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2013.3.25 no 2 no.1437 / 2013.3.25 features 必ず来る大震災に備える -東京大学の防災対策- 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方にある附属施設が甚大な被害を被っただけでな

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  • 2013.3.25 no.1437

    必ず来る大震災に備える 東京大学の防災対策

  • 2

    featuresno.1437 / 2013.3.25

    必ず来る大震災に備える -東京大学の防災対策-  2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方にある附属施設が甚大な被害を被っただけでなく、都内のキャンパスでも これまでにない大きな揺れを体験し、直後の避難、その後の建物被害確認や安否確認などの対応に追われました。  環境安全本部では学内関係者の協力のもと、今回の体験により見出された課題の解決も含めた、学内の防災対策の強化を図っ ています。今回の特集では、震災後新たに定めた方針を含め、改めて東京大学の防災対策についてご紹介し、災害時の対応につい て構成員お一人お一人の意識を高めて頂きたいと思っています。

    東京大学の震災における行動指針  震度5弱以上の地震が発生した際、発生直後から各部局 に災害対策本部が設置されるまでの初期の時間に、講義 室・研究室等において、学生・教職員がどのように行動す れば良いかを「震度5弱以上の地震における初動の行動指 針」(以下、「行動指針」という。)としてとりまとめました。  地震発生時においては、揺れている間に動くことは危険 です。揺れが収まるまで安全確保に努めてください。行動 指針では、建物の構造や階によって揺れの程度が異なるこ とから、講義室・研究室等単位で教員等が建物外に避難す るかどうかを判断することとしています。  なお、行動指針は、基本的な形式を定めたものであり、 この形式を基に各部局が実状に応じて必要な事項を決めて ください。(例えば、「講義室主体の建物」と「研究室(実験 室)主体の建物」では、学生等数、出入口・廊下・階段の 広さ等に差異があることから、講義室・研究室等毎の避難 方法は異なります。)  各部局が、また構成員各個人が、明日起こるかもしれな い震災に向けて意識を高め備えることが、今最も重要なこ とです。

    強い揺れを感じた場合・緊急地震速報受信時は、揺れが収ま るまで動かないで、安全を確保してください。危険がなけれ ば脱出口を確保してください。 ○揺れている間に動くことは、転倒・落下物等により危険です。 ○学内のすべての建物は、耐震性を確認しています。

    屋外に避難するまでは、講義室・研究室等の単位で行動し、 教員等が「建物外に避難」をするかどうかを判断します。一 次避難場所は、建物の周辺です。 ○地震発生時、建物の構造や階数によって揺れの程度は異な り、また、震度情報はすぐには得られません。そのため、原 則、教員等が危険と感じたら建物の外に避難します。

    揺れている間は動かない

    揺れが収まったら建物の外へ

    屋外に避難をした後は、建物毎に行動し、建物(号館)担当者 が「部局避難場所に避難」をするかどうかを判断します。二 次避難場所は、部局毎に指定されている部局避難場所です。 ○被害の程度や危険物の有無などで、建物毎に判断が必要と なります。 ○震度5弱以上で公共輸送機関は安全点検のため運休するの で、帰宅は控えてください。

    部局避難場所へ

    部局災害対策本部が設置された後は、建物(号館)担当者が部 局災害対策本部に連絡して、判断を仰いでください。

    部局災害対策本部の指示を仰ぐ

    学外にいる学生・教職員と部局災害対策本部との連絡体制を 整備してください。

    震度5弱以上の地震が発生したら 「̶初動対応についての基本的考え方」について̶

    1.個人で対応

    2.講義室等単位で対応(一次避難)

    3.建物(号館)単位で対応(二次避難)

    4. 部局災害対策本部で対応

    5.安否確認

    あなたの部局でこんな貼り紙をご覧になったことがありますか? 避難場所、災害対策本部の場所等を日頃から確認しておいて下さい。

    学外にいる学生・教職員との連絡体制を 整備

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    features no.1437 / 2013.3.25

    部局毎の二次避難場所  災害時に各キャンパスで部局別の避難先を示した二次避難場所(案)のマップを作成しました。自分がどこへ避難するのか、 どこへ誘導すればいいのか、必ず確認していざという時に備えてください。  詳細は東大ポータルサイト(東大ポータル→上部のアイコン「安全衛生」をクリック)からご確認ください。  ※一部調整中の部分や工事の影響などで使用不可エリアが発生する場合などもあるため、適宜更新していく予定です。

    本郷地区キャンパス(北側)

    駒場Ⅰキャンパス 駒場Ⅱキャンパス

    柏キャンパス 白金キャンパス

    駒場Ⅱキャンパス

    柏キャンパス

    (南側)

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    featuresno.1437 / 2013.3.25

    緊急地震速報をあなたのPCで!  学内では地震研究所が気象庁の情報を処理して提供している緊急地 震速報をパソコンで利用することができます。ぜひご活用ください。 また、教職員のみなさんは職場や研究室等での利用を推進してください。 ※これらは大学院情報学環附属総合防災情報研究センター(田中淳セ ンター長)と地震研究所附属地震火山情報センター(佐竹健治センタ ー長)が共同で開発したものです。

    ◆本郷地区(本郷、浅野、弥生など) http://eew-hongo.eri.u-tokyo.ac.jp

    ◆駒場地区(駒場Ⅰ、駒場Ⅱなど) http://eew-komaba.eri.u-tokyo.ac.jp

    ◆柏地区 http://eew-kashiwa.eri.u-tokyo.ac.jp ◆白金地区 http://eew-hongo.eri.u-tokyo.ac.jp/shirogane/ ◆その他の地区で利用する場合、上記URLのいずれかをご利用ください。

    2011年3月11日東日本大震災のときの実際の画面です。東京では70秒前から緊急地震速報による 警告が行われていました。なお、上記URL は今後のサーバの利用状況等によって追加・変更され る可能性もありますのでご了承ください。

    濱田稔東大教授が提唱した「広域避難場所」

    使えます、学内PHS・内線電話(学内連絡用)   学内の内線電話として屋外使用できるPHSですが、災害時にこそそ の真価を発揮することをご存じですか?PHSや内線電話の回線は、各 キャンパスの電話交換機室にバックアップ電源があり、PHSは本体が 充電されていれば半日~1日程度使用が可能です。また、内線電話の 回線は外線や携帯電話等に比べ混み合う事が少ないため、災害時にも 各キャンパス間でPHS・内線電話による通話ができます。

    あなたの身を守るために知っておいてほしいこと  大地震時には、個人個人の働きが重要です。知っているのと知らないのでは大違い、万が一のときにあなたの身を守るため の知識をご紹介します。

    耐震の建物ならば逃げなくてもいい?  地震が起きた場合、耐震の建物であっても避難する必要があります。 その理由は、建物が倒壊しなくても、余震などで天井などの非構造部 材が落下する恐れがあるためです。また、火災発生や、什器や薬品の 転倒等の危険もあります。可能な限り被害を小さくするため、什器の 固定や薬品管理などの普段からの事前対策が重要です。

    危険物のマークには不用意に近づかない 本学は少なからず危険物を所有しています。大地震発生時には、危険 物マークのある場所へは不用意に近づかないようにしてください。

     関東大震災当時、東大・建築学科学生2年生で甚大な被害を目の 当たりにし、鉄筋コンクリー卜造を柱とする日本の都市における建 築物不燃化の推進を図るためのセメント・コンクリート材料の基礎 研究を行った。一方で、1933年(昭和8年)東大御殿下グラウンドで 木造建物の実大火災実験を行い隣棟延焼限界距離や延焼速度など火 災を科学的に分析し、防火木造等の防火工法の開発やビル火災の分 析、煙やガスを解明する一連の研究を行った。防火計画の基礎を作 るとともに、有能な研究者を育成した。  1961年(昭和36年)東京消防庁火災予防審議会(委員長内田祥三)に 大震火災被害予想を提出した。これが後の広域避難計画の第一歩と なった。1962年(昭和37年)、現在の火災研究の礎となる理科大の 工学部建築学科を創設した。理科大に移った濱田は関東大震災のよ うな甚大な被害を軽減させるために都市大火の研究をはじめ広く火 災の研究に取り組む一方、地震火災の時に安全に避難できる場