TDP-Light 発売案内

ユーザー会社レポート

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　Ａ３縦通しの単色機で、

地域の企業や自治体などか

らのさまざまな受注をこな

す昭和印刷所は、完全プロ

セスレスで稼働するフレキ

シブルＣＴＰシステム

「サーマルディジプレーター

ＴＤＰ―３２４ⅡＬｉｇ

ｈｔ」を、モニター期間を経

て、２０１８年12月の新

発売と同時に導入した。刷

版は専用のサーマルディジ

プレート「ＴＤＰ―ＲＬ１

７５」を使用している。

　同社は前口雅司代表が、

営業から制作、製版、印刷、

納品まですべてを一人で行

うフットワークの良さが強

み。今回の導入はアナログ

の紙版（シルバーマスター）

からの転換で、刷版工程を

大きく効率化することと

なった。

　実は前口代表、今回の

ＣＴＰ化を急ぐつもりは

なかった。導入メリットに

ついては当然、深く理解し

ていたが、それまで使用し

ていた紙版が十分使えて

おり「コストをかけてまで

導入しようとは思ってい

なかった」という。

　

そんな中、18年の秋

口、すでにＴＤＰを導入

しそのメリットを享受し

ていた仕事仲間からの勧

めがあり、導入を現実の

ものとして考え始めた。

そこへ「ＴＤＰ―３２４

ⅡＬｉｇｈｔ」という

リーズナブルなＣＴＰが

出現、しかもそれをモニ

ター使用できることと

なった。前口代表はモニ

ター期間中に大きな利便

性を実感することとな

り、コストパフォーマンス

の高い投資となると導入

を決定するに至った。

　

前口代表が今回のシス

テムについて「最も便利」

と感じたのは「液の管理

が不要となった」点。「現

像液や安定液などが現場

で一切不要となり、廃棄の

際のマニフェストへの対応

もいらなくなっている」。コ

スト面でも「廃棄コストも

含めて大幅削減が実現し

ている」と語っている。

　刷版を作る作業自体も

「あっという間」と感じる

ほど時間が短縮されてい

るという。「アナログ時代

は、プリントアウトした版

下を台紙に貼って、位置を

調整しながら製版機に

セットし、刷版が出来上が

るのを待っていた。暗室を

作る必要もあった。版下の

伸び縮みが残っていること

も多く、刷版の４辺を

少々切って直角出しする

こともしばしばあった」。

「ＣＴＰ化されてからは、

工程は、制作したＰＤＦ

をホットホルダーに投げ

るだけ。以前のような手作

業の微調整なども一切不

要で、ものの１分ほどで、

プリンターから出力され

るような形で刷版が出力

されてくる」。

　また、紙版下がなくなっ

たことは「ポストプレス工

程にもメリットがある」と

強調する。「紙の版下の段

階でのゆがみがそのまま

印刷されてしまうと、最

後の４方の化粧裁ちで大

いに気を使うことになる。

今は紙版下がなくなり、

そんな後戻りもなくなり、

切りやすくなっている」と

感じている。

　メンテナンス性について

も高評価だ。「紙版の製版

機ではローラーの洗浄を

心掛けるとともに、数か月

に１度、大掛かりな清掃

をしなければならなかっ

た。今はそういった作業は

必要なく、毎日の出力が

終了したらアルコールで

ヘッドを軽く拭く軽作業

で済んでいる」。

　新システムは、日々忙し

い前口代表に、時間をもた

らしているようだ。「制作

したデータを、とにかく楽

に、忠実に出力できる。し

かも素早い。刷版に神経を

使わなくてよくなった分、

営業や顧客対応を充実さ

せたいと考えている」。

　前口代表はさらに「設

備や私の能力の範囲の中

で、今後、何か新しい展開

が出てくるとうれしい」と

期待している。

　

ダイヤミックは２０１８

年12月、三菱製紙、「サー

マルディジプレートシステ

ム」（ＴＤＰ）のラインアップ

に、コストパフォーマンスの

高い新機種「ＴＤＰ―３２

４ⅡＬｉｇｈｔ」を追加し

た。機器構成を更にシンプ

ルにして導入、操作、維持の

容易さを追求したものだ。

ピンクマスター、シルバーマ

スターなどのアナログ製版

機はもちろん、熱転写リボ

ン方式、静電方式などの旧

世代CTPの老朽化不安

に対して、新世代CTP

へ

の更新を一層身近に感じて

もらいたい考えだ。

　ＴＤＰシリーズは２００

８年発売。化学薬品を使用

した現像処理が不要である

とともに、トナーもインク

も使用しない独自の感熱方

式を採用した完全プロセス

レスのフレキシブルＣＴＰ

システム。ランニングコスト

となる消耗品は刷版のみ。

印刷機での機上現像など、

後処理も一切不要。一貫し

て完全明室で運用でき、シ

ステムのメンテナンスも

サーマルヘッドを拭くだけ

と、取り扱いが簡単である

点も特長となっている。09

年にはこれらの設計思想と

感熱画像形成技術が評価

され、「日本印刷学会技術

賞」を受賞している。

　

Ｌｉｇｈｔ

Ｐｒｉｎ

ｔｉｎｇ用の製版ではア

ナログ方式はもちろん、Ｃ

ＴＰでも旧世代の物は各

メーカーでのサポートや

製品自体の販売終了があ

るなど、継続が困難な環

境になっているものがあ

る。ＴＤＰシリーズは、こ

の分野のCTP

の中で、

性能、印刷品質、コストの

全ての要素でバランスのと

れた優位性が高い評価を

得ており、発売以来、次世

代のシステムを模索する

多くの現場の間で、更新シ

ステムとしての導入が進

んでいた。

　「ＴＤＰ―３２４ⅡＬ

ｉｇｈｔ」はシリーズの

コンセプトを踏襲しつつ、

必要十分な品質を維持

した上で、導入しやすい

価格で提案されている。

　

具体的には、従来必要

だったＲＩＰ用ＰＣの代

わりに、専用コントロー

ラーでＲＩＰする方式を

採用し、システムコスト

を抑えた。出力操作は

ユーザーのDTP

パソコ

ンからプリンター感覚で

行えるようになっている。

解像度は６０２×１２

０４ｄｐｉ

とし、プレー

トは専用の「ＴＤＰ―Ｒ

Ｌ」となる。「ＴＤＰ―３

２４Ｌｉｇｈｔ」の性能

を最大限に引き出す鮮明

な画像再現が可能。標準

耐刷枚数は２０００と

なっている。

昭和印刷所代表者：代表 前口 雅司本社所在地：奈良県磯城郡田原本町 685TEL：0744-32-2406FAX：0744-32-2406

「超省力化」

「サーマルディジプレート」に新製品「TDP―324Ⅱ Light」を追加

製 版 シ ス テ ム の 世 代 交 代 を も っ と 身 近 に

アナログ紙版から、プロセスレスＣＴＰへ

「プリンター感覚」と手軽さを実感している前口代表

出力指示はPDFをホットホルダーに投げるだけ

メンテナンスはヘッドを拭くだけ

新発売！！

システム構成、操作がシンプルに

コストパフォーマンスに優れたＣＴＰ「ＴＤＰ-３２４Ⅱ Ｌｉｇｈｔ」を導入コストパフォーマンスに優れたＣＴＰ「ＴＤＰ-３２４Ⅱ Ｌｉｇｈｔ」を導入

昭和印刷所

UPDATEアナログ紙版Thermal Digiplater TDP-324II Light

CTP化CTP化

主な仕様出力解像度 602×1,204 dpi対応網点数 85線出力サイズ 感材幅最大 324mm 出力長さ 150～660mm

最大記録幅 324mm出力スピード 毎時75版（A3時）本体サイズ 幅515×奥行656×高さ383(mm)本体重量 55kg

「薬液不要に」

容易に容易に