プロプロプロプロフフフファイァイァイァイルルルル((((SQLNET.ORA))))........................................................................................................ C-2ローローローローカカカカル名ル名ル名ル名構構構構成フ成フ成フ成ファァァァイルイルイルイル((((TNSNAMES.ORA)))).............................................................................. C-5リスリスリスリスナナナナー構ー構ー構ー構成成成成ファファファファイイイイルルルル (LISTENER.ORA))))...................................................................................... C-6ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバー構構構構成フ成フ成フ成ファァァァイルイルイルイル((((NAMES.ORA)))).......................................................................... C-7Oracle Connection Manager構成構成構成構成フフフファイァイァイァイルルルル((((CMAN.ORA))))...................................................... C-9

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xii

D 固有のネーム・アダプタ固有のネーム・アダプタ固有のネーム・アダプタ固有のネーム・アダプタ

NIS .......................................................................................................................................................... D-2

システム要件 ................................................................................................................................. D-2

NISネーム・アダプタが SQL*Netおよび Oracleと対話する方法 ...................................... D-2

別の NISマップに格納される Oracleデータベース・サービス名....................................... D-2

NISアダプタをサポートするための NISサーバーの構成 ..................................................... D-3NISマップの既存セットへの tnsnamesマップの追加 ................................................... D-3tnsnamesマップが適切にインストールされたことの確認............................................ D-4

NDS ........................................................................................................................................................ D-4

NDSアダプタが SQL*Netと Oracleと対話する方法 ............................................................ D-4クライアントの機能 .............................................................................................................. D-4サーバーの機能 ...................................................................................................................... D-5

システム要件 ................................................................................................................................. D-5

クライアントとサーバーのオプション構成パラメータ ......................................................... D-6クライアントのオプション構成パラメータ ...................................................................... D-6サーバー構成のためのオプション構成パラメータ .......................................................... D-7

制約 ................................................................................................................................................. D-7

用語集用語集用語集用語集

索引索引索引索引

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xiii

図図図図2-1 代表的な Net8接続におけるネットワーク・リスナー .............................................................. 2-32-2 専用サーバー・プロセスに伝送された接続............................................................................... 2-52-3 事前生成済み専用サーバー・プロセスにリダイレクトされた接続........................................... 2-72-4 ディスパッチャ・サーバー・プロセスにリダイレクトされた接続........................................... 2-92-5 OSI通信スタック .................................................................................................................... 2-132-6 Oracle環境内の代表的な通信スタック ................................................................................... 2-153-1 接続プーリング ........................................................................................................................ 3-135-1 Oracle Net8 Assistantのツリー・ディレクトリ........................................................................ 5-35-2 Oracle Net8 Assistantプロファイル /命名................................................................................ 5-65-3 Oracle Net8 Assistantプロファイル /トレース......................................................................... 5-95-4 Oracle Net8 Assistantプロファイル /ロギング....................................................................... 5-115-5 Oracle Net8 Assistantプロファイル /ルーティング ............................................................... 5-135-6 Oracle Net8 Assistantプロファイル /高度.............................................................................. 5-165-7 Oracle Net8 Assistantサービス名コンポーネント .................................................................. 5-195-8 Oracle Net8 Service Names Wizard ........................................................................................ 5-215-9 Oracle Net8 Assistantプロファイル /命名の Oracle Namesタブ .......................................... 5-266-1 Oracle Names ............................................................................................................................ 6-26-2 ネーム・サーバー・コンポーネント ......................................................................................... 6-56-3 Oracle Net8 Assistantの「Manage Server」プルダウン・オプションからの「Control」タブ 6-86-4 シングル・ドメイン命名モデル............................................................................................... 6-126-5 階層命名モデル ........................................................................................................................ 6-136-6 デフォルト・ドメイン ............................................................................................................. 6-146-7 委任管理リージョン....................................................................................................................6-177-1 Oracle Connection Managerによる集中化................................................................................ 7-27-2 Oracle Connection Managerを通じたマルチプロトコル・サポート ........................................ 7-410-1 ネットワーク製品とエラー・スタック・コンポーネント ....................................................... 10-711-1 Net8 OPEN .............................................................................................................................. 11-2

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xiv

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xv

表表表表3-1 命名方法の比較 .......................................................................................................................... 3-9

3-2 既存のサーバー・プロセス ...................................................................................................... 3-11 3-3 接続プーリングと接続集中化 .................................................................................................. 3-14 3-4 セッション・データ・ユニット (SDU)サイズの調整によるデータ転送の最適化 .....................3-16 3-5 ネットワーク・サマリー ......................................................................................................... 3-17 4-1 オペレーティング・システム固有の文字列............................................................................... 4-4 6-1 Oracle Namesに格納されるデータ........................................................................................... 6-4 8-1 Net8コンポーネントの起動時に発生する一般的な問題点...................................................... 8-14 9-1 ネットワーク製品の互換性 ........................................................................................................ 9-3 9-2 Oracle Namesバージョン 8に正しく移行したかどうかを確認するためのチェックリスト .......9-5 10-1 一般的なネットワーク・エラーとトラブルシューティング手順 ............................................ 10-3 10-2 ログ・ファイル・コンポーネント情報 .................................................................................... 10-9 10-3 ログ・パラメータの設定 ......................................................................................................... 10-9 10-4 キーワードとパケット・タイプ............................................................................................. 10-14 10-5 Trace Assistantテキスト・フォーマット・オプション ........................................................ 10-17 11-1 Net8 OPEN APIファンクション・コール・サマリー ............................................................. 11-4

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xvi

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Net8の概要 1-1

1Net8のののの概概概概要要要要

Net8は、SQL*Netバージョン 2の後継のネットワーキング製品です。その主要な目的は、任意のネットワークを通じてリモート・クライアント・アプリケーションと Oracle8サーバーおよび Oracle7サーバーとの間で基礎となるネットワーク接続を可能にすることにあります。

この章では、Net8リリース 8.0製品について紹介し、その主なアプリケーション、機能、機能性の概要を示します。次のセクションがあります。

■ 1.1「Net8の役割」

■ 1.2「Net8のアプリケーション」

■ 1.3「Net8を使用する理由」

■ 1.4「Net8の機能」

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Net8の役割

1-2 Oracle Net8 管理者ガイド

1.1 Net8の役の役の役の役割割割割Net8は、ネットワーク内の各マシンが相互にトークできるようにします。Net8は、クライアント・アプリケーションとリモート・データベース間の通信を支援し、管理します。特に、Net8は 3つの基本的な操作を行います。

■ 接続 - ネットワーク・プロトコルを通じて、クライアント(またはクライアントとしての役割を果たすサーバー)とデータベース・サーバー間の接続をオープンし、クローズします。

■ データ転送 - クライアントとサーバー間で互いにデータを転送し、理解できるように、SQL文やデータ応答などのデータをパッケージ化し、送ります。

■ 例外処理 - クライアントまたはサーバーからの割込み要求を初期化します。

これらの操作の詳細は、第 2章の「Net8の理解」を参照してください。

1.1.1 SQL*NetにつにつにつについいいいててててNet8は、Oracle8用のネットワーキング・サービスおよびの接続コンポーネントとして、SQL*Netを置き換えます。この新しい名前には、単にネットワークを通じて SQL文を送るだけに留まらない製品の拡張機能が反映されています。Net8は、アプリケーション・プログラミング・インタフェース、およびインターネット・ブラウザを可能にする Java、ファイル名の指定やセキュリティなどのネットワーク・サービスをサポートします。

Net8リリース 8.0に続く将来のネットワーキング製品はすべて、製品の互換性に関する混乱を避けるために、これと同じバージョン番号を使用します。

1.2 Net8のアのアのアのアププププリケリケリケリケーーーーショショショションンンンNet8は、標準の Oracleネットワーキング・パッケージの一部です。このパッケージには、次のものも含まれます。

■ Oracle Names

■ Oracle Connection Manager

■ Net8 OPEN

Oracle Namesについての詳細は、第 6章の「Oracle Names」を参照してください。

Oracle Connection Managerについての詳細は、第 7章の「Oracle Connection Manager」を参照してください。

Net8 OPENについての詳細は、第 11章の「プログラマのための Net8拡張機能」を参照してください。

1.3 Net8を使を使を使を使用用用用するするするする理理理理由由由由Net8は、ネットワーク化されたアプリケーションのユーザーに、次の利点を提供します。

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Net8を使用する理由

Net8の概要 1-3

■ ネットワーク透過性

■ プロトコル独立性

■ メディア /トポロジー独立性

■ 異機種間ネットワーキング

■ 大規模な拡張性

1.3.1 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク透過透過透過透過性性性性Net8は、TCP/IP、SPX/IPX、IBM LU6.2、Novell、DECnetなど、広範囲なネットワーク転送プロトコルをサポートします。アプリケーション・ユーザーに透過的な方法でデータを転送します。ネットワーク透過性により、異なる種類のコンピュータ間で Net8を相互利用でき、既存の構成を変更することなく、PC、UNIX、レガシー、その他のシステムを組み合わせてネットワークを透過的に接続できます。

1.3.2 プロプロプロプロトトトトコルコルコルコル独独独独立性立性立性立性Net8では、適切な Oracle Protocol Adapterを使用すると、サポートされている任意のネットワーク・プロトコルで Oracle Applicationsを実行できます。アプリケーションを別のプロトコル・スタックに移動するには、必要な Oracle Protocol Adapterと業界標準のプロトコル・スタックをインストールします。Oracle Protocol Adaptersを使用すると、特定のプロトコルまたはネットワーク間の接続で Net8アクセスが行えます。プラットフォームによっては、1つの Oracle Protocol Adapterが複数の異なるネットワーク・インタフェースで動作するので、どのネットワーク環境でもアプリケーションを開発できます。

1.3.3 メデメデメデメディィィィアアアア /トトトトポポポポロジロジロジロジーーーー独独独独立立立立性性性性Net8では、接続の制御がその基礎となるプロトコルに移されると、そのネットワーク・プロトコル・スタックがサポートしているメディアまたはトポロジー(あるいはその両方)がすべて継承されます。そのため、ネットワーク・プロトコルでは、イーサネット、トークン・リングなどのデータ伝送手段が使用でき、2つのコンピュータの間で低レベルのデータ・リンク伝送が実行できます。

1.3.4 異機異機異機異機種種種種間ネ間ネ間ネ間ネッッッットワトワトワトワーーーーキンキンキンキンググググOracleのクライアント /サーバー・モデルとサーバー /サーバー・モデルは、Oracle Connection Managerを使用して複数のネットワーク・プロトコル間を接続します。

1.3.5 大規大規大規大規模模模模な拡な拡な拡な拡張張張張性性性性高度な接続集中化と接続プール機能を使用することにより、Net8では数千のユーザーがサーバーに同時に接続できます。

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Net8の機能

1-4 Oracle Net8 管理者ガイド

1.4 Net8の機の機の機の機能能能能Net8リリース 8.0には、Oracleネットワークひ対する拡張性、および管理容易性、セキュリティを高めるためのいくつかの拡張機能があります。

1.4.1 拡張拡張拡張拡張性性性性に関に関に関に関すすすする機る機る機る機能能能能拡張性は、単一のサーバーに多数のクライアントが同時にネットワーク・アクセスできる技術です。Net8では、サーバーが接続を維持し続けなければならない物理的なネットワーク接続数を削減してネットワーク使用量を最適化することにより、この機能を実現しています。

Net8では、2つの新機能を使用して拡張性を改善します。

■ 接続プーリング

■ 接続集中化

これらの両機能により、サーバーのネットワーク・リソース使用量を最適化してデータ・アクセスの障害を排除し、多数のクライアントが単一のサーバーに同時にアクセスできます。さらに、新しいバッファリング・メソッド、非同期操作などのその他の機能拡張により、Net8のパフォーマンスが一段と改善されます。Net8の拡張性についての詳細は、3.4「ネットワーク・パフォーマンスの向上」を参照してください。

接続プーリングは、マルチスレッド・サーバーの構成オプションとしてインプリメントされています。接続プーリングについての詳細は、3.4.2「接続プーリング」を参照してください。

1.4.2 管理管理管理管理容容容容易性易性易性易性にににに関す関す関す関するるるる機能機能機能機能Net8では、ワークグループ環境でもエンタープライズ環境でも、Oracleネットワークの構成と管理を容易にする新機能を数多く導入しています。

ワークグループ環境に対して、Net8では、インストレーションのデフォルトおよびホスト命名という新規ネーム変換機能によって、配置構成の設定を省いた単純な接続性が提供されます。Net8は、エンタープライズ環境では、クライアントの管理を集中化し、Oracle Namesとのネットワーク管理を単純化します。Net8は、これらの新機能に加え、Oracle Net8 Assistantも導入されました。

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Net8の機能

Net8の概要 1-5

1.4.2.1 ホホホホスススストトトト命命命命名名名名ホスト命名は、既存の TCP/IPホスト名変換システムを強化して、ネットワーク・アドレスにサービス名を決定する新しい命名方法です。ホスト命名では、データベースの単純な接続性が要求される場所にあるローカル命名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)を必要としません。ホスト命名についての詳細は、3.3.2「ホスト命名」を参照してください。

1.4.2.2 Oracle Net8 AssistantOracle Net8 Assistantは、新しいエンド・ユーザーで、独立型のアプリケーションとして起動できる、または Oracle Enterprise Managerの端末から起動できる独立型の Javaアプリケーションです。Oracle Net8 Assistantにより、Net8ネットワークを構成し、管理するウィザードに加え、クライアント構成が自動化され、使いやすいインタフェースが提供されます。Oracle Net8 Assistantについての詳細は、5.1.3「Oracle Net8 Assistant」を参照してください。

Oracle Net8 Assistantは、Javaでインプリメントされているので、Java仮想マシンをサポートするどのプラットフォームでも使用可能です。

1.4.2.2.1 Oracle Network Managerについてについてについてについて Net8では、既に Oracle Network Managerが不要なため、これをサポートしません。Oracle Network Managerによって実現していた以前のタスクは、Net8およびそのコンポーネントで自動的に実行されるか、または Oracle Net8 Assistantを使用して、簡単に実行できます。ただし、SQL*Net V2環境では、依然 Oracle Network Managerが必要なため、これをサポートしています。

1.4.3 セキセキセキセキュュュュリテリテリテリティィィィ機能機能機能機能Net8を使用することにより、3つの相補製品が拡張、強化されます。

■ Oracle Security Serverは、新しい X.509証明準拠のサーバーで、拡張性があり、複数の規格を基準にしたセキュリティ・サービスを提供し、電子商取引をサポートします。

■ Oracle Advanced Networking Optionは、ネットワーク・データの暗号化とチェックサム処理をサポートするだけでなく、IdentixTouchSAFE II指紋スキャナなど、生物学的なユーザー認証デバイスもサポートします。

■ Oracle Security Serverの認証機能へのインタフェースを提供するOracle Enterprise Managerによって、管理者は一定の規則に従ったユーザーの個別性を独自の個別性とロールを使用し、企業全体にわたって維持できます。Oracle Enterprise Managerにより、終了したユーザー権限を早く除去することによってセキュリティが改善されるだけでなく、管理者は一定の規則に従って一度にユーザー権限を付与および破棄でき、簡単で効果的な管理が実現できます。

Net8の Oracle関連製品についての詳細は、第 12章の「Net8機能の拡張」を参照してください。

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Net8の機能

1-6 Oracle Net8 管理者ガイド

1.4.4 そのそのそのその他他他他の機の機の機の機能能能能Net8リリース 8.0のその他の機能および主な変更点は次のとおりです。

1.4.4.1 Oracle Connection Managerをををを使使使使用用用用ししししたたたたママママルルルルチチチチププププロロロロトトトトココココルルルル・・・・ササササポポポポーーーートトトトOracle Connection Managerは、2つ以上のネットワーク・プロトコル・コミュニティに完全な統一体として接続する機能を提供し、複数のプロトコルで透過的な Net8アクセスを可能にします。この意味では、SQL*Netと Oracle MultiProtocol Interchangeで提供される機能が、Oracle Connection Managerで置きかえられます。また、ネットワーク・アクセス制御を提供するためにも使用されます。たとえば、Oracle Connection Managerを通じたリンク・プロセスでは、リンク元またはリンク先、ユーザー IDをもとにフィルタ処理を行うことができます。ファイアウォールに似た機能をインプリメントするために、Oracle Connection Managerは Net8 Applicationsの代理を引き受けます。

Oracle Connection Managerについての詳細は、第 7章の「Oracle Connection Manager」を参照してください。

1.4.4.2 Oracle Trace AssistantNet8には Oracle Trace Assistantがあり、これは SQL*Netバージョン 2.3から導入され、Net8トレース・ファイルに格納されたデータをデコードし、分析するツールです。Oracle Trace Assistant(以前は Trace Evaluatorと呼ばれていました)は、トレース・ファイルに格納された情報を簡単に理解し、利用する方法を提供します。また、ネットワーク上の問題の診断、ネットワーク・パフォーマンスの分析に役立ちます。さらに、ネットワーク上の問題の根源を正確に指摘したり、パフォーマンス面でボトルネックとなる可能性を識別するためにも使用できます。

Oracle Trace Assistantについての詳細は、10.4.3「Trace Assistantを使用したトレース・ファイルの検査」を参照してください。

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Net8の機能

Net8の概要 1-7

1.4.4.3 固固固固有有有有ののののネネネネーーーームムムム・・・・アアアアダダダダププププタタタタ固有のネーム・アダプタは、以前は Advanced Networking Optionに組み込まれていましたが、現在は、Net8に組み込まれています。これらのアダプタにより、Sun NIS/Yellow Pagesおよび Novell NetWare Directory Services(NDS)を含む業界標準のネーム・サービスに対する固有のサポートが提供されます。

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Net8の機能

1-8 Oracle Net8 管理者ガイド

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Net8の理解 2-1

2Net8のののの理理理理解解解解

Net8は、Transparent Network Substrate(TNS)と業界標準ネットワーク・プロトコルを使用して、サーバーにクライアントを接続し、Oracleセッションを確立します。

この章では、TNSおよび TNSが分散システムで果たす役割について説明します。また、基本的な接続とトランスポートの各操作を行うために Net8が TNSと対話する方法についても説明します。この章には次のセクションがあります。

■ 2.1「Net8の操作」

■ 2.2「接続操作」

■ 2.3「データ操作」

■ 2.4「例外操作」

■ 2.5「Net8と Transparent Network Substrate(TNS)」

■ 2.6「Net8アーキテクチャ」

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Net8の操作

2-2 Oracle Net8 管理者ガイド

2.1 Net8の操の操の操の操作作作作Net8によって、Oracle分散トランザクションで相互に協力するマシン間(クライアント /サーバー間でも、サーバー /サーバー間でもかまいません)の通信が可能になります。特に、Net8には 3つの基本的なネットワーキング操作があります。

■ 接続操作

■ データ操作

■ 例外操作

2.2 接続接続接続接続操操操操作作作作Net8は、2種類の接続操作をサポートします。

■ サーバーへの接続(オープン)

■ サーバーからの切断(クローズ)

2.2.1 サーサーサーサーババババーへーへーへーへのののの接続接続接続接続ユーザーは、接続するデータベース・サービスの短縮名とともにユーザー名、パスワードなどの情報を渡すことによって接続要求を開始します。この短縮名は、サービス名と呼ばれ、接続記述子に含まれているネットワーク・アドレスにマップされます。特定のネットワーク構成に従って、この接続記述子を次の 1つに格納できます。

■ TNSNAMES.ORAと呼ばれるローカル名構成ファイル

■ Oracle Namesで使用するネーム・サーバー

■ NISまたは DCE CDSなどの固有のネーム・サービス

Net8は、ネットワーク・リスナーの支援を受けてセッションを調整します。

注注注注意意意意 : ネットワークに Oracle Namesが含まれている場合、ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)は必要ありません。サービス名および関連する接続記述子は、ネーム・サーバーに格納されます。同様に、NISまたは DCE CDSなどの Oracle固有のネーム・アダプタを使用している場合は、この情報が格納され、固有のネーム・サービスから取出されます。

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接続操作

Net8の理解 2-3

2.2.2 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・リ・リ・リ・リススススナーナーナーナーととととの接の接の接の接続続続続の確の確の確の確立立立立ネットワーク・リスナーとは、アプリケーションに代わって接続要求を受け取るために、特別に設定されたプロセスまたはタスクです。リスナーは、データベースまたはデータベース以外のサービスに対し、リスナー構成ファイル(LISTENER.ORA)で指定されたアドレスをリスン・オンするように構成されています。リスナーが起動されると、サーバーに代わってクライアントの接続要求をリスナーで受信し、3つの方法の 1つで応答します。

■ 新しい専用サーバー・プロセスにセッションを伝送する

■ 既存のサーバー・プロセス(ディスパッチャやすでに起動している専用サーバー・プロセスなど)にリダイレクトする

■ セッションを拒否する

図 2-1は、サーバーへの代表的な Net8接続におけるネットワーク・リスナーの役割を示したものです。

図図図図 2-1 代代代代表表表表的的的的なななな Net8接接接接続続続続ににににおおおおけけけけるるるるネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・リリリリススススナナナナーーーー

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接続操作

2-4 Oracle Net8 管理者ガイド

2.2.2.1 専専専専用用用用ササササーーーーババババーーーー・・・・ププププロロロロセセセセススススにににに伝伝伝伝送送送送さささされれれれたたたたセセセセッッッッシシシショョョョンンンンリスナーとサーバーが同じノード上に存在する場合、リスナーは、接続要求の受信時に専用サーバー・プロセスを起動できます。専用サーバー・プロセスは 1つのセッションだけにコミットされ、そのセッションを実行している間存在します。リスナーが専用サーバー・プロセスを作成し、そのプロセスに対するセッションの制御を渡すときまたは伝送するときに発生するイベントの順序は、次のとおりです。

1. リスナーが起動され、リスナー構成ファイル(LISTENER.ORA)で指定したアドレスでリスニングを行います。

2. クライアントがネットワーク・アドレスでリスナーに接続します。

3. リスナーはセッション要求を受け取って、クライアントの要求を処理できるかどうかを判別します。要求を処理できない場合、リスナーはセッションを拒否して、Step 5から再開します。

4. リスナーは着信セッションを処理するための専用サーバー・プロセスを新たに起動して、セッションをそのサーバー・プロセスに引き渡します。セッションが確立されると、クライアントと専用サーバー・プロセスの間にデータが直接流れます。

5. リスナーは着信セッションのリスニングを続行します。

クライアントが接続を切断すると、そのクライアントと関連付けられた専用サーバー・プロセスがクローズします。

図 2-2は、専用サーバー・プロセスに伝送された接続におけるネットワーク・リスナーの役割を示したものです。

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接続操作

Net8の理解 2-5

図図図図 2-2 専専専専用用用用ササササーーーーババババーーーー・・・・ププププロロロロセセセセススススにににに伝伝伝伝送送送送さささされれれれたたたた接接接接続続続続

2.2.2.2 既既既既存存存存ののののササササーーーーババババーーーー・・・・ププププロロロロセセセセススススににににリリリリダダダダイイイイレレレレククククトトトトさささされれれれたたたたセセセセッッッッシシシショョョョンンンンまた、Net8は既存のサーバー・プロセスに要求をリダイレクトできます。この場合は、既存のサーバー・プロセスのアドレスをクライアントに送り返すことにより、要求をリダイレクトします。次に、クライアントは指定されたサーバー・アドレスに接続要求を再送します。

既存のサーバー・プロセスは、次のとおりです。

■ リスナーによる事前起動済みまたは事前生成済みの専用サーバー・プロセス

■ リスナー・プロセスの外部に作成されたディスパッチャ・プロセス

2.2.2.2.1 事前生成済み専用サーバー・プロセス事前生成済み専用サーバー・プロセス事前生成済み専用サーバー・プロセス事前生成済み専用サーバー・プロセス Net8には、要求を受け取る前前前前に、専用サーバー・プロセスを自動作成するオプションがあります。これらのプロセスはリスナーが稼動している間存在しており、それ以降の接続要求で再使用できます。事前生成済み専用サーバー・プロセスを使用するには、リスナー構成ファイルで指定する必要があります。

注注注注意意意意 : 事前生成済み専用サーバーには、SQL*Netリリース 2.1以降、および Oracle Serverリリース 7.1以降が必要です。

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接続操作

2-6 Oracle Net8 管理者ガイド

事前生成済み専用サーバー・プロセスを使用してクライアント接続要求をサービスするときに発生するイベントの順序は、次のとおりです。

1. リスナーが起動され、リスナー構成ファイルで指定したアドレスで要求を待ちます。

2. 次に、リスナーは構成ファイルで定義されている Oracleシステム識別子(SID)ごとに指定されたプール・サイズに達するまで、一連の専用サーバー・プロセスを生成します。

3. 生成された各サーバー・プロセスは部分アドレス待機を実行して、要求を待機している部分アドレスをリスナーに知らせます。リスナーはこの時点で、すべての事前生成済みサーバーをアイドルとしてマークします。

4. クライアントは、接続要求をリスナーに送ります。

5. リスナーはセッション要求を受け取って、クライアントの要求を処理できるかどうかを判別します。要求を処理できない場合、リスナーはセッションを拒否した後、Step 9から再開します。

6. リスナーは、事前生成済みサーバーのネットワーク・アドレスのあるクライアントにリダイレクト・メッセージを発行します。リスナーはそのサーバーをアクティブ・サーバーとして記録します。

7. クライアントはリスナーに要求したセッションを取り消して、リダイレクト・メッセージで提供されたアドレスを使用して事前生成済みサーバーとのセッションを確立します。

8. リスナーは、アクティブな事前生成済みサーバーと置き換えるための別のサーバー・プロセスを生成します(ただし、リスナー構成ファイルにある PRESPAWN_MAXの値がアクティブで、アイドル状態の事前生成済みサーバー・プロセス数よりも大きい場合)。

9. リスナーは着信セッションのリスニングを続行します。

事前生成数の上限に達するまで、上記のイベントが続けられます。上限に達すると、リスナーは新しい専用サーバー・プロセスを生成しません。

クライアントが接続を切断すると、クライアントと関連付けられた事前生成済み専用サーバー・プロセスがアイドル・プールに戻ります。次に、このサーバー・プロセスは、別のクライアントに割り当てられるまでの指定時間だけ待機します。事前生成済みサーバーにクライアントが渡されずにタイムアウトが満了すると、事前生成済みサーバーが停止します。

注注注注意意意意 : 部分アドレス・リスニングは、サーバー・プロセスが要求を待機している場所ですが、リスニングするための特定のアドレスに関する作業環境がないことを、基礎を形成するプロトコル・スタックに伝えます。このため、多くのプロトコル・スタックは空いているリスニング・アドレスを選択し、要求側のサーバー・プロセスにそのアドレスを自動的に割り当てます。

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接続操作

Net8の理解 2-7

図 2-3は、事前生成済み専用サーバー・プロセスにリダイレクトされた接続におけるネットワーク・リスナーの役割を示したものです。

図図図図 2-3 事事事事前前前前生生生生成成成成済済済済みみみみ専専専専用用用用ササササーーーーババババーーーー・・・・ププププロロロロセセセセススススににににリリリリダダダダイイイイレレレレククククトトトトさささされれれれたたたた接接接接続続続続

2.2.2.2.2 ディスパッチャ・サーバー・プロセスディスパッチャ・サーバー・プロセスディスパッチャ・サーバー・プロセスディスパッチャ・サーバー・プロセス ディスパッチャ・サーバー・プロセスは、クライアントごとに専用サーバー・プロセスを必要とせずに、多数のクライアントが同じサーバーに接続できるようにします。このプロセスは、複数の着信セクション要求を処理して共有サーバーに送るディスパッチャの支援を受けて、この接続を行います。

Oracleサーバーがマルチスレッド・サーバーとして構成されていると、セッションが専用サーバーを特に要求している場合またはディスパッチャが使用できない場合を除き、着信セッションは必ずディスパッチャに送られます。ディスパッチャ・サーバーで発生するイベントの順序は、次のとおりです。

1. リスナーが起動され、デフォルト・アドレス、またはリスナー構成ファイルに指定したアドレスでリスニングを行います。

2. データベース・インスタンスが起動します。ディスパッチャは、初期化パラメータ・ファイル内の構成パラメータに従って起動します。次に、各ディスパッチャは割り当てられたアドレスでリスニングを行います。

3. 各ディスパッチャのアドレスが登録されます。リスナーがデフォルトのアドレスでリスニングしない場合は、リスナーのネットワーク名をデータベース初期化ファイル(INIT.ORA)内で指定できます。複数のリスナーを使用している場合は、このようなアドレスが 2つ以上存在することもあります。

ディスパッチャ・アドレスを登録すると、リスナーはそれらのアドレスに着信接続要求をリダイレクトできます。

– ステップ 1の前にステップ 2を実行すると、ディスパッチャはステップ 3でリスナーに接続できません。その場合、ディスパッチャがリスナーに接続しようとすると、遅延が発生することがあります。接続要求があるタイムフレーム内に入り、その中でディスパッチャが登録されていない場合、これらの要求は、事前生成済み専

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接続操作

2-8 Oracle Net8 管理者ガイド

用サーバー・プロセスまたは新たに生成された専用サーバー・プロセスによって処理または拒否されます。

これで、リスナーと Oracleディスパッチャ・サーバーがいつでも着信セッションを受信できる状態になりました。

リスナーとディスパッチャがすでに起動されている場合、セッション・アクティビティは次のように続行されます。

1. クライアントがネットワーク・アドレスでリスナーに接続します。

2. リスナーは接続要求を受け取り、クライアントの要求を処理できるかどうかを判別します。要求を処理できない場合、リスナーはセッションを拒否した後、Step 6から再開します。

3. リスナーは、共有サーバーに対して最も使用頻度の少ないディスパッチャのネットワーク・アドレスが入っているクライアントに、リダイレクト・メッセージを発行します。

4. クライアントはリスナーに要求したセッションを取り消して、リダイレクト・メッセージで提供されたネットワーク・アドレスを使用して、共有サーバーとのセッションを確立します。

5. 新しいセッションが確立されたので、ディスパッチャは新しい負荷値でリスナーを更新します。これによって、リスナーは同じプロトコルで動作しているディスパッチャ間で、着信セッション要求を適切に振り分けることができます。

6. リスナーは、着信セッションのリスニングを再開します。

クライアントが接続を切断すると、クライアントと関連付けられた共有サーバーはアクティブのまま、他の着信要求を処理します。

図 2-4は、ディスパッチャ・サーバー・プロセスにリダイレクトされた接続におけるネットワーク・リスナーの役割を示したものです。

注注注注意意意意 : リスナー制御ユーティリティで SERVICESコマンドを発行すると、どのディスパッチャがリスナーに登録されたかをチェックできます。詳細については、付録の「Net8は、各ネットワーキング・コンポーネントを制御できるユーティリティを提供します。ここでは、リスナーおよび Oracle Names、Oracle Connection Managerの各制御ユーティリティについて説明します。また、前提条件またはパスワード、構文または引数の規則、使用上の注意、それらを適用するときに役に立つ例など、各ユーティリティで使用できるコマンドを示します。」の「LSNRCTLコマンド」内のSERVICESを参照してください。

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接続操作

Net8の理解 2-9

図図図図 2-4 デデデディィィィススススパパパパッッッッチチチチャャャャ・・・・ササササーーーーババババーーーー・・・・ププププロロロロセセセセススススににににリリリリダダダダイイイイレレレレククククトトトトさささされれれれたたたた接接接接続続続続

2.2.2.3 セセセセッッッッシシシショョョョンンンンのののの拒拒拒拒否否否否ネットワーク・リスナーは、要求されるサーバーについて何も知らされていない場合またはサーバーが使用できない場合、セッションを拒否します。ネットワーク・リスナーは、拒否応答パケットを生成してクライアントに送り返すことによりセッションを拒否します。

2.2.3 サーサーサーサーババババーかーかーかーかららららの切の切の切の切断断断断サーバーからの切断要求は、次のようにして開始されます。

■ ユーザーによる切断

■ 追加接続要求

■ 接続の異常終了

■ タイマーによる切断

2.2.3.1 ユユユユーーーーザザザザーーーーにににによよよよるるるる切切切切断断断断ユーザーは、クライアント /サーバーのトランザクションが終了したときに、サーバーからの接続の切離しを要求できます。サーバーは、すべてのサーバー /サーバー・データ転送が終了し、リンクが必要ない場合は、第 2サーバーからも切断できます。

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データ操作

2-10 Oracle Net8 管理者ガイド

2.2.3.2 追追追追加加加加接接接接続続続続要要要要求求求求クライアント・アプリケーションがあるサーバーに接続されていて、同じサーバーまたはその他のサーバー上から別のユーザー・アカウントに対するアクセスを要求すると、大半のOracle Toolsでは、現在アプリケーションが接続されているサーバーからアプリケーションを切断します。接続の切離しが終了すると、対応するサーバー上の新規ユーザー・アカウントに対する接続要求が開始されます。

2.2.3.3 接接接接続続続続のののの異異異異常常常常終終終終了了了了その他のコンポーネントでは、Net8に予告せずに通信を切断または異常終了する場合があります。この場合、Net8は次のデータ操作中に障害を認識し、クライアントとサーバーの各操作をクリーン・アップして、現行の操作を効率よく切断します。

2.2.3.4 タタタタイイイイママママーーーーにににによよよよるるるる切切切切断断断断ままままたたたたははははデデデデッッッッドドドド接接接接続続続続検検検検出出出出デッド接続検出は、Net8がクライアントの異常終了によって中断したままになっている接続を識別できるようにする機能です。デッド接続検出を有効にした接続では、ユーザーが定義した間隔(通常は数分)で、サーバーからクライアントに小さなプローブ・パケットが送られます。接続が無効な場合(通常はクライアント・プロセスまたはマシンに接続できない場合)、送信操作でエラーが発生すると、接続がクローズされ、サーバー・プロセスは接続を終了します。

この機能は、無効になった接続によるリソースの無駄を最小限に抑えます。また、ブレークされた接続のユーザーが保持しているコミットされていないトランザクションおよびロックが自動的にロールバックされます。

2.3 デーデーデーデータタタタ操作操作操作操作Net8では、4組のクライアント /サーバー・データ操作をサポートします。

■ データの同期送信

■ データの同期受信

■ データの非同期送信

■ データの非同期受信

クライアント側では、Net8内の送信要求で SQL対話要求が送られます。サーバー側では、Net8が受信要求を処理し、データをデータベースに渡します。サーバーから戻る場合は、その反対の操作が行われます。

基本的な送信要求と受信要求は同期式です。クライアントが要求を開始する場合、クライアントはサーバーが応答してくるまで待機します。次に、クライアントはその他の要求を発行できます。

Net8にはデータ要求を非同期で送信、受信する機能が追加されています。この機能は、複数のクライアントから着信要求をサービスするために非同期コールを要求するマルチスレッド・サーバーとも呼ばれる Oracle共有サーバーをサポートするために追加されました。

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Net8アーキテクチャ

Net8の理解 2-11

2.4 例外例外例外例外操操操操作作作作Net8では、3種類の例外操作をサポートします。

■ 接続を通じてブレークを発行する

■ ブレーク後の同期化のために接続をリセットする

■ 着信ブレークの接続状態をテストする

ユーザーは、これら 3つの操作のうち 1つだけ、すなわち、ブレークの発行を制御します。ユーザーが割込みキー(マシンによっては [Ctrl-C])を押すと、アプリケーションはこの機能を呼び出します。また、SQL*Loaderを使用して無効なデータ行のロードを試みた場合など、異常な操作が行われると、データベースはクライアントに対してブレークを発行します。

他の 2つの例外操作は、Net8を使用する製品の内部で実行され、ネットワーク・タイミングに関する問題を解決します。たとえば、Net8は新しいデータが着信したかどうかを確認するために通信チャネルのテストを開始します。リセット機能は、ブレーク操作の後で接続を同期状態に戻す場合など、異常な状態を解決する場合に使用されます。

2.5 Net8とととと Transparent Network Substrate((((TNS))))Net8は、Transparent Network Substrate(TNS)と業界標準ネットワーク・プロトコルを使用して、基本的な機能を実現しています。TNSは、すべての業界標準プロトコルに対して 1つの共通インタフェースを提供するために、Net8に構築されている基礎技術です。

TNSを使用すると、マシン・レベルの接続が直接存在しない場合に、peer-to-peerによるアプリケーション接続が可能です。peer-to-peerアーキテクチャでは、複数のコンピュータ(ネットワーク化された環境で使用される場合はノードと呼ばれる)が相互に直接交信でき、中間のデバイスは必要ありません。peer-to-peerシステムでは、ノードはクライアントとサーバーの両方になり得ます。

Oracleのクライアントとサーバーがどのように動作し、相互に交信するかを検討すると、TNSが何であるか、また、Oracleセッションを確立するために Net8がどのように動作するかがよく理解できます。

2.6 Net8アーアーアーアーキキキキテクテクテクテクチチチチャャャャOracleネットワーク環境は、次の 2つの概念に基づいています。

■ 分散処理

■ スタック通信

分散処理分散処理分散処理分散処理Oracleデータベースとクライアント・アプリケーションは、分散処理環境と呼ばれる環境で動作します。分散処理または共同処理は、1回のデータ・トランザクションを完了するため

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Net8アーキテクチャ

2-12 Oracle Net8 管理者ガイド

に、複数のコンピュータが関与します。Oracle Toolなどのアプリケーションは、特定の操作を行うためのデータを必要とするクライアントの役割を果たします。データベース・サーバーは、データを格納したり提供したりします。

代表的なネットワーク構成では、クライアントとサーバーが別の物理マシン上の論理エンティティとして存在する場合があります。この構成では、労務負担の分割が可能で、クライアント・ワークステーションとサーバー・マシンとの間で、リソースが効果的に割り当てられます。通常、クライアントはユーザーが使い勝手のよいアプリケーションを実行するために適したメモリーを搭載したデスクトップ・コンピュータ上に存在するのに対し、サーバーにはデータベースを実行、管理するために、多くのメモリー、ディスク記憶領域、処理能力があります。

分散データベース分散データベース分散データベース分散データベースこのタイプのクライアント /サーバー・アーキテクチャでは、ネットワーク間にデータベースを分散できます。分散データベースは、ユーザに対しては 1つの論理データベースとして表示される、複数のコンピュータ上に格納されたデータベースのネットワークです。分散データベース・サーバーは、データベース・リンク、またはあるデータベースから別のデータベースへのパスで接続されます。1つのサーバーがデータベース・リンクを使用して、第2サーバーにある情報を必要に応じて問合せしたり、変更を行い、第 2サーバーに対するクライアントの役割を果たします。

2.6.1 スタスタスタスタッッッック通ク通ク通ク通信信信信分散処理の概念は、コンピュータ相互の通信と対話を行うための設計と物理的な位置の両方で区別されているコンピュータの能力に依存しています。これは、スタック通信と呼ばれるプロセスで行われます。

スタック通信は、Open System Interconnection(OSI)参照モデルで定義します。OSIモデルでは、いくつかのコード・レイヤーを通じてあるノードから別のノードに情報が渡されるスタックのような形式で、コンピュータ間の通信が行われます。図 2-5は、代表的な OSIプロトコル通信スタックを示したものです。

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Net8アーキテクチャ

Net8の理解 2-13

図図図図 2-5 OSI通通通通信信信信ススススタタタタッッッックククク

情報はクライアント側のレイヤーを通って降りて行き、その情報がサーバー側の対応するレイヤーで変換、解釈できるようにネットワーク・メディアを通じてトランスポート用にパッケージされます。

代表的な OSIプロトコル通信スタックには、こうしたレイヤーが 7つあります。

■ アプリケーション - これは、ユーザーに最も近い OSIレイヤーであるため、ユーザーが要求した機能により異なります。たとえば、データベース環境では、フォーム・アプリケーションがサーバーからのデータにアクセスするために通信を開始しようとする場合があります。

■ プレゼンテーション - あるシステムのアプリケーション・レイヤーから送られた情報を、別のシステムのアプリケーションで読み取れるようにします。このレイヤーでは、クライアントとサーバー間で転送されたデータの構文と意味を追跡します。必要であれば、プレゼンテーション・レイヤーが共通のデータ形式を使用して、複数のデータ表現形式間で変換を行います。

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Net8アーキテクチャ

2-14 Oracle Net8 管理者ガイド

■ セッション - 名前の示すとおり、クライアントとサーバー間でセッションを提示、確立、管理、終了します。これは、データの要求と応答を伝送する仮想パイプです。セッション・レイヤーは、データ通信を同時に両方向に送るか(非同期伝送)、一度に 1つの方向だけに送るか(同期伝送)を制御します。

■ トランスポート - データが確実に転送されるようにするデータ・トランスポートをインプリメントします。

■ ネットワーク - 一連の相互接続サブネットワークによって、最適なパスでデータ・トランスポートが送られることを保証します。

■ リンク - 物理リンクを通じて、信頼性の高いデータ転送を行います。

■ 物理 - クライアントとサーバーの間の物理リンクをアクティブにし、メンテナンスし、非アクティブにするための、電気的、機械的、手順的な仕様を定義します。

2.6.2 Oracleネネネネッッッットトトトワーワーワーワークククク環境環境環境環境内内内内のスのスのスのスタタタタックックックック通通通通信信信信スタック通信により、Oracleのクライアントとサーバーは、それらの間でデータを共有、変更、処理できます。代表的な Oracle通信スタック内のレイヤーは、標準 OSI通信スタックのレイヤーに類似しています。

2.6.2.1 ククククラララライイイイアアアアンンンントトトト /ササササーーーーババババーーーーのののの対対対対話話話話Oracleクライアント /サーバーのトランザクションでは、情報が次のレイヤーを通過します。

■ クライアント・アプリケーション

■ Oracleコール・インタフェース(OCI)

■ Two Task Common

■ Net8

■ Oracle Protocol Adapters

■ ネットワーク固有のプロトコル

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Net8アーキテクチャ

Net8の理解 2-15

図 2-6は、Oracleネットワーク環境内の代表的な通信スタックを示したものです。

図図図図 2-6 Oracle環環環環境境境境内内内内のののの代代代代表表表表的的的的なななな通通通通信信信信ススススタタタタッッッックククク

クライアント・アプリケーションクライアント・アプリケーションクライアント・アプリケーションクライアント・アプリケーションOracle Client Applicationsは、文字またはグラフィック表示、スクリーン制御、データ・プレゼンテーション、アプリケーション・フロー、その他のアプリケーションの詳細など、すべてのユーザーに向けてアクティビティを提供します。アプリケーションは、サーバーに送るデータベース操作を識別し、Oracleコール・インタフェース(OCI)を通じてその操作を渡します。

Oracleコール・インタフェース(コール・インタフェース(コール・インタフェース(コール・インタフェース(OCI))))OCIコードには、クライアントとサーバーの間で SQLダイアログを開始するために必要な情報がすべて含まれています。OCIコードは、次のことを行うサーバーに対してコールを定義します。

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Net8アーキテクチャ

2-16 Oracle Net8 管理者ガイド

■ SQL文を構文解析する

■ SQL文用にカーソルをオープンする

■ クライアント・アプリケーション変数をサーバー共有メモリーにバインドする

■ サーバーのデータ・ディクショナリ内の値に基づいて戻されるフィールドの内容を記述する

■ カーソル・メモリー領域内で SQL文を実行する

■ 1行以上のデータをクライアント・アプリケーションに取り出す

■ カーソルをクローズする

クライアント・アプリケーションは、これらのコールの組合わせを使用して、サーバー内のアクティビティを要求します。クライアント・アプリケーションの性質に応じて、OCIコールはサーバーに対する 1つのメッセージに組み合わせたり、複数のメッセージで一度に 1つずつ処理することができます。Oracleの製品は、多数の OCIコールを 1つのメッセージに組み合わせて、サーバーに送信されるメッセージ数を最小限に抑えようとします。コールが実行されると、制御が Net8に渡され、接続を確立して要求をサーバーに伝送します。

OCIについての詳細は、『Oracleコール・インタフェース・プログラマーズ・ガイド』を参照してください。

Two-Task CommonTwo-Task Commonは、クライアントとサーバー間のキャラクタ・セットの相違または形式の相違に対して、キャラクタ・セットとデータ型の変換を行います。このレイヤーは、接続ごとに要求されたときだけ変更を行うように最適化されています。

初期の接続時に、Two Task Commonは内部データとキャラクタ・セットの表現の違いを評価したり、2つのコンピュータが通信するために変換が必要かどうかを判断します。

Net8Net8には、Oracle通信スタック内のすべてのセッション・レイヤーの機能があります。クライアント・アプリケーションとサーバーとの間のメッセージの交換をはじめ、接続の確立およびメンテナンスを行います。Net8自体には、セッション・レイヤーの機能を支援する 3つのコンポーネント・レイヤーがあります。

■ ネットワーク・インタフェース(NI)- このレイヤーには、Oracleのクライアントまたはサーバー、外部プロセスが Net8の機能にアクセスするための汎用インタフェースがあります。NIは接続のブレーク要求とリセット要求を処理します。

■ ネットワーク・ルーティング(NR)/ ネットワーク命名(NN)/ ネットワークの認証(NA)- NRは、接続先へのセッションのルーティングを行います。このルーティングには、サーバー接続先までのルート上に中間の接続先またはホップを入れることができます。NNは、Net8接続先アドレスに対する別名を変換します。NAは、認証要件について接続先と折衝します。

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Net8アーキテクチャ

Net8の理解 2-17

■ トランスペアレント・ネットワーク・サブストレイト(TNS)- TNSは、業界標準のプロトコルに対する共通インタフェースを提供する Net8の基礎を形成するレイヤーです。TNSは Net8からの要求を受信し、サーバーまたは接続先の位置(オープン、、、、 クローズの各機能)、1つ以上のプロトコルが接続に関与するかどうか(オープン、、、、クローズの各機能)、それぞれの機能に基づいてクライアントとサーバー間の割込みを処理する方法(送信、受信の各機能)など、一般的なマシン・レベルの接続に関する問題をすべて解決します。一般的な TNS機能(オープン、クローズ、送信、受信)は、プロトコル固有のコールを行うために Oracle Protocol Adapterに制御を渡します。さらに、TNSは伝送中のデータを保護するために暗号化と順次暗号メッセージ・ダイジェストをサポートします。

Oracle Protocol AdaptersOracle Protocol Adaptersは、TNSの機能をクライアント /サーバー接続で使用する業界標準プロトコルにマップします。各アダプタは、TNSと特定のプロトコルとの間で等価関数をマップします。

ネットワーク固有のプロトコルネットワーク固有のプロトコルネットワーク固有のプロトコルネットワーク固有のプロトコルクライアント /サーバー接続プロセス内のすべての Oracleソフトウェアは、2台のマシン間でマシン・レベルの接続を確立するために、既存のネットワーク・プロトコル・スタックを必要とします。ネットワーク・プロトコルは、クライアント・マシンからサーバー・マシンまで、データを送るだけです。その時点で、データがサーバー側の Oracle Protocol Adapterに渡されます。

サーバー側の対話サーバー側の対話サーバー側の対話サーバー側の対話ネットワーク・プロトコルを通じてクライアント・アプリケーションから渡された情報は、サーバー側にある同様の通信スタックで受信されます。サーバー側のプロセス・スタックは、クライアント側で発生した内容と逆のものであり、情報は通信レイヤー内で昇順になります。サーバー側に固有な 1つの操作は、ネットワーク・リスナーを通じて初期の接続を受信する行為です。

Net8セッション・レイヤーにある次のコンポーネントは、クライアント側のコンポーネントとは異なります。

■ Oracleプログラム・インタフェース(OPI)

■ Oracleサーバー

Oracleプログラム・インタフェース(プログラム・インタフェース(プログラム・インタフェース(プログラム・インタフェース(OPI))))OPIは、OCIの機能に対して補完的な機能を実行します。OPIは、OCIが送った各メッセージに応答します。たとえば、OCIが 25行のデータの取出しを要求すると、OPIは取り出した25行のデータを OCIに戻します。

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Net8アーキテクチャ

2-18 Oracle Net8 管理者ガイド

Oracleサーバーサーバーサーバーサーバー接続の Oracleサーバー側は、クライアント OCIからのダイアログ要求を受信したり、クライアント・アプリケーションの代わりに SQL文を変換します。要求を受信すると、要求が処理されるため、応答をフォーマットしてクライアント・アプリケーションに戻すためにデータが OPIに渡されます。

2.6.3 サーサーサーサーババババー間ー間ー間ー間のののの対話対話対話対話2台のサーバー同士が通信して分散トランザクションを処理しているときは、プロセスおよびレイヤー、ダイアログはクライアント /サーバー間の通信の場合と同じです。ただし、クライアント・アプリケーションはありません。サーバーには、ネットワーク・プログラム・インタフェース(NPI)と呼ばれるサーバー自体の OCIバージョンがあります。NPIインタフェースは、OCIがクライアントに対して実行する機能をすべて実行して、調整サーバーが追加サーバーに対する SQL要求を構築できるようにします。

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ネットワークのプランニング 3-1

3ネネネネッッッットトトトワワワワーーーーククククののののププププラララランンンンニニニニンンンンググググ

Net8には、柔軟性のある使いやすいネットワークの設計と管理を支援する各種オプションがあります。Net8は拡張性と管理容易性が向上したので、様々な環境をサポートするためのネットワークを開発できます。これらの環境が単純なワークグループであるか、大規模でミッション・クリティカルな企業であるかどうかは関係ありません。

この章では、Net8を使用してネットワークを計画するときに考慮すべき点について説明します。また、ネットワーク製品の関係と、今後ネットワークを拡張してさらにうまく管理できるようにするためのオプションについて説明します。この章には、次のセクションがあります。

■ 3.1「計画の概要」

■ 3.2「ネットワーク・レイアウトの定義」

■ 3.3「サービス名の変換」

■ 3.4「ネットワーク・パフォーマンスの向上」

■ 3.5「計画のサマリー」

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計画の概要

3-2 Oracle Net8 管理者ガイド

3.1 計画計画計画計画のののの概要概要概要概要ネットワークを構成する前に、ネットワークの検討と計画のための時間を取ってください。Oracleネットワークを計画するときは、将来のニーズと現在の要件を念頭に置いてください。ネットワークに関して行わなければならない重要な決定は、次のとおりです。

■ ネットワーク・レイアウトの定義

■ サービス名の変換

■ 接続要求の管理

■ ネットワーク・パフォーマンスの向上

3.2 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・レ・レ・レ・レイイイイアウアウアウアウトトトトの定の定の定の定義義義義次のチェックリストは、ネットワークの主なコンポーネントの概要を示すためのものです。

1. ネットワークで行うことは何かを定義します。

2. クライアント・アプリケーションで必要な機能を調べ、これらの要件を満たすためのリソースを評価します。

3. どのマシンまたはノードが、クライアントまたはサーバーのアプリケーションに最適であるかを判断します。

4. 既存または将来のネットワーキング要件に最適なネットワーク・プロトコルを選択します。ネットワーク内のすべてのコンポーネントでうまく機能する 1つのトランスポート・レベルのプロトコルを選択できます。プロトコル・アダプタは、多数のプラットフォーム上のほとんどの主要プロトコルに使用できます。使用しているネットワークが、複数のプロトコルを通じて動作するクライアントまたはサーバーに関与している場合もあります。

5. ネットワークで複数のプロトコルを使用することに決定した場合は、どのノードがOracle Connection Managerをインストールするのに最適であるかを判断します。どのノードを選択するかについては、選択したネットワーク・プロトコルと、予想される通信量を処理するマシンの能力によって決定します。

ネットワーク・コンポーネント間の物理的関係とともに論理的関係を示す図を描くと役立つことがあります。

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サービス名の変換

ネットワークのプランニング 3-3

3.3 サーサーサーサービビビビス名ス名ス名ス名のののの変換変換変換変換ネットワーク・レイアウトを定義した後は、ネットワーク・インプリメンテーションをうまく構成、管理する方法を決定する必要があります。行わなければならない最初の決定であり、最も重要な決定の 1つは、命名方法を選択することです。

3.3.1 命名命名命名命名方方方方法法法法命名とは、データベース・サービスに接続しようとするときに、クライアント・アプリケーションがサービス名をネットワーク・アドレスに変換するために使用する方法です。Net8には、4種類の命名方法があります。

■ ホスト命名

■ ローカル命名

■ Oracle Namesを使用した集中化された命名

■ 外部命名

ネットワークの規模および特性によって、各方法には、ネットワークを構成し、管理する方法に関して利点と欠点があります。

3.3.2 ホスホスホスホストトトト命名命名命名命名ホスト命名とは、TCP/IP環境内のユーザーが既存のネーム変換を使用して、Oracleサービス名を変換できる新しい命名方法です。このネーム変換サービスは、DNSまたは NIS、中央でメンテナンスされる "/etc/hosts"ファイルのセットの場合があります。

ホスト命名では、サーバーのホスト名またはホスト名の別名を使用するだけで、ユーザーはOracleサーバーに接続できます。クライアント構成では、この機能を利用する必要はありません。接続は、リスナー用のデフォルトの TCP/IPポート、すなわち、ポート 1521を使用して確立されます。リスナー用のグローバル・データベース名とホスト名の別名を整合することにより、ノードごとの複数データベースとデータベースの位置の透過性をサポートします。

ホスト命名では、データベースの単純な接続性が要求される場所にあるローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)を必要としません。ただし、接続プーリングまたは異機種間サービス、アプリケーション・フェイルオーバーなど(追加の接続情報が必要である)、高度な機能が要求されるような大規模で複雑な環境には不向きです。

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サービス名の変換

3-4 Oracle Net8 管理者ガイド

3.3.2.1 ホホホホスススストトトト命命命命名名名名オオオオププププシシシショョョョンンンンをををを使使使使用用用用ししししたたたた接接接接続続続続のののの確確確確立立立立ホスト命名オプションを使用してクライアント・セッションを確立するためのプロセスは、次のとおりです。

1. クライアントは、TCP/IPホスト名またはホスト名の別名でもあるサービス名を指定する接続要求を開始します。

2. ホスト命名アダプタは、TCP/IPホスト名でもグローバル・データベース名でもあるサービス名を使用してネットワーク・アドレスを生成することにより、このサービス名を変換します。TCP/IPポートは 1521にデフォルト設定されています。

3. Net8は、作成されたアドレスに対して接続要求を行います。

4. ネットワーク・リスナーは、登録した TCP/IPポート 1521でリスニングして、その要求を受け取り、リスナーの構成で指定されたグローバル・データベース名と一致するデータベースに接続を確立します。

5. サーバーによって、接続が受け入れられます。

3.3.2.2 ホホホホスススストトトト命命命命名名名名ののののゼゼゼゼロロロロ構構構構成成成成シシシシナナナナリリリリオオオオホスト命名オプションでは、クライアントが構成なしでリモート・サーバーに接続できます。

Oracle8サーバーがインストールされると、リスナー構成ファイルが自動的に生成されます。リスナーは、デフォルトの TCP/IPリスニング・アドレスを使用して、ホスト名と同じ名前を共有する初期のデータベースをサポートするように構成されます。デフォルトの命名方法として、ホスト命名が使用されると、ローカル命名構成ファイルとネーム・サーバーがないので、そのホスト命名が使用されます。クライアントは、ホスト名をサービス名として使用し、データベースを開始するための接続を行うことができます。

さらに、DNSまたは NIS、中央でメンテナンスされる TCP/IPホスト・ファイルなどの IPアドレスの変換メカニズムで適切に別名が設定された場合、クライアントは同じホスト上にあるその他のインスタンスに接続を行えます。

3.3.2.2.1 ホスト命名の制約ホスト命名の制約ホスト命名の制約ホスト命名の制約 リスナーの自動構成は、サーバーがインストールされているマシンのホスト名とドメイン名についての正確な情報を受け取るかどうかで決まります。TCP/IPネットワークでホスト命名を使用する初期のデータベースに接続を行えない場合、リスナー構成ファイルで指定されているグローバル・データベース名がドメイン名を含む完全な名前を指定しているかどうか検証してください。リスナーの構成についての詳細は、4.2「ネットワーク・リスナーの構成」を参照してください。

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サービス名の変換

ネットワークのプランニング 3-5

3.3.3 ローローローローカカカカル命ル命ル命ル命名名名名ローカル命名とは、個々のクライアントで構成された情報を使用して、サービス名をネットワーク・アドレスに変換する方法です。アドレス帳とほぼ同じで、この情報がTNSNAMES.ORAという名前のローカル・ネーミング構成ファイルに格納されます。

3.3.3.1 ロロロローーーーカカカカルルルル命命命命名名名名オオオオププププシシシショョョョンンンンをををを使使使使用用用用ししししたたたた接接接接続続続続のののの確確確確立立立立ローカル命名オプションを使用してクライアント・セッションを確立するためのプロセスは、次のとおりです。

1. クライアントはサービス名を指定する接続要求を開始します。

2. サービス名は、ローカル名構成ファイルに格納されたネットワーク・アドレスに変換されます。

3. Net8は、指定されたアドレスに対する接続要求を行います。

4. ネットワーク・リスナーがその要求を受け取り、サービスしているデータベースにその要求を送ります。

5. サーバーによって、接続が受け入れられます。

3.3.3.2 ロロロローーーーカカカカルルルル命命命命名名名名のののの構構構構成成成成ローカル命名を構成する手順は、次のとおりです。

1. クライアント・プロファイルで選択された命名方法のフィールドに「TNSNAMES」がリストされているかどうかを確認する。リストされていない場合は、Oracle Net8 Assistantを使用してプロファイルを編集します。

2. サービス名が、ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)で適切なネットワーク・アドレスに正しくマップされているかどうかを確認する。正しくない場合は、Oracle Net8 Assistantを使用してサービス名を追加または変更します。ローカル名構成ファイルの構成についての詳細は、5.4「Oracle Net8 Assistantを使用したサービス名の構成」を参照してください。

ローカル命名オプションを使用するためのクライアントの構成についての詳細は、5.2.1「命名方法の構成」を参照してください。

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サービス名の変換

3-6 Oracle Net8 管理者ガイド

3.3.4 Oracle Namesをををを使用使用使用使用しししした集た集た集た集中中中中化さ化さ化さ化されれれれた命た命た命た命名名名名集中化された命名とは、Oracle Namesを使用してサービス名をネットワーク・アドレスに変換する方法です。Oracle Namesは、ネーム・サーバーを使用してネットワーク上のすべてのデータベース・サービスの名前とアドレスを格納します。ディレクトリ支援と呼ばれるものとほぼ同様で、直接サーバーに接続を希望するクライアントは、接続要求をネーム・サーバーに送ります。ネーム・サーバーはサービス名をネットワーク・アドレスに変換し、その情報をクライアントに戻します。

3.3.4.1 集集集集中中中中化化化化さささされれれれたたたた命命命命名名名名オオオオププププシシシショョョョンンンンをををを使使使使用用用用ししししたたたた接接接接続続続続のののの確確確確立立立立集中化された命名オプションを使用してクライアント・セッションを確立するためのプロセスは、次のとおりです。

1. クライアントはサービス名を指定する接続要求を開始します。

2. 接続要求は、サービス名がネットワーク・アドレスに変換されるネーム・サーバーに送られます。このアドレスは、クライアントに戻されます。

3. Net8は、指定されたアドレスに対する接続要求を行います。

4. ネットワーク・リスナーがその要求を受け取り、サービスしているデータベースにその要求をリダイレクトします。

5. サーバーによって、接続が受け入れられます。

3.3.4.2 集集集集中中中中化化化化さささされれれれたたたた命命命命名名名名のののの構構構構成成成成集中化された命名を構成する手順は、次のとおりです。

1. プロファイルで選択された命名方法のフィールドに「ONAMES」がリストされているかどうかを確認する。リストされていない場合は、Oracle Net8 Assistantを使用してプロファイルを編集します。

2. ネーム・サーバーがあり、それがネットワーク上で動作していることを確認する。ネットワーク上にネーム・サーバーがない場合は、Oracle Net8 Assistantを使用してネーム・サーバーを起動して構成できます。

Oracle Namesによる集中化された命名を使用するためのクライアントの構成についての詳細は、5.2.1「命名方法の構成」を参照してください。

Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成についての詳細は、5.5「Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成」を参照してください。

Oracle Namesを構成する追加情報については、第 6章の「Oracle Names」を参照してください。

3.3.5 外部外部外部外部命命命命名名名名外部命名とは、サポートされている Oracle以外の命名サービスを使用して、ネットワーク・アドレスにサービス名を変換する方法です。Oracle固有のネーム・アダプタは、顧客固有

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サービス名の変換

ネットワークのプランニング 3-7

(Oracle以外)の命名サービスに格納されているサービス名を変換します。これらのサービスは、次のとおりです。

■ ネットワーク情報サービス(NIS)

■ NetWareディレクトリ・サービス(NDS)

3.3.5.1 外外外外部部部部命命命命名名名名オオオオププププシシシショョョョンンンンをををを使使使使用用用用ししししたたたた接接接接続続続続のののの確確確確立立立立外部命名オプションを使用してクライアント・セッションを確立するためのプロセスは、次のとおりです。

1. クライアントはサービス名を指定する接続要求を開始します。

2. 固有のネーム・アダプタは、サービス名を変換する固有の命名システムに対する要求をネットワーク・アドレスに送ります。アドレスは、クライアントに戻されます。

3. Net8は、指定されたアドレスに対する接続要求を行います。

4. ネットワーク・リスナーがその要求を受け取り、サービスしているデータベースにその要求をリダイレクトします。

5. サーバーによって、接続が受け入れられます。

3.3.5.2 外外外外部部部部命命命命名名名名のののの構構構構成成成成Oracle Net8 Assistantを使用して外部命名を構成する手順は、次のとおりです。

1. クライアント・ノードに適切な固有のネーム・アダプタがインストールされていることを確認する。

2. 使用する外部のネーム・アダプタ(CDS、NDS、NISなど)をプロファイルに指定する。ネーム・アダプタがない場合は、Oracle Net8 Assistantを使用して、クライアントのプロファイルを編集します。

外部命名オプションを使用するためのクライアントの構成についての詳細は、5.2.1「命名方法の構成」を参照してください。

3.3.5.3 Oracle Namesとととと固固固固有有有有ののののネネネネーーーームムムム・・・・アアアアダダダダププププタタタタOracle Namesを他の専用命名サービスまたは公開の命名サービスと一緒に使用して、環境の違いによる名前を変換できます。たとえば、複数のネーム・サービス間でネーム変換を行う

注注注注意意意意 : SQL*Netの旧リリースでは、これら固有のネーム・アダプタはOracle Advanced Networking Optionの一部でした。これらのアダプタは、現在 Net8の標準として組み込まれています。

分散計算環境のセル・ディレクトリ・サービス(CDS)は、Oracle Advanced Networking Optionの DCE統合部分の一部として引き続き使用できます。

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サービス名の変換

3-8 Oracle Net8 管理者ガイド

ために、すでに Oracle Namesが実行されている企業ネットワーク内のクライアントとサーバーすべてに、CDS/DCE、NIS、または NDSの Oracle固有のネーム・アダプタをインストールできます。

Oracle Namesは、Oracleデータベース専用に名前とアドレスを格納し、変換する専用のネーム・サービスであるため、1つのネーム変換は、Oracle Namesにすべての Oracleサービスを格納し、DNSや X.500などのディレクトリ・サービスをグローバルな命名サービスとして利用できます。

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サービス名の変換

ネットワークのプランニング 3-9

3.3.6 命名命名命名命名方方方方法の法の法の法の選選選選択択択択表 3–1は、各命名方法の相対的な利点と欠点をまとめ、ネットワーク内でそれらの命名方法を使用するためのヒントを示したものです。

表表表表 3–1 命命命命名名名名方方方方法法法法のののの比比比比較較較較

命命命命名名名名方方方方法法法法 利利利利点点点点 /欠欠欠欠点点点点 推推推推奨奨奨奨環環環環境境境境 :

ホスト命名 1. 最小ユーザー構成が必要。ユーザーは、接続を確立するためにホスト名だけを指定できます。

2. ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)の作成とメンテナンスの必要がない。

3. Oracle Names管理手順を理解する必要はない。

欠欠欠欠点点点点 :

次の内容がすべて当てはまるときしか使用できません。

■ クライアントとサーバーは、TCP/IPを使用して接続している。

■ ホスト名は、ドメイン・ネーム・サービス(DNS)、ネットワーク情報サービス(NIS)、中央でメンテナンスされる TCP/

IPホスト・ファイルなどの IPアドレス変換メカニズムを通じて変換されている。

■ Oracle Connection Managerの機能は不要。

■ グローバル・データベース名がホスト・マシン名と一致しているか、またはホスト名がホスト上のデータベース・サービスに別名設定されている。

リストされている基準を満たす単純な TCP/IPネットワーク(10~ 20のデータベースをもつ)。

ローカル命名 1. サービス名アドレスを変換する比較的簡単な方法である。

2. 異なるプロトコルを実行しているネットワーク間でサービス名を変換する。

欠欠欠欠点点点点 : 全サービス名とアドレスの変更に関するローカル構成が必要。

ほとんど変更がなく、サービス数の少ない単純な分散ネットワーク

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サービス名の変換

3-10 Oracle Net8 管理者ガイド

集中化された命名 1. 単一の場所にネットワーク名とアドレスを集中し、名前の変更と更新の管理を容易にする。たとえば、既存のサーバーに対して変更を付加する場合、または新しいサーバーをネットワークに追加する場合、変更は 1つのネーム・サーバー上で1回だけ行われます。このため、管理者は数百、数千のクライアントに対して変更を行う必要がありません。

2. 異なるプロトコルを実行しているネットワーク間でサービス名を変換する。

欠欠欠欠点点点点 :

■ Oracle Namesは、Oracleサービス用のネットワーク名とネットワーク・アドレスだけを格納する。

■ ネーム・サーバーの補足設定と追加管理が必要です。

頻繁に変更する大規模で複雑なネットワーク(20以上のデータベースをもつ)。

外部命名 管理者がすでに理解しているツールとユーティリティを使用して、Oracleサービス名を固有のネーム・サービスにロードできる。

既存のネーム・サービスをもつネットワーク。

表表表表 3–1 命命命命名名名名方方方方法法法法のののの比比比比較較較較

命命命命名名名名方方方方法法法法 利利利利点点点点 /欠欠欠欠点点点点 推推推推奨奨奨奨環環環環境境境境 :

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ネットワーク・パフォーマンスの向上

ネットワークのプランニング 3-11

3.4 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・パ・パ・パ・パフフフフォーォーォーォーママママンスンスンスンスのののの向上向上向上向上次の 1つを実施することで、大規模なネットワークのパフォーマンスを向上できます。

■ 接続要求の管理

■ 接続プーリング

■ 接続集中化

■ セッション・データ・ユニット(SDU)サイズの調整によるデータ転送の最適化

■ TCP/IPの固定バッファ・フラッシング

■ リスナー・キュー・サイズの構成

3.4.1 接続接続接続接続要要要要求の求の求の求の管管管管理理理理ネットワークで過剰な接続通信量を受信すると予想される場合は、事前起動済みまたは事前生成済みの専用サーバー・プロセス、またはディスパッチャ・サーバー・プロセスに、これらの要求をリダイレクトすることによって、ネットワーク・リスナーでこれらの要求を管理できます。

表 3–2は、各プロセスの相対的な利点をまとめ、ネットワーク内でそれらのプロセスを使用するためのヒントを示したものです。

表表表表 3–2 既既既既存存存存ののののササササーーーーババババーーーー・・・・ププププロロロロセセセセスススス

ププププロロロロセセセセスススス 利利利利点点点点 推推推推奨奨奨奨環環環環境境境境 :

事前起動済みまたは事前生成済みの専用サーバー・プロセス

1. 新しい接続要求ごとに専用サーバー・プロセスを作成する必要がないので、接続時間を短縮できる。

2. サーバーを停止して作成しなおさなくても、他の接続で使用するサーバー・プロセスを再利用できるので、割当て済みのメモリやシステム・リソースを有効に利用できる。

Oracle共有サーバーまたはマルチスレッド・サーバーがサポートされないネットワーク、または新しいサーバー・プロセスの作成に時間がかかるリソース集中型のネットワーク。

共有サーバー・プロセスまたはディスパッチャ・サーバー・プロセス

1. 専用サーバー・プロセスより効率よくネットワーク・リソースを利用するので、セッションのスループットとパフォーマンスが向上する。

2. データベースに対するセッション数が増加するので、サーバー側で必要なメモリ・リソースと処理リソースを最小限に抑えることができる。

Oracle共有サーバーまたはマルチスレッド・サーバーがサポートされるネットワーク、または新しいサーバー・プロセスの作成に時間のかかるリソース集中型のネットワーク。

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ネットワーク・パフォーマンスの向上

3-12 Oracle Net8 管理者ガイド

事前起動済みまたは事前生成済みの専用サーバー・プロセスに接続要求をリダイレクトするためのネットワーク・リスナーの構成についての詳細は、4.2.3.4「事前起動済みまたは事前生成済みの専用サーバー・プロセス」を参照してください。

3.4.2 接続接続接続接続ププププーリーリーリーリンンンンググググ接続プーリングは、マルチスレッド・サーバーに対する物理ネットワーク接続数を最大にすることのできるリソース利用機能です。これは、複数のクライアント・プロセス間でディスパッチャの一連の接続を共有またはプールすることにより行います。図 3-1は、接続プーリングの機能を示したものです。

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ネットワーク・パフォーマンスの向上

ネットワークのプランニング 3-13

図図図図 3-1 接接接接続続続続ププププーーーーリリリリンンンンググググ

タイムアウト・メカニズムを使用して、指定された期間アイドル状態であったトランスポート接続を一時的に解放することによって、接続プーリングは、以前のアイドル接続との論理セッションを維持しながら、これらの物理接続を着信クライアントに使用できるようにします。アイドル・クライアントにさらに多くのなすべき作業がある場合、物理接続はディスパッチャで再確立されます。

接続プーリングは、サーバーの INIT.ORA構成ファイル内のパラメータで使用可能になります。詳細は、『Oracle8 Serverリファレンス・マニュアル』を参照してください。

3.4.3 接続接続接続接続集集集集中化中化中化中化接続集中化は、Oracle Connection Managerから使用できる機能です。この機能により、1つのトランスポートを通じて、複数のクライアント・セッションをマルチスレッド・サーバーに多重送信または集中送信するため、Net8の利点を活用できます。接続プーリングと同様に、集中化はネットワーク・リソースを最適化し、一定数の物理サーバー間で可能なクライアント /サーバー・セッション数を増加させます。接続プーリングとは異なり、集中化はトランスポート接続をメンテナンスします。

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ネットワーク・パフォーマンスの向上

3-14 Oracle Net8 管理者ガイド

3.4.3.1 接接接接続続続続ププププーーーーリリリリンンンンググググとととと接接接接続続続続集集集集中中中中化化化化のののの使使使使用用用用表 3–3は、接続プーリングと接続集中化を使用するときの相対的な利点をまとめ、ネットワーク内でそれらを使用するためのヒントを示したものです。

3.4.4 負荷負荷負荷負荷のののの均衡均衡均衡均衡化化化化負荷の均衡化は、単一のデータベースまたは複数のデータベースに対して複数のリスナーをもつことができるという利点を活用する機能です。リスナーに入るセッション数のバランスをとることにより、接続パフォーマンスを向上できます。これは、2つの方法のうちの 1つで実現できます。

■ リスナー負荷の均衡化

■ クライアントのランダム化

表表表表 3–3 接接接接続続続続ププププーーーーリリリリンンンンググググとととと接接接接続続続続集集集集中中中中化化化化

機機機機能能能能 利利利利点点点点 推推推推奨奨奨奨環環環環境境境境 :

接続プーリング 1. 1つのプロセスに対して使用されるネットワーク・リソース数を制限する。

2. 一定数に制限された物理接続数に対するクライアント/サーバー・セッション数を最大化する。

3. リソースの利用を最適化する。

メッセージ送信、OLAPなど、対話形式の評価 /検索の時間頻度が高いアプリケーションを多数のクライアントで実行するようなネットワーク。

集中化 1. 大規模なクライアント集団をサポートする。

2. 実ユーザーの識別と監視が可能。

3. 中間層のアプリケーションが追加サービスをサポートできる。

4. 複数のアプリケーションをもつクライアントには、トランスポートが 1つだけですむ。

5. データベース・リンクには、ネットワーク接続が 1つだけですむ。

連続接続が必要なネットワーク。

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ネットワーク・パフォーマンスの向上

ネットワークのプランニング 3-15

3.4.4.1 リリリリススススナナナナーーーー負負負負荷荷荷荷のののの均均均均衡衡衡衡化化化化リスナー負荷の均衡化機能を使用すると、いくつかのリスナー間に複数の着信クライアント・セッションを分散できます。この機能により、過負荷になっているリスナーがないかどうかを容易に確認できます。各サービス・ハンドラは、登録されている各リスナーにロード情報を定期的に送ります。そこで、各リスナーは各ハンドラがどの程度ビジーであるかを知り、これらのハンドラのうち最もビジーでないハンドラに着信セッションをリダイレクトします。

リスナー負荷の均衡化は、次の場合には使用できません。

■ 事前生成済み専用のサーバー・プロセスは、そのプロセスを起動したリスナーだけで登録されるので、リスナー負荷の均衡化を使用できません。

■ Oracle Parallel Serverには、独自のリスナー負荷の均衡化方法があります。詳細は、『Oracle8 Parallel Server概要および管理』を参照してください。

リスナー負荷の均衡化は、各データベースに複数のリスナーを定義することにより構成されます。複数のリスナーは、データベースと同じプラットフォーム上に、またはマルチスレッド・サーバーの場合は異なるノード上に、存在することができます。詳細は、『Oracle8 Server管理者ガイド』を参照してください。

3.4.4.2 複複複複数数数数ののののリリリリススススナナナナーーーー間間間間ででででククククラララライイイイアアアアンンンントトトトのののの要要要要求求求求ををををラララランンンンダダダダムムムム化化化化すすすするるるる複数のリスナーが 1つのデータベースをサービスする場合、クライアントは接続要求を送るリスナーをランダムに選択します。このランダム化によって、すべてのリスナーが着信接続要求をサービスする負荷を共有できます。

クライアントがランダムにリスナーを選択できるようにするには、サービス名ごとに異なるリスニング・アドレスを構成する必要があります。サービス名アドレスの構成についての詳細は、第 6章の「Oracle Names」を参照してください。

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ネットワーク・パフォーマンスの向上

3-16 Oracle Net8 管理者ガイド

3.4.5 セッセッセッセッシシシションョンョンョン・・・・デーデーデーデータタタタ・ユ・ユ・ユ・ユニニニニットットットット((((SDU))))ササササイズイズイズイズのののの調整調整調整調整にににによるよるよるよるデデデデータータータータ転転転転送の送の送の送の最最最最適化適化適化適化

ネットワーク間の往復回数を減らすようにアプリケーションを調整することは、ネットワーク・パフォーマンスを向上させる最高の方法です。これを行うと、セッション・データ・ユニット(SDU)のサイズを調整してデータ転送を最適化することもできます。

SDUは、Net8がネットワーク間でデータを転送する前にデータを配置するバッファです。Net8がバッファ内のデータを送信するのは、データ送信が要求されたとき、またはバッファがデータで満杯になったときです。

表 3–4は、SDUのサイズ変更が適切である時期と適切でない時期を示したものです。

セッション・データ・ユニット・サイズを調整するには、ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)にパラメータを追加します。詳細は、5.4.3「高度なサービス名オプションの構成」を参照してください。

表表表表 3–4 セセセセッッッッシシシショョョョンンンン・・・・デデデデーーーータタタタ・・・・ユユユユニニニニッッッットトトト((((SDU))))ののののササササイイイイズズズズをををを変変変変更更更更すすすするるるる時時時時期期期期にににに関関関関すすすするるるる考考考考慮慮慮慮点点点点

セセセセッッッッシシシショョョョンンンン・・・・デデデデーーーータタタタ・・・・ユユユユニニニニッッッットトトト・・・・ササササイイイイズズズズをををを変変変変更更更更すすすするるるるとととときききき

セセセセッッッッシシシショョョョンンンン・・・・デデデデーーーータタタタ・・・・ユユユユニニニニッッッットトトト・・・・ササササイイイイズズズズをををを変変変変更更更更すすすするるるる必必必必要要要要ががががなななないいいいとととときききき

1. サーバーから戻されるデータが個別のパケットに別れる場合

2. 遅延が長い広域ネットワーク(WAN)上にいる場合

3. パケット・サイズが一定している場合

4. 戻されるデータ量が多い場合

1. 遅延に対処できるようにアプリケーションを調整できる場合

2. データ伝送の影響がほとんどない高速ネットワークを使っている場合

3. 要求によってサーバーから戻されるデータ量が少ない場合

注注注注意意意意 : SDUサイズは、通常の伝送フレーム・サイズの倍数に設定する必要があります。イーサネットの通常のフレーム・サイズは 1024のため、イーサネット・プロトコルでの最も効率的な SDUサイズは 1024の倍数です。ただし、1024の 4倍までに制限されます。

接続プーリングまたは接続集中化を使用しているときは、これらの機能に対して、1つのトランスポートについてさらに 16バイトが必要になることに注意してください。プロトコル・フレーム・サイズの詳細については、そのプロトコルに関するそれぞれのマニュアルを参照してください。

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計画のサマリー

ネットワークのプランニング 3-17

3.4.6 TCP/IPのののの固定固定固定固定ババババッフッフッフッファァァァ・フ・フ・フ・フララララッシッシッシッシンンンンググググTCP/IPを使用するいくつかのアプリケーションのある状況では、Net8のパケットがネットワークにすぐに送出されません。ほとんどの場合、この動作は大量のデータが一方から他方に送られるときに発生します。TCP/IPの実装自体がフラッシュの欠如の原因で、許容範囲を超える遅延を引き起こすおそれがあります。この問題を修正するためには、バッファ・フラッシング・プロセスで遅延なしを指定できます。詳細は、4.3.2「固定バッファ・フラッシングの構成」内の TCP/IPの固定バッファ・フラッシングを参照してください。

3.4.7 リスリスリスリスナナナナー・ー・ー・ー・キキキキューューューュー・・・・サイサイサイサイズズズズの構の構の構の構成成成成TCP/IPを通じてリスニング・プロセス(ネットワーク・リスナー、Oracle Connection Manager、Oracle Namesなど)に対する多数の接続要求を受信することが予想される場合は、Net8を使用してシステム・デフォルトより高い値になるようにリスニング・キューを設定できます。詳細は、4.2.2.3「多数の接続要求を処理するためのリスナーの構成」を参照してください。

3.5 計画計画計画計画ののののサマサマサマサマリリリリーーーー表 3–5は、ネットワークを計画したときに選択した可能性のある多数のオプションをまとめたものです。

表表表表 3–5 ネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・ササササママママリリリリーーーー

項項項項目目目目 オオオオププププシシシショョョョンンンン

ネットワーク・レイアウト ■ 単一または複数のプロトコル

サービス名の変換 ■ ホスト命名

■ 外部命名

■ 集中化された命名

■ ローカル命名

接続要求の管理 ■ 専用サーバー・プロセス

■ 事前起動済み /事前生成済みの専用サーバー・プロセス

■ ディスパッチャ共有サーバー・プロセス

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計画のサマリー

3-18 Oracle Net8 管理者ガイド

ネットワーク・パフォーマンス ■ 接続プール

■ 接続集中化

■ リスナー負荷の均衡化

■ セッション・データ・ユニット・サイズの最適化

■ 固定バッファ・フラッシング

■ リスナー・キュー・サイズの増加

表表表表 3–5 ネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・ササササママママリリリリーーーー

項項項項目目目目 オオオオププププシシシショョョョンンンン

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ネットワーク・サービスの構成 4-1

4ネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・ササササーーーービビビビススススのののの構構構構成成成成

Net8では、基本的な接続を確立し、ネットワークの管理容易性と拡張性を向上させるサービスを提供します。この章では、これらのサービスを構成するための手順の概要を示します。

この章には、次のセクションがあります。

■ 4.1「ゼロ・リスナーの構成」

■ 4.3「プロトコル固有パラメータの構成」

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ゼロ・リスナーの構成

4-2 Oracle Net8 管理者ガイド

4.1 ゼロゼロゼロゼロ・・・・リスリスリスリスナナナナーのーのーのーの構構構構成成成成Oracle8および Oracle7サーバーが Net8クライアントから接続を受信するには、最初にサーバーのノード上でネットワーク・リスナーを起動する必要があります。

リスナーを起動すると、リスナーは特定のデフォルト・アドレス(ポート 1521、TCP/IPで、KEY=PNPKEYが付いているプロセス間通信アドレス)でリスニングします。Oracle Namesを使用していない単純な TCP/IPネットワークでこれ以上の構成は必要ありません。

4.2 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・リ・リ・リ・リススススナーナーナーナーのののの構成構成構成構成Oracle Namesを使用している場合、またはリスナーに他のリスニング・アドレスの要求を処理させる場合は、リスナー構成ファイル(LISTENER.ORA)でこれらの作業環境を変更、指定する必要があります。

リスナー構成ファイルは、次の部分から成り立ちます。

■ リスナー名

■ リスニング・アドレス

■ サービス

■ その他のリスナー機能の構成

4.2.1 リスリスリスリスナナナナーのーのーのーの命命命命名名名名リスナーには、任意の名前を付けることができます。リスナー構成ファイルの第 1行目にリスナー名を指定する英数文字列を入力します。たとえば、

MYLISTENER =

リスナー構成ファイルで名前を指定しないと、リスナーにはデフォルトで LISTENERという名前が付けられます。デフォルトのリスナー名を使用する場合は、起動コマンドでリスナー名を指定する必要はありません。

4.2.2 リスリスリスリスニニニニングングングング・・・・アドアドアドアドレレレレスのスのスのスの構構構構成成成成リスナーが特定のアドレスで接続要求をリスニングするように指定するには、リスナー構成ファイル内の ADDRESSパラメータに、アドレス・プロトコルとプロトコル固有のパラメータを指定する必要があります。

(ADDRESS=(PROTOCOL=protocol name)(protocol specific information))

プロトコル固有のパラメータについての詳細は、ご使用のプラットフォーム用 Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

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ネットワーク・リスナーの構成

ネットワーク・サービスの構成 4-3

4.2.2.1 複複複複数数数数ののののリリリリススススニニニニンンンンググググ・・・・アアアアドドドドレレレレススススのののの定定定定義義義義リスナーは、複数のアドレスでリスニングするように構成することもできます。そのためには、リスナー構成ファイルで ADDRESS LISTを指定する必要があります。たとえば、ホスト・マシンが TCP/IPと SPX/IPXの両方を実行している場合、リスナーは次のように構成することができます。

listener=(address list=

(address=(protocol=tcp)(host=sunshine)(port=1521))(address=(protocol=spx)(service=orasrvc1))

)

4.2.2.2 ププププロロロロセセセセスススス間間間間通通通通信信信信((((IPC))))リリリリススススニニニニンンンンググググ・・・・アアアアドドドドレレレレススススプロセス間通信(IPC)アドレスは、リスナーと同じノード上のアプリケーションからの着信接続要求、およびデータベース・ディスパッチャによって送信または登録された情報の両方を識別します。IPCアドレスを定義するには、プロトコルとしての IPCと、リスナー構成ファイルで使用している KEY値を指定します。

(ADDRESS=(PROTOCOL=IPC)(KEY=string))

同じノードから接続要求を識別する場合、キー値はデータベースのサービス名と同じです。データベース・ディスパッチャを識別する場合、キー値はデータベース・システム識別子(SID)と同じです。サービス名と SIDが同じ場合、IPCアドレスは 1つだけ必要です。

4.2.2.3 多多多多数数数数のののの接接接接続続続続要要要要求求求求をををを処処処処理理理理すすすするるるるたたたためめめめののののリリリリススススナナナナーーーーのののの構構構構成成成成多数の接続要求を処理することが予想される場合は、プロセスに対してキューを指定できます。これにより、リスナーは多数の同時接続要求を動的に処理できます。

リスナーにキュー・サイズを指定するには、リスナー構成ファイル内のリスニング・アドレスの終わりの QUEUESIZEキーワードに値を入力します。

例 4-1は、キュー・サイズが指定された典型的なリスナー構成ファイルを示したものです。

例例例例 4-1 キキキキュュュューーーー・・・・ササササイイイイズズズズがががが指指指指定定定定さささされれれれたたたたリリリリススススナナナナーーーー構構構構成成成成フフフファァァァイイイイルルルル

listener=(address=

(protocol=tcp)(host=acme.com)(port=1521)(queuesize=20))

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ネットワーク・リスナーの構成

4-4 Oracle Net8 管理者ガイド

4.2.3 デーデーデーデータタタタベーベーベーベースススス・サ・サ・サ・サーーーービスビスビスビスにににに対す対す対す対するるるるリスリスリスリスナナナナーのーのーのーの構構構構成成成成ネットワーク・リスナーは、複数のサービスに対する要求を処理できます。リスナーがサービスしているデータベース・インスタンスに関する情報を構成するには、リスナー構成ファイル内の次の情報を指定する必要があります。

■ グローバル・データベース名

■ Oracleホーム・ディレクトリ

■ システム識別子(SID)

4.2.3.1 ググググロロロローーーーババババルルルル・・・・デデデデーーーータタタタベベベベーーーースススス名名名名グローバル・データベース名は、データベース初期化パラメータ・ファイルに指定されているデータベース名とそのドメイン名です。ネットワーク上でグローバル・データベース名を使用してデータベースを参照する場合は、リスナーにそのデータベースのグローバル・データベース名を指定する必要があります。

4.2.3.2 Oracleホホホホーーーームムムム・・・・デデデディィィィレレレレククククトトトトリリリリOracleホーム・ディレクトリは、指定しているデータベースの Oracleホーム上の位置を識別します。その値は、オペレーティング・システム固有です。表 4–1は、いくつかのオペレーティング・システム固有の文字列の例を示したものです。

注注注注意意意意 : 現在は、TCP/IPおよび DECnet上で動作するリスナーのキュー・サイズしか設定できません。キュー・サイズ値は、オペレーティング・システム固有です。TCP/IPでは、デフォルトのキュー・サイズは 17に設定されます。

表表表表 4–1 オオオオペペペペレレレレーーーーテテテティィィィンンンンググググ・・・・シシシシスススステテテテムムムム固固固固有有有有のののの文文文文字字字字列列列列

オオオオペペペペレレレレーーーーテテテティィィィンンンンググググ・・・・シシシシスススステテテテムムムム 文文文文字字字字列列列列

UNIX (ORACLE_HOME=/usr/oracle)

VMS (PROGRAM=’disk$:[oracle.rdbms]tnslsnr.com’)

OS/2 (PROGRAM=ORACLE8)

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ネットワーク・リスナーの構成

ネットワーク・サービスの構成 4-5

4.2.3.3 シシシシスススステテテテムムムム識識識識別別別別子子子子((((SID))))システム識別子または SIDは、データベース・サーバーの Oracleシステム IDです。

4.2.3.4 事事事事前前前前起起起起動動動動済済済済みみみみままままたたたたはははは事事事事前前前前生生生生成成成成済済済済みみみみのののの専専専専用用用用ササササーーーーババババーーーー・・・・ププププロロロロセセセセスススス事前生成済み専用サーバー・プロセスを作成するには、リスナー構成ファイル内の各SID_DESCに、次の 4つのキーワードを追加します。

■ PRESPAWN_MAX

■ PROTOCOL

■ POOL_SIZE

■ TIME_OUT

例 4-2は、事前生成済み専用サーバー・プロセスに関する情報を含むリスナー構成ファイル内の代表的な SID_DESCを示したものです。

例例例例 4-2 リリリリススススナナナナーーーー構構構構成成成成フフフファァァァイイイイルルルル内内内内のののの典典典典型型型型的的的的なななな SID_DESC

sid_list_listener=(sid_list =(sid_desc =

(global_dbname = sales.acme.com)(sid_name = db1)(oracle_home = /usr/bin/oracle)(prespawn_max = 99)(prespawn_list=

(prespawn_desc=(protocol=tcp)(pool_size=10)(timeout = 2))

))

)

4.2.3.4.1 PRESPAWN_MAX リスナーが作成する事前生成済み専用サーバー・プロセスの最大数を指定します。この数値は、最小でも各プロトコル用のプール・サイズの合計と同じでなければなりません。事前生成済み専用サーバー・プロセスが常に新しい接続に使用できるように、この値を大きな値に設定します。

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プロトコル固有パラメータの構成

4-6 Oracle Net8 管理者ガイド

4.2.3.4.2 PROTOCOL リスナーが作成する事前生成済み専用サーバー・プロセスの対象となるプロトコルです。

4.2.3.4.3 POOL_SIZE リスナーが指定のプロトコルに関してメンテナンスを行う未使用の事前生成済み専用サーバー・プロセスの数です。0(ゼロ)より大きく、PRESPAWN_MAXIMUM値以下の値を選択します。この値は、ある時点で予測される平均接続数の近似値にしてください。

4.2.3.4.4 TIME_OUT 非活動状態にある事前生成済み専用サーバー・プロセスが次回の接続のために待機する時間(分単位)です。値は、0(ゼロ)より大きい値でなければなりません。(値 0では、非活動状態のシャドウ・プロセスが無限に続くため、マシンのリソースが無駄になります。)短いタイムアウト値を設定してください。タイムアウトは、事前生成済み専用サーバー・プロセスが接続と切断を実行した後でのみアクティブ化されます。つまり、初回の接続のために待機している事前生成済み専用サーバー・プロセスでは、タイムアウトは発生しません。

4.2.4 ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーにににによるよるよるよる情情情情報の報の報の報の登登登登録録録録Oracle Namesを使用している場合、リスナー構成ファイルで USE_PLUG_AND_PLAYパラメータを ONに設定すると、ネーム・サーバーに対してサービスしているデータベースについての情報を送るように各リスナーを構成できます。USE_PLUG_AND_PLAY_listener_nameパラメータについての詳細は、付録 Bの「構成パラメータ」の「リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)」の項を参照してください。

4.2.5 そのそのそのその他他他他のリのリのリのリススススナーナーナーナー機機機機能の能の能の能の構構構構成成成成ロギング、トレーシングなど、その他のネットワーク・リスナー機能を構成できるようにするパラメータを網羅したリストについては、付録 Bの「構成パラメータ」「リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)」を参照してください。LISTENER.ORAファイルの例については、付録 Cの「構成ファイルのサンプル」の「リスナー構成ファイル (LISTENER.ORA)」 を参照してください。

4.3 プロプロプロプロトトトトコルコルコルコル固固固固有パ有パ有パ有パララララメーメーメーメータタタタの構の構の構の構成成成成次のプロトコルでは、プロトコル固有の構成ファイル内に追加パラメータを構成する必要があります。このファイルは、PROTOCOL.ORAと呼ばれます。

■ APPC/LU6.2

■ ASYNC

■ X.25

■ OSI4

プロトコル固有の構成ファイル内にアドレス情報を必要とするプロトコルには、ローカル名構成ファイル内またはリスナー構成ファイル内のアドレス・パラメータの 1つとして

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プロトコル固有パラメータの構成

ネットワーク・サービスの構成 4-7

LOCAL_LOOKUP=別名があります。LOCAL_LOOKUPパラメータは、PROTOCOL.ORAファイル内の非グローバル・アドレスを指し示します。

サーバー HORNET.WORLDのグローバル・アドレス情報は、ローカル名構成ファイルとリスナー構成ファイルに格納されています。ネットワーク内のすべてのクライアントが、この情報を使うことができます。PROTOCOL.ORAエントリには、特定のノードがHORNET.WORLDに到達するために必要な追加アドレス・パラメータが含まれています。

4.3.1 有効有効有効有効ノノノノードードードード・・・・チェチェチェチェッッッックのクのクのクの構構構構成成成成有効ノード・チェックは、特定のホスト権限をもつ接続先に対して、クライアントの接続アクセスを制限します。アクセス・リストは、プロトコル固有の構成ファイルで定義されます。有効ノード・チェックを使用可能にするには、プロトコル固有の構成ファイルに、次のパラメータを追加します。

protocol.validnode_checking = yes

有効ノード・チェックは、すべてのプロトコルとオペレーティング・システムでサポートされているわけではありません。詳細は、ご使用のプラットフォーム用 Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

4.3.2 固定固定固定固定ババババッフッフッフッファァァァ・フ・フ・フ・フララララッシッシッシッシンンンングのグのグのグの構構構構成成成成固定バッファ・フラッシングを構成するには、PROTOCOL.ORAファイルに次のパラメータを追加します。

tcp.nodelay = yes

4.3.3 デッデッデッデッドドドド接続接続接続接続検検検検出の出の出の出の構構構構成成成成Net8は、クライアント /サーバーの接続がまだアクティブであるかどうかを確認するために、プローブを定期的に送信します。これは、クライアントの異常終了により、接続が無限にオープンされたままの状態かどうかを確認するために行います。プローブがデッド接続またはすでに使用されていない接続を検出すると、エラーを戻し、それによってサーバー・プロセスが終了します。

デッド接続検出を使用可能にするには、プロファイルで TNSタイムアウト値を構成する必要があります。タイムアウト値を構成するには、次のパラメータを使用してプロファイルを編集します。

SQLNET.EXPIRE_TIME

Oracle Net8 Assistantを使用して、このパラメータを構成する方法についての詳細は、5.2.5.1「TNSタイムアウト値」を参照してください。

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プロトコル固有パラメータの構成

4-8 Oracle Net8 管理者ガイド

このパラメータについての詳細は、付録 Bの「構成パラメータ」の SQLNET.EXPIRE_TIMEを参照してください。

4.3.3.1 制制制制約約約約デッド接続検出機能を使用する上での制約は、次のとおりです。

■ デッド接続検出は、Bequeathed接続では許可されていません。

■ プローブ・パケットはごく小さいものですが、ネットワーク・パフォーマンスを低下されるおそれのあるその余分な通信量を生成します。

■ サーバーは、どのオペレーティング・システムを使用しているかにより、発生する他のイベントから接続プローブを区別するために、その他の処理を行わなければならない場合があります。このために、ネットワーク・パフォーマンスが低下する場合もあります。

プロトコルの中には、デッド接続検出と同じ機能を実行する固有のメカニズムがすでに組み込まれているものもあります。詳細は、ご使用のプラットフォーム用の Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

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ネットワーク・クライアントの構成 5-1

5ネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・ククククラララライイイイアアアアンンンントトトトのののの構構構構成成成成

Net8には、ネットワーク・クライアントを効率よく容易に構成、管理できる Oracle Net8 Assistantと呼ばれる新しいツールがあります。

この章には、次のセクションがあります。

■ 5.1「Oracle Net8 Assistantを使用したネットワーク・クライアントの構成」

■ 5.2「Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成」

■ 5.3「クライアントとしてのサーバーの構成」

■ 5.4「Oracle Net8 Assistantを使用したサービス名の構成」

■ 5.5「Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成」

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Oracle Net8 Assistantを使用したネットワーク・クライアントの構成

5-2 Oracle Net8 管理者ガイド

5.1 Oracle Net8 Assistantを使を使を使を使用用用用したしたしたしたネネネネットットットットワワワワークークークーク・・・・クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトの構の構の構の構成成成成

次の 1つでパラメータを追加または編集すると、ネットワーク・クライアントの構成に影響があります。

■ プロファイル

■ ローカル名構成ファイル

5.1.1 プロプロプロプロフフフファイァイァイァイルルルルNet8により、プロファイル内のパラメータを追加または編集してクライアント上の機能を構成できます。プロファイルは、SQLNET.ORAと呼ばれるクライアント上の構成ファイルに格納されます。

5.1.2 ローローローローカカカカル名ル名ル名ル名構構構構成フ成フ成フ成ファァァァイルイルイルイルサービス名を変換する方法の 1つとしてローカル命名を使用することに決定した場合は、ローカル名構成ファイルを構成しなければなりません。ローカル命名機能はアドレス帳と同様、クライアントがデータベース・サービスに接続を希望するときにいつでも使用できるように、オプション構成情報をはじめ、サービス名やその関連ネットワークアドレスを入力できます。ローカル命名ファイルは、TNSNAMES.ORAというファイル名です。

5.1.3 Oracle Net8 AssistantOracle Net8 Assistantは新しい構成および管理ツールで、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを通じて、ネットワーク機能とコンポーネントを設定、管理できます。Oracle Net8 Assistantを使用して、プロファイルを変更したり、クライアント上のサービス名を構成できます。

図 5-1は、Oracle Net8 Assistantを最初に起動したときの表示です。ツリー構造で最初に表示されるフォルダーが「Network」であることに注意してください。このフォルダーには、Net8ネットワークのコンポーネントがノードからのビューとして組み込まれています。

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Oracle Net8 Assistantを使用したネットワーク・クライアントの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-3

図図図図 5-1 Oracle Net8 Assistantののののツツツツリリリリーーーー・・・・デデデディィィィレレレレククククトトトトリリリリ

5.1.4 Oracle Net8 Assistantとととと JavaOracle Net8 Assistantは Javaでインプリメントされているので、Net8と Javaバージョン 1.1.1が使用可能であればどのプラットフォームでも使えます。Oracle Net8 Assistantにより、Windowsプラットフォーム上でしかサポートされなかった Oracle Network Managerから提供されていたクライアント構成機能が置き換えられます。

Oracle Net8 Assistantには、オンライン・ヘルプが用意されています。Oracle Net8 Assistantの使い方についての疑問、またはあるコンポーネント内で何が実行できるかがよくわからない場合は、「HELP」ボタンをクリックしてください。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

5-4 Oracle Net8 管理者ガイド

5.1.5 Oracle Net8 Assistantのののの起動起動起動起動Oracle Net8 Assistantを起動するには、デスクトップのプログラム・メニューから Oracle Net8 Assistantを選択するか、UNIXプラットフォームの場合は「oracle/admin/bin」サブディレクトリにある「netasst.sh」シェル・スクリプトを実行します。

5.2 Oracle Net8 Assistantを使を使を使を使用用用用したしたしたしたププププロフロフロフロファァァァイルイルイルイルのののの構成構成構成構成クライアントのプロファイルは、機能を設定してネットワーク上でサービスを確立し、維持するために Net8がどのような役割を果たすかを定義します。Oracle Net8 Assistantを使用して、プロファイルを変更します。さらに、次のことを行います。

■ 命名方法を構成する

■ トレース機能およびロギング機能を使用可能にする

■ 特定のプロセスを通じて接続要求を送る

■ セキュリティ機能を構成する

Oracle Net8 Assistantは、作業環境をプロファイルに記録します。プロファイルは、SQLNET.ORAと呼ばれる構成ファイルに格納され、インプリメントされます。プロファイルに設定できる使用可能な全パラメータを網羅したリストについては、付録 B.2の「プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)」を参照してください。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-5

5.2.1 命名命名命名命名方方方方法の法の法の法の構構構構成成成成Net8は、1つ以上の命名方法を使用してサービス名を変換しようとします。使用する命名方法の順序は、接続を確立するまでプロファイルに指定されていた順序が使用されます。命名方法についての詳細は、3.3.1「命名方法」を参照してください。

クライアントで命名方法を選択すると、Oracle Namesおよび外部命名に対して追加構成が必要な場合があります。クライアントで Oracle Namesを構成する詳細については、5.5「Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成」を参照してください。

図 5-2は、クライアントがどの命名方法をどのような順序で使用するかを選択するために、Oracle Net8 Assistantで使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

5-6 Oracle Net8 管理者ガイド

図図図図 5-2 Oracle Net8 Assistantププププロロロロフフフファァァァイイイイルルルル /命命命命名名名名

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-7

5.2.1.1 デデデデフフフフォォォォルルルルトトトトのののの命命命命名名名名方方方方法法法法デフォルトで、Net8は次の 3種類の命名方法を表示されている順序に従って、サービス名をネットワーク・アドレスに変換しようとします。

■ ローカル命名(Oracle Net8 Assistantで TNSNAMESとして指定されます)

■ Oracle Namesを使用した集中化された命名(Oracle Net8 Assistantで ONAMESとして指定されます)

■ ホスト命名(Oracle Net8 Assistantで HOSTNAMEとして指定されます)

5.2.1.1.1 デフォルトの命名方法を使用した接続操作デフォルトの命名方法を使用した接続操作デフォルトの命名方法を使用した接続操作デフォルトの命名方法を使用した接続操作 デフォルトで設定されている命名方法のまま使用すると、一般的な接続操作は次のようになります。

ユーザーが次の条件で、デフォルトのドメイン "acme.com"にある "hqserv"というデータベース・サービスに接続を確立しようとします。

ユーザー名 : scott

パスワード : XXXXX

サービス名 : hqserv

この場合、Net8は次のように処理します。

1. ローカル名構成ファイルが存在するかどうか確認する。

a. a. ファイルが存在する場合、Net8は "hqserv"がサービス名として定義されているかどうかを確認します。"hqserv"が存在する場合、Net8は指定された接続記述子を使用して接続を試みます。

b. ファイルが存在しない場合、Net8は次の命名方法を使用します。

2. ネーム・サーバーの検索を試行して Oracle Namesが使用中かどうかを確認する。Net8は、Preferred Names Serverがクライアント・プロファイル内で定義されているか、またはネーム・サーバー・リストが存在する場合はネーム・サーバーを検索します。

a. Net8がネーム・サーバーを検出したときは、サービス名を変換するかどうかをネーム・サーバーに問い合わせます。

b. Net8でネーム・サーバーが見つからなかったとき、またはそのような名前が存在しないことをネーム・サーバーが応答したときには、次の命名方法を使用します。

3. ホスト・ネーム・アダプタを使用して "hqserv"を変換します。"hqserv"がネットワーク上の任意のマシンのホスト名またはその別名と一致すると、グローバル・データベース名 "hqserv"で、そのマシン上のデータベースに接続します。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

5-8 Oracle Net8 管理者ガイド

5.2.1.2 命命命命名名名名方方方方法法法法のののの追追追追加加加加ままままたたたたはははは編編編編集集集集Oracle Net8 Assistantを使って命名方法の使用または順序を変更する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、ディレクトリ・ツリーで「Profile」アイコンをクリックする。

2. プルダウン・メニューから「Naming」を選択する。

3. 「Methods」タブをクリックする。

4. 使用可能な命名方法リストから選択済み命名方法リストに命名方法を移動して、使用する命名方法を指定する。

5. 選択済み命名方法リストで命名方法を上下に移動して、使用する命名方法の順序を指定する。

6. 構成を保存する。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-9

5.2.2 トレトレトレトレーーーース機ス機ス機ス機能能能能の構の構の構の構成成成成Oracle Net8 Assistantを使用すると、クライアント上でトレース機能を使用できます。トレースは、Net8の内部操作に関する情報を取得できる機能で、ネットワーク化された環境でのトラブルシューティングに役立ちます。この機能は、デフォルトでは使用禁止に設定されています。

図 5-3は、プロファイルでトレース機能を構成するために Oracle Net8 Assistantで使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

図図図図 5-3 Oracle Net8 Assistantププププロロロロフフフファァァァイイイイルルルル /トトトトレレレレーーーースススス

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

5-10 Oracle Net8 管理者ガイド

Oracle Net8 Assistantを使用してクライアントでトレースを構成する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、ディレクトリ・ツリーで「Profile」アイコンをクリックする。

2. プルダウン・メニューから「General」を選択する。

3. 「Tracing」タブをクリックする。

4. 「Client Information」セクションにあるプルダウン・メニューから「trace level」を選択する。クライアントまたはサーバー上のトレース・レベルを指定するには、次の値のうち 1つを選択できます。

■ OFF - トレース使用禁止

■ USER - ユーザーに適用できるトレース情報

■ ADMIN - データベース管理者に適用できるトレース情報

■ SUPPORT - オラクル社カスタマー・サポートに適用できるトレース情報

5. 「Client Information」セクションの「Trace Directory」フィールドに有効なディレクトリ名を入力して、クライアントまたはサーバー上で書き込まれるトレース・ファイルを保存するディレクトリを指定する。

6. 「Client Information」セクションの「Trace File」フィールドに有効なファイル名を入力して、クライアントまたはサーバー上のトレース・ファイル名を指定する。

7. 新しく作成されるトレース・ファイルに一意の識別子を付加する場合は、「Unique File Trace Name」チェックボックスをクリックする。

8. 構成を保存する。

注注注注意意意意 : Tracingタブの Server Informationフィールドは、サーバー上でネットワーク操作をトレースする場合だけ使用します。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-11

5.2.3 ロギロギロギロギンンンング機グ機グ機グ機能能能能の構の構の構の構成成成成Oracle Net8 Assistantを使用すると、クライアント上でロギング機能を構成できます。ロギングとは、ネットワーク・コンポーネントがエラーに関する情報を検出してログ・ファイルに付加するときのプロセスです。

図 5-4は、プロファイルでロギング機能を構成するために Oracle Net8 Assistantで使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

図図図図 5-4 Oracle Net8 Assistantププププロロロロフフフファァァァイイイイルルルル /ロロロロギギギギンンンンググググ

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

5-12 Oracle Net8 管理者ガイド

Oracle Net8 Assistantを使用してクライアントでロギングを構成する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、ディレクトリ・ツリーで Profileアイコンをクリックする。

2. プルダウン・メニューから「General」を選択する。

3. 「Logging」タブをクリックする。

4. 「Client Information」セクションの「Log Directory」フィールドに有効なディレクトリ名を入力して、クライアントまたはサーバー上で書き込まれるログ・ファイルを保存するディレクトリを指定する。

5. 「Client Information」セクションの「Log File」フィールドに有効なファイル名を入力して、クライアント上のログ・ファイル名を指定する。

6. 構成を保存する。

注注注注意意意意 : loggingタブの Server Informationフィールドは、サーバー上でネットワーク操作をロギングする場合だけ使用します。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-13

5.2.4 接続接続接続接続要要要要求の求の求の求のルルルルーテーテーテーティィィィングングングングクライアントから特定のプロセスに接続要求を送る方法(たとえば、「常に専用サーバー・プロセスを使用するように」など)を Generalタブから指定できます。

図 5-5は、プロファイルでルーティングを構成するために Oracle Net8 Assistantで使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

図図図図 5-5 Oracle Net8 Assistantププププロロロロフフフファァァァイイイイルルルル /ルルルルーーーーテテテティィィィンンンンググググ

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

5-14 Oracle Net8 管理者ガイド

Oracle Net8 Assistantを使用して、クライアントから接続要求を特定の経路で送る手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、ディレクトリ・ツリーで「Profile」をクリックする。

2. プルダウン・メニューから「General」を選択する。

3. 「Routing」タブをクリックする。

4. このクライアントの接続要求がすべて専用サーバーを使用するように指定するには、「Use Dedicated Server」チェックボックスをクリックする。

5. 「Use IPC Addresses for Client」チェックボックスをクリックすると、クライアントがローカル接続を試みるときに、常にプロセス間通信(IPC)アドレスを最初に使用します。

6. 「Use Source Route Addresses」チェックボックスをクリックすると、最初に Oracle Connection Managerを通じて接続要求が送られます。Oracle Connection Managerを通じて接続要求を送る方法についての詳細は、5.2.4「接続要求のルーティング」を参照してください。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-15

5.2.5 高度高度高度高度なななな Net8機機機機能の能の能の能の構構構構成成成成Oracle Net8 Assistantを使用して、次のような高度な Net8の機能を構成できます。

■ TNSタイムアウト値

■ 一意のクライアント識別子

■ シグナル処理

■ バンド外ブレーク

図 5-6は、プロファイルで高度な Net8の機能を構成するために Oracle Net8 Assistantで使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

5-16 Oracle Net8 管理者ガイド

図図図図 5-6 Oracle Net8 Assistantププププロロロロフフフファァァァイイイイルルルル /高高高高度度度度

5.2.5.1 TNSタタタタイイイイムムムムアアアアウウウウトトトト値値値値TNSタイムアウト値は、Net8のサーバー機能です。

5.2.5.2 一一一一意意意意ククククラララライイイイアアアアンンンントトトト識識識識別別別別子子子子のののの登登登登録録録録「Advanced」タブから、接続要求時にリスナーで一意のクライアント識別子を登録できます。「Client Registration ID」フィールドに 128文字までの長さの英数字文字列を入力して登録します。Net8で一意のクライアントの登録は、デフォルトで使用禁止に設定されています。

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Oracle Net8 Assistantを使用したプロファイルの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-17

5.2.5.3 シシシシググググナナナナルルルル処処処処理理理理ののののオオオオフフフフ切切切切替替替替ええええ「Advanced」タブから、UNIXシステムのシグナル処理をオフに切り替えられます。切替えは「Turn Off UNIX Signal Handling」チェックボックスをクリックして行います。Net8でシグナル処理は、デフォルトでオフに設定されています。

5.2.5.4 ババババンンンンドドドド外外外外ブブブブレレレレーーーーククククのののの使使使使用用用用禁禁禁禁止止止止「Advanced」タブから、バンド外ブレークを使用禁止にできます。使用禁止にするには、「Disable Out of Band Breaks」チェックボックスをクリックします。Net8でバンド外ブレークは、デフォルトで使用可能に設定されています。

5.2.6 セキセキセキセキュュュュリテリテリテリティィィィ機能機能機能機能のののの構成構成構成構成Oracle Security Serverまたは Advanced Networking Optionのいずれかで使用できるように、セキュリティ機能を使ってクライアントを構成する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、ディレクトリ・ツリーで「Profile」をクリックする。

2. プルダウン・メニューから「Oracle Security Server」または「Advanced Networking Options」のいずれかを選択する。

3. パラメータを適切に追加または編集する。

4. 構成を保存する。

Oracle Security Serverおよび Advanced Networking Optionのパラメータについての詳細は、付録 Bの「構成パラメータ」を参照してください。

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クライアントとしてのサーバーの構成

5-18 Oracle Net8 管理者ガイド

5.3 クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトとしとしとしとしててててのサのサのサのサーーーーバーバーバーバーのののの構成構成構成構成データベース・リンクを使用して他のサーバーに対する接続を初期化する場合、サーバーはクライアントとすべて同じの構成情報を要求します。これには、ローカル名構成ファイルおよびプロファイルの構成が含まれます。ほとんどの場合、サーバーに使用するプロファイルは、クライアントにも使用できます。

5.4 Oracle Net8 Assistantを使を使を使を使用用用用したしたしたしたササササービービービービスススス名の名の名の名の構構構構成成成成サービス名を追加または編集するため、およびサービス名に対応付けられた必要なネットワーク・アドレスとデータベース識別情報をはじめとするオプションの構成情報を指定するには、Oracle Net8 Assistantのローカル・サービス名編集機能を使用します。追加または変更した情報を保存する場合、Oracle Net8 Assistantは、ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)にこの情報を書き込みます。この情報は、プロファイル内に命名方法としてローカル命名(TNSNAMES)が指定されると使用されます。

図 5-7は、サービス名を構成するために Oracle Net8 Assistantで使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

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Oracle Net8 Assistantを使用したサービス名の構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-19

図図図図 5-7 Oracle Net8 Assistantササササーーーービビビビスススス名名名名ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトト

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Oracle Net8 Assistantを使用したサービス名の構成

5-20 Oracle Net8 管理者ガイド

5.4.1 サーサーサーサービビビビス名ス名ス名ス名のののの追加追加追加追加Oracle Net8 Assistantを使用してローカル・サービス名を追加する手順は、次のとおりです。

1. ディレクトリ・ツリーで「Service Names」フォルダにある「Oracle Net8 Assistant」をダブルクリックする。ローカル・サービス名が存在する場合、それらがディレクトリ・ツリーに表示されます。

2. 新しいサービス名を作成するには、「Edit」メニューから「Create」を選択するか、または「+」ボタンをクリックする。構成プロセス全般にわたって処理を案内する Service Name Wizardが表示されます。図 5-8は、Service Name Wizardで使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

3. 各サービス名ごとに次の情報を用意する。

■ アドレス情報 - これは、データベースと接続して交信するために使用するネットワーク・プロトコル、および各プロトコルに対する固有の情報で構成されます。たとえば、TCP/IPを使用していた場合、データベースが入っているコンピュータのホスト名と、データベース・リスナーのポート番号(これは通常、デフォルトでポート 1521に設定されています)が必要になります。プロトコルに対して固有のパラメータについての詳細は、ご使用のプラットフォーム用 Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

■ データベース識別情報 - これは、データベース・インスタンスのシステム識別子(SID)を示すプロトコル独自のキーワードで構成されます。

4. 構成を保存する。

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Oracle Net8 Assistantを使用したサービス名の構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-21

図図図図 5-8 Oracle Net8 Service Names Wizard

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Oracle Net8 Assistantを使用したサービス名の構成

5-22 Oracle Net8 管理者ガイド

5.4.2 サーサーサーサービビビビス名ス名ス名ス名のののの変更変更変更変更Oracle Net8 Assistantを使用してローカル・サービス名を変更する手順は、次のとおりです。

1. ディレクトリ・ツリーで「Service Names」フォルダにある「Oracle Net8 Assistant」をダブルクリックする。ローカル・サービス名が存在する場合は、ディレクトリ・ツリーに表示されます。

2. 「Service Names」フォルダーに表示されたサービス名のオブジェクトをクリックして、そのサービス名のパラメータを変更する。

3. 構成を保存する。

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Oracle Net8 Assistantを使用したサービス名の構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-23

5.4.3 高度高度高度高度ななななサーサーサーサービビビビス名ス名ス名ス名オオオオプシプシプシプショョョョンのンのンのンの構構構構成成成成次のオプション情報を構成することもできます。

■ グローバル・データベース名

■ セッション・データ・ユニット(SDU)サイズ

■ ソース・ルート・アドレス

5.4.3.1 ググググロロロローーーーババババルルルル・・・・デデデデーーーータタタタベベベベーーーースススス名名名名グローバル・データベース名は、データベース初期化パラメータ・ファイルに指定されているデータベース名とそのドメイン名です。ネットワーク上でグローバル・データベース名を使用してデータベースを参照する場合は、サービス名とともにそのグローバル・データベース名を指定する必要があります。

5.4.3.2 セセセセッッッッシシシショョョョンンンン・・・・デデデデーーーータタタタ・・・・ユユユユニニニニッッッットトトト((((SDU))))ササササイイイイズズズズネットワークを介して送信されるデータ・パケットの転送レートを最適化する場合、セッション・データ・ユニット(SDU)サイズを指定すると、パケットがネットワークを介して送信される状態でパフォーマンスを変更できます。セッション・データ・ユニットについての詳細は、3.4.5「セッション・データ・ユニット(SDU)サイズの調整によるデータ転送の最適化」を参照してください。

5.4.3.3 ソソソソーーーースススス・・・・ルルルルーーーートトトト・・・・アアアアドドドドレレレレススススOracle Connection Managerで提供される集中化またはネットワーク・アクセス制御、複数プロトコル・サポート機能のいずれかを使用する場合は、ソース・ルート・アドレスのサービス名を構成する必要があります。通常、次のように行います。

1. 第 1アドレスとして Connection Managerのリスニング・アドレス、および第 2アドレスとしてサーバーのリスニング・アドレスを構成する。

2. これらのアドレスに対して使用するソース・ルーティングを指定する。拡張拡張拡張拡張「Service Names」タブで指定できます。

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Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成

5-24 Oracle Net8 管理者ガイド

5.5 Oracle Namesをををを使使使使用す用す用す用するるるるためためためためののののクラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトの構の構の構の構成成成成Oracle Namesを使用するようにクライアントを構成するには、次の 3つのタスクを実行する必要があります。

1. 各クライアントが Oracle Namesを使って集中化された命名を使用するように構成されているかどうかを確認する。

2. 各クライアントがネットワーク上でネーム・サーバーを検出したことを確認する。

3. クライアント・キャッシュを開始する(オプション)。

5.5.1 集中集中集中集中化化化化されされされされたたたた命名命名命名命名をををを使用使用使用使用すすすするたるたるたるためめめめのクのクのクのクラララライアイアイアイアンンンントのトのトのトの構構構構成成成成命名方法として Oracle Namesを使用するようにクライアントを構成する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、ディレクトリ・ツリーで「Profile」アイコンをクリックする。

2. プルダウン・メニューから「Naming」を選択する。

3. 「Methods」タブをクリックする。

4. 選択済み命名方法のフィールドに「ONAMES」がリストされているかどうか確認する。リストに表示されていない場合は、使用可能な命名方法のリストから選択済み命名方法のフィールドに、「ONAMES」を移動します。

5. クライアントが Oracle Namesを使用する方法に関してその他の作業環境を指定するには、「Oracle Names」タブをクリックする。図 5-9は、Oracle Net8 Assistantの Oracle Namesタブを示したものです。このタブで、次の機能を構成できます。

a. デフォルト・ドメイン - クライアントが最も頻繁にネーム・サーバーに対して要求するドメイン名を示します。デフォルト・ドメインが設定されると、Oracle Names要求ですべての未修飾の名前に対してこの名前が自動的に追加されます。Net8では、デフォルト・ドメインがデフォルトで NULLに設定されています。

b. 最大待機時間 - 別のネーム・サーバーに対して要求を送り直す前に、クライアントがネーム・サーバーからの応答を待つ時間を指定します。Net8は、デフォルト設定で 15秒間(オペレーティング・システムによる)待機します。

c. ネーム・サーバーごとの反復回数 - 操作が失敗となる前に、クライアントがネーム・サーバーのリストを通じて反復を試みる回数を指定します。デフォルトの設定で、Net8は操作が失敗になる前にネーム・サーバーのリストを 1回反復します。

注注注注意意意意 : 以前の SQL*Netリリースでは、デフォルト・ドメインがデフォルトで ".world"に設定されていました。このため ".world"ドメインが、あらゆるサービス名に追加されていました。Net8でこの機能を存続させる場合は、デフォルト設定を ".world"ドメインに変更する必要があります。

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Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-25

d. 最大オープン接続数 - Oracle Namesクライアントが一度にオープンできる接続数を指定します。デフォルト設定で、Net8では、クライアントを一度に 10接続までオープンできます。このデフォルト値は、ほとんどの状況で十分な数です。

e. 初期事前割当て要求数 - クライアントのメッセージ・プール内に事前割当てできる初期メッセージ数です。これらのメッセージは、ネーム・サーバーにこれから要求を行うために使用できます。デフォルトの設定で、Net8はプールに 10メッセージを割り当てます。このデフォルト値は、ほとんどの状況で十分な数です。

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Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成

5-26 Oracle Net8 管理者ガイド

図図図図 5-9 Oracle Net8 Assistantププププロロロロフフフファァァァイイイイルルルル /命命命命名名名名のののの Oracle Namesタタタタブブブブ

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Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成

ネットワーク・クライアントの構成 5-27

5.5.2 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワーククククのネのネのネのネーーーーム・ム・ム・ム・ササササーバーバーバーバーーーーの検の検の検の検出出出出ネットワーク上のネーム・サーバーを検出するには、Oracle Net8 Assistantを使用します。

1. Oracle Net8 Assistantから、「Oracle Names Server」フォルダをクリックする。

2. 「Tools」メニューから、「Discover Oracle Names Server」を選択する。ネットワーク上のネーム・サーバーが自動的に検出され、早く応答した順に順位付けされます。この結果をもとにネーム・サーバー・リストが生成されます。

3. 検出プロセスがネットワーク上にあるネーム・サーバーの検索に失敗すると、ダイアログ・ボックスが表示され、すでに知っている任意のネーム・サーバーのアドレスを入力するように要求されます。

5.5.2.1 検検検検出出出出ププププロロロロセセセセススススのののの処処処処理理理理ネットワーク上のネーム・サーバーを検出するために、Oracle Namesは次の項目を参照します。

■ Preferred Names Server - これは、プロファイルにアドレスが定義されているネーム・サーバーです。ネットワークに SQL*Netと Oracle Namesの以前のリリースで構成されたクライアントが含まれている場合、おそらくプロファイルにはこのパラメータがすでに存在しています。

■ ネーム・サーバー・リスト - このリストは、REORDER_NSコマンドが以前に実行された場合、またはファイルが別のソースからコピーされた場合に作成されます。

注注注注意意意意 : Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)からREORDER_NSコマンドを発行することによっても、検出プロセスを開始できます。詳細は、付録の「Net8は、各ネットワーキング・コンポーネントを制御できるユーティリティを提供します。ここでは、リスナーおよびOracle Names、Oracle Connection Managerの各制御ユーティリティについて説明します。また、前提条件またはパスワード、構文または引数の規則、使用上の注意、それらを適用するときに役に立つ例など、各ユーティリティで使用できるコマンドを示します。」の A.2「Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)」で REORDER_NSを参照してください。

注注注注意意意意 : プロファイル内の Preferred Names Serverのアドレスは、検出プロセスのネーム・サーバー・リストで上書きされます。すでにネーム・サーバー・リストが生成されている場合、プロファイル内の Preferred Names Serverのアドレスはコメント行にするか、または削除してください。

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Oracle Namesを使用するためのクライアントの構成

5-28 Oracle Net8 管理者ガイド

■ 予約済みネーム・サーバー -予約済みネーム・サーバーとは、デフォルトで予約されているアドレスでリスニングするネーム・サーバーのことです。ネーム・サーバーは、TCP/IPを起動するとデフォルト設定でポート 1575でリスニングします。DNS、NIS、または中央でメンテナンスされる TCP/IPホスト・ファイルなど、IPアドレス変換メカニズムを通じて、ホスト名から次の名前の 1つ 、oranamesrvr0、oranamesrvr1、oranamesrvr2、oranamesrvr3、oranamesrvr4 に別名を作成する場合、そのネーム・サーバーは予約済みとなります。

ネーム・サーバーが見つかると、次に Oracle Names制御ユーティリティは、ローカル領域内の全ネーム・サーバーに対して問合せを送ります。次に制御ユーティリティは、検出された各ネーム・サーバーに対して 'ping'を送り、それぞれ応答に要する時間を判断します。制御ユーティリティは、応答時間の昇順にネーム・サーバーのリストをソートし、ソートされた名前とアドレスのリストからネーム・サーバー・リスト・ファイルを作成するか、または既存のネーム・サーバー・リスト・ファイルを置換します。

5.5.3 クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトト・キ・キ・キ・キャャャャッシッシッシッシュュュュ・デ・デ・デ・デーーーーモンモンモンモン・・・・プロプロプロプロセセセセススススOracle Namesバージョン 8には、大多数のプラットフォームでクライアントがネーム・サーバーから取り出した情報をクライアントのローカル・キャッシュ内に格納できるクライアント・キャッシュ・デーモン・プロセスがあります。クライアントが後続の接続要求を行う場合は常に、アドレス情報についてクライアントのローカル・キャッシュを最初にチェックします。情報が格納され、その情報に対して指定された生存時間(TTL)を超えていない場合、クライアントはその情報を使用してサーバーに接続します。このようにして、通常ネーム・サーバーに対して再問合せを行う時間を節約します。

ネーム・サーバーが使用できない場合は、ローカル・クライアント側のキャッシュが特に役立ちます。この場合、ローカル・クライアント側のキャッシュには、最近アクセスしたサービスの現行リストが保持されています。

5.5.3.1 ククククラララライイイイアアアアンンンントトトト・・・・キキキキャャャャッッッッシシシシュュュュ・・・・デデデデーーーーモモモモンンンン・・・・ププププロロロロセセセセススススのののの起起起起動動動動クライアント・キャッシュを起動するには、Oracle Names制御ユーティリティからSTART_CLIENT_CACHEコマンドを発行します。

START_CLIENT_CACHEコマンドについての詳細は、付録 A.2の「Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)」を参照してください。

注注注注意意意意 : すべてのプラットフォームでクライアント側のキャッシュがサポートされているわけではありません。詳細は、ご使用のプラットフォーム対応のマニュアルを参照してください。

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Oracle Names 6-1

6Oracle Names

Oracle Namesは、グローバルなクライアント /サーバー・コンピューティング・ネットワークを簡単に設定、管理できるように開発された Oracle環境用分散ネーム・サービスです。

この章では、Oracle Namesバージョン 8で使用できる機能について説明します。Oracle Net8 Assistantを使用して Oracle Namesを構成、制御する手順の概要についても説明します。

この章には、次のセクションがあります。

■ 6.1「Oracle Namesの機能」

■ 6.2「Oracle Namesの処理」

■ 6.3「Oracle Namesと Oracle Net8 Assistantの使用」

■ 6.4「ネーム・サーバーの構成」

■ 6.5「ネーム・サーバーの起動」

■ 6.6「ネーム・サーバーへのサービス名のロード」

■ 6.7「ネーム・サーバー情報を格納するデータベースの作成」

■ 6.8「ネットワーク・コンポーネントの編成と命名」

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Oracle Namesの機能

6-2 Oracle Net8 管理者ガイド

6.1 Oracle Namesのののの機機機機能能能能Oracle Namesは、ネーム・サーバーを設定し、メンテナンスします。ネーム・サーバーとは、ネットワーク上のすべてのサービスに関するアドレスを格納し、接続を行うクライアントがそのアドレスを使用できるようにするディレクトリ・サービスに似た機能を果たす統合システムです。

電話番号を検索するためにディレクトリ支援を使用する電話発信者のように、Oracle Namesを使用して構成されたクライアントは、ネーム・サーバーに対して接続要求の参照を行います。ネーム・サーバーは、クライアントから示されたサービス名をネットワーク・アドレスに変換しようとします。ネーム・サーバーは、ネットワーク・アドレスを検出すると、その情報をクライアントに戻します。こうしてクライアントはサービスに接続するためにそのアドレスを使用できます。

図 6-1は、クライアントとサーバー間の接続の確立を支援する Oracle Namesの働きを示したものです。

図図図図 6-1 Oracle Names

6.1.1 Oracle Namesをををを使用使用使用使用すすすする理る理る理る理由由由由Oracle Namesには、サービス名とアドレスを各クライアントで個別に設定およびメンテナンスしなければならないファイル・ベースまたは ’ローカル ’命名の変換方法に代わるものです。この情報を中央で管理してメンテナンスすることにより、Oracle Namesはサービスの追加または再配置に関連する作業量を削減します。

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Oracle Namesの処理

Oracle Names 6-3

6.2 Oracle Namesのののの処処処処理理理理ネーム・サーバーは、Net8がインストールされているあらゆるノード上で構成、起動できます。Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)または Oracle Net8 Assistantを使用して、サービス名と別名、および Oracle Namesとともに使用する関連値を定義できます。また、ネットワーク・リスナーを構成して、ネーム・サーバーとともにそのサービスを自動的に登録することもできます。サービスが起動(または停止)されると、リスナーは適切なネーム・サーバーに接続記述子とサービス名を動的に登録(または登録解除)します。

6.2.1 継続継続継続継続レレレレプリプリプリプリケケケケーシーシーシーショョョョンとンとンとンとササササービービービービスススス名の名の名の名のデデデデータータータータベベベベースースースース領領領領域域域域Oracle Namesは、異なるモードの登録データ格納サービスもサポートします。全サービスが動的に登録されている比較的小規模なワークグループ環境では、管理者が個々のネーム・サーバーすべてに対しデータを継続的にレプリケートするネーム・サーバーを構成できます。ネットワーク・リスナーが新しいサービスを登録すると、そのサービスに関する情報が管理リージョン内のその他のネーム・サーバーに即座に渡されます。

一方、大規模な環境を管理する場合は、ある単一の Oracleデータベース内に登録データを格納することが望まれます。リポジトリとして Oracleデータベースを使用するようにネーム・サーバーが構成されていると、すべてのサービス登録(静的、動的の両方とも)がそのデータベースに書き込まれます。管理リージョン内にある所定の各ネーム・サーバーは、更新された登録に関して定期的にそのデータベースをポーリングします。この方法によって、所定のリージョン内にある全ネーム・サーバーに新しい登録が適切な時期に伝達されます。同時に、ネーム・サーバー同士が直接交信する必要性がなくなり、高い信頼性が確保されます。

6.2.2 単一単一単一単一リリリリージージージージョョョョンとンとンとンと複複複複数リ数リ数リ数リーーーージョジョジョジョンンンンOracle Namesは、1つ以上の管理リージョンをサポートできます。管理リージョンは、共通のサービス・レジストリを共有するネーム・サーバーの集まりです。リージョン内の全ネーム・サーバー間にある継続レプリケーションを通じるか、または共通の Oracleデータベース(リージョン・データベースとも呼ばれます)との間で書込み /読込みを行うことによって、リージョンを管理します。

複数のデータ・センターと多数の Oracleインスタンスが存在する大規模な企業環境では、複数管理リージョンの利用が選択されています。そうすることにより、各データ・センターは、そのセンター自体の環境でサービスを独自に定義、管理できます。また、すべてのサービス・アドレスは、環境内の全クライアントに対して継続的に使用可能となります。ネーム・サーバーは、外部の管理リージョンにあるクライアントから適切なネーム・サーバーに対して、ネーム変換要求を透過的に送ります。

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Oracle Namesの処理

6-4 Oracle Net8 管理者ガイド

6.2.3 ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーにににに格納格納格納格納さささされるれるれるれるデデデデータータータータ表 6–1は、ネーム・サーバーに格納されるデータの種類を示すものです。

表表表表 6–1 Oracle Names にににに格格格格納納納納さささされれれれるるるるデデデデーーーータタタタ

デデデデーーーータタタタ 説説説説明明明明

その他のネーム・サーバーの名前とアドレス

ネーム・サーバーには、同一リージョン内にあるその他のネーム・サーバーすべての名前とアドレスが格納されます。ネットワーク内に複数のリージョンが存在する場合、ネーム・サーバーには、ルート・リージョンとその直属の各サブリージョンに存在する 1つ以上のネーム・サーバーの名前とアドレスが格納されます。

サービス名 ネーム・サーバーには、データベース・サービスの名前とアドレスが格納されます。また、非 Oracleデータベースと Oracle RDBデータベースへのゲートウェイも格納されます。

データベース・リンク データベース・アドレスが登録されると、その名前はグローバル・データベース・リンクとして使用できます。デフォルトの設定で、グローバル・データベース・リンクには現在のユーザー名とパスワードが使用され、すべてのユーザーがグローバル・データベース・リンクを使用できます。個々のユーザーが作成したプライベート /パブリック・データベース・リンクで、これらのグローバル・データベース・リンクを補うことができます。プライベート・データベース・リンクおよびパブリック・データベース・リンクについての詳細は、『Oracle8 Server分散システム』を参照してください。

別名 ネーム・サーバーには、定義済みのデータベース・サービスまたはデータベース・リンクに対して、別名または代わりのサービス名が格納されます。

Oracle Connection Manager ネーム・サーバーには、ネットワーク上の全接続マネージャの名前とリスニング・アドレスが格納されます。

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Oracle Namesと Oracle Net8 Assistantの使用

Oracle Names 6-5

6.3 Oracle Namesとととと Oracle Net8 Assistantのののの使用使用使用使用ネーム・サーバーを構成し、制御するには、Oracle Net8 Assistantを使用します。

図 6-2は、Oracle Net8 Assistantを使用してネーム・サーバーを管理するグラフィカル・ユーザー・インタフェースを示したものです。

図図図図 6-2 ネネネネーーーームムムム・・・・ササササーーーーババババーーーー・・・・ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトト

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ネーム・サーバーの構成

6-6 Oracle Net8 管理者ガイド

6.4 ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーのののの構成構成構成構成Oracle Net8 Assistantを使用してネーム・サーバーを構成する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、ディレクトリ・ツリーで「Oracle Names Server」フォルダをダブルクリックする。

2. 新しいネーム・サーバーを起動するには、「Edit」メニューから「Create」を選択するか、または「+」ボタンをクリックする。構成プロセス全般にわたる処理を案内するOracle Names Server Wizardが表示されます。

作業環境は、Oracle Names構成ファイル(NAMES.ORA)に保存されます。Oracle Names構成ファイルに使用可能な全パラメータを網羅したリストについては、付録 B「構成パラメータ」の「Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)」の項を参照してください。

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ネーム・サーバーの起動

Oracle Names 6-7

6.5 ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーのののの起動起動起動起動Oracle Net8 Assistantを使用してネーム・サーバーを起動する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantを起動する。

2. ディレクトリ・ツリーで「Oracle Names Server」フォルダをダブルクリックする。

3. 新しいネーム・サーバーを起動するには、「Edit」メニューから「Create」を選択するか、または「+」ボタンをクリックする。

4. プルダウン・メニューから「Manage Server」を選択する。

5. 「Control」タブを選択する。

6. 「Server Operations」フィールドで「Start」ラジオ・ボタンを押す。

7. 「Apply」を押す。

図 6-3は、「Manage Server」プルダウン・オプションからの「Control」タブを示したものです。

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ネーム・サーバーの起動

6-8 Oracle Net8 管理者ガイド

図図図図 6-3 Oracle Net8 Assistantのののの「「「「Manage Server」」」」ププププルルルルダダダダウウウウンンンン・・・・オオオオププププシシシショョョョンンンンかかかかららららのののの「「「「Control」」」」タタタタブブブブ

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ネーム・サーバーへのサービス名のロード

Oracle Names 6-9

6.6 ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバーへへへへのサのサのサのサーーーービスビスビスビス名名名名のロのロのロのローーーードドドドローカル名構成ファイルからネーム・サーバーに情報をロードする手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantから、「Oracle Names Server」フォルダをクリックする。

2. 親リージョンでネーム・サーバーのオブジェクトを選択する。

3. プルダウン・メニューから「Manage Data」を選択する。

4. 「Service Names」タブを選択する。

5. 「Load Service Names from TNSNAMES.ORA File」セクションに、現在のマスター・ローカル名構成ファイルのパスを入力する。

6. 「Execute」を押す。

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ネーム・サーバー情報を格納するデータベースの作成

6-10 Oracle Net8 管理者ガイド

6.7 ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバー情情情情報を報を報を報を格格格格納す納す納す納するるるるデーデーデーデータタタタベーベーベーベーススススの作の作の作の作成成成成ネーム・サーバー情報をデータベースに格納することに決めた場合は、リージョンに対してデータベースを作成する必要があります。このデータベースを作成する手順は、次のとおりです。

1. Server Managerを使用して、リージョンの情報リポジトリとして使用する予定の Oracleデータベースにログオンする。ログオンするときは、ネーム・サーバーがそのデータベースに接続するときに使うアカウントを使用します。この場合、表を作成できる権限があるアカウントでログオンしなければならないことに注意してください。

2. Oracle Namesバージョン 8で提供されている "namesini.sql"を実行する。このスクリプトによって、Oracle Namesが情報を格納するために必要な表が作成されます。

3. 新しいネーム・サーバーを起動するには、「Edit」メニューから「Create」を選択するか、または「+」ボタンをクリックして、デフォルトの名前とリスニング・アドレスでネーム・サーバーを構成します。

4. プルダウン・メニューから「Configure Server」を選択して、リージョン・データベース情報を追加または編集する。

5. ネーム・サーバーを起動する。

6.7.0.1 委委委委任任任任リリリリーーーージジジジョョョョンンンンへへへへののののデデデデーーーータタタタベベベベーーーーススススのののの作作作作成成成成ネーム・サーバー情報を格納するデータベースを委任リージョンに作成する手順は、次のとおりです。

1. 単一リージョンを作成していたか、またはルート・リージョンを作成していたかに応じてデータベースを作成する。

2. ネーム・サーバーに認可権限があるドメインのリストを指定する。次の手順で指定します。

a. Oracle Net8 Assistantから「Oracle Names Server」フォルダをクリックする。

b. プルダウン・メニューから「Configure Server」を選択する。

c. 「Domains」タブを選択する。

d. ネーム・サーバーに認可権限があるドメインに関する情報を入力する。

3. ルート・リージョン内にある 1つのネーム・サーバーの名前とアドレスを委任リージョン内のネーム・サーバーに指定する。次の手順で指定します。

a. Oracle Net8 Assistantの「Oracle Names Server」コンポーネントのプルダウン・メニューから「Manage Data」を選択する。

b. 「Topology」タブを選択する。

c. 「Domain Hint」ラジオ・ボタンをクリックする。

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ネーム・サーバー情報を格納するデータベースの作成

Oracle Names 6-11

d. 「Topology」フィールド領域でルート・リージョン内にネーム・サーバーの判っているインスタンス名とアドレスを 1つ入力する。

e. 「Execute」を押す。

4. 委任サブリージョンとして新しいリージョンを定義する。次の手順で指定します。

a. Oracle Net8 Assistantから「Oracle Names Server」フォルダをクリックする。

b. 親リージョンでネーム・サーバーのオブジェクトを選択する。

c. プルダウン・メニューから「Manage Data」を選択する。

d. 「Topology」タブを選択する。

e. 「Delegate Domain」ラジオ・ボタンをクリックする。

f. 「Topology」フィールド領域で委任リージョン内にネーム・サーバーの判っているインスタンス名とアドレスを 1つ入力します。

g. 「Execute」を押す。

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ネットワーク・コンポーネントの編成と命名

6-12 Oracle Net8 管理者ガイド

6.8 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・コ・コ・コ・コンンンンポーポーポーポーネネネネントントントントのののの編成編成編成編成とととと命名命名命名命名Oracle Namesを使用する場合、ネットワーク化された環境にあるデータベースなどのオブジェクトには、ネットワーク内で名前が重複しないような方法で命名する必要があります。ネットワーク内のオブジェクトを命名する基本モデルは 2つあります。

■ シングル・ドメイン・モデル

■ 階層命名モデル

6.8.1 シンシンシンシンググググル・ル・ル・ル・ドドドドメイメイメイメインンンン・モ・モ・モ・モデデデデルルルルネットワークが小規模で名前の重複がない場合は、シングル・ドメイン命名モデルを使用すると有効です。図 6-4は、単一のドメイン名 ".WORLD"を使用する一般的なフラット命名構造を示したものです。

図図図図 6-4 シシシシンンンンググググルルルル・・・・ドドドドメメメメイイイインンンン命命命命名名名名モモモモデデデデルルルル

この環境では、データベース・サービス名に拡張子 ".WORLD"が自動的に付けられます(たとえば、PROD.WORLD、FLIGHTS.WORLDなど)。

6.8.2 階層階層階層階層命命命命名モ名モ名モ名モデデデデルルルル階層命名モデルは、名前を階層構造に分割して、ネットワークの規模拡張に備えたり、名前の独立性を高めることができます。このタイプの命名モデルでは、異なるドメインに同じ名前の複数のデータベースをもつネットワークを実現できます。図 6-5は、(ROOT)ドメイン、ACMEドメイン、US.ACMEドメイン、EUROPE.ACMEドメイン、ROW.ACME(Rest of World)ドメインで構成されるドメインの階層構造を示したものです。

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ネットワーク・コンポーネントの編成と命名

Oracle Names 6-13

図図図図 6-5 階階階階層層層層命命命命名名名名モモモモデデデデルルルル

図 6-5で、WEATHERと HISTORYの両方は繰り返されますが、グローバル名は一意なものです(すなわち、HISTORY.ROW.ACMEと HISTORY.EUROPE.ACME)。

6.8.2.1 ドドドドメメメメイイイインンンンドメインは、マシンとネットワーク・サービスの論理グループです。各ドメインの中では、すべての名前が一意でなければなりません。ただし、異なるドメイン間では名前が重複してもかまいません。

ネットワーク・ドメインは、階層的なものであるという点で、多くのオペレーティング・システムで使用されているファイル・ディレクトリに似ています。ただし、ファイル・システムと違い、ネットワーク・ドメインはデータベースの物理的配置またはネットワーク内の他のオブジェクトに対応している場合としていない場合があります。ネットワーク・ドメインは、ネーム・スペースの矛盾を防ぐために開発されたネーム・スペースにすぎません。

注意 : Oracleのネットワークのドメインは似ているように見えますが、Domain Name Service(DNS)のネーム・スペースとは完全に独立しています。便宜的に、Oracleネットワーク内に DNSの規約を反映するように選択できます。

6.8.2.2 デデデデフフフフォォォォルルルルトトトト・・・・ドドドドメメメメイイイインンンンデフォルト・ドメインは、クライアントの名前要求の大半を処理するドメインです。通常、これはクライアントが存在するドメインですが、クライアントが頻繁にサービスを要求する別のドメインを指定することもできます。クライアントがデフォルト・ドメイン内のネット

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ネットワーク・コンポーネントの編成と命名

6-14 Oracle Net8 管理者ガイド

ワーク・サービスを要求するときは、サービスの単純な未修飾名を使用して、つまりドメイン名を指定しないでサービスを要求できます。文字 "."を含まない名前をユーザーが要求すると、要求したデータベース・サービス名またはデータベース・リンク名に、デフォルト・ドメイン名が自動的に追加されます。

図 6-6は、EUROPE.ACME.COMというデフォルト・ドメイン名をもつクライアントを示したものです。 クライアントがサービス名 "WINE"を要求すると、デフォルト・ドメイン名"EUROPE.ACME.COM"が要求された名前に付加されて、その名前は"WINE.EUROPE.ACME.COM"になります。

図図図図 6-6 デデデデフフフフォォォォルルルルトトトト・・・・ドドドドメメメメイイイインンンン

ドメイン名についての詳細は、『Oracle8 Server の概念』を参照してください。.

6.8.2.3 複複複複数数数数ののののドドドドメメメメイイイインンンン複数のドメインは、一連の親子関係で、ルート・ドメイン(階層内の最高レベルのドメイン)に階層的に関連付けられています。たとえば、ルートの下にはいくつかのドメインがあり、その 1つを COMと呼びます。COMドメインの下にはいくつかのドメインがあり、その1つを ACMEと呼びます。ACMEドメインの下には、いくつかのドメイン(USや EUROPEなど)があります。

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ネットワーク・コンポーネントの編成と命名

Oracle Names 6-15

6.8.2.4 一一一一貫貫貫貫性性性性ののののああああるるるるドドドドメメメメイイイインンンン名名名名のののの使使使使用用用用SQL*Netと Oracle Namesの旧リリースでは、ドメインを 1つしか持たないネットワークは、デフォルトで ".world"と呼ばれていました。これは Net8と Oracle Namesバージョン 8の要件ではありませんが、旧リリースからのデータベースをすべて改名することを避け、後続互換性を維持するために同じ規約を保つことができます。

6.8.3 管理管理管理管理責責責責任を任を任を任を分分分分散す散す散す散するるるるリーリーリーリージジジジョンョンョンョンのののの使用使用使用使用大半のネットワークには、1つの管理中心点、すなわち、1つの管理リージョンがあります。リージョンは、ネーム・サーバーの集団を定義する管理ネーム・スペースです。リージョンは、管理責任を分担するために使用されます。

Oracle Namesを使用し、ネットワークが大規模または地理的に広く分散している場合は、いくつかのネットワーク管理点をもつように選択できます。たとえば、企業全体のネットワークにアメリカとヨーロッパの両方が含まれている場合、ローカルに構築されているネットワークに関する管理上の決定を行う場合があります。

管理リージョンを委任するには、それぞれの管理リージョンが 1つ以上の異なるドメインを制御する必要があるので、階層命名モデルの適用が必要です。

6.8.3.1 複複複複数数数数リリリリーーーージジジジョョョョンンンン・・・・ネネネネッッッットトトトワワワワーーーーククククのののの編編編編成成成成方方方方法法法法複数の管理リージョンをもつネットワークには、1つのルート管理リージョンと 1つ以上の委任管理リージョンが必要です。

ルート管理リージョンルート管理リージョンルート管理リージョンルート管理リージョン階層の最上位にあるドメインをルート・ドメインといいます。同様に、ルート・ドメインを囲む管理リージョンをルート管理リージョンといいます。ルートは、命名モデルと管理モデルの基準点となります。ルート管理リージョンは、階層命名構造内のすべての委任管理リージョン間の共通スレッドを提供します。ルート管理リージョンには次のコンポーネントが必要です。

■ ルート・リージョン内のネーム・サーバー

■ このリージョン内で要件が管理されるときのドメイン。ルート・ドメインが必ず含まれ、他のドメインが含まれる場合もあります。

■ 委任管理リージョンのネーム・サーバー - ルートの直属の子リージョンの役割を果たす代替リージョン内のドメインとネーム・サーバーのアドレス。

■ ルート・リージョンのデータ定義 - ルート管理リージョンに関連するすべてのデータベース・サービス名およびデータベース・リンク、別名。

委任管理リージョン委任管理リージョン委任管理リージョン委任管理リージョン管理リージョンは、命名モデルの階層の最高位から命名モデルのその他の下位ドメインに至るまで委任できます。たとえば、ドメイン数が 10の命名モデルでは、1~ 10の管理リージョンで構成できます。

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ネットワーク・コンポーネントの編成と命名

6-16 Oracle Net8 管理者ガイド

ルート以外の管理リージョンはすべて、階層構造内でルートと直接または間接的に連結している委任リージョンです。図 6-7は、6つのドメインと 3つの管理リージョンをもつネットワークで、すなわち、ROOTと 2つの委任リージョン(DR1、DR2)を示したものです。

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ネットワーク・コンポーネントの編成と命名

Oracle Names 6-17

図図図図 6-7 委委委委任任任任管管管管理理理理リリリリーーーージジジジョョョョンンンン

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ネットワーク・コンポーネントの編成と命名

6-18 Oracle Net8 管理者ガイド

ルートの下の委任管理リージョンルートの下の委任管理リージョンルートの下の委任管理リージョンルートの下の委任管理リージョンルートの下の管理リージョンはすべて委任管理リージョンです。それぞれの委任管理リージョンは、次のデータを持っていなければなりません。

■ リージョン内のすべてのネーム・サーバーとドメイン

■ この管理リージョンの子リージョン内のドメインとネーム・サーバーのアドレス

■ ルート・リージョン内のネーム・サーバーのアドレス。このデータによって、委任リージョン内のネーム・サーバーが(ルート・リージョンを介して)他のリージョンと交信することができます。

■ データ定義 - このローカル(委任)管理リージョン内のすべてのドメインに対するすべてのデータベース・サービス名およびデータベース・リンク、別名。

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Oracle Connection Manager 7-1

7Oracle Connection Manager

Oracle Connection Managerには、接続集中化を実現するネットワーキング・サービスおよびネットワーク・アクセス制御、マルチプロトコル接続など多目的な機能があります。これらは Oracle8 Enterprise Editionだけに用意されています。

この章では、Oracle Connection Managerで使用できる機能について説明します。インストレーション上の注意と構成手順についての概要も説明します。

この章には、次のセクションがあります。

■ 7.1「Oracle Connection Managerの機能」

■ 7.2「Oracle Connection Managerの処理」

■ 7.3「Oracle Connection Managerの構成」

■ 7.4「Oracle Connection Managerの起動」

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Oracle Connection Managerの機能

7-2 Oracle Net8 管理者ガイド

7.1 Oracle Connection Managerのののの機機機機能能能能Oracle Connection Managerは、Oracle8 Enterprise Editionに用意されている新しいアプリケーションです。このアプリケーションによって、次の機能に対するサポートが提供されます。

■ 「接続集中化」

■ 「ネットワーク・アクセス制御」

■ 「複数プロトコル・サポート」

7.1.1 接続接続接続接続集集集集中化中化中化中化Oracle Connection Managerでは、マルチスレッド・サーバー接続先への単一トランスポート接続を通じて複数の論理クライアント・セッションを多重化または集中化する Net8の機能が利用できます。Oracle Connection Managerの接続集中化機能を通じて、この機能が実現されます。

集中化では、サーバーが着信要求に使用する接続とポイントの数を少なくすることにより、2つのプロセス間で複数の接続をメンテナンスするために必要なリソースを削減します。このため、サーバーが処理できるセッションの総数を増加できます。複数の Connection Managerを使用して、数千のユーザーを同時にサーバーに接続できます。

図 7-1は、集中化の機能を示したものです。

図図図図 7-1 Oracle Connection Managerにににによよよよるるるる集集集集中中中中化化化化

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Oracle Connection Managerの機能

Oracle Connection Manager 7-3

7.1.2 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・ア・ア・ア・アククククセスセスセスセス制制制制御御御御Oracle Connection Managerには、TCP/IP環境で指定されたサーバーへのクライアント・アクセスを制御するときに使用できる機能も含まれています。次の基準に基づいて、サーバーへの特定のクライアント・アクセスを可能にするか、または制限するフィルタリング・ルールを設定できます。

■ クライアントのソース・ホスト名または IPアドレス

■ サーバーの接続先ホスト名または IPアドレス

■ 接続先データベース・サーバー識別子

7.1.3 複数複数複数複数ププププロトロトロトロトココココル・ル・ル・ル・ササササポーポーポーポートトトトOracle Connection Managerには、異なるネットワーク・プロトコルをもつクライアントとサーバーが相互に通信できるようにする複数プロトコルのサポートがあります。この機能は、SQL*Netバージョン 2 Oracle MultiProtocol Interchangeですでに実現している機能を置換したものです。

Net8は、インストールおよび、サポートが可能な大半のネットワーク・プロトコル・スタック間を行き来できます。実際に、サポートされるネットワーク・プロトコル数の制限は、特定のノードのハードウェアおよびメモリ、オペレーティング・システムに課されている制限だけです。

図 7-2は、SPX/IPXネットワーク内のクライアントが Oracle Connection Managerを通じてTCP/IPトランスポート上のサーバーにセッションを送る方法を示したものです。

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Oracle Connection Managerの機能

7-4 Oracle Net8 管理者ガイド

図図図図 7-2 Oracle Connection Managerをををを通通通通じじじじたたたたママママルルルルチチチチププププロロロロトトトトココココルルルル・・・・ササササポポポポーーーートトトト

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Oracle Connection Managerの処理

Oracle Connection Manager 7-5

7.2 Oracle Connection Managerのののの処処処処理理理理Oracle Connection Managerは、クライアント接続要求をその次のホップに送るか、または直接サーバーに送るかという処理を行うルーター役割を果たします。Connection Managerを通じて接続要求を送るクライアントは、Connection Managerで構成される接続集中化またはネットワーク・アクセス制御、マルチプロトコル・サポートの機能を利用できます。

7.2.1 Connection ManagerののののププププロセロセロセロセススススOracle Connection Managerに関連するプロセスは主に 3つあります。

■ CMGW

■ CMADM

■ CMCTL

7.2.1.1 CMGWCMGWは、Connection Managerのハブとして機能するゲートウェイ・プロセスです。このプロセスは、次の役割を担います。

■ Connection Manager Administrationプロセスに登録する

■ SQL*Net 2.xまたは NET 8.x接続要求の着信をリスニングする - デフォルト設定で、ポート 1600でリスニング

■ クライアントのリスナーに接続要求を開始する

■ クライアントとサーバー間のデータを中継する

■ CMCTLにより開始された要求に応答する

7.2.1.2 CMADMCMADMは、Connection Managerの管理上の問題点すべてに対して責任を果たすマルチスレッド・プロセスです。CMADMの主要な機能は、SQL*Net 2.xと NET 8.xクライアントのOracle Namesサーバーでアドレス情報をメンテナンスすることです。その他の役割は、次のとおりです。

■ CMGW登録を処理する

■ ローカル Oracle Namesサーバーを検索する

■ 1つ以上のデータベース・インスタンスで機能する全リスナーを識別する

注注注注意意意意 : デスクトップ・プラットフォームで実行する場合は、CMGW80および CMADM80、CMCTL80です。

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Oracle Connection Managerの処理

7-6 Oracle Net8 管理者ガイド

■ CMGWとリスナーに関するアドレス情報を登録する

■ ネットワーク内の変更とネーム・サーバーの更新を監視する

■ CMCTLにより開始された要求に応答する

CMGWと CMADM間の交信は、プロセス間通信を介して行われます。Connection Managerは、使用可能なサービスのネーム・サーバーのキャッシュを更新するために、定期的にネーム・サーバーに交信します。

7.2.1.3 CMCTLCMCTLは、接続マネージャ制御ユーティリティの実行可能名です。CMCTLには、CMADMと CMGWに対する管理上のアクセス権があります。接続マネージャ制御ユーティリティについての詳細は、付録 A.3の「接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)」を参照してください。

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Oracle Connection Managerの構成

Oracle Connection Manager 7-7

7.3 Oracle Connection Managerのののの構構構構成成成成接続マネージャ構成ファイル(CMAN.ORA)でパラメータを追加または編集することにより、接続マネージャの機能を設定できます。構成ファイルには 3つのセクションがあります。

■ CMAN(Connection Managerのリスニング・アドレスを定義する)

■ CMAN_PROFILE(一般的な構成パラメータを定義する)

■ CMAN_RULES(着信接続要求のフィルタリング・ルールを定義する)

7.3.1 複数複数複数複数アアアアドレドレドレドレススススをリをリをリをリススススニンニンニンニンググググするするするするたたたためめめめのののの Connection Managerの構の構の構の構成成成成デフォルト設定で Connection Managerは、TCP/IPを使用してポート 1600でリスニングします。Connection Managerは、別のリスニング・アドレスでリスニングするように構成することもできます。リスニング・アドレスを変更するには、CMANパラメータでそのアドレスを構成する必要があります。

例 7-1は、SPXと TCP/IPの 2つのアドレスでリスニングするように構成する場合のConnection Manager構成ファイルを示したものです。Connection Managerが Oracleでサポートするあらゆるプロトコルでリスニングできることに注目してください。

例例例例 7-1 複複複複数数数数ののののリリリリススススニニニニンンンンググググ・・・・アアアアドドドドレレレレスススス用用用用にににに構構構構成成成成さささされれれれたたたた CMANパパパパララララメメメメーーーータタタタ

CMAN= (ADDRESS_LIST = (ADDRESS= (PROTOCOL=SPX) (SERVICE=CMAN) ) (ADDRESS= (PROTOCOL=TCP) (HOST=CMAN.US.ORACLE.COM) (PORT=1600) ) )

7.3.2 接続接続接続接続集集集集中化中化中化中化機機機機能の能の能の能の使使使使用用用用Oracle Connection Managerの接続集中化機能を使用する手順は、次のとおりです。

1. 接続先サーバーがマルチスレッド・サーバーとして構成され、多重化機能がオンになっていることを確認する。それには、対象インスタンスのデータベース初期化ファイル(INIT.ORA)でMTS_DISPATCHERSパラメータが次のように設定されていることを確認します。

MTS_DISPATCHERS = (MULT=ON)

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Oracle Connection Managerの構成

7-8 Oracle Net8 管理者ガイド

2. その Connection Managerを通じてデータベース・サーバーに集中化するクライアントに接続要求を送る。Connection Managerを通じた接続要求のルーティングについての詳細は、7.3.4「Oracle Connection Managerを使用するためのクライアントの構成」を参照してください。

マルチスレッド・サーバーについての詳細は、『Oracle8 Server概要』を参照してください。

7.3.3 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・ア・ア・ア・アククククセスセスセスセス制制制制御ル御ル御ル御ルーーーールのルのルのルの指指指指定定定定データベース・サーバーへのアクセスを制御するために Connection Managerを構成する手順は、次のとおりです。

1. CMAN_RULESパラメータで値を設定する。

2. その Connection Managerを通じてデータベース・サーバーにネットワーク・アクセス制御ルールを適応させるクライアントに接続要求を送る。Connection Managerを通じた接続要求のルーティングについての詳細は、7.3.4「Oracle Connection Managerを使用するためのクライアントの構成」を参照してください。

例 7-2は、CMAN_RULESパラメータでネットワーク・アクセス制御を指定するフィルタリング・ルールを示したものです。RULESセクションのパラメータ・フィールドは次のように定義されていますので注意してください。shostは、セッション要求元(クライアント)のホスト名または IPアドレス、dhostは、接続先(サーバー)のホスト名または IPアドレス、servicesは、SID名、そして ACTは、上述の 3つのパラメータに基づく着信要求をConnection Managerが受け取る(accept)か拒否(reject)するかを示します。

例例例例 7-2 CMAN_RULESののののフフフフィィィィルルルルタタタタリリリリンンンンググググ・・・・ルルルルーーーールルルル

CMAN_RULES= (RULE_LIST= (RULE= (SRC = shost) (DST = dhost) (SRV = services) (ACT = accept | reject) ) )

RULE_LIST内で、複数のルールを定義することもできます。最初に適合した RULEが要求に適用されます。CMAN_RULESが存在する場合、Connection Managerは "明白に許可されないものは禁止 "という原則に従います。CMAN_RULESが未定義の場合は、すべて許可されます。

Oracle Connection Managerがアクセス制御を適用できるのは、TCP/IPネットワーク内だけであることに注意してください。

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Oracle Connection Managerの起動

Oracle Connection Manager 7-9

7.3.4 Oracle Connection Managerをををを使使使使用す用す用す用するるるるためためためためののののクラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトの構の構の構の構成成成成接続集中化またはネットワーク・アクセス制御、複数プロトコルのサポートなど、Oracle Connection Managerで提供される機能を使用する場合に、必要な手順は次のとおりです。

1. Connection Managerを通じて接続要求を送るために、クライアントのプロファイルを変更する。Connection Managerを通じた接続のルーティングについての詳細は、5.2.4「接続要求のルーティング」を参照してください。

2. 採用している命名方法が、Oracle Namesを使用した集中化された命名か、ローカル命名かを確認する。

■ Oracle Namesを使用している場合、Connection Managerはネーム・サーバー内のアドレスをソース・ルート・アドレスとして、Connection Managerのアドレスを既存のアドレスに挿入し、自動的に更新します。

■ 外部命名を使用している場合は、ソース・ルート・アドレスとして Connection Managerを通じてアドレスのパスを指定する必要があります。ソース・ルート・アドレスの構成についての詳細は、5.4.3「高度なサービス名オプションの構成」を参照してください。

7.4 Oracle Connection Managerのののの起起起起動動動動Net8がインストールされているあらゆるノードから Oracle Connection Managerを起動できます。Oracle Connection Managerを起動するには、接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)を使用して、次のように STARTコマンドを発行します。

CMCTL START CMAN

Oracle Connection Managerが正常に起動されると、ステータス・メッセージが表示されます。接続マネージャ制御ユーティリティについての詳細は、8.3.3「接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)の使用」を参照してください。

注注注注意意意意 : 接続パス(1 hopより多い)で複数の Connection Managerが使用されている場合は、Connection Managerを通じてクライアントに接続するために Oracle Namesを使用することはできません。

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Oracle Connection Managerの起動

7-10 Oracle Net8 管理者ガイド

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Net8の使用 8-1

8Net8のののの使使使使用用用用

ネットワークの構成が終了したら、各コンポーネントを起動してテストし、それらのコンポーネントが正しく機能しているかどうかを確認する必要があります。Net8には、ネーム・サーバー、ネットワーク・リスナー、Connection Managerを容易に起動およびテスト、制御できる各種のツールがあります。

この章では、Net8の制御ユーティリティを構成した後でそれらを使用し、各コンポーネントを操作する手順について説明します。この章には次のセクションがあります。

■ 8.1「ネットワークを起動するための手順」

■ 8.2「Net8コンポーネントのテスト手法」

■ 8.3「Net8制御ユーティリティ」

■ 8.4「一般的な起動上の問題点をトラブルシューティングするためのチェックリスト」

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ネットワークを起動するための手順

8-2 Oracle Net8 管理者ガイド

8.1 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワーククククを起を起を起を起動動動動するするするするたたたためのめのめのめの手手手手順順順順すべてのネットワーク・コンポーネントをインストールし、構成した後は、それを起動してネットワークを機能させる必要があります。起動に必要なステップは、次のとおりです。制御ユーティリティの使用についての詳細は、付録 Aの「制御ユーティリティ・リファレンス」を参照してください。

1. ネットワークで Oracle Namesを使用する場合は、Oracle Net8 Assistantまたは Oracle Names制御ユーティリティを使用してネーム・サーバーを起動する。

a. ネーム・サーバーがデータベースを使用してネットワーク情報を格納する場合は、最初にデータベースを起動し、次にリスナーを起動しなければなりません。

b. ネーム・サーバーがデータベースを使用しない場合は、"onames_oranamesrvr0"と呼ばれるネーム・サーバーを起動し、次に各ネーム・サーバーのノード上でネーム・サーバーを検出します。

c. 各ネーム・サーバーを起動します。

d. すべてのクライアント・ノードでネーム・サーバーを検出します。

2. リスナー制御ユーティリティを使用してリスナーを起動する。各リスナー・ノードで、次のコマンドを入力します。

lsnrctl start

3. 選択したツールを使用して、データベースを起動する。

4. ネットワークに Oracle Connection Managerが含まれている場合は、接続マネージャ制御ユーティリティを使用して Oracle Connection Managerを起動する。各 Oracle Connection Managerノードで、次のコマンドを入力します。

cmctl start cman

これで、ネットワークを介して接続できます。

これ以降では、制御ユーティリティ、およびコンポーネント間で接続をテストする方法、最も一般的な問題点を解決する方法について詳細を説明します。

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Net8制御ユーティリティ

Net8の使用 8-3

8.2 Net8コンコンコンコンポポポポーネーネーネーネンンンントのトのトのトのテテテテストストストスト手手手手法法法法ネットワークをテストする望ましい順序は、次のとおりです。

■ 各ネーム・サーバー(ネットワーク・レイアウトに含まれている場合)を起動し、テストする。

■ リスナーを個別に起動し、テストする。

■ 各 Oracle Connection Manager(ネットワーク・レイアウトに含まれている場合)を起動し、テストする。

■ クライアントからサーバーへの接続を開始して、クライアントを個別にテストする。

8.3 Net8制御制御制御制御ユユユユーテーテーテーティィィィリテリテリテリティィィィNet8には、各ネットワーク・コンポーネントを容易に起動、テスト、制御するために、次のユーティリティがあります。

■ Oracle Names制御ユーティリティ - NAMESCTL

■ リスナー制御ユーティリティ - LSNRCTL

■ 接続マネージャ制御ユーティリティ - CMCTL

Net8のコンポーネント制御ユーティリティ、およびそれらのコマンドについての詳細は、付録 Aの「制御ユーティリティ・リファレンス」を参照してください。

Net8Toolsまた、Net8にはネットワーク接続を容易に評価するために、次のツールがあります。

■ TNSPING

■ TRCROUTE

8.3.1 Oracle Names制制制制御ユ御ユ御ユ御ユーーーーティティティティリリリリティティティティ((((NAMESCTL))))のののの使用使用使用使用Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)は、ネーム・サーバーを起動、制御するためにオペレーティング・システム・プロンプトから実行するツールです。

Oracle Names制御ユーティリティの一般的な書式は、次のとおりです。

NAMESCTL command

プログラム・プロンプトで、NAMESCTLコマンドを発行することもできます。コマンド行で NAMESCTLを入力すると、プログラムがオープンします。次に、プログラム・プロンプトから希望のコマンドを入力します。たとえば、次のコマンドは、ネーム・サーバーを起動します。

NAMESCTL> startup

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Net8制御ユーティリティ

8-4 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMESCTLの STARTUPコマンドはネーム・サーバーをメモリにロードし、実行を開始するように指示します。ネーム・サーバーは、起動時に構成とデータをロードします。それぞれのネーム・サーバー・ノードでプロンプトから NAMESCTLを入力して、このユーティリティを起動してください。

NAMESCTLとそのコマンドについての詳細は、を参照してください。

8.3.1.1 ネネネネーーーームムムム・・・・ササササーーーーババババーーーーのののの起起起起動動動動ネーム・サーバーを起動する手順は、次のとおりです。

1. コマンド行プロンプトから、次のように入力する。

NAMESCTL STARTUP

2. または、NAMESCTLプロンプトから、次のように入力する。

NAMESCTL> STARTUP

8.3.1.2 ネネネネーーーームムムム・・・・ササササーーーーババババーーーーののののテテテテスススストトトトネーム・サーバーをテストするには、NAMESCTL PINGコマンドを使用します。PINGを使った US.ACMEドメイン内の LABRADORというネーム・サーバーの 2つのテスト方法を次に示します。

1. NAMESCTLプロンプトから、次のように入力する。

NAMESCTL> PING LABRADOR.US.ACME

2. または、NAMESCTLプロンプトから、次のように入力する。

NAMESCTL> SET SERVER LABRADOR.US.ACMENAMESCTL> PING

同じ PINGコマンドで、複数のネーム・サーバーをテストできます。たとえば、

NAMESCTL>PING HUEY.UK.ACME DUEY.UK.ACME LOUIE.UK.ACME

ネーム・サーバーに接触するためにかかる時間が出力され、肯定応答が戻ります。PINGが失敗した場合は、ネーム・サーバーが起動されていることを確認するか、ネーム・サーバーの構成アドレスを再確認します。

8.3.1.3 NAMESCTLをををを使使使使用用用用ししししたたたたネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・オオオオブブブブジジジジェェェェククククトトトトののののテテテテスススストトトトリスナーまたはサービス名、データベース・リンク、その他ネットワーク・オブジェクトが正常に登録されていること、またはネーム・サーバーから確認できるようになっていることを判断するには、QUERYコマンドを使用します。

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Net8制御ユーティリティ

Net8の使用 8-5

NAMESCTLプロンプトから、次のように入力します。

NAMESCTL> QUERY global_object_name type

データベース・サービス名の種類は A.SMDであり、データベース・リンクの種類はDL.RDBMS.OMDです。次にMACS.ACMEドメイン内のデータベース・サービス名 BUGSYへの問合せの例を示します。

NAMESCTL> QUERY BUGSY.MACS.ACME A.SMD

QUERYコマンドは、トランザクションに要した時間とネットワーク・オブジェクトに関する情報を戻します。

8.3.2 リスリスリスリスナナナナー制ー制ー制ー制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティ(ィ(ィ(ィ(LSNRCTL))))の使の使の使の使用用用用リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)は、リスナーを起動、制御するためにオペレーティング・システム・プロンプトから実行するツールです。リスナー制御ユーティリティの一般的な書式は、次のとおりです。

LSNRCTL command [listener_name] [args]

プログラム・プロンプトからリスナー制御コマンドを発行することもできます。コマンド行に LSNRCTLと入力すると、プログラムがオープンします。次に、プログラム・プロンプトから希望のコマンドを入力します。たとえば、次のコマンドは、接続が開始されてからリスナーが有効な接続要求を待つ時間(秒単位)を決定します。

LSNRCTL> set connect_timeout 20

LSNRCTLとそのコマンドについての詳細は、付録 Aの「制御ユーティリティ・リファレンス」の A.1を参照してください。

8.3.2.1 リリリリススススナナナナーーーーのののの起起起起動動動動Net8がインストールされているあらゆるノードからリスナーを起動できます。リスナーを起動するには、リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)を使用して、次のように STARTコマンドを発行します。

LSNRCTL START

デフォルト以外のリスナーを起動する場合は、次のようにします。

LSNRCTL START listener_name

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Net8制御ユーティリティ

8-6 Oracle Net8 管理者ガイド

LSNRCTLは、リスナーが正常に起動されたことを示すステータス・メッセージを表示します。そのリスナーで期待されるすべての SIDがステータス・メッセージ内のサービス・サマリーの中に記述されていることを確認します。

8.3.2.2 リリリリススススナナナナーーーーののののテテテテスススストトトトリスナーをテストするには、そのリスナーによって制御されるアクティブ・データベースに対してクライアントから接続を開始します。リスナーにアクセスできるクライアントが別のプロトコルを使っている場合は、リスナーにアクセスするために Oracle Connection Managerを使用しなければなりません。

8.3.3 接続接続接続接続ママママネーネーネーネージジジジャ制ャ制ャ制ャ制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティ(ィ(ィ(ィ(CMCTL))))のののの使用使用使用使用接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)は、Oracle Connection Managerを起動し、制御するためにオペレーティング・システム・プロンプトから実行するツールです。接続マネージャ制御ユーティリティの一般的な書式は、次のとおりです。

CMCTL command

プログラム・プロンプトで、CMCTLコマンドを発行することもできます。コマンド行にCMCTLと入力すると、プログラムがオープンします。次に、プログラム・プロンプトから希望のコマンドを入力します。たとえば、次のコマンドは Oracle Connection Managerを起動します。

CMCTL> start

CMCTLとそのコマンドについての詳細は、付録 Aの「制御ユーティリティ・リファレンス」を参照してください。

8.3.3.1 Oracle Connection Managerのののの起起起起動動動動Net8がインストールされているあらゆるノードから Oracle Connection Managerを起動できます。Oracle Connection Managerを起動するには、CMCTLを使用して、次のように STARTコマンドを発行します。

CMCTL START CMAN

CMCTLは、Oracle Connection Managerが正常に起動されたことを示すステータス・メッセージを表示します。

8.3.3.2 Oracle Connection ManagerののののテテテテスススストトトトOracle Connection Managerをテストするには、ソース・ルート・アドレスが作成されたアクティブなデータベースに対して、クライアントから接続を開始します。

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Net8制御ユーティリティ

Net8の使用 8-7

8.3.4 TNSPINGの使の使の使の使用用用用TNSPINGは、Net8ネットワーク上のサービス(たとえば、OracleデータベースまたはOracle Namesサーバー、その他の Oracleサービスなど)に正常に到達できるかどうかを判断するためのユーティリティです。

TNSPINGを使用してクライアントからサーバーに(または、あるサーバーから別のサーバーに)正常に接続できた場合は、Net8サービスに到達するために必要な往復時間(ミリ秒単位)の概算が表示されます。

接続に失敗した場合は、発生したエラーを記述するメッセージが表示されます。これによって、データベース接続に対するオーバーヘッドなしで発生中のネットワーク・エラーを参照できます。

8.3.4.1 TNSPINGのののの起起起起動動動動次のような手順で、TNSPINGユーティリティを呼び出します。

コマンド行から、次のように入力する。

tnsping service_name [count]注意 : 異なるプラットフォームには異なるインタフェースがある場合がありますが、プログラムは同じ引数を受け入れられます。TNSPINGを呼び出すと、正しいインタフェース要件が表示されます。

■ service name: は、TNSNAMES.ORAまたは Oracle Names内に存在するか、NISや DCEのCDSなどの使用しているネーム・サービス内に存在しなければなりません。

■ count(オプション): プログラムがサーバーに到達する回数を決定します。

指定されたサービス名がデータベース名の場合、TNSPINGは、該当するネットワーク・リスナーへの接触を試行します。データベース自体が実行されているかどうかは、事実上判別されません。データベースへの接続を行うには、Server Managerを使用します。

8.3.4.2 TNSPINGのののの例例例例この後、TNSPINGの例をいくつか示します。たとえば、SPOTDBという名前のデータベースに接続するには、次のコマンドを使います。

tnsping spotdb

これによって、次のメッセージが出力されます。

TNS Ping Utility for SunOS: Copyright (c) Oracle Corporation 1997. All rights reserved.Attempting to contact (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=spot)(PORT=1521)) OK (50msec)

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Net8制御ユーティリティ

8-8 Oracle Net8 管理者ガイド

ネーム・サーバーに到達できるかどうかをチェックするには、次のように Net8アドレスを使用してコマンドを入力します。

tnsping (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=fido)(PORT=1575))

次のメッセージに似たメッセージがユーザーに戻されます。

TNS Ping Utility for SunOS: Copyright (c) Oracle Corporation 1997. All rights reserved. Attempting to contact (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=fido)(PORT=1575))OK (70 msec)

10回の試行で STPRDデータベースに接続できるかどうかを判別するには、次のコマンドを使います。

tnsping stprd 10

このコマンドによって、次のメッセージが出力されます。

TNS Ping Utility for SunOS: Copyright (c) Oracle Corporation 1997. All rights reserved. Attempting to contact (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=spot)(PORT=1521))OK (290 msec)OK (100 msec)OK (70 msec)OK (70 msec)OK (60 msec)OK (70 msec)OK (70 msec)OK (80 msec)OK (180 msecOK (340 msec)

無効なサービス名への接続を試行する TNSPINGの例を次に示します。

tnsping bad_db

この試行では、次のメッセージが出力されます。

TNS Ping Utility for SunOS:Copyright (c) Oracle Corporation 1997. All rights reserved.TNS-03505: 名前の変換に失敗しました。

次に、有効な名前であるが、リスナーが配置されていない(たとえば、リスナーを起動できない)アドレスに変換される名前に接続するための TNSPINGの使用例を示します。

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Net8制御ユーティリティ

Net8の使用 8-9

tnsping testing

次のメッセージが戻ります。

TNS Ping Utility for SunOS:Copyright (c) Oracle Corporation 1997. All rights reserved.Attempting to contact (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=spot)(PORT=1521))TNS-12541: TNS:リスナーがありません。

8.3.5 TRCROUTEの使の使の使の使用用用用管理者は、Trace Route Utility(TRCROUTE)を使って、クライアントからサーバーへのパスまたはルートを知ることができます。TRCROUTEは、問題に遭遇すると、1つのエラーではなくエラー・スタックをクライアントに戻します。これらの追加エラー・メッセージによって、トラブルシューティングが簡単になります。

TRCROUTEは、特殊な種類の接続パケットとして送信される点で TNSPINGとは異なります。接続先に向かって移動するとき、TRCROUTE接続パケットは、経由するすべてのノードの TNSアドレスを収集します。エラーが発生した場合、TRCROUTEは、エラーの発生場所を示すエラー情報を収集します。Trace Route Utilityは、収集した情報をクライアント画面に表示します。TRCROUTEの出力は、ファイルにリダイレクトして印刷することもできます。

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Net8制御ユーティリティ

8-10 Oracle Net8 管理者ガイド

8.3.5.1 要要要要件件件件Trace Routeは、Net8と SQL*Netバージョン 2.3以降でのみ動作します。クライアントからサーバーへのルートに沿ったすべてのノードは、SQL*Netバージョン 2.3以降を使用しなければなりません。パス上に 2.3より前のノードがある場合は、次のエラーが表示されます。

TNS-03603: SQL*Netのバージョン2.3以前のノードが見つかりました。

TRCROUTEは、パス上のどのノードに問題があるかを示します。

8.3.5.2 パパパパフフフフォォォォーーーーママママンンンンススススへへへへのののの影影影影響響響響Trace Route Utilityは、最小限のリソースを使います。これは、特殊な接続パケットの接続データの中に情報を収集します。標準的な接続パケットには作用しません。

TRCROUTEは、サーバーに作用しません。TRCROUTE接続パケットの受信と処理はリスナーが行います。これは、拒絶パケットの中に情報を入れることでクライアントに情報を戻します。サーバーは、新しいプロセスを起動したり、ダミー接続を処理する必要はありません。

8.3.5.3 Trace Routeユユユユーーーーテテテティィィィリリリリテテテティィィィのののの起起起起動動動動TRCROUTEを呼び出すには、コマンド行から次のように入力します。

trcroute service_name

リスナー負荷平衡を使うようにネットワークを構成している場合は、1つのデータベースに対する複数のノード上に 1つ以上のリスナーが存在する可能性があります。この場合、Trace Route Utilityは通常の接続要求と同じように任意のリスナーを使います。どのリスナー・ノードが使用されたかは、戻される出力によって判断できます。

8.3.5.4 Trace Route出出出出力力力力のののの例例例例次に、トレース・ルートの 2つの例を示します。

■ クライアントからリスナーに移動した正常な Trace Routeパケット

■ リスナーが起動されていないために、リスナーに到達できなかった問題のある Trace Routeパケット

例例例例 8-1 正正正正常常常常なななな Trace Route

%trcroute tcp_directTrace Route Utility for Solaris:Copyright (c) Oracle Corporation 1997. All rights reserved.

Route of TRCROUTE:------------------Node: Client Time and address of entry into node:-------------------------------------------------------------

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Net8制御ユーティリティ

Net8の使用 8-11

01-DEC-96 13:26:36 ADDRESS= PROTOCOL=TCP Host=shining-sun Port=1581Node: Server Time and address of entry into node:-------------------------------------------------------------01-DEC-96 13:27:20 ADDRESS= PROTOCOL=TCP Host=setting-sun Port=1521

例例例例 8-2 エエエエララララーーーーののののああああるるるる Trace Route

% trcroute tcp_direct

Trace Route Utility for SVR4:Copyright (c) Oracle Corporation 1996. All rights reserved.

Route of TRCROUTE:------------------Node: Client Time and address of entry into node:-------------------------------------------------------------01-DEC-96 11:12:34 ADDRESS= PROTOCOL=TCP Host=shining-sun Port=1581TNS-12224: TNS:リスナーがありません。TNS-12541: TNS:リスナーがありません。TNS-12560: TNS:プロトコル・アダプター・エラーが発生しました。TNS-03601: ルート情報の収集に失敗しました。

8.3.6 クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトのテのテのテのテスススストトトトネットワーク内にいくつかの異なるクライアントをテストするには、それらの各クライアントからサーバーに接続を開始します。接続が失敗した場合は、ロギングとトレーシング(TRCROUTEを含む)を使って問題の原因を探ります。

Oracle Serverへの接続を開始する方法は多数あります。一般に使用されている方法は、次のとおりです。

■ オペレーティング・システムのコマンド行

■ ツールのログオン画面

■ 3GLプログラム

■ 一定のツール内の特殊コマンド

具体的な使い方は、それぞれの方法によって多少の違いがあります。ここでは、前述した一般的な方法について簡単に説明します。特定のツールで使われる方法については、そのツールのユーザーズ・ガイドを参照してください。

8.3.6.1 ククククラララライイイイアアアアンンンントトトトををををテテテテスススストトトトすすすするるるるたたたためめめめののののオオオオペペペペレレレレーーーーテテテティィィィンンンンググググ・・・・シシシシスススステテテテムムムムかかかかららららのののの接接接接続続続続コマンド行からアプリケーションをデータベース・サーバーに接続させるための一般的な書式を次に示します。

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Net8制御ユーティリティ

8-12 Oracle Net8 管理者ガイド

tool username/password@service_name

ログオン中のパスワードの画面表示を回避するには、コマンド行でパスワードを省略できます。後で、画面に表示されないパスワード入力を求められます。

ほとんどの Oracle Toolsは、オペレーティング・システムのコマンド行を使って接続できますが、他の方法でも接続できます。

8.3.6.2 ククククラララライイイイアアアアンンンントトトトををををテテテテスススストトトトすすすするるるるたたたためめめめののののツツツツーーーールルルル・・・・ロロロロググググオオオオンンンン画画画画面面面面かかかかららららのののの接接接接続続続続一部のツールには、ログオンの代替形式としてログオン画面が用意されています。ユーザーがデータベース・サーバーにログオンするには、ツール・ログオン画面のユーザー名フィールドにユーザー名とサービス名(username@service_name)の両方を指定し、パスワード・フィールドに通常どおりにパスワードを入力します。

8.3.6.3 ククククラララライイイイアアアアンンンントトトトををををテテテテスススストトトトすすすするるるるたたたためめめめのののの 3GLかかかかららららのののの接接接接続続続続3GLで書き込まれたアプリケーションでは、プログラムは次の構文でサーバーへの接続を確立する必要があります。

EXEC SQL CONNECT :username IDENTIFIED BY :password

この接続要求では、:usernameと :passwordは、静的にまたはユーザーの要求でプログラム内に設定できる 3GL変数です。データベース・サーバーに接続する場合、:username変数の値は、次の書式になります。

username@service_name

:password変数には、接続先のデータベース・アカウントのパスワードが含まれています。

8.3.6.4 ツツツツーーーールルルル内内内内でででで特特特特殊殊殊殊ココココママママンンンンドドドドをををを使使使使用用用用ししししたたたた接接接接続続続続一部の Oracle Toolsには、そのツールが起動された後、ツールから離れずに代替ユーザー名を使ってデータベースに接続できるコマンドがあります。SQL*Plusと SQL*DBAでは、次の構文で CONNECTコマンドを使うことができます。

SQL> CONNECT username/password@service_name

例:

SQL> CONNECT SCOTT/TIGER@SERVERX

これは、オペレーティング・システムのプロンプトではなくツールのプロンプトに応答して入力するという点以外は、オペレーティング・システムのコマンド行を使う方法と同じです。

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Net8制御ユーティリティ

Net8の使用 8-13

他の Oracle Toolsでは、この説明とは異なる各自の機能やインタフェースに固有の方法が使われます。たとえば、Oracle CDE Toolsでは、ログオン・ボタンとユーザー名およびパスワード、リモート・データベース IDフィールドがあるポップアップ・ウィンドウが使われます。特定のツールを使った Oracleへの接続の詳細は、そのツールのユーザーズ・ガイドを参照してください。

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一般的な起動上の問題点をトラブルシューティングするためのチェックリスト

8-14 Oracle Net8 管理者ガイド

8.4 一般一般一般一般的的的的な起な起な起な起動動動動上の上の上の上の問問問問題点題点題点題点ををををトラトラトラトラブブブブルシルシルシルシュュュューテーテーテーティィィィングングングングすすすするたるたるたるためのめのめのめのチチチチェッェッェッェッククククリスリスリスリストトトト

次のチェックリストは、Net8コンポーネントを起動するときに発生する可能性のある一般的な問題点を容易にトラブルシューティングできるようにするためのものです。

表表表表 8–1 Net8 ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトトのののの起起起起動動動動時時時時にににに発発発発生生生生すすすするるるる一一一一般般般般的的的的なななな問問問問題題題題点点点点

原原原原因因因因 アアアアククククシシシショョョョンンンン

コンポーネントがアクティブになっていない

1. トランスポート・レイヤー・プロトコルと Oracle Protocol Adapterをインストールしたことを確認します。

2. 接続するサーバーのリスナーをすべて起動したことを確認します。

3. プロトコル間にセッションを送る場合は、Oracle Connection Managerを起動します。

構成ファイル内の構文エラー 1. 構文エラーの回避には、できるだけ Oracle Net8 Assistantを使用します。構文ファイルを手動で作成または編集する場合は、すべての対応するカッコが所定の位置にあるかどうか、論理構造を示すための行がインデントされているか、入力ミスがないかどうかを注意深くチェックします。これらのファイルの構文についての詳細は、付録 Bの「構成パラメータ」の「構成ファイルの構文規則」のセクションを参照してください。

2. すべてのローカル構成ファイルで記述子を接続するためにすべてのサービス名がマップされていることを確認します。

3. 無効なリスナー名が LSNRCTL STARTコマンドに入力されていないことを確認します。

4. 入力を確認します。使用しているリスナー名が、リスナー構成ファイルで指定された名前と一致していることを確認します。

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一般的な起動上の問題点をトラブルシューティングするためのチェックリスト

Net8の使用 8-15

ファイルが正しく配置されていない

1. 構成ファイルが見つからないためリスナーが起動できないという指示が出ます。通常すべての構成ファイルは、$ORACLE_HOME/network/adminに保存されています。ただし、環境変数 TNS_ADMINには別のロケーションを設定できます。$TNS_ADMINを異なるディレクトリに設定すると、Net8はそのディレクトリ内に構成ファイルが存在すると予想します。次に、Net8はホーム・ディレクトリ内で構成ファイルを探します。ホーム・ディレクトリは、オペレーティング・システムによって異なります。ファイル内の位置を示す最も良い方法は、SQLNET.LOGファイル内を調べるか、またはトレーシングをオンに切り替えるように要求した場合はトレース・ファイル内のヘッダー情報を調べる方法です。

2. ネーム・サーバーを使用している場合は、ネーム・サーバーが起動されていることを確認します。また、Names Listファイルが存在するように希望のネーム・サーバーパラメータがプロファイルに含まれていることを確認します。

3. NISなどのネイティブ・ネーミング・サービスを使っている場合は、クライアントとサーバー上に適切な固有のネーム・アダプタがインストールされていること、その中にサービス名が正しくロードされていることを確認します。詳細は、オペレーティング・システム固有のマニュアルを参照してください。

アドレスがすでに使われている

別のプロセスがすでにリスナー構成ファイル(LISTENER.ORA)に示されているアドレスを使用している可能性があります。TCP/IP、DECnet、OSIなどのプロトコルでは、ノード上のネットワーク・サービスは、それぞれ一意のポートまたはソケットを使う必要があります。SPX/IPXや NetBIOSなどのネットワーク・プロトコルでは、ネットワーク・サービス名は、ネットワーク全体で一意のものでなければなりません。同じ構成を使うことができるネットワーク・サービスもあります。ネットワーク管理者に連絡して、ネットワーク・アドレスが利用可能であることを確認してください。

表表表表 8–1 Net8 ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトトのののの起起起起動動動動時時時時にににに発発発発生生生生すすすするるるる一一一一般般般般的的的的なななな問問問問題題題題点点点点

原原原原因因因因 アアアアククククシシシショョョョンンンン

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一般的な起動上の問題点をトラブルシューティングするためのチェックリスト

8-16 Oracle Net8 管理者ガイド

データベースに接続しようとすると、メッセージ「ORA-12203: TNS: 接続先に接続できませんでした。」が表示される

リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)を使用してリスナーを起動します。

クライアントから接続しようとすると、メッセージ「ORA-12154: TNS: サービス名を解決できませんでした。」が表示される

1. 要求したサービス名が、Oracleネーム・サーバーまたは固有のネーム・アダプタ、ローカル名構成ファイル内で定義されていないか、またはローカル命名ファイルを予想どおりに検出できません。

2. Oracle Namesを使用している場合、この問題はネーム・サーバーの定義上の問題である可能性があります。プロファイルに命名方法をリストするための NAMES.DIRECTORY_PATHパラメータが含まれていることを確認します。

3. サーバーが動作していません。

4. ネーム・サーバー・リスト・ファイルがありません。NAMESCTLから REORDER_NSコマンドを発行します。

5. NAMES.PREFERRED_SERVERパラメータが、ローカル・プロファイル内に正しく構成されていません。パラメータがローカル・プロファイル内に正しく構成されているかどうかを確認します。

データベースに接続しようとすると、メッセージ「ORA-1034: Oracleは使用不能です。」または「ORA-12505: リスナーは接続記述子内にあるSIDを解決できませんでした。」が表示される

このデータベースは、サーバー・マシン上で実行されていません。リスナーだけではデータベース接続はできません。データベース・インスタンスも起動されていなければなりません。

表表表表 8–1 Net8 ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトトのののの起起起起動動動動時時時時にににに発発発発生生生生すすすするるるる一一一一般般般般的的的的なななな問問問問題題題題点点点点

原原原原因因因因 アアアアククククシシシショョョョンンンン

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一般的な起動上の問題点をトラブルシューティングするためのチェックリスト

Net8の使用 8-17

クライアントからメッセージ「ORA-12541: リスナーがありません。」が戻る

着信が速すぎてリスナーが処理できない接続要求と、リスナーの未処理分(LISTENER.ORAと NAMES.ORA内の QUEUESIZEで決定される)を超えている接続要求には、ECONNREFUSEDエラーが戻されます。このエラーに遭遇したクライアントは、「ORA-12541: リスナーがありません。」というメッセージを戻し、クライアントのログまたはトレース・ファイルにこのECONNREFUSEDメッセージが記述されます。

この問題を修正するには、次の手順を実行します。

1. リスナーを停止する。

2. リスナー(LISTENER.ORA)または Oracle Connection Manager(CMAN.ORA)、ネーム・サーバー(NAMES.ORA)構成ファイルのいずれかのQUEUESIZEをもっと大きい値(予想した同時接続要求に基づく)に再編成する。

3. リスナーを再起動する。

4. 接続を再試行する。

リスナーを停止しようとすると、メッセージ「TNS-01169: リスナーがパスワードを認識できませんでした。」が表示される

リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)内から SET PASSWORDコマンドを入力し、次にリスナーを停止するために STOPコマンドを入力します。

表表表表 8–1 Net8 ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトトのののの起起起起動動動動時時時時にににに発発発発生生生生すすすするるるる一一一一般般般般的的的的なななな問問問問題題題題点点点点

原原原原因因因因 アアアアククククシシシショョョョンンンン

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一般的な起動上の問題点をトラブルシューティングするためのチェックリスト

8-18 Oracle Net8 管理者ガイド

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Net8への移行 9-1

9Net8へへへへのののの移移移移行行行行

この章では、SQL*Netバージョン 2の旧リリースを Net8にアップグレードするための移行手順と考慮事項について説明します。この章には、次のセクションがあります。

■ 9.1「SQL*Netバージョン 2からの移行」

■ 9.2「Net8に移行する理由」

■ 9.3「Oracle Namesバージョン 8に移行するときの考慮事項」

■ 9.4「Oracle MultiProtocol Interchangeに代わる Oracle Connection Managerの使用」

■ 9.5「移行操作」

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SQL*Netバージョン 2からの移行

9-2 Oracle Net8 管理者ガイド

9.1 SQL*Netババババーーーージジジジョョョョンンンン 2かかかかららららの移の移の移の移行行行行Net8は、SQL*Netバージョン 2(リリース 2.0.14以降)との後方互換性があります。これは、Net8クライアントが Oracle7のデータベースに透過的に接続できることを意味します。また、既存の SQL*Netバージョン 2のクライアントが Oracle8データベースに接続できることも意味します。

オラクル社は、SQL*Netバージョン 1をすでにサポートしていません。

9.2 Net8に移に移に移に移行行行行するするするする理理理理由由由由Net8にネットワークをアップグレードすることは必要不可欠ではありませんが、次の理由で望ましいといえます。

■ 最小の構成。Net8は、ネットワーク・コンポーネントを設定するプロセスを単純化します。Net8では、デフォルト設定でクライアントおよびネットワーク・リスナー、ネーム・サーバー、Oracle Connection Managerを起動できます。これは、構成ファイルを作成し、メンテナンスする必要性を最小限に抑えます。Net8では、Oracle Network Managerですでに提供されている機能の大半が Oracle Net8 Assistantで置き換えられます。Oracle Net8 Assistantを使用して、既存のローカル命名ファイルおよびプロファイル、Oracle Names構成ファイルを作成または変更します。

■ 拡張ネットワークの機能。Net8は、SQL*Netバージョン 2ですでに提供されている機能の大半を同等の機能または拡張された機能と置き換えました。

表 9–1は、各 Oracleリリースでサポートされているネットワーキング機能を示したものです。

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Net8に移行する理由

Net8への移行 9-3

表表表表 9–1 ネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク製製製製品品品品のののの互互互互換換換換性性性性

Oracleリリリリリリリリーーーースススス 7.1.4 7.1.5 7.1.6 7.2.2 7.2.3 7.3.2 7.3.3 8.0.3

Net8 8.0.3

Oracle Connection Manager 8.0

Oracle Advanced Networking Option

2.3.2 2.3.3 8.0

SQL*Net 2.1.4 2.1.5 2.1.6 2.2.2 2.2.3 2.3.2 2.3.3

Oracle Multiprotocol Interchange 2.0 2.0.2 2.0.3

Secure Network Services 1.0.1 1.0.2 1.0.3 1.1 2.0

Oracle Names 1.0 1.0 1.0 1.1 1.1 2.0.2 2.0.3 8.0

* Multiprotocol Interchangeの機能は、現在 Oracle Connection Managerに組み込まれています。Secure Network Servicesと SQL*Net/DCEの機能は、現在 Oracle Advanced Networking Optionに組み込まれています。

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Oracle Namesバージョン 8に移行するときの考慮事項

9-4 Oracle Net8 管理者ガイド

9.3 Oracle Namesババババーーーージョジョジョジョンンンン 8にににに移行移行移行移行すすすするとるとるとるとききききの考の考の考の考慮慮慮慮事項事項事項事項Oracle Namesバージョン 8は、SQL*Netバージョン 2との後方互換性があります。これは、SQL*Netバージョン 2で動作するクライアントが Oracle8サーバーに接続するために Oracle Namesバージョン 8を使用してネーム・サーバーにアクセスできることを意味します。

Oracle Namesバージョン 8で提供されている新しい機能を利用するときは、既存のネーム・サーバーのノードすべてに Oracle Namesバージョン 8をインストールして、リージョン内の既存の全ネーム・サーバーをバージョン 8にアップグレードする必要があります。

9.3.1 デーデーデーデータタタタベーベーベーベーススススによによによによるるるる Oracle Namesバーバーバーバージジジジョョョョンンンン 2からからからからのののの移行移行移行移行既存のネーム・サーバー・データベースからバージョン 8のデータベースにアップグレードし、転送するには、Oracle Network Managerがネットワークの定義を格納したノード上で、namesupg.sqlスクリプトを実行します。

9.3.2 動的動的動的動的検検検検出オ出オ出オ出オププププショショショションンンンによによによによるるるる Oracle Namesバーバーバーバージジジジョョョョンンンン 2からからからからのののの移行移行移行移行動的検出オプションを使用してすでに Oracle Namesバージョン 2が実行されている状態で、Oracle Names情報用リポジトリとしてデータベースを構成した場合は、次の手順を実行する必要があります。

1. データベースを常駐させるネーム・サーバーのノード上で、namesini.sqlスクリプトを実行する。

2. Oracle Net8 Assistantを使用して、すべてのネーム・サーバー構成ファイル(NAMES.ORA)に NAMES.ADMIN_REGIONパラメータを構成する。

3. すべてのリスナー・ノードで NAMESCTL REORDER_NSコマンドを発行することにより、1つ以上のネーム・サーバーにネーム・サーバー情報を再ロードする。

動的検出オプションを使用してすでに Oracle Namesバージョン 2が実行されている状態で、データベースを構成しない場合は、すべてのノード上で REORDER_NSコマンドを発行する必要があります。

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Oracle Namesバージョン 8に移行するときの考慮事項

Net8への移行 9-5

9.3.3 Oracle Namesババババージージージージョョョョンンンン 8にににに正し正し正し正しくくくく移行移行移行移行ししししたかたかたかたかどどどどうかうかうかうかをををを確確確確認認認認するするするするたたたためのめのめのめのチチチチェッェッェッェッククククリスリスリスリストトトト

次のチェックリストは、Oracle Namesバージョン 8に正しく移行したかどうかを確認するためのものです。

表表表表 9–2 Oracle Names ババババーーーージジジジョョョョンンンン 8 にににに正正正正ししししくくくく移移移移行行行行ししししたたたたかかかかどどどどううううかかかかをををを確確確確認認認認すすすするるるるたたたためめめめののののチチチチェェェェッッッッククククリリリリスススストトトト

作作作作業業業業 説説説説明明明明

1. 各リージョン内のすべてのネーム・サーバーを同じバージョンにアップグレードする。

2. 障害耐性を実現するために各リージョン内に複数のネーム・サーバーを設定する。

3. 既存のプロファイル内で、次のパラメータを変更または削除する。

■ NAMES.PREFERRED_SERVERS。ネーム・サーバー・リスト・ファイルを生成した場合、またはそのファイルがすでに存在し、発見されたネーム・サーバーを使い続ける場合は、NAMES.PREFERRED_SERVERSパラメータを削除またはコメントにする必要があります。NAMES.PREFERRED_SERVERSパラメータで指定したネーム・サーバーは、すべて検出プロセスの結果を上書きします。

■ NAMES.DIRECTORY_PATH。すでにネットワークを Net8にアップグレードし、Oracle Namesバージョン 8を使用した場合は、Oracle Namesが最初に試行する命名方法であることを指定するためにNAMES.DIRECTORY_PATHパラメータを編集します。

■ NAMES.DEFAULT_DOMAIN。ネットワーク全体またはその一部を Net8と Oracle Namesにアップグレードする場合は、引き続きデフォルト設定された .WORLDドメインを使用するかどうかを決定する必要があります。引き続き使用する場合は、既存のクライアントに接続する新しい Net8クライアントすべてに対し、NAMES.DEFAULT_DOMAINパラメータを追加します。一貫性のある命名規則を維持するため、自分自身を登録するサービス名の一部として .WORLDが含まれていることを確認してください。

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Oracle MultiProtocol Interchangeに代わる Oracle Connection Managerの使用

9-6 Oracle Net8 管理者ガイド

9.3.4 そのそのそのその他他他他の廃の廃の廃の廃止止止止されされされされたたたたパラパラパラパラメメメメータータータータ環境全体を Net8にアップグレードする場合、次の構成パラメータは不要です。

■ COMMUNITY

■ NAMES.DEFAULT_ZONE

■ NAME.PREFERRED_SERVERS

これらのパラメータは削除しても、残しておいても構いません。これらのパラメータは不要なものですが、ネットワーク操作に干渉するものではありません。

COMMUNITYパラメータは、すべてのネットワーク・サービス・アドレスに必要でした。そのため、アドレスを検索すると現れます(たとえば、ローカル命名ファイルやリスナー構成ファイル)。

NAMES.DEFAULT_ZONEと NAME.PREFERRED_SERVERSは、NAMES.DEFAULT_DOMAINと NAMES.PREFERRED_SERVERSパラメータの少しだけ異なったものとしてプロファイルに含まれていました。

9.4 Oracle MultiProtocol Interchangeに代に代に代に代わわわわるるるる Oracle Connection Managerのののの使使使使用用用用

すでにクライアントを Net8に移行し、依然マルチプロトコル・サポートが必要であれば、Oracle Connection Managerをインストールし、それを通じてセッションを送る必要があります。Oracle Multiprotocol Interchangeは、SQL*Netリリース 2.3以降サポートされていません。

Oracle Connection Managerが適切に機能しているかどうかを確認するには、これらのノードで次のファイルを削除したかどうかを確認します。

■ TNSNET.ORA

■ TNSNAV.ORA

■ INTCHG.ORA

ユーザーのネットワーク構成に特有の移行に関するその他の考慮事項があります。

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移行操作

Net8への移行 9-7

9.5 移行移行移行移行操操操操作作作作これ以降に説明されている移行操作は、次の場合の移行上の問題点を理解しやすくするためのものです。

■ 既存の Oracle7データベースから Oracle8への移行

■ 既存の Oracle7ネットワーク内への新しい Oracle8データベースのインストール

■ SQL*Netバージョン 2クライアントから Net8への移行

■ Oracle Namesによる Oracle8への移行

9.5.1 既存既存既存既存のののの Oracle7デーデーデーデータタタタベーベーベーベーススススかかかからららら Oracle8へのへのへのへの移移移移行行行行既存の Oracle7データベースは Oracle8にアップグレードするが、SQL*Netバージョン 2クライアントはアップグレードしないときには、次のようにします。

1. 移行ユーティリティを実行して、サーバー・ノード上に Oracle8テーブルをインストールする。

2. データベースを起動する。

3. 命名方法を構成するために Oracle Network Managerは引き続き使用する。

9.5.2 既存既存既存既存のののの Oracle7ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク内へ内へ内へ内へのののの新し新し新し新しいいいい Oracle8デデデデーーーータベタベタベタベーーーースのスのスのスのイイイインスンスンスンストトトトールールールール

既存の Oracle7ネットワークに新しい Oracle8データベースをインストールするが、SQL*Netバージョン 2クライアントはアップグレードしないときには、次のようにします。

1. Oracle8データベースをインストールする。

2. ネットワーク・リスナーを起動する。

3. Oracle8データベースを起動する。

4. 命名方法を構成するために Oracle Network Managerは引き続き使用する。

9.5.3 SQL*Netバーバーバーバージジジジョョョョンンンン 2クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトかかかからららら Net8へへへへのののの移行移行移行移行Oracle7と Oracle8の両方のサーバーに接続するために既存の SQL*Netバージョン 2クライアントを Net8にアップグレードする予定であれば、次のようにします。

1. 各クライアント・ノードの Net8をインストールする。

2. Oracle Net8 Assistantを使用して、既存のクライアント・プロファイルを変更する。

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移行操作

9-8 Oracle Net8 管理者ガイド

3. ローカル命名を使用している場合は、Oracle Net8 Assistantを使用して新しいサービス・アドレスを組み込むために既存のローカル名構成ファイルを変更する。

9.5.4 Oracle Namesにににによよよよるるるる Oracle8へのへのへのへの移移移移行行行行既存の Oracle7データベースから Oracle8に、Oracle Namesバージョン 2からバージョン 8に、両方ともアップグレードする場合は、次のようにします。

1. Oracle8をインストールする。

2. 既存のネーム・サーバーで各ノード上に Oracle Namesバージョン 8をインストールする。

3. すでに Oracle Namesバージョン 2が実行されている状態で、Oracle Names情報用リポジトリとしてデータベースを更新した場合は、ネットワーク定義が格納されているノード上で namesupg.sqlスクリプトを実行しなければなりません。

4. 動的検出オプションを使用してすでに Oracle Namesバージョン 2が実行されている状態で、Oracle Names情報用リポジトリとしてデータベースを構成した場合は、次の手順を実行する必要があります。

a. データベースをインストールするノード上で、namesini.sqlスクリプトを実行する。

b. Oracle Net8 Assistantを使用して、すべてのネーム・サーバー構成ファイルにNAMES.ADMIN_REGIONパラメータを構成する。NAMES.ADMIN_REGIONパラメータについての詳細は、付録 Bの「構成パラメータ」を参照してください。

5. ローカル・リージョン内に予約済みネーム・サーバーがあることを確認する。予約済みネーム・サーバーがローカル・リージョン内に存在しない場合は、おそらくクライアント・プロファイルで Preferred Names Serverのアドレスを構成する必要があります。

6. すべてのノードで、Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)からREORDER_NSコマンドを実行する。

7. すべてのクライアント・プロファイルで、Preferred Names Serverを指定している残りのパラメータを削除またはコメントにする。これで、ネーム・サーバーを探すための検出プロセスの結果を各クライアントが使用するようになります。

注注注注意意意意 : デフォルトのドメインを構成するために Oracle Net8 Assistantを使用している場合は、"NULL"が新しいデフォルト値であることに留意してください。Oracle Network Managerは、デフォルトでずべてのアドレスに拡張要素 ".world"を追加します。

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Net8のトラブルシューティング 10-1

10Net8ののののトトトトララララブブブブルルルルシシシシュュュューーーーテテテティィィィンンンンググググ

Net8には、ログ・ファイルとトレース・ファイルを使用してネットワーク上の問題点を理解して解決する方法があります。これらのファイルは、エラーが発生すると、ネットワーク・コンポーネント間の対話を追跡し記録します。この情報を評価すると、非常に複雑なネットワーク上の問題点でも容易に診断してトラブルシューティングできます。

この章では、一般的なネットワーク・エラーとそれらのエラーを解決する手順について説明します。また、さらに複雑なネットワーク上の問題点を診断してトラブルシューティングするためにエラー情報をロギングしてトレースする方法についても説明します。この章には次のセクションがあります。

■ セクション 10.1の「一般的なネットワーク・エラーのトラブルシューティング」

■ セクション 10.2の「ログ・ファイルとトレース・ファイルを使用したネットワーク上の問題点のトラブルシューティング」

■ セクション 10.3の「エラー情報のロギング」

■ セクション 10.4の「エラー情報のトレース」

■ セクション 10.5の「オラクル社カスタマー・サポートへの連絡」

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一般的なネットワーク・エラーのトラブルシューティング

10-2 Oracle Net8 管理者ガイド

10.1 一般一般一般一般的的的的なネなネなネなネッッッットワトワトワトワーーーーク・ク・ク・ク・エエエエラーラーラーラーののののトラトラトラトラブブブブルルルルシシシシューューューューテテテティンィンィンィンググググ

ネットワーク通信が複雑であるため、様々な理由で各種ソースからネットワーク・エラーが発生する場合があります。エラーが発生した場合、SQL*Plusや SQL*Formsなどのアプリケーション(Net8からのネットワーク・サービスにより異なる)には、通常、エラー・メッセージが発生します。

次のリストは、最も一般的なネットワーク・エラー・メッセージです。

■ ORA-12154 TNS:サービス名を解決できませんでした。

■ ORA-12198 TNS:接続先へのパスが見つかりませんでした。

■ ORA-12203 TNS:接続先に接続できません。

■ ORA-12224 TNS:リスナーがありません。

■ ORA-12500 TNS:リスナーが専用サーバー・プロセスの起動に失敗しました。

■ ORA-12533 TNS:ADDRESSパラメータが不正です。

■ ORA-12545 TNS:名前の参照が失敗しました。

■ ORA-12560 TNS:プロトコル・アダプタ・エラーです。

■ ORA- 3113 TNS:通信チャネルでファイルの終わりが検出されました。

表 10–1は、各ネットワーク・エラーと、それらのエラーをトラブルシューティングする手順を示したものです。

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一般的なネットワーク・エラーのトラブルシューティング

Net8のトラブルシューティング 10-3

表表表表 10–1 一一一一般般般般的的的的ななななネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・エエエエララララーーーーととととトトトトララララブブブブルルルルシシシシュュュューーーーテテテティィィィンンンンググググ手手手手順順順順

エエエエララララーーーー番番番番号号号号 : メメメメッッッッセセセセーーーージジジジ 説説説説明明明明 /トトトトララララブブブブルルルルシシシシュュュューーーーテテテティィィィンンンンググググ手手手手順順順順

ORA-12154: TNS:サービス名を解決できませんでした。

原原原原因因因因 : Net8が TNSNAMES.ORA構成ファイルで指定された接続記述子を検出できない。

処処処処置置置置 :

1. TNSNAMES.ORAファイルが存在し、アクセスできることを確認します。

2. TNSNAMES.ORAファイルのコピーが複数存在しないことを確認します。

3. 接続文字列で指定したサービス名が TNSNAMES.ORAファイル内で接続記述子にマップされていることを、TNSNAMES.ORAで確認します。また、ファイルに構文エラーがないことを確認します。

4. SQLNET.ORAファイルの重複コピーがないことを確認します。

5. ドメイン名を使用している場合、SQLNET.ORAファイルにNAMES.DEFAULT_DOMAINパラメータが含まれていることを確認します。このパラメータが存在しない場合は、接続文字列にドメイン名を指定しなければなりません。

ドメイン名を使用しておらず、このパラメータが存在しない場合は、このパラメータを削除するか、またはコメントにして使用禁止にします。

6. ログイン・ボックスから接続する場合は、接続するサービス名の前に "@"記号を付けていないことを確認します。

ORA-12198: TNS:接続先へのパスが見つかりませんでした。

ORA-12203: TNS:接続先に接続できませんでした。

原原原原因因因因 : クライアントが目的のデータベースを見つけられない。

処処処処置置置置 :

1. 到達するサービス名を正しく入力したがどうかを確認します。

2. TNSNAMES.ORAファイルの接続記述子の中のサービス名ADDRESSパラメータが正しいかどうかを確認します。

3. TNSNAMES.ORAファイルが正しいディレクトリに格納されていることを確認します。

4. リモート・ノード上のリスナーが起動し、動作していることを確認します。動作していない場合は、リスナー制御ユーティリティを使用してリスナーを起動します。

5. ログイン・ボックスから接続する場合は、接続するサービス名の前に "@"記号を付けていないことを確認します。

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一般的なネットワーク・エラーのトラブルシューティング

10-4 Oracle Net8 管理者ガイド

ORA-12224:TNS:リスナーがありません。

原原原原因因因因 : リスナーが実行されていないため、接続要求を完了できない。

処処処処置置置置 :

1. 指定した接続先アドレスが、リスナーで使用されているアドレスの 1つと一致していることを確認します。

2. このエラーが、バージョンの互換性に起因する問題でないかどうかを確認します。

ORA-12500: TNS:リスナーが専用サーバー・プロセスの起動に失敗しました。

原原原原因因因因 : リスナーがユーザーをデータベース・サーバーに接続するプロセスの起動に失敗した。

処処処処置置置置 :

1. LISTENER.ORAファイル内の SID_LISTセクションと、TNSNAMES.ORAファイルの CONNECT DATAセクションにあるシステム識別子(SID)が正しいかどうかを確認します。

2. データベースにアクセスする十分な権限がユーザーにあることを確認します。

ORA-12533: TNS:ADDRESSパラメータが不正です。

原原原原因因因因 : TNSNAMES.ORAファイルで指定された接続記述子のADDRESSセクションにあるプロトコル固有のパラメータが正しくない。

処処処処置置置置 : プロトコル固有のキーワードについての詳細は、ご使用のプラットフォーム用 Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

ORA-12545: TNS:名前の参照が失敗しました。

原原原原因因因因 : リモート・ノード上のリスナーに接続できない。

処処処処置置置置 :

1. TNSNAMES.ORAファイルまたは LISTENER.ORAファイル内の ADDRESSが正しいかどうかを確認します。

2. リモート・ノード上のリスナーが起動されたことを確認します。リスナー制御ユーティリティの STATUSコマンドでその状態をチェックし、必要であれば STARTコマンドでそのリスナーを起動します。

ORA-12560: TNS:プロトコル・アダプタ・エラーです。

原原原原因因因因 : リスナーが、ユーザーをデータベース・サーバーに接続するプロセスの起動に失敗した。

処処処処置置置置 :

1. トレースをオンにして、操作を再度実行します。

2. 問題を診断するために、トレース・ファイルの内容を検証します。

表表表表 10–1 一一一一般般般般的的的的ななななネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・エエエエララララーーーーととととトトトトララララブブブブルルルルシシシシュュュューーーーテテテティィィィンンンンググググ手手手手順順順順

エエエエララララーーーー番番番番号号号号 : メメメメッッッッセセセセーーーージジジジ 説説説説明明明明 /トトトトララララブブブブルルルルシシシシュュュューーーーテテテティィィィンンンンググググ手手手手順順順順

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一般的なネットワーク・エラーのトラブルシューティング

Net8のトラブルシューティング 10-5

ORA-3113: TNS:通信チャネルでファイルの終わりが検出されました。

原原原原因因因因 : 通信チャネル上で、予測しなかったファイルの終わりが処理された。これは、通信リンクが少なくとも一時的にダウンした可能性があることを示す場合があります。また、サーバーがダウンしていることを示す場合もあります。

処処処処置置置置 : 再送カウントを変更しなければならない場合があります。このエラーのトラブルシューティングについての詳細は、ご使用の Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

表表表表 10–1 一一一一般般般般的的的的ななななネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・エエエエララララーーーーととととトトトトララララブブブブルルルルシシシシュュュューーーーテテテティィィィンンンンググググ手手手手順順順順

エエエエララララーーーー番番番番号号号号 : メメメメッッッッセセセセーーーージジジジ 説説説説明明明明 /トトトトララララブブブブルルルルシシシシュュュューーーーテテテティィィィンンンンググググ手手手手順順順順

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ログ・ファイルとトレース・ファイルを使用したネットワーク上の問題点のトラブルシューティング

10-6 Oracle Net8 管理者ガイド

10.2 ログログログログ・・・・ファファファファイイイイルとルとルとルとトトトトレーレーレーレースススス・フ・フ・フ・ファァァァイルイルイルイルをををを使使使使用用用用したしたしたしたネネネネットットットットワーワーワーワークククク上の上の上の上の問問問問題点題点題点題点ののののトラトラトラトラブブブブルルルルシシシシューューューューテテテティンィンィンィンググググ

Oracle Network製品は、問題が発生するごとに、問題点の原因の内容について詳細を示します。この情報は、ログ・ファイルとトレース・ファイル内に作成、格納されます。エラー情報のロギングとトレースのプロセスにより、ネットワーク上の問題点を容易に診断、解決できます。

10.3 エラエラエラエラーーーー情報情報情報情報ののののロギロギロギロギンンンンググググロギングとは、ネットワーク・コンポーネントがエラーに関する情報を検出してログ・ファイルに付加するプロセスです。各 Net8コンポーネントは、エラーが発生するたびに、各種通信レイヤーでソフトウェアの状態を記述するために独自のログ・ファイルを作成します。すべてのエラーが記録されていることを確認するために、クライアントまたはネーム・サーバーに対するロギングを使用禁止にすることはできません。さらに、ログ・ファイルを置換したり消去できるのは管理者だけです。リスナーのログ・ファイルには、すべてのクライアント接続要求に関する監査証跡と大半のリスナー制御コマンドが含まれています。

10.3.1 エラエラエラエラーーーー・ス・ス・ス・スタタタタックックックックログ・ファイルには、エラー・スタックに含まれている情報があります。エラー・スタックとは、ネットワーク・エラーの結果として Oracle通信スタック内に各レイヤーごとに作成される情報です。

図 10-1は、エラー・スタックに表示される可能性のある Oracleネットワーク製品間の関係を示したものです。

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エラー情報のロギング

Net8のトラブルシューティング 10-7

図図図図 10-1 ネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク製製製製品品品品ととととエエエエララララーーーー・・・・ススススタタタタッッッックククク・・・・ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトト

図 10-1のレイヤーは次のとおりです。

ネットワークによって、これらすべてのコンポーネントが含まれている場合と、含まれていない場合があります。

NI Net8インタフェース・レイヤー

NR Network Routing

NN Network Naming (Oracle Names)

NS Network Session(一次および二次層)

NA 固有のサービスには、ネットワーク認証(NA)とネットワーク暗号化(NAE)が含まれています。

NT Network Transport(一次、二次、オペレーティング・システム層)

NI

NR NN

NS 一次層

NS二次層 NA

NT 一次層

NT二次層

NT オペレーティング・システム層

ネットワーク・プロトコル ネットワーク・プロトコル

Oracle Protocol Adapter

TNS

Net8 インタフェース (NI)

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エラー情報のロギング

10-8 Oracle Net8 管理者ガイド

エラーの例エラーの例エラーの例エラーの例

たとえば、クライアント・アプリケーションのユーザーが Net8と TCP/IPを使用してデータベース・サーバーとの接続を確立しようとする場合は、次のように入力します。

sqlplus scott/[email protected]

SQL*Plusバナーが画面に表示され、次のエラーが表示されます。

ORA-12203: TNS: 接続先に接続できません。

このメッセージは、データベースに連絡できなかったために、サーバーへの接続に失敗したことを示します。アプリケーションでは 1行のエラー・メッセージしか表示されませんが、ネットワーク層によってログ・ファイルの中に情報量の多いエラー・スタックが記録されます。クライアント側では、SQLNET.LOGと呼ばれるログ・ファイルに次のような ORA-12203エラーに対応するエラー・スタックが含まれています。

例例例例 10-1 代代代代表表表表的的的的ななななエエエエララララーーーー・・・・ススススタタタタッッッックククク

***********************************************************

Fatal OSN connect error 12203, connecting to: (DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(SID=trace)(CID=(PROGRAM=) (HOST=lala)(USER=sviavant)))(ADDRESS_LIST=(ADDRESS= (PROTOCOL=ipc)(KEY=trace))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=lala)(PORT=1521))))

VERSION INFORMATION:TNS for SunOS:Oracle Bequeath NT Protocol Adapter for SunOS:Unix Domain Socket IPC NT Protocol Adaptor for SunOS: TCP/IP NT Protocol Adapter for SunOS: Tracing to file: /home/sviavant/trace_admin.trc Tns error struct: nr err code: 12203 TNS-12203: TNS:接続先に接続できません。 ns main err code: 12541 TNS-12541: TNS:リスナーがありません。 ns secondary err code: 12560 nt main err code: 511 TNS-00511: リスナーがありません。 nt secondary err code: 61 nt OS err code: 0

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エラー情報のロギング

Net8のトラブルシューティング 10-9

10.3.2 ログログログログ・・・・ファファファファイイイイル名ル名ル名ル名各 Net8コンポーネントは、独自のログ・ファイルを作成します。表 10–2は、デフォルトのファイル名とそれに含まれている情報の説明を示したものです。

10.3.3 ログログログログ・・・・パラパラパラパラメメメメータータータータのののの設定設定設定設定ロギングされた情報の種類と量、ファイルが格納されている位置など、ロギングを制御するパラメータは、次のように各ネットワーク・コンポーネントの構成ファイル内に設定されます。

ログ・ファイルには、オペレーティング・システム固有のデフォルト名とロケーションがありますが、別の名前やロケーションを指定することもできます。各コンポーネントには、次の事項を決定するログ・パラメータが存在する場合もあります。

■ ログ・ファイルの名前(オプション)

■ ログ・ファイルのディレクトリ(オプション)

表表表表 10–2 ロロロロググググ・・・・フフフファァァァイイイイルルルル・・・・ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトト情情情情報報報報

ロロロロググググ・・・・フフフファァァァイイイイルルルル 次次次次のののの内内内内容容容容にににに関関関関すすすするるるるエエエエララララーーーー情情情情報報報報がががが含含含含ままままれれれれまままますすすす

SQLNET.LOG クライアントまたはサーバー、またはその両方

LISTENER.LOG リスナー

NAMES.LOG Names Server

CMAN.LOG Oracle Connection Managerのメイン・プロセス

CMADM.LOG Oracle Connection Managerの管理プロセス

表表表表 10–3 ロロロロググググ・・・・パパパパララララメメメメーーーータタタタのののの設設設設定定定定

次次次次ののののももももののののにににに対対対対すすすするるるるロロロロググググ・・・・パパパパララララメメメメーーーータタタタはははは 次次次次のののの構構構構成成成成フフフファァァァイイイイルルルルにににに設設設設定定定定さささされれれれまままますすすす

クライアント SQLNET.ORA

サーバー SQLNET.ORA

リスナー LISTENER.ORA

Names Server NAMES.ORA

Oracle Connection Manager CMAN.ORA

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エラー情報のロギング

10-10 Oracle Net8 管理者ガイド

10.3.3.1 ロロロロググググ・・・・フフフファァァァイイイイルルルル名名名名のののの変変変変更更更更ログ・ファイル名を変更するには、対応するコンポーネントの構成ファイルで、次のパラメータを編集します。

LOG_FILE_component = 文字列

たとえば、リスナー構成ファイル内にある次のパラメータは、サーバー・マシンにあるTEST.LOGと呼ばれるファイルにリスナー・ログ出力を送ります。

LOG_FILE_LISTENER = TEST

10.3.3.2 ロロロロググググ・・・・フフフファァァァイイイイルルルル・・・・デデデディィィィレレレレククククトトトトリリリリのののの変変変変更更更更各コンポーネントのログ・ファイルが格納されている場所を変更するには、対応するコンポーネントの構成ファイルで、次のパラメータを編集します。

LOG_DIRECTORY_component = 有効なディレクトリ

例は、オペレーティング・システムによって異なります。UNIXでの例は次のようになります。

LOG_DIRECTORY_LISTENER = /tmp/log

一部のプラットフォームには、ディレクトリのプロパティに制約があります。プラットフォーム固有の制限についての詳細は、Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

10.3.4 ログログログログ・・・・ファファファファイイイイルのルのルのルの使使使使用用用用ログ・ファイルを使用して、ネットワーク・エラーを診断するには、

1. アプリケーションから受信した最新のエラー番号のログ・ファイルを見直す。これはほとんど間違いなくログ・ファイルの最後のエントリです。

2. ファイルの一番下から順にたどり、エラー・レポートで 0以外の最初のエントリを見つける。通常は、これが本当の原因です。

注意注意注意注意:::: ほとんどのオペレーティング •システムでは、.log サフィックスが自動的にログ・ファイル名に付与されます。構成パラメータの詳細は、 付録 Bの「構成パラメータ」を参照してください。プラットフォームによっては、ファイル名のプロパティに制約があります。プラットフォーム固有の制約については、使用している Oracleオペレーティング •システムの仕様マニュアルを参照してください。

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エラー情報のロギング

Net8のトラブルシューティング 10-11

3. そのエラーが希望の情報を示していない場合は、正しいエラー情報が見つかるまでスタック内の次のエラーを見直す。

4. それでもエラーの原因が明らかにならない場合は、トレースをオンにし、エラー・メッセージが発生したステートメントを再度実行する。

10.3.5 リスリスリスリスナナナナーのーのーのーのロロロログ監グ監グ監グ監査査査査証跡証跡証跡証跡リスナー・ログ・ファイルには、ネットワーク利用度の統計を収集、分析できる監査証跡情報と、次の内容を示す情報があります。

■ クライアントの接続要求

■ リスナー制御ユーティリティが発行した startまたは stop、status、reload、serviceの各コマンド

この機能をオフに切り替えることはできません。

10.3.5.1 リリリリススススナナナナーーーーののののロロロロググググ監監監監査査査査証証証証跡跡跡跡のののの書書書書式式式式監査証跡は、次の各フィールド、すなわち、Timestamp、Connect Data、[Protocol Info]、event、[sid]、return Code内のテキストを書式設定します。監査証跡のプロパティは次のとおりです。

■ 各フィールドは、アスタリスク(*)で区切られます。

■ PROTOCOL INFOと SIDは、接続が試行された場合だけ現れます。

■ 成功した接続またはコマンドには、コード 0が戻ります。

■ 失敗した場合は、エラー・メッセージにマップされるコードが生成されます。

reload要求に対するログ・ファイルへの一般的な出力は次のようになります。

例例例例 10-2 成成成成功功功功ししししたたたた reload要要要要求求求求のののの一一一一般般般般的的的的なななな監監監監査査査査証証証証跡跡跡跡情情情情報報報報

10-MAY-96 14:16:21 *(CONNECT_DATA=(CID=(PROGRAM=)(HOST=roach)(USER=reltest)(COMMAND=reload)(ARGUMENTS=64)(SERVICE=LISTENER)(VERSION=36704256))*reload*0

connection要求に対するログ・ファイルへの一般的な出力は次のようになります。

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エラー情報のトレース

10-12 Oracle Net8 管理者ガイド

例例例例 10-3 成成成成功功功功ししししたたたた connection 要要要要求求求求のののの一一一一般般般般的的的的なななな監監監監査査査査証証証証跡跡跡跡情情情情報報報報

10-MAY-96 14:16:21*(CONNECT_DATA=(SID=reltest)(CID=(PROGRAM=C:¥ORAWIN¥BIN¥PLUS31.EXE)(HOST=WINDOWSPC)(USER=CCLOW))*(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=144.25.23.246)(PORT=3366))*establish*reltest*0

接続するために使われたプラットフォームおよびプロトコル、ソフトウェアとともにユーザー IDが記録されることに注意してください。

10.3.5.2 監監監監査査査査証証証証跡跡跡跡情情情情報報報報のののの使使使使用用用用監査証跡情報をテーブルに保存した後、それをレポート形式に書式設定することで、傾向とユーザー・アクティビティを検証できます。データをテーブルにインポートするには、SQL*Loaderなどのインポート・ユーティリティを使用します。

10.4 エラエラエラエラーーーー情報情報情報情報ののののトレトレトレトレーーーースススストレース機能は、実行されたネットワーク・イベントが記述される一連の詳細ステートメントを生成します。操作をトレースすると、ログ・ファイルにある情報より多くの Net8コンポーネントの内部操作に関する情報が得られます。この情報は、エラーの原因となったイベントの確認で評価できるファイル出力です。

トレース機能を使ってトレースできるコンポーネントを次に示します。

■ ネットワーク・リスナー

■ クライアントとサーバー上の Net8コンポーネント

■ Oracle Connection Managerコンポーネント

■ Oracle Names Server

■ Oracle Names制御ユーティリティ

■ TNSPINGユーティリティ

10.4.1 トレトレトレトレーーーース・ス・ス・ス・パパパパラメラメラメラメーーーータのタのタのタの設設設設定定定定トレースを使用可能にし、特定のトレース・パラメータを設定するために、次のいずれかを使用できます。

■ コンポーネントの構成ファイル

注注注注意意意意 : トレース機能には大量のディスク容量を消費するため、システムトレース機能には大量のディスク容量を消費するため、システムトレース機能には大量のディスク容量を消費するため、システムトレース機能には大量のディスク容量を消費するため、システムのパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。したがってのパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。したがってのパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。したがってのパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。したがって、、、、必要なときだけトレースを行えるようにしてください必要なときだけトレースを行えるようにしてください必要なときだけトレースを行えるようにしてください必要なときだけトレースを行えるようにしてください。。。。

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-13

■ コンポーネントの制御ユーティリティ

■ Oracle Trace

10.4.1.1 ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトトのののの構構構構成成成成フフフファァァァイイイイルルルルをををを使使使使用用用用ししししたたたたトトトトレレレレーーーースススス・・・・パパパパララララメメメメーーーータタタタのののの設設設設定定定定コンポーネントの構成ファイルでトレース・パラメータを設定するためには、

1. コンポーネントの構成ファイルに次のパラメータを指定する。

TRACE_LEVEL_コンポーネント名=(OFF/USER/ADMIN/SUPPORT)TRACE_DIRECTORY_コンポーネント名=ディレクトリ名

2. コンポーネントの実行中に構成ファイルを変更した場合は、変更したパラメータを有効にするためにコンポーネントを起動または再起動する。

10.4.1.2 ココココンンンンポポポポーーーーネネネネンンンントトトトのののの制制制制御御御御ユユユユーーーーテテテティィィィリリリリテテテティィィィをををを使使使使用用用用ししししたたたたトトトトレレレレーーーースススス・・・・パパパパララララメメメメーーーータタタタのののの設設設設定定定定コンポーネントの制御ユーティリティを使用してトレース・パラメータを設定するためには、

■ リスナーの場合は、リスナー制御ユーティリティから TRACEコマンドを使用して、リスナーの実行中にトレース・レベルを設定する。

■ Oracle Namesの場合は、ネーム・サーバー制御ユーティリティから SET TRACE_LEVELコマンドを使用して、ネーム・サーバーの実行中にトレース・レベルを設定する。

10.4.1.3 Oracle Traceをををを使使使使用用用用ししししたたたたトトトトレレレレーーーースススス・・・・パパパパララララメメメメーーーータタタタのののの設設設設定定定定Oracle Traceは、Oracle Enterprise Managerとともに、または独立で使用して、2種類のトレース・ファイルのデータを書式設定し、相互に関連付ける新しいツールです。Net8とサーバーでトレース情報が個々に作成された場合、またはクライアントとサーバー間で対話したときに Net8で個別に作成された場合など、トレース情報を比較または照合、またその両方を行わなければならない場合は Oracle Traceを使用します。Oracle Traceを使用可能にする方法についての詳細は、『Net8 Release Notes』 を参照してください。

10.4.2 Net8トトトトレーレーレーレーススススの評の評の評の評価価価価手動で、または Trace AssistantToolを使用して、トレース・ファイルを評価すると、次のことが理解でき、ネットワークの診断やトラブルシューティングが容易に行えます。

■ ネットワーク・ノード間のパケットの流れ

注注注注意意意意 : Oracle Connection Managerの場合、トレース・レベルは接続マネージャ制御ファイルからだけ設定できます。

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エラー情報のトレース

10-14 Oracle Net8 管理者ガイド

■ Net8のどのコンポーネントが障害に陥っているか

■ 関連するエラー・コード

10.4.2.1 ネネネネッッッットトトトワワワワーーーークククク・・・・ノノノノーーーードドドド間間間間ののののデデデデーーーータタタタ・・・・パパパパケケケケッッッットトトトのののの流流流流れれれれのののの理理理理解解解解Net8は、データ・パケットを送受信することにより、その機能を実行します。SUPPORTのトレース・レベルを指定すると、トレース・ファイル内の Net8パケットの実際の内容を参照できます。送受信したパケット・タイプの順序により、接続を確立した方法を確認できます。

10.4.2.1.1 データ・パケットの形式の理解データ・パケットの形式の理解データ・パケットの形式の理解データ・パケットの形式の理解 トレース・ファイルの各行は、後ろにメッセージが続くプロシージャで始まります。各プロシージャの後には、実際のデータを示す 16進データの行があります。パケットの内部をフローする実際のデータは、16進データの右側に表示される場合があります。

表 10–4は、Net8パケット・キーワードの一覧と、それらのキーワードが表すパケット・タイプを示したものです。

たとえば、次の行はネットワークを通じて NSPTCNパケットを送る "nscon"と呼ばれるプロシージャを記述しています。

nscon: sending NSPTCN packet

各パケットには、パケット・タイプを示すキーワードがあります。すべてのパケット・タイプは、接頭辞 "NSP"から始まります。特定のパケット情報についてトレース・ファイルを検討する場合、このことを覚えておくと便利です。

表表表表 10–4 キキキキーーーーワワワワーーーードドドドととととパパパパケケケケッッッットトトト・・・・タタタタイイイイププププ

キキキキーーーーワワワワーーーードドドド パパパパケケケケッッッットトトト・・・・タタタタイイイイププププ

NSPTCN Connect

NSPTAC Accept

NSPTRF Refuse

NSPTRS Resend

NSPDA Data

NSPCNL Control

NSPTMK Marker

注注注注意意意意 : Oracleネットワーク製品または EBCDICデータを通じて暗号化を使用している場合、このデータは表示されません。

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-15

例 10-4は、一般的なパケット情報を示したものです。

例例例例 10-4 パパパパケケケケッッッットトトト情情情情報報報報

nscon: entrynscon: doing connect handshake...nscon: sending NSPTCN packetnspsend: entrynspsend: plen=187, type=1nspsend: 187 bytes to transportnspsend:packet dumpnspsend:00 BB 00 00 01 00 00 00 |........|nspsend:01 33 01 2C 0C 01 08 00 |.3.,....|nspsend:7F FF 7F 08 00 00 00 01 |........|nspsend:00 99 00 22 00 00 08 00 |..."....|nspsend:01 01 28 44 45 53 43 52 |..(DESCR|nspsend:49 50 54 49 4F 4E 3D 28 |IPTION=(|nspsend:43 4F 4E 4E 45 43 54 5F |CONNECT_|nspsend:44 41 54 41 3D 28 53 49 |DATA=(SI|nspsend:44 3D 61 70 33 34 37 64 |D=ap347d|nspsend:62 31 29 28 43 49 44 3D |b1)(CID=|nspsend:28 50 52 4F 47 52 41 4D |(PROGRAM|nspsend:3D 29 28 48 4F 53 54 3D |=)(HOST=|nspsend:61 70 32 30 37 73 75 6E |ap207sun|nspsend:29 28 55 53 45 52 3D 6D |)(USER=m|nspsend:77 61 72 72 65 6E 29 29 |warren))|nspsend:29 28 41 44 44 52 45 53 |)(ADDRES|nspsend:53 5F 4C 49 53 54 3D 28 |S_LIST=(|nspsend:41 44 44 52 45 53 53 3D |ADDRESS=|nspsend:28 50 52 4F 54 4F 43 4F |(PROTOCO|nspsend:4C 3D 74 63 70 29 28 48 |L=tcp)(H|nspsend:4F 53 54 3D 61 70 33 34 |OST=ap34|nspsend:37 73 75 6E 29 28 50 4F |7sun)(PO|nspsend:52 54 3D 31 35 32 31 29 |RT=1521)|nspsend:29 29 29 00 00 00 00 00 |))).....|nspsend: normal exitnscon: exit (0)

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エラー情報のトレース

10-16 Oracle Net8 管理者ガイド

10.4.2.2 関関関関連連連連エエエエララララーーーー出出出出力力力力のののの理理理理解解解解Net8に関して問題が発生する都度、エラー・コードが <ERROR>または <FATAL>の接頭辞をもつトレース・ファイルにログされます。例 10-5は、一般的なトレース・ファイルのエラー出力を示したものです。

例例例例 10-5 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルルののののエエエエララララーーーー出出出出力力力力

nspsend: entrynspsend: plen=244, type=6ntpwr: entryntpwr: exit-<ERROR>- nspsend: transport write errornspsend: error exitnserror: entry-<ERROR>- nserror: nsres: id=0, op=65, ns=12541, ns2=12560; nt[0]=511,nt[1]=61,nt[2]=0-<ERROR>- nsopen: unable to open transportnricdt: Call failed...nricdt: exit-<ERROR>- osnqper: error from nricall-<ERROR>- osnqper: nr err code: 12203-<ERROR>- osnqper: ns main err code: 12541-<ERROR>- osnqper: ns (2) err code: 12560-<ERROR>- osnqper: nt main err code: 511-<ERROR>- osnqper: nt (2) err code: 61-<ERROR>- osnqper: nt OS err code: 0osnqme: entryosnqme: reporting nr (1) error: (12203) as rdbms err (12203)osnqme: exit-<ERROR>- onstns: Couldn’t connect, returning 12203nricall: Exiting NRICALL with following termination result -1nricall: exitosnqme: entryosnqme: reporting nr (1) error: (12203) as rdbms err (12203)osnqme: exit-<ERROR>- onstns: Couldn’t connect, returning 12203-<ERROR>- osnqper: error from nricall

エラー・コードを評価する最も能率的な方法は、記録されている最新の NSエラー・コードを評価することです。これは、セッション・レイヤーが接続を制御しているためです。最も重要なエラー・メッセージは、ファイルの最後部にあるメッセージです。それらは最新のエラーであり、接続上の問題の原因を示しています。

特定のリターン・コードについての詳細は、Oracle UNIXエラー・ツール "oerr"を使用してください。コマンド行プロンプトで次のように入力し、"oerr" Toolを使用して Net8リターン・コードに関するさらに詳細な情報を見つけてください。

oerr tns エラー番号

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-17

10.4.3 Trace Assistantを使を使を使を使用用用用したしたしたしたトトトトレーレーレーレースススス・フ・フ・フ・ファァァァイルイルイルイルのののの検査検査検査検査Net8には、既存のトレース・ファイル・テキスト行をさらに読みやすいパラグラフに変換して、トレース・ファイルの情報を理解しやすくする Trace Assistantと呼ぶツールがあります。Trace Assistantはレベレベレベレベルルルル 16 (SUPPORT))))の SQL*Netまたは Net8トレース・ファイルだけに対応します。

Trace Assistantを実行するには、コマンド行プロンプトで次のように入力します。

trcasst [オプション] ファイル名

表 10–5は、使用可能なオプションについて説明したものです。

表表表表 10–5 Trace Assistantテテテテキキキキスススストトトト・・・・フフフフォォォォーーーーママママッッッットトトト・・・・オオオオププププシシシショョョョンンンン

オオオオププププシシシショョョョンンンン 説説説説明明明明

-o 接続性と Two Task Common(TTC)情報を表示します。-oに続いて、次のオプションを使用できます。

■ c(サマリー接続情報)

■ d(詳細接続情報)

■ u(サマリー TTC情報)

■ t(詳細 TTC情報)

■ q(サマリー TTC情報を拡張する SQLコマンドを表示する)

-p オラクル社の内部使用オプション。

-s 統計情報を表示します。

-e エラー情報の表示を可能にします。-eに続いて、次のエラー・レベルを指定できます。

■ 0またはなし(nserror機能からダンプされた NSエラー番号を変換し、他のエラーすべてをリストする )

■ 1(nserror機能から NSエラー変換だけを表示する)

■ 2(エラー番号を変換しないで表示する)

オプションが指定されない場合のデフォルトは、-odt -e -s(エラー・レベル 0で、詳細接続情報および詳細 Two-Task Common情報、統計情報を表示 )です。

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エラー情報のトレース

10-18 Oracle Net8 管理者ガイド

例 10-6は、Trace Assistantがどのようにトレース・ファイル情報をさらに読みやすい形式に変換するかを示したものです。

例例例例 10-6 代代代代表表表表的的的的なななな Trace Assistant変変変変換換換換

トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルル オオオオププププシシシショョョョンンンン -e0ままままたたたたはははは -e1でででで Trace Assistantでででで変変変変換換換換さささされれれれるるるる

nsc2addr: normal exitnsopen: entrynsmal: 404 bytes at0x10d5a48nsopen: openingtransport...-<ERROR>- ntus2err:sd=13, op=1,resnt[0]=511, resnt[1]=2,resnt[2]=0-<ERROR>- nserror: nsres:id=0, op=65, ns=12541,ns2=12560; nt[0]=511,nt[1]=2, nt[2]=0-<ERROR>- nsopen: unableto open transport

Error found. Error Stack follows:

id: 00000

Operation code: 00065

NS Error 1: 12541

NS Error 2: 12560

NT Generic Error: 00511

Protocol Error: 00146

OS Error: 00000

NS & NT Errors Translation

12541, 00000, "TNS:リスナーがありません。"

// *原因 : リスナーが実行されていないため、接続要求を

// 完了できません。

// *処置 : 提供された接続先アドレスが、リスナーによって使用されているアドレス

// と一致していることを確認してください - TNSNAMES.ORAの登録を適切な

// LISTENER.ORAファイル(または、Interchange経由で接続を行う場合は、TNSNAV.ORA)

// と比較してください。リモート・マシン上のリスナーを起動してください。

/

12560, 00000, "TNS:プロトコル・アダプタ・エラーが発生しました。"

// *原因 : 一般的なプロトコル・アダプタ・エラーが発生しました。

// *処置 : 適切なプロトコル仕様に対して使用するアドレスをチェックしてください。このエラーを

// レポートする前に、エラー・スタックを見て、下位レベルのトランスポート・エラー

// をチェックしてください。詳細を調べるには、トレースをオンにして、操作を

// 再実行してください。操作が終わったら、トレースをオフにしてください。

/

00511, 00000, "リスナーがありません。"

// *原因 : 指定されたアドレスでリスニングするアプリケーションがないか、

// またはそのアプリケーションが時間的に十分な方法で接続要求を

// サービスできないため、接続要求を完了できません。

// *処置 : 提供された接続先アドレスが、リスナーによって使用されているアドレス

// と一致していることを確認してください - TNSNAMES.ORAの登録を適切な

// LISTENER.ORAファイル(または、Interchange経由で接続を行う場合は、TNSNAV.ORA)

// と比較してください。リモート・マシン上のリスナーを起動してください。

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-19

ただし、トレース・ファイル内に nserror機能からログされなかった他のエラーが存在する場合もあります。

10.4.3.1 Net8パパパパケケケケッッッットトトトででででネネネネッッッットトトトワワワワーーーーククククをををを横横横横断断断断すすすするるるる情情情情報報報報のののの理理理理解解解解Trace Assistantでは、Net8と Two Task Common通信レイヤーの両方からデータ・パケットを表示できます。Trace Assistantには、これらのパケットを表示するための 2つのオプションがあります。

■ サマリー接続性(-ocオプションを使用)

■ 詳細接続性(-odオプションを使用)

Net8パケットの例パケットの例パケットの例パケットの例

次の例は、様々なトランザクションで各種パケットが Net8レイヤーとの間で送受信されるとき、Trace Assistantがどのようにそれらのパケットを表示するかを示したものです。

■ Bequeathed接続

■ リダイレクト接続

■ データ・パケット

ここで、送受信されるパケットには、このノードが nnn個のバイトをもつある種のパケットを送受信していることを示す接頭辞 "--->Sendnnn bytes"または "<--- Received nnn bytes"があることに注意してください。これらの接頭辞によって、ノードがクライアントまたはサーバーのどちらであるかが判断できます。接続要求は常にクライアントによって送信され、サーバー(またはリスナー)によって受信されます。

例例例例 10-7 Bequeathed接接接接続続続続でででで送送送送らららられれれれたたたたササササママママリリリリーーーー・・・・デデデデーーーータタタタ・・・・パパパパケケケケッッッットトトト

trcasst -oc <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

---> Send 192 bytes - Connect packet Connect data length: 142(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(Host=dlsun)(Port=1521))(CONNECT_DATA=(SID=db1)(CID=(PROGRAM=)(HOST=dlsun)(USER=use1))))<--- Received 24 bytes - Accept packet Accept data length: 0

この例には 2つのパケットが示されています。最初のパケットは、クライアントからリスナーに送信される接続パケットです。2番目のパケットは、サーバーから戻される受諾パケットです。

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エラー情報のトレース

10-20 Oracle Net8 管理者ガイド

例例例例 10-8 Bequeathed接接接接続続続続でででで送送送送らららられれれれたたたた詳詳詳詳細細細細デデデデーーーータタタタ・・・・パパパパケケケケッッッットトトト

trcasst -od <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

---> Send 50 bytes - Connect packetCurrent NS version number is: 309.Lowest NS version number can accommodate is: 300.Global options for the connection: can receive attention no attention processing Don’t care Maximum SDU size: 2048 Maximum TDU size: 5120 NT protocol characteristics: Test for more data Spawner is running Hang on to Listener connection Full duplex I/O Urgent data support Generate SIGURG signal Handoff connection to another Line turnaround value: 0 Connect data length: 234 Connect data offset: 50 Connect data maximum size: 2048 Native Services wanted Native Services wantedCross facility item 1: 0 Cross facility item 2: 0 Connection id: Ox0000000000000000 Packet data is in the following data packet---> Send 244 bytes - Data packet(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=beq)(PROGRAM=/private/oracle/bin/oracle)(ARGV0=oracle)(ARGS=’(DESCRIPTION=(LOCAL=YES)(ADDRESS=(PROTOCOL=beq))))(DETACH=NO))(CONNECT_DATA=(CID=(PROGRAM=)(HOST=dlsun)(USER=use1))))<--- Received 24 bytes - Accept packet Accepted NS version number is: 307.Global options for the connection: no attention processing Don’t care Accepted maximum SDU size: 2048 Accepted maximum TDU size: 4096 Connect data length: 0 Native Services wanted Native Services wanted

この例は、接続交渉中に接続データとともに送信されたすべての詳細を示しています。

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-21

Two Task Commonパケットの例パケットの例パケットの例パケットの例

Two-Task Commonは、データベースを対象とするカーソルのオープン、行の選択、行の更新などの要求を処理します。すべての要求は、サーバーによって応答されます。ログオンを要求した場合は、その要求を完了させたデータベースから応答が戻ります。例 10-11と例 10-12は、予測可能な情報のタイプを示したものです。

Two-Task Commonのサマリー情報は、各行に 1つのパケットでなく 2つのパケットを表示するという点で、他の表示とは異なります。これを行うのは、Two-Task Commonが動作するときの要求 /応答のペアリング・プロセスをミラー化するためです。

例例例例 10-9 リリリリダダダダイイイイレレレレククククトトトト接接接接続続続続でででで送送送送らららられれれれたたたたササササママママリリリリーーーー・・・・デデデデーーーータタタタ・・・・パパパパケケケケッッッットトトト

trcasst -oc <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

---> Send 187 bytes - Connect packet Connect data length: 153(DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(SID=ap347db1)(CID=(PROGRAM=)(HOST=apsun)(USER=use2)))(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=apsun)(PORT=1521))))<--- Received 8 bytes - Resend packet---> Send 187 bytes - Connect packet Connect data length: 153(DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(SID=apdb1)(CID=(PROGRAM=)(HOST=apsun)(USER=use2)))(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=apsun)(PORT=1521))))<--- Received 24 bytes - Accept packet Accept data length: 0

例例例例 10-10 デデデデーーーータタタタ・・・・パパパパケケケケッッッットトトト

trcasst -oc <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >ままままたたたたはははは -od <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

---> Send 30 bytes - Data packet<--- Received 201 bytes - Data packet---> Send 439 bytes - Data packet<--- Received 400 bytes - Data packet

接続が確立された後、他のノードに送信されるデータが Two-Task Common層から Net8に与えらます。サマリー・ビューと詳細ビューはともに、同じサマリー情報を生成します。

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エラー情報のトレース

10-22 Oracle Net8 管理者ガイド

例例例例 10-11 Two Task Commonササササママママリリリリーーーー情情情情報報報報

trcasst -ou <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

(O3LOGA) 1st half of challenge-response logon 80 78

(O3LOGON) 2nd half of challenge-response logon 97 59

(OOPEN) # 1 21 16

(OPARSEX) # 1 245 59

(OCLOSE) # 1 17 11

(OVERSION) 29 16

(OOPEN) # 2 21 16

(OALL7) # 2 Parse Can Defn=2 Exec Fetch "SELECT A.V 268 100

(OOPEN) # 3 21 16

(OALL7) # 3 Parse Exec=1 "SELECT USER FROM SYS.DUAL 152 70

(OALL7) # 3 Defn=1 Fetc 117 88

(OCLOSE) # 3 17 11

各行では、最初に表示される項目が実際に作成される要求です。2番目の項目は、それがトランザクションに関連する場合はカーソル番号です。3番目の項目は、フラグ・リストまたは応答中の SQLコマンドです。フラグは、要求に次の特性があることを示します。

!PL/SQL = PL/SQL要求でないCOM = コミットIOV = I/Oベクター取得DEFN = 定義EXEC = 実行FETCH = フェッチCAN = 取消DESCSEL = 選択の記述DESCBND = バインドの記述BND = バインドPARSE = 解析EXACT = 強制

右端には、送受信されたバイト数が表示されます。

3行目の OOPENは、出力がどのように要求 /応答ペアを表示するかを示す最初の例です。OOPENは後ろに #1を付けて表示されますが、それはクライアントから "カーソルのオープン "要求が送信され、サーバーがオープンしたカーソルの番号である 1で応答していることを示します。要求 /応答のペアは 1行に配置されるため、このオプションと他の接続オプションを結合してはなりません。

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-23

例例例例 10-12 Two Task Commonササササママママリリリリーーーー情情情情報報報報

trcasst -ot <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

start of user function (TTIFUN) 1st half of challenge-response logon (O3LOGA) Username: applsys Terminal: ttyp5 Machine: ap207sun System User: mwarren Process: 24459 Program: aiap45@ap207sun (TNS interface)return opi parameter (TTIRPA) OPI parameter: 3309B1A977A62A3Cstart of user function (TTIFUN) 2nd half of challenge-response logon (O3LOGON) Username: applsys Terminal: ttyp5 Machine: ap207sun System User: mwarren Process: 24459 Program: aiap45@ap207sun (TNS interface)ORACLE function complete (TTIOER)start of user function (TTIFUN) Open a cursorreturn opi parameter (TTIRPA) Cursor #: 1start of user function (TTIFUN) Parse and Execute (OPARSEX) Cursor # 1 alter session set nls_language= ’AMERICAN’ nls_territory= ’AMERICA’ nls_currency= ’$’nls_iso_currency= ’AMERICA’ nls_numeric_characters= ’.,’ nls_date_format= ’DD-MON-YY’nls_date_language= ’AMERICAN’ nls_sort= ’BINARY’ORACLE function complete (TTIOER)start of user function (TTIFUN) Close cursor (OCLOSE) Cursor # 1 V6 Oracle func complete (TTISTA) Succeeded

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エラー情報のトレース

10-24 Oracle Net8 管理者ガイド

例例例例 10-13 ササササママママリリリリーーーー Two-Taskのののの最最最最上上上上部部部部ににににああああるるるる詳詳詳詳細細細細 SQL情情情情報報報報

trcasst -ouq <フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

(O3LOGA) 1st half of challenge-response logon 180 78

(O3LOGON) 2nd half of challenge-response logon 197 59

(OOPEN) # 1 21 16

(OPARSEX) # 1 alter session set nls_language= ’AMERICAN’ nls_territory= ’AMERICA’ nls_currency= ’$’ nls_iso_currency= ’AMERICA’ nls_numeric_characters= ’.,’ nls_date_format= ’DD-MON-YY’ nls_date_language= ’AMERICAN’ nls_sort= ’BINARY’

245 59

(OCLOSE) # 1 17 11

(O71SESOPN) (get session ID) 47 18

(OOPEN) # 1 21 16

(OVERSION) Oracle7 Server Release 7.1.4.1.0 - Production Release with the distributed and parallel query optionsPL/SQL Release 2.1.4.0.0 - Production

29 157

(O71SESOPN) (get session ID) 47 18

詳細 Two-Taskオプションに自動的に与えられる詳細 SQL情報を表示するには、サマリー Two-Taskコマンドに qを追加します。

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-25

10.4.3.2 適適適適切切切切なななな統統統統計計計計にににに収収収収集集集集さささされれれれたたたたデデデデーーーータタタタのののの分分分分析析析析収集される統計の種類は、ネットワーク・パートナー間で送受信されたコール (TTC)およびパケット、バイトの数に関するものです。次の例は、代表的なトレース・ファイルの統計を示したものです。

例例例例 10-14 代代代代表表表表的的的的ななななトトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルルのののの統統統統計計計計

trcasst -s < フフフファァァァイイイイルルルル名名名名 >をををを使使使使用用用用すすすするるるる場場場場合合合合

====================================================================== Trace File Statistics: ---------------------------------------------------------------------- SQL*Net: Total Calls: 466 sent, 491 received, 423 upi Total Bytes: 119214 sent, 86614 received Average Bytes: 255 sent, 176 received Maximum Bytes: 2048 sent, 2048 received GRAND TOTAL PACKETS sent: 466 received: 491

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エラー情報のトレース

10-26 Oracle Net8 管理者ガイド

10.4.3.3 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルルのののの例例例例次の例は、デコードされた完全なトレース・ファイルを示したものです。この例は、Oracle Client Tool SVRMGRLで次の要求を使って作成されました。

connect scott/tiger@june

メッセージ「ORA-12154: TNS:サービス名を解決できませんでした。」が画面に表示されました。

例例例例 10-15 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルルのののの例例例例

説説説説明明明明 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルル情情情情報報報報

Trace Configuration Informationセクション内のトレース・ファイルのトレース・レベルと位置に注意してください。

-- TRACE CONFIGURATION INFORMATION FOLLOWS ---New trace stream is "C:¥ORAWIN¥network¥trace¥sqlnet7.trc"New trace level is 16--- TRACE CONFIGURATION INFORMATION ENDS ---

Network Namesコンポーネントは、サービス名"june.world"を検出できません。クライアントがサービス名 "june"に ".world"拡張子を追加することに注意してください。

nnfotran: tnsname.ora entry for name "june.world" not foundnnftqnm: Error querying june.world of attribute A.SMD errcode 406nnfgrwsp: Query unsuccessful, skipping to next adapter

クライアントは、サービス名アドレスを解決するためにネーム・サーバー(oranamesrvr0)にアクセスしようとします。

nnfgrwsp: Switching to ONAMES adapternnfgrwsp: Original name: junennfgrwsp: Qualified name: june.worldnngsget_get_stream: looking for "(DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(RPC=ON))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=oranamesrvr0)(PORT=1575)))"nngsget_get_stream: cache miss, opening new streamnngsnad_new_stream_addr: "(DESCRIP TION=(CONNECT_DATA=(RPC=ON))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=oranamesrvr0)(PORT=1575)))"nngsget_get_stream: no caller address will be sent to callee

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-27

ネットワーク・ルーティング (nr)は、ネーム・サーバー (oranamesrvr0)へのルーティングを行います。

nricall: entrynric2a: entrynric2a: Getting local community informationnriglp: entrynriglp: Looking for local addresses setup by nriglanriglp: No addresses in the preferred address listnriglp: exitnric2a: TNSNAV.ORA is not present. No local communities entry.nrigla: entrynrigla: Getting local address informationnrigla: Simple address...nrigla: No community component so just use straight addressnrigla: exitnridst: entrynridst: Resolving address to use to call destination or next hopnridst: Found destination addressnridst: Local addressnridst: Local destination community foundnridst: exitnric2a: This is a local community accessnric2a: exitnricall: Got routable address information

nricall: Making call with following address information:(DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(RPC=ON))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=oranamesrvr0)(PORT=1575)))nricdt: entrynricdt: Calling with outgoing connect data (DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(RPC=ON))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=oranamesrvr0)(PORT=1575)))

ネットワーク・セッション(ns)は、ネーム・サーバーにセッションを設定します。

nscall: entrynscall: connecting...nsc2addr: entrynsc2addr: (DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(RPC=ON))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=oranamesrvr0)(PORT=1575)))

例例例例 10-15 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルルのののの例例例例

説説説説明明明明 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルル情情情情報報報報

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エラー情報のトレース

10-28 Oracle Net8 管理者ガイド

ネットワーク・トランスポート (nt)は、トランスポート・セッションを設定します。

nttbnd2addr: entrynttbnd2addr: port resolved to 1575nttbnd2addr: looking up IP addr for host: oranamesrvr0nttbnd2addr: exitnsopen: entrynsmal: entrynsmal: 330 bytes at 0x30d76e74nsmal: normal exitnsopen: opening transport...nttcon: entrynttcon: toc = 1nttcnp: entrynttcnp: creating a socket.nttcnp: exitnttcni: entrynttcni: trying to connect to socket 1.ntt2err: entry

ネットワーク・トランスポート (nt)は、ネーム・サーバーが動作していないのでエラー "no listener"を戻します。

-<ERROR>- ntt2err: soc 1 error - operation=1, ntresnt[0]=511, ntresnt[1]=61 ntresnt[2]=0ntt2err: exitnttcni: exitnttcon: exitnserror: entry

エラーは、次のレイヤー(ns)に伝えられます。

-<ERROR>- nserror: nsres: id=0, op=65, ns=12541, ns2=12560;nt[0]=511, nt[1]=61,nt[2]=0-<ERROR>- nsopen: unable to open transport

nsmfr: entrynsmfr: 330 bytes at 0x30d76e74nsmfr: normal exitnsopen: error exitnscall: error exitnricdt: Call failed...nricfg: entrynricfg: exitnricdt: Call made to destinationnricdt: exit

nricall: Failed to copy originating community name value bindingnricall: Exiting NRICALL with following termination result -1nricall: exitnngsfad_free_stream_addr:"(DESCRIPTION=(CONNECT_DATA=(RPC=ON))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=oranamesrvr0)(PORT=1575)))"-<ERROR>- nngsget_get_stream: open failure, error stack follows

例例例例 10-15 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルルのののの例例例例

説説説説明明明明 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルル情情情情報報報報

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エラー情報のトレース

Net8のトラブルシューティング 10-29

トレース・ファイル例のサマリートレース・ファイル例のサマリートレース・ファイル例のサマリートレース・ファイル例のサマリー

このトレースファイルは、エラー "Could not resolve service name"が発生したときに、Net8で何が起こったかについてサマリーを示します。この例では、クライアントがサービス名"june"への接続に失敗しました。これは、"names.default_domain = world"パラメータがプロファイル内に存在するからです。このパラメータは、サービス名 "june"など、要求されたサービス名に ".world"拡張子を追加します。ただし、このサービス名は、クライアントのローカル名構成ファイル内でも、ネーム・サーバー内でも定義されません。この問題をトラブルシューティングするには、次のようにします。

■ NAMES.DEFAULT_DOMAIN構成パラメータを取り消すようにプロファイルを編集する

■ "june"ではなく "june.world"に対する接続を要求する

エラーは、次のレイヤー(TNS)に伝えられます。

TNS-12224: TNS:no listenerTNS-12541: TNS:no listenerTNS-12560: TNS:protocol adapter errorTNS-00511: No listenernnfgrwsp: Query unsuccessful, skipping to next adapter

ネーム・サーバーが使用できないので、アドレスはネーム・サーバー上で見つかりません。

nnfun2a: address for name "june" not foundnngsfad_free_stream_addr: "(DESCRIPTION = (CONNECT_DATA=(RPC=ON)) (ADDRESS=(PROTOCL=tcp) (HOST=oranamesrvr0)(PORT=1575)))"nngtdei_deinit_msg: free message pool blocknngtfms_free_msg: message ID -10429nngtfms_free_msg: message was a requestnngtfms_free_msg: message free, type 100nngtfoa_free_objarr: free message object arraynngtfmt_free_msg_type: type-specific message free, type 100nngtfoa_free_objarr: free message object arraynngtfms_free_msg: message ID 0nngtfms_free_msg: message was a responsenngtfms_free_msg: message free, type 0nngsdei_deinit_streams: deinitnngscls_close_stream: UID 11 not established, ignorednngscls_close_stream: UID 0 not established, ignoredosnqrn: Return code from nnfsn2a is 409

エラーがユーザーに戻されます。

-<ERROR>- onstns: Couldn’t connect, returning 12154onstns: exitosnqtg: Count in the OSN global area is now 0rigbd: entrynrigbd: exitosnqtg: Count in the NL global area is now 0

例例例例 10-15 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルルのののの例例例例

説説説説明明明明 トトトトレレレレーーーースススス・・・・フフフファァァァイイイイルルルル情情情情報報報報

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オラクル社カスタマー・サポートへの連絡

10-30 Oracle Net8 管理者ガイド

10.5 オラオラオラオラククククル社ル社ル社ル社カカカカスタスタスタスタママママー・ー・ー・ー・ササササポーポーポーポートトトトへのへのへのへの連連連連絡絡絡絡この章を読んだ後でも問題が解決できない場合、またはオラクル社カスタマー・サポートに連絡してエラーを報告するように指示された場合は、次の情報を手元にご用意ください。

■ アプリケーションを実行しているハードウェアおよびオペレーティング・システム、オペレーティング・システムのリリース番号

例 : 「私のクライアント・アプリケーションは SUN OS4.1.3が動作している Sunワークステーションで、サーバー・アプリケーションは VMSバージョン 5.4が動作しているVAXマシン上で実行されています。プロトコルは TCP/IPです。」

■ 現在の問題に関係するすべての Oracleネットワーク製品のリリース番号

■ 複数のエラー・コードやメッセージが表示された場合は、正確なコード番号およびメッセージ・テキスト、それらの表示順序

■ 次のコードによって示される問題の重大度

1 = プログラムは使えません。操作に重大な影響が出ます。

2 = プログラムは使えます。操作は極度に制限されます。

3 = プログラムは限定された機能だけ使えます。全体の操作にとっては重大ではありません。

4 = 問題はお客様によって迂回できます。操作への影響は、ある場合でも最小限です。

■ 問題の説明(通常以外の条件も含まれます)

■ 次の情報もお知らせください

■ お名前

■ 会社名

■ オラクル社カスタマー・サポート ID(CSI)番号

■ 電話番号

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プログラマのための Net8拡張機能 11-1

11 ププププロロロロググググララララママママののののたたたためめめめのののの Net8拡拡拡拡張張張張機機機機能能能能

Net8には、Net8 OPENと呼ばれるアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)があり、このインタフェースでプログラマはデータベース・アプリケーションとデータベース以外のアプリケーションの両方を開発できます。また、Net8には、UNIXクライアント・プログラミング、シグナル・ハンドラとアラーム・プログラミング、Bequeathアダプタと子プロセスの終了など、プログラマにとっていくつかの新しい利点があります。

この章には次のセクションがあります。

■ 11.1「Net8 OPEN」

■ 11.2「UNIXクライアントのプログラム」

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Net8 OPEN

11-2 Oracle Net8 管理者ガイド

11.1 Net8 OPENNet8には、Net8 OPENと呼ばれるアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)があり、このインタフェースでプログラマは次のことが行えます。

■ 環境内ですでに採用されている Net8ネットワークを使用するデータベース・アプリケーションとデータベース以外のアプリケーションの両方を開発する

■ ネットワーク・インタフェースへのコールを変更しないで各マシン上で開発されたアプリケーションを実行する

Net8 OPENは、すべての業界標準ネットワーク・プロトコルへの 1つの共通インタフェースをアプリケーションに提供します。

Net8 OPENと他の製品との関係を図 11-1に示します。

図図図図 11-1 Net8 OPEN

Net8 OPENを使用して、次に示す様々な問題を解決できます。

■ 3層の接続(クリアント /エージェント /サーバー)- アプリケーションを使用してエージェントと通信します。エージェントは、Oracle、またはリモート情報サーバーのような Oracle以外のデータ・ソースとの同時接続を可能にするアプリケーション・サーバーになります。

■ 分散アプリケーション - データベースまたはその他ミドルウェアを必要とせずに、既存の Oracleネットワーク上で実行できる分散アプリケーションを構築します。

■ 機能拡張されたクライアント - 非 SQL情報を SQLアプリケーションと統合します。たとえば、プロセス制御アプリケーションによるセンサーなどの非 SQLアプリケーションとの交信が可能です。

AnyProgram

Net8 OPEN

Net8

AnyProgram

Net8 OPEN

Net8

交信

接続性

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Net8 OPEN

プログラマのための Net8拡張機能 11-3

11.1.1 Net8 OPEN APIファファファファンンンンクシクシクシクショョョョン・ン・ン・ン・ココココールールールールリモート・プロシージャ・コール・インタフェースとは異なり、Net8 OPENはデータを送受信する基本的なアプリケーションを開発するためのバイト・ストリーム指向の APIを備えています。Net8 OPENで開発されたアプリケーションでは、ネットワークを介して送信された値は、受信側で正しく解釈されることを保証する必要があります。

Net8 OPEN APIは 5つのファンクション・コールから構成されます。

■ TNSOPEN

■ TNSCLOSE

■ TNSSEND

■ TNSRECV

■ TNSCONTROL

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Net8 OPEN

11-4 Oracle Net8 管理者ガイド

表表表表 11–1 APIフフフファァァァンンンンククククシシシショョョョンンンン・・・・ココココーーーールルルル・・・・ササササママママリリリリーーーー

TNSOPEN

説明 : Net8 OPEN APIの接続ハンドルを初期化します。このファンクションは、ユーザーが行う最初の Net8 OPENコールでなければなりません。tnsopen()では接続は確立されないことに注意してください。接続は、必要に応じて送信または受信コールによって確立されます。

クライアント・プログラム(接続を初期化する)を書き込む場合は、"name"にはローカル名構成ファイルと同じ形式のサービス名が含まれます。

サーバー・プログラムを記述する場合、"name"は NULLにします。接続は、初回の tnsrecv()コールによるデータの受信時にサーバー・プログラムによって自動的にピックアップされます(tnsrecvに関する項を参照してください)。

構文 : int tnsopen(handlep, name)void **handlep;const char *name;

パラメータ : handlep (IN/OUT)

- Net8接続ハンドルを受信するためのアドレス

name (IN)

- サービス名

前提条件 : handlepパラメータは、NULLであってはなりません。

戻り値 : 問題なく完了した場合は値ゼロが戻ります。それ以外は、正のNet8 APIエラー番号が戻されます。

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Net8 OPEN

プログラマのための Net8拡張機能 11-5

TNSCLOSE

説明 : 接続を停止します。ユーザーは、接続をクローズし、ハンドルを正常に解放するためにこの関数をコールする必要があります。

構文 : int tnsclose(handlep)void **handlep;

パラメータ : handlep(IN/OUT)

- Net8接続ハンドルへのポインタのアドレス

前提条件 : handlepパラメータは、NULLであってはなりません。

戻り値 : 問題なく完了した場合は値ゼロが戻り、*handlepに NULLが設定されます。それ以外は、正の Net8 APIエラー番号が戻されます。

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Net8 OPEN

11-6 Oracle Net8 管理者ガイド

TNSSEND

説明 : Net8接続ハンドルにデータを送信します。

クライアント側で初めて tnssend()をコールすると、ハンドルにデータが送信される前に接続が確立されます。クライアント・アプリケーションは、サーバーとの接続を確立するために、tnsopen()に続くコールとして tnssend()をコールする必要があります。クライアント・アプリケーションが tnsrecv()を最初にコールしたり、サーバー・プログラムが tnssend()を最初にコールすることは正しくありません。

これは、tnssend()コールによって接続の確立に関するエラーが戻る場合があることも意味することに注意してください。したがって、たとえば「不正な TNSアドレスを指定した」ということが最初に認識できるのは、期待するような tnsopen()コールではなく、最初の tnssend()コールでエラーが発生した時点です。

構文 : int tnssend(handle, data, length)void *handle;const void *data;size_t *length;

パラメータ : handle(IN/OUT) - tnsopen()によって戻されるNet8接続ハンドルへのポインタdata(IN) - 送信されるデータへのポインタlength(IN/OUT) - 送信予定のデータの長さ(バイト単位)と実際に書き込まれたバイト数に対するポインタ

前提条件 : パラメータは、NULLであってはなりません。

戻り値 : 問題なく完了した場合は値ゼロが戻り、実際に書き込まれたバイト数が lengthパラメータによって指示された値として戻ります。それ以外は、正の Net8 APIエラー番号が戻されます。

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Net8 OPEN

プログラマのための Net8拡張機能 11-7

TNSRECV

説明 : Net8接続ハンドルからデータを受信します。

サーバー側での tnsrecv()に対する最初のコールで、ハンドルからデータを受信する前に接続が確立されます。サーバーは、クライアントからの接続を受諾するために、tnsopen()に続く最初のコールとして tnsrecv()をコールする必要があります。

着信する接続は Net8リスナー(tnslsnr)によって受諾され、必要に応じてサーバー・プログラムのコピーが自動的に起動され、それに新しい接続が渡されます。これを発生させるためには、サーバー・プログラムのロケーションにネットワーク・リスナーを構成する必要があります。後述する構成に関するセクションを参照してください。

構文 : int tnsrecv(handle, data, length)void *handle;void *data;size_t *length;

パラメータ : handle(IN/OUT) - tnsopen()によって戻されるNet8接続ハンドルへのポインタdata(IN/OUT) - データを受信するバッファに対するポインタlength(IN/OUT) - データを受信する予定のバッファの長さと実際に受信したバイト数に対するポインタ

前提条件 : すべてのパラメータは、NULLであってはなりません。

戻り値 : 問題なく完了した場合は値ゼロが戻り、実際に受信したバイト数が lengthパラメータによって指示された値として戻ります。それ以外は、正の Net8 APIエラー番号が戻されます。

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Net8 OPEN

11-8 Oracle Net8 管理者ガイド

TNSCONTROL

説明 : 接続をブロック・モードまたは非ブロック・モードに設定します。

構文 : int tnscontrol(handle, cmd)void *handle;int *cmd;

パラメータ : handle(IN) - tnsopen()から戻されたNet8接続ハンドルへのポインタcmd(IN) - 接続に適用されるオプション。現在サポートされている値を、次に示します。

TNSAPINONBLOCKING - 接続をブロック・モードに設定するTNSAPIBLOCKING - 接続を非ブロック・モードに設定する

前提条件 : handleは NULLではなく、cmdはサポートされているコマンドでなければなりません。

戻り値 : オプションが問題なく設定された場合は値ゼロが戻ります。

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Net8 OPEN

プログラマのための Net8拡張機能 11-9

11.1.2 Net8 OPENアアアアププププリケリケリケリケーーーーショショショションンンン・プ・プ・プ・プロロロログラグラグラグラムムムム・イ・イ・イ・インンンンタフタフタフタフェェェェースースースースのののの検検検検索索索索アプリケーション・プログラム・インタフェースは、標準の Net8インストレーションの一部として用意されています。そのインタフェースを使用するには、次のことを行う必要があります。

■ TNSAPI.H - APIインタフェースとエラーを記述するヘッダー・ファイルです。このファイルは、プラットフォーム用の Oracleホーム・ディレクトリ内にあります。UNIXでは、$ORACLE_HOME/network/publicになります。

■ Net8 OPENライブラリ - 他の Oracleネットワーキング・ライブラリとともに設定され、"TNSAPI"という名前が含まれています。なお、ライブラリの名前は、プラットフォームごとに異なります。UNIXの場合、これは $ORACLE_HOME/network/libディレクトリに配置され、libtnsapi.aという名前になります。Windowsプラットフォームでは、TNSAPI.DLLと TNSAPI.LIBというファイルが Oracleディレクトリに格納されます。

■ サンプル・メークファイル - ネットワーク・ディレクトリ内にプラットフォーム用として、このファイルが用意されています。これらのファイルを使って、アプリケーションを構築するための適切なリンク行を判断できます。

11.1.3 独自独自独自独自ののののアプアプアプアプリリリリケーケーケーケーシシシションョンョンョンのののの開発開発開発開発Net8 OPEN関数を参照するモジュールには、次に示す TNSAPI.Hが含まれていなければなりません。

#include <tnsapi.h>

メーク・ファイル(または buildコマンドの他のロケーション)は、インクルード・パスがTNSAPI.Hを見つけられるように正しく設定されていることを確認する必要があります。インストレーションで用意されるサンプル・メークファイルを参照してください。

11.1.4 Net8 OPEN Applicationをををを使用使用使用使用すすすするたるたるたるためめめめのシのシのシのシスススステムテムテムテムのののの構築構築構築構築Net8 OPENアプリケーションを認識するように Net8を構築するには、次のようにします。

1. リスナー構成ファイル(LISTENER.ORA)にサーバー・プログラムのロケーションを追加すると、接続要求を受信した場合にネットワーク・リスナーがサーバーの起動を認識できます。

これを行うには、Oracleデータベースと同じようなサービスのシステム識別子(SID)名を選択します。データベースと同じ SIDは選択しないでください。

たとえば、"chat"プログラムを構成する場合は、SID "chatsid"とコールできます。Oracleサーバー実行可能プログラムと同じロケーションにプログラムを保存します。このロケーションは、通常 $ORACLE_HOME/binですが、ここでは /usr/oracle/binを使います。

次のように、リスナー構成ファイルに次のエントリを設定します。

SID_LIST_LISTENER=

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Net8 OPEN

11-10 Oracle Net8 管理者ガイド

(SID_LIST = (SID_DESC =

(SID_NAME = chatsid)/*your SID name*/(ORACLE_HOME = /usr/oracle/bin)/*$ORACLE_HOME bin directory*/(PROGRAM = chatsvr)/*the name of your server program*/)

リスナーが新しいサービスを認識するように、再起動する必要があります。

2. アプリケーション・サーバーのアドレスをローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)に追加します。

たとえば、リスナーが次のアドレスでリスニングしているとします。

(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=unixhost)(PORT=1521)))

また、上で作成したサービスを "chat"として参照させるとします。

次のパラメータをローカル名構成ファイルに追加します。

chat=(DESCRIPTION=

(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=unixhost)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SID=chatsid))

)

前述の LISTENER.ORAファイルで構成した SIDがアドレスに記述されていることに注意してください。行が続いていることを示すために 2行目が最低 1つのスペース文字で始まっていることにも注意してください。

ネットワーク内にドメインがある場合は、それに応じてサービス名を付ける必要があります。たとえば、ドメインが acme.comならば chat.acme.comを使います。この場合も、既存のローカル名構成ファイルをテンプレートとして使用しますが、他のサービス名がすべてドメイン内で終了した場合は、サービスにも同様に名前を付ける必要があります。

3. Oracleサーバーの実行可能プログラムと同じディレクトリ内に、サーバーの実行可能プログラムを配置します。UNIXプラットフォームでは、LISTENER.ORAファイルで指定されている $ORACLE_HOME/binディレクトリに、実行可能プログラムを配置します。この例では、ロケーション /usr/oracle/bin/chatsvrにプログラム "chatsvr"を保存します。

オペレーティング・システムで必要な場合は、プログラムの実行許可があるかどうかも確認する必要があります。

11.1.5 サンサンサンサンププププル・ル・ル・ル・ププププログログログログララララムムムムNet8 OPENには、2つのサンプル・アプリケーションが用意されています。

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Net8 OPEN

プログラマのための Net8拡張機能 11-11

■ finger - ログインしているユーザーに関する情報を取り出すサーバーに接続するユーティリティです。このユーティリティには、分散アプリケーションの構築に関係する基本的な手順を例示する 1対のプログラムが含まれています。このクライアント・プログラムは、SolarisとWindows NTの両方で実行されます。サーバーは UNIX固有です。

■ tftp - このサンプル・クライアント・プログラムとサンプル・サーバー・プログラムは、UNIXにインプリメントされており、tftpプロトコルを使用して単純なファイル転送を支援します。

11.1.6 Net8 OPEN APIエラエラエラエラーーーーこのセクションでは、前述の関数コールに失敗したときに戻される可能性があるエラー番号の一覧を示します。送信または受信コールが行われた時点で接続が確立されていなかった場合は、これらのコールから接続関連エラーが戻る可能性があることに注意してください。

20002 - SDFAIL_TNSAPIE - "send"コマンドが tnssend()で失敗しました。20003 - RECVFAIL_TNSAPIE - "receive"コマンドが tnsrecv()で失敗しました。20004 - INVSVROP_TNSAPIE - サーバーとしてのオペレーションは無効です。20005 - INVCLIOP_TNSAPIE - クライアントとしてのオペレーションは無効です。20006 - HDLUNINI_TNSAPIE - 接続には、tnsopen()をコールして初期化しなければなりません。20007 - INHFAIL_TNSAPIE - サーバーは、リスナーからの接続の継承に失敗しました。20008 - ACPTFAIL_TNSAPIE - サーバーは、クライアントからの接続要求の受諾に失敗しました。20009 - NULHDL_TNSAPIE - NULLハンドルがコールに渡されましたが、許容されませんでした。20010 - INVOP_TNSAPIE - 無効なオペレーションが呼び出され、コールに渡されました。20011 - MALFAIL_TNSAPIE - mallocがTNS APIコールで失敗しました。20012 - NLINIFAIL_TNSAPIE - NLの初期化に失敗しました。20013 - NMTOOLONG_TNSAPIE - サービス名が長すぎます。20014 - CONFAIL_TNSAPIE - クライアントの接続要求が失敗しました。20015 - LSNFAIL_TNSAPIE - サーバーは、接続要求のリスニングに失敗しました。20016 - ANSFAIL_TNSAPIE - サーバーは、接続要求に対する応答に失敗しました。20017 - NMRESFAIL_TNSAPIE - サービス名の解決に失敗しました。20018 - WOULDBLOCK_TNSAPIE - オペレーションがブロックされていました。20019 - CTLFAIL_TNSAPIE - 制御コールが失敗しました。20020 - TNSAPIE_ERROR - TNSエラーが発生しました。20021 - INVCTL_TNSAPIE - 無効なオペレーション要求が制御コールに含まれています。

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UNIXクライアントのプログラム

11-12 Oracle Net8 管理者ガイド

11.2 UNIXククククライライライライアアアアントントントントののののプロプロプロプロググググララララムムムムUNIXのイベント・プログラミングでは、UNIXシグナルを使う必要があります。イベントが発生すると、シグナルによってプロセスに通知されます。プロセスは、生成された特定のシグナルに関連するコードを実行します。UNIXでは、特定のシグナル・コールのための 1つのプロセスが 1つ以上のシグナル・ハンドラまたはアラームを設定することは許されていません。プロセスが SIGCHLD(子プロセスのステータス変更に関するシグナル)のようなシグナルに対して次のシグナル・ハンドラまたはアラーム要求を設定した場合、UNIXはSIGCHLDに対する直前の要求を無効化し、それを失います。

作成したアプリケーションからこのような要求が出された場合、シグナル処理またはアラームのためにシステムが特定の要求を消失し、応答がなくなる可能性があります。要求されたシグナルによっては、シグナル・ハンドラ上の問題のためにシステムは消滅したプロセスを正常にクリーン・アップしない可能性があります。

Net8には、Oracleがこれらの要求を使用するとともにシグナル・ハンドラとアラームを使用できるようにする 2つの解決策が用意されています。

■ シグナル・ハンドラとアラームのプログラミング

■ Bequeathアダプタ

11.2.1 シグシグシグシグナナナナル・ル・ル・ル・ハハハハンドンドンドンドララララとアとアとアとアララララームームームームののののプロプロプロプロググググラミラミラミラミンンンンググググNet8には、各シグナルに対するすべてのシグナル・ハンドラ要求またはアラーム要求のテーブルを維持するオペレーティング・システム依存(OSD)コールがあります。シグナル・ハンドラまたはアラームを使うすべてのプログラムは、この Oracle OSDコールを使用する必要があります。ODSコールには、特定のコールに対して複数のシグナル・ハンドラまたはアラームを設定することが許されない UNIX環境のプログラマのための解決策が用意されています。シグナル・ハンドラまたはアラームを使用するすべてのプログラムは、Oracle OSDコールを使用しなければなりません。ただし、これは、現在内部でしか使用できません。近い将来、クライアント・アプリケーション用の OSDコールの外部用バージョンがリリースされる予定です。

それまでは、データベース接続を行う前に、クライアントのすべてのシグナル・ハンドラを設定すると、OSDコールがシグナルに対して設定された最後のシグナル・ハンドラを記憶し、それをシグナル・ハンドラ・テーブルに追加します。なお、これを行うと、シグナル・ハンドラを使用禁止にできなくなります。

11.2.1.1 Oracle OSDシシシシググググナナナナルルルル処処処処理理理理規規規規則則則則すべての SIGCHLDコール用のテーブル駆動型共有 OSDシグナル・ハンドラを使う場合は、次の規則に従う必要があります。

■ 子プロセス IDを認識して、正しいプロセスをクリーン・アップできるようにする

■ 正確な子プロセス IDに対して wait()コールではなく waitpid()コールを使用する

■ waitpid()コールは、非ブロック・コールでなければならない

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UNIXクライアントのプログラム

プログラマのための Net8拡張機能 11-13

11.2.2 Bequeathアダアダアダアダププププタタタタこのセクションの対象者は、子プロセスのステータスの変化を SIGCHLDコールによって把握する部分では、UNIXシグナル・ハンドラを使用し、アプリケーションのネットワーク部分では Net8を使用する UNIXアプリケーション・プログラマです。

クライアント・アプリケーションは、同じマシン上の Oracleデータベースと交信するように命令されると、Net8の Bequeathアダプタを使用して接続を確立します。Bequeathアダプタは、クライアントがネットワーク・リスナーを使用せずにデータベースから情報を検索できるようにします。Bequeathアダプタは、クライアント・アプリケーションごとにサーバー・プロセスを内部的に起動します。ある意味で、Bequeathアダプタはリモート・リスナーが接続に対して行う同じ操作をローカルで実行します。

11.2.2.1 子子子子ププププロロロロセセセセススススのののの終終終終了了了了クライアント・アプリケーションは Bequeathアダプタを介して内部にサーバー・プロセスを子プロセスとして生成するため、クライアント・アプリケーションは子プロセスが終了したときにそのプロセスをクリーン・アップしなければなりません。サーバー・プロセスが接続の責任を完遂すると、それは消滅プロセスになります。シグナル・ハンドラは、これらの消滅プロセスをクリーン・アップしなければなりません。別の方法として、シグナル・ハンドラを使用禁止にすることにより、このプロセスを UNIX initプロセスに渡すようにクライアント・プロファイルを構成できます。

Oracle Net8 Assistantを使用して、UNIXシグナル・ハンドラを使用禁止にするようにクライアントを構成します。使用禁止にするように設定されたプロファイル・パラメータは、次のとおりです。

BEQUEATH_DETACH=YES

このパラメータを選択すると、すべての子プロセスは UNIX initプロセス(pid = 1)に渡されます。initプロセスは、消滅した子プロセスを自動的にチェックして終了します。

Bequeathアダプタは、シグナル・ハンドラの使用を自動的に選択して子プロセスのステータスの変化を捕捉します。作成したアプリケーションでシグナル・ハンドラを使用していない場合、このデフォルトによる影響はありません。

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UNIXクライアントのプログラム

11-14 Oracle Net8 管理者ガイド

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Net8機能の拡張 12-1

12Net8機機機機能能能能のののの拡拡拡拡張張張張

いくつかの Oracle関連製品は、Net8の機能を拡張します。これらの製品は、次のとおりです。

■ 12.1「Oracle Enterprise Manager」

■ 12.2「Oracle Advanced Networking Option」

■ 12.3「Oracle Security Server」

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Oracle Enterprise Manager

12-2 Oracle Net8 管理者ガイド

12.1 Oracle Enterprise ManagerOracle8 Serverには Oracle Enterprise Managerがあります。これは、Oracle製品を管理するための統合された包括的なシステム管理用プラットフォームで、グラフィカル・コンソールおよびエージェント、共通のサービス、ツールを組み合わせています。Oracle Enterprise Managerコンソールから、次のことが行えます。

■ 複数のデータベースを管理および診断、調整する

■ 複数のサーバーとクライアントにソフトウェアを配布する

■ 複数のノード上のジョブをさまざまな実行間隔でスケジューリングする

■ ネットワーク全体のオブジェクトとイベントを監視する

■ 関連するサードパーティ・ツールを統合する

Oracle Enterprise Managerは、ネットワークを通じて通信するために SQL*Netまたは Net8を必要とします。逆に、Net8機能の中には、Simple Network Management Protocol(SNMP)サポートなど、Oracle Enterprise Managerで制御されるものがあります。

SNMPサポートサポートサポートサポート

Simple Network Management Protocol(SNMP)のサポートにより、TCP/IPネットワークのSNMP可能管理ソフトウェアでデータベースやその他のネットワーク・オブジェクトをリモートから監視できます。SNMPは Hewlett Packard社の OpenView、Novell社の Network Management System、IBM社の NetView/6000、Sun Solsticeなど、基礎を形成する多数の一般的な管理システムにおける事実上の標準です。これは、Net8ネットワーク・リスナー、Oracle8 Server、ネーム・サーバーなどの Oracle製品が 1カ所以上の集中ノードで動作する管理ステーションで、配置および識別、監視できるようにします。

SNMPサポートについての詳細は、『Oracle SNMPサポート・リファレンス・ガイド』を参照してください。

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Oracle Advanced Networking Option

Net8機能の拡張 12-3

12.2 Oracle Advanced Networking OptionOracle Advanced Networking Optionは、Net8と SQL*Netリリース 2.1.4以降で動作するオプション製品です。この製品には、次の機能があります。

■ セキュリティ・サービス

■ 認証サービス

■ Oracle DCE Integration

セキュリティ・サービスセキュリティ・サービスセキュリティ・サービスセキュリティ・サービスOracle Advanced Networking Optionは、データの読取りまたは変更ができないようにするために、Net8およびその関連製品によるネットワーク・データの暗号化およびチェックサムの使用を可能にします。これは RSAデータ・セキュリティ RC4またはデータ暗号化規格(DES)の暗号化アルゴリズムを使用することで、データの未許可表示を防止します。Oracle Advanced Networking Optionは、データの修正または削除、再生が行われていないことを保証するために、安全に暗号化されたメッセージの要約を作成し、ネットワークから送信される各パケットに組み込みます。

Oracle Advanced Networking Optionは、Oracle Connection Managerでサポートされます。各種プロトコルを使用するクライアントとサーバーは、ネットワーク・プロトコル境界を超えて安全にデータを転送します。たとえば、NetWare(SPX/IPX)などの LANプロトコルを使用しているクライアントは、LU6.2、TCP/IP、DECnetなどのプロトコルを使用している大規模サーバーと安全にデータを共有できます。

認証サービス認証サービス認証サービス認証サービスOracle Advanced Networking Optionには、シングル・サインオンのサポートなどの拡張ユーザー・サービスが含まれています。これらの認証サービスは、信頼できるユーザー識別を行うことによってネットワーク・アクセス制御ログオン、ロール、監査などの Oracle7とOracle8の既存のセキュリティ機能を拡張できます。アプリケーションの変更は必要ありません。Oracle Advanced Networking Optionは、すべてのプロトコルおよびオペレーティング・システム、ネーム・サービスで動作します。また、Security Dynamics ACE ServerおよびKerberos、DCE Security Serverによるトークンの認証と、Identixによる生物学的な認証もサポートします。

これらのサービスは、Net8をインプリメントしているほとんどの製品で使用可能であり、その中には、Oracle8 Server Toolsおよび Developer 2000 Tools、Net8をサポートしているその他の Oracle製品またはサードパーティ製品が含まれています。

Oracle DCE IntegrationOracle Distributed Computing Environment (DCE) Integrationは、Net8と SQL*Net 2.1.6以降で動作するオプション製品です。ユーザーは、この製品によって透過的に Oracle ToolsおよびOracle Applicationsを使用して、DCE環境内の Oracle7と Oracle8のサーバーにアクセスできます。この製品は、転送メカニズムとして認証 RPC(リモート・プロシージャ・コール)を用意しており、これによってベンダー間の相互操作が可能です。DCEセキュリティ・サービ

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Oracle Security Server

12-4 Oracle Net8 管理者ガイド

スは、DCEにログオンしたユーザーが、ユーザー名またはパスワードを指定しなくても安全にすべての Oracle Applicationにアクセスできるようにします。これは、以前は "OPS$ support"と呼ばれていましたが、現在は「外部認証」と呼ばれることがあります。

Oracle DCE Integrationは、DCEセル・ディレクトリ・サービス(CDS)もサポートしており、これによって DCE環境全体が Oracle7と Oracle8のサービスに透過的にアクセスできます。ユーザーは、よく知っている Oracleサービス名を使って DCE環境内の Oracleデータベース・サーバーに接続できます。Oracleサービス名は、標準 DCEツールを使って 1箇所から管理できます。詳細は、『Oracle Advanced Networking Option管理者ガイド』およびOracleプラットフォーム対応のマニュアルを参照してください。

12.3 Oracle Security ServerOracle Security Serverは、Oracle8 Serverに含まれています。Oracle Security Serverは、パブリック・キーの暗号化に基づくセキュリティ製品であり、Oracleネットワーク環境での認証と許可をサポートします。この機能は、主要モジュール間で交信するために Net8の機能を必要とします。

Oracle Security Serverの機能

■ パブリック・キーの暗号に基づいたグローバルで集中化された認証と認可のフレームワーク。これには、2つのモジュール、すなわち、Oracleセキュリティ・アダプタとOracle Security Repositoryがあります。このフレームワークは、業界標準の認証方法である X.509証明をサポートしています。

■ フレームワークを構成するための管理ツールである Oracle Security Manager。

■ Oracle Cryptographic Toolkit。Oracle Security Serverフレームワークによって提供される認証 /許可リソースにアクセスするためのプログラマのツールキットです。このツールキットは、Oracleコール・インタフェース(OCI)と PL/SQLコードという 2つの形式で使用できる一連のアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)です。アプリケーション・プログラムは、これらの APIによって、デジタル署名の生成や評価などの暗号化機能にアクセスできます。これらは、電子メールや電子商取引などのさまざまなユーザー・アプリケーションに保証を与えます。このツールキットは、Oracleネットワーク上の Oracle Applicationsおよび Oracle以外のアプリケーション、World Wide Webやインターネットなどの非 Oracleネットワーク上の Oracle Applicationsにアクセスできます。

Oracle Security Serverについての詳細は、『Oracle Security Serverガイド』を参照してください。Oracle Cryptographic Toolkitについての詳細は、『Oracle Cryptographic Toolkitプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

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制御ユーティリティ・リファレンス A-1

A制制制制御御御御ユユユユーーーーテテテティィィィリリリリテテテティィィィ・・・・リリリリフフフファァァァレレレレンンンンスススス

Net8は、各ネットワーキング・コンポーネントを制御できるユーティリティを提供します。ここでは、リスナーおよび Oracle Names、Oracle Connection Managerの各制御ユーティリティについて説明します。また、前提条件またはパスワード、構文または引数の規則、使用上の注意、それらを適用するときに役に立つ例など、各ユーティリティで使用できるコマンドを示します。

この付録では、次の 3つの制御ユーティリティについて説明します。

■ A.1「リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)」

■ A.2「Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)」

■ A.3「接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)」

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-2 Oracle Net8 管理者ガイド

A.1 リスリスリスリスナナナナー制ー制ー制ー制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティ(ィ(ィ(ィ(LSNRCTL))))リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)は、オペレーティング・システムのプロンプトから実行して、リスナーを起動、制御するツールです。リスナー制御ユーティリティの一般構文は、次のとおりです。

LSNRCTL コマンド [listener_name]

プログラム・プロンプトからリスナー制御コマンドを発行することもできます。コマンド行に LSNRCTLと入力すると、プログラムがオープンします。次に、プログラム・プロンプトから希望のコマンドを入力します。

A.1.1 LSNRCTLコマコマコマコマンンンンドドドド次のコマンドは、リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)で使用できます。

CHANGE_PASSWORD

目的 : このコマンドを使用して、リスナーのパスワードを動的に変更します。リスナー構成ファイルで確立済みの非暗号化パスワードは変更されません。このコマンドでは、新しいパスワードを確立するか、リスナー構成ファイル内で暗号化されているパスワードだけを変更します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : change_password [listener_name]

引数 : listener_name

使用上の注意 : 古いパスワードと新しいパスワードの入力を促すプロンプトが表示されます。次に、新しいパスワードを再入力すると、古いパスワードが変更されます。操作中は、古いパスワードも新しいパスワードも表示されません。

例 : LSNRCTL> change_passwordOld password:New password:Reenter new password:Connecting to (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=iris))Password changed for LISTENERThe command completed successfully

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-3

DBSNMP_START

目的 : 同じノードで稼働している Oracleデータベースの SNMPサブエージェントを起動します。

前提条件 : ローカルに実行する必要があります。

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> dbsnmp_start

引数 : なし

使用上の注意 : なし

例 : LSNRCTL> dbsnmp_start

DBSNMP_STATUS

目的 : Oracleデータベースの SNMPサブエージェントが稼働しているかどうかを確認します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> dbsnmp_status

引数 : なし

使用上の注意 : Oracleデータベースが存在するノード上で実行する必要があります。

例 : LSNRCTL> dbsnmp_status

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-4 Oracle Net8 管理者ガイド

DBSNMP_STOP

目的 : 同じノード上で稼働している Oracleデータベースの SNMPサブエージェントを停止します。

前提条件 : ローカルに実行する必要があります。

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> dbsnmp_stop

引数 : なし

使用上の注意 : なし

例 : LSNRCTL> dbsnmp_stop

EXIT

目的 : LSNRCTLを終了して、オペレーティング・システム・プロンプトに戻ります。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> EXIT

引数 : なし

使用上の注意 : このコマンドは QUITと同じです。

例 : LSNRCTL> EXIT

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-5

HELP

目的 : 使用可能な LSNRCTLコマンドの一覧リストを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> help

引数 : なし

例 : LSNRCTL> helpThe following operations are available An asterisk (*) denotes a modifier or extended command: start stop status services version reloadtrace spawn dbsnmp_startdbsnmp_stop dbsnmp_status change_passwordquit exit set* show*

QUIT

目的 : LSNRCTLを終了して、オペレーティング・システム・プロンプトに戻ります。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> QUIT

引数 : なし

使用上の注意 : このコマンドは EXITと同じです。

例 : LSNRCTL> QUIT

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-6 Oracle Net8 管理者ガイド

RELOAD

目的 : リスナー・アドレス以外のものをすべて停止して、LISTENER.ORAファイルを再読込みします。このコマンドで、実際にリスナーを停止せずにサービスを追加または変更できます。

前提条件 : このコマンドは有効なノードには作用しません。この場合は、リスナーを停止して再起動する必要があります。

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> reload [listener name]

引数 : リスナーの名前

使用上の注意 : リスナー構成ファイルにパスワードがある場合は、RELOADコマンドを使用する前に SET PASSWORDコマンドを使用する必要があります。

パスワードは LSNRCTLプログラムの中から設定する必要があります。オペレーティング・システムのコマンド行からは、パスワードを設定できません。パスワードを設定する方法は、暗号化パスワード機能を使用しているかどうかによって決まります。暗号化されたパスワードを使用しない場合は、LSNRCTLコマンド行にそのパスワードを入力します。

例 : LSNRCTL> reload

SAVE_CONFIG

目的 : このコマンドは、リスナー構成ファイルのバックアップ(LISTENER.BAKと呼ばれる)を作成して、実際の構成ファイル(LISTENER.ORA)自体を更新して変更を反映します。

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> save_config [listener name]

引数 : リスナーの名前

使用上の注意 : 管理者がオンラインで変更した構成箇所をリスナー構成ファイルに保存する場合は、このコマンドを使用します。

例 : LSNRCTL> SAVE_CONFIG LISTENER

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-7

SERVICES

目的 : リスナーがリスニングしているサービスの詳細情報を表示します。たとえば、接続がいくつ確立され、いくつ確立されなかったかなどです。このコマンドは、3種類のサービス(LISTENER.ORAファイルの専用サーバー、ディスパッチャ情報、事前生成済みシャドウ)を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> services [listener name]

引数 : リスナーの名前

使用上の注意 : データベース管理者がリスナーのサービスに関する情報を取得する場合は、このコマンドを使用します。

例 : LSNRCTL> SERVICES [listener name]

LSNRCTL SERVICES コマンドの出力は次のようになります。

LSNRCTL for SunOS: Version 2.1.3.0.0 - Production on 10-FEB-94 07:14:55Copyright (c) Oracle Corporation 1993. Allrights reserved.Connecting to(ADDRESS=(PROTOCOL=IPC)(KEY=ruth))Services Summary...ruth has 1 service handlersDEDICATED SERVER established:99 refused:0

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-8 Oracle Net8 管理者ガイド

SET

目的 : このコマンドは、SETコマンドで設定できるパラメータ値を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> set

引数 : なし

使用上の注意 : リスナー構成パラメータ PASSWORDS_listener_nameに、このコマンドが表示されている場合、このコマンドを使用するには有効なパスワードを設定しておく必要があります。

リスナー構成ファイルにパスワードがある場合は、SETコマンドを使用する前に SET PASSWORDコマンドを使用する必要があります。

パスワードは LSNRCTLプログラムの中から設定する必要があります。オペレーティング・システムのコマンド行からは、パスワードを設定できません。パスワードを設定する方法は、暗号化パスワード機能を使用しているかどうかによって決まります。暗号化されたパスワードを使用しない場合は、LSNRCTLコマンド行にそのパスワードを入力します。

例 : LSNRCTL> set

The following operations are available after set

An asterisk (*) denotes a modifier or extended command:

password trc_file trc_directory

trc_level log_file log_directory

log_status current_listener connect_timeout

save_config_on_stop startup_waittime

use_plugandplay

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-9

SET CONNECT_TIMEOUT

目的 : 接続が開始されてからリスナーが有効な接続要求を待つ時間を決定します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set connect_timeout time

引数 : 秒数

使用上の注意 : なし

例 : LSNRCTL> set connect_timeout 20Connecting to(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=iris))LISTENER parameter "connect_timeout" set to 20The command completed successfully

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-10 Oracle Net8 管理者ガイド

SET CURRENT_LISTENER

目的 : このコマンドは、複数のリスナーに対するパラメータを設定または表示します。

前提条件 : SET CURRENT_LISTENERは LSNRCTLユーティリティの中から入力します。

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set current_listener [listener name]

引数 : [listener name]

デフォルト引数 LISTENER

使用上の注意 : ノード上に複数のリスナーがある場合は、別のリスナーを設定してない限り、LSNRCTLコマンドはデフォルト・リスナー(LISTENER)に適用されます。

同じ LSNRCTLセッション内で 2回目以降に入力した LSNRCTLコマンドは、CURRENT_LISTENER_をリセットしてない限り、2番目のリスナーに適用されます。

LSNRCTLの SHOW CURRENT_LISTENERコマンドを使用して、現リスナーを表示することもできます。

SET CURRENT_LISTENERは LSNRCTLユーティリティの中から入力します。ユーティリティを終了すると、設定が失われます。

例 : LSNRCTL> set current_listener [listener name]

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-11

SET LOG_DIRECTORY

目的 : このコマンドは、リスナー・プロセスが書き込まれたログ・ファイルが存在するデフォルトのディレクトリを変更できます。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set log_directory [directory]

引数 : [directory]

例 : LSNRCTL> set log_directory /usr/oracle/admin Connecting to (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=iris))LISTENER parameter "log_directory" set to /usr/oracle/adminThe command completed successfully

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-12 Oracle Net8 管理者ガイド

SET LOG_FILE

目的 : ログファイルの非デフォルト名を設定します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set log_file [filename]

引数 : [filename]

例 : LSNRCTL> set log_file list.logConnecting to (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=iris))LISTENER parameter "log_file" set to list.logThe command completed successfully

SET LOG_STATUS

目的 : リスナーのロギングをオンまたはオフにします。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set log_status [ON | OFF]

引数 : ONまたは OFF

例 : LSNRCTL> set log_status on

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-13

SET PASSWORD

目的 : LSNRCTLユーティリティからリスナー・プロセスに認証用に送信されるパスワードを変更します。リスナー自体のパスワードを変更するには、change_passwordコマンドを使用します。

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> set password

引数 : [password]

使用上の注意 : シェルの起動時またはセッション中のいつでも、このコマンドを入力できます。(リスナーを停止する前に、SET PASSWORDコマンドを入力する必要があります。)

パスワードをより安全に入力するには、対話モードを使用します。リスナーは暗号化パスワードと非暗号化パスワードをサポートしています。

例 : LSNRCTL> SET PASSWORDenter listener password: password

SET SAVE_CONFIG_ON_STOP

目的 : パラメータが ONの場合、LSNRCTL SETコマンドで行った変更内容を永続的に保存します。このコマンドでは、リスナーが終了する直前にすべてのパラメータが保存されます。すべてのパラメータをすぐに保存する場合は、SAVE_CONFIGコマンドを使用します。

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> set save_config_on_stop [ON | OFF]

引数 : ONまたは OFF

例 : LSNRCTL> set save_config_on_stop on

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-14 Oracle Net8 管理者ガイド

SET STARTUP_WAITTIME

目的 : このコマンドは、リスナーが STARTコマンドに応答するまで休止する時間を指定します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set startup_waittime [time]

引数 : 秒数

例 : LSNRCTL> set startup_waittime 10Connecting to (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=iris))LISTENER parameter "startup_waittime" set to 10

The command completed successfully

SET TRC_DIRECTORY

目的 : このコマンドによって、リスナー・プロセスが書き込まれるトレース・ファイルが存在するデフォルトのロケーションを変更できます。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set trc_directory [directory]

引数 : [directory]

例 : LSNRCTL> set trc_directory /usr/oracle/admin

Connecting to (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=iris))

LISTENER parameter "trc_directory" set to /usr/oracle/admin

The command completed successfully

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-15

SET TRC_FILE

目的 : トレース・ファイルの非デフォルト名を設定します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> set trc_file [filename]

引数 : [filename]

例 : LSNRCTL> set trc_file list.trc

Connecting to (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=iris))

LISTENER parameter "trc_file" set to list.trc

The command completed successfully

SET TRC_LEVEL

目的 : リスナーのトレース機能をオンにします。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> SET TRC_LEVEL level

引数 : OFF、USER、ADMIN、SUPPORTまたは 0、4、10、16

使用上の注意 : USERを選択すると、特定の情報だけがトレースされます。ADMINを選択すると、より詳細な情報がトレースされます。このコマンドを使用すると、LISTENER.ORAファイルで設定した値が上書きされます。

LISTENER.ORAファイルのパラメータ PASSWORDS_listener_nameにこのコマンドが表示されている場合、このコマンドを使用するには有効なパスワードを設定しておく必要があります。

このコマンドは TRACEと同じです。

例 : LSNRCTL> SET TRC_LEVEL ADMIN

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-16 Oracle Net8 管理者ガイド

SET_USE_PLUG_AND_PLAY

目的 : このコマンドは、予約済みネーム・サーバーを登録するようにリスナーに指示します。リスナーは、見つかるまで予約済みネーム・サーバーの検索を続けます。

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> set use_plug_and_play [ON | OFF]

引数 : ONまたは OFF

例 : LSNRCTL> set use_plug_and_play on

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-17

SHOW

目的 : SET PASSWORDを除くすべての SETコマンドには、同等のSHOWコマンドがあります。LSNRCTLは SHOWコマンドのうちの 1つに応答して、そのパラメータに対するリスナーの現行の設定を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 同等の SETコマンドを参照してください。

構文 : LSNRCTL> show [listener name] subcommand

引数 : [listener name] subcommand

使用上の注意 : LSNRCTLを通じて SHOWで表示することはできますが、設定できないパラメータが 2つあります 。

SHOW [listener name] SNMP_VISIBLESNMPクライアントがリスナーにアクセスできるかどうかを表示します。

例 : LSNRCTL> show

The following operations are available after show

An asterisk (*) denotes a modifier or extended command:

■ current_listener

■ connect_timeout

■ log_file

■ log_directory

■ log_status

■ save_config_on_stop

■ snmp_visible

■ startup_waittime

■ trc_file

■ trc_directory

■ trc_level

■ use_plugandplay

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-18 Oracle Net8 管理者ガイド

SPAWN

目的 : リスナーが稼働しているマシンに格納されていて、LISTENER.ORAファイルに別名でリストされているプログラムを起動します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> spawn [listener name] alias (ARGUMENTS=arg1,arg2,)

引数 : [listener name] - リスナー名(ある場合)

alias - リスナー構成ファイルにリストされているプログラムの別名

arg1 - 作成するプログラムに送られる引数

例 : LSNRCTL> spawn nstest_alias (ARGUMENTS=’’)

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-19

START

目的 : 指定したリスナーを起動します。

前提条件 : リスナーは停止していなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> start [listener name]

引数 : リスナーの名前。リスナー名を入力しないと、デフォルトでLISTENERが起動されます。

使用上の注意 : LISTENER.ORAファイル内で LISTENER以外の名前で構成されているリスナーを起動するには、そのリスナーの名前を指定します。

たとえば、リスナー名が TCP_LSNRの場合は、次のように入力します。

LSNRCTL START TCP_LSNR

または、LSNRCTLプログラム・プロンプトから、次のように入力します。

LSNRCTL> START TCP_LSNR

例 : LSNRCTL> start listener

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-20 Oracle Net8 管理者ガイド

STATUS

目的 : このコマンドは、バージョン、開始時刻、アップタイム、どのような LISTENER.ORAファイルを使用するか、トレースをオンに切り替えるかどうかなど、基本的な情報を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> status [listener name]

引数 : リスナーの名前。

使用上の注意 : statusコマンドで、次のことができます。

■ ロギング・オプションとトレース・オプションに対する現在の設定をチェックします。

■ このリスナーを通じて使用できるデータベースSIDのリストをチェックします。これらのデータベース SIDは、LISTENER.ORAファイルの SIDマッピングで定義されています。

■ LISTENER.ORAファイル内でパスワードが暗号化されているかどうかをチェックします。(リスナー・パスワードを暗号化する場合は、1つのパスワードしか設定できません。)

■ ネットワーク・リスナーが、SNMPベースのネットワーク管理システムからの問合せに応答できるかどうかをチェックします。

■ TNSLSNRがリスニングするアドレスをチェックします。

例 : LSNRCTL> status [listener name]LSNRCTL for SunOS:Copyright (c) Oracle Corporation 1997. All rights reserved.Connecting to(ADDRESS=(PROTOCOL=IPC)(HOST=orchid)(port=1334))STATUS of the LISTENER------------------------Alias LISTENERVersion TNSLSNR for SunOS: Start Date 10-FEB-97 07:06:34Uptime 0 days 0 hr. 0 min. 44 secTrace Level ADMINSecurity ON...The command completed successfully

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-21

STOP

目的 : 指定したリスナーを停止します。

前提条件 : リスナーが稼働していなければなりません。

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> stop [listener name]

引数 : リスナーの名前。

使用上の注意 : すでにパスワードを構成している場合は、STOPコマンドを使用する前に SET PASSWORDコマンドを使用する必要があります。

パスワードは LSNRCTLプログラムの中から設定する必要があります。オペレーティング・システムのコマンド行からは、パスワードを設定できません。パスワードを設定する方法は、暗号化パスワード機能を使用しているかどうかによって決まります。暗号化されたパスワードを使用しない場合は、LSNRCTLコマンド行にそのパスワードを入力します。

リスナーを停止するときは注意してください。プラットフォームとプロトコルによっては、リスナーを停止すると、現在稼動しているNet8接続がすべてシャットダウンされます。接続が継続される場合もありますが、実行中のプロセスをクローズするまでは、リスナーを再起動できません。リスナーの停止前に、すべてのネットワーク・ユーザーに警告メッセージを送信することをお薦めします。

例 : LSNRCTL> stop listener

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リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

A-22 Oracle Net8 管理者ガイド

TRACE

目的 : リスナーのトレース機能をオンにします。

前提条件 : 有効なパスワードが必要です。

パスワード : 必要

構文 : LSNRCTL> trace [OFF|USER|ADMIN|SUPPORT] [listener name]

引数 : [OFF|USER|ADMIN|SUPPORT] [listener name]

使用上の注意 : USERを選択すると、特定の情報だけがトレースされます。ADMINを選択すると、より詳細な情報がトレースされます。このコマンドを使用すると、LISTENER.ORAファイルで設定した値が上書きされます。

このコマンドは SET TRC_LEVELと同様に機能します。

例 : LSNRCTL> trace admin listener

VERSION

目的 : 現行の TNSリスナーとプロトコル・アダプタ・バージョンを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : LSNRCTL> version [listener name]

引数 : サービスの名前。

例 : LSNRCTL> version listener

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-23

A.2 Oracle Names制制制制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティ(ィ(ィ(ィ(NAMESCTL))))Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)は、ネーム・サーバーを操作、制御するためにオペレーティング・システム・プロンプトから実行するツールです。このユーティリティには、次に示すタイプのコマンドが含まれています。

■ 操作コマンド(STARTUP、SHUTDOWN、RESTARTなど)

■ 修飾子コマンド(SETプロパティなど)

■ 情報コマンド(STATUS、SHOWプロパティ、PINGなど)

■ コマンド・ユーティリティ操作コマンド(EXIT、QUIT、HELPなど)

このユーティリティを使用して 1つ以上のネーム・サーバーで、基本的な管理機能を実行できます。このツールを使用すると、STARTUP、SHUTDOWN、STATUSなどのコマンドを実行できます。さらに、RESET_STATS_INTERVAL、TRACE_LEVELなどのネーム・サーバー・パラメータの設定を表示および変更できます。

A.2.1 NAMESCTL操作操作操作操作モモモモードードードードNAMESCTLの操作を、次の 3つのモードで行うことができます。

■ インタプリタ・モード - NAMESCTLがコマンド行からロードされます。ロードされると、次のプロンプトが表示されます。

NAMESCTL>

■ コマンド行モード - 完全なコマンドをプログラムに対するパラメータとして指定してNAMESCTLプログラムを実行すると、ほとんどのコマンドをオペレーティング・システムのコマンド行から実行することもできます。この場合は、NAMESCTLがコマンドをロードおよび実行してから、オペレーティング・システム・プロンプトに戻ります。たとえば、次のコマンドを使用します。

NAMESCTL START

NAMESCTL STATUS CHEDDAR.ACME

■ バッチ・コマンド・モード - 複数のコマンドを標準テキスト・ファイル内で組み合わせて、それらを一連のコマンドとして実行できます。コマンドをバッチ・モードで実行する場合は、次のフォーマットを使用します。

NAMESCTL @file_name

REMまたは #を使用して、バッチ・スクリプト内でコメントを示すことができます。他のすべての行はコマンドと見なされます。バッチ実行中は、コマンドの確認は不要です。

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-24 Oracle Net8 管理者ガイド

A.2.2 NAMESCTLパラパラパラパラメメメメータータータータののののオプオプオプオプシシシションョンョンョンNAMESCTLをロードするときに、有効なパラメータ設定をプログラムに渡して、デフォルト設定または構成済みの設定を上書きすることができます。たとえば、次のように指定します。

NAMESCTL NAMESCTL.TRACE_LEVEL=ADMIN

NAMESCTLをロードし、トレースを ADMINレベルに設定しますが、NAMESCTL.TRACE_LEVELの現在構成されている値とは無関係です。

A.2.3 NAMESCTL SETとととと SHOW修修修修飾子飾子飾子飾子修飾子 SETを使用して、ネーム・サーバーのパラメータ値または Oracle Names制御ユーティリティの環境を変更できます。たとえば、次のコマンドで、トレース・レベルを制御および変更するためのノードを設定します。

NAMESCTL> SET SERVER DOLPHIN.WORLDNAMESCTL> SET TRACE_LEVEL ADMIN

最初の修飾子で、ノードを DOLPHIN.WORLDに設定します。これ以降のコマンドはDOLPHIN.WORLDに送られます。2番目の修飾子で、DOLPHIN.WORLDのトレース・レベルをサーバーに設定します。サーバーは ADMINレベルでトレースを開始します。

A.2.4 NAMESCTLの分の分の分の分配配配配操作操作操作操作Oracle Names制御ユーティリティは、ネーム・サーバーをネットワーク内の他のネーム・サーバーと同じマシンで処理します。1人の管理者がリージョン内のすべてのネーム・サーバーを管理する場合や、特定のネーム・サーバーの可用性をチェックする場合は、NAMESCTLユーティリティが非常に役立ちます。

大半のコマンドは、コマンドを実行する対象のネーム・サーバーを指定するために、最後の引数にネーム・サーバーの名前が入ります。ネーム・サーバーの名前を指定しないと、SETで設定してあるネーム・サーバーにコマンドが適用されます。たとえば、次のように指定します。

SHOW SYSTEM_QUERIES DOLPHIN.ACME

このコマンドで、DOLPHIN.ACMEネーム・サーバーに対するシステム問合せ、およびそれらの問合せが次にいつ行われるかが表示されます。個々のネーム・サーバーに対して一連のコマンドを実行するには、次のように入力して、

NAMESCTL> SET SERVER server_name

コマンドを実行します。

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-25

A.2.5 NAMESCTLセキセキセキセキュュュュリテリテリテリティィィィパスワードを入力しないと、ネーム・サーバーの機能を変更する NAMESCTLコマンドを実行できないように、ネーム・サーバーを構成することができます。

PASSWORDの値は、NAMESCTLを実行しているノード上で SQLNET.ORAファイルのNAMESCTL.SERVER_PASSWORDパラメータで指定した値に設定されます。これは、NAMES.PREFERRED_SERVERSリストに表示されている最初のネーム・サーバーのパスワードです。PASSWORDの現行値は、現ネーム・サーバー上の NAMES.ORAファイル内でNAMES.PASSWORDパラメータに設定した値と一致していなければなりません。

ネーム・サーバーのパスワードを管理者のクライアント SQLNET.ORAファイル内で明示的に指定することで、セキュリティの問題が心配になる場合は、パラメータを省略して、必ず次のコマンドを使用します。

NAMESCTL> SET PASSWORD

パスワードの入力を促すプロンプトが表示されます。パスワードがネットワーク上で送信されるときは、NAMESCTLでパスワードをどのように設定してあっても、パスワードが必ず暗号化されます。

A.2.6 NAMESCTLの確の確の確の確認認認認モーモーモーモードドドド一部の NAMESCTLコマンドは、実行する前に確認が必要です。コマンドを発行すると、次のプロンプトが表示されます。

confirm:[yes or no]

コマンドを実行するときは「yes」と入力し、コマンドを取り消すときは「no」と入力します。

SQLNET.ORAファイルで次のパラメータを設定して、確認モードをオフにすることができます。

NAMESCTL.NOCONFIRM = TRUE

このパラメータを OFFに設定すると、すべてのコマンドが確認なしで実行されます。

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-26 Oracle Net8 管理者ガイド

A.2.7 NAMESCTLコマコマコマコマンンンンドドドド次のコマンドは、Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)で使用できます。

DELEGATE_DOMAIN

目的 : 現行のリージョンのサブリージョンの先頭としてドメインを定義します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL _DELEGATE_DOMAIN domain_name ns_name ns_addr

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

_DELEGATE_DOMAIN domain_name ns_name ns_addr

引数 : domain_name ns_name ns_addrは必須です。domain_nameとns_nameは有効なドメイン名でなければなりません。ns_addrは、有効な TNSアドレスでなければなりません。

使用上の注意 : このコマンドを使用して、名前領域を動的に細分化することができます。

ドメイン domain_nameは、ネーム・サーバー名 ns_nameとして定義されます。ns_nameを定義する場合は、そのアドレスを ns_addrに設定します。

ドメインがリージョンから委任されていない場合は、そのリージョン内のサーバーがすべてのサブドメインに対する権限を持ちます。ドメインが委任されると、新しいリージョンが作成され、現リージョン内のサーバーは、新しいドメインまたは新しいドメインのサブドメインに対する権限を失います。ドメインが委任された後は、現ドメイン内のネーム・サーバーが、新しいドメイン内のオブジェクトに対する操作を現ドメインのネーム・サーバーに転送します。

例 : NAMESCTL> _DELEGATE_DOMAIN webwidgets.acme.comns1.webwidgets.acme.com (address=(protocol=tcp)(host=fred.webwidgets.acme.com) (port=1575))

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-27

DOMAIN_HINT

目的 : 現行のリージョン内のネーム・サーバーに、別のリージョンのネーム・サーバーの名前とアドレスを提供します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL _DOMAIN_HINT domain_name ns_name ns_addr

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

_DOMAIN_HINT domain_name ns_name ns_addr

引数 : domain_name ns_nameと ns_addrは必須です。domain_nameとns_nameは、有効なドメイン名でなければなりません。ns_addrは、有効な TNSアドレスでなければなりません。

使用上の注意 : このコマンドを使用すると、名前領域内の他のリージョンに至るパスを動的に定義できます。

ドメイン domain_nameは、ネーム・サーバー名 ns_nameとして定義されます。ns_nameを定義する場合は、そのアドレスをns_addrに設定します。

ルート・リージョンでないリージョンに対しては、このコマンドを使用して少なくともルート・リージョンを定義しないと、他のリージョン内のオブジェクトを探すことができません。ローカル・ネーム・サーバーが他の特定のリージョンに直接アクセスできるように、追加のヒントを提供することができます。

例 : NAMESCTL> _DOMAIN_HINT acme.com ns0.acme.com(address=(protocol=tcp) (host=top.acme.com) (port=1575))

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-28 Oracle Net8 管理者ガイド

EXIT

目的 : NAMESCTLプログラムを終了します。

前提条件 : NAMESCTLプログラムがロードされていなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : NAMESCTLプログラムから EXITを実行します。

引数 : なし

使用上の注意 : EXITコマンドは、ネーム・サーバーには適用されず、

NAMESCTLプログラムだけに適用されます。

EXITコマンドは QUITコマンドと同じです。

例 : NAMSCTL> EXITNAMESCTL finished.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-29

FLUSH

目的 : 格納されている無許可データをネーム・サーバー・キャッシュからすべて削除します。

前提条件 : 複数のリージョンで構成されている環境だけに適用されます。(データを集中管理する環境には、無許可データがありません。)

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL FLUSH [server] ...

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

FLUSH [server] ...

引数 : サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しない場合は、現ネーム・サーバーのキャッシュからだけ外部名が削除されます。

使用上の注意 : FLUSHは、キャッシュに格納されている外部データすべてを消去します。通常は、次の場合に外部データをキャッシュから削除します。

- ネットワーク内で大量のデータを変更して、通常の TTLエージング・メカニズムの所要時間が長すぎる場合。

- キャッシュに格納されている外部データの名前を変換するときに、識別不能なエラーが発生した場合。キャッシュからすべての外部データを削除すると、次にそのデータが要求されたときに、再びキャッシュ内で検索されます。

例 : NAMESCTL>FLUSHConfirm [yes or no]: yes

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-30 Oracle Net8 管理者ガイド

FLUSH_NAME

目的 : 1つ以上の無許可の名前を現行のネーム・サーバーのキャッシュから削除します。

前提条件 : 複数のリージョンで構成されている環境だけに適用されます。(データを集中管理する環境には、無許可データがありません。)

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL FLUSH_NAME name

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

FLUSH_NAME name

引数 : 1つの名前。

使用上の注意 : FLUSH_NAMEは、ネーム・サーバーのリージョンの外部からキャッシュに書き込まれたデータ(つまり、無許可データ)だけを削除します。通常は、ソース・データが変更された可能性を示唆するように名前が異常に動作する場合に、外部データを削除します。

FLUSH_NAMEは、現在の外部データ・キャッシュ、および現リージョンと正当なリージョンの間にある他のすべてのサーバーから名前を削除します。

名前は現ネーム・サーバーから削除されます。現ネーム・サーバーは、デフォルトの優先ネーム・サーバー、または SET SERVERコマンドで設定したネーム・サーバーです。

例 : NAMESCTL>FLUSH_NAME MOUNTAIN.ACME.COM

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-31

HELP

目的 : NAMESCTLコマンドの詳しい説明を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL HELP [command]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

HELP [command]

引数 : コマンド

使用上の注意 : HELPコマンドを使用すると、NAMESCTLの各コマンドの機能を素早く表示できます。引数を指定しないと、有効なコマンドのリストが表示されます。

引数を指定すると、そのコマンドの機能が 1行で表示されます。

例 : NAMESCTL> HELP

The following operations are available

An asterisk (*) denotes a modifier or extendedcommand:exitflushflush_namelog_statspingqueryquitreloadrepeat*reset_statsrestart set*showshutdownstartstartupstatusstop version

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-32 Oracle Net8 管理者ガイド

LOG_STATS

目的 : ネーム・サーバーの現在の統計を、そのネーム・サーバーの構成済みログファイルに記録します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL LOG_STATS [server] ...

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

LOG_STATS [server]

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーの統計だけがリセットされます。

使用上の注意 : STATUSコマンドの結果または他の動作から、データをログに記録する必要があると判断した場合は、統計を記録できます。LOG_STATSは、現在の LOG_STATS_INTERVALには影響しません。

例 : NAMESCTL>LOG_STATSStatistics counters logged.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-33

PASSWORD

目的 : ネーム・サーバーの特権操作(RELOAD、STOPなど)を実行するのに必要なパスワードを登録します。

前提条件 : NAMESCTLプログラムがロードされていなければなりません。

パスワード : N/A

構文 : NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

PASSWORD [password]

引数 : 現ネーム・サーバーのパラメータ NAMES.PASSWORDで暗号化されている値と一致するテキスト文字列。

使用上の注意 : PASSWORDを使用すると、ネーム・サーバーのパスワードは変更されず、NAMESCTL変数だけが設定されます。この変数の値がコマンド要求時に NAMESCTLからネーム・サーバーに送信され、ネーム・サーバー上で構成されている値と比較されます。これらの値が一致している場合は、パスワードを必要とする操作が許可されます。

「特権」操作、つまりネーム・サーバーの機能を変更する操作だけが、このコマンドの影響を受けます。SHOWや STATUSなどは特権操作と見なされないので、パスワードは不要です。

PASSWORDコマンドの引数としてパスワードを指定します。引数を指定しないと、パスワードの入力を促すプロンプトが表示されます。入力したパスワードは画面に表示されません。

パスワードがネットワーク上で送信されるときは、パスワードをどのように設定してあっても、必ず暗号化されます。

例 : NAMESCTL> PASSWORD OPEN_SESAMENAMESCTL> PASSWORDEnter name server password:

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-34 Oracle Net8 管理者ガイド

PING

目的 : 現行のネーム・サーバーに接続し、要求 /応答時間を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL PING [server_name] ...

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

PING [server_name] ...

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーだけが pingされます。

使用上の注意 : pingは、ネーム・サーバーが機能しているかどうかを確認してから、NAMESCTLユーザーのロケーションからネーム・サーバーまでの通常の応答時間を表示します。

例 : NAMESCTL> ping NSERVER.worldRound trip time is 0.04 seconds

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-35

QUERY

目的 : ネーム・サーバーに格納されているネットワーク・オブジェクトの内容をテストまたは取り出します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL QUERY object_name [object_type] [modifiers]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

QUERY name [type] [modifiers]

有効な型 :

■ A.SMD: データベース・サービスに定義されているネットワーク・アドレス。

■ CNAME.SMD: 別名(「標準名」と言う場合もあります)。

■ DL.RDBMS.OMD: データベース・リンク。

■ NS.SMD: ネーム・サーバー・アドレス。ネーム・サーバー間で通信する際に使用するシステム・データ。

■ V1ADD.NPO.OMD: SQL*Netバージョン 1の接続文字列。

有効な修飾子 :

■ AUTHORITY - データがローカル・キャッシュに格納されていても、問合せをデータのソース(データがローカルとみなされる管理リージョン内)で変換します。データがソースで変更された疑いがある場合に、この修飾子を使用できます。

■ NOFORWARD - データを問い合わせますが、要求は送りません。データがローカル・データでないときに NOFORWARDを指定すると、問合せが変換されません。

■ TRACE - 応答へのパスのトレースを実現します。要求の転送先ネーム・サーバーを調べる場合に役立ちます。

引数 : 必須ネットワーク・オブジェクト名とネットワーク・オブジェクト型

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-36 Oracle Net8 管理者ガイド

使用上の注意 : QUERYを使用して、定義済みのデータを見つけられるかどうか、およびその内容が正しいかどうかをテストすることができます。

QUERYコマンドは、常にデフォルトの現行ネーム・サーバーまたは SET SERVERコマンドで指定したネーム・サーバー上で動作します。

名前だけをパラメータに指定して QUERYコマンドを使用する場合、ネーム・サーバーはその名前をもつデータの個数と操作の実行時間を知らせてきます。

QUERYコマンドの引数として名前と型を指定すると、特定の名前が検索されて、ユーザーに戻されます。

QUERYコマンドでは、複数の引数を指定できます。たとえば、次のように指定します。

QUERY NAME.WORLD A.SMD AUTHORITY TRACE

例 : NAMESCTL> QUERY BONES.DEM.MEDICINE A.SMDTotal response time:0.04 secondsResponse status:normal, successful completionAuthoritative answer:yesNumber of answers:1Canonical name:bones.dem.medicineTTL: 1 dayAlias translations: from:bones.dem.medicine to: bones.dem.medicineAnswers: data type is "a.smd" Syntax isADDR:...(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(Host=cowboy)(Port=1522))(CONNECT_DATA=(SID=rodeo)))

QUERY

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-37

QUIT

目的 : NAMESCTLプログラムを終了します。

前提条件 : NAMESCTLプログラムがロードされていなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

QUIT

引数 : なし

使用上の注意 : QUITはネーム・サーバーではなく、NAMESCTLプログラムだけに適用されます。

QUITコマンドは EXITコマンドと同様に機能します。

例 : NAMESCTL> EXITNL-00851: NAMESCTL Finished

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-38 Oracle Net8 管理者ガイド

REGISTER

目的 : ネーム・サーバーにネットワーク・オブジェクトを登録します。

前提条件 : なし

構文 : NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。register object_name [-t type_of_service] [-d address_data] [-h hostname] [-l listener_name]

引数 : オブジェクト名は必須です。サービスおよびアドレス・データ、ホストを指定しなくても、登録プロセスを実行できます。ただし、登録したオブジェクトを使用するには、これらのデータが必要です。つまり、アドレスを指定しないで登録したオブジェクト名は使用できません。

使用上の注意 : REGISTERは、サービスおよびサービスのタイプ、ホスト名、アドレスを手動で登録するためのコマンドです。サービスのタイプとデータを有効な文字列で指定できますが、一般的な登録では、サービスのタイプとして「データベース」または「リスナー」を指定し、データとして TNSアドレスを指定します。

オブジェクトの登録は、リージョン内の他のすべての予約済みネーム・サーバーに伝えられます。

例 : NAMESCTL> register parts -t oracle_database -d (DESCRIPTION=(ADDRESS= (PROTOCOL=TCP)(HOST=nineva)(PORT=1387))(CONNECT_DATA=(SID=db3)))

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-39

RELOAD

目的 : サーバーの管理リージョン内でデータが変更されたかどうかを直ちにチェックします。変更されたデータがある場合は、すべてのデータベース・サービス名およびグローバル・データベース・リンク、別名を再ロードします。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL RELOAD [servers] ...

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

RELOAD [servers] ...

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーだけが再ロードされます。

使用上の注意 : すべてのネーム・サーバーは、ネーム・サーバー構成ファイルのnames.admin_region構成パラメータで指定されているデータベースから、データを直接ロードします。

複数のリージョンで構成されている環境では、RELOADが現管理リージョンのデータだけに適用されます。キャッシュ内の外部データはすべて変更されません。

例 : NAMESCTL>RELOADServer reloaded.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-40 Oracle Net8 管理者ガイド

REORDER_NS

目的 : ローカル・ネーム・サーバーとそのアドレスがリストされたファイルを作成します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL REORDER_NS [NS_ADDRESS]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

REORDER_NS [NS_ADDRESS]

引数 : オプションのネーム・サーバー・アドレスが接続するための最初のサーバーとして使用されます。

使用上の注意 : このコマンドは、クライアントが名前を調べるためにネーム・サーバーに接続できるように、ネーム・サーバーの名前とアドレスが定義されたファイルを生成します。

REORDER_NSコマンドは、次のことを実行します。

1. ネーム・サーバーを検索します。プロファイル(SQLNET.ORA)内で Preferred Names Serverパラメータを探すか、または予約済みサーバーを呼び出そうとします。アドレス引数がある場合は、その引数が使用されます。

2. ローカル・リージョン内のすべてのネーム・サーバーに対して問合せを送ります。

3. これらのサーバーのそれぞれに 'ping'を送ります。

4. サーバーのリストを応答時間の短い順にソートします。

5. ネーム・サーバー・リストにソートした名前とアドレスのリストを書き込みます。

例 : NAMESCTL> REORDER_NS (address= (protocol=tcp)(host=nineva)(port=1383))

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-41

REPEAT

目的 : QUERYまたは REGISTER、TIMED_QUERY、UNREGISTERを複数回実行して、平均戻り速度を計算します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL REPEAT number QUERY type

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

REPEAT number QUERY type

numberは整数、typeは QUERYコマンドに表示されているとおりです。

引数 : なし

使用上の注意 : REPEATコマンドは、要求の平均応答時間を知るのに役立ちます。

実行回数として、あまり大きな数を指定しないでください。実行を繰り返している間、NAMESCTLプログラムは他の作業を実行できません。

例 : NAMESCTL> repeat 10 query manatee a.smdNumber of requests: 10Average response time: 0.01 secondsMinimum response time: 0.01 secondsMaximum response time:0.04 secondsTotal response time:0.14 secondsResponse status:normal, successful completionAuthoritative answer:yesNumber of answers: 1TTL: 1 dayAnswers: data type is "a.smd" Syntax is ADDR:(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(Host=salmon)(Port=1522))(CONNECT_DATA=(SID=otter)))

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-42 Oracle Net8 管理者ガイド

RESET_STATS

目的 : 起動時にネーム・サーバーの元の値にネーム・サーバーの統計をリセットします。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL RESET_STATS [server]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

RESET_STATS [server]

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーの統計だけがリセットされます。

使用上の注意 : 統計が直ちにリセットされることを除けば、RESET_STATSは、RESET_STATS_INTERVALが終了するのを待つのと同じことです。

例 : NAMESCTL> RESET_STATSConfirm [yes or no]: yesServer statistics reset.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-43

RESTART

目的 : 起動時にネーム・サーバーのリセットを元の状態に初期化します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システム・プロンプトからは、次のように入力します。

NAMESCTL RESTART [server]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

RESTART [server]

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーだけが再起動されます。

使用上の注意 : ネーム・サーバーがすでに稼働しているという点を除いて、RESTARTは STARTUPと同じです。

データが再ロードされ、統計がリセットされ、すべての外部データが削除されます。有効な外部キャッシュ・データ(つまり、TTLが 0より大きいデータ)が、チェックポイント・ファイルから取り出されます。(TTLの値は 0より大きい値に設定しなければなりません。)

例 : NAMESCTL> RESTARTConfirm [yes or no]: yesServer restarted.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-44 Oracle Net8 管理者ガイド

SET CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL

目的 : 外部のリージョンについて収集したすべての情報をネーム・サーバーのキャッシュ・ファイルに保存する頻度を設定します。

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL time

NAMESCTLプログラムから、次のように入力します。

SET CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL time

引数 : timeは秒単位です。

たとえば、CACHE_CHECKPOINT_INTERVALを 36時間に設定する場合は、次のように入力します。

SET CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL 129600

使用上の注意 : 最小値 : 10秒

最大値 : 259200(3日)

デフォルト : 0(使用禁止)

例 : NAMESCTL> SET CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL 10

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-45

SET DEFAULT_DOMAIN

目的 : NAMESCTLクライアントのデフォルト・ドメインを設定または変更します。

前提条件 : NAMESCTLプログラムがロードされていなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SET DEFAULT_DOMAIN domain_name

引数 : 1つのドメイン名

使用上の注意 : DEFAULT_DOMAINパラメータを設定すると、そのドメイン内の名前を非修飾名で指定できます。たとえば、DEFAULT_DOMAINを US.ACMEに設定してある場合は、グローバル名WIDE.US.ACMEを次のようにして問い合わせることができます。

NAMESCTL> QUERY WIDE

DEFAULT_DOMAINの初期値は、クライアント・プロファイル(SQLNET.ORA)の NAMES.DEFAULT_DOMAINパラメータから

NAMESCTLプログラムを開始するときに設定されます。

引数を指定しないと、クライアント・プロファイル(SQLNET.ORA)からデフォルトが読み込まれて割り当てられます。

SET DEFAULT_DOMAINを使用すると、ドメインごとに名前を処理する作業が容易になります。

例 : NAMESCTL> SET DEFAULT_DOMAIN US.ACMEDefault domain is now "US.ACME"

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-46 Oracle Net8 管理者ガイド

SET FORWARDING_AVAILABLE

目的 : ネーム・サーバーの名前要求転送機能をオンまたはオフにします。

前提条件 : ネーム・サーバーが稼働していなければなりません。

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET FORWARDING_AVAILABLE OFF

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SET FORWARDING_AVAILABLE OFF

引数 : 次の時間引数を指定します。

[[ON|OFF] [YES|NO]]

制限 : デフォルト値 : 0(ON)

使用上の注意 : この設定が適用されるのは、ローカル・クライアントを持たず、外部ネーム・サーバーからの要求だけを処理するネーム・サーバーだけです。通常は、クライアントまたはサービスを持たないルート・リージョン内のネーム・サーバーだけに適用されます。このようなサーバーがリージョン間の要求処理でボトルネックの原因となる場合は、転送機能をオフにして、そのネーム・サーバーの作業負荷を半減できます。転送機能がオフに設定されたネーム・サーバーは、要求を転送して応答を戻す代わりに、要求に応答できるネーム・サーバーのアドレスを要求側に知らせます。この場合、作業負荷の全体量は減少しないで、転送機能のないネーム・サーバーから要求側ネーム・サーバーに作業負荷が移動するだけです。

警警警警告告告告 : SET FORWARDING_AVAILABLEをオフに設定すると、そのネーム・サーバーに直接依存しているすべてのクライアントは外部名を変換できません。クライアントは、ネーム・サーバーのように要求をリダイレクトできません。NAMES.PREFERRED_SERVERS構成パラメータに他のネーム・サーバーがリストされていても、クライアントの要求は失敗します。

例 : NAMESCTL> SET FORWARDING_AVAILABLE OFF Request processing is now disabled.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-47

SET LOG_FILE_NAME

目的 : ログファイル名を変更します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET LOG_FILE_NAME filename

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SET LOG_FILE_NAME filename

引数 : ログファイルのファイル名。

使用上の注意 : LOG_FILE_NAMEは、すべてのロギング・メッセージの宛先を変更します。

例 : NAMESCTL> SET LOG_FILE_NAME namesvr1

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-48 Oracle Net8 管理者ガイド

SET LOG_STATS_INTERVAL

目的 : 統計がログ・ファイルに記録される頻度を変更します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET LOG_STATS_INTERVAL time

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SET LOG_STATS_INTERVAL time

引数 : timeは、秒数、または [<n> DAY[S]][<hh>:<mi>:<ss>]で指定します。

たとえば、LOG_STATS_INTERVALを 36時間に設定する場合は、次のように入力します。

SET LOG_STATS_INTERVAL 129600

SET LOG_STATS_INTERVAL 1 DAY 12:00:00

日数と時間 :分 :秒を組み合わせて指定するか、日数を指定しないで時間だけを指定できます。

制限 : 最小値 : 10秒

最大値 : 制限なし

特殊値 : 0(リセットされないことを意味する)

デフォルト値 : 0(記録しない)

使用上の注意 : LOG_STATS_INTERVALの初期値は、Oracle Network Managerで構成されている値、またはネーム・サーバーのロード時のSQLNET.ORAファイルにある NAMES.LOG_STATS_INTERVALの値に基づいて設定されます。デフォルト値は 0(記録しない)です。SET LOG_STATS_INTERVALは、サーバーの稼働中にこの値を上書きするためのコマンドです。

例 : NAMESCTL> SET LOG_STATS_INTERVAL 7200Statistic counter logging interval is now 2hours

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-49

SET NAMESCTL_TRACE_LEVEL

目的 : NAMESCTLプログラムのトレース・レベルを指定します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET NAMESCTL_TRACE_LEVEL [OFF|USER|ADMIN|SUPPORT]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SET NAMESCTL_TRACE_LEVEL [OFF|USER|ADMIN|SUPPORT]

引数 : OFF、USER、ADMIN、SUPPORT

使用上の注意 : トレースは、NAMESCTLプログラムの処理で発生する予測不能な障害または識別不能な障害を診断するのに役立ちます。トレースは、通常の NAMESCTL処理で行われる一連のイベントをオペレーティング・システム・ファイルに書き込んで、管理者が検査できるようにします。

トレース出力は、OFF(なし)または USER(基本的情報)、ADMINという 3段階のレベルで指定します。

引数を指定しないと、クライアントの SQLNET.ORAファイル内の値にリセットされます。デフォルト設定は OFFです。

例 : NAMESCTL> SET NAMESCTL_TRACE_LEVEL ADMINController’s local trace level changed from 0 to 4

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-50 Oracle Net8 管理者ガイド

SET PASSWORD

目的 : RELOAD、STOPなど、ネーム・サーバーの特権操作の実行に必要なパスワードを登録します。

前提条件 : NAMESCTLプログラムがロードされていなければなりません。

パスワード : N/A

構文 : NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SET PASSWORD [password]

引数 : 現ネーム・サーバーのパラメータ NAMES.PASSWORDに格納されている値と一致するテキスト文字列。

使用上の注意 : SET PASSWORDを使用すると、ネーム・サーバーのパスワードは変更されず、NAMESCTL変数だけが設定されます。この変数の値が、NAMESCTLコマンドでネーム・サーバーに送信され、ネーム・サーバー上で構成されている値と比較されます。これらの値が一致した場合は、パスワードの必要な操作が許可されます。

特権操作、つまりネーム・サーバーの機能を変更する操作だけが、このコマンドの影響を受けます。SHOWや STATUSなどは特権操作と見なされないので、パスワードは不要です。

SET PASSWORDコマンドの引数としてパスワードを指定します。引数を指定しないと、パスワードの入力を促すプロンプトが表示されます。入力したパスワードは画面に表示されません。

パスワードがネットワークで送信されるときは、パスワードがどのように設定されていても、必ず暗号化されます。

例 : NAMESCTL> SET PASSWORD OPEN_SESAMENAMESCTL> SET PASSWORDEnter name server password:

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-51

SET REQUESTS_ENABLED

目的 : 現ネーム・サーバーが要求に応答するかどうかを決定します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL REQUESTS_ENABLED [ON|OFF]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SET REQUESTS_ENABLED [ON|OFF]

引数 : ONまたは OFF

使用上の注意 : このプロパティを OFFに設定すると、ネーム・サーバーに名前を要求するすべてのクライアントが拒否されます。ネーム・サーバーが正しく機能していないときは、この設定を使用してネーム・サーバーを診断できます。

例 : NAMESCTL> SET REQUESTS_ENABLED OFFConfirm [yes or no]: yesGeneral request processing is now disabled

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-52 Oracle Net8 管理者ガイド

SET RESET_STATS_INTERVAL

目的 : 統計がゼロまたは現サーバーの初期値にリセットされる間隔を変更します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET RESET_STATS_INTERVAL time

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SET RESET_STATS_INTERVAL time

引数 : timeは、次のいずれかのフォーマットで指定します。

秒数

[n DAY[S]] [hh:mi:ss]

たとえば、RESET_STATS_INTERVALを 72時間に設定する場合は、次のように入力します。

SET RESET_STATS_INTERVAL 259200

SET RESET_STATS_INTERVAL 3 DAYS

制限 : 最小値 : 10秒

最大値 : 制限なし

デフォルト値 : 0(リセットしない)

使用上の注意 : RESET_STATS_INTERVALの初期値は、ネーム・サーバーをロードするときのNAMES.RESET_STATS_INTERVALパラメータに基づいて設定されます。SET RESET_STATS_INTERVALは、ネーム・サーバーの稼働中にこの値を上書きするためのコマンドです。

例 : NAMESCTL> SET RESET_STATS_INTERVAL 1 DAYStatistic counter reset interval is now 24 hours

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-53

SET SERVER

目的 : 現ネーム・サーバーを変更します。

前提条件 : NAMESCTLプログラムがロードされていなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SET SERVER [server_name or server_address]

引数 : 有効なサーバー名または有効なサーバー・アドレス。

使用上の注意 : SET SERVERを使用すると、NAMESCTLユーティリティを実行しながら、ネーム・サーバーを切り替えることができます。修飾子として指定できるのは、現ネーム・サーバーのメモリーで定義されている名前、または任意のネーム・サーバーの TNSアドレスです。

指定したネーム・サーバー名は、通常の名前検索で変換されます。現ネーム・サーバーが別のネーム・サーバーのアドレスを知っているか取り出せる場合だけ、別のネーム・サーバーを設定できます。現ネーム・サーバーが設定されていない場合は、TNSアドレスを入力しないとこのコマンドを実行できません。引数を指定しない場合は、NAMES.PREFERRED_SERVERSを使用します。

例 : NAMESCTL> SET SERVER SERVER1.US.ACME

SET TRACE_FILE_NAME

目的 : トレース情報を書き込むファイルの名前を変更します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET TRACE_FILE_NAME filename

NAMESCTLプログラムから、次のように入力します。

NAMESCTL>SET TRACE_FILE_NAME filename

引数 : filename - ファイル名

例 : NAMESCTL> SET TRACE_FILE_NAME namesvr1

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-54 Oracle Net8 管理者ガイド

SET TRACE_LEVEL

目的 : 現ネーム・サーバーをトレースするための TRACE_LEVELを変更します。

前提条件 : なし

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SET TRACE_LEVEL [OFF|USER|ADMIN|SUPPORT]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SET TRACE_LEVEL [OFF|USER|ADMIN|SUPPORT]

引数 : OFF、USER、ADMIN、SUPPORT

使用上の注意 : トレースは、現ネーム・サーバーの処理で発生する予測不能な障害または識別不能な障害を診断するのに役立ちます。トレースは、通常のネーム・サーバー処理で行われる一連のイベントをオペレーティング・システム・ファイルに書き込んで、管理者が検査できるようにします。

トレース出力は、OFF(なし)または USER(基本的情報)、ADMIN(最大量の情報)、SUPPORT(カスタマー・サポートに必要な情報)という 4段階のレベルで指定します。

TRACE_LEVELを設定すると、トレースが直ちに開始されます。トレース・レベルを OFFにリセットするまで、すべての操作がトレースされます。

トレース・ファイルは非常に大きくなります。問題を診断した後は、トレース・レベルを必ずオフにしてください。

例 : NAMESCTL> SET TRACE_LEVEL ADMINTrace level is now 6.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-55

SHOW CACHE_CHECKPOINT INTERVAL

目的 : ネーム・サーバーのキャッシュがチェックポイント・ファイルに書き込まれる頻度を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SHOW CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL

引数 : なし

使用上の注意 : CACHE_CHECKPOINT_INTERVALの初期値は、NAMES.ORAファイルにある NAMES.CACHE_CHECKPOINT_INTERVALの値に設定されます。デフォルト値は 0(ゼロ)で、cache_checkpointは使用禁止です。キャッシュ・チェックポイント・ファイルに書き込まれるデータには、サービスの名前とアドレス、およびクライアントに代わってネーム・サーバーが外部リージョンに問合せを転送して取得したネーム・サーバー・アドレスなどがあります。

例 : NAMESCTL> SHOW CACHE_CHECKPOINT_INTERVALCache checkpoint interval is currently 8minutes 20 seconds

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-56 Oracle Net8 管理者ガイド

SHOW FORWARDING_AVAILABLE

目的 : 外部名の要求をネーム・サーバーが転送するかリダイレクトするかを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW FORWARDING_AVAILABLE

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL>SHOW FORWARDING_AVAILABLE

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。名前を指定しないと、現ネーム・サーバーの設定が表示されます。

使用上の注意 : デフォルトでは、すべてのネーム・サーバーが外部名の要求を転送します。転送が使用禁止になっている場合は、要求された名前に対して権限をもつリージョン内のネーム・サーバーに、外部名の要求がリダイレクトされます。

要求転送を使用禁止にすると、特定のサーバーの負荷が軽減されます。また、そのサーバーに直接依存しているクライアントは、外部名を変換できません。クライアントはリダイレクトされず、他のネーム・サーバーだけにリダイレクトできます。SET FORWARDING_AVAILABLEも参照してください。

例 : NAMESCTL> SHOW FORWARDING_AVAILABLERequest forwarding is currently enabled

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-57

SHOW DEFAULT_DOMAIN

目的 : NAMESCTLクライアントのデフォルト・ドメインを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW DEFAULT_DOMAIN

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL> SHOW DEFAULT_DOMAIN

引数 : なし

使用上の注意 : DEFAULT_DOMAINパラメータを設定すると、そのドメイン内の名前を非修飾名で指定できます。たとえば、DEFAULT_DOMAINを ACME.WORLDに設定すると、グローバル名WIDE.ACME.WORLDを次のようにして問い合わせることができます。

NAMESCTL> QUERY WIDETotal response time: 0.20 secondsResponse status: normal, successful completionAuthoritative answer: yesNumber of answers: 0TTL: 1 day

DEFAULT_DOMAINの初期値は、SQLNET.ORAファイルのNAMES.DEFAULT_DOMAINパラメータから NAMESCTLプログラムを開始するときに設定されます。

ユーザーが現デフォルト・ドメインがわからない場合、または現構成のデフォルトを知りたい場合に、SHOW DEFAULT_DOMAINを使用します。

例 : NAMESCTL> SHOW DEFAULT_DOMAINCurrent default domain is "world"

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-58 Oracle Net8 管理者ガイド

SHOW LOG_FILE_NAME

目的 : ネーム・サーバーがロギング情報を書き込むファイルの名前を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW LOG_FILE_NAME

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW LOG_FILE_NAME

引数 : なし

使用上の注意 : LOG_FILE_NAMEの初期値は、NAMES.ORAファイルにあるNAMES.LOG_FILE_NAMEの値に設定されます。デフォルト値はプラットフォームによって異なりますが、通常は NAMES.LOGです。このファイルは、Oracle製品のインストール時にネットワーク/ログ・サブディレクトリに置かれます。このファイルは、ネーム・サーバーがデータを書き込めるファイルでなければなりません。

例 : NAMESCTL> SHOW LOG_FILE_NAMELog file name is currently /private/ora23/network/names.log

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-59

SHOW LOG_STATS_INTERVAL

目的 : 統計をログ・ファイルに記録する頻度を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW LOG_STATS_INTERVAL

NAMESCTLプログラムから、次のように入力します。

SHOW LOG_STATS_INTERVAL

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。名前を指定しないと、現ネーム・サーバーの設定が表示されます。

使用上の注意 : LOG_STATS_INTERVALの初期値は、NAMES.ORAファイルにある NAMES.LOG_STATS_INTERVALの値に設定されます。デフォルト値は 0(記録しない)です。

例 : NAMESCTL> SHOW LOG_STATS_INTERVALStatistic counter logging is currently disabled

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-60 Oracle Net8 管理者ガイド

SHOW NAMESCTL_TRACE_LEVEL

目的 : NAMESCTLプログラムのトレース・レベルを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW NAMESCTL_TRACE_LEVEL

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW NAMESCTL_TRACE_LEVEL

引数 : なし

使用上の注意 : トレースは、NAMESCTLプログラムの処理で発生する予測不能な障害または識別不能な障害を診断するのに役立ちます。トレースは、通常の NAMESCTL処理で行われる一連のイベントをオペレーティング・システム・ファイルに書き込んで、管理者が検査できるようにします。

トレース出力は、OFF(なし)または USER(基本的情報)、ADMIN(最大量の情報)という 3段階のレベルで指定します。

SHOW NAMESCTL_TRACE_LEVELは、NAMESCTLプログラムに対する現在のトレース・レベルを確認するための唯一の方法です。

例 : NAMESCTL> SHOW NAMESCTL_TRACE_LEVELController’s trace level is currently 0

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-61

SHOW REQUESTS_ENABLED

目的 : ネーム・サーバーが要求に応答しているかどうかを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW REQUESTS_ENABLED

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW REQUESTS_ENABLED

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。名前を指定しないと、現ネーム・サーバーの設定が表示されます。

使用上の注意 : REQUESTS_ENABLEDがオフになっている場合は、ネーム・サーバーに対するすべての要求が拒否されます。このパラメータは診断用にのみ使用します。

例 : NAMESCTL> SHOW REQUESTS_ENABLEDGeneral request processing is currently enabled

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-62 Oracle Net8 管理者ガイド

SHOW RESETS_STATS_INTERVAL

目的 : 統計をログファイルにダンプする間隔を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW RESET_STATS_INTERVAL

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW RESET_STATS_INTERVAL

使用上の注意 : RESET_STATS_INTERVALの初期値は、NAMES.RESET_STATS_INTERVALの値に設定されます。デフォルト値は 0(リセットしない)です。この場合は、ネーム・サーバーが稼働している全時間の統計が蓄積されます。たとえば、統計が毎日リセットされる場合、統計はサーバーが動作していた総時間ではなく当日の合計を表します。

例 : NAMESCTL> SHOW RESET_STATS_INTERVALStatistic counter reset interval is currently5 minutes

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-63

SHOW SERVER

目的 : 現ネーム・サーバーを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW SERVER

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW SERVER

引数 : なし

使用上の注意 : SHOW SERVERは、コマンドが適用される現ネーム・サーバーを表示します。

例 : NAMESCTL> SHOW SERVERcurrently managing name server"NameServer.us.oracle.comVersion Banner is "Oracle Names for SunOS: Version 2.0.0.0"

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-64 Oracle Net8 管理者ガイド

SHOW STATUS

目的 : ネーム・サーバーの一般的なステータス情報を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW STATUS

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW STATUS

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。名前を指定しないと、現ネーム・サーバーの設定が表示されます。

使用上の注意 : ネーム・サーバーの現在の状態を表示します。

STATUSコマンドと同じです。

例 : NAMESCTL> SHOW STATUSVersion Banner is "Oracle Names for SunOS: Version 2.0.0.0" Server has been running for:1 day 2 hours 3 minutes 35.16 seconds....

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-65

SHOW SYSTEM_QUERIES

目的 : すべてのシステム問合せの次のオカレンスを表示します。

前提条件 : このコマンドは分散構成だけに適用されます。1つの管理リージョンだけで構成されている環境では、システム問合せが実行されません。

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW SYSTEM_QUERIES

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW SYSTEM_QUERIES

引数 : なし

使用上の注意 : システム問合せは、ネーム・サーバー間の情報を最新の状態に保つために、ときどき実行されます。

システム問合せとしてリストされているアクティビティを変更できるアクションは特にありません。システム問合せを表示することによって、管理者はシステムの変更がいつ行われるかを理解できます。また、RESTARTを実行してシステム・データを強制的に再ロードする必要があるかどうかを判断することもできます。

例 : NAMESCTL> SHOW SYSTEM_QUERIESSystem query index number:1Query ID:49824Query next issued in:2 hours 55 min 3.84 secondsQuery state:2Name:""Desired data type:ns.smd

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-66 Oracle Net8 管理者ガイド

SHOW TRACE_FILE_NAME

目的 : 現ネーム・サーバーに対する TRACE_FILE_NAMEを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW TRACE_FILE_NAME

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW TRACE_FILE_NAME

引数 : なし

使用上の注意 : TRACE_FILE_NAMEの初期値は、NAMES.ORAファイルにあるNAMES.TRACE_FILE_NAMEの値に設定されます。デフォルト値はプラットフォームによって異なりますが、通常は NAMES.TRCです。このファイルは、Oracle製品のインストール時にネットワーク /トレース・サブディレクトリに置かれます。このファイルは有効なファイル名があり、ネーム・サーバーがデータを書き込めるファイルでなければなりません。

NAMES.TRACE_LEVELでトレースを使用可能にしてある場合だけ、このファイルが使用されます。

例 : NAMESCTL> SHOW TRACE_FILE_NAMETrace file name is currently /private/ora23/network/names.trc

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-67

SHOW TRACE_LEVEL

目的 : 現ネーム・サーバーをトレースするための TRACE_LEVELを表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW TRACE_LEVEL

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW TRACE_LEVEL

引数 : なし

使用上の注意 : トレースは、現ネーム・サーバーの処理で発生する予測不能な障害または識別不能な障害を診断するのに役立ちます。トレースは、通常のネーム・サーバー処理で行われる一連のイベントをオペレーティング・システム・ファイルに書き込んで、管理者が検査できるようにします。

トレース出力は、OFF(なし)または USER(基本的情報)、ADMIN(最大量の情報)という 3段階のレベルで指定します。

SHOW TRACE_LEVELは、現ネーム・サーバーのトレース・レベルを確認するための唯一の方法です。ネーム・サーバー構成ファイルで TRACE_LEVELを構成してあっても、NAMESCTLプログラムからのコールによってその値が上書きされている場合があります。

例 : NAMESCTL> SHOW TRACE_LEVELTrace level is currently 0

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-68 Oracle Net8 管理者ガイド

SHOW VERSION

目的 : ネーム・サーバーの現在のバージョンと名前を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHOW VERSION

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHOW VERSION

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。名前を指定しないと、現ネーム・サーバーの設定が表示されます。

使用上の注意 : このコマンドで、サーバーの名前とバージョンを確認します。この情報は、小さな問題を解決するときに役立ちます。NAMESCTLをサーバーに接続するたびに、このコマンドが使用可能になります。

例 : NAMESCTL> SHOW VERSIONCurrently managing Names Server "NameServer.world"Version banner is "Oracle Names for SunOS: Version 2.0.0.0.0"

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-69

SHUTDOWN

目的 : 1つ以上のネーム・サーバーを停止します。

前提条件 : ネーム・サーバーが起動していなければなりません。

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL SHUTDOWN [server]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

SHUTDOWN [server]

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーだけが停止します。

使用上の注意 : SHUTDOWNは現ネーム・サーバーを停止して、プログラムをメモリーから削除します。ネーム・サーバーを停止する必要があるのは、アップグレードやマシン保守などの運用上の理由がある場合だけです。ネーム・サーバーを停止および起動するときは、ネットワーク内の任意の場所から実行できる RESTARTコマンドを使用するようお薦めします。SHUTDOWNと STARTを個々に実行する場合は、ネーム・サーバー・マシン上で実行する必要があります。

SHUTDOWNは STOPと同じです。

例 : NAMESCTL> SHUTDOWNConfirm [yes or no] yesServer shut down.

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-70 Oracle Net8 管理者ガイド

START

目的 : Oracle Namesサービス・プログラムをロードして、システム・データとローカル管理リージョン・データのロードを開始します。

前提条件 : ネーム・サーバーが停止していなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL START

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL> START names.parameter = value

引数 : なし

使用上の注意 : STARTは、ネーム・サーバーを初めてメモリーにロードするときに使用するコマンドです。ネーム・サーバーは起動時に、操作パラメータ設定のための構成ファイルを読み込み、管理リージョンのデータをすべてロードします。

Oracle Namesオペレーティング・システムをインストールしてあれば、ネーム・サーバー起動時のセキュリティは保証されます。Oracle Namesはローカル・セッションから起動する必要があるので、ネットワーク・セキュリティが損なわれることはありません。詳細は、ご使用になっているプラットフォームの Oracleインストレーション・マニュアルを参照してください。

STARTは STARTUPと同じです。

例 : Starting "/oracle/bin/names"...serversuccessfully startedCurrently managing name server "NSERVER.world"...Server name: NSERVER.worldServer has been running for: 0.86 secondsRequest processing enabled: yesRequest forwarding enabled: noRequests received: 0Requests forwarded: 0Data items cached: 0...

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-71

START_CLIENT_CACHE

目的 : クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセスを起動します。

前提条件 : クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセスが停止していなければなりません。

クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセスを実行する前に、ネーム・サーバー・リストが必要です。

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL START_CLIENT_CACHE

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL> START_CLIENT_CACHE

引数 : なし

使用上の注意 : 起動すると、クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセスはネーム・サーバーから受信したすべての情報を格納します。

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-72 Oracle Net8 管理者ガイド

STARTUP

目的 : このコマンドは STARTと同じです。

前提条件 : ネーム・サーバーが停止していなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL STARTUP names.parameter = value

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

NAMESCTL> START names.parameter = value

引数 : なし

使用上の注意 : STARTUPは STARTと同じです。

例 : STARTの例を参照してください。

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-73

STATUS

目的 : 1つ以上のネーム・サーバーの統計と内部設定の多くを表示します。

前提条件 : ネーム・サーバーが起動していなければなりません。

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL STATUS [server]

NAMESCTLプログラムから、次のように入力します。

STATUS [server]

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーの状態だけが表示されます。

使用上の注意 : STATUSは、ネーム・サーバー稼働中のアクティビティ、および一時点におけるネーム・サーバーの状態を表示します。

例 : NAMESCTL> STATUSVersion banner is "Oracle Names for SunOS: 2.0.0.0.0"Server name:NSERVER.worldServer has been running for:1 day 20 hours ........

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-74 Oracle Net8 管理者ガイド

STOP

目的 : 1つ以上のネーム・サーバーを停止します。

前提条件 : ネーム・サーバーが起動していなければなりません。

パスワード : 必要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL STOP [server]

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

STOP [server]

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。引数を指定しないと、現ネーム・サーバーだけが停止します。

使用上の注意 : STOPは現ネーム・サーバーを停止して、プログラムをメモリーから削除します。ネーム・サーバーを停止する必要があるのは、アップグレードやマシン保守などの運用上の理由がある場合だけです。ネーム・サーバーを停止および起動するときは、ネットワーク内の任意の場所から実行できる RESTARTコマンドを使用するようお薦めします。STOPと STARTを個々に実行する場合は、ネーム・サーバー・マシン上で実行する必要があります。

STOPは SHUTDOWNと同じです。

例 : NAMESCTL> STOPConfirm [yes or no]: yesServer shut down

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-75

TIMED_QUERY

目的 : ネーム・サーバーのキャッシュに登録されているすべてのデータを表示します。

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL TIMED_QUERY

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

TIMED_QUERY [time]

使用上の注意 : TIMED_QUERYは、リスナーが自動的に登録したオブジェクト、または NAMESCTLを使用して手動で登録したオブジェクトをすべて表示します。time引数で、所定の時刻以降に登録されたすべてのオブジェクトが戻されます。time引数を使用するには、起動後に登録されたすべての情報を最初の TIMED_QUERYでダンプします。このダンプが終了すると、最新ダンプ情報の終了時点を示す「最終タイムスタンプ」が表示されます。その時点以降に記録されたすべてのデータを表示するには、time引数で「最終タイムスタンプ」番号を指定します。

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

A-76 Oracle Net8 管理者ガイド

UNREGISTER

目的 : ネットワーク・オブジェクトをネーム・サーバーから削除します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL UNREGISTER OBJECT_NAME (-d address_data) [-h hostname][-l listener_name]NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。UNREGISTER OBJECT_NAME (-d address_data) [-h hostname] [-l listener_name]

引数 : オブジェクト名(必須)およびネーム・サーバーの登録されているオブジェクトのアドレスまたはリスナー名、ホスト名。

使用上の注意 : 登録されているサービスを手動で抹消するためのコマンドです。そのオブジェクトの定義が、リージョン内のネーム・サーバーから削除されます。オブジェクトが、アドレスまたはリスナー名、ホスト名で登録されている場合は、アドレスまたはリスナー名、ホスト名をコマンド行で指定しないと、オブジェクトを抹消できません。

例 : NAMESCTL> unregister parts -t oracle_database -d (DESCRIPTION= (ADDRESS= (PROTOCOL=TCP)(HOST=nineva)(PORT=1387)) (CONNECT_DATA=(SID=db3)))

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Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-77

VERSION

目的 : ネーム・サーバーの現在のバージョンと名前を表示します。

前提条件 : なし

パスワード : 不要

構文 : オペレーティング・システムからは、次のように入力します。

NAMESCTL VERSION

NAMESCTLプログラムからは、次のように入力します。

VERSION

引数 : ネーム・サーバー名を空白で区切って指定します。名前を指定しないと、現ネーム・サーバーの設定が表示されます。

使用上の注意 : このコマンドで、サーバーの名前とバージョンを確認します。この情報は、小さな問題を解決するときに役立ちます。NAMESCTLをサーバーに接続するたびに、このコマンドが使用可能になります。

例 : NAMESCTL> VERSIONCurrently managing Names Server "NameServer.world"Version banner is "Oracle Names for SunOS: Version 2.0.0.0.0"

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接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)

A-78 Oracle Net8 管理者ガイド

A.3 接続接続接続接続ママママネーネーネーネージジジジャ制ャ制ャ制ャ制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティィィィ((((CMCTL))))接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)は、Oracle Connection Managerを起動し、制御するためにオペレーティング・システム・プロンプトから実行するツールです。接続マネージャ制御ユーティリティの一般書式は次のとおりです。

CMCTL command [process_type]

ここで、process_typeはコマンドを実行するときのプロセスのタイプです。これらを次に示します。

■ cman(メイン •プロセスと管理プロセスの両方)

■ adm(管理プロセスのみ)

■ cm(メイン・プロセスのみ)

たとえば、管理プロセスとメイン・プロセスの両方を起動する場合は、次のように入力します。

CMCTL start cman

この構文で、CMCTLは Oracle Connection Managerを制御するツール名を指定します。オペレーティング・システムによっては、この固定パラメータで大 /小文字を区別する場合があります。オペレーティング・システムが大 /小文字を区別する場合は、CMCTLを小文字で入力します。

プログラム・プロンプトから Oracle Connection Managerの制御コマンドを発行することもできます。コマンド行に CMCTLと入力すると、プログラムがオープンします。次に、プログラム・プロンプトから希望のコマンドを入力します。

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接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)

制御ユーティリティ・リファレンス A-79

A.3.1 CMCTLココココマンマンマンマンドドドド次のコマンドが、Oracle Connection Managerの制御ユーティリティ(CMCTL)から使用できます。

EXIT

目的 : CMCTLユーティリティ・プログラムを終了します。

前提条件 : なし

例 : CMCTL> exit

START

目的 : Oracle Connection Managerを起動します。

前提条件 : Oracle Connection Managerが動作していなければなりません。

引数 : cman - 管理プロセスとメイン・プロセスの両方を起動する

cm - メイン・プロセスだけを起動する

adm - 管理プロセスだけを起動する

例 : CMCTL> start process_type

STATS

目的 : リレー件数合計、アクティブなリレー件数、合計のほとんどを占めるリレー件数、拒否されたリレー件数など、基本的な統計情報を表示します。

前提条件 : なし

引数 : cman - メイン・プロセスの統計を表示する

cm - メイン・プロセスの統計を表示する

例 : CMCTL> stats process_type

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接続マネージャ制御ユーティリティ(CMCTL)

A-80 Oracle Net8 管理者ガイド

STATUS

目的 : バージョン、開始時刻、アップタイムなど、基本的な情報を表示します。

前提条件 : なし

引数 : cman - 管理プロセス情報とメイン・プロセス情報の両方を表示する

cm - メイン・プロセス情報だけを表示する

adm - 管理プロセス情報だけを表示する

例 : CMCTL> status process_type

STOP

目的 : Oracle Connection Managerを停止します。

前提条件 : Oracle Connection Managerが動作していなければなりません。

引数 : cman - 管理プロセスとメイン・プロセスの両方を停止する

cm - メイン・プロセスだけを停止する

adm - 管理プロセスだけを停止する

使用上の注意 : Oracle Connection Managerが停止する前に現行の接続がすべてクローズしていることを確認します。接続がアクティブな状態のままで停止コマンドを発行すると、Oracle Connection Managerがオープンしたままの状態になります。Oracle Connection Managerは、アクティブな接続がすべてクローズするまで停止しません。この状態のとき、新規ユーザーは Oracle Connection Managerを通じて接続できません。

例 : CMCTL> stop process_type

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構成パラメータ B-1

B 構構構構成成成成パパパパララララメメメメーーーータタタタ

すべての Net8構成パラメータを網羅したリストを参考として示します。この付録には、次のセクションがあります。

■ B.1「構成ファイルの構文規則」

■ B.2「プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)」

■ B.3「ローカル命名パラメータ(TNSNAMES.ORA)」

■ B.4「リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)」

■ B.5「Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)」

■ B.6「Oracle Connection Managerパラメータ(CMAN.ORA)」

■ B.7「プロトコル固有のパラメータ (PROTOCOL.ORA)」

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構成ファイルの構文規則

B-2 Oracle Net8 管理者ガイド

B.1 構成構成構成構成フフフファイァイァイァイルルルルの構の構の構の構文文文文規則規則規則規則Net8ネットワークの構成ファイルは、キーワードと値が対となるパラメータの集まりです。キーワードと値の対をカッコで囲みます。

parameter = (keyword=value)

一部のキーワードは、他のキーワードと値の対をそのキーワードの値とします。

(keyword= (keyword=value) (keyword=value))

たとえば、ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)のアドレス部に、次の行を含めることができます。

(ADDRESS= (PROTOCOL=tcp) (HOST=max) (PORT=1521) )

どのキーワードが、他のキーワードと値の対の "親 "または "所有者 "であるかをインデントで反映するように構成ファイルを設定します。インデントの使用は義務付けられていませんが、このフォーマットによって読みやすく理解しやすいファイルになります。

このようにファイルをインデントしない場合でも、行を折り返すときは空白を 1つ以上入れないと、折り返し行が新しいパラメータとして解釈されてしまいます。次のレイアウトは受け入れられます。

(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=max.world)(PORT=1521))

次のレイアウトは受け入れられません。

(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=max.world)(PORT=1521))

B.1.1 構成構成構成構成フフフファイァイァイァイルルルルの構の構の構の構文文文文規則規則規則規則のののの詳細詳細詳細詳細次の規則が構成ファイルの構文に適用されます。

■ キーワードと値の対を 1つ以上含むパラメータで始まる構成ファイルのキーワードは、一番左の列になければなりません。キーワードの前に 1つ以上の空白がある場合は、前の行の継続行として解釈されます。

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構成ファイルの構文規則

構成パラメータ B-3

■ すべての文字は、ネットワーク・キャラクタ・セットに属していなければなりません(次のセクションを参照)。

■ キーワードでは大 /小文字を区別しません。値は、オペレーティング・システムおよびプロトコルによって、大 /小文字を区別する場合と区別しない場合があります。

■ キーワードと値の対の中で、"="の前後の空白はオプションです。

■ キーワードの階層があります。この場合は、キーワードの後ろに必ず他のキーワードが続きます。階層のどのレベルでも、キーワードを任意の順序で入力できます。たとえば、次の構文はどちらも有効です。

(ADDRESS= (PROTOCOL = TCP) (HOST = MARTHA.WORLD) (PORT = 1521))

(ADDRESS= (PROTOCOL = TCP) (PORT = 1521) (HOST = MARTHA.WORLD))

■ キーワードに空白を含めることはできません。値に空白を含めるときは、二重引用符(")で囲む必要があります。

■ 接続記述子の最大長は 4KBです。

■ コメントを入力するときは、行の先頭でシャープ記号(#)を使用します。シャープ記号の後から行の終わりまでが、コメントとみなされます。

■ キーワードと値の対で等号の前または後に 1つの語または連結語を入力する場合、カッコは不要です。

B.1.2 ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・キ・キ・キ・キャャャャラクラクラクラクタタタタ・セ・セ・セ・セッッッットトトトキーワードと値の対で使用できるネットワーク・キャラクタ・セットには、次の文字があります。接続記述子は 1バイト文字でなければなりません。

A-Z、a-z

0-9

( ) < > / ¥

, . : ; ’ " = - _

$ + * # & ! % ? @

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構成ファイルの構文規則

B-4 Oracle Net8 管理者ガイド

この文字セットの中では、次の記号が予約済みです。

( ) = ¥ " ’ #

キーワードまたは値を引用符で囲まない場合は、予約記号をキーワードまたは値の一部としてではなくデリミタとして使用します。単一引用符または二重引用符を使用して、予約記号を含む値を囲むことができます。引用符で囲んだ値の中に引用符を含めるには、別のタイプの引用符を使用します。円記号(¥)をエスケープ文字として使用します。

予約記号の使用例として、アドレス内の数値 DECnetオブジェクトがあります。OBJECTをABCや #123などの名前にすることができます。これらのオブジェクトは次の形式で入力します。

(OBJECT=ABC)

または

(OBJECT=¥#123)

符号 "#"は予約されている記号なので、文字の前に円記号を付ける必要があります。

次の文字は、接続記述子の中では使用できますが、キーワードまたは値の中では使用できません。

<space> <tab> <CR> <newline>

B.1.3 サーサーサーサービビビビス名ス名ス名ス名ののののキャキャキャキャララララクタクタクタクタ・・・・セッセッセッセットトトトリスナー名およびサービス名、Oracle Connection Manager名は、次のキャラクタ・セットに制限されています。

[a...z] [A...Z] [0...9] _

最初の文字は、アルファベットの文字でなければなりません。使用できる文字数は、プラットフォームによって異なります。一般的に、最大 64文字が受け付けられます。データベース・サービス名はデータベース管理者が定義したグローバル・データベース名と一致していなければなりません。グローバル・データベース名は、データベース名(最初は 8文字に制限されている)とデータベース・ドメインで構成されています。サービス名とグローバル・データベース名は、大 /小文字を区別しません。

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-5

B.2 プロプロプロプロフフフファイァイァイァイルルルル・パ・パ・パ・パララララメーメーメーメータタタタ((((SQLNET.ORA))))プロファイルでは、次のパラメータが使用できます。プロファイルは、SQLNET.ORAと呼ばれる構成ファイルに格納されます。

AUTOMATIC_IPC

目的 : ノード上でセッションが IPCアドレスを使用するか、または使用しないかを設定します。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ■ ON - IPCアドレスを使用できる場合は、使用する

■ OFF - 接続時に IPCアドレスを使用しない

例 : automatic_ipc=off

BEQUEATH_DETACH

目的 : UNIXシステムの Net8内のシグナル処理をオン /オフに切り替えます。

デフォルト値 : NOで、シグナル処理をオンにします。

使用可能な値 : ■ YES - シグナル処理をオフする

■ NO - シグナル処理をオンにする

例 : bequeath_detach=yes

DAEMON.TRACE_DIRECTORY

目的 : Oracle Enterprise Managerのデーモン・トレース・ファイルの接続先ディレクトリを制御します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/network/trace

例 : daemon.trace_directory=/oracle/traces

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-6 Oracle Net8 管理者ガイド

DAEMON.TRACE_LEVEL

目的 : Oracle Enterprise Managerデーモンのトレースをオフにするか、特定のレベルでオンにします。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ■ OFF - トレース出力しない

■ USER - ユーザー・トレース情報

■ ADMIN - 管理トレース情報

■ SUPPORT - オラクル社カスタマー・サポート・トレース情報

例 : daemon.trace_level=user

DAEMON.TRACE_MASK

目的 : Oracle Enterprise Managerデーモンのトレース・エントリだけをトレース・ファイルに記録することを指定します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/network/trace

例 : daemon.trace_mask=(106)

DISABLE_OOB

目的 : バンド外ブレークを使用禁止にします。

デフォルト値 : OFF

使用上の注意 : 基礎を形成するトランスポート・プロトコルが機能をサポートしない場合に、バンド外ブレークを使用禁止にします。

例 : disable_oob=off

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-7

LOG_DIRECTORY_CLIENT

目的 : ログ・ファイルが書き込まれるディレクトリを制御します。

デフォルト値 : 実行可能ファイルの起動元である現ディレクトリ。

例 : log_directory_client=/oracle/network/log

LOG_DIRECTORY_SERVER

目的 : ログ・ファイルが書き込まれるディレクトリを制御します。

デフォルト値 : 実行可能ファイルの起動元である現ディレクトリ。

例 : log_directory_server=/oracle/network/log

LOG_FILE_CLIENT

目的 : Oracleクライアントのログ出力ファイル名を制御します。

デフォルト値 : SQLNET.LOG

例 : log_file_client=client

LOG_FILE_SERVER

目的 : Oracleサーバーのログ出力ファイル名を制御します。

デフォルト値 : SQLNET.LOG

例 : log_file_server=svr

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-8 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.DCE.PREFIX

目的 : 名前の検索に使用する DCEセル名(接頭辞)を指定します。

デフォルト値 : /.:/subsys/oracle/names

例 : names.dce.prefix=/.:/subsys/oracle/names

NAMES.DEFAULT_DOMAIN

目的 : クライアントが最も頻繁に名前を要求するドメインを指定します。このパラメータを設定すると、デフォルトのドメイン名が未修飾のサービス名に自動的に付けられます。エスケープされないドット (’.’)を含む名前には、デフォルトのドメインが付加されません。単純な名前は、後続するドットで修飾できます(たとえば、’rootserver.’など)。

デフォルト値 : NULL

例 : names.default_domain = <valid domain name>

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-9

NAMES.DIRECTORY_PATH

目的 : クライアント名の要求に使用されるネーム・サービス(TNSNAMES、Oracle Namesなど)の順序を指定します。

デフォルト値 : TNSNAMES, ONAMES, HOSTNAME

値 : ■ TNSNAMES

■ ONAMES

■ HOSTNAME

■ DCE

■ NIS

■ NOVELL

例 : names.directory_path = (tnsnames, onames)

NAMES.INITIAL_RETRY_TIMEOUT

目的 : クライアントが Preferred Servers List内の次のサーバーに対する要求を送り直すまでにネーム・サーバーからの応答を待つ時間を決定します。

デフォルト値 : 15(オペレーティング・システムによって異なります)

最小値 : 1

最大値 : 600

例 : names.initial_retry_timeout=20

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-10 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.MAX_OPEN_CONNECTIONS

目的 : Oracle Namesクライアントが一度にオープンできる接続数を決定します。

デフォルト値 : 10

最小値 : 3

最大値 : 64

例 : names.max_open_connections=3

NAMES.MESSAGE_POOL_START_SIZE

目的 : 転送されたメッセージ要求に対して使用するメッセージの初期数を、クライアントのメッセージ・プールに対して指定します。

デフォルト値 : 10

最小値 : 3

最大値 : 256

例 : names.message_pool_start_size=10

NAMES.NDS.NAME_CONTEXT

目的 : 変換する名前を探すデフォルトの NDS名のコンテキストを指定します。

デフォルト値 : オペレーティング・システムによって異なります。

例 : names.nds.name_context=<nds name>

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-11

NAMES.NIS.META_MAP

目的 : NIS属性を NISマップ名にマップするときに使用するファイルを指定します。

デフォルト値 : sqlnet.maps

例 : names.nis.meta_map=sqlnet.maps

NAMES.PREFERRED_SERVERS

目的 : クライアント名の要求に使用するネーム・サーバーの名前およびアドレス、順序を指定します。

デフォルト値 : なし

例 : names.preferred_servers= (address list= (address=(protocol=ipc)(key=n23)) (address=(protocol=tcp)(host-nineva)(key=1383)) (address=(protocol=tcp)(host=cicada)(key=1575)))

NAMES.REQUEST_RETRIES

目的 : 操作が失敗になる前に、クライアントが Preferred Server List内の各サーバーを試行する回数を指定します。

デフォルト値 : 1

最小値 : 1

最大値 : 5

例 : names.request_retries=5

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-12 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMESCTL.INTERNAL_ENCRYPT_PASSWORD

目的 : TRUEに設定すると、NAMESCTLはネーム・サーバーにパスワードを送るときに、そのパスワードを暗号化しません。これによって、非暗号化パスワードを names.ora: names.server_passwordで設定できます。

デフォルト値 : FALSE

値 : TRUEまたは FALSE

例 : namesctl.internal_encrypt_password = true

NAMESCTL.NO_INITIAL_SERVER

目的 : TRUEに設定すると、NAMESCTLはデフォルトのネーム・サーバーに接続できないときにエラー・メッセージを表示しません。

デフォルト値 : FALSE

値 : TRUEまたは FALSE

例 : namesctl.no_initial_server = true

NAMESCTL.INTERNAL_USE

目的 : TRUEに設定すると、文書化されていない内部コマンドをNAMESCTLで使用できます。内部コマンドを識別できるように、すべての内部コマンドの先頭にアンダースコアが付いています。

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-13

NAMESCTL.NOCONFIRM

目的 : NAMESCTLユーティリティの実行中に確認をともなう重要なコマンド(STOP、RELOAD、RSTART)をプロンプトするかどうかを指定します。

デフォルト値 : OFF

値 : OFFまたは ON

例 : namesctl.noconfirm = on

NAMESCTL.SERVER_PASSWORD

目的 : ネーム・サーバー内の構成済みパスワードと一致する値を指定します。この値を指定すると、NAMESCTLユーティリティを使用するたびにパスワードを入力する必要がなくなります。

例 : namesctl.server_password=secret

NAMESCTL.TRACE_LEVEL

目的 : NAMESCTLプログラムのトレース・レベルを指定します。

デフォルト値 : OFF

値 : OFF、USER、ADMIN、SUPPORT

例 : namesctl.trace_level=admin

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-14 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMESCTL.TRACE_FILE

目的 : NAMESCTLのトレース出力を書き込むファイルを指定します。

デフォルト値 : namesctl_PID.trc

例 : namesctl.trace_file=nmsctl

NAMESCTL.TRACE_DIRECTORY

目的 : NAMESCTLユーティリティのトレース出力を書き込むディレクトリを指定します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/network/trace

例 : namesctl.trace_directory=/oracle/trace

NAMESCTL.TRACE_UNIQUE

目的 : 作成したトレース・ファイルの名前にプロセス識別子を付加して、各トレース・ファイルが共存できるようにするかどうかを指定します。

デフォルト値 : ON

値 : OFFまたは ON

例 : namesctl.trace_unique = on

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-15

OSS.SOURCE.MY_WALLET

目的 : この Net8クライアントの資格証明を取り出してソートする方法を定義します。

例 : oss.source.my_wallet = (source= (method=oracle) (method_data=/oss/wallet))

OSS.SOURCE.LOCATION

目的 : 暗号化されたプライベート・キーを取り出す方法を定義します。

例 : oss.source.location= (source= (method=oracle) (method_data= (sqlnet_address=oss)))

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-16 Oracle Net8 管理者ガイド

SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES

目的 : 1つ以上の認証サービスを使用可能にします。認証がインストールされている場合は、このパラメータを NONEまたは認証アダプタの 1つに設定することをお薦めします。

使用可能な値 : NONE - データベースはユーザー名とパスワードを使用してログインします。

ALL - すべての認証アダプタを使用可能にします。

BEQ - 必ず次の値と一緒に使用します。

KERBEROS5 - Kerberosアダプタを使用

SECURID - SecurIDを使用

CYBERSAFE - Cybersafeを使用

IDENTIX - Identixを使用

DCEGSSAPI - DCE GSSAPIを使用

例 : sqlnet.authentication_services =(beq, kerberos5, cybersafe)

SQLNET.AUTHENTICATION_KERBEROS5_SERVICE

目的 : Kerberosサービス・チケットを得るために使用するサービス名を定義します。

例 : sqlnet.authentication_kerberos5_service= oracle

SQLNET.AUTHENTICATION_GSSAPI_SERVICE

目的 : CyberSAFEサービスのプリンシパルを定義します。

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-17

SQLNET.CLIENT_REGISTRATION

目的 : クライアント・マシンの一意な識別子を設定します。この識別子は接続要求でリスナーに渡され、監査証跡に含められます。識別子として、最大 128文字の任意の英数字を使えます。

例 : sqlnet.client_registration unique_id

SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_CLIENT

目的 : このクライアントがサーバーに接続するときの希望のチェックサム動作を指定します。

デフォルト値 : ACCEPTED

使用可能な値 : ■ ACCEPTED

■ REJECTED

■ REQUESTED

■ REQUIRED

例 : sqlnet.crypto_checksum_client=accepted

SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_SERVER

目的 : クライアントがこのサーバーに接続するときの希望のチェックサム動作を指定します。

デフォルト値 : ACCEPTED

使用可能な値 : ■ ACCEPTED

■ REJECTED

■ REQUESTED

■ REQUIRED

例 : sqlnet.crypto_checksum_server=accepted

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-18 Oracle Net8 管理者ガイド

SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_CLIENT

目的 : このクライアントが使用できる暗号チェックサム・アルゴリズムのリストを指定します。

デフォルト値 : MD5

使用可能な値 : MD5 - RSAデータ・セキュリティの MD5アルゴリズム

例 : sqlnet.crypto_checksum_types_client=(md5)

SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_SERVER

目的 : このサーバーが使用できる暗号チェックサム・アルゴリズムのリストを指定します。

デフォルト値 : MD5

使用可能な値 : MD5 - RSAデータ・セキュリティの MD5アルゴリズム

例 : sqlnet.crypto_checksum_types_server=(md5)

SQLNET.CRYPTO_SEED

目的 : 暗号キーを生成するときに使用する文字を指定します。文字がランダムなほど、キーの安全性が向上します。暗号化またはチェックサムをオンにするときは、必ずこのパラメータを指定する必要があります。

例 : sqlnet.crypto_seed = "4fhfguweotcadsfdsafjkdsfqp5f201p45mxskdl"

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-19

SQLNET.ENCRYPTION_CLIENT

目的 : このクライアントがサーバーに接続するときの希望の動作を指定します。

デフォルト値 : ACCEPTED

使用可能な値 : ■ ACCEPTED

■ REJECTED

■ REQUESTED

■ REQUIRED

例 : sqlnet.encryption_client=accepted

SQLNET.ENCRYPTION_SERVER

目的 : クライアントがこのサーバーに接続するときの希望の動作を指定します。

デフォルト値 : ACCEPTED

使用可能な値 : ■ ACCEPTED

■ REJECTED

■ REQUESTED

■ REQUIRED

例例例例 : sqlnet.encryption_server=accepted

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-20 Oracle Net8 管理者ガイド

SQLNET.ENCRYPTION_TYPES_CLIENT

目的 : このクライアントが使用できる暗号化アルゴリズムのリストを指定します。

デフォルト値 : アルゴリズムが指定されていないときは、すべてのアルゴリズムが使用されます。

使用可能な値 : 次の値を 1つ以上指定できます。

RC4_40 - RSA RC4(40ビット・キー・サイズ)米国内および全世界

RC4_56 - RSA RC4(56ビット・キー・サイズ)米国内のみ

RC4_128 - RSA RC4(128ビット・キー・サイズ)米国内のみ

DES - 標準 DES(56ビット・キー・サイズ)米国内のみ

DES40 - (40ビット・キー・サイズ)米国内と全世界

例 : sqlnet.encryption_types_client=(rc4_40)

SQLNET.ENCRYPTION_TYPES_SERVER

目的 : このクライアントがサーバーとして機能するときに使用できる暗号化アルゴリズムのリストを指定します。

デフォルト値 : アルゴリズムが指定されていないときは、すべてのアルゴリズムが使用されます。

使用可能な値 : RC4_40 - RSA RC4(40ビット・キー・サイズ)米国内および全世界

RC4_56 - RSA RC4(56ビット・キー・サイズ)米国内のみ

RC4_128 - RSA RC4(128ビット・キー・サイズ)米国内のみ

DES - 標準 DES(56ビット・キー・サイズ)米国内のみ

DES40 - (40ビット・キー・サイズ)米国内と全世界

例 : sqlnet.encryption_types_server=(rc4_40, des, ...)

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-21

SQLNET.EXPIRE_TIME

目的 : セッションが有効であるかどうかを確認するためのプローブを送る時間間隔を決定します。

デフォルト値 : なし

最小値 : 0分

推奨値 : 10分

例 : sqlnet.expire_time=10

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_DATABASE

目的 : 認証指紋データベースのサービス名または別名を指定します。

例 : sqlnet.identix_fingerprint_database = service_name

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_DATABASE_USER

目的 : 指紋データベースに予約済みユーザー名を指定します。

例 : sqlnet.identix_fingerprint_database_user = username

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_DATABASE_PASSWORD

目的 : 指紋データベースに予約済みパスワードを指定します。

例 : sqlnet.identix_fingerprint_database_password = password

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-22 Oracle Net8 管理者ガイド

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_METHOD

目的 : 指紋データベースのメソッド名を指定します。メソッド名はORACLEでなければなりません。

例 : sqlnet.identix_fingerprint_method = oracle

SQLNET.KERBEROS5_CC_NAME

目的 : Kerberos資格証明キャッシュ・ファイルの完全パス名を指定します。

例 : sqlnet.kerberos5_cc_name= /usr/tmp/krbcache

SQLNET.KERBEROS5_CLOCKSKEW

目的 : Kerberos資格証明が無効になるまでの秒数を指定します。

デフォルト値 : 300

例 : sqlnet.kerberos5_clockskew = 1200

SQLNET.KERBEROS5_CONF

目的 : Kerberos構成ファイルの完全パス名を指定します。この構成ファイルには、デフォルト KDCのレルムが入っていて、レルムをKDCホストにマップします。

デフォルト : /krb5/krb.conf

例 : sqlnet.kerberos5_conf = /krb5/krb.conf

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-23

SQLNET.KERBEROS5_KEYTAB

目的 : Kerberosプリンシパル /シークレット・キー・マッピング・ファイルの完全パ名を指定します。このファイルを使用して、キーを抽出し、着信認証情報を解読します。

デフォルト : /etc/v5srvtab

例 : sqlnet.kerberos5_keytab = /etc/v5srvtab

SQLNET.KERBEROS5_REALMS

目的 : Kerberosレルム変換ファイルの完全パス名を指定します。このファイルを使用して、ホスト名またはドメイン名からレルムにマップします。

デフォルト : /krb5/krb.realms

例 : sqlnet.kerberos5_realms= /krb5/krb.realms

TNSPING.TRACE_DIRECTORY

目的 : トレース・ファイルの接続先ディレクトリを制御します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/network/trace

例 : tnsping.trace_directory=/oracle/traces

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-24 Oracle Net8 管理者ガイド

TNSPING.TRACE_LEVEL

目的 : 指定したレベルでトレースをオン /オフに切り替えます。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ■ OFF - トレース出力しない

■ USER - ユーザー・トレース情報

■ ADMIN - 管理トレース情報

■ SUPPORT - オラクル社カスタマー・サポート・トレース情報

例 : tnsping.trace_level=sdmin

TRACE_DIRECTORY_CLIENT

目的 : トレース・ファイルの接続先ディレクトリを制御します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/network/trace

例 : trace_directory_client=/oracle/traces

TRACE_DIRECTORY_SERVER

目的 : トレース・ファイルの接続先ディレクトリを制御します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/network/trace

例 : trace_directory_server=/oracle/traces

TRACE_FILE_CLIENT

目的 : クライアントのトレース・ファイル名を制御します。

デフォルト値 : SQLNET.TRC

例 : trace_file_client=cli

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

構成パラメータ B-25

TRACE_FILE_SERVER

目的 : サーバーのトレース・ファイル名を制御します。

デフォルト値 : SVR_PID.TRC

例 : trace_file_server=svr

TRACE_LEVEL_CLIENT

目的 : 指定したレベルでトレースをオン /オフに切り替えます。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ■ OFF - トレース出力しない

■ USER - ユーザー・トレース情報

■ ADMIN - 管理トレース情報

■ SUPPORT - オラクル社カスタマー・サポート・トレース情報

例 : trace_level_client=user

TRACE_LEVEL_SERVER

目的 : 指定したレベルでトレースをオン /オフに切り替えます。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ■ OFF - トレース出力しない

■ USER - ユーザー・トレース情報

■ ADMIN - 管理トレース情報

■ SUPPORT - オラクル社カスタマー・サポート・トレース情報

例 : trace_level_server=admin

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プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)

B-26 Oracle Net8 管理者ガイド

TRACE_UNIQUE_CLIENT

目的 : 各クライアント・トレース・ファイルに一意な名前を割り当て、各トレース・ファイルがクライアントの次のオカレンスで上書きされないようにします。PIDがファイル名の終わりに追加されます。

デフォルト値 : OFF

例 : trace_unique_client=on

USE_CMAN

目的 : すべてのセッションが Oracle Connection Managerを通じてサーバーに到達するようにします。

デフォルト値 : FALSE

値 : TRUEまたは FALSE

例 : use_cman=true

USE_DEDICATED_SERVER

目的 : リスナーがこのクライアントからのセッションのための専用サーバー・プロセスを生成するようにします。

デフォルト値 : OFF

値 : ■ ON - 専用サーバー・プロセスを事前に生成します。

■ OFF - 既存のサーバー・プロセスに渡します。

例 : use_dedicated_server=on

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ローカル命名パラメータ(TNSNAMES.ORA)

構成パラメータ B-27

B.3 ローローローローカカカカル命ル命ル命ル命名名名名パラパラパラパラメメメメータータータータ((((TNSNAMES.ORA))))ローカル名構成ファイルでは、次の名前と値の対を使用できます。ローカル命名の構成は、TNSNAMES.ORAと呼ばれるファイルに格納されます。

DESCRIPTION

目的 : データベース・リスニング・アドレスの定義の開始を示します。

例 : service name= (description = (address = ...) (connect_data=(sid=db1))

SOURCE_ROUTE

目的 : すべての Oracle Connection Managerから接続先までのソース •ルートを作成します。

値 : YESまたは NO

例 : (description = (address_list = (address = ...) (address = ...) ) (connect_data=(sid=db1)) (source_route = yes))

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リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)

B-28 Oracle Net8 管理者ガイド

B.4 リスリスリスリスナナナナー・ー・ー・ー・パパパパラメラメラメラメーーーータ(タ(タ(タ(LISTENER.ORA))))ネットワーク・リスナー構成ファイル(LISTENER.ORA)では、次のパラメータが使用できます。

CONNECT_TIMEOUT_listener_name

目的 : セッションを開始してからリスナーが有効なデータベース問合せを受け取るまでの待ち時間を秒数で設定します。

デフォルト : 10

コメント : このパラメータを 0に設定すると、リスナーは永久に待ちます。

LISTENER_address

目的 : リスナーのリスニング・アドレスを定義します。

デフォルト値 : (address_list= (address=(protocol=tcp)(host=<host>)(port=1521)) (address=(protocol=ipc)(key=pnpkey)))

例 : listener_name = (address_list= (address=(address)(address=(address)) (address=(address)(address=(address)) )

LOG_DIRECTORY_listener_name

目的 : ログ・ファイルが書き込まれるディレクトリを制御します。

デフォルト値 : 実行可能ファイルの起動元である現ディレクトリ。

例 : log_directory_listener=/oracle/traces

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リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)

構成パラメータ B-29

LOG_FILE_listener_name

目的 : ログ情報を書き込むファイル名を指定します。

デフォルト値 : listener_name.log

例 : log_file_listener=lsnr

LOGGING_listener_name

目的 : このパラメータでロギングをオフに設定しない限り、ロギングは必ずオンになります。

デフォルト値 : ON

使用可能な値 : ONまたは OFF

例 : logging_listener=off

PASSWORDS_listener_name

目的 : LSNRCTLを使用してリスナーに対して特定の DBAタスクを実行するパスワードを指定します。

デフォルト値 : NULL

例 : passwords_listener=(super32, sly51)

SAVE_CONFIG_ON_STOP_listener_name

目的 : このパラメータを TRUEに設定すると、LSNRCTL SETコマンドで行った変更内容が永続的に保持されます。

デフォルト値 : OFF

値 : ONまたは OFF

例 : save_config_on_stop_listener=true

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リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)

B-30 Oracle Net8 管理者ガイド

SERVICE_LIST_listener_name

目的 : リスナーが行うサービスを定義します。これは SID_LISTと同じですが、非データベース・サーバーにも対応する汎用性を備えています。

デフォルト値 : NULL

使用上の注意 : SERVICE_LISTが SID_LISTと異なる点は、事前生成済みサービスに使用できない点です。

例 : service_list_listener_name = (service_list= (service= (global_dbname=global_database_name) (service_name=service_name) (operating_system_specific=db_location) [(service=...))

SID_LIST_listener_name

目的 : リスナーでサービスされるデータベースの SIDを定義します。

例 : sid_list_listener_name = (sid_list= (sid_desc= (global_dbname=global_database_name) (sid_name=sid) (operating_system_specific=db_location) [(prespawn_max=99) (prespawn_list= (prespawn_desc= (protocol=tcp) (pool_size=10)(timeout=2)) (prespawn_desc=...))] [(sid_desc=...)])

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リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)

構成パラメータ B-31

STARTUP_WAIT_TIME_listener_name

目的 : リスナーが最初の LSNRCTL STATUSコマンドに応答するまでの待ち時間を秒数で設定します。この待ち時間を設定することによって、低速プロトコルのリスナーが十分に余裕を持って状態要求に応答できます。

デフォルト値 : 0

例 : startup_wait_time_listener=2

TRACE_DIRECTORY_listener_name

目的 : トレース・ファイルの接続先ディレクトリを制御します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/network/trace

例 : trace_directory_listener=/oracle/traces

TRACE_FILE_listener_name

目的 : リスナー・トレース・ファイル名を制御します。

デフォルト値 : LISTENER_NAME.TRC

例 : trace_file_listener=lsnr

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リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)

B-32 Oracle Net8 管理者ガイド

TRACE_LEVEL_listener_name

目的 : 指定したレベルでトレースをオン /オフに切り替えます。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ■ OFF - トレース出力しない

■ USER - ユーザー・トレース情報

■ ADMIN - 管理トレース情報

■ SUPPORT - オラクル社カスタマー・サポート・トレース情報

例 : trace_level_listener=admin

USE_PLUG_AND_PLAY_listener_name

目的 : 予約済みネーム・サーバーで登録するようにリスナーに指示します。予約済みのネーム・サーバーが見みつかるまで、ネーム・サーバーの検索を続けます。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ONまたは OFF

使用上の注意 : 環境内に予約済みネーム・サーバーがない場合は、このパラメータを OFFに設定する必要があります。

例 : use_plug_and_play=on

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

構成パラメータ B-33

B.5 Oracle Namesパパパパララララメーメーメーメータタタタ((((NAMES.ORA))))Oracle Names構成ファイル(NAMES.ORA)では、次のパラメータが使用できます。

NAMES.ADDRESSES

目的 : ネーム・サーバーがリスニングするアドレスを指定します。任意の有効な TNSアドレスを指定できます。

デフォルト値 : names.addresses = (address=(protocol=tcp)(host=oranamesrvr0)(port=1575)

NAMES.ADMIN_REGION

目的 : 管理リージョンのデータ・ソースを記述します。このパラメータは、ネーム・サーバー・キャッシュ間でデータをレプリケートする代わりに、データベースを情報のレポジトリとして定義します。

デフォルト値 : NULL

例 : names.admin_region= (region=(name=local_region.world) (type=rosdb) (userid=names) (password=names) (description= (address_list= (address=(protocol=tcp) (host=nineva)(port=1575) ) ) (connect_data= (sid=em) ) ) (version=34619392) (refresh=14400) (retry=600) (expire=259200)

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

B-34 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.AUTHORITY_REQUIRED

目的 : システム問合せに権限応答が必要かどうかを指定します。

デフォルト値 : FALSE

例 : names.authority_required=true

NAMES.AUTO_REFRESH_EXPIRE

目的 : ネーム・サーバーが "NAMES.HINTS"で取得した他のリージョンのデータベース・サーバー・アドレスを、キャッシュに格納しておく時間を秒数で指定します。ここで指定した時間が経過すると、ネーム・サーバーが他のリージョンのデータベース・サーバーに問合せを発行して、アドレスをリフレッシュします。

デフォルト値 : 600秒

指定可能な値 : 60~ 1209600秒

例 : names.auto_refresh_expire=1200000

NAMES.AUTO_REFRESH_RETRY

目的 : 自動リフレッシュ問合せが障害に陥ったときにネーム・サーバーが再試行する間隔を秒単位で指定します。

デフォルト値 : 180

最小値 : 60

最大値 : 3600

例 : names.auto_refresh_retry=180

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

構成パラメータ B-35

NAMES.CACHE_CHECKPOINT_FILE

目的 : ネーム・サーバーがチェックポイント・ファイルを書き込むオペレーティング・システム・ファイルの名前を指定します。ファイル名の制限については、ご使用のプラットフォーム用 Oracleオペレーティング・システム・マニュアルを参照してください。

デフォルト値 : ckpcch.ora

例 : names.cache_checkpoint_file = filename

NAMES.CACHE_CHECKPOINT_INTERVAL

目的 : ネーム・サーバーが格納済みデータのチェックポイントをチェックポイント・ファイルに書き込む間隔を指定します。各ネーム・サーバーはキャッシュに格納したデータを定期的にファイルに書き込んで、起動時の障害に備えることができます。

デフォルト値 : 0(使用禁止)

最小値 : 10

最大値 : 259200(3日)

例 : names.cache_checkpoint_interval = seconds

NAMES.CONFIG_CHECKPOINT_FILE

目的 : チェックポイントの構成を設定するときに使用するファイル名を指定します。

デフォルト値 : $ORACLE_HOME/NETWORK/NAMES/CKPCFG.ORA

例 : names.config_checkpoint_file=cache.ckp

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

B-36 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.DEFAULT_FORWARDERS

目的 : 問合せを送るときに使用するその他のネーム・サーバーのアドレス・リストを指定します。

例 : names.default_forwarders= (forwarder_list= (forwarder=(name=rootserv1.world)(address=(protocol=tcp) (port=4200)(host=roothost))))

NAMES.DEFAULT_FORWARDERS_ONLY

目的 : TRUEの場合は、デフォルトの送り先としてリストされているネーム・サーバーだけを対象に、ネーム・サーバーが問合せを送ります。

デフォルト値 : FALSE

使用上の注意 : FALSEに設定されている場合、デフォルトの送り先としてリストされているネーム・サーバーは、キャッシュで指定されているネーム・サーバーの前にコールされます。

NAMES.DOMAIN_HINTS

目的 : 1つ以上の外部リージョンのサーバー名およびアドレス、ドメインをすべてリストします。ネーム・サーバーがその他のリージョンにあるサーバーを認識できるようになります。この中には、少なくともルート・リージョンにない全サーバーのルート・リージョンが含まれます。最適化で必要になれば、その他のリージョンを指定できます。

例 : names.domain_hints= (hint_desc=(hint_list= (hint=(name=rootserv1.world) (address=(protocol=tcp)(host=nineva)(port=4200) ) ) )

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

構成パラメータ B-37

NAMES.DOMAINS

目的 : サーバーのローカル・リージョン内のドメインのリスト、およびこれらのドメイン内のデータに対するデフォルト生存時間 (TTL)を指定します。

例 : names.domains= (domain_list= (domain=(name=)(min_ttl=86400)) (domain=(name=world)(min_ttl=8640)) )

NAMES.DOMAINS_DNS_ALIGNED

目的 : names.domainsでドメインを設定していない場合、またはこのパラメータを FALSEに設定している場合、ネーム・サーバーは、ローカルのデフォルト DNSドメインをデフォルトのドメインとして使用します。

デフォルト値 : TRUE

例 : names.domains_dns_aligned=false

NAMES.FORWARDING_AVAILABLE

目的 : このパラメータを TRUEに設定すると、サーバーは操作を外部リージョンに転送します。

デフォルト値 : TRUE

例 : names.forwarding_available=false

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

B-38 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.FORWARDING_DESIRED

目的 : このパラメータを TRUEに設定すると、サーバーは問合せを送ります。

デフォルト値 : TRUE

例 : names.forwarding_desired=true

NAMES.LOG_DIRECTORY

目的 : ネーム・サーバー操作イベントのログ・ファイルを書き込むディレクトリの名前を指定します。システムにおけるこのファイルのデフォルト名については、ご使用のプラットフォーム用 Oracleオペレーティング・システム対応のマニュアルを参照してください。

デフォルト値 : プラットフォームによって異なります。

例 : names.log_directory = complete_directory_name

NAMES.LOG_FILE

目的 : ネーム・サーバー操作イベントを書き込む出力ファイルの名前を指定します。ファイル名の拡張子として必ず .logが付くので、このパラメータで拡張子を入力しないでください。

デフォルト値 : 名前

例 : names.log_file = filename

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

構成パラメータ B-39

NAMES.LOG_STATS_INTERVAL

目的 : ログファイルに統計を入力する間隔を秒数で指定します。

デフォルト値 : 0 (0 = OFF)

最小値 : 10(統計の入力を ONにする最小値)

最大値 : なし

例 : names.log_stats_interval = seconds

NAMES.LOG_UNIQUE

目的 : このパラメータを TRUEに設定すると、ログファイル名が一意な名前になるので、既存のログファイルは上書きされません。

デフォルト値 : FALSE

例 : names.log_unique=true

NAMES.MAX_OPEN_CONNECTIONS

目的 : ネーム・サーバーが一度にオープンできる接続数を指定します。この値は 10と指定するか、リスニング用に 1接続、クライアント用に 5接続、ローカル管理リージョンで定義されている各外部ドメイン用に 1接続の合計値を指定します(10または合計値の大きい方を指定します)。

計算で求めた値を、ほとんどの導入システムに適用できます。

デフォルト値 : 入力データに基づいて計算されます。

最小値 : 2

最大値 : 64

例 : names.max_open_connections = number

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

B-40 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.MAX_REFORWARDS

目的 : サーバーが操作を転送する最大回数を指定します。

デフォルト値 : 2

最小値 : 1

最大値 : 15

例 : names.max_reforwards=2

NAMES.MESSAGE_POOL_START_SIZE

目的 : 転送されたメッセージの着信または発信に使用するメッセージの初期数を、サーバーのメッセージ・プールに対して指定します。

デフォルト値 : 10

最小値 : 3

最大値 : 256

例 : names.message_pool_start_size=10

NAMES.NO_MODIFY_REQUESTS

目的 : TRUEに設定すると、サーバーはリージョン内のデータを変更する操作を拒否します。

デフォルト値 : FALSE

例 : names.no_modify_requests=true

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

構成パラメータ B-41

NAMES.NO_REGION_DATABASE

目的 : TRUEに設定すると、サーバーはリージョン・データベースを検索しません。

デフォルト値 : FALSE

例 : names.no_region_database=true

NAMES.PASSWORD

目的 : ネーム・サーバーは、STOP、RESTART、RELOADなど、重要な操作を行うために namesctlセッションでユーザー・パスワード(設定されている場合)を要求できます。

デフォルト値 : なし

例 : names.password=625926683431aa55

NAMES.REGION_CHECKPOINT_FILE

目的 : リージョンのデータ(ローカル・リージョン内のネーム・サーバーのドメイン・アドレス、データベース・アドレスなど)にチェックポイントを使用するためのファイル名を指定します。

デフォルト値 : $ORACLE/HOME/network/names/ckpreg.ora

例 : names.region_checkpoint_file=oracle/home/network/names/ckpreg.ora

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

B-42 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.RESET_STATS_INTERVAL

目的 : ネーム・サーバーが収集した統計を蓄積する時間を秒数で指定します。指定した時間が経過すると、統計は 0にリセットされます。デフォルト値 0は、統計をリセットしないことを意味します。

デフォルト値 : 0(リセットしない)

最小値 : 10

最大値 : なし

例 : names.reset_stats_interval = seconds

NAMES.SERVER_NAME

目的 : 各ネーム・サーバーを名前で一意に識別します。特定のネーム・サーバーを参照するときは、必ずこの名前を使用します。

デフォルト値 : ONAMES_hostname

例 : names.server_name = valid_string

NAMES.TRACE_DIRECTORY

目的 : ネーム・サーバー・トレース・セッションのトレース・ファイルを書き込むディレクトリの名前を指定します。

デフォルト値 : プラットフォームによって異なります。

例 : names.trace_directory = complete_directory_name

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

構成パラメータ B-43

NAMES.TRACE_FILE

目的 : ネーム・サーバー・トレース・セッションの出力ファイルの名前を指定します。ファイル名の拡張子は、常に .trcです。

デフォルト値 : 名前

例 : names.trace_file = filename

NAMES.TRACE_FUNC

目的 : 内部のメカニズムが関数名でトレースを制御できるようにします。

デフォルト値 : FALSE

例 : names.trace_func = false

NAMES.TRACE_LEVEL

目的 : ネーム・サーバーのトレース・レベルを指定します。

デフォルト値 : OFF

使用可能な値 : ■ OFF - トレース出力しない

■ USER - ユーザー・トレース情報

■ ADMIN - 管理トレース情報

■ SUPPORT - オラクル社カスタマー・サポート・トレース情報

例 : names.trace_level = admin

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Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)

B-44 Oracle Net8 管理者ガイド

NAMES.TRACE_UNIQUE

目的 : 各トレース・ファイルに一意な名前を割り当て、複数のトレース・ファイルが存在できるかどうかを指定します。この値を ONに設定すると、プロセス識別子が各トレース・ファイルの名前に追加されます。

デフォルト値 : ON

例 : names.trace_unique = on

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Oracle Connection Managerパラメータ(CMAN.ORA)

構成パラメータ B-45

B.6 Oracle Connection Managerパパパパララララメーメーメーメータタタタ((((CMAN.ORA))))Oracle Connection Manager構成ファイル(CMAN.ORA)では、次のパラメータが使用できます。

CMAN

目的 : Oracle Connection Managerのリスニング・アドレスを指定します。

デフォルト値 : cman = (address=(protocol=tcp)(host=anyhost)(port=1600))

例 : cman= (address_list= (address= ...) [(address = ...)] )

CMAN_PROFILE

目的 : Oracle Connection Managerの実行に関連するパラメータを設定します。

デフォルト値 : ■ MAXIMUM_RELAYS = 8

■ LOG_LEVEL = 0

■ TRACING = NO

■ TRACE_DIRECTORY = <pathname>

■ RELAY_STATISTICS = NO

■ SHOW_TNS_INFO = NO

■ USE_ASYNC_CALL = YES

■ AUTHENTICATION_LEVEL = 0

■ MAXIMUM_CONNECT_DATA = 1024

■ ANSWER_TIMEOUT = 0

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Oracle Connection Managerパラメータ(CMAN.ORA)

B-46 Oracle Net8 管理者ガイド

使用可能な値 : ■ MAXIMUM_RELAYS = [0~ 10240]

■ LOG_LEVEL = [0~ 4]

■ TRACING = [YES、NO]

■ TRACE_DIRECTORY = <pathname>

■ RELAY_STATISTICS = [YES、NO]

■ SHOW_TNS_INFO = [YES、NO]

■ USE_ASYNC_CALL = [YES、NO]

■ AUTHENTICATION_LEVEL = [0、1]

■ MAXIMUM_CONNECT_DATA = [257~ 4096]

■ ANSWER_TIMEOUT = [0~ n]

使用上の注意 : ■ MAXIMUM_RELAYS = 現行の接続で許可する最大接続数を決定します。

■ LOG_LEVEL = Connection Managerで実行されるロギングのレベルを決定します。

■ TRACING = Connection Managerでのトレースを使用可能にします。

■ TRACE_DIRECTORY = Connection Manager固有のトレース情報が書き込まれるロケーションを指定します。

■ RELAY_STATISTICS = INバイト数、OUTバイト数、INパケット数、OUTパケット数など、中継 I/Oアクティビティに関連する統計を保持するように Connection Managerに指示します。

■ SHOW_TNS_INFO = ログ・ファイルに TNSイベントを含めるように Connection Managerに指示します。

■ USE_ASYNC_CALL = 接続の確立フェーズの応答または受諾、コールにすべて非同期ファンクションを使用するようにConenction Managerに指示します。

注意 : CMANはバンド外ブレークをサポートするので、サーバーに対してバンド外ブレークを送ります。

■ AUTHENTICATION_LEVELは、安全性の高いネットワーク・サービスを使用しない接続要求を拒否するように Connection Managerに指示します。安全性の高いネットワーク・サービスは、Advanced Networking Optionの一部です。

CMAN_PROFILE

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Oracle Connection Managerパラメータ(CMAN.ORA)

構成パラメータ B-47

例 : cman_profile = (parameter_list= (maximum_relays=512) (log_level=1) (tracing=yes) (relay_statistics=yes) (show_tns_info=yes) (use_async_call=yes) (authentication_level=0) )

CMAN_RULES

目的 : Oracle Connection Managerのネットワーク・アクセス制御の一部の規則を設定します。

値 : ■ SRC - セッション要求のソース・ホスト名または IPアドレス(ドット表記法)

■ DST - 接続先サーバーのホスト名または IPアドレス(ドット表記法)

■ SRV - データベース・サーバー SID

■ ACT - 前の特性をもつ着信要求を受け入れるか拒否する

使用上の注意 : ホスト名のワイルド・カードは、’x’1文字です。IPアドレス(d.d.d.d)の場合は、この dにワイルド・カード ’x’を付けることができます。

例 : cman_rules= (rules_list= (rule=(src=hostname)(dst=hostname)(srv=sid) (act=accept)) [(rule= ...)] )

CMAN_PROFILE

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プロトコル固有のパラメータ (PROTOCOL.ORA)

B-48 Oracle Net8 管理者ガイド

B.7 プロプロプロプロトトトトコルコルコルコル固固固固有の有の有の有のパパパパラメラメラメラメーーーータタタタ (PROTOCOL.ORA))))PROTOCOL.ORA構成ファイル内の次のパラメータは、Net8に使用できます。

protocol.EXCLUDED_NODES

目的 : どのノードに有効ノード・チェックがないかを定義します。

例 : tcp.excluded_nodes= (hostname or tcp_address, ...)

protocol.INVITED_NODES

目的 : どのノードに有効ノード・チェックがあるかを定義します。

例 : tcp.invited_nodes= (hostname or tcp_address, ...)

protocol.VALIDNODE_CHECKING

目的 : ホスト権限を有効にした接続先にクライアントのセッション・アクセスを制限します。

デフォルト値 : NO

値 : ■ YES

■ NO

例 : tcp.validnode_checking = yes

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構成ファイルのサンプル C-1

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ここでは、Net8で使用する構成ファイルのサンプルを紹介します。次のファイルがあります。

■ C.1「プロファイル(SQLNET.ORA)」

■ C.2「ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)」

■ C.3「リスナー構成ファイル (LISTENER.ORA)」

■ C.4「ネーム・サーバー構成ファイル(NAMES.ORA)」

■ C.5「Oracle Connection Manager構成ファイル(CMAN.ORA)」

この付録は、参考資料としてのみご使用ください。

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プロファイル(SQLNET.ORA)

C-2 Oracle Net8 管理者ガイド

C.1 プロプロプロプロフフフファイァイァイァイルルルル((((SQLNET.ORA))))プロファイル(SQLNET.ORA)には、クライアントまたはサーバーが Net8の機能を使用する方法についての作業環境を指定するパラメータが含まれています。個々のパラメータについての詳細は、付録 B「構成パラメータ」の「プロファイル・パラメータ(SQLNET.ORA)」の項を参照してください。

names.default_domain = worldnames.initial_retry_timeout = 30names.max_open_connections = 3names.message_pool_start_size = 10names.preferred_servers =(address_list = (address=(protocol=ipc)(key=n23)) (address=(protocol=tcp)(host=nineva)(port=1383)) (address=(protocol=tcp)(host=cicada)(port=1575)) )names.request_retries = 2names.directory_path = (tnsnames, onames, hostname)namesctl.trace_directory = /oracle/network/tracenamesctl.trace_file = namesctl.trcnamesctl.trace_level = adminnamesctl.trace_unique = truenamesctl.no_initial_server = falsenamesctl.internal_use = truenamesctl.noconfirm = truenamesctl.server_password = manglernamesctl.internal_encrypt_password = falsenames.dce.prefix = /.:/subsys/oracle/namesnames.nds.name_context = personnel.acmenames.nis.meta_map=sqlnet.mapssqlnet.authentication_services=(none)sqlnet.authentication_services=(beq, oss)sqlnet.kerberos5_cc_name=/tmp/myccsqlnet.kerberos5_clockskew=600sqlnet.kerberos5_conf=/tmp/mykrb.confsqlnet.kerberos5_realms=/tmp/mykrb.realmssqlnet.kerberos5_keytab=/tmp/myv5srvtabsqlnet.authentication_kerberos5_service=acmesqlnet.authentication_gssapi_service=acme/[email protected]_fingerprint_method=oraclesqlnet.identix_fingerprint_database=ofmsqlnet.identix_fingerprint_database_user=<username>sqlnet.identix_fingerprint_database_password=<password>sqlnet.authentication_gssapi_service=acme/[email protected]_wallet =(source

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プロファイル(SQLNET.ORA)

構成ファイルのサンプル C-3

=(method=file) (method_data=/dve/asriniva/oss/wallet) ) oss.source.encrypted_private_key =(source =(method=oracle) (method_data= (username=andre_security_service) (password=andre_security_service) (sqlnet_address=andreoss) ) ) oss.source.certificates =(source =(method=oracle) (method_data= (username=scott_security_service) (password=ascott_security_service) (sqlnet_address=andreoss) ) ) oss.source.attributes =(source =(method=oracle) (method_data= (username=scott_oracle_security_service) (password=scott_oracle_security_service) (sqlnet_address=andreoss) ) ) sqlnet.crypto_checksum_client = requiredsqlnet.encryption_client = requiredsqlnet.crypto_checksum_types_client = requiredsqlnet.crypto_checksum_types_server = requiredsqlnet.encryption_types_client = requiredsqlnet.encryption_types_server = requiredsqlnet.crypto_seed ="4fhfguweotcadsfdsafjkdsfqp5f201p45mxskdlfdasf"sqlnet.crypto_checksum_server = required sqlnet.encryption_server = requiredtrace_level_client = admintrace_directory_client = /oracle/network/tracetrace_file_client = /oracle/network/trace/cli.trctrace_unique_client = onlog_directory_client = /oracle/network/loglog_file_client = /oracle/network/log/sqlnet.loglog_directory_server = /oracle/network/tracetrace_directory_server = /oracle/network/trace

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プロファイル(SQLNET.ORA)

C-4 Oracle Net8 管理者ガイド

trace_file_server = /orace/network/trace/svr_<pid>.trctrace_level_server = adminuse_dedicated_server = onuse_cman = truetnsping.trace_directory = /oracle/network/tracetnsping.trace_level = admin sqlnet.expire_time = 10sqlnet.client_registration = <unique_id>bequeath_detach = yesautomatic_ipc = offdisable_oob = on

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ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)

構成ファイルのサンプル C-5

C.2 ローローローローカカカカル名ル名ル名ル名構構構構成フ成フ成フ成ファァァァイルイルイルイル((((TNSNAMES.ORA))))ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)には、ネットワーク上のサービスの名前とアドレスが含まれています。データベースのサービス名は、ネットワーク上でデータベースの位置を示す接続記述子にマップされます。ローカル名構成ファイル(TNSNAMES.ORA)は、クライアントと分散データベース・サーバーが接続先とサーバーを識別するときに使用します。個々のパラメータについての詳細は、付録 B「構成パラメータ」の「ローカル命名パラメータ(TNSNAMES.ORA)」の項を参照してください。

tcpnew1 = (description= (address_list= (address=(protocol=tcp)(port=1610)(host=spcstn)) (address=(protocol=tcp)(port=1580)(host=spcstn))) (connect_data=(sid=cman)) (source_route=yes) )

spx2tcp = (description= (address_list= (address=(protocol=spx)(service=orasrvc1)) (address=(protocol=tcp)(port=1580)(host=spcstn))) (connect_data=(sid=cman)) (source_route=yes) )

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リスナー構成ファイル (LISTENER.ORA)

C-6 Oracle Net8 管理者ガイド

C.3 リスリスリスリスナナナナー構ー構ー構ー構成成成成ファファファファイイイイルルルル (LISTENER.ORA))))リスナー構成ファイル (LISTENER.ORA)には、ネットワーク・リスナーの動作について作業環境を指定するパラメータが含まれています。個々のパラメータについての詳細は、付録B「構成パラメータ」の「リスナー・パラメータ(LISTENER.ORA)」の項を参照してください。

listener=(address_list=(address= # default tcp listening address

(protocol=tcp)(port=1521)(host=mudshark)

)(address= # non-default ipc listening address

(protocol=ipc)(key=salesdb)

))sid_list_listener=(sid_list=

(sid_desc=(sid_name=sales)(global_dbname=salesdb.mycompany)(oracle_home=/private1/app/oracle/product/8.0.3)(prespawn_max=20)(prespawn_list=

(prespawn_desc=(protocol=tcp)(pool_size=2)(timeout=5))(prespawn_desc=(protocol=ipc)(pool_size=3)(timeout=2))

))

)trace_level_listener=admintrace_directory_listener=/private1/app/oracle/product/8.0.2/network/tracetrace_file_listener=listenerlogging_listener=onlog_directory_listener=/private1/app/oracle/product/8.0.2/network/loglog_file_listener=listenersave_config_on_stop_listener=truestartup_wait_time_listener=0

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ネーム・サーバー構成ファイル(NAMES.ORA)

構成ファイルのサンプル C-7

C.4 ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバー構構構構成フ成フ成フ成ファァァァイイイイルルルル((((NAMES.ORA))))ネーム・サーバー構成ファイル(NAMES.ORA)には、各ネーム・サーバーの作業環境を指定するパラメータが含まれています。個々のパラメータについての詳細は、付録 B「構成パラメータ」の「Oracle Namesパラメータ(NAMES.ORA)」の項を参照してください。

names.addresses = (address=(protocol=tcp)(host=oranamesrvr0)(port=1575)) names.server_name = ons1.world names.domains = (domain_list= (domain= (name=world) (min_ttl=86400) ) (domain= (name=lostworld) (min_ttl=86400) ) ) names.admin_region= (region=

(name= local_region.world) (type= rosdb) (userid = names) (password = names) (description =

(address = (protocol = tcp)(host = nineva)(port = 1387)) (connect_data = (sid = em))

)(docname = sbox) (version = 34619392) 2.1.4 (refresh = 14400) (retry = 600) (expire = 259200)

) names.authority_required = false names.auto_refresh_expire = 259200 names.auto_refresh_retry = 180 names.cache_checkpoint_file = cache.ckp names.cache_checkpoint_interval = 7200 names.config_checkpoint_file = cache.ckp names.default_forwarders= (forwarder_list= (forwarder= (name= rootserv1.world) (address=(protocol=tcp)(port=42100)(host=roothost)))) names.default_forwarders_only = true names.domain_hints = (hint_desc= (hint_list=

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ネーム・サーバー構成ファイル(NAMES.ORA)

C-8 Oracle Net8 管理者ガイド

(hint=(name=rootserv1.world) (address=(protocol=tcp)(host=nineva)(port=42100))))) names.domains_dns_aligned = na names.forwarding_available = true names.forwarding_desired = true names.log_directory = /oracle/network/lognames.log_file = names.log names.log_stats_interval = 3600names.log_unique = false names.max_open_connections = 10 names.max_reforwards = 2 names.message_pool_start_size = 24 names.no_modify_requests = false names.no_region_database = false names.password = 625926683431aa55 names.reset_stats_interval = 3600 names.region_checkpoint_file = reg.ckp names.trace_directory = /oracle/network/trace names.trace_file = names.trc names.trace_level = admin names.trace_unique = true

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Oracle Connection Manager構成ファイル(CMAN.ORA)

構成ファイルのサンプル C-9

C.5 Oracle Connection Manager構構構構成成成成ファファファファイイイイルルルル((((CMAN.ORA))))

Connection Manager構成ファイル(CMAN.ORA)には、Oracle Connection Managerを使用するための作業環境を指定するパラメータが含まれています。個々のパラメータについての詳細は、付録 B「構成パラメータ」の「Oracle Connection Managerパラメータ(CMAN.ORA)」の項を参照してください。

cman = (address_list= (address = (protocol=tcp)(host=anyhost)(port=1610)) (address = (protocol=tcp)(host=anyhost)(port=1620)))cman_profile = (parameter_list=

(maximum_relays=512)(log_level=1)(tracing=yes)(trace_directory=/oracle/network/trace)(relay_statistics=yes)(show_tns_info=yes)(use_async_call=yes)(authentication_level=0)

)# the following specifies a rule for single access control #cman_rules = (rule_list=

(rule=(src=spcstn)(dst=x)(srv=x)(act=accept)) )

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Oracle Connection Manager構成ファイル(CMAN.ORA)

C-10 Oracle Net8 管理者ガイド

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固有のネーム・アダプタ D-1

D固固固固有有有有ののののネネネネーーーームムムム・・・・アアアアダダダダププププタタタタ

ここでは、固有のネーム・アダプタに必要な構成の詳細を示します。ネットワークで外部命名サービスを使用し、ネットワーク内の Oracleのクライアントとサーバーに同じサービスを使用させるときは、利用するサービスの説明書に従ってください。次の固有のネーム・アダプタについて説明します。

■ D.1「NIS」

■ D.2「NDS」

注注注注意意意意 : Oracle Advanced Networking Optionの DCE Integrationコンポーネントの一部である CDSネーム・アダプタについての詳細は、『Oracle Advanced Networking Option管理者ガイド』を参照してください。

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NIS

D-2 Oracle Net8 管理者ガイド

D.1 NISシステムのインフラの一部としてすでにネットワーク情報サービス(NIS)を使用している組織や会社には、NIS固有のネーム・アダプタを使用して NIS内に Oracleサービスの名前とアドレスを格納するオプションが用意されています。

D.1.1 シスシスシスシステテテテム要ム要ム要ム要件件件件NISネーム・アダプタには、SQL*Net 2.2以上が必要です。

D.1.2 NISネネネネーーーーム・ム・ム・ム・アアアアダプダプダプダプタタタタがががが SQL*Netおおおおよよよよびびびび Oracleとととと対話対話対話対話すすすする方る方る方る方法法法法ユーザーが次のようなコマンドを指定した場合、

sqlplus scott/tiger@payroll(ここで "payroll"は Oracleサービス名)クライアント・プログラム(またはクライアント・プログラムとしての役割を果たすサーバー)を実行するノード上の NISネーム・アダプタは、ネットワーク内にある NISサーバーと接続し、サービス名を NISサーバーに渡します。NISサーバーは SQL*Netアドレスにサービス名を変換し、このアドレスをクライアント・プログラム(またはクライアント・プログラムとしての役割を果たすサーバー)に返します。次に、クライアント・プログラムはこのアドレスを使用して Oracleデータベースに接続します。

D.1.3 別別別別のののの NISマッマッマッマッププププに格に格に格に格納納納納されされされされるるるる Oracleデーデーデーデータタタタベベベベーーーース・ス・ス・ス・ササササービービービービスススス名名名名NISサーバーとしての役割を果たすマシンは、名前の要求を処理する ypservと呼ばれるプログラムを実行します。ypservは、"maps"と呼ばれる特殊なファイルに各種のデータを格納します。たとえば、パスワードは passwd.bynameと呼ばれるマップに格納されます。Oracleデータベース・サービス名は、tnsnamesと呼ばれるマップに格納されます。

前のセクションで示したようなコマンドを発行すると、NISネーム・アダプタは、RPCコールを使用して ypservプログラムに接続し、Oracleサービス名 "payroll"とマップの名前(tnsnames)を渡します。ypservプログラムは、名前 "payroll"とそれに対応する値(サービス名のアドレス)を tnsnamesマップ内で検索します。このアドレスはクライアントに返され、クライアント・プログラム(またはクライアント・プログラムとしての役割を果たすサーバー)は、このアドレスを使用してデータベース・サーバーに接続します。

注注注注意意意意 : サービス名は、サーバーに INIT.ORAファイルで定義されているグローバル・データベース名と同じ名前でなければなりません。

注注注注意意意意 : tnsnamesマップは、SQL*Net 2.2.2以前のリリースでは a.smdと呼ばれています。

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NIS

固有のネーム・アダプタ D-3

D.1.4 NISアアアアダダダダプタプタプタプタををををサポサポサポサポーーーートすトすトすトするるるるためためためためのののの NISササササーバーバーバーバーーーーの構の構の構の構成成成成NISネーム・アダプタをサポートするようにサーバーを構成する前に、Oracleデータベース・サービス名を変換しなければならない NISサーバー上で NISが構築され、動作していることを確認してください。具体的には、NISのマニュアルを参照してください。

D.1.4.1 NISママママッッッッププププのののの既既既既存存存存セセセセッッッットトトトへへへへのののの tnsnamesママママッッッッププププのののの追追追追加加加加NISマップの既存セットに tnsnamesマップを追加する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Net8 Assistantを使用して、TNSNAMES.ORAファイルを作成する。

2. tns2nisプログラムを使用して、TNSNAMES.ORAファイルの内容を tnsnamesに変換する。

たとえば、引数を 1つ付けてコマンド行で tns2nisを実行します。

tns2nis tnsnames.oratns2nisは、現行のディレクトリから NATIVE.ORAファイルを読み込みます。TNSNAMES.ORAが現行のディレクトリにない場合は、完全パス名を使用してその位置を指定します(たとえば、/etc/native.oraまたは $ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora)。

tnsnamesが現行のワーキング・ディレクトリに書き込まれます。

3. tnsnamesが NISサーバーにない場合は、tnsnamesを NISサーバーにコピーする。

4. NISプログラムの makedbmを使用して tnsnamesマップをインストールする。詳細は、NISのマニュアルを参照してください。

makedbmは、NISサーバーが読み込める 2つのファイルに tnsnamesを変換します。これらのファイルの位置は、プラットフォームによって異なります。詳細は、ご使用のプラットフォームに対応するマニュアルを参照してください。

たとえば、"root"で、次の形式のコマンド

注注注注意意意意 : TNSNAMES.ORAファイルのコピーは、できるだけ $TNS_ADMINまたは $ORACLE_HOME/network/adminディレクトリに保存してください。このファイルをあとでもう一度使用して、Oracleサービス名を NISマップにロードしなければならない場合があります。

注注注注意意意意 : tns2nisプログラムは、Oracle Installerテープまたはディスクで NISアダプタと一緒に提供されます。

注注注注意意意意 : このステップは、NISの管理担当者が行ってください。

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NDS

D-4 Oracle Net8 管理者ガイド

# makedbm tnsnames /var/yp/’domainname’/tnsnames は、tnsnamesマップを生成し、SunOS上の対応するディレクトリにインストールします。

D.1.4.2 tnsnamesママママッッッッププププがががが適適適適切切切切ににににイイイインンンンスススストトトトーーーールルルルさささされれれれたたたたここここととととのののの確確確確認認認認次の形式でコマンドを入力すれば、NISサーバーをテストしてマップが適切にインストールされていることを確認できます。

ypmatch global_database_name tnsnames たとえば、次のように入力できます。

ypmatch payroll.world tnsnames たとえば、次のように後ろにアドレスの長さ(文字数)のついたアドレスが返されます。

99 (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP) (HOST = garlic)(PORT = 1999))) (CONNECT_DATA=(SID=DIRPROD)))

D.2 NDSNDSネーム・アダプタでは、固有の NDS命名表記法を使用して、Novell NDS使用可能ネットワーク上の Oracleデータベースに接続できます。NDSネーム・アダプタをクライアントとサーバー上にインストールすると、次のように入力できます。

username/password@service_nameNDSネーム・アダプタを使用するネットワーク・ユーザーには、次の利点があります。

• クライアントがデータベースに接続するときに簡単な NDSの名前(部分名または完全名)を使用できます。

• TNSアドレスのメンテナンスを簡素化します。すなわち、1つの変更が NDSネーム・アダプタを使用するすべてのクライアントに作用します。

• リスナーが通知する必要がないので、ネットワーク・トラフィックが軽減されます。

D.2.1 NDSアアアアダダダダプタプタプタプタがががが SQL*Netとととと Oracleとととと対話対話対話対話すすすする方る方る方る方法法法法このセクションでは、NDSネーム・アダプタが SQL*Netおよび Oracleサーバーと対話する方法について簡単に説明します。

D.2.1.1 ククククラララライイイイアアアアンンンントトトトのののの機機機機能能能能NDSネーム・アダプタはクライアント・ワークステーション上に常駐し、NDSオブジェクト名を TNSアドレスに変換します。クライアント・コードは、名前が Oracleサービス名と一致する NDSオブジェクトについて NDSツリーから属性を取得します。この名前は、完全名または部分名とすることができます。その名前が部分名であれば、その部分名は現行の名前のコンテキストに関して修飾されます。完全に修飾された NDS名と部分的に修飾された

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NDS

固有のネーム・アダプタ D-5

NDS名については、この章の「クライアントのオプション構成ファイル・パラメータ」を参照してください。

D.2.1.2 ササササーーーーババババーーーーのののの機機機機能能能能サーバー側の NDSネーム・アダプタには、3つの側面、すなわち、スキーマの拡張、SAPの使用禁止、リスナー・アドレスがあります。

D.2.1.2.1 スキーマの拡張スキーマの拡張スキーマの拡張スキーマの拡張 NetWare 4サーバーでの Oracleインストレーションの最中に、"ORACLE:DBInstance"と呼ばれるオブジェクト・クラスを挿入するために NDSスキーマが拡張されます。NDSネーム・アダプタを機能させるには、このクラスに"ORACLE:TNSAddress"と呼ばれる属性が必要です。クラスが存在しない場合は、そのクラスが作成され、TNSAddress属性が挿入されます。クラスは存在するが、TNSAddress属性が存在しない場合は、そのクラスが変更されます。インストール中に、これを実行する NLMを ORASCHEM.NLMといいます。

D.2.1.2.2 SAP(サービス・アドバタイジング・プロトコル)の使用禁止(サービス・アドバタイジング・プロトコル)の使用禁止(サービス・アドバタイジング・プロトコル)の使用禁止(サービス・アドバタイジング・プロトコル)の使用禁止 NetWareの Oracle SPX Protocol Adapterは、"ORACLE_SAP"と呼ばれる CONFIG.ORA内で値を検索します。このパラメータの値は ONまたは OFFです。このパラメータを指定しない場合、デフォルトの設定は ONです。これは、SPXネットワークに関するパフォーマンスに密接な関係があります。ORACLE_SAPが ONであれば、SQL*Netリスナーは SAP(サービス・アドバタイジング・プロトコル)を使用して、そのアドレスを通知します。ORACLE_SAPを OFFに設定すると、SQL*Netリスナーは NDSを使用して情報をそのクライアントに送ります。

ネットワークが NDS使用可能クライアント(すなわち、NetWare 4以上を使用するクライアント)だけで構成されている場合は、CONFIG.ORAファイルを編集して ORACLE_SAPをOFFに設定すると、ネットワークのパフォーマンスが向上します。

D.2.1.2.3 Oracleサービスの名前とアドレスサービスの名前とアドレスサービスの名前とアドレスサービスの名前とアドレスをををを NDSに格納する方法に格納する方法に格納する方法に格納する方法 ネットワーク・リスナーを起動すると、サーバー上に常駐する Oracleデータベース・インスタンスが検索され、NDSデータベースにそのリスナーのアドレスが格納されます。

その時点で、クライアントは NDSデータベースからアドレスをアクセスできます。

D.2.2 シスシスシスシステテテテム要ム要ム要ム要件件件件NDSネーム・アダプタには、SQL*Net 2.2以上と Oracle 7.2以上が必要です。このアダプタは、Novellライブラリを実行するクライアントと一緒に使用できますが、サーバー上にはNetWare 4.1以上が必要です。

注注注注意意意意 : Oracleデータベースの NDSオブジェクトをあらかじめ作成しておく必要があります。

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NDS

D-6 Oracle Net8 管理者ガイド

D.2.3 クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトトとサとサとサとサーーーーバーバーバーバーののののオプオプオプオプシシシションョンョンョン構構構構成パ成パ成パ成パララララメーメーメーメータタタタこのセクションでは、NDSネーム・アダプタのオプション・パラメータについて説明します。

D.2.3.1 ククククラララライイイイアアアアンンンントトトトののののオオオオププププシシシショョョョンンンン構構構構成成成成パパパパララララメメメメーーーータタタタクライアントには、オプションのパラメータが 1つあります。このパラメータは、変換される名前を検索するデフォルト名のコンテキストを指定します。パラメータは、次のとおりです。

NATIVE_NAMES.NDS.NAME_CONTEXT

たとえば、データベース・オブジェクトの名前が "Payroll.Finance.Oracle"で、SQLNET.ORAパラメータが、次のような場合、

NATIVE_NAMES.NDS.NAME_CONTEXT=Finance.Oracle名前 "Payroll"が ".Payroll.Finance.Oracle"に修飾されます。これは、タイプのない名前の例です。

さらに、名前を入力された名前として指定できます。入力された名前を指定するには、次のように SQLNET.ORA内にパラメータと値を入力します。

NATIVE_NAMES.NDS.NAME_CONTEXT=OU=Finance.O=Oracle構文解析されると、入力された名前、CN=Payroll.OU=Finance.O=Oracleが生成されます。

このパラメータの機能は、NET.CFGのパラメータ "name context"と似ています。SQLNET.ORA内の name contextは、NET.CFG内のエントリを上書きします。SQLNET.ORAパラメータを指定しないと、NET.CFGパラメータが使用されます。いずれのファイルでも

注注注注意意意意 : このパラメータは SQLNET.ORAファイルに手動で追加する必要があります。このパラメータは、Oracle Net8 Assistantでは作成できません。

注注注注意意意意 : 先行するドットは、この名前が完全な NDSの名前であることを示します。SQLNET.ORA内の名前のコンテキスト・パラメータを上書きする場合は、先行するドットを使用して接続文字列内に完全な NDS名を指定できます。

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NDS

固有のネーム・アダプタ D-7

name contextを指定しないと、その名前は [root]にデフォルト設定されます。NET.CFGパラメータについての詳細は、Novellクライアントのマニュアルを参照してください。

D.2.3.2 ササササーーーーババババーーーー構構構構成成成成ののののたたたためめめめののののオオオオププププシシシショョョョンンンン構構構構成成成成パパパパララララメメメメーーーータタタタNetWareサーバー上で動作するネットワーク・リスナーは、ORACLE_HOME/NLMディレクトリにある CONFIG.ORAファイル内で、次のオプション・パラメータを検索します。

ORACLE_SAP=[OFF|ON]ORACLE_SAPは、ONまたは OFFに設定できます。ORACLE_SAPが ONであれば、SQL*Netリスナーは SAP(サービス・アドバタイジング・プロトコル)を使用して、そのアドレスを通知します。ORACLE_SAPを OFFに設定すると、SQL*Netリスナーは NDSを使用して情報をそのクライアントに送ります。CONFIG.ORA内で指定しないと、ORACLE_SAPはデフォルトで「ON」に設定されます。

D.2.3.2.1 ORACLE_SAPをををを OFFに設定してネットワーク・トラフィックを軽減するに設定してネットワーク・トラフィックを軽減するに設定してネットワーク・トラフィックを軽減するに設定してネットワーク・トラフィックを軽減する すべてのクライアントが NDSを使用するネットワーク上のネットワーク・トラフィックを減らすには、次のオプションを指定します。

ORACLE_SAP=OFF

D.2.4 制約制約制約制約次に、NDSネーム・アダプタを使用する場合のいくつかの制約を示します。

• NDSデータベースに格納されている TNSアドレスの長さは、2048文字を超えてはなりません。

• 1つのデータベース・インスタンスに複数のリスナーを使用することはできません。使用すると、最後に起動するリスナーがデータベース・オブジェクトに格納されているその他の TNSアドレスを上書きします。

• SIDサポートがサーバー上で使用可能な場合は、データベース・インスタンスに NULL SIDを使用してはなりません。インスタンスのうち 1つでも NULL SIDを使用すると、SQL*Netバージョン 2または Net8を使用して接続することができません。

注注注注意意意意 : SQLNET.ORAで指定したデフォルトの name contextには、先行するドットを挿入できません。このため、309エラー •コード(ERR_EXPECTED_IDENTIFIER)が発生します。

The parameter being parsed is not typed.

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NDS

D-8 Oracle Net8 管理者ガイド

• SIDサポートが使用可能でない場合は、リスナーの SID_LISTで指定した最後の SIDが、使用する SIDです。この場合、SIDはユーザーとデータベースに対して透過的です。ユーザーには SIDが見えず、データベースは SIDを無視します。

注注注注意意意意 : SIDサポートは、CONFIG.ORAファイル内の次のパラメータで制御されます。

NW_ENABLE_SID_SUPPORT=[TRUE|FALSE]

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用語集 -1

用用用用語語語語集集集集

アクアクアクアクセセセセス制ス制ス制ス制御御御御

「ネットワーク・アクセス制御」を参照してください。

アドアドアドアドレレレレスススス

データベース・サーバー、クライアント、ネーム・サーバーなどのネットワーク・オブジェクトをネットワーク上で一意に識別するための位置。アドレスには特定のフォーマットがあり、一意でなければなりません。予約済みアドレスも参照してください。

管理管理管理管理リリリリージージージージョョョョンンンン

Net8ネットワーク・コンポーネントを管理するための構造エンティティ。各管理リージョンには次の要素が含まれています。

■ 1つ以上のドメイン

■ 1つ以上の Oracleネーム・サーバー

■ 1つ以上のデータベースおよびリスナー、クライアント

別名別名別名別名

既存のネットワーク・オブジェクトに対する代替名。別名は最初のネットワーク・オブジェクトと同じ名前に変換されます。

API

「Net8 Open」を参照してください。

ASCIIキャキャキャキャララララクタクタクタクタ・・・・セッセッセッセットトトト

American Standard Code for Information Interchangeキャラクタ・セットの略。ディジタル・データを使用して英数字情報を表現するための規則です。IBMおよび IBM互換コンピュータを除く大半のコンピュータで使用している照合順番。EBCDIC文字セットと対比してください。

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用用用用語語語語集集集集 -2

キャキャキャキャッッッッシュシュシュシュ

前にアクセスされたデータが再び要求されたときに、その要求を素早く処理できるようにデータを格納しておくメモリー。

CDS

Cell Directory Service(セル・ディレクトリ・サービス)の略。

集中集中集中集中管管管管理理理理

ネットワーク管理がネットワーク全体の 1つの管理リージョンで構成される Net8ネットワーク。集中管理では、すべてのネーム・サーバーがネットワーク内の他のネーム・サーバーおよびすべてのサービスを認識しています。委任管理と対比してください。

クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトト

別のアプリケーションまたはコンピュータのサービス、データ、処理を要求するユーザー、ソフトウェア・アプリケーションまたはコンピュータ。2タスク環境では、クライアントはユーザー・プロセスです。ネットワーク環境では、クライアントはローカル・ユーザー・プロセスで、サーバーはローカルの場合とリモートの場合があります。

クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトト・プ・プ・プ・プロロロロファファファファイイイイルルルル

クライアントの特性で、通常は多くのクライアントがこの特性を共有します。クライアントが使用するプロトコルや優先ネーム・サーバーなどです。

クラクラクラクライイイイアンアンアンアントトトト /サーサーサーサーババババーのーのーのーのアアアアーキーキーキーキテテテテクチクチクチクチャャャャ

2台の CPU間で処理を分割するソフトウェア・アーキテクチャ。1台の CPUは、トランザクションでサービスを要求して受け取るクライアントとして機能し、もう 1台はトランザクションでサービスを提供するサーバーとして機能します。

集中集中集中集中化化化化

サーバーのリソースを節約するために、クライアントから送られる複数の接続要求を統合して、サーバーと単一接続を確立すること。

構成構成構成構成フフフファイァイァイァイルルルル

ネットワークのコンポーネントを識別および特徴付けるためのファイル。構成の主なプロセスは、ネットワーク・コンポーネントを命名し、コンポーネント間の関係を識別することです。

CONNECT DATA

接続記述子の一部。接続記述子は CONNECT DATAキーワードで始まり、接続先のアプリケーションを指定します。接続記述子の CONNECT DATA部分には、システム識別子(SID)が含まれています。

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用語集 -3

接続接続接続接続記記記記述子述子述子述子

特殊なフォーマットでネットワーク接続の宛先を示す記述子。接続記述子はキーワードと値で構成されています。参照しやすくするため、接続記述子はサービス名にマップされます。

接続接続接続接続

ネットワーク上の 2つのプロセス間で行われる対話。接続は、宛先(サーバー)との接続を要求する起動側(クライアント)によって開始されます。

接続接続接続接続要要要要求求求求

起動側が接続の開始を要求する際にリスナーに送信する通知。

デーデーデーデータタタタ・パ・パ・パ・パケケケケットットットット

「パケット」を参照してください。

デーデーデーデータタタタベーベーベーベースススス管理管理管理管理者者者者((((DBA))))

(1)Oracle Serverまたはデータベース・アプリケーションを操作および管理する人。(2)DBA権限を所有し、データベース管理操作を実行できる Oracleユーザー名。通常、この 2つは同じ人を意味します。多くのサイトで複数の DBAを配置しています。

デーデーデーデータタタタベーベーベーベースススス・リ・リ・リ・リンンンンクククク

リモート・データベース、およびそのデータベースに至る通信パス、オプションでユーザー名とパスワードを識別するために、ローカル・データベースまたはネットワーク定義に格納されているネットワーク・オブジェクト。定義したデータベース・リンクを使用して、リモート・データベースにアクセスします。DBリンクともいいます。

DBAまたはユーザーは、あるデータベース・リンクから別のデータベースへのパブリックまたはプライベート・データベース・リンクをローカル・データベース上に作成します。

グローバル・データベース・リンクは、Oracle Namesでネットワーク内の各データベースから他のすべてのデータベースに自動的に作成されます。グローバル・データベース・リンクは、ネットワーク定義に格納されます。

「グローバル・データベース・リンク」および「プライベート・データベース・リンク」、「パブリック・データベース・リンク」も参照してください。

デーデーデーデータタタタベーベーベーベースススス・サ・サ・サ・サーーーービスビスビスビス名名名名

「サービス名」を参照してください。

非集非集非集非集中中中中管理管理管理管理

「委任管理」を参照してください。

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用用用用語語語語集集集集 -4

専用専用専用専用ササササーバーバーバーバーーーー

各ユーザー・プロセスに対して専用のサーバー・プロセスを必要とするサーバー。マルチスレッド・サーバーと対比してください。

デフデフデフデフォォォォルトルトルトルト・・・・ドメドメドメドメイイイインンンン

大半のクライアント要求が行なわれるドメイン。クライアントが常駐しているドメイン、またはクライアントがネットワーク・サービスを頻繁に要求するドメインです。デフォルト・ドメインは、未修飾ネットワーク名の要求に追加すべきドメインを決定するクライアント構成パラメータでもあります。名前の要求に文字 "."が入っていない場合は、未修飾の要求です。

委任委任委任委任管管管管理理理理

ルート管理リージョンの下にある 1つ以上の管理リージョンにネットワーク管理を委任するNet8ネットワーク。分散管理または非集中管理ともいいます。集中管理と対比してください。

委任委任委任委任管管管管理リ理リ理リ理リーーーージョジョジョジョンンンン

階層的にルート管理リージョンの下にあるリージョン。ルート管理リージョン以外のリージョンはすべて委任管理リージョンです。

接続接続接続接続先先先先

接続の終点であるクライアント。接続の起動側は、データまたはサービスを宛先に要求します。

分散分散分散分散管管管管理理理理

「委任管理」を参照してください。

分散分散分散分散処処処処理理理理

フロントエンド処理とバックエンド処理を別々のコンピュータで行うこと。Net8は、リモート・データベースに透過的に接続することにより分散処理をサポートします。

ドメドメドメドメイイイインンンン

ネットワーク・サービスの命名を簡略化するために、データベースなどのネットワーク・オブジェクトをグループ化したもの。ドメイン内では、すべての名前が一意でなければなりません。

ドメドメドメドメススススティティティティッッッック・ク・ク・ク・ドドドドメイメイメイメインンンン

所定の管理リージョン内で管理されるドメイン群。ドメスティック・ドメインとリージョンの関係は相対的なもので、絶対的な意味のドメスティック・ドメインはありません。ローカル・ドメインともいいます。

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用語集 -5

エラエラエラエラーーーー・メ・メ・メ・メッッッッセーセーセーセージジジジ

プログラムまたはコマンドの実行を妨げる問題または状態を知らせるコンピュータ・プログラムのメッセージ。

ファファファファイイイイアウアウアウアウォォォォールールールール・・・・サポサポサポサポーーーートトトト

「ネットワーク・アクセス制御」を参照してください

均一均一均一均一命命命命名モ名モ名モ名モデデデデルルルル

1つのドメインだけが存在する Oracle Names基盤構造。このドメイン内では、すべての名前が一意でなければなりません。

外部外部外部外部ドドドドメイメイメイメインンンン

所定の管理リージョン内で管理されないドメイン群。外部ドメインとリージョンの関係は相対的なもので、絶対的な意味の外部ドメインは存在しません。ネットワーク管理者は、一般的にネーム・サーバーのキャッシュ・パフォーマンスを最適化するために特定のリージョンに対する外部ドメインを定義します。

グログログログローーーーバルバルバルバル・・・・デーデーデーデータタタタベーベーベーベースススス・・・・リリリリンクンクンクンク

ネットワーク内の各データベースを他のすべてのデータベースとリンクするデータベース・リンク。このリンクによって、ネットワーク内のどのデータベースを使用するユーザーも、SQL文またはオブジェクト定義でグローバル・オブジェクト名を指定することができます。(Debunkのグローバル・オブジェクト名は、データベース・サービス名と同じでなければなりません。)データベース・リンクおよびプライベート・データベース・リンク、パブリック・データベース・リンクも参照してください。

グログログログローーーーバルバルバルバル・・・・デーデーデーデータタタタベーベーベーベースススス名名名名

ネットワーク内でデータベースを一意に識別する名前。グローバル・データベース名は、データベース名とそのネットワーク・ドメイン名からなっています。たとえば、HR.US.ORACLE.COMは、HRというデータベース名と、US.ORACLE.COMというネットワーク・ドメイン名からなっています。

階層階層階層階層命命命命名モ名モ名モ名モデデデデルルルル

階層的に関連付けられた複数のドメインに名前を分割する Oracle Namesの基盤構造。集中管理または委任管理のどちらでも、階層命名モデルを使用できます。

起動起動起動起動側側側側

接続要求を送信して接続を開始するクライアント。接続の起動側は、データまたはサービスを宛先に要求します。

IPC

プロセス間通信。

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用用用用語語語語集集集集 -6

キーキーキーキーワワワワードードードードとととと値の値の値の値の対対対対

接続記述子および多くの構成ファイルで標準的な情報単位として使用する、キーワードと値の組み合わせ。キーワードと値の対はネストすることができます。つまり、キーワードは別のキーワードと値の対を値としてもつことができます。

リスリスリスリスナナナナー・ー・ー・ー・ププププロセロセロセロセスススス

クライアント・アプリケーションから送られる接続要求をリスニングして受け入れるサーバー・プロセス。Oracleリスナー・プロセスは、Oracleデータベース・プロセスを起動してクライアントとの通信を処理します。

リスリスリスリスナナナナーーーー

1つ以上のプロトコルで 1台以上のデータベースに対する接続要求をリスニングするサーバー上のエージェント。

LISTENER.ORAファファファファイイイイルルルル

サーバー上の 1つ以上のリスナーを記述する構成ファイル。

リスリスリスリスナナナナー制ー制ー制ー制御御御御ユーユーユーユーテテテティリィリィリィリテテテティィィィ((((LSNRCTL))))

Net8に含まれているユーティリティ。リスナーの起動および停止、状態の取得などのさまざまな機能を制御します。

位置位置位置位置のののの透過透過透過透過性性性性

データ表の置かれている位置がわからなくても、アプリケーションがそのデータ表にアクセスできるようにする分散データベースの特性。すべてのデータ・テーブルは 1台のデータベース内にあるものと見なされ、システムは表名に基づいてデータの実際の位置を判別します。ユーザーは 1つの文で複数のノード上のデータを参照できます。システムは、必要に応じて、SQL文(の一部)を自動的かつ透過的にリモート・ノードに経路指定して実行します。ユーザーまたはアプリケーションに影響を与えないで、データをノード間で移動できます。

ロギロギロギロギンンンンググググ

エラーおよびサービス・アクティビティ、統計をログファイルに書き込む機能。トレースも参照してください。

マルマルマルマルチチチチスレスレスレスレッッッッド・ド・ド・ド・ササササーバーバーバーバーーーー

より多くのユーザーをサポートするために、多数のユーザー・プロセスがごくわずかなサーバー・プロセスを共有できるように構成されたサーバー。専用サーバーと対比してください。

多重多重多重多重化化化化

オペレーティング・システムのリソースを節約するために、複数のセッションを結合して 1つのトランスポート接続で転送すること。

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用語集 -7

ネーネーネーネームムムム・サ・サ・サ・サーーーーバーバーバーバー

クライアントが長々しいアドレスではなく単純な名前で接続を要求できるように、Oracle Namesを使用してサービスのネットワーク・アドレスを単純な名前と一緒に格納するサーバー。

命名命名命名命名モモモモデルデルデルデル

一連のドメインで構成されている構造の中で名前を割り当てることができます。

均一命名モデルには、1つのドメインがあります。

階層命名モデルでは、最高位のドメインがルート・ドメインで、その他のドメインはすべて階層的に関連付けられています。

固有固有固有固有ののののネーネーネーネームムムム・ア・ア・ア・アダダダダプタプタプタプタ

Net8と同時にインストールする Oracle製品で、ネットワーク情報サービス(NIS)、分散計算環境セル・ディレクトリ・サービス(DCE CDS)、Banyan StreetTalk、Novell's NetWareディレクトリ・サービス(NDS)などの既存の業界標準ネーム・サービスを使用しながらOracleサービスに接続できるようにします。

Net8

ネットワーク上でクライアント /サーバー通信とサーバー /サーバー通信の両方を可能にする Oracleのリモート・データ・アクセス・ソフトウェア。Net8は分散処理と分散データベース機能をサポートします。Net8は多数の通信プロトコルで動作し、それらを相互に接続します。Net8は SQL*Netバージョン 2との後方互換性があります。

Net8 Open

Net8へのアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)で、これによって、プログラマは開発環境にすでに展開されている Net8ネットワークを使用しながら、データベース・アプリケーションとデータベース以外のアプリケーションの両方を開発できます。Net8 Openは、すべての業界標準ネットワーク・プロトコルに対して単一の共通インタフェースをアプリケーションに提供します。

netBIOS

Network Basic Input/Output System(ネットワーク基本入出力システム)の略。ネットワーク上のマシン間で仮想リンクを確立するプロセス間通信プロトコル。

netWare

Novellが開発したネットワーク・オペレーティング・システム。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク

ハードウェアとソフトウェアによってリンクされ、データまたは周辺装置(あるいは、その両方)を共有できる複数のコンピュータで構成されているグループ。

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用用用用語語語語集集集集 -8

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・ア・ア・ア・アククククセスセスセスセス制制制制御御御御

指定したサーバーに対するアクセスをクライアントに許可または禁止するためのルールを設定する Oracle Connection Managerの機能。ファイアウォール・サポートとも呼ばれます。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク管理管理管理管理者者者者

ネットワーク・コンポーネントのインストール、構成、テストといったネットワーク管理作業を実行する人。ネットワーク管理者は、構成ファイル、接続記述子、サービス名、別名、パブリック・データベース・リンク、グローバル・データベース・リンクなどを管理します。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・キ・キ・キ・キャャャャラクラクラクラクタタタタ・・・・セセセセットットットット

Oracleの定義では、キーワードと値の対(つまり、接続記述子と構成ファイル)で値として使用できる文字のセット。文字セットには、大文字と小文字の英数字およびいくつかの特殊文字が含まれています。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・リ・リ・リ・リススススナーナーナーナー

「リスナー」を参照してください。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・オ・オ・オ・オブブブブジェジェジェジェククククトトトト

ネットワーク上でアドレスを直接指定できるサービス。リスナーやネーム・サーバーなど。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・オ・オ・オ・オブブブブジェジェジェジェククククトトトト

Oracleネーム・サーバーに格納されているネットワーク名の型。データベース・サービス名、グローバル・データベース・リンク、別名などです。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・プ・プ・プ・プロロロロトコトコトコトコルルルル

ネットワーク上でのデータ転送方法を定義する一連の規則。TCP/IPや SPXなど、いくつかの業界標準トランスポート・プロトコルがあります。

ネッネッネッネットトトトワーワーワーワークククク・サ・サ・サ・サーーーービスビスビスビス

Oracle Application Networkでは、サービス利用者に対していくつかのタスクが実行されます。たとえば、ネーム・サーバーは名前解決サービスをクライアントに提供します。

NI

ネットワーク・インタフェース。

NL

ネットワーク・ライブラリ。

NN

ネットワーク・ネーミング(Oracle Names)。

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用語集 -9

ノーノーノーノードドドド

ネットワークの一部を構成するコンピュータまたは端末。

NPI

ネットワーク・プログラム・インタフェース。

NR

ネットワーク・ルーティング。

NS

ネットワーク・セッション。

NT

ネットワーク・トランスポート。

OPI

オープン・プログラム・インタフェース。

ORACLE_HOME

ディレクトリベースのオペレーティング・システムで、Oracleディレクトリ階層内の最高位ディレクトリに付けられた代替名。

Oracle Names

ネーム・サーバーと呼ばれる Oracle Names Serversの 1システムで構成されるディレクトリ・サービスで、ネットワーク上の各 Net8サービスに対して名前からアドレスへの変換処理を提供します。

Oracle Namesのののの基礎基礎基礎基礎構構構構造造造造

名前の割り当て方および Oracle Namesの動作を制御する最初の決定事項とポリシー。基盤構造は、ユーザーと管理者が Oracle Namesシステムと対話する方法を定義します。

Oracle Names Server

「ネーム・サーバー」を参照してください。

Oracle Protocol Adapters

クライアント /サーバー接続で使用する業界標準プロトコルに Net8の機能をマップする一連の製品。これらのアダプタは、Net8とは別にインストールされます。

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用用用用語語語語集集集集 -10

パケパケパケパケッッッットトトト

接続またはデータ転送が要求されるたびに、ネットワーク上で送信される情報のブロック。パケットに含まれる情報は、パケットの型(接続、受け入れ、リダイレクト、データなど)によって異なります。パケット情報は障害追跡時に役立ちます。

パラパラパラパラメメメメータータータータ

プログラムまたはコマンド、関数に渡す情報。ファイル指定、キーワード、定数値などがあります。

パスパスパスパスワワワワードードードード

データ・セキュリティに使用し、所有者だけが認識できる文字列(単語または句)。オペレーティング・システムまたはソフトウェア・アプリケーション(Oracleデータベースなど)と接続する場合に、オペレーティング・システム・ログイン IDまたは Oracleユーザー名、アカウント名などと一緒にパスワードを入力します。ユーザー名または IDは公開されていますが、秘密のパスワードによって、ユーザー名の所有者だけがその名前を使用したり、そのデータにアクセスすることができます。

preferred Names Server

名前を解決するときにクライアントが優先的に使用するネーム・サーバー。通常は、クライアントと物理的に最も近いネーム・サーバー、または最も安価なネットワーク・リンクで利用できるネーム・サーバーです。

事前事前事前事前起起起起動済動済動済動済みみみみまたまたまたまたはははは事前事前事前事前生生生生成成成成済済済済みのみのみのみの専専専専用サ用サ用サ用サーーーーバーバーバーバー・・・・プロプロプロプロセセセセスススス

事前生成済みの専用サーバー・プロセスは、着信接続要求前に Net8リスナーで事前起動されます。所定のマシンでマルチスレッド・サーバーを使用していないかサポートしていない場合は、事前生成済みの専用サーバー・プロセスによってサーバー上での接続確立時間を短縮できます。また、他の接続でサーバーの切断および再作成するときにサーバー・プロセスを再利用することによって、割当て済みのメモリー・システム・リソースを有効に利用します。専用サーバーを事前に生成するには、Oracle7 Serverリリース 7.1およびリリース 2.1以降の SQL*Netが必要です。

プラプラプラプライイイイベーベーベーベートトトト・デ・デ・デ・デーーーータベタベタベタベーーーースススス・・・・リンリンリンリンクククク

あるユーザーが専用に使用するデータベース・リンク。「パブリック・データベース・リンク」および「データベース・リンク」、「グローバル・データベース・リンク」も参照してください。

プロプロプロプロトトトトコルコルコルコル

「ネットワーク・プロトコル」を参照してください。

プロプロプロプロトトトトコルコルコルコル・・・・アダアダアダアダププププタタタタ

「Oracleプロトコル・アダプタ」を参照してください。

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用語集 -11

パブパブパブパブリリリリックックックック・・・・デーデーデーデータタタタベーベーベーベースススス・・・・リリリリンクンクンクンク

すべてのユーザーがアクセスできるローカル・データベース上で、DBAが作成するデータベース・リンク。「パブリック・データベース・リンク」および「データベース・リンク」、「グローバル・データベース・リンク」も参照してください。

RDBMS

リレーショナル・データベース管理システム。

ルールールールートトトト管理管理管理管理リリリリージージージージョョョョンンンン

分散環境内で最高位の管理リージョン。ルート管理リージョンにはルート・ドメインが入っています。

ルールールールートトトト・ド・ド・ド・ドメメメメインインインイン

階層命名モデル内で最高位のドメイン。

RPC

リモート・プロシージャ・コール。

サーサーサーサービビビビス名ス名ス名ス名

使いやすく覚えやすい接続記述子の名前。エンドユーザーは適切なサービス名を知っているだけで、接続を確立できます。それぞれの接続記述子に、ネットワーク定義内のサービス名が割り当てられます。

サーサーサーサービビビビス・ス・ス・ス・レレレレプリプリプリプリケケケケーシーシーシーショョョョンンンン

ネットワーク上でディレクトリ・システムを完全にレプリケートするプロセス。新しいサービスは 1つのネーム・サーバーだけに登録する必要があります。新しく登録されたサービスは、サービス・レプリケーション・プロセスによって、ネットワーク上で他のすべてのアクティブ・ネーム・サーバーに自動的にレプリケートされます。

SID

「システム識別子」を参照してください。

SPX

Sequenced Packet Exchange。多くの主要ネットワーク管理システム(特に Novell Advanced NetWare)に適合する高性能ネットワーク・プロトコルです。

SQL*Net

Net8のプレカーソル。Oracleサーバーと協力して、Oracle RDBMSまたは Oracle Tools(SQL*Formsなど)を走らせる複数のコンピュータが、ネットワークを介してデータを交換できるようにする Oracle製品。SQL*Netは分散処理と分散データベース機能をサポートしています。SQL*Netは多くの通信プロトコルで動作し、それらを相互に接続します。

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用用用用語語語語集集集集 -12

シスシスシスシステテテテム識ム識ム識ム識別別別別子(子(子(子(SID))))

データベース・インスタンスを一意に識別する名前。データベースを切り替えるには、ユーザーが希望の SIDを指定する必要があります。SIDは、TNSNAMES.ORAファイル内で接続記述子の CONNECT DATA部、および LISTENER.ORAファイル内でネットワーク・リスナーの定義に含まれています。デフォルト構成を選択すると、SIDはデフォルトで "*"になります。

シスシスシスシステテテテムまムまムまムまたたたたはトはトはトはトポポポポロジロジロジロジーーーー・・・・デデデデータータータータ

ネーム・サーバーが通常の機能を制御したり、他のネーム・サーバーと通信する際に使用するデータ。交換およびルート・リージョンのネーム・サーバー、委任リージョンのネーム・サーバーなどです。

TNS

「トランスペアレント・ネットワーク・サブストレイト」を参照してください。

TNSNAMES.ORAフフフファイァイァイァイルルルル

サービス名にマップされた接続記述子が入っているファイル。このファイルは、すべてのクライアントまたは個々のクライアントが使用できるように、集中的またはローカルに管理されます。

トレトレトレトレーーーースススス

操作に関する詳細情報を出力ファイルに書き込む機能。トレース機能によって、操作が実行されるときのイベントを示す詳しい文が生成されます。管理者はトレース機能を使用して、異常な状態を診断します。通常、トレース機能はオンになっていません。ロギングも参照してください。

トラトラトラトランンンンスペスペスペスペアアアアレンレンレンレントトトト・ネ・ネ・ネ・ネッッッットトトトワワワワークークークーク・・・・サブサブサブサブスススストレトレトレトレイイイイト(ト(ト(ト(TNS))))

Net8、Oracle Connection Manager、Oracle Namesに組み込まれて、標準のネットワーク・トランスポート・プロトコルで機能する基本的なテクノロジ。

ユーユーユーユーザザザザー名ー名ー名ー名

ユーザーを Oracleサーバーおよび他のユーザーが識別するための名前。すべてのユーザー名にパスワードが関連付けられており、Oracleデータベースに接続するときはユーザー名とパスワードを両方入力する必要があります。

UPI

ユーザー・プログラム・インタフェース。

予約予約予約予約済済済済みアみアみアみアドドドドレスレスレスレス

1つ以上のネーム・サーバーのアドレスは、ネーム・サーバーとそのクライアントの両方にハードコード化されます。予約済みアドレスをもつネーム・サーバーにはそのアドレスでア

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用語集 -13

クセスできるので、クライアントに構成ファイルでサーバーを探すように指示する必要はありません。

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用用用用語語語語集集集集 -14

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索索索索引引引引 -1

索索索索引引引引

記号記号記号記号"記号予約済み、構成ファイル、 B-4

#記号予約済み、構成ファイル、 B-4

()記号予約済み、構成ファイル、 B-4

=記号予約済み、構成ファイル、 B-4

|(スラッシュ )記号予約済み、構成ファイル、 B-4

AADDRESS_LISTキーワード、 4-3Advanced Networking Option、 12-3APPC/LU6.2プロトコル、 4-6ASYNCプロトコル、 4-6AUTOMATIC_IPCパラメータ、 B-5

BBEQUEATH_DETACHパラメータ、 B-5Bequeathアダプタ、 11-13

CCellディレクトリ・サービス (CDS)、 3-7CHANGE_PASSWORDコマンド、 A-2CMADM「Oracle Connection Manager」を参照してください

CMAN_PROFILEパラメータ、 B-45CMAN_RULESパラメータ、 B-47CMAN.ORA「Oracle Connection Manager、構成ファイル」を参照

してくださいCMANパラメータ、 B-45CMCTL「Oracle Connection Manager」を参照してください

CMGW「Oracle Connection Manager」を参照してください

CONNECT_TIMEOUTパラメータ、 B-28

DDAEMON.TRACE_DIRECTORYパラメータ、 B-5DAEMON.TRACE_LEVELパラメータ、 B-6DAEMON.TRACE_MASKパラメータ、 B-6DBSNMP_STARTコマンド、 A-3DBSNMP_STATUSコマンド、 A-3DBSNMP_STOPコマンド、 A-4DDO「動的検出オプション」を参照してください

DELEGATE_DOMAINコマンド、 A-26DESCRIPTIONパラメータ、 B-27Distributed Computing Environment (DCE) Integration説明、 12-3

DOMAIN_HINTコマンド、 A-27

EEnterprise Manager「Oracle Enterprise Manager」を参照してください

EXCLUDED_NODESパラメータ、 B-48EXITコマンド

CMCTL、リファレンス、 A-79LSNRCTL、リファレンス、 A-4NAMESCTL、リファレンス、 A-28

Ffingerユーティリティ、 11-11FLUSH_NAMEコマンド、 A-30FLUSHコマンド、 A-29

HHELPコマンド

LSNRCTL、リファレンス、 A-5NAMESCTL、リファレンス、 A-31

IINTCHG.LOGファイル、 10-9INTCHG.ORAファイル、移行上の注意点、 9-6INVITED_NODESパラメータ、 B-48

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索索索索引引引引 -2

KKerberos認証サービス「Oracle Advanced Networking Option」を参照してく

ださい

LLISTENER_addressパラメータ、 B-28LISTENER.LOGファイル、 10-9LISTENER.ORA「リスナー、構成ファイル」を参照してください

LOCAL_LOOKUPパラメータPROTOCOL.ORAへのポインタとして、 4-6

LOG_DIRECTORY_CLIENTパラメータ、 B-7LOG_DIRECTORY_componentパラメータログ・ファイルのロケーションの設定、 10-10

LOG_DIRECTORY_SERVERパラメータ、 B-7LOG_DIRECTORYパラメータ、 B-28LOG_FILE_CLIENTパラメータ、 B-7LOG_FILE_componentパラメータログ・ファイルの名前の設定、 10-10

LOG_FILE_SERVERパラメータ、 B-7LOG_FILEパラメータ、 B-29LOG_STATSコマンド、 A-32LOGGINGパラメータ、 B-29

MMTS_DISPATCHERSパラメータ、 7-7MultiProtocol Interchange「複数プロトコルのサポート」を参照してください

NNAMES.ADMIN_REGIONパラメータ、 B-33NAMES.AUTHORITY_REQUIREDパラメータ、 B-34NAMES.AUTO_REFRESH_EXPIREパラメータ、 B-34NAMES.AUTO_REFRESH_RETRYパラメータ、 B-34NAMES.CACHE_CHECKPOINT_FILEパラメータ、 B-

35NAMES.CACHE_CHECKPOINT_INTERVALパラメー

タ、 B-35NAMES.CONFIG_CHECKPOINT_FILEパラメータ、 B-

35NAMESCTL「Oracle Names制御ユーティリティ」を参照してく

ださいNAMESCTL.INTERNAL_ENCRYPT_PASSWORDパラ

メータ、 B-12NAMESCTL.INTERNAL_USEパラメータ、 B-12NAMESCTL.NO_INITIAL_SERVERパラメータ、 B-12NAMESCTL.NOCONFIRMパラメータ、 B-13NAMESCTL.SERVER_PASSWORDパラメータ、 B-13NAMESCTL.TRACE_DIRECTORYパラメータ、 B-14NAMESCTL.TRACE_FILEパラメータ、 B-14NAMESCTL.TRACE_LEVELパラメータ、 B-13NAMESCTL.TRACE_UNIQUEパラメータ、 B-14NAMES.DCE.PREFIXパラメータ、 B-8、 B-10、 B-11NAMES.DEFAULT_DOMAINパラメータ移行上の注意点、 9-5

NAMES.DEFAULT_FORWARDERS_ONLYパラメータ、 B-36

NAMES.DEFAULT_FORWARDERSパラメータ、 B-36NAMES.DEFAULT.DOMAINパラメータ、 B-8NAMES.DIRECTORY_PATHパラメータ、 B-9NAMES.DOMAIN_HINTSパラメータ、 B-36NAMES.DOMAINSパラメータ、 B-37NAMES.FORWARDING_AVAILABLEパラメータ、 B-

37NAMES.FORWARDING_DESIREDパラメータ、 B-38namesini.sql、 6-10、 9-4、 9-8NAMES.INITIAL_RETRY_TIMEOUTパラメータ、 B-9NAMES.LOG_DIRECTORYパラメータ、 B-38NAMES.LOG_FILEパラメータ、 B-38NAMES.LOG_STATS_INTERVALパラメータ、 B-39NAMES.LOG_UNIQUEパラメータ、 B-39NAMES.LOGファイル、 10-9NAMES.MAX_OPEN_CONNECTIONSパラメータ、 B-

39NAMES.MAX_REFORWARDSパラメータ、 B-40NAMES.MESSAGE_POOL_START_SIZEパラメー

タ、 B-10、 B-40NAMES.NO_MODIFY_RESPONSEパラメータ、 B-40NAMES.NO_REGION_DATABASEパラメータ、 B-41NAMES.ORA「ネーム・サーバー、構成ファイル」を参照してく

ださいNAMES.PASSWORDSパラメータ、 B-41NAMES.PREFERRED_SERVERSパラメータ、 B-11NAMES.REQUEST_RETRIESパラメータ、 B-11NAMES.RESET_STATS_INTERVALパラメータ、 B-42NAMES.SERVER_NAMESパラメータ、 B-42NAMES.TRACE_DIRECTORYパラメータ、 B-42

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索索索索引引引引 -3

NAMES.TRACE_FILEパラメータ、 B-43NAMES.TRACE_FUNCパラメータ、 B-43NAMES.TRACE_LEVELパラメータ、 B-43NAMES.TRACE_UNIQUEパラメータ、 B-44namesupg.sql、 9-4、 9-8NAVGATR.LOGファイル、 10-9NDS「NetWareディレクトリ・サービス」を参照してく

ださいNDSネーム・アダプタ、構成する、 D-6、 1-4、 8-3、

1-2、 1-3Net8

Oracle Advanced Networking Optionとの互換性、 12-3

Oracle DCE Integrationとの互換性、 12-3アプリケーション、 1-2異機種間ネットワーキング、 1-3コンポーネントの起動とテスト、 8-3主要機能、 1-2、 2-2スタック通信における、 2-16接続操作、 1-2、 2-2操作、 2-2大規模な拡張性、 1-4データ・トランスポート操作、 1-2データ操作、 2-10と、 7-2と Oracle Names、 6-2ネットワーク透過性、 1-3プロトコル独立性、 1-3メディア /トポロジー独立性、 1-3目的、 1-2例外操作、 1-2、 2-11

Net8 OPENAPIを検索する、 11-9C言語との互換性、 11-3サンプル・アプリケーション、 11-10非 SQL情報との統合、 11-2分散アプリケーション用、 11-2

Net8 OPENの ftpサンプル、 11-11Net8 OPENで独自のアプリケーションを開発す

る、 11-9Net8との接続のオープン、 1-2Net8との接続のクローズ、 1-2Net8による例外処理、 1-2netasst.sh、 5-4NetWareディレクトリ・サービス (NDS)、 3-7NI

「ネットワーク・インタフェース」を参照してください

NIS「ネットワーク情報サービス」を参照してください

NISマップ、 D-3NPI「ネットワーク・プログラム・インタフェース」を

参照してください

OOPI「Oracleプログラム・インタフェース」を参照して

くださいORA-12203エラー・メッセージサンプルのエラー・スタック、 10-8トラブルシューティング、 8-16、 12-3

Oracle Advanced Networking OptionOracle Connection Managerで使用する、 12-3~とデータ暗号化規格、 12-3暗号化、 12-3互換性、 12-3生物学的認証、 12-3セキュリティ機能、 12-3説明、 12-3認証、 12-3

Oracle Connection ManagerCMADM実行可能プロセス、 7-5CMCTL実行可能プロセス、 7-6CMGW実行可能プロセス、 7-5Oracle MultiProtocol Interchangeの代わりに使用す

る、 9-6~を使用するためにクライアントを構成する、 7-9~を通じてクライアントの接続要求をルーティング

する、 7-8、 7-9構成パラメータのリファレンス、 B5 - B-47コンポーネントのトレース、 10-12接続集中化、 7-2接続集中化機能を使用可能にする、 7-7説明、 7-2デフォルト・リスニング・アドレス、 7-7ネットワーク・アクセス制御、 7-2、 7-3ネットワーク・アクセス制御のルールを構成す

る、 7-8複数プロトコル環境での役割、 7-4複数プロトコルのサポート、 7-2、 7-3マルチスレッド・サーバーで使用する、 7-2

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索索索索引引引引 -4

リスニング・アドレスを構成する、 7-7Oracle Cryptographic Toolkit、 12-4Oracle DCE Integration

Net8との互換性、 12-3説明、 12-3

Oracle Enterprise ManagerSNMPのサポート、 12-2システム要件、 12-2説明、 12-2

Oracle Names格納できるデータ、 6-4旧バージョンからの移行、 9-4クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセ

ス、 5-28構成、 6-6集中化された命名、 3-6情報のリポジトリとしてデータベースを使用す

る、 6-3説明、 6-2単一リージョンと複数リージョン、 6-3デフォルト・ドメイン、 6-13トレースする、 10-12レプリケーション、 6-3

Oracle Names制御ユーティリティ (NAMESCTL)~でネーム・サーバーを起動する、 8-4確認モード、 A-25クライアント・キャッシュを起動するために使用す

る、 5-28コマンドのリファレンス、 A-26 - A-77使用、 8-3セキュリティ、 A-25説明とコマンドの種類、 A-23操作モード、 A-23トレースする、 10-12ネットワーク・オブジェクトのテスト、 8-4パラメータ・オプション、 A-24分配操作、 A-24

Oracle Namesでのデータのレプリケーション、 6-3Oracle Namesバージョン 8インストレーションの考慮事項、 9-4、5-20、 5-18、

6-6、 5-4Oracle、 5-24、 5-25Oracle Net8 Assistant

Oracle Names Server Wizard、 6-6TNSタイムアウト値を構成するために使用す

る、 5-16起動、 5-4

クライアント識別子を構成するために使用する、 5-16

クライアントでトレースを構成するために使用する、 5-9

クライアントでロギングを構成するために使用する、 5-11

グローバル・データベース名を構成するために使用する、 5-23

高度な Net8の機能を構成するために使用する、 5-15

高度なサービス名オプションを構成するために使用する、 5-23

サービス名を構成するために使用する、 5-22サービス名を追加するために使用する、 5-20シグナル処理をオフに切り替えるために使用す

る、 5-17セキュリティ機能を構成するために使用する、 5-

17セッション・データ・ユニットを構成するために使

用する、 5-23接続要求をルートするために使用する、 5-13ソース・ルート・アドレスを構成するために使用す

る、 5-23デッド接続検出を構成するために使用する、 4-7ネーム・サーバーにサービス名をロードするために

使用する、 6-9ネーム・サーバーを起動するために使用する、 6-7ネーム・サーバーを検出するために使用する、 5-

27バンド外ブレークを構成するために使用する、 5-

17命名方法を構成するために使用する、 5-8

Oracle Net8 Assistantと Java、 5-2Oracle Parallel Serverとリスナー負荷の均衡化、 3-15

Oracle Security Manager、 12-4Oracle Security Server、 12-4Oracleプログラム・インタフェース (OPI)、 2-17Oracleホーム・ディレクトリ説明、 4-4リスナーで構成する、 4-4

OSI4プロトコル、 4-6OSS.SOURCE.ATTRIBUTESパラメータ、 B-15OSS.SOURCE.CERTIFICATESパラメータ、 B-15

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索索索索引引引引 -5

PParallel Server「Oracle Parallel Server」を参照してください

PASSWORDSパラメータ、 B-29PASSWORDコマンド、 A-33PINGコマンド、 A-34POOL_SIZEパラメータ事前生成済み専用サーバー・プロセスを構成するた

めに使用する、 4-6リスナー作成のサーバー・プロセスにおける役

割、 2-6Preferred Names Server説明、 5-27

PRESPAWN_MAXパラメータ事前生成済み専用サーバー・プロセスを構成するた

めに使用する、 4-5リスナー作成のサーバー・プロセスにおける役

割、 2-6PROTOCOL.ORAファイル有効ノード検証を定義する、 4-7

PROTOCOL.VALIDNODE_CHECKINGパラメータ、 4-7

PROTOCOLキーワード、 4-6

QQUERYコマンド

NAMESCTL、ネットワーク・オブジェクトのテスト、 8-4

NAMESCTL、リファレンス、 A-35QUEUESIZEパラメータリスナーの待ち行列サイズの調整、 8-17

QUITコマンドLSNRCTL、リファレンス、 A-5NAMESCTL、リファレンス、 A-37

RREGISTERコマンド、 A-38RELOADコマンド

LSNRCTL、リファレンス、 A-6NAMESCTL、リファレンス、 A-39、 A-40

REPEATコマンド、 A-41RESET_STATSコマンド、 A-42RESTARTコマンド、 A-43RSAデータ・セキュリティ

「Oracle Advanced Networking Option」を参照してください

SSAPの使用禁止、NDSで、 D-5SAVE_CONFIG_ON_STOPパラメータ、 B-29SAVE_CONFIGコマンド、 A-6SDU「セッション・データ・ユニット」を参照してくだ

さいService Name Wizard、 5-20SERVICESコマンド、 A-7SET CACHE_CHECKPOINT_INTERVALコマンド、 A-

44SET CONNECT_TIMEOUTコマンド、 A-9SET CURRENT_LISTENERコマンド、 A-10SET DEFAULT_DOMAINコマンド、 A-45SET FORWARDING_AVAILABLEコマンド、 A-46SET LOG_DIRECTORYコマンド、 A-11SET LOG_FILE_NAMEコマンド、 A-47SET LOG_FILEコマンド、 A-12SET LOG_STATS_INTERVALコマンド、 A-48SET LOG_STATUSコマンド、 A-12SET NAMESCTL_TRACE_LEVELコマンド、 A-49SET PASSWORDコマンド

LSNRCTL、リファレンス、 A-13NAMESCTL、リファレンス、 A-50

SET REQUESTS_ENABLEDコマンド、 A-51SET RESET_STATS_INTERVALコマンド、 A-52SET SAVE_CONFIG_ON_STOPコマンド、 A-13SET SERVERコマンド、 A-53SET STARTUP_WAITTIMEコマンド、 A-14SET TRACE_FILE_NAMEコマンド、 A-53SET TRACE_LEVELコマンド、 A-54SET TRC_DIRECTORYコマンド、 A-14SET TRC_FILEコマンド、 A-15SET TRC_LEVELコマンド、 A-15SETコマンド、 A-8SFPCTL「接続マネージャ制御ユーティリティ (CMCTL)」を

参照してくださいSHOW CACHE_CHECKPOINT INTERVALコマン

ド、 A-55SHOW DEFAULT_DOMAINコマンド、 A-57SHOW FORWARDING_AVAILABLEコマンド、 A-56SHOW LOG_FILE_NAMEコマンド、 A-58

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索索索索引引引引 -6

SHOW LOG_STATS_INTERVALコマンド、 A-59SHOW NAMESCTL_TRACE_LEVELコマンド、 A-60SHOW REQUESTS_ENABLEDコマンド、 A-61SHOW RESETS_STATS_INTERVALコマンド、 A-62SHOW SERVERコマンド、 A-63SHOW STATUSコマンド、 A-64SHOW SYSTEM_QUERIESコマンド、 A-65SHOW TRACE_FILE_NAMEコマンド、 A-66SHOW TRACE_LEVELコマンド、 A-67SHOW VERSIONコマンド、 A-68SHOWコマンド、 A-17SHUTDOWNコマンド、 A-69SID_LISTパラメータ、 B-30Simple Network Management Protocol (SNMP)、 12-2SNMP「Simple Network Management Protocol」を参照してく

ださいSOURCE_ROUTEパラメータ、 B-27SPAWNコマンド、 A-18SQL*Net

Net8に移行する、 9-2その他の製品との互換性、 9-3

SQL*Netバージョン 2と、 1-1SQL*Plus~で Oracle Connection Managerをテストする、 8-6~でリスナーをテストする、 8-6

SQLNET.AUTHENTICATION_KERBEROS5_ SERVICEパラメータ、 B-16

SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICESパラメータ、 B-16

SQLNET.CLIENT_REGISTRATIONパラメータ、 B-17SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_CLIENTパラメー

タ、 B-17SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_SERVERパラメー

タ、 B-17SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_CLIENTパラ

メータ、 B-18SQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_SERVERパラ

メータ、 B-18SQLNET.CRYPTO_SEEDパラメータ、 B-18SQLNET.ENCRYPTION_CLIENTパラメータ、 B-19SQLNET.ENCRYPTION_SERVERパラメータ、 B-19SQLNET.ENCRYPTION_TYPES_CLIENTパラメー

タ、 B-20SQLNET.ENCRYPTION_TYPES_SERVERパラメー

タ、 B-20SQLNET.EXPIRE_TIMEパラメータ、 B-21

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_DATABASE_ PASSWORDパラメータ、 B-21

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_DATABASE_ USERパラメータ、 B-21

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_DATABASEパラメータ、 B-21

SQLNET.IDENTIX_FINGERPRINT_METHODパラメータ、 B-22

SQLNET.KERBEROS5_CC_NAMEパラメータ、 B-22SQLNET.KERBEROS5_CLOCKSKEWパラメータ、 B-

22SQLNET.KERBEROS5_CONFパラメータ、 B-22SQLNET.KERBEROS5_KEYTABパラメータ、 B-23SQLNET.KERBEROS5_REALMSパラメータ、 B-23SQLNET.LOGファイルサンプルのクライアント側エラー・スタック、 10-

8内容、 10-9

SQLNET.ORAファイル「プロファイル」を参照してください

STARTUP_WAIT_TIMEパラメータ、 B-31STARTUPコマンド

NAMESCTL、制限、 A-25NAMESCTL、リファレンス、 8-4、 A-72

STARTコマンドCMCTL、リファレンス、 A-79LSNRCTL、 8-5LSNRCTL、リファレンス、 A-19NAMESCTL、リファレンス、 A-70、 A-71

STATSコマンド、 A-79STATUSコマンド

CMCTL、リファレンス、 A-80LSNRCTL、リファレンス、 A-20NAMESCTL、リファレンス、 A-73

STOPコマンドCMCTL、リファレンス、 A-80LSNRCTL、リファレンス、 A-21NAMESCTL、リファレンス、 A-74

TTIMED_QUERYコマンド、 A-75TIMEOUTパラメータ事前生成済み専用サーバー・プロセスを構成するた

めに使用する、 4-6リスナー作成のサーバー・プロセスにおける役

割、 2-6

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索索索索引引引引 -7

TNS「トランスペアレント・ネットワーク・サブストレ

イト」を参照してくださいTNS-01169エラー・メッセージ、トラブルシューティ

ング、 8-17TNSAPI.Aファイル、 11-9TNSAPI.DLLファイル、 11-9TNSAPI.Hファイル、 11-9TNSAPI.LIBファイル、 11-9TNSNAMES.ORA「ローカル命名、構成ファイル」を参照してくださ

いTNSNAV.ORAファイル、移行上の注意点、 9-6TNSNET.ORAファイル、移行上の注意点、 9-6TNSPING.TRACE_DIRECTORYパラメータ、 B-23TNSPING.TRACE_LEVELパラメータ、 B-24TNSPINGユーティリティ

TRCROUTEユーティリティとの比較、 8-9~でネーム・サーバーをテストする、 8-4トレースする、 10-12

TNSタイムアウト値、 5-16TRACE_DIRECTORY_CLIENTパラメータ、 B-24TRACE_DIRECTORY_SERVERパラメータ、 B-24TRACE_DIRECTORYパラメータ、 B-31TRACE_FILE_CLIENTパラメータ、 B-24TRACE_FILE_SERVERパラメータ、 B-25TRACE_FILEパラメータ、 B-31TRACE_LEVEL_CLIENTパラメータ、 B-25TRACE_LEVEL_SERVERパラメータ、 B-25TRACE_LEVELパラメータ、 B-31TRACE_UNIQUE_CLIENTパラメータ、 B-26TRACEコマンド、 A-22TRCROUTEユーティリティ起動、 8-10出力の例、 8-10パフォーマンスへの影響、 8-10要件、 8-10リスナー負荷均衡化で~を使用する、 8-10

Two-Task Common、 2-16

UUNIXシグナル・ハンドラでの Oracleのオペレーティン

グ・システム依存コール、 11-12シグナル・ハンドラの欠点、 11-12シグナル・ハンドラを使用する、 11-12

シグナル処理と Net8の両方を使用する、 11-13UNREGISTERコマンド、 A-76UPI「ユーザー・プログラム・インタフェース」を参照

してくださいUSE_CMANパラメータ、 B-26USE_DEDICATED_SERVERパラメータ、 B-26USE_PLUG_AND_PLAYパラメータ、 A-16、 B-32

VVALIDNODE_CHECKINGパラメータ、 B-48VERSIONコマンド

LSNRCTL、リファレンス、 A-22NAMESCTL、リファレンス、 A-77

XX.25プロトコル、 4-6

Yypserv、 D-2

ああああアーキテクチャ、、 2-11アクセス制御「ネットワーク・アクセス制御」を参照してくださ

いアダプタ固有の命名、 3-6

アプリケーションNet8 OPENで開発する、 11-9Net8 OPENで用意されているサンプル・プログラ

ム、 11-10、 1-2独自の~を使用するためにシステムを構成す

る、 11-9アプリケーション・プログラム・インタフェース (API)

Oracle Cryptographic Toolkit用、 12-4Oracle以外データ・ソースに対する、 11-2

いいいい異機種間ネットワーキング、 1-3移行

Oracle Namesで Oracle8に~する、 9-8

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索索索索引引引引 -8

Oracle Namesに、動的検出を使用して、 9-4Oracle7データベースから Oracle8、 9-7SQL*Netバージョン 2から Net8に、 9-2SQL*Netバージョン 2クライアントから、 9-7

移行操作、 9-7委任管理リージョン

Oracle Names、 6-16図、 6-17ルートの下、 6-18

ううううウィザード

Oracle Names Server、 6-6サービス名を作成するための、 5-20

ええええエラー・スタックサンプル、 10-8説明、 10-6代表的なレイヤー、 10-7ログ・ファイルのエントリ、 10-10

エラー・メッセージNet8 OPENの 20002-20021、 11-11ORA-12203、サンプルのエラー・スタック、 10-8ORA-12203、トラブルシューティング、 8-16TNS-01169、トラブルシューティング、 8-17オラクル社カスタマー・サポートへの連絡、 10-32追跡にログ・ファイルを使用する、 10-10トレース・データの例、 10-16トレース・ファイルの、 10-16

おおおおオラクル社カスタマー・サポート、連絡する、 10-32

かかかか解決エラー、「トラブルシューティング」も参照してく

ださい階層命名モデル図、 6-13説明、 6-12

拡張性、Net8による、 1-4監査証跡

情報を使うためのスクリプト、 10-12説明、 10-11

管理リージョン委任、 6-16委任、ルートの下、 6-18ルート、 6-15

関連する Oracle製品、 12-3Oracle Enterprise Manager、 12-2Oracle Security Server、 12-4

外部命名Cellディレクトリ・サービス、 3-7構成、 3-7推奨環境、 3-10接続を確立する、 3-7説明、 3-6ネットワーク情報サービスを使用した、 3-7利点と欠点、 3-10

ききききキーワード構文規則、構成ファイルの、 B-2キーワードの値、ネットワーク・キャラクタ・セット

の、 B-3規則構成ファイルの構文、 B-2

起動Net8コンポーネント、 8-3Oracle Connection Manager、 7-9Oracle Net8 Assistant、 5-4、 6-7ネーム・サーバー、 8-4リスナー、 8-5

機能、Net8、 1-4キャラクタ・セットサービス名の、 B-4ネットワーク、キーワードの値、 B-3

キュー・サイズ、接続要求の調整、 8-17

くくくくクライアント~としてサーバーを構成する、 5-18識別子、 5-16テスト、 8-11特殊コマンドを使用してテストする、 8-12トレースする、 10-12複数プロトコルでのセッション、図、 7-4有効ノード・チェックによる接続アクセスの制

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索索索索引引引引 -9

限、 4-7ランダム化、 3-15

クライアント・キャッシュ・デーモン・プロセスNAMESCTLを使用して起動する、 5-28Oracle Names、 5-28

グローバル・データベース名クライアントで構成する、 5-23説明、 4-4リスナーで構成する、 4-4

けけけけ計画概要、 3-2サマリー、 3-17

計画結果のサマリー、 3-17

ここここ構成

Connection Managerで接続集中化する、 7-7Connection Managerでリスニング・アドレスを~す

る、 7-7IPCアドレス、 4-3Net8 OPEN、 11-9、 7-9Oracle Names、 6-6Oracle Namesを使用するためにクライアントを~す

る、 5-24TNSタイムアウト値、 5-16外部命名、 3-7クライアントでロギングする、 5-11クライアントとしてサーバーが動作する、 5-18高度な、 5-15固定バッファ・フラッシング、 4-7サービス名、 5-18、 5-22最大オープン接続数、 5-25最大待機時間、 5-25

Oracle Net8 Assistantを使用する、 5-24集中化された命名、 3-6集中化された命名を使用するためにクライアントを

~する、 5-24事前生成済み専用サーバー・プロセス、 4-5制御ユーティリティを使用してトレースを~す

る、 10-13セキュリティ機能、 5-17デフォルト・ドメイン、 5-24トレースする、 5-9

独自のアプリケーションを使用するためのシステム、 11-9

ネーム・サーバー、 6-6ネーム・サーバーごとの反復回数、 5-24ネットワーク・アクセス制御のルール、 7-8プロファイル、 5-4プロファイルで接続要求をルーティングする、 5-

13プロファイル内のデッド接続検出、 4-7命名方法、 5-5、 5-8リスナーのデータベース SID、 4-4ローカル命名、 3-5

構成ファイルConnection Manager (CMAN.ORA)、 C-9構文規則、 B-2ネーム・サーバー (NAMES.ORA)、 6-6、 C-7プロファイル (SQLNET.ORA)、 C-2リスナー (LISTENER.ORA)、 C-6ローカル命名 (TNSNAMES.ORA)、 C-5

構成ファイルのコメント、 B-3構文

CMCTL、 A-78 - A-80Connection Manager構成パラメータの、 B-45 - B-

47LSNRCTL、 8-5、 A-2 - A-22NAMESCTL、 A-26 - A-77構成ファイルの規則、 B-2ネーム・サーバー構成パラメータの、 B-33 - B-44プロトコル構成パラメータの、 B-48プロファイル構成パラメータの、 B-5 - B-26リスナー構成パラメータの、 B-28 - B-32ローカル命名パラメータの、 B-27

子プロセスの終了、 11-13コマンド

CMCTLのリファレンス、 A-79 - A-80LSNRCTLのリファレンス、 A-2 - A-22NAMESCTLのリファレンス、 A-26 - A-77

コマンド行LSNRCTLコマンド、 A-2~からの CMCTLコマンド、 A-78~からの NAMESCTLコマンド、 A-23

固有の命名アダプタ、 3-6「外部命名」も参照してください互換性

Net8と SQL*Netバージョン 2のコンポーネント、 9-2

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索索索索引引引引 -10

Oracle Advanced Networking Optionと Net8、 12-3Oracle DCE Integrationと Net8、 12-3TRCROUTEユーティリティと旧バージョンの

SQL*Net、 8-10ネットワーク製品、 9-3

ささささサーバークライアントとして構成する、 5-18サーバーの対話に対して、記述される、 2-18スタック通信における、 2-17接続の切離し、 2-9接続の方法、 8-11専用サーバー・プロセスを事前生成するためのリス

ナーの構成、 4-5トレースする、 10-12

サーバー・マネージャ~で Oracle Connection Managerをテストする、 8-6~でリスナーをテストする、 8-6

サーバーからの切断、 2-9サービス名

TNSPINGでテストする、 8-8~で Net8コンポーネントをテストする、 8-7アドレス、変換する、 3-3構成、 5-18、 5-22定義された、 2-2とアドレスの格納、NDSで、 D-5文字セットのキーワード値、 B-4

最大オープン接続数、構成する、 5-25最大待機時間、Net8 Assistantを使用して構成する、 5-

24最大待機時間、構成する、 5-25作成「構成」を参照してください

しししし識別子、クライアント、 5-16シグナル処理

Net8と組み合わせて使用する、 11-13Oracleのオペレーティング・システム依存コールの

要件、 11-12UNIXの考慮事項、 11-12プロファイルで変更する、 5-17

システム識別子 (SID)リスナーで構成する、 4-5

集中化「接続集中化」を参照してください集中化された命名~を使用するためにクライアントを構成する、 5-

24構成、 3-6推奨環境、 3-10接続を確立する、 3-6説明、 3-6利点と欠点、 3-10

使用禁止にするUNIXシグナル・ハンドラ、 11-13バンド外ブレーク、 5-17

シングル・ドメイン命名モデル、 6-12診断エラー、「トラブルシューティング」を参照してく

ださい事前起動済み専用サーバー・プロセス「事前生成済み専用サーバー・プロセス」を参照し

てください事前生成済み専用サーバー・プロセス構成、 4-5

すすすすスキーマの拡張、NDSデ、 D-5スタック通信サーバー側の対話、 2-17説明、 2-12と Net8、 2-16

せせせせ制御ユーティリティ

Oracle Names制御ユーティリティ(NAMESCTL)、 A-23

接続マネージャ制御ユーティリティ、 A-78説明、 8-3リスナー制御ユーティリティ (LSNRCTL)、 8-5

生物学的「Oracle Advanced Networking Option」を参照してく

ださいセキュリティ

NAMESCTLユーティリティ、 A-25Oracle Net8 Assistantで機能を構成する、 5-17

セッション・データ・ユニット構成、 5-23

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索索索索引引引引 -11

セッション・データ・ユニット、ネットワーク・パフォーマンスを向上するために調整する、 3-16

セッションの確立外部命名を使用した、 3-7集中化された命名を使用した、 3-6ホスト命名を使用した、 3-4マルチスレッド・サーバーによる、 2-7ローカル命名を使用した、 3-5

接続エラー回避のためのリスナーの待ち行列サイズの調

整、 8-17同時、~数を増加する、 4-3有効ノード・チェックによるアクセスの制限、 4-7要求、既存のバックログ・サイズ、 8-17

接続記述子、 2-2接続集中化

Connection Managerで使用可能にする、 7-7Oracle Connection Managerの機能、 7-2接続プーリングに対する相対的な利点、 3-14ネットワーク・パフォーマンスを向上するために使

用する、 3-13接続操作、 1-2、 2-2接続プール接続集中化に対する相対的な利点、 3-14ネットワーク・パフォーマンスを向上するために使

用する、 3-12接続マネージャ「Oracle Connection Manager」を参照してください接続マネージャ制御ユーティリティ、 A-78 - A-80接続マネージャ制御ユーティリティ (CMCTL)機能と構文形式、 A-78コマンドのリファレンス、 A-79 - A-80

切断異常終了、 2-10追加接続要求、 2-10ユーザーによる、 2-9

ゼロ・クライアント構成ホスト命名での、 3-4

そそそそ操作

Net8、 2-2Net8による処理、 1-2Net8による例外、 1-2接続、 2-2データ、 2-10

例外、 2-11ソース・ルート・アドレス構成、 5-23

たたたたタイマーによる切断「デッド接続検出」を参照してください多重化接続集中化で使用する、 3-13

ちちちち調整セッション・データ・ユニット・サイズ、考

慮、 3-16

つつつつ通信、スタック、 2-12

ててててテスト

Net8コンポーネント、 8-3Oracle Connection Manager、 8-6クライアント、 8-11特殊コマンドを使用してクライアントを~す

る、 8-12ネーム・サーバー、 8-4ネットワーク・オブジェクト、 8-4リスナー、 8-6

ディスパッチャ・サーバー・プロセス、 2-7データ・トランスポート操作、 1-2データ暗号化規格「Oracle Advanced Networking Option」を参照してく

ださいデータ操作同期式、 2-10非同期式、 2-10

データ転送、最大化、 3-16データ転送の最大化、SDUサイズの調整による、 3-16データの受信同期式、 2-10非同期式、 2-10

データの送信同期式、 2-10

Page 374: Oracle Net8 管管理理理者者者ガガガイイイドド · 2019. 11. 25. · また、最初に使用した技術用語も示しま す。 < > 山カッコは、ユーザーが指定する名前を囲みます。

索索索索引引引引 -12

非同期式、 2-10データベース

Oracle Namesのリポジトリとして、 6-3TNSPINGでテストする、 8-7サービス名、種類、 8-5接続の方法、 8-11ネーム・サーバー情報のリポジトリとして、 6-10分散、 2-12リンク、種類、 8-5

デッド接続検出使用可能にする、 4-7制約、 4-8説明、 2-10

デフォルト・ドメインOracle Names、 6-13クライアントで構成する、 5-24

伝送されたセッション、 2-4

とととと登録、プロファイル内の一意クライアント識別子、 5-

16トポロジー独立性、 1-3トラブルシューティングエラー・メッセージ ORA-12203、 8-16エラー・メッセージ TNS-01169、 8-17オラクル社カスタマー・サポートへの連絡、 10-32ログ・ファイルを使用する、 10-10

トランスペアレント・ネットワーク・サブストレイト(TNS)主なコンポーネント、 2-17スタック通信におけるレイヤー、 2-17利点、 2-11

トランスポート、データ操作、 1-2トレースコンポーネント、 10-12パラメータ設定に制御ユーティリティを使用す

る、 10-13パラメータの設定、 10-12

トレース・ファイルエラー・メッセージ情報、 10-16エラー・メッセージの例、 10-16パケット・データの例、 10-15例、 10-28

トレースするクライアントで構成する、 5-9

同期式データ操作、 2-10

動的検出オプション、移行上の注意点、 9-4ドメイン関連する複数の階層、 6-14シングル・ドメイン命名構造、 6-12説明、 6-13デフォルト、 6-13命名の考慮事項、 6-13ルート管理リージョンでの要件、 6-15

にににに認証

Oracle Advanced Networking Optionを使用する、12-3

Oracle Security Server、 12-4

ねねねねネーム・サーバー

Oracle Net8 Assistantからサービス名情報をロードする、 6-9

Oracle Net8 Assistantで~を起動する、 6-7TNSPINGでテストする、 8-8~で情報を登録するためのリスナーの構成、 4-6委任管理リージョン、 6-15ウィザード、 6-6格納されるデータ、 6-4起動、 8-4旧バージョンの Oracle Namesからの移行、 9-4検出する、 5-27検出プロセス、 5-27構成、 6-6構成パラメータのリファレンス、 B-33 - B-44構成ファイルのサンプル、 C-7情報のリポジトリとしてデータベースを作成す

る、 6-10制御ユーティリティ、「Oracle Names制御ユーティ

リティ (NAMESCTL)」を参照してくださいテスト、 8-4トレースする、 10-12予約済み、定義された、 5-28予約済みアドレス、 5-28リスト「ネーム・サーバー・リスト」を参照してくださ

いルート管理リージョン内の、 6-15

ネーム・サーバー・リスト

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索索索索引引引引 -13

ネーム・サーバーの検出に必要な、 5-27ネーム・サーバーごとの反復回数、構成する、 5-24ネーム・サーバーの検出

Oracle Names制御ユーティリティを使用する、 5-27、 5-27プロセス、 5-27

ネットワーク・アクセス制御Oracle Connection Managerの機能、 7-2構成、 7-8説明、 7-3ルール、 7-8

ネットワーク・インタフェース (NI)エラー・スタックの~層、 10-7説明、 2-16

ネットワーク・キャラクタ・セット、キーワードの値、 B-3

ネットワーク・サービス (NA)、エラー・スタックの~層、 10-7

ネットワーク・セッション (NS)、エラー・スタックの~層、 10-7

ネットワーク・トランスポート (NT)、エラー・スタックの~層、 10-7

ネットワーク・ネーミング (NN)エラー・スタックの~層、 10-7

ネットワーク・パフォーマンスの向上SDUサイズの調整による、 3-16クライアント要求のランダム化による、 3-15接続集中化の使用による、 3-13接続プーリングによる、 3-12リスナー負荷の均衡化による、 3-15

ネットワーク・プログラム・インタフェース(NPI)、 2-18

ネットワーク・リスナー「リスナー」を参照してくださいネットワーク・ルーティング (NR)エラー・スタックの~層、 10-7スタック通信におけるレイヤー、 2-16

ネットワーク暗号化 (NAE)、エラー・スタックの~層、 10-7

ネットワーク情報サービス (NIS)、 3-7ネットワーク認証 (NA)エラー・スタックの~層、 10-7スタック通信におけるレイヤー、 2-16

ネットワーク命名 (NN)スタック通信におけるレイヤー、 2-16

ののののノード、 2-11

ははははバッファ・フラッシング構成、 4-7説明、 3-17

バンド外ブレーク、構成する、 5-17パケット種類、 10-14トレース・データの例、 10-15

パスワードNAMESCTLアクセス、 A-25リスナーを停止するために必要な~、 8-17

パラメータConnection Manager構成のリファレンス、 B-45 -

B-47Net8で廃止された、 9-6ネーム・サーバー構成のリファレンス、 B-33 - B-

44プロトコル構成のリファレンス、 B-48プロファイル構成のリファレンス、 B-5 - B-26リスナー構成のリファレンス、 B-28 - B-32ローカル名構成のリファレンス、 B-27

ひひひひ非同期式データ操作、 2-10

ふふふふ複数プロトコルのサポート

Oracle Connection Managerの機能、 7-2と、 7-3

部分アドレスのリスニング、 2-6分散処理、 2-12

分散データベース、 2-12プロセス間通信 (IPC)アドレスクライアントが使うようにする、 5-14構成、 4-3

プロトコルSNMPのサポート、 12-2構成パラメータのリファレンス、 B-48ネットワーク・レイアウトの選択、 3-2

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索索索索引引引引 -14

ネットワーク・レイアウトのための複数の~の選択、 3-2

プロファイルTNSタイムアウト値、 5-16移行時の考慮事項、 9-5一意クライアント識別子、 5-16構成ファイル、サンプル、 C-2シグナル処理、 5-17説明、 5-2デッド接続検出、 4-7バンド外ブレーク、 5-17変更、 5-2、 5-4命名方法を指定するために使用する、 5-5

プロファイル (SQLNET.ORA)構成パラメータのリファレンス、 B-5 - B-26

へへへへ変換するサービス名アドレス、 3-3

ほほほほホスト命名推奨環境、 3-9制約、 3-4接続を確立する、 3-4説明、 1-5、 3-3ゼロ・クライアント構成オプション、 3-4利点と欠点、 3-9

ままままマルチスレッド・サーバー、 7-2セッション要求をルーティングする、 2-7説明、 2-10

めめめめ命名構成方法、 5-8説明、 3-3デフォルトの方法、 5-7ネットワーク・コンポーネント、 6-12プロファイルで構成する方法、 5-5方法、外部命名、 3-6方法、集中化された命名、 3-6

方法、ホスト命名、 1-5方法、ローカル命名、 3-5方法オプション、 3-9

命名の考慮事項Oracle Names 8.0に移行する、 9-5ドメイン、 6-13

命名モデル階層、 6-12シングル・ドメイン、 6-12

メディア /トポロジー独立性、 1-3

ゆゆゆゆ有効ノード・チェック、 4-7ユーザーによる切断、 2-9ユーティリティ

finger、 11-11制御、 8-3

よよよよ予約済みネーム・サーバー、 5-28

りりりりリージョン

Oracle Names、 6-3、 6-15委任管理、 6-16委任管理、図、 6-17複数の管理~ネットワークの構成、 6-15ルート管理~、 6-15ルートの下の委任管理~、 6-18

リスナーIPCアドレスからのコールのリスニング、 4-3Oracleホーム・ディレクトリの構成、 4-4監査証跡とログ・ファイル、 10-11起動、 8-5キュー・サイズの増加、 4-3グローバル・データベース名の構成、 4-4構成パラメータのリファレンス、 B-28 - B-32構成ファイルのサンプル、 C-6システム識別子の構成、 4-5制御ユーティリティ、「リスナー制御ユーティリ

ティ (LSNRCTL)」を参照してください説明、 2-3専用サーバー・プロセスを事前生成するための構

成、 4-5

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索索索索引引引引 -15

代表的な Net8接続における、ダイアグラム、 2-3停止、エラー TNS-01169、 8-17テスト、 8-6伝送されたセッション、 2-4トレースする、 10-12同時接続の処理、 4-3ネーム・サーバーで情報を登録するための構

成、 4-6負荷の均衡化「リスナー負荷の均衡化」を参照してください複数アドレスの構成、 4-3部分アドレスのリスニング、 2-6待ち行列サイズの調整、 8-17リダイレクトされたセッション、 2-5ログ・ファイル、 10-6

リスナーの、 10-11リスナー間でクライアント要求をランダム化、 3-15リスナー制御ユーティリティ (LSNRCTL)

SET PASSWORDコマンド、 8-17~でリスナーを起動する、 8-5機能と構文書式、 A-2コマンドのリファレンス、 A-2 - A-22説明、 8-5

リスナー負荷の均衡化Oracle Parallel Serverの、 3-15TRCROUTEを使用する、 8-10ネットワーク・パフォーマンスを向上するために使

用する、 3-15リスニング・アドレス

Connection Managerで構成する、 7-7リスナーで構成する、 4-3

リダイレクトされたセッション、 2-5利点

Net8による、 1-3Oracle Net8 Assistantによる、 5-2TNSによる、 2-11

リファレンスCMCTLコマンド、 A-79 - A-80Connection Manager構成の、 B-45 - B-47LSNRCTLコマンド、 A-2 - A-22NAMESCTLコマンド、 A-26 - A-77ネーム・サーバー構成の、 B-33 - B-44プロトコル構成の、 B-48プロファイル構成の、 B-5 - B-26リスナー構成の、 B-28 - B-32ローカル名構成の、 B-27

るるるるルーティング

Connection Managerを通じてクライアントの接続要求を~する、 7-8、 7-9

接続要求、 5-13ルート

Oracle Namesでの~管理リージョン、 6-15管理リージョンのドメインの要件、 6-15リージョン、データ定義の要件、 6-15

ルールネットワーク・アクセス制御、 7-8

れれれれ例外操作説明、 2-11

ろろろろローカル命名構成、 3-5構成パラメータのリファレンス、 B-27構成ファイル、 5-2構成ファイルのサンプル、 C-5推奨環境、 3-9接続を確立する、 3-5説明、 3-5利点と欠点、 3-9

ロギングクライアントで構成する、 5-11

ログ・ファイルエラーの追跡に使用する、 10-10デフォルト名、 10-9名前とロケーションの指定、 10-9リスナーに対する、 10-11ロケーションの指定、 10-10

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索索索索引引引引 -16