SOUNDVISION - Bestec Audio Inc. manua… · soundvision manual v1.0 june 2005 3 はじめに l-acousticsの soundvisionは、l-acoustics社の全製品（v-dosc、dv-dosc、 kudo、arcs、xt

Version 1 June 2005

SOUNDVISION MANUAL

SOUNDVISION MANUAL V1.0 June 2005 2


はじめに

L-ACOUSTICS の SOUNDVISION は、L-ACOUSTICS 社の全製品（V-DOSC、dV-DOSC、

KUDO、ARCS、XT シリーズ、MTD シリーズ）をモデリングするために独自に開発した 3D ソフト

ウェアです。直感的に操作できるよう、使いやすく設計されたグラフィカルなインターフェイスの

SOUNDVISION は、音圧レベルや込み入ったシステムのカバレッジを計算したり、会場の様子を

図で表したりすることができます。

会場の様子やスピーカーの位置を詳しく表示する 3D モードと、素早くデータを入力できる、簡略

的な 2D モードがあります。会場のデータやスピーカーの設置位置・向きを入力する際には、お好

みで表示を横断面図、もしくは縦断面図に切り替えられます。SPL とカバレッジのマッピングは、

設定した観客の位置をもとに計算されます。

SOUNDVISION はたくさんのツールボックスを備えた、使いやすいインターフェイスです。そのツ

ールボックスによって会場やスピーカーのデータを簡単に入力しながら、同時に 2D カットビュー、

ターゲット、ソース・カットビューでカバレッジとマッピングを映し出します。どのツールボックスも並

べて表示させることができますので、完全なコントロール・インターフェイスとして瞬時にシステムを

最適化することが可能です。

最高のモデリング・アルゴリズムを採用しているため、SOUNDVISION は 3 つのレベルでサポー

トできるようになっています。そのスピードと使い勝手のよさから、“ Impact”モードはサウンドエン

ジニアや SR カンパニーのニーズに対応するでしょう。さらに詳しい情報が必要であれば“SPL Mapping”モードを使用します。オーディオ・コンサルタントやサウンドデザイナーにとってはかけ

がえの無いツールとなるでしょう。設備業者の方には“Mechanical Data”モードがあります。物

理的な特性をみることができますので、固定設備に必要な実用的な情報を表示させられます。

インパクト・モードのカバレッジは再生周波数 1～10kHz（分離度 5°）で－6dB の指向性をもと

に導かれ、即座にシステムのカバレッジと SPL の分配状況を図式化します。複数のソースを用い

た設備を実現できるよう、表示された－6dB のカバレッジパターン内（－3dB のカバレッジパター

ンに該当するフィルド・サークル）に最適な SPL コンターがハイライトされます。オフステージの

LL/RR V-DOSC や dV-DOSC のアレイ（あるいは同軸スピーカーを用いた分配型 SR）の場合

は、均一なカバレッジを得られるようにフィルド・サークルを調整するようになります。

マッピング・モードは指定した会場内での SPL の分配具合を色分けして表示し、各スピーカーのカ

バレッジとスピーカー間の干渉を視覚化します。このモードではそれぞれに 1/3 オクターブのバン

ド幅、アンウェイトまたは A-ウェイテッドの SPL、100～10kHz 内の周波数帯を選べます。大抵は

1～10kHz の SPL マッピングは良いシステム・パフォーマンスを導くとみなされています。この周

波数帯は、システムの明瞭度をあげるためには非常に重要な帯域であるからです。

SOUNDVISION の基本機能の紹介とオペレートモードの他に、XT、ARCS、KUDO、dV-DOSC、

V-DOSC のモデリング方法もご説明いたします。これらスピーカーの詳細は、それぞれの操作マ

ニュアルをご参照ください。SOUNDVISION の詳細については、「SOUNDVISION トレーニン

グ・セミナー」を受講していただくことをお奨めいたします。


XT エンクロージャーをモデリングする図 1 は、SOUNDVISION を使って 1 台の 112XT から発せられるオクターブ帯域ごとに SPL マ

ッピングさせたものです。同軸技術によって実現される均等なカバレッジと、シングルポイント・ソー

スの働きを見て取れると思います。

125 Hz 250 Hz 500 Hz

1 kHz 2 kHz 4 kHz

6.3 kHz 8 kHz 10 kHz

図 1：オクターブ周波数帯ごとに SPL マッピングした 112XT（1 台）（到達距離は 6m）

図 2 は、図 1 にある 112XT をインパクト・モードで表した、カバレッジと周波数帯の平均 SPL マッ

ピングです。

Impact Coverage

Unweighted SPL Map

A Weighted SPL Map

1-10 kHz SPL Map

図 2：インパクト・モードで表示したカバレッジと SPL マッピング（アンウェイト、A-ウェイテッド、1～10kHz 帯/到達距離は 6m）


図 3 と 4 は、最適な間隔（6m の到達距離には 6m 分離）を開けて、XT エンクロージャーを 2 台

置いた分配システムの SPL マッピングとインパクトのカバレッジを表しています。低域では干渉が

生まれますが、大抵は部屋内のリバーブによってカバーされます。高域ではコム・フィルターがき

ついため、耳には聞こえてきません。分配システムのデザインを成功させるキーは、耳に入る干渉

を抑えるために中域の干渉を減らすことにあります。

125 Hz 250 Hz 500 Hz

1 kHz 2 kHz 4 kHz


図 3：112XT（2 台）を 6m 間隔で設置した際のオクターブごとの SPL マッピング（到達距離は 6m）

Impact Coverage

Unweighted SPL Map

A Weighted SPL Map

1-10 kHz SPL Map

図 4：112XT（2 台）を 6m 間隔で設置した際のインパクト・カバレッジと SPL マッピング（到達距離は 6m）


図 5 と 6 は、112XT 2 台を不適切な間隔（0.5m）で設置した際の SPL マッピングとインパクトの

カバレッジを表しています。500Hz 以上の帯域ではカバレッジが均等になっていないのがお分か

りいただけるでしょう。観客の位置によって到達距離が異なるために生じる、コム・フィルターが見

られます。エンクロージャーが物理的に近接しすぎているので、リスナーの位置によってはこのよう

な干渉が中域（500～2kHz）ではっきりと聞こえてしまいます。

125 Hz 250 Hz 500 Hz

1 kHz 2 kHz 4 kHz


図 5：不適切な間隔（0.5m）で 112XT を 2 台設置したときの SPL マッピング（到達距離は 6m）

Impact Coverage

Unweighted SPL Map

A Weighted SPL Map

1-10 kHz SPL Map 図 6：不適切な間隔（0.5m）で 112XT を 2 台設置したときのインパクト・カバレッジと SPL マッピング（到達距離は 6m）


ARCS をモデリングする図 7 は、縦向きで ARCS を 4 台アレイした（ウェーブガイドは横向き）場合に、オクターブごとの周

波数帯でみた SPL マッピングです。この例では、ARCS のアレイはターゲットとなる 20m 地点の

40m 四方の平面に対して垂直です（ターゲットとなる平面の上に吊った、真下に向けて音を発する

ARCS のアレイをご想像ください）。この平面図では、アレイが上向きに 40°カバーし、下向きに

は 20°カバーしているようにみえます。水平方向にはアレイは 90°カバーし（本例の平面図のプ

ロジェクションはおよそ 24m 幅）、そのカバレッジは安定しています。低域では無指向性で、2kHzよりも上の帯域では徐々にはっきりとしていきます。

125 Hz 250 Hz 400 Hz

1 kHz 2 kHz 4 kHz


図 7：横に ARCS を 4 本アレイした際の SPL マッピング平面図（到達距離 20m、上向きに 40°カバー、ターゲット面に対してエンクロージャーは垂直）


図 8 は図 7 と同様に ARCS を 4 台アレイしたときのインパクト・モードのカバレッジと帯域ごとの

平均 SPL マッピングを表しています。インパクトのカバレッジは図 7 でみられるオクターブごとの

マッピングをよく表しています。このことから、インパクト・モードは明瞭度の点においてアレイの全

体的なカバレッジを的確に表す良い手段といえます。

また、図 7 の各オクターブバンドのマッピングと図 8 の A-ウェイテッド、アンウェイト、1～10kHzの SPL マッピングとを比較してみるのも良いでしょう。1～10kHz の SPL マッピングはアレイ全体

からのカバレッジを表す良い手法でもあり、インパクト・モードで予測したカバレッジにうまく呼応し

ます。アンウェイトのマッピングは平均値に低域の情報が含まれるために単一指向性である一方

で、A-ウェイテッドの SPL の平均は高域がさらに強調されるため、もっと厳密にシステムのカバレ

ッジを表示します。

Impact Coverage

Unweighted SPL Map

A Weighted SPL Map

1-10 kHz SPL Map

図 8：ARCS 4 台のインパクト・カバレッジと SPL マッピング（アンウェイト、A-ウェイテッド、1～10kHz）＜到達距離 20m、ターゲット面に対して垂直で、上向きに 40°カバーする。＞


ARCS のサウンドデザイン例

図 9：劇場でのサウンドデザイン例（プロセニアムにマウントした LCR のアレイ＋ステレオ・インフィル、オプションの分配型フロントフィルは非表示）

図 10 は、図 9 で挙げた劇場用にシステム構成した際のインパクト・モードと A-ウェイテッド SPLマッピングを表しています。この例では、横向きで吊ったステレオ・インフィルとプロセニアムに取り

付けて LCR にした ARCS のシステムになっています。FOH の L と R アレイは 3 台の ARCS を

ミラーイメージで水平方向に吊っており（ステージに向けて 40°でカバー）、センタークラスターの

ARCS 4 台は縦向き（上下が逆の状態）で吊ってあります。

Full System Impact Coverage Full System A-Weighted SPL Map

FOH L Impact Coverage

FOH L A-Weighted SPL Map


FOH R Impact Coverage

FOH R A-Weighted SPL Map

Centre Cluster Impact Coverage

Centre Cluster L A-Weighted SPL Map

Stereo Infill L Impact Coverage

Stereo Infill L A-Weighted SPL Map

Stereo Infill R Impact Coverage

Stereo Infill R A-Weighted SPL Map

図 10：図 9 の例をもとに出した、インパクト・カバレッジと A-ウェイテッド SPL マッピング


KUDO をモデリングする下の図 11 は、KUDO を SOUNDVISION でモデリングする際の幾何学的データです。

図 11：KUDO の幾何学データ

KUDO のカバレッジを図にした図 12 をご覧ください。KUDO を 8 台使用したアレイのオクターブ

バンドごとの SPL マッピングです（角度は上から順に、10、10、9、7、6、5、4 ）。この例では

KUDO アレイは 20m の到達距離にある 35×100m のターゲット面に対して垂直です（KUDO ア

レイが大きな壁に向かって音を出しているところをご想像ください）。低域では単一指向性に近づ

いていきますが、カバレッジは安定しており、1kHz よりも上の帯域でははっきりしています。

図 13 は、図 12 にある KUDO（8 台）アレイのインパクト・モードのカバレッジと帯域平均の SPLマッピングを表しています。インパクト・カバレッジは 2kHz 以上の周波数帯において、図 12 にあ

るオクターブバンドのマッピングをきちんと表示しています。このため、インパクト・モードはアレイ

がカバーする範囲全体の明瞭度を表示する、良いツールということができます。また、図 12 のオ

クターブごとのマッピングと図 13 の A-ウェイテッド、アンウェイト、1～10kHzSPL マッピングとを

比較してみても良いでしょう。XT や ARCS をモデリングするときには、1～10kHz の SPL マッピ

ングを見るとアレイのカバレッジ全体を読み取れますし、インパクト・モードで予測したカバレッジに

きちんと呼応します。


1 kHz (50 deg coverage) 1 kHz (80 deg coverage)

1 kHz (110 deg coverage)





6.3 kHz (50 deg coverage) 6.3 kHz (80 deg coverage)

6.3 kHz (110 deg coverage)


10 kHz (110 deg coverage) 図 12：KUDO 8 台の SPL マッピング平面図（到達距離 20m、エンクロージャーはターゲット面に対して垂直）


Impact Coverage (50 deg coverage) Impact Coverage (80 deg coverage)

Impact Coverage (110 deg coverage)

Unweighted SPL Map (50 deg coverage) Unweighted SPL Map (80 deg coverage)

Unweighted SPL Map (110 deg coverage)

A Weighted SPL Map (50 deg coverage) A Weighted SPL Map (80 deg coverage)

A Weighted SPL Map (110 deg coverage)

1-10 kHz SPL Map (50 deg coverage) 1-10 kHz SPL Map (80 deg coverage)

1-10 kHz SPL Map (110 deg coverage) 図 13：KUDO 8 台のインパクト・カバレッジと SPL マッピング（アンウェイト、A-ウェイテッド、1～10kHz）（到達距離 20m、エンクロージャーはターゲット面に対して垂直）

KUDO のサウンドデザイン例一般的な劇場で KUDO を使用してサウンドデザインした場合の例です。システムは次のように構

成されています。

センタークラスター KUDO 8 台（縦型ラインソースアレイ、110°カバレッジ・モード）

FOH L KUDO 10 台（縦型ラインソースアレイ、80°非対称：左）

FOH R KUDO 10 台（縦型ラインソースアレイ、80°非対称：右）

フロントフィル MTD108a 6 台（非表示）

図 14～17 はここでサウンドデザインした、KUDO 単体とアレイのインパクト・カバレッジと SPL マ

ッピングです。

図 14(a)：センタークラスターのインパクトモード・カバレッジ（KUDO 8 台、K-LOUVER は 110°に設定）

図 14(b)：センタークラスターの SPL マッピング（背面からの図）


図 15(a)：FOH L 側のインパクトモード・カバレッジ（KUDO10 台、K-LOUVER は 80°非対称に設定）

図 15(b)：FOH L 側の SPL マッピング（背面からの図）

図 15(c)：FOH L 側の SPL マッピング（透視図）


図 16(a)：FOH R 側のインパクトモード・カバレッジ（KUDO10 台、K-LOUVER は 80°非対称に設定）

図 16(b)：FOH R 側の SPL マッピング（背面からの図）

図 16(c)：FOH R 側の SPL マッピング（透視図）


図 17(a)：フルシステムの SPL マッピング（透視図）

図 17(b)：フルシステムの SPL マッピング（低い位置からの透視図）


dV-DOSC をモデリングする下の図 18 は dV-DOSC を SOUNDVISION でモデリングするための幾何学データです。

図 18：dV-DOSC の幾何学データ

dV-DOSC のカバレッジを図にした図 19 をご覧ください。これは dV-DOSC を 12 台使用したア

レイのオクターブバンドごとの SPL マッピングです（角度は、5.5、5.5、5.5、5.5、4.5、3.75、

3.75、3、3、3、3）。この例では dV-DOSC アレイは 30m の到達距離にある 35×100m のター

ゲット面に対して垂直になっています（dV-DOSC アレイが大きな壁に向かって音を出しているとこ

ろをご想像ください）。低域では単一指向性に近い状態ですがカバレッジは安定しており、1kHz よ

りも上の帯域になるとはっきりします。図 20 は、図 19 にある dV-DOSC 12 台をアレイにした際

のインパクト・モードのカバレッジと帯域平均の SPL マッピングを表しています。インパクト・カバレ

ッジは 1kHz 以上の周波数帯において、図 19 にあるオクターブバンドのマッピングをきちんと表

示しています。このため、インパクト・モードはアレイがカバーする範囲全体の明瞭度を表示する、

良いツールということができるでしょう。

また、図 19 の各オクターブのマッピングと図 20 の A-ウェイテッド、アンウェイト、1～10kHz SPL マッピングとを比較してみても良いでしょう。1～10kHz の SPL マッピングを見ればアレイの

カバレッジ全体を読み取れますし、インパクト・モードで予測したカバレッジにきちんと呼応します。

高域が強調されるため、A-ウェイテッドした SPL マッピングはさらに細かくシステムのカバレッジを

表示します。一方で、アンウェイトのマッピングは平均値に低域の情報が含まれるため、単一指向

性になります。

250 Hz

4 kHz

500 Hz

6.3 kHz

1 kHz 8 kHz

2 kHz

10 kHz

図 19：dV-DOSC 12 台の SPL マッピング平面図（到達距離 30m、ターゲット面に対してエンクロージャーは垂直）

Impact Coverage

Unweighted SPL Map

A Weighted SPL Map

1-10 kHz SPL Map

図 20：dV-DOSC 12 台のインパクト・カバレッジと SPL マッピング（到達距離 30m、ターゲット面に対してエンクロージャーは垂直）


V-DOSC をモデリングする下の図 21 は SOUNDVISION で V-DOSC をモデリングする際の幾何学データです。

図 21：SOUNDVISION 用 V-DOSC データ

注：V-DOSC のデータは SOUNDVISION と ARRAY 2004 とでは異なります。全ての L-ACOUSTICS 製品に一貫したリファレンスを保つため、SOUNDVISION に適用されている約束

事は、①X=0、②バンパーの仰角は最上 V-DOSC のフロントを基準にする、③サイトアングルは

各エンクロージャーの中心を基準とする、となっています。

V-DOSC のカバレッジを表している図 22 は、V-DOSC 12 台をアレイにしたときのオクターブ周

波数ごとの SPL マッピングです（角度：一番下のみ 3°、他は 4°）。この例では、V-DOSC のア

レイが到達距離 30m にあるターゲット面（35×100m）に対して垂直です（大きな壁に向かって V-DOSC アレイが音を発しているところをご想像ください）。低域で徐々に単一指向性になりながら、

1kHz より上ではカバレッジは安定し、はっきりしています。図 23 は、図 22 にある V-DOSC 12台のアレイのインパクトモード・カバレッジと帯域平均の SPL マッピングです。

250 Hz 4 kHz

500 Hz 6.3 kHz

1 kHz 8 kHz

2 kHz 10 kHz

図 22：V-DOSC 12 台のオクターブごとの SPL マッピング平面図（到達距離 30m、ターゲット面に対してエンクロージャーは垂直）

Impact Coverage

Unweighted SPL Map

A Weighted SPL Map

1-10 kHz SPL Map

図 23：V-DOSC 12 台のインパクト・カバレッジと SPL マッピング（到達距離 30m、ターゲット面に対してエンクロージャーは垂直）


SOUNDVISION でデザインした V-DOSC の例

スタジアムの場合

これはオランダのアムステルダム・アリーナを例にとり、様々なスピーカーを使用して構成したシス

テムごとのカバレッジです。システムの構成は、次のとおりです。

メインアレイ 4 本（V-DOSC×15＋dV-DOSC×3）／分配型フロントフィルアレイ 4 本（dV-DOSC×3）

センタークラスター 1 本（dV-DOSC×6）／分配型バルコニー用フィルアレイ 8 本（dV-DOSC×

6）

図 24a：スタジアムの例…フルシステムをインパクト・カバレッジで表示したリアからの透視図

図 24b：スタジアムの例…フルシステムをインパクト・カバレッジで表示した平面図

LLL LL L C R RR RRR DEL1 DEL2 DEL3 DEL4 DEL5 DEL6 DEL7 DEL8 15 15 15 15 60 V-DOSC6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 78 dV-DOSC8 12 6 12 8 46 SB218

FULL SYSTEM FOH + OFFSTAGE FILL: LL, L, R, RR

FOH SYSTEM: L, R BALCONY FILL SYSTEM: 8 x 6 dV-DOSC

OFFSTAGE FILL SYSTEM: LL, RR

FRONT FILL SYSTEM: 4 x 3 dV-DOSC

図 25：スタジアムの例…1～10kHz の SPL マッピング、リアからの透視図

SOUNDVISION でデザインしたアリーナの例これはパリにある POPB アリーナを例にとり、様々なスピーカーを使用して構成したアリーナ・シス

テムのカバレッジです。システムの構成は、

メインアレイ 2 本（V-DOSC×15＋dV-DOSC×3）／オフステージフィルアレイ 2 本（dV-DOSC×12）

分配型フロントフィル 8 台（112XT）です。

図 26：アリーナの例…リギングのプロット

図 27：アリーナの例…フルシステムのインパクト・カバレッジを表した平面図

図 28：アリーナの例…フルシステムのインパクト・カバレッジ、リアからの透視図

図 29a：アリーナの例…フルシステムの SPL マッピング（1～10kHz）、リアからの透視図


Full System dV-DOSC Offstage LL/RR

FOH L/R 112XT Front Fill System

図 29b：アリーナの例…フルシステムの SPL マッピング（1～10kHz）、平面図


L-ACOUSTICS 製品をモデリングするために独自に開発した、専用の 3D ソフトウェア

・ウェーブフロント・スカルプチャー・テクノロジーに基づいたシステム：ARCS、KUDO、dV-DOSC、V-DOSC

・同軸エンクロージャー：XT シリーズ、MTD シリーズ

直感的に操作できる、使い易いグラフィカル・インターフェイス

・リアルタイムでカバレッジをシミュレーション（インパクト・モード）

・音圧レベル（SPL）を計算（マッピング･モード）


・会場のデータとスピーカーの位置を 3D で表示

・場内のデータを縦・横の断面で表示した 2D モードでは、操作、データ入力を簡略化

・ SOUNDVISION は無反響、フリーフィールドで仮定。直接音のみをシミュレート

適当な近似値：WST システムを使うとエネルギーをオーディエンスに的確に当てられ、

場内の反響、残響があまり刺激されないので場内の音響は無視されます。


・インパクト・モード：ツアー用アプリケーション

・ SPL マッピング・モード：コンサルタントやサウンドデザイナーに適する詳細な情報を含む

・メカニカルデータ /リポート・モード：設備に対応する実用的な情報を含む


インパクト・モード

・ 1～10kHz の帯域全体で－6dB の指向性が基準（分離度は 5°）

・システムのカバレッジと SPL 分配をリアルタイムで視覚化

・表示された－6dB のカバレッジパターン内で最適な SPL コンターをハイライト

（フィルド・サークルは－3dB のカバレッジに相当）

同軸スピーカーや WST を採用した複数のアレイを使用した分配型 SR をデザインする際は、

均一なカバレッジを得られるようにフィルド・サークルを調整するようにします。


マッピング・モード

・場内の SPL 分配をカラーで表示

・各ラウドスピーカーやアレイのカバレッジと、スピーカー間の干渉を視覚化

・ 1/3 オクターブ・バンド幅、アンウェイト /A-ウェイテッド SPL、100～10kHz 間の周波

数から選択可能

1～10kHz の周波数帯の SPL マッピングは主にシステムの明瞭度を表示するため、システムの性能をよみとることができます。


・メインのツールバー、ファイル管理のオプション

・セットアップ・パラメータ：ユニット、カラー・スケール、周波数帯、打ち切り？

・ 3D の場内データ：会場の寸法を設定（サーフェス、あるいはプロファイル・モード）

・ 3D シーン

・ 2D カットビュー

・ラウドスピーカーを入力

・ソース・カットビュー

・ SPL ターゲット

・データ・リポート（設置パラメータ）

・メカニカルデータ


3 種類のファイル：

.svd f i le … 3D ルームとスピーカー（メイン・ツールバー開く /保存）

.svs f i le … 3D ルームのみ（3D ルーム・データ・ツールバー開く /保存）

.svc f i le … ラウドスピーカーのみ（ラウドスピーカー・データ・ツールバー開く /保存）

同じ 3D Audience で異なるスピーカー構成を試せるので、3D ルーム・データとラウドスピーカー・デー

タは別々に保存するようにします。

ツアー：ラウドスピーカー・データ（ .svc ファイル）は一般的なリギングプロットに呼応しますので、デー

タを会場図（ .svs ファイル）に入れて、設置パラメータを微調整するだけで OK です。


・新しいページを開く（空のドキュメントを作成）

・ 3D ルームとラウドスピーカー・データ・ファイル（ .svd）を開く

・ 3D ルームとラウドスピーカー・データ・ファイル（ .svd）を保存（Save as）

・マッピング /カバレッジで、カバレッジ・モードからマッピング・モードに切り替え

注意：マッピング・モードでは、選択したソースのカバレッジもしくは明瞭な範囲をカ

バレッジ・ゾーンとしてハイライトします。

マッピング・オプションでユニット、3D シーン打ち切りステップ、周波数帯パラメータを調整します。


ツールボックスをクリックすると、すぐにその機能を起動することができます。 3D ルーム・データ

ラウドスピーカー・データ

2D カットビュー

ソース・カットビュー

SPL ターゲット

リポート

3D シーン（フルスクリーン表示）

ディフォルトの画面構成に戻す（3D シーン＋ツールボックス）

オプション・メニュー /初めてのユーザー用

ヘルプ /バージョン情報

コンピュータの使用メモリを表すインジケーター

赤い四角が現れたら、アプリケーションを閉じるかメモリを増設してください。


ユニット：

・距離（メーター / フィート）・重量（kg / パウンド）・時間（ミリ秒 /距離）

倍率：

・意匠図に便利

・変換することなく、意匠図を直接入力・調整可能

・例： 1：600 の縮尺で単位が cm の場合

cm に対する距離の単位と 1/600 の倍率

・直接ルーラーから読んだ値を入力（単位：cm）

・終了時に 1/1 とメーターに戻す


定数：

・温度（摂氏）

・インパクトポイントの半径（m）

・ 3D シーンの SPL 最高値と SPL 最低値

白：SPL＞設定された SPL 最高値

黒：SPL＜設定された SPL 最高値

・色 … 白黒またはカラー

グラデーション又はステップごと

グラデーションステップ・モード＝色ごとに 3dB


シーン打ち切りステップ（メートルのみ）：

・ SPL マッピング・モードでは、サーフェスが四角形に打ち切ら

れる＝片側につき「ステップ」メーター

値を下げるにつれてマッピングの表示は細かくなる。（演算時間は長くなる。）

マッピング・モードの周波数帯を設定する

・アンウェイト

・ A-ウェイテッド

・ 1/3 オクターブセンター：100～10kHz

・帯域を選ぶ（100～10kHz）


グリッド横軸： 3D シーン用に最大値とステップ値を設定する。（メートル法のみ）

ディスプレイの調整： 3D シーンをグラフィック表示するときに問題が生じたら、ここで調整する。

注意：お使いの PC の最適値がディフォルトの値と同じとは限り

ません。その際は何度か試してみてください。

発生しやすい問題：

3D スクリーンに何も映らない

マウスを動かすと、3D スクリーンがちらつく

ポイントが表示されない


サーフェス・モード：客席を設定するために 3D ポイントの

座標を入力する。

プロファイル・モード： 2D のプロファイル（オーディエンスセ

クション・ビュー）を作成してから 3D にするか、回転させる。

Open : 3D ルーム・データ・ファイル（ .svs）を開く

Save : 3D ルーム・データ・ファイル（ .svs）として、今のシーンを保存

Import : 3D オーディエンス・ファイルをインポートする（テキスト・フォーマット又は EASE .xar ファイル）

Export : 3D オーディエンス・ファイルをエクスポートする（テキスト・フォーマット又は EASE .xar ファイル）

Undo : 1 つ前の作業を取り消す

Redo : 1 つ前に取り消した作業をもう一度行う

Options : オプション・メニューを開く

Help : オンライン・ヘルプを開く


たくさんのソースを使っていたりマッピング・モードを使

用している時には、ここのチェックマークをはずします。

変更を加えた後に実行されるので、演算が遅くなるの

を避けるためです。

変更したいときには Apply ボタンをクリックしま

す（オートマティック・アプライが適用されていな

い場合）。


サーフェス・モード

X、Y、Z に入力してサーフェスを設定します。

プロファイル・モード

意匠図をもとに会場の 2D カットビューをつくり、プ

ラン図に従ってそれを出すか回転させてプロファ

イルに 3D の値を入れます。

推奨事項：観客の位置をデザインするにはプロファイル・モードを使用し、スタンダードではない客席をつくる時にはサーフェス・モードを使用します。


「New Surface」を選びます。

・ 3D シーン用に調整する

幅（X＝赤）奥行き（Y＝緑）高さ（Z＝青）

・ディフォルトの 3 ポイント

（平面を定義するための最低数）

・ポイントとサーフェスは自由に名前を付け替えら

れる

タブを左クリックして値を入力

3 つのポイントにより平面とサーフェスの向きが定義され、

3 つのうち 1 つは自動で調整されます。（サーフェスの向きによる。）


クリックしてポイント数を増減。また、追加・インサート・消去したい場合には、ポイントの上で右クリックします。

ポイントの順番を換

えたい場合：

左クリック→ ドラッグ＆ドロップ


「Points」を左クリックして、オーディエンス・リスニン

グ・レベルを加えます。

オーディエンス・リスニング・レベル＝足元からの耳の高さ

推奨値：着席している場合→1.2m スタンディングの場合→1.8m


サーフェスを動かすには、

「3D Position」をまず選び

ます。

回転させる・ 3D シーンの中で直接、回転軸を決めるために

2 ポイント選ぶか、ワンサイド（又は 2 ポイント）

を選ぶ

・ツールボックスで回転させる角度を入力する

・「Rotate」をクリックする

トランスレートする

・ X と Y の値を入力する

・「Translate 」をクリック

する


・「Modify the Plane」を選択する

・編集するための座標が自動で開く（入力してあった値は消去される）

・ X、Y、Z の座標を自由に変更する

・これら 3 点を修正すると、平面図が修正される


・反時計回りにサーフェスの座標を入力する（あるいはプロファイル・モードで低い順に高

さを入力）・サーフェス又はプロファイルは追加の機能メニューで反転させることが可能、あるいは

3D シーンでサーフェス上を右クリックする

リバースされたサーフェス正しいサーフェスの向き

インパクト・ポイントが 3D シーンに表示されない場合、サーフェス又はプロファイル・モードで反転させてみてください。

会場をつくる前に、テスト・スピーカーでサーフェスをチェックしてください（シンメトリーのオペレーションを使うなど）。


サーフェスの上で右クリックして機能メ

ニューを開きます。

ショートカット

DELETE ：選択したサーフェスをデリート

（消去）します。

・ CTRL＋KEY：

N=新しいサーフェス／ C=コピー P＝新しいプロファイル／ V=ペースト

・「New Surface」…新しいサーフェスをつくる

・「New Profile」…新しいプロファイルをつくる

・「Reverse」…選択したサーフェスの向きを変える

・「Symmetry」…選択したサーフェスを対称にしたものを新たにつくる

・「Audience Offset」…選択したサーフェスにオーディエンスのリスニング・レベルを加える

・「Copy」…選択したサーフェスをコピーする

・「Paste」…選択したサーフェスをペーストする

・「Delete」…選択したサーフェスを消去する


「New Profile」、「Prof i le Type」（Revolution：

角か Balcony：バルコニー）を選びます。

ポイントの座標を入力するか、2D の CUTVIEW ツー

ルボックスでプロファイルを決定します。

必要な座標は 2 つのみ（奥行き /高さ）です。

2D カットビューを設定した後、3D サーフェスを作るた

めにプロファイルを出すか回転させます。

2D カットビュー角部分のパラメータを設定する 3D シーン


2D CUTVIEW というツールボックスを用いると、素早く 2Dのプロファイルを作成できます（座標を入力する必要があり

ません）。

ポイントを追加する時は、チャートエリアの上で左クリックし

ます。

プロファイルを素早くデザインしたら、座標の値を変えて細

かい部分を修正します。

2D CUTVIEW 表示のサイズを換えてパンしたい場合には、「Zoom Out/In」と右クリック /ドラッグ＆ドロップで行ないます。


旋回（角）を楕円形に変えるには、「Revolution」のチェックマークをはずします。

そしてプロファイルの幅を 90°（垂直の長さ）に設定します。

この例では、垂直の長さ＝100m 当初のプロファイル奥行きは 50m→楕円の長径＝短径の 2 倍


バルコニー・モード：

ポイントの座標を入力するか、2D CUTVIEW ツールボックスを使用してプロファイルを明確にします。

フロントとリアの間口を入力してプロファイルを出します。

フロント幅＝0 は旋回に相当フロント幅＝リアの幅→傾斜がフラットになる


3D のプロファイルを動かすには「3D Position」を選択し、3D でポジショニングできる

ウインドウを出します。

幅（X）、奥行き（Y）、高さ（Z）をコード変換するための座標と、

3D 旋回プロファイルを回転させる初期アングルを入力します。


3D プロファイルをリンクする

方法

バルコニー・プロファイル

旋回プロファイル右クリック＋Prof i le 5 のポイン

トをペーストして作成します。


Profile を右クリックして機能メニューを開きます。

シンメトリー（対称）、転換 /回転、プロファイルのリンクにより、

会場の状態を素早く設定できます。


Depth/Height（奥行き /高さ）＝ディフォルト、ポイントの座標を明確にするためのモード

Angle/Distance（角度 /距離）＝レーザー距離計や傾斜計を使用して測定する現場用のモ

ード

・チェックボックスに? を入れて角度 /距離に切り替える

・床面からの高さをレーザー距離計で測定して入力する

（「Posit ion」を選ぶ）

・会場の様子を設定するために角度 /距離を入力する

・必要であれば奥行き /高さモードに戻り、修正する（マウスで

ポイントを動かしたり、Audience Offset を追加したりする）



座標

赤＝X 緑＝Y 青＝Z （仰角）太字＝プラスの値

観点を修正する

・左のスクロールバー＝ズーム /アンズーム

・下のスクロールバー＝回転（左 /右）

・右のスクロールバー＝回転（上 /下）

・右クリック /ドラッグ＆ドロップ＝シーンを転換、パンさせる

プランリア・ビューサイド・ビュー

円錐 /等大

ポイントの情報


ポイントを選ぶサイドを選ぶ

ポイントを挿入するポイントを動かす /消去する


他のエリアでも同様にする

・プロファイルのエリア上でマウスを動かす・左クリック /ホールド、サーフェスの座標タブに

ドラッグ＆ドロップ

他のエリアでも同様にする


ソースの観点からカバレッジを視覚化 3D シーンのソース上を右クリックし、

ビュー・クラスターを選択

あたかもラウドスピーカーの内部にいるかのよう

に、ビュー・クラスターがカバレッジを表示

ビュー・クラスター・モードを終了するときは、3D シーン上で右クリックして下さい。


インパクト・モード

インパクト・ポイントで左クリックすると、

・インパクトを作るソースに名前をつけられる

・ SPL（アンウェイトと A-ウェイテッド）が分かる

・ソースからの距離が分かる

マッピング・モード

オーディエンスエリアで左クリックすると、

周波数帯域全体の SPL が分かる

（アンウェイトと A-ウェイテッド）


ソースを動かす

・ XY 軸のインジケーターが出るまで、ソース上で

マウスを動かす

・ソースを動かすには、左クリック、ドラッグ＆ドロ

ップする

アジマスの調整

・ XY の置き換えモードからアジマス調整モードに換え

るときは、ソース上で左クリック

・ソースを回転させ、アジマスの値を変えるときは、左

クリックしてドラッグ＆ドロップ


会場の中央に基点を置き、左右対称にした方が無難でしょう。


縦断面図


横断面図


Bercy の例


平らな床の部分も含む

ローテーションさせるポイントを探す方法


4 つの点を結んでサイドと端を正確に調整できない場合に便利な方法

新しいサーフェス：サイドを選ぶポイントを選ぶ

それらを結んで三角形をつくる同様に 2 つめの三角形をつくる

それを繰り返し、コーナーを埋めるテスト・スピーカーを加える―必要であればサーフ

ェスを逆転させる


床面をまず設定するバルコニー席のフロント /バックの幅

を調整する

楕円の会場の場合


開く： 3D ラウドスピーカー・データファイル（ .svc）を開く

保存：現在のデータを 3D ラウドスピーカー・ファイル（ .svc）として保存する

（もしくはメニューバーから「Save As」を選ぶ）

アンドゥ：最後の操作を取り消す

リドゥ：最後の操作を再び生かす

オプション：ツールボックスの Options Menu を開く

ヘルプ：ツールボックスのオンライン・ヘルプを開く


ラウドスピーカー・データのツール

ボックスにある「New Source」を

クリックします。

加えるソースのタイプ（WST 又は同軸）

とスピーカーのモデルを選びます。


ポジションのパラメータ

X、Y、Z にソースの座標（Distance Unit にある

値）を入力します。

サイトとアジマスの角度でソースの向きを設定し

ます。

・ Site＝縦の角度・ Azimuth＝横の角度


ソースのポジショニング

1）ラウドスピーカー・データの Posit ion ウインド

ウに、X・Y・Z の座標とサイト、アジマスの角

度を入力する。

2） 2D Cutview の中でソースを動かす（ソースか

サイトアングルを左クリックして、ドラッグ＆ド

ロップ）

3） Site Angle ツールを開くために、ルームデー

タ・ポイントの上で右クリックする

4） 3D シーンの中でソースを動かす（ソースを左

クリックし、ドラッグ＆ドロップ）

5） 3D シーンのポジショニング・ツールを開く


ラウドスピーカーデータ・ツールボックスの X・Y・

Z、あるいはサイト、アジマスのラベルをクリック

すると、3D シーンのポジショニング・ツールを開

けます。

選択したソースは赤い点で表示されます。

ソースを左クリックし、ドラッグ＆ドロップして動かします。

ツールボックスの右上の角に値（ソースの位置）が表示されます。


ツールバーのポジショニング：

ズームアウトズームインオート・アップデート

・有効にしていると、ソースに変更を加えながら

3D ラウドスピーカー・データを計算し、3D シー

ンをリフレッシュできる。

・無効にしていると、ポジショニングの操作が完

了したときにアップデートされる。

「S」＝SOLO モード「G」＝メカニカル・データ

X、Y、Z、サイト、アジマス、ゲインを切り替える（ポジショニング・ツールのタイトルバーを右クリック）

ソースを変更する（ポジショニング・ツールの背景を右クリック）


Global Settings ：選択したソース又はアレイの

ゲイン（dB 表示）

Source Settings ：追加の設定を開く（アレイし

たスピーカー、極性、アンプゲ

インに関するゲイン）

Vertical（縦向き） /Horizontal（横向き）

ソースの向きを選択できるプルダウンメニュー

異なる同軸スピーカーを比較する


Mechanical Data

選択したソースの物理的な情報を表示

・最大の寸法

・重量

・リギングの負荷分配

・サイトアングルの限界

・警告事項

戻るときは「 ACOUSTICS 」をクリックす

る。


「New Source」で V-DOSC を選択する

・ディフォルトでは、V-DOSC 12 台（フライング）、0.75°

・ B-#1＝バンパーから最上 V-DOSC（相対角度）

・ #1-2＝最上 V-DOSC と 2 台目の間の角度

・エンクロージャーの中央を基準にした 2D Cutview サイ

トアングル

エンクロージャーのフロントを基準にした基点と仰角

（ARRAY 2004 とは異なる）


アングルを選ぶ 3 つの方法

・ Value のセルに角度を入力する（V-DOSC はリ

ギングシステムに自由が利くため、いかなる値も

入力可）

・プルダウンメニューから標準角度を選ぶ（修正

したい角度値の隣の列を左クリック）

・ Source Cutview ウインドウのサイトアングル基

準を左クリックし、ドラッグ＆ドロップする


サイトアングルの調整方法 1）値を手打ちで入力する

2） 2D Cutv iew のルームデータのポイントを右クリックす

る、「Site」を選ぶ 1)

3） 2D Cutv iew の基準ラインにある、青いサイトアングル

を左クリックしてドラッグ＆ドロップする

4） 3D シーンのポジショニング・ツールを使う

3) 2)


dV-DOSC のダウンフィルを加えるには、

・ # Boxes（台数）に正確な値を入れる

・最下エンクロージャーの「Type」の欄を左クリ

ックする

・ V-DOSC から dV-DOSC へ変更する

・ dV-DOSC の角度を選ぶ（最初の dV-DOSC

を 3.75°にする＝きつめ）

例：V-DOSC 12 台＋dV-DOSC 3 台ダウンフィル

・ # Boxes を 15 に設定する

・最後のスピーカー 3 台の「 Type 」欄を

V-DOSC から dV-DOSC に変える


dV-DOSC のアップフィルを加えるには、

・ Upf i l l の台数を正確に入力する（「 #

Boxes」は自動的にアップデートされる）

・ dV-DOSC アップフィルの角度を選ぶ

注：一番下の dV-DOSC は 0°、アップフィ

ル＝一番上の V-DOSC に平行（設置時に

3.75°を選ぶ）

例： V-DOSC×12＋ダウンフィル dV-DOSC

×3＋アップフィル dV-DOSC×3


スタッキングした V-DOSC：「Stacked」にチェックマークを入れる

・バンパーの仰角とサイトアングルを入力する

・アングルストラップごとに 1°追加する

・ここの例では、下から上に向かって順に

アングルストラップ＝ 2、0.75、1.3、3、2



システムを下に向ける FRONT MOTOR の負荷が 0 よりも低いと、 IMPOSSIBLE（不可能）

システムを上に向ける REAR MOTOR の負荷が 0 よりも低いと、 IMPOSSIBLE（不可能）


システムを上に向ける

・絶対に Front Stress Warning を避ける（BUMP

アングルストラップを参照）

・リアのラチェットストラップは重要でないため、トル

クを加える（もし Front Stress W arning に近づい

たら、ラチェットストラップを締めすぎないようにす

る）


「New Source」で dV-DOSC を選ぶ

・フライングした dV-DOSC 12 台、ディフォルトでは 0°

・ B-#1＝バンパーから最上 dV-DOSC まで

注： 0°は相対角度に相当する。最上 dV-DOSC のサイトア

ングルを dV-BUMP に平行にするために、3.75°で設置する

こと。

アングルの選択、サイトアングルの調整、スタッキング・システム（V-DOSC と同様）


2 モーター吊り：ピックポイントは 0 と 16 にディフォルト設定


システムを下に向ける FRONT MOTOR の負荷＜0 だと、 IMPOSSIBLE の警告がでる。

システムを上に向ける REAR MOTOR の負荷＜0 だと、 IMPOSSIBLE の警告がでる。


2 ポイント吊りからはじめる

（#Motors（モーター数）＝2）

角度やカバレッジを最適化する

シングルポイント吊りに変更する

（#Motors＝1）

Hole#＝16

2 ポイント吊りに限りなく近いカバ

レッジを得られるよう、リアモータ

ーの位置（シングルポイント吊り

のピックポイント）を変える

Hole#＝9

微調整する：カバレッジを最適

化するために、トリムの高さと角

度を調整

システムのトリムは増える


「New Souce」で ARCS を選びます。

・ディフォルト：ARCS4 台×1 列（横型）の構成

・向き：水平方向 /垂直方向

・ HF 上 /下（横型吊り）

・ HF 左 /右（縦型吊り）

・シングル /2 ポイント吊り




ピックポイント（穴の番号）の約束事

ピックポイント#2：サイトアングル＝－21.4°

ピックポイント#5：サイトアングル＝－0.8°

設置中にデジタル傾斜計を使って、実際に得られるサイトアングルを確かめて下さい。


「New Source」で KUDO を選びます。・ディフォルトでは KUDO 6 台

縦型ラインソースアレイ 0～10°（1°きざみ）

水平方向の指向性：

水平方向の指向性をセットする

ために「Show H angles」を選ぶ

横型ラインソースアレイ 1 台ごとに 10°のカバレッジ

垂直方向の指向性：

50°（対称）／ 110°（対称）

25°×55°（非対称 /下）

55°×25°（非対称 /上）

角度、サイトアングルの調整、スタッキングしたシステム（V-DOSC と同じ）


「New Source」で KUDO を選ぶ

・ディフォルトでは KUDO 6 台

縦型ラインソースアレイ 0～10°（1°きざみ）

水平方向の指向性：水平方向の指向性をセットす

るために「Show H angles」を選ぶ


0～10°（1°きざみ）

アングルを決める・ Value の欄に手打ちで入力する・プルダウンメニューから標準角度を選ぶ・サイトアングルの基準を左クリックし、ドラッグ

＆ドロップする

注：B-#1＝K-BUMP－最上 KUDO 相対角度最上 KUDO のサイトアングルを K-BUMP と平行にするために、設置時に 5°にする。すなわち、相対角度は 0°

110° 対称 50° 対称

80°非対称左 80°非対称右


110°対称

（55/上×55/下）

50°対称

（25/上×25/下）

80°非対称

（25/上×55/下）

80°非対称

（55/上×25/下）


KUDO 4 台

角度：0、4、10°

シングルポイント吊り（穴 #7）＝－13.6 サイトアングル




インパクト・ポイントを左クリックして、・ SPL （アンウェイトと A-ウェイテッド）・ソースからの到達距離

を表示させます。

「Show Cutview Plane on 3D Scene」にチェックマークを入れるとカットビュー平面図を表示します。

カットビュー平面図の切り替え：垂直方向 /水平方向


ソースの上で右クリックすると、様々な機能を開けます。

・「New Source」・「Symmetry」でソースのミラーイメージを作成・「Copy」選択したソースをコピー・「Paste」選択したソースをペースト・「Delete」選択したソースを消去

ショートカット：選択したソースを消去する・ CTRL＋Key：

N ＝新たなソース C = コピー V = ペースト


FOH R（KUDO 8 台：オンステージ 25°×オフステージ 55°＝非対称を反転）

FOH L アレイをつくるために対称にオペレートする

KUDO FOH L と名前を付け替え、K-LOUVER のセッティングをミラーイメージにする


アレイから選択したソース、もしくは各エンクロージャーに対して、

・ゲイン・アンプのゲイン・極性を選ぶ（KUDO、ARCS、dV-DOSC、V-DOSC）

「Reinitialize Settings」をクリックすると

初期設定値に戻る

「Source Settings」が緑になっていると、

修正されたことを示す


各ソース（又はアレイ）を調整する

・ゲイン

・ディレイ（マッピング・モードのみ）

・ SOLO（S）と MUTE（M）機能

全ソースを 3D オーディエンスに設定しておくと、

カバレッジと SPL 分配を最適化する際に便利で

す。

S（ソロ） /M（ミュート）・四角をクリックしてソースを追加 /削除


コンソール・アウトプットゲイン＝全ソースのマスターゲイン

注： Souce Sett ings ウインドウで相対ゲインや各ソースの

減衰を決めます。

「Value 」に値を入力するか、マウスでフェーダーを動かしま

す。

客席全体に最大の SPL を行き渡らせたい場合には、「Find Max Gain」をクリックします。

オーバーロードのソースは赤で表示されます（ソースリスト、ソ

ースカットビュー、3D シーン）。


お問い合わせ先

本社〒130-0021 東京都墨田区緑 4-25-5 電話：03-5600-3685 Fax：03-5600-3687

大阪営業所〒531-0072 大阪市北区豊崎 3-4-14-602 電話：06-6359-7163 Fax：06-6359-7164

e-mail [email protected] web http://www.bestecaudio.com

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SOUNDVISION - Bestec Audio Inc. manua… · soundvision manual v1.0 june 2005 3 はじめに l-acousticsの soundvisionは、l-acoustics社の全製品（v-dosc、dv-dosc、 kudo、arcs、xt