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Active Backup for Business 管理者ガイド Active Backup for Business 2.1.1 に基づく

Active Backup for Business 管理者ガイド...ンワンのビジネス データ保護ソリューションです。Admins は、一元化された admin コンソールを通して単独で

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Active Backup for Business管理者ガイド

Active Backup for Business 2.1.1 に基づく

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目次

第 1 章:はじめに

第 2 章:Active Backup for Business を始めるSynology NAS の要件と制限 4対応バックアップソース 4Active Backup for Business のインストール 8

第 3 章:バックアップ概要バックアップ方法 10増分バックアップ 11ストレージ削減 12バックアップ検証 12

第 4 章:バックアップタスクの作成VMware vSphere バックアップタスクの作成 13Microsoft Hyper-V バックアップタスクの作成 18物理サーバー バックアップタスクの作成 22パーソナル コンピュータ バックアップタスクの作成 27ファイル サーバー バックアップタスクの作成 31セカンド バックアップの作成 35

第 5 章:バックアップタスクの管理仮想マシンのバックアップタスクを管理する 37物理サーバー バックアップタスクの管理 40パーソナル コンピュータ バックアップタスクの管理 40ファイル サーバー バックアップタスクの管理 41バックアップの設定 43

第 6 章:データ回復VMware vSphere データの復元 44Microsoft Hyper-V データの復元 51物理サーバー データの復元 58パーソナル コンピュータ データの復元 59ファイル サーバー データの復元 59

第 7 章:レポートバックアップタスクの統計の表示 60復元ステータスの表示 65レポートの作成 67

2

Syno_AdministratorsGuide_ActiveBackup_Business_20200218

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3 第 1 章:はじめに

Active Backup for Business は、受賞歴のある DSM オペレーティング システムに基づいて仮想化環境、物理サーバー、ファイル サーバー、パーソナル コンピュータから構成される多様な IT 環境の保護を一元化する、オールインワンのビジネス データ保護ソリューションです。Admins は、一元化された admin コンソールを通して単独で希望の保護を展開できます。

はじめに 1章節

3

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4 第 2 章:Active Backup for Business を始める

Synology NAS の要件と制限• Active Backup for Business 2.1.0 以降のバージョンでは、DSM 6.2 以上を実行している Synology NAS が必要です。• Active Backup for Business 2.0.4 を含む以前のバージョンでは、DSM 6.1.7 以上を実行する Synology NAS が必要です。

• Active Backup for Business は、Btrfs ファイル システムの x64 Synology NAS サーバーでのみ実行できます。• バックアップのパフォーマンスを高めるには、少なくとも 4G の RAM を使用し、共有フォルダを重複排除メカニズム用に割り当てないようにしてください。

• バックアップ先として使用できるのは、Btrfs ボリューム内のフォルダのみです。• バックアップ先が PC、物理サーバー、および仮想マシンのバックアップタスクでは、暗号化された共有フォルダはサポートされません。

注:一部の Synology NAS モデルは、付属のストレージ スペースに制限があるため、Instant Restore to Synology Virtual Machine Manager 機能をサポートしていません。VMM 対応のモデルに関する詳細については、こちらを参照してください。

対応バックアップソースパーソナル コンピュータの要件と制限

Active Backup for Business は、Windows プラットフォームで実行されるエンド ポイント デバイスのバックアップをサポートします。

サポート対象 Windows のエディション:

• Windows 10 Creators Update ( 全エディション )• Windows 10 ( 全エディション )• Windows 8.1 ( 全エディション )• Windows 7 SP1 ( 全エディション )サポート対象ファイル システム:

• NTFS必要なネットワークポート:5510

注:• ダイナミック ディスクの場合、シンプルなボリュームのみがバックアップをサポートし、他のタイプのボリュームはサポートしていません。

• 外付けのハードドライブのみバックアップします。フロッピーディスク、サムドライブ、フラッシュカードリーダなど、その他の外付けデバイスはバックアップできません。

• 現在 Active Backup for Business は 4Kn ディスクによる PC のバックアップをサポートしていません。• Windows での仮想ハード ディスク (VHD) のバックアップはサポートされていません。VHD をバックアップする場合は、デバイス全体または VHD ファイルが保存されているボリュームをバックアップしてください。

• Synology Active Backup for Business Agent 経由で PC と Synology NAS を接続する場合は、Synology NAS の QuickConnect リンクを入力しても機能しません。

物理サーバーの要件と制限

物理サーバーのバックアップに関して、Active Backup for Business は Windows オペレーティング システムをサポートします。サポート対象 Windows のエディション:• Windows 10 Creators Update ( 全エディション )• Windows 10 ( 全エディション )

Active Backup for Business を始める

4

2章節

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5 第 2 章:Active Backup for Business を始める

• Windows 8.1 ( 全エディション )• Windows 7 SP1 ( 全エディション )• Windows Server 2019• Windows Server 2016• Windows Server 2012 R2• Windows Server 2012• Windows Server 2008 R2サポート対象ファイル システム:

• NTFS必要なネットワークポート:5510

注:• ダイナミック ディスクの場合、シンプルなボリュームのみがバックアップをサポートし、他のタイプのボリュームはサポートしていません。

• 外付けのハードドライブのみバックアップします。フロッピーディスク、サムドライブ、フラッシュカードリーダなど、その他の外付けデバイスはバックアップできません。

• 現在 Active Backup for Business は 4Kn ディスクによる物理サーバーのバックアップをサポートしていません。• Windows での仮想ハード ディスク (VHD) のバックアップはサポートされていません。VHD をバックアップする場合は、デバイス全体または VHD ファイルが保存されているボリュームをバックアップしてください。

• Synology Active Backup for Business Agent 経由で物理サーバーと Synology NAS を接続する場合は、Synology NAS の QuickConnect リンクを入力しても機能しません。

ファイルサーバーの要件と制限

ファイル サーバーをバックアップする場合、Active Backup for Business は SMB (Windows) および rsync 3.0 以降 (Linux) のプロトコルで実行されるサーバーをサポートします。Active Backup for Business を使用してデータを Synology NAS にバックアップできます。ファイル サーバーを正しくバックアップして復元するには、ソース フォルダの次のアクセス許可が有効になっていることを確認してください。SMB (Windows) サーバーをバックアップする場合:

• サーバーをバックアップするには、SMB サーバーに接続するために Active Backup for Business に入力したアカウントに、少なくとも読み取りアクセス許可が必要です。

• サーバーをバックアップおよび復元するには、SMB サーバーに接続するために Active Backup for Business に入力したアカウントに、読み取り / 書込み許可が必要です。

注:入力したアカウントは、バックアップおよび復元するファイルのパスにアクセスする権限を持っている必要があります。たとえば、バックアップ元が「System32/AppLocker/ABBbackup」の場合、アカウントには「ABBbackup」フォルダのみでなく、「System32」、「AppLocker」および「ABBbackup」フォルダへの読み取り権限が必要です。

rsync サーバーをバックアップする場合:

• サーバーをバックアップする場合、rsync サーバーと接続するたえに入力した Active Backup for Business のアカウントには、少なくとも読み取り権限が必要です。

• サーバーをバックアップおよび復元するには、rsync サーバーに接続するために Active Backup for Business に入力したアカウントに、読み取り / 書込み許可が必要です。

注:• すべての接続モードについては、コマンドラインまたは Linux ユーザーインターフェイスからアクセス権設定を確認し、編集してください。

• サーバーの選択した接続モードが rsync module または SSH 経由の rrsync module モードの場合は、rsync.conf の権限設定を確認し、アクセス権が不十分のエラーの場合は設定を編集してください。

• ソース サーバーが Synology NAS の場合は、フォルダおよびディレクトリのアクセス許可の設定が正しいか確認してください。

仮想マシンの要件と制限

このセクションでは、VMware vSphere および Microsoft Hyper-V でのデプロイメントの制限事項と、サポートされている仮想マシン (VM) 環境に関する重要な情報を提供します。VMware vSphere

• 仮想インフラストラクチャ

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6 第 2 章:Active Backup for Business を始める

仮想マシンのバックアップに関して、Active Backup for Business は、VMware vSphere プラットホームの以下のバージョンをサポートします。

• サポート対象 VMware vSphere バージョン:5.0、5.1、5.5、6.0、6.5、6.7

• サポート対象 VMware のエディション:• VMware free ESXi

• VMware vSphere Essentials、VMware vSphere Essentials Plus

• VMware vSphere Standard、VMware vSphere Advanced

• VMware vSphere Enterprise、VMware vSphere Enterprise Plus

注:• VMware free ESXi の場合、ユーザーは SSH ポートと ESXi Shell の仮想マシン バックアップができることが必要です。また、プリ / ポスト スクリプトやゲスト OS ファイルの設定など、一部の機能はサポートされていません。

• Synology NAS は、VMware vSphere ESXi / ESX 経由でアクセスできるパブリック IP またはプライベート IP を必要とします。vCenter 経由で ESXi が追加されている場合でも、ESXi が Synology NAS でアクセス可能である必要があります。

• フル管理者権限 ( 推奨 ) または制限付き権限が必要です。詳細はこちらを参照してください。

• TCP ポート操作を成功させて、Synology NAS と VMware Servers 間の通信を有効化するには、以下の TCP ポートが必要になります。

TCP ポート 場所 注意点

443 vCenter Server、ESXi ホストVMware インフラストラクチャ (vCenter Server および ESXi ホスト ) への接続に使用されるデフォルトのポート。vCenter Server と ESXi ホスト上で開いて

いる必要があります。

902 ESXi ホスト データの転送と移動に使用されるポート。ESXi ホスト上で開いている必要があります。

• 仮想マシン• オペレーティング システム

• VMware および任意のアプリケーションでサポートされているすべてのオペレーティングシステム。• Microsoft Windows 2003 SP1 以降のアプリケーション対応バックアップ。ただし、Nano Server を除きます。これは、VSS フレームワークがないためです。

注:バックアップされたデバイスを Synology Virtual Machine Manager で実行したい場合、特定のオペレーティング システムのみがサポートされます。Synology VMM でサポートするオペレーティングシステムの詳細については、こちらを参照してください。

• 仮想ハードウェア• 62 TB VMDK を含む仮想ハードウェアのすべてのタイプとバージョンがサポートされます。• 物理モードの RAW デバイス マッピング (RDM) ディスク、独立ディスク、ゲスト内 iSCSI イニシエータ経由で接続されたディスク、または SCSI バス共有に参加しているディスクはサポートされていません。これは、VMware がそのような VM のスナップショットをサポートしていないため、自動的に処理からスキップされるためにです。そうしたディスク上のデータをバックアップしたい場合は、Active Backup for Business エージェントをゲストのオペレーティング システムにインストールして、物理サーバーのバックアップを代わりに使用してください。

• ソフトウェア• VMware Tools:VMware Tools はアプリケーション対応のバックアップとゲスト OS ファイルレベルの復元

(Windows / Linux) に必要です。• すべての最新の OS サービス パックとパッチがアプリケーション対応のバックアップに必要です。• ファイル レベルの復元:ゲスト OS が Windows の場合、サポートされるファイル システムは NTFS と

FAT32 です。ゲスト OS が Linux の場合、サポートされるファイル システムは NTFS、FAT32、EXT3、および EXT4 です。

• 制限• 暗号化された仮想マシン (VMware vSphere 6.5 で導入された機能 ) は、現在サポートされていません。• 耐障害性マシン (VMware vSphere 6.0 で導入された機能 ) は、現在サポートされていません。

Microsoft Hyper-V

Hyper-V のバックアップに Active Backup for Business を使用する場合、Hyper-V ホストに Data Mover をインストー

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7 第 2 章:Active Backup for Business を始める

ルが必要です。したがって、ホストのシステム ボリュームにストレージ用空きスペースとして 512MB 以上が必要です。

• 仮想インフラストラクチャMicrosoft Hyper-V 仮想マシンをバックアップする場合は、Active Backup for Business で以下のバージョンをサポートします。

• サポート対象 Microsoft Hyper-V hypervisor:• Windows Server Hyper-V 2019

• Windows Server Hyper-V 2016

注:現時点ではスタンドアロンの Hyper-V のみがサポートされているため、Hyper-V フェールオーバー クラスタ上の仮想マシンと Microsoft の System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) は、スタンドアロンの Hyper-V 仮想マシンとしてのみバックアップできます。

• 必要な Windows 設定バックアップと復元を実行する際に、一部の Windows 組み込みサービスが利用されるため、以下に示す Windows サービスを有効にする必要があります。一部の設定はデフォルトで有効になっています。インストール後にこれらの設定を変更しない場合は、これらの設定を再度有効にする必要はありません。

• WinRM Service

• WinRM 暗号化プロトコル (HTTPS) を使用時に有効な証明書• SMB v2/v3

• 管理者共有 (C$、仮想マシン構成を含む共有 )

• PowerShell スクリプトのアクセス許可

注:• SMB v2/v3 を有効にした後、SMB サービスを正常に実行するには、ファイルとプリンタの共有アクセス許可を有効にする必要があります。

• WinRM サービスを有効にする方法の詳細については、こちらを参照してください。• SMB v2/v3、管理共有、および PowerShell スクリプトのアクセス許可を有効にする方法の詳細については、こちらを参照してください。

ユーザー アカウント

バックアップするハイパーバイザーがドメインに追加されている場合は、ハイパーバイザー管理者特権を持つドメインアカウント ( ドメイン名 / ユーザー名形式 ) を入力することをお勧めします。ドメイン アカウントがローカル アカウントと同じで、パスワードが異なる場合は、ドメイン アカウント ( ドメイン名 / ユーザー名形式 ) を使用してください。

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8 第 2 章:Active Backup for Business を始める

TCP ポート

操作を成功させて、Synology NAS と Hyper-V サーバー間の通信を有効にするには、以下の TCP ポートが必要です。

TCP ポート 場所 注意点

445 (SMB ポート ) Hyper-V Host Hyper-V から Synology NAS にデータを送受信するのに使用するポート

5510 Synology NAS Hyper-V から Synology NAS にデータを送受信するのに使用するポート

5986 Hyper-V Host データの転送および移動時の暗号化処理に使用するポート。このポートは、Hyper-V ホストでオープンになっている必要があります。

5985 Hyper-V Host データの転送と移動に使用されるポート。このポートは、Hyper-V ホストでオープンになっている必要があります。

• 仮想マシン• オペレーティング システム

• すべてのオペレーティングシステムが Hyper-V をサポートしています。• Microsoft Windows 2003 SP1 以降のアプリケーション対応バックアップ。ただし、Nano Server を除きます。これは、VSS フレームワークがないためです。

• 仮想ハードウェア• Hyper-V 第 1 および第 2 世代仮想マシンは、64 TB VHDX ディスクを含みサポートされています。• 仮想ハードウェアのバージョン 5.0 から 9.0 に対応しています。• Pass-through 仮想ディスクと、ゲスト FC または iSCSI 経由で接続されているゲストディスクはサポート対象外のため、処理時に自動的にスキップされます。

• Pass-through 仮想ディスクを使用する Hyper-V バージョン 2016 から 2019 の仮想マシンはサポートされていません。

• ソフトウェア• アプリケーション対応の処理に必要な Hyper-V 統合コンポーネント。• ファイル レベルの復元:ゲスト OS が Windows の場合、サポート対象ファイルシステムは NTFS および

FAT32 です。ゲスト OS が Linux の場合は、サポート対象ファイルシステムには NTFS、FAT32、ext3、および ext4 が含まれます。

• 制限• 5.0 構成または以前のバージョンの仮想マシンはサポートされていません。バージョンのアップグレードについては、こちらを参照してください。

• Synology NAS が NAT ルーターの背後に隠れている場合、Microsoft Hyper-V へのインスタント リストアは使用できません。

Active Backup for Business のインストールActive Backup for Business パッケージを DiskStation にインストールする前に、以下を確認してください。

• インターネット接続が正常である。• DiskStation のボリュームが正常である。• DiskStation の DiskStation Manager (DSM) が最新バージョンに更新されている。• あなたは、DiskStation の DSM admin ( または administrators グループに属するユーザー ) である。Active Backup for Business をインストールする:

1 admin または administrators グループに属しているユーザーとして DiskStation Manager (DSM) にログイ

ンします。

2 パッケージ センター を開き、Active Backup for Business を検索します。[ インストール ] をクリックし、

画面の指示に従って、インストールを完了します。

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9 第 2 章:Active Backup for Business を始める

Synology Active Backup for Business Agent をインストールする:

パーソナル コンピュータおよび物理サーバーに保管されているデータを保護およびバックアップする前に、Synology Active Backup for Business Agent を対象デバイスにインストールして、バックアップタスクを実行する必要があります。Synology Active Backup for Business Agent をインストールするには、次のいずれかの操作を行います。

• ダウンロード センター を開き、製品のモデル名を入力します。Synology Active Backup for Business Agent の 32 ビットおよび 64 ビットは、デスクトップ ユーティリティ カテゴリをご覧ください。お使いのデバイスに互換性のあるインストーラをダウンロードしてください。

• [DSM] > [ 物理サーバー ] または [PC] > [ デバイスの追加 ] で Active Backup for Business を開きます。32/64 ビット用のインストーラのダウンロードリンクが表示されます。お使いのデバイスに互換性のあるインストーラをダウンロードしてください。

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10 第 3 章:バックアップ概要

このセクションは、Active Backup for Business のバックアップの実行方法の概要、適用されたテクノロジーの一部、およびバックアップタスクの作成方法をステップバイステップで説明するものです。

バックアップ方法Active Backup for Business は、バックアップ チェーン作成のために 2 つの方法を提供します。

フル バックアップ

フル バックアップタスクはソース データ セットの完全なコピーを作成します。Synology Active Backup for Business は、VMware vSphere および Microsoft Hyper-V ネイティブのテクニックを活用して増分バックアップを実行するので、CBT/RCT が無効化されているユーザー、または増分バックアップを実行したくないユーザーはフル バックアップを選択する必要があります。しかし、転送されるデータ量が多いため、フル バックアップは非常に時間のかかるプロセスになります。それは、また、バックアップタスクが実行されるたびにかなりのワークロードをネットワークに課すため、生産現場においてルーチンの業務に中断が生じる場合があります。また、さらに、複数バージョンのフル バックアップは Synology NAS で多くのストレージ量を占有します。

永続的増分バックアップ

逆増分、永続的前進増分、通常増分など、多くの異なるタイプの増分バックアップがあります。

Synology Active Backup for Business は永続的増分のスキームを使用しますが、これは通常の増分バックアップに似ています。ただし、フル バックアップは定期的に実行するのでなく、1 回実行するだけです。最初のフルバックアップ後、Active Backup for Business は増分だけをコピーし、Synology NAS 上にストレージ領域の保存を支援します。永続的増分バックアップ チェーンは、下記の図表にある方法で作成されます。

他のレガシー バックアップ ソリューションも、永続的増分バックアップを実行しますが、定期的にそれらの増分をフルの仮想マシンバックアップに変換する必要があります。そのようなアプローチは、時間を消費し、リソース集約的であり、また追加のストレージ スペースを必要とします。欠点を相殺して、利益を提供するために、Synology Active Backup for Business は Synology のユニークな重複排除テクノロジーに基づく独占的なデータ ストレージ方法に基づいた永続的増分バックアップを使用します。

バックアップタスクが実行された後で、すべての転送されたデータが個々のブロックに分割されて一意の参照番号を持ちます。複製されたブロックは削除されますが、新しいブロックはバックアップ リポジトリに保存されます。さらに、復元ポイントが 1 セットのリファレンスと共にリポジトリのデータ ブロック ( 特定の時点現在において全体的な仮想マシンを再構築するために必要 ) に作成されます。

• 以下はその仕組みの例です。あなたは日曜日に VM の最初のフル バックアップを実行します。簡単にするために、VM が A、B、および C の3 つのデータ ブロックだけから成ると仮定しましょう。

ですから、3 個のデータ ブロックが Synology NAS に保存されていることになります。

そして、月曜日に増分バックアップを実行します。これによりブロック A が削除されたが、新しいブロック D

バックアップ概要 3

10

章節

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11 第 3 章:バックアップ概要

が追加されたことが分かります。

そのため、ブロックBとCは同じままで残っていますが、再度 NAS に保存されることはありません。その一方、新しいブロック D は保存されます。最終的に、4 個のブロックが NAS にあります。A、B、C、および D です。

日曜日のバージョンには、データ ブロック A、B、および C に対する 1 セットのリファレンスがありますが、月曜日のバージョンには、データブロック B、C、および D に対する 1 セットのリファレンスがあります。

すべての復元ポイントにはデータブロックへの一連の参照が含まれるため、合成バックアップを実施する必要はありません。したがって、システムはすべての増分を処理したり、完全バックアップを実行したりする必要がないため、復旧時間を短縮できます。永続的増分バックアップによりリファレンスの付いたブロックで復元ポイントを作成することの利点は、ストレージの使用量が減り、速い復旧時間を得られるという点です。このデータの保存方法は Synology の重複排除技術に基づいているため、ビルとイン機能に関する詳細は、こちらをクリックしてください。

増分バックアップ仮想マシン

Changed Block Tracking (CBT) および Resilient Change Tracking (RCT) は、VMware vSphere と Microsoft Hyper-V のネイティブなテクノロジーで、特定の時点以降に変更された仮想マシン ディスクのブロックを追跡するものです。CBT は、ハードウェア バージョン 7 以降の VMware vSphere 仮想マシンで使用されます。RCT は、ハードウェア バージョン 6.2 以降の Microsoft Hyper-V 仮想マシンで使用されます。これは、サードパーティのバックアップ アプリケーションが CBT を利用して増分バックアップを実行することを可能にする VMware Data Protection API および Microsoft Virtual Hard Disk (VHD) API に由来するものです。完全バックアップを実行する代わりに、Synology Active Backup for Business VM バックアップは、Microsoft Hyper-V を使用して VMware vSphere および RCT 経由で CBT にクエリを実行し、前回のバックアップ セッション以降に変更されたブロックの一覧を取得します。

VMware vSphere CBT と Microsoft Hyper-V RCT を有効にすると、最初の完全バックアップ後に転送されたデータ量が大幅に削減されるため、バックアップ プロセスが高速化されます。

一部の状況では、VMware vSphere CBT は無効にされます。例えば、無料のライセンスのため、VM が仮想ハードウェアの以前のバージョンを実行している場合、または無料ライセンスにより CBT が ESX ホストレベルで無効にされている場合などがそうです。Synology Active Backup for Business VM バックアップが VMware vSphere CBT を使用できない場合、フル バックアップは自動的に実行されます。

仮想マシンの CBT を有効にするには、こちらで詳細をご覧ください。

パーソナル コンピュータと物理サーバー

Active Backup for Business で採用されている CBT テクノロジーは、VSS を活用してデバイスのスナップショットを取得し、スナップショット間で変更されたブロックを特定します。CBT が正常に機能していることを確認するには、保護された各デバイスの Microsoft Volume Shadow Copy Service (VSS) がオンになっていることを確認してください。VSS はマイクロソフトの組み込みテクノロジに属しているため、Active Backup for Business が CBT テクノロジを実行している間にパフォーマンスの干渉を回避できます。最初のフル バックアップ後、CBT テクノロジーは、それぞれのデバイスが変更されたブロックだけを NAS に転送できるようにします。したがって、それは帯域幅のリソースの節約に役立ち、またバックアップのプロセスを高速化します。

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12 第 3 章:バックアップ概要

ストレージ削減Active Backup for Business は、ストレージの効率性を大幅に向上させる組み込みの重複除去テクノロジーを提供します。さらに、Btrfs ファイルシステムを活用する完全な合成データを格納することで、ストレージの使用量を削減できます。

組み込み重複排除

データ重複排除は、バックアップ ファイルのサイズを減らすもので、自動的に有効化されます。論理的なディスク上に多量の空きスペースを持っている数個の VM や、同様のデータ ブロックを持っている VM をバックアップするときに、ストレージ スペースを大幅に節約できます。また、データ重複排除は複数のデバイスとプラットホーム全体で機能するので、PC/ サーバー /VM 上にある同じブロックを削除できます。この機能を有効にすると、ストレージの効率を大幅に向上させることができます。

以下はその仕組みの例です。

Hypervisor One から Windows Server 2016 を実行している VM の最初の完全バックアップを実行すると同時に、物理サーバーでも Windows Server 2016 を実行します。この 2 つの異なるデバイスに対して 2 つのバックアップタスクを作成すると、Synology NAS には 1 つの Windows Server 2016 のみがコピーされ、ほぼ完全に重複している部分は排除されます。たとえ、Windows 8 や 10 などの異なったオペレーティング システムを実行する 2 台の Windows デバイスをバックアップする場合でも、同じブロックがある限りは、それらも削除されます。

市場にはさまざまな重複排除メカニズムがあります。最大のストレージとリソースの効率性を確保するために、Synology Active Backup for Business はハッシュベースの複製検出によるターゲット インライン重複排除を使用します。

インライン重複排除はデータをスキャンして、複製されたブロックを、それがバックアップ リポジトリに書き込みされる前に削除します。この手法では重複するバックアップデータは消去するため、リポジトリ内のストレージの要件を減らすのに役立ちます。同一ブロックを識別するため、この手法では SHA-256 などの暗号化アルゴリズムを使用して、分割された固定長バックアップ データである各ブロックのハッシュを計算します。同じハッシュを持つブロックは同じものであると見なされ、したがって、削除されます。

バックアップ検証バックアップの信頼性を確保するため、Synology Active Backup for Business は Synology Virtual Machine Manager と統合してバックアップを検証します。Synology Virtual Machine Manager (VMM) は、バックアップ イメージをインポートしイメージを実行するときにビデオを撮影します。ビデオの持続時間はユーザーによって決められます。そして、ビデオは 3倍速で再生されます。ユーザーは通知メールと共にビデオのプレビューを受け取ります。この機能を有効化する前に、Synology VMM2.3 以降をインストールしておく必要があります。また、バックアップ検証を実行するために、Synology VMM のクラスタとバックアップ先が同じボリュームになければなりません。ライブビデオ検証でバックアップタスクを作成する詳しい方法については、こちらを参照してください。

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13 第 4 章:バックアップタスクの作成

このセクションは、仮想マシンのバックアップと復元に関する重要な情報を説明します。

VMware vSphere バックアップタスクの作成VM をバックアップするには、VM データをどのように、どこで、そしていつバックアップするかを定義するバックアップタスクを構成しなければなりません。1 つのバックアップタスクを使用して、1 つまたは複数の VM を処理することができます。バックアップタスクを構成して、すぐにそれを開始できますが、あるいはタスクを保存して、後で実行することも可能です。このセクションはバックアップタスクの作成方法に関してステップバイステップで説明します。

• はじめる前に始める前に、既存の VM があるかどうかチェックしてください。ない場合、以下のステップに従って、vCenter Server または vSphere Hypervisor (ESX / ESXi) を加えて、VM を利用可能にしてください。

1 [Hypervisor を管理 ] > [ 追加 ] をクリックして、VMware vSphere に接続します。

2 サーバー アドレスとアカウント情報を記入し、VMware vSphere に接続します。

注:バックアップタスクを実行するには、バックアップ先のストレージ領域とパッケージがインストールされているボリュームが 8G 以上である必要があります。

VMware vSphere の追加とは別に、Hypervisor の管理で vCenter Server または vSphere Hypervisor (ESX/ESXi) を編集/ 削除することもできます。

• 編集:既存のサーバーを選択して、アカウント名とパスワードを変更します。• 削除:必要でないサーバーを削除します。現在のバックアップタスクに保護済みの VM がある場合、サーバーを削除するためにそれらのタスクを削除する必要があります。

• バックアップ ウィザードを起動以下のいずれかを行って、バックアップ ウィザードを実行することができます。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [VMware vSphere] の順に進み、仮想マシンを選択するか、Shift キーまたは Ctrl キーを押しながら左クリックして、バックアップする複数の仮想マシンを選択します。[ タスクの作成 ] をクリックして、バックアップ ウィザードを起動します。

バックアップタスクの作成 4

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14 第 4 章:バックアップタスクの作成

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [VMware vSphere] の順に進み、[ タスクを作成 ] をクリックし、バックアップ ウィザードを開きます。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク ] の順に進み、[ 作成 ] > [vSphere タスク ] をクリックし、バックアップ ウィザードを起動します。

• バックアップ ウィザード:バックアップ先と VM を選択する:

バックアップ ウィザードを起動したら、バックアップ先として Btrfs ファイルシステム内の共有フォルダを選択します。次に、バックアップタスク名を指定して、このバックアップタスク用の仮想マシンを選んでください。Btrfs 共有フォルダー、ActiveBackupforBusiness、は、Active Backup for Business のインストレーション後に自動的に Synology NAS 内に作成されます。

注:VMware vSphere タブで仮想マシンを選択済みの場合は、選択した仮想マシンがこのステップで自動的に表示されます。

タスク設定を構成する:

• 同時バックアップ デバイスの最大量:同時バックアップされるデバイスの数を構成します。バックアップされる仮想マシンの最大数は 10 台です。

• 変更されたブロックトラッキングを有効にする:VMware Changed Block Tracking (CBT) を有効化して、前回のバックアップから変更されたブロックのみを転送するようにします。これにより転送されるデータのサイズが大幅に減ります。

• アプリケーション対応バックアップを有効にする:アプリケーション対応のバックアップを実行して、アプリケーション データに一貫性を確保します。この機能は VMware Tools と Microsoft の ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) を利用して、Linux と Windows 仮想マシンに対するバックアップ データの一貫性が確保されるようにします。したがって、VMware Tools の中で最新のバージョンをインストールしている必要があります。また、VSS をサポートする Windows 仮想マシンも必要です。

• データ転送時の圧縮を有効にする:転送中にデータを圧縮して、転送されるデータ サイズを小さくします• データ転送時の暗号化を有効にする:転送中にデータを暗号化してデータのセキュリティを強化します。• ソース データストアの使用状況の検出を有効にする:スナップショットを撮るにはホストの datastore 上で追加のスペースを必要とするので、datastore のスペースが不十分な場合、仮想マシンが自動的に停止してデータが失われることがあります。この機能を有効化すると、ホストの datastore が、設定された特定のパーセンテージ以下になるとバックアップ ジョブが失敗します。

• バックアップ検証を有効にする:バックアップ検証を有効にして、バックアップの信頼性を高めます。Synology Virtual Machine Manager (VMM) を使用してバックアップされたデバイスを起動して、ビデオを撮影することで、ユーザーはバックアップ ファイルが適切に実行されるようにできます。

• ライブビデオを撮る ( 秒 ):ビデオの持続時間を指定します。これにより、Synology Virtual Machine Manager がバックアップ画像の実行を開始すると、撮影が開始されます。ビデオは 3x 速度で再生されます。

• 詳細設定:個々の仮想マシンに対してスクリプトと資格情報をセットアップします。• 単一の仮想マシンを選択するか、または shift + 左クリックで仮想マシンを複数選択し、仮想マシンに対するスクリプト / 資格情報の設定を指定します。

• [ スクリプト ] をクリックして、ゲスト OS で実行されるスクリプトを参照し、スクリプト処理モードを指定します。

• 必要な正常な処理:スクリプトが実行されなかった場合、仮想マシン バックアップ プロセスは止まります。

• スクリプトの実行失敗を無視して、VM のバックアップを続行する:スクリプトが実行できなかった場合でも、仮想マシン バックアップ プロセスは継続します。

• [ 資格情報 ] をクリックして、個々の仮想マシンに対するユーザー名とパスワードを指定します。

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15 第 4 章:バックアップタスクの作成

注:• スクリプトをセットアップして、VM スクリプト実行を有効化することによって、VM の資格情報が必要になります。資格情報がない場合、エラー メッセージが表示されます。

• プレポスト スクリプトを作成するには、VMware Tools をインストールする必要があります。• フリーの ESXi に関しては、CBT を手動で有効化する必要があります。CBT を手動で有効化する方法については、こちらを参照してください。

• バックアップ検証を有効化するには、Synology Virtual Machine Manager をインストールする必要があります。• データ転送圧縮は VMware 制限のために vSphere 5.1 より下のバージョンでは有効化できないことがあります。

バックアップ スケジュールを設定する:

バックアップ ポリシーに基づいてバックアップ スケジュールをセットアップできます。

• 手動バックアップ:[ バックアップ ] を手動でクリックした時にのみバックアップタスクが実行されます。いずれのスケジュール バックアップも実行されません。

• 予約バックアップ:毎日バックアップするか、あるいは特定の日にのみバックアップするか、希望のバックアップ スケジュールを定義します。タスクは設定に従い、1日に 1回あるいは 1時間に 1回実行できます。バックアップタスクは、指定した日次のセットポイントで開始されます。たとえば、スケジュールの設定が、実行:水曜日と土曜日、繰り返しタイプ:毎時、開始:03:00 の場合、タスクは毎週水曜日と土曜日の03:00 から開始され、この 2 日間の終わりまで 1 時間ごとに実行を繰り返します。

• 許可されたバックアップ ウィンドウ内でのみバックアップタスクを実行する:[ バックアップ ウィンドウの設定 ] をクリックし、バックアップタスクの実行が許可される時間または禁止する時間を指定して、バックアップ ソース デバイスの運用効率を維持します。手動バックアップの復元ポイントは予測できないため、時間でスケジュールされた復元ポイントのみがタイムスロットに表示されます。

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16 第 4 章:バックアップタスクの作成

保持ポリシーを設定する:

このステップでは、以下の保持ポリシーのいずれかを選択して作成済みタスクに適用できます。

• 全バージョンを残す:すべてのバックアップ バージョンを保存します。• 以下の方法を適用:[ 以下の方法を適用 ] にチェックを入れると少なくとも 1 つのポリシーを設定する必要があります。

最新バージョンのみを保持は、最新バージョンの最大可能数で保持することを意味します。その数を超えたバージョンは、Grandfather-Father-Son (GFS) 方式に基づいてローテーションされるか、他の保持ポリシーが設定されていなければ削除されます。

Synology は Grandfather-Father-Son (GFS) 方式を採用しています。バックアップ バージョンが保持される時間枠を毎日、毎週、毎月、毎年にそれぞれ設定することができます。特定の時間枠に複数のバックアップ バージョンがある場合は、最新のものだけが維持されます。例えば、ポリシーを、1 日につき 1 時間ごとにバックアップタスクが実行される 1 日に対して [ その日の最新のバージョンを保持 ] に設定すると、23:00 にバックアップされたバージョンのみが保持されます。

すべての構成されたポリシーがお互いにオーバーラップする、ということに注意してください。例えば、最初の 3 か月間は毎日、2 番目の 3 か月間は毎週、そして 3 番目の 3 か月間は毎月バックアップ バージョンを保持するとしてポリシーを設定したい場合。チェックボックスにチェックを入れて、下記の写真が表示しているように数字を挿入してください。

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17 第 4 章:バックアップタスクの作成

24 週の期間は、以前の 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。また、最初の毎週のバックアップは 7 番目の毎日のバックアップと等しくなります。また 9 か月の期間は、以前の 24 週間の毎週のバックアップ バージョンと 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。そして最初の毎週のバックアップは 4 番目の毎週のバックアップと等しくなります。

権限設定を構成する:

タスクのゲスト ファイル (Windows/Linux) 復元を実行し、タスクのバックアップ バージョンを閲覧する権限を要求するユーザー / グループを確認します。資格のあるユーザーのみがバックアップしたファイルおよびバックアップタスクのバージョンにアクセスし、バックアップ 多数の作成中およびその後に権限設定を行うようにします。

注:• 管理者ユーザーのみが、仮想マシン バックアップタスクのインスタント復元および仮想マシン完全復元を実行できます。この手順で資格を得たその他のユーザーは、Active Backup for Business Portal でゲストファイル (Windows / Linux) の復元を実行できます。

• 管理者グループ / ユーザーはデフォルトでバックアップタスクを復元することに適格です。

設定を適用しタスクをバックアップする:

すべてのバックアップ設定を構成後、バックアップ サマリが表示されます。下記の指示に従って、設定の構成

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18 第 4 章:バックアップタスクの作成

後のバックアップを完了してください。

1 [ 適用 ] をクリックしてバックアップタスクを作成すると、ポップアップ ウィンドウが現れます。

2 今すぐバックアップを実行する場合は、[ はい ] をクリックし、後で実行する場合は、タスクリストの [ バックアップ ] をクリックします。

Microsoft Hyper-V バックアップタスクの作成仮想マシンをバックアップするには、仮想マシンのデータをどのように、どこで、そしていつバックアップするかを定義するバックアップタスクを構成しなければなりません。1 つのバックアップタスクを使用して、1 つまたは複数の仮想マシンを処理することができます。バックアップタスクを構成して、すぐにそれを開始できますが、あるいはタスクを保存して、後で実行することも可能です。このセクションは、バックアップタスクを作成して Hyper-V 仮想マシンを保護する方法を手順に沿って説明します。

• はじめる前に始める前に、既存の仮想マシンがあるかどうかチェックしてください。ない場合は、次の手順に従って、Hyper-V サーバーを追加して使用可能な仮想マシンを使用してください。

1 [Hypervisor の管理 ] > [ 追加 ] の順にクリックして、Microsoft Hyper-V に接続します。

2 サーバー アドレスとアカウント情報を記入し、Microsoft Hyper-V に接続します。

注:• パッケージがインストールされるバックアップ先とボリュームのストレージ スペースは、少なくともバックアップタスクを実行できる 8GB がなければなりません。

• Hyper-V のバックアップに Active Backup for Business を使用する場合、Hyper-V ホストに Data Mover をインストールが必要です。したがって、ホストのシステム ボリュームにストレージ用空きスペースとして 512MB 以上が必要です。

• Hyper-V サーバーから NAS に直接アクセスできない場合、例えば、NAT ルータが Hyper-V サーバーから NAS を隠している場合などは、[Hyper-V から Synology NAS への接続 ] をクリックして、ネットワーク構成を設定できます。

Microsoft Hyper-V を追加する以外にも、Hypervisor の管理で Hyper-V サーバーを編集または削除することができます。

• 編集:既存のサーバーを選択して、アカウント名とパスワードを変更します。• 削除:必要でないサーバーを削除します。現在のバックアップタスクに保護済みの仮想マシンがある場合、サーバーを削除するためにそれらのタスクを削除する必要があります。

• バックアップ ウィザードを起動以下のいずれかを行って、バックアップ ウィザードを実行することができます。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [Microsoft Hyper-V] の順に移動し、バックアップする仮想マシンを 1 台または shift と ctrl キーを押しながら複数台選択した後に、[ タスクの作成 ] をクリックしてバックアップ ウィザードを起動します。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [Microsoft Hyper-V] の順に進み、[ タスクの作成 ] をクリックしてバックアップウィザードを開きます。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスクリスト ] の順に進み、[ 作成 ] > [Hyper-V タスク ] をクリックし、バックアップ ウィザードを起動します。

• バックアップ ウィザード:バックアップ先と VM を選択する:

バックアップ ウィザードを起動したら、バックアップ先として Btrfs ファイルシステム内の共有フォルダを選択します。次に、バックアップタスク名を指定して、このバックアップタスク用の仮想マシンを選んでください。

注:[Microsoft Hyper-V] タブで仮想マシンを選択済みの場合は、選択した仮想マシンがこのステップで自動的に表示されます。

タスク設定を構成する:

• 同時バックアップ デバイスの最大量:同時バックアップされるデバイスの数を構成します。バックアップされる仮想マシンの最大数は 10 台です。

• 変更されたブロックトラッキングを有効にする:Hyper-V resilient change tracking を有効化して、前回のバックアップから変更されたブロックのみを転送するようにします。これにより転送されるデータのサイズが大幅に減ります。

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19 第 4 章:バックアップタスクの作成

• アプリケーション対応バックアップを有効にする:アプリケーション対応のバックアップを実行して、アプリケーション データに一貫性を確保します。この機能は、Microsoft の ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) を利用して、Linux と Windows 仮想マシンに対するバックアップ データの一貫性が確保されるようにします。したがって、このオプションを有効にするには、Windows 仮想マシンが VSS をサポートしている必要があります。

• データ転送時の圧縮を有効にする:転送中にデータを圧縮して、転送されるデータ サイズを小さくします• データ転送時の暗号化を有効にする:転送中にデータを暗号化してデータのセキュリティを強化します。• ソース データストアの使用状況の検出を有効にする:スナップショットを撮るにはホストの datastore 上で追加のスペースを必要とするので、datastore のスペースが不十分な場合、仮想マシンが自動的に停止してデータが失われることがあります。この機能を有効化すると、ホストの datastore が、設定された特定のパーセンテージ以下になるとバックアップ ジョブが失敗します。

• バックアップ検証を有効にする:バックアップ検証を有効にして、バックアップの信頼性を高めます。Synology Virtual Machine Manager (VMM) を使用してバックアップされたデバイスを起動して、ビデオを撮影することで、ユーザーはバックアップ ファイルが適切に実行されるようにできます。

• ライブビデオを撮る ( 秒 ):ビデオの持続時間を指定します。これにより、Synology Virtual Machine Manager がバックアップ画像の実行を開始すると、撮影が開始されます。ビデオは 3x 速度で再生されます。

• 詳細設定:個々の仮想マシンに対してスクリプトと情報をセットアップします。• 単一の仮想マシンを選択するか、または shift + 左クリックで仮想マシンを複数選択して、仮想マシンに対するスクリプトまたは仮想マシンの情報の設定を指定します。

• [ スクリプト ] をクリックして、ゲスト OS で実行されるスクリプトを参照し、スクリプト処理モードを指定します。

• 必要な正常な処理:スクリプトが実行されなかった場合、仮想マシン バックアップ プロセスは止まります。

• スクリプトの実行失敗を無視して、VM のバックアップを続行する:スクリプトが実行できなかった場合でも、仮想マシン バックアップ プロセスは継続します。

• [VM 情報 ] をクリックして、個々の仮想マシンの情報を指定します。資格情報、オペレーティング システム、および IP アドレスを設定できます。

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20 第 4 章:バックアップタスクの作成

注:• スクリプトを設定し、仮想マシンスクリプトの実行を有効にすると、仮想マシンの資格情報と IP アドレスが必要です。情報がない場合、エラー メッセージが表示されます。統合サービスがインストールされている場合は、IP アドレスが自動入力されます。

• バックアップ検証を有効化するには、Synology Virtual Machine Manager をインストールする必要があります。

バックアップ スケジュールを設定する:

バックアップ ポリシーに基づいてバックアップ スケジュールをセットアップできます。

• 手動バックアップ:[ バックアップ ] を手動でクリックした時にのみバックアップタスクが実行されます。いずれのスケジュール バックアップも実行されません。

• 予約バックアップ:時間、日、または週単位でバックアップタスクを実行するように設定します。ドロップダウン メニューをクリックして、タスクを実行させたい週の日数をチェックしてください。

• 許可されたバックアップ ウィンドウ内でのみバックアップタスクを実行する:[ バックアップ ウィンドウの設定 ] をクリックし、バックアップタスクの実行が許可される時間または禁止する時間を指定して、バックアップ ソース デバイスの運用効率を維持します。手動バックアップの復元ポイントは予測できないため、時間でスケジュールされた復元ポイントのみがタイムスロットに表示されます。

保持ポリシーを設定する:

このステップでは、以下の保持ポリシーのいずれかを選択して作成済みタスクに適用できます。

• 全バージョンを残す:すべてのバックアップ バージョンを保存します。• 以下の方法を適用:[ 以下の方法を適用 ] にチェックを入れると少なくとも 1 つのポリシーを設定する必要があります。

最新バージョンのみを保持は、最新バージョンの最大可能数で保持することを意味します。その数を超えたバージョンは、Grandfather-Father-Son (GFS) 方式に基づいてローテーションされるか、他の保持ポリシーが設定されていなければ削除されます。

Synology は Grandfather-Father-Son (GFS) 方式を採用しています。バックアップ バージョンが保持される時間枠を毎日、毎週、毎月、毎年にそれぞれ設定することができます。特定の時間枠に複数のバックアップ バージョンがある場合は、最新のものだけが維持されます。例えば、ポリシーを、1 日につき 1 時間ごとにバックアップタスクが実行される 1 日に対して [ その日の最新のバージョンを保持 ] に設定すると、23:00 にバックアッ

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21 第 4 章:バックアップタスクの作成

プされたバージョンのみが保持されます。

すべての構成されたポリシーがお互いにオーバーラップする、ということに注意してください。例えば、最初の 3 か月間は毎日、2 番目の 3 か月間は毎週、そして 3 番目の 3 か月間は毎月バックアップ バージョンを保持するとしてポリシーを設定したい場合。チェックボックスにチェックを入れて、下記の写真が表示しているように数字を挿入してください。

24 週の期間は、以前の 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。また、最初の毎週のバックアップは 7 番目の毎日のバックアップと等しくなります。また 9 か月の期間は、以前の 24 週間の毎週のバックアップ バージョンと 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。そして最初の毎週のバックアップは 4 番目の毎週のバックアップと等しくなります。

権限設定を構成する:

タスクのゲスト ファイル (Windows/Linux) 復元を実行し、タスクのバックアップ バージョンを閲覧する権限を要求するユーザー / グループを確認します。資格のあるユーザーのみがバックアップしたファイルおよびバックアップタスクのバージョンにアクセスし、バックアップ 多数の作成中およびその後に権限設定を行うようにします。

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22 第 4 章:バックアップタスクの作成

注:• 管理者ユーザーのみが、仮想マシン バックアップタスクのインスタント復元および仮想マシン完全復元を実行できます。この手順で資格を得たその他のユーザーは、Active Backup for Business Portal でゲストファイル (Windows / Linux) の復元を実行できます。

• 管理者グループ / ユーザーはデフォルトでバックアップタスクを復元することに適格です。

設定を適用しタスクをバックアップする:

すべてのバックアップ設定を構成後、バックアップ サマリが表示されます。下記の指示に従って、設定の構成後のバックアップを完了してください。

1 [ 適用 ] をクリックしてバックアップタスクを作成すると、ポップアップ ウィンドウが現れます。

2 今すぐバックアップを実行する場合は、[ はい ] をクリックし、後で実行する場合は、タスクリストの [ バックアップ ] をクリックします。

物理サーバー バックアップタスクの作成• はじめる前に次の点にご注意ください。

• 保護対処のデバイスに Synology Active Backup for Business Agent をインストールします。Synology ダウンロード センターを開くか、[Active Backup for Business] > [ 物理サーバー ] > [ デバイスの追加 ] の順に進み、デバイスに合わせて 32 ビットまたは 64 ビットのインストーラをダウンロードします。

• Active Backup for Business で [ テンプレート ] を設定します。[ 設定 ] > [ テンプレート ] > [ 作成 ] の順に進んでテンプレートを作成するか、デフォルトのテンプレートを選び、[ 編集 ] をクリックしてデフォルトのテンプレートを編集します。• テンプレートのバックアップ設定の構成は、同じバックアップ設定を大量に実装している複数のデバイスに適用するのに役立つことがあります。展開と保護のギャップを避けるために、デフォルト PC バックアップタスク テンプレートは、リストされ削除することができません。常にデフォルト テンプレートを編集するか、あるいは他のテンプレートを加えることができます。

• テンプレート作成時に、バックアップ タイプ、バックアップ スケジュール、圧縮、暗号化設定、およびバージョン保持ポリシーについて決めることができます。物理サーバー バックアップ テンプレートの復元特権は調整できません。管理者 ( ユーザー )、管理者 ( グループ )、および特権を持つ他のユーザーは、Active Backup for Business Portal からデバイスのバックアップ バージョンにアクセスするか、回復メディアを使用してデバイスを復元できます。

• 物理サーバーのバックアップ

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23 第 4 章:バックアップタスクの作成

バックアップタスクを作成する:

物理サーバーにエージェントがインストールされ、物理サーバーがサーバーに接続されると、接続済みサーバーのバックアップタスクが、それに一致したテンプレートに従って作成されます。各デバイスに対して 1 つ以上のバックアップタスクの作成ができます。特定のデバイスに新しいタスクを作成する方法:[ 物理サーバー ] に進むと、デバイス ビューから開始して、ターゲット デバイスを選択し、[ 作成 ] をクリックしてタスク作成ウィザードを入力するか、あるいは [ タスク リスト ] > [ 作成 ] の順に進み、タスク作成ウィザードを使って後で保護したいデバイスを決定することができます。

• バックアップタスクの作成:• タスク名:タスク名を設定します。タスクのフィルタ / 検索を素早く行うためには、名付けパターンを持つことが推奨されます。

• ペア化したデバイスを選択:この操作は、[ 作成 ] をクリックする前にデバイスが選択されない場合にのみ現れます。サーバーに接続された物理サーバーのリストはこのステップで表示されます。

• バックアップ先:Btrfs ファイルシステムをバックアップ先にしている共有フォルダを選択します。パッケージのインストール中、Btrfs 共有フォルダ - ActiveBackupforBusiness が自動作成されます。

• ソース タイプの選択:ソース タイプ:以下の 3 つのソース タイプがサポートされます。

• 全デバイス:デバイス設定、アプリケーション、およびすべてのファイルを含む PC 全体が、このモードでバックアップされます。• 外付けハード ドライブのバックアップ:外付けハード ドライブを含むデバイス全体をバックアップするよう選択できます。

• システム ボリューム:ブート パーティション、システム パーティション、回復パーティション、WinRE ツール (GPT)、システム予約パーティション (MBR) などのデータおよび Windows システム データを含むシステム ボリュームがバックアップされます。

• カスタマイズ ボリューム:[ 選択 ] をクリックしてから、保護対象ボリュームを選択します。フロッピーディスク、サムドライブ、フラッシュカードリーダは対象外です。外付けのハードドライブのみが対象です。

タスク設定:ここでは、以下のタスク設定が行えます。

• データ転送時の圧縮を有効にする:転送中にデータを圧縮して、転送されるデータ サイズを小さくします• データ転送時の暗号化を有効にする:転送中にデータを暗号化してデータのセキュリティを強化します。• アプリケーション対応バックアップを有効にする:アプリケーション対応のバックアップを実行して、アプリケーション データに一貫性を確保します。この機能は、Microsoft の ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) を利用して、Linux と Windows 仮想マシンに対するバックアップ データの一貫性が確保されるようにします。したがって、このオプションを有効にするには、Windows 仮想マシンが VSS をサポートしている必要があります。

• バックアップ検証を有効にする:バックアップ検証を有効にして、バックアップの信頼性を高めます。Synology Virtual Machine Manager (VMM) を使用してバックアップされたデバイスを起動して、ビデオを撮影することで、ユーザーはバックアップ ファイルが適切に実行されるようにできます。

• ライブビデオを撮る ( 秒 ):ビデオの持続時間を指定します。これにより、Synology Virtual Machine Manager がバックアップ画像の実行を開始すると、撮影が開始されます。ビデオは 3x 速度で再生されます。

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24 第 4 章:バックアップタスクの作成

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25 第 4 章:バックアップタスクの作成

• 予約バックアップタスク:• 手動バックアップ:手動バックアップは、1 回限りのバックアップを意味します。バックアップタスクを作成した後、最後の手順ですぐにバックアップを選択するか、タスクを選択してコンソールの [バックアップ ] をクリックして、タスクを実行できます。

• 予約バックアップ:毎日バックアップするか、あるいは特定の日にのみバックアップするか、希望のバックアップ スケジュールを定義します。タスクは設定に従い、1日に 1回あるいは 1時間に 1回実行できます。

• 許可されたバックアップ ウィンドウ内でのみバックアップタスクを実行する:[ バックアップ ウィンドウの設定 ] をクリックし、バックアップタスクの実行が許可される時間または禁止する時間を指定して、バックアップ ソース デバイスの運用効率を維持します。手動バックアップの復元ポイントは予測できないため、時間でスケジュールされた復元ポイントのみがタイムスロットに表示されます。

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26 第 4 章:バックアップタスクの作成

• 保持ポリシーの選択:このステップでは、以下の保持ポリシーのいずれかを選択して作成済みタスクに適用できます。

• 全バージョンを残す:すべてのバックアップ バージョンを保存します。• 以下の方法を適用:[ 以下の方法を適用 ] にチェックを入れると少なくとも 1 つのポリシーを設定する必要があります。

最新バージョンのみを保持は、最新バージョンの最大可能数で保持することを意味します。その数を超えたバージョンは、Grandfather-Father-Son (GFS) 方式に基づいてローテーションされるか、他の保持ポリシーが設定されていなければ削除されます。

Synology は Grandfather-Father-Son (GFS) 方式を採用しています。バックアップ バージョンが保持される時間枠を毎日、毎週、毎月、毎年にそれぞれ設定することができます。特定の時間枠に複数のバックアップ バージョンがある場合は、最新のものだけが維持されます。例えば、ポリシーを、1 日につき 1 時間ごとにバックアップタスクが実行される 1 日に対して [ その日の最新のバージョンを保持 ] に設定すると、23:00 にバックアップされたバージョンのみが保持されます。

すべての構成されたポリシーがお互いにオーバーラップする、ということに注意してください。例えば、最初の 3 か月間は毎日、2 番目の 3 か月間は毎週、そして 3 番目の 3 か月間は毎月バックアップ バージョンを保持するとしてポリシーを設定したい場合。チェックボックスにチェックを入れて、下記の写真が表示しているように数字を挿入してください。

24 週の期間は、以前の 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。また、最初の毎週のバックアップは 7 番目の毎日のバックアップと等しくなります。また 9 か月の期間は、以前の 24 週間の毎週のバックアップ バージョンと 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。そして最初の毎週のバックアップは 4 番目の毎週のバックアップと等しくなります。

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27 第 4 章:バックアップタスクの作成

• 今すぐバックアップ:ウィザードはスケジュールにかかわらず即座のバックアップを許可します。

パーソナル コンピュータ バックアップタスクの作成• はじめる前に次の点にご注意ください。

• 保護対処のデバイスに Synology Active Backup for Business Agent をインストールします。Synology ダウンロード センターを開くか、[Active Backup for Business] > [PC] > [ デバイスの追加 ] の順に進み、デバイスに合わせて 32 ビットまたは 64 ビットのインストーラをダウンロードします。

• Active Backup for Business で [ テンプレート ] を設定します。[ 設定 ] > [ テンプレート ] > [ 作成 ] の順に進んでテンプレートを作成するか、デフォルトのテンプレートを選び、[ 編集 ] をクリックしてデフォルトのテンプレートを編集します。• テンプレートのバックアップ設定の構成は、同じバックアップ設定を大量に実装している複数のデバイスに適用するのに役立つことがあります。実装と保護の間にギャップが生じないようにするため、PC を保護する設定のデフォルト テンプレートが一覧に表示され削除することはできません。常にデフォルト テンプレートを編集するか、あるいは他のテンプレートを加えることができます。

• テンプレート作成時に、バックアップ タイプ、バックアップ スケジュール、圧縮、暗号化設定、およびバージョン保持ポリシーについて決めることができます。パーソナル コンピュータのバックアップ テンプレートの復元特権は調整できません。管理者 ( ユーザー )、管理者 ( グループ )、およびログイン アカウントの保有者 ( ユーザー ) のみが、Active Backup for Business Portal からデバイスのバックアップ バージョンにアクセスするか、リカバリ メディアを使用してデバイスを復元できます。

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28 第 4 章:バックアップタスクの作成

• パーソナル コンピュータのバックアップバックアップタスクを作成する:

PC にエージェントがインストールされ、PC がサーバーに接続されると、接続済みサーバーのバックアップタスクが、それに一致したテンプレートに従って作成されます。各デバイスに対して 1 つ以上のバックアップタスクの作成ができます。特定のデバイスに新しいタスクを作成する方法:[PC] に移動し、デバイス ビューから開始して、ターゲット デバイスを選択し、[ 作成 ] をクリックしてタスク作成ウィザードを使用するか、[ タスク リスト ] > [ 作成 ] の順に進み、後からタスク作成ウィザードで保護するデバイスを決めることができます。

• バックアップタスクの作成:• タスク名:タスク名を設定します。タスクのフィルタ / 検索を素早く行うためには、名付けパターンを持つことが推奨されます。

• ペア化したデバイスを選択:この操作は、[ 作成 ] をクリックする前にデバイスが選択されない場合にのみ現れます。サーバーに接続された PC のリストはこのステップで表示されます。

• バックアップ先:Btrfs ファイルシステムをバックアップ先にしている共有フォルダを選択します。パッケージのインストール中、Btrfs 共有フォルダ - ActiveBackupforBusiness が自動作成されます。

• ソース タイプの選択:ソース タイプ:以下の 3 つのソース タイプがサポートされます。

• 全デバイス:デバイス設定、アプリケーション、およびすべてのファイルを含む PC 全体が、このモードでバックアップされます。• 外付けハード ドライブのバックアップ:外付けハード ドライブを含むデバイス全体をバックアップするよう選択できます。

• システム ボリューム:ブート パーティション、システム パーティション、回復パーティション、WinRE ツール (GPT)、システム予約パーティション (MBR) などのデータおよび Windows システム データを含むシステム ボリュームがバックアップされます。

• カスタマイズ ボリューム:[ 選択 ] をクリックしてから、保護対象ボリュームを選択します。フロッピーディスク、サムドライブ、フラッシュカードリーダは対象外です。外付けのハードドライブのみが対象です。

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29 第 4 章:バックアップタスクの作成

タスク設定:ソース データは、タスクの設定に従って圧縮および暗号化できます。[タスク設定 ] をクリックし、環境設定を行います。

• 予約バックアップタスク:• 手動バックアップ:手動バックアップは、1 回限りのバックアップを意味します。バックアップタスクを作成した後、最後の手順ですぐにバックアップを選択するか、タスクを選択してコンソールの [ 今すぐ実行 ] をクリックして、タスクを実行できます。

• 予約バックアップ:毎日バックアップするか、あるいは特定の日にのみバックアップするか、希望のバックアップ スケジュールを定義します。タスクは設定に従い、1日に 1回あるいは 1時間に 1回実行できます。

• イベント別バックアップ:保護対象デバイスでの画面ロック、サインアウト、スタートアップなどのイベントを定義した後は、バックアップタスクは自動的に実行されます。• 画面ロック:保護対象デバイスの画面がロックされます。• サインアウト:保護されたデバイスからユーザーがログアウトします。• スタートアップ:保護デバイスが始動します。

• バックアップ インターバル:デバイスのバックアップ頻度を定義できます。定義したイベントが複数回発生しても、設定した時間範囲内にバックアップタスクを 1 回のみ実行します。例えば、バックアップの間隔を 1 時間に設定した場合、イベント設定によるバックアップでは、バックアップタスクを起動するデバイスの画面ロックが発生した場合、10 分後にデバイスが起動されてもバックアップは再実行されません。

注:時間指定バックアップおよびイベント指定バックアップの両方を有効にすると、両方が設定したバックアップ頻度に適用されます。

• 許可されたバックアップ ウィンドウ内でのみバックアップタスクを実行する:[ バックアップ ウィンドウの設定 ] をクリックし、バックアップタスクの実行が許可される時間または禁止する時間を指定して、バックアップ ソース デバイスの運用効率を維持します。手動バックアップとイベントによるバックアップの復元ポイントは予測できないため、時間でスケジュールされた復元ポイントのみがタイムスロットに表示されます。

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30 第 4 章:バックアップタスクの作成

• 保持ポリシーの選択:このステップでは、以下の保持ポリシーのいずれかを選択して作成済みタスクに適用できます。

• 全バージョンを残す:すべてのバックアップ バージョンを保存します。• 以下の方法を適用:[ 以下の方法を適用 ] にチェックを入れると少なくとも 1 つのポリシーを設定する必要があります。

最新バージョンのみを保持は、最新バージョンの最大可能数で保持することを意味します。その数を超えたバージョンは、Grandfather-Father-Son (GFS) 方式に基づいてローテーションされるか、他の保持ポリシーが設定されていなければ削除されます。

Synology は Grandfather-Father-Son (GFS) 方式を採用しています。バックアップ バージョンが保持される時間枠を毎日、毎週、毎月、毎年にそれぞれ設定することができます。特定の時間枠に複数のバックアップ バージョンがある場合は、最新のものだけが維持されます。例えば、ポリシーを、1 日につき 1 時間ごとにバックアップタスクが実行される 1 日に対して [ その日の最新のバージョンを保持 ] に設定すると、23:00 にバックアップされたバージョンのみが保持されます。

すべての構成されたポリシーがお互いにオーバーラップする、ということに注意してください。例えば、最初の 3 か月間は毎日、2 番目の 3 か月間は毎週、そして 3 番目の 3 か月間は毎月バックアップ バージョンを保持するとしてポリシーを設定したい場合。チェックボックスにチェックを入れて、下記の写真が表示しているように数字を挿入してください。

24 週の期間は、以前の 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。また、最初の毎週のバックアップは 7 番目の毎日のバックアップと等しくなります。また 9 か月の期間は、以前の 24 週間の毎週のバックアップ バージョンと 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。そして最初の毎週のバックアップは 4 番目の毎週のバックアップと等しくなります。

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31 第 4 章:バックアップタスクの作成

• 今すぐバックアップ:ウィザードはスケジュールにかかわらず即座のバックアップを許可します。

ファイル サーバー バックアップタスクの作成ファイル サーバー ページで、SMB または rsync プロトコルと通信するサーバーを保護できます。

ファイル サーバーを追加する:

ファイル サーバーのバックアップタスクを作成する前に、まずファイル サーバーに接続する必要があります。次の手順に従って、ファイル サーバーを追加してください。

1 [ ファイル サーバー ] > [ ファイル サーバー ] の順に進み、[ サーバーの追加 ] をクリックしてファイル サーバーに接続します。

2 サーバーの種類を選択してから [ 次へ ] をクリックします。

3 選択したサーバーの種類に合わせた情報を入力して [ 適用 ] をクリックします。

• SMB サーバーの場合:[ サーバー アドレス ]、[ アカウント ]、[ パスワード ] を入力します。

注:• SMB サーバーで [ マイ ネットワーク ] が有効になっていることを確認してください。• ファイル サーバーのアクセス許可の設定が正しく構成されていることを確認してください。必要なファイル サーバーのアクセス許可の詳細については、こちらを参照してください。

• rsync サーバーの場合:[ サーバー アドレス ]、[ ポート ]、[ アカウント ] を入力してから、ドロップダウンメニューの [ 接続モード ] と [ 認証方法 ] を選択します。• rsync バックアップには、3 つの接続モードがあります。rsync module モード ( 暗号化なしの データ転送を提供 )、SSH 上の rsync shell モード、および SSH 上の rsync module モードです。

• Rsync バックアップの 2 つの認証方法:パスワードまたは SSH キー。バックアップタスクを作成する:

1 [ ファイル サーバー ] > [ ファイル サーバー ] の順に進み、バックアップするファイル サーバーを選択してから [ タスク作成 ] をクリックします。

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32 第 4 章:バックアップタスクの作成

2 バックアップ モードを選択する:

• マルチバージョン:タスクが実行されるたびに、ソースにおける新しいバージョンの変更が、バックアップ先の新しいフォルダに完全にコピーされます。

注:Linux ソースの場合は、セットアップの後でブロック転送を構成できます。

• ミラー:毎回タスクを実行すると、ソース フォルダで行った変更内容すべてが、コピー先にコピーされ、既存ファイルを上書きます。これにより、コピー先のフォルダが完全なミラー コピーとなります。

• インクリメンタル:タスクが実行されるたび、新しく追加されたソース ファイルや変更されたソース ファイルがコピー先にコピーされ、以前のバージョンのファイルが上書きされます。

3 つの異なるタイプのバックアップ モードを持つ DSM の最終バックアップ ファイルの変化形の詳細は、下記の

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33 第 4 章:バックアップタスクの作成

表を参照してください。

3 [ 次へ ] をクリックして続行します。

4 以下の 4 つの項目を使用して転送するものを指定します:

• このフォルダにおけるすべての下位フォルダおよびファイルはバックアップされません。• このフォルダにおけるすべての下位フォルダおよびファイルがバックアップされます。• このフォルダで選択した下位フォルダのみがバックアップされます。• このフォルダおよび下位フォルダのファイルがバックアップされます。5 [ 次へ ] をクリックして続行します。

6 [ タスク名 ] および [ ローカル パス ] を入力し、バックアップタスクの [ スケジュール ] を設定します。

• rsync バックアップを設定すると、 帯域幅を設定するオプション、および圧縮およびブロック転送が有効になります。

7 バックアップ モードとして [ 複数のバージョン ] を選択した場合、不要なバージョンを自動的に削除し、空き容量を開放することで、バックアップ バージョンを管理するための [ 保持ポリシー ] をセットアップするためのオプションが利用できます。

• 全バージョンを残す:すべてのバックアップ バージョンを保存します。

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34 第 4 章:バックアップタスクの作成

• 以下の方法を適用:[ 以下の方法を適用 ] にチェックを入れると少なくとも 1 つのポリシーを設定する必要があります。

最新バージョンのみを保持は、最新バージョンの最大可能数で保持することを意味します。その数を超えたバージョンは、Grandfather-Father-Son (GFS) 方式に基づいてローテーションされるか、他の保持ポリシーが設定されていなければ削除されます。

Synology は Grandfather-Father-Son (GFS) 方式を採用しています。バックアップ バージョンが保持される時間枠を毎日、毎週、毎月、毎年にそれぞれ設定することができます。特定の時間枠に複数のバックアップ バージョンがある場合は、最新のものだけが維持されます。例えば、ポリシーを、1 日につき 1 時間ごとにバックアップタスクが実行される 1 日に対して [ その日の最新のバージョンを保持 ] に設定すると、23:00 にバックアップされたバージョンのみが保持されます。

すべての構成されたポリシーがお互いにオーバーラップする、ということに注意してください。例えば、最初の 3 か月間は毎日、2 番目の 3 か月間は毎週、そして 3 番目の 3 か月間は毎月バックアップ バージョンを保持するとしてポリシーを設定したい場合。チェックボックスにチェックを入れて、下記の写真が表示しているように数字を挿入してください。

24 週の期間は、以前の 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。また、最初の毎週のバックアップは 7 番目の毎日のバックアップと等しくなります。また 9 か月の期間は、以前の 24 週間の毎週のバックアップ バージョンと 90 日間の毎日のバックアップ バージョンを含んでいます。そして最初の毎週のバックアップは 4 番目の毎週のバックアップと等しくなります。

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35 第 4 章:バックアップタスクの作成

8 タスク設定を確認し、[適用 ] をクリックしてバックアップタスクの作成を終了します。

注:• Active Backup for Business でバックアップされないファイルがある場合は、次のような状況が考えられます。

• ファイル / フォルダのパスが 4096 文字を超えている。• ファイル / フォルダ名が 255 文字を超えている。• ファイル / フォルダ名が空白。または "

• ファイル / フォルダ名が @ActiveBackup または target.db を含んでいる。• 暗号化されて共有されているファイル / フォルダ名が 135 文字を超えている。

• SMB バックアップは、Microsoft アカウントをサポートしていません。• SMB バックアップは、接合ポイントをバックアップしません。• SMB バックアップは、データ互換性のため、Windows ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) をサポートしています。Windows VSS は Windows Server 2012 以降でサポートされています。Windows サーバーの VSS を行こうにすると、Active Backup for Server がリモート SMB ファイルに保存する VSS 対応サーバー アプリケーションのボリューム シャドウ コピーを作成します。

• 管理者共有フォルダ ( 例えば、C$、D$) は Windows VSS をデフォルトでサポートしていません。• SSH キーによる認証には SSH キーが必要です。サポートされるキー タイプは、rsa2、dsa、ecdsa、および ed25519 で、パスフレーズの付いた rsa1 と SSH のキーはサポートされません。

セカンド バックアップの作成3-2-1 のバックアップ戦略 (データのコピーを 3つ作成し、そのうちの 2つは異なるストレージ メディアにあり、そのうちの 1 つは別の位置で保持される ) に従って、Active Backup for Business のデータのコピーを作成するようお勧めします。IT 障害が生じた場合、Active Backup for Business のデータおよびタスク設定を回復して、データを再リンクすることによってデバイスをバックアップ、または復元し続けることができます。DSM バックアップ パッケージを使用して Active Backup for Business をバックアップおよび再リンクする方法の詳細については、こちらを参照してください。

Active Backup for Business のデータのコピーを作成する:

DSM で次のいずれかのパッケージを選択して、Active Backup for Business のデータとタスク設定のコピーを作成できます。

• Snapshot Replication:Snapshot Replication は共有フォルダのスナップ写真を継続的に撮ることにより、別の Synology NAS にデータをコピーするのに役立ちます。リカバリが必要な場合は、Active Backup for Business をインストールし、別の Synology NAS にデータを再リンクして、バックアップと復元のタスクを即座に続行できます。Snapshot Replication の詳細については、ヘルプ記事を参照してください。

• Hyper Backup:別の Synology NAS への共有フォルダのバックアップに加えて、USB、ファイル サーバーおよび他のクラウド サービスなど、Hyper Backup によってより多くのバックアップ先を選択できます。Hyper Backup 経由で Active Backup for Business をバックアップする場合は、ActiveBackupforBusiness 共有フォルダで「@ActiveBackup」が選択されていることを確認してください。共有フォルダのコピーを作成する詳細については、ヘルプ記事を参照してください。

注:Snapshot Replication を使用して Active Backup for Business 2.0.4 のコピーを作成する場合は、以前の Active Backup for Business バージョンを含む共有フォルダのすべてのスナップショットを削除することを強くお勧めします。Active Backup for Business では、バージョン 2.0.4 以降で異なる複製メカニズムが採用されています。ユーザーが Snapshot Replication を使用して、以前のバージョンのスナップショットを取得したり、レプリケーションを実行したりすると、レプリケーションの効率が低下する可能性があります。

Active Backup for Business の既存のデータとタスク設定を取得する:

1 Active Backup for Business の復元先の Synology NAS で、Active Backup for Business のデータとタスク設定を含む共有フォルダがあることを確認してください。

注:Active Backup for Business 2.0.4 バージョン以降でバックアップされたデータを含んでいる共有フォルダだけを表示して再リンクすることができます。

2 [ ストレージ ] で [ 再リンク ] をクリックします。

Active Backup for Business のデータおよびタスク設定を含んでいる共有フォルダで下記の情報が表示されます。

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36 第 4 章:バックアップタスクの作成

• 共有フォルダの名前。• 前回のバックアップ時間:前回この共有フォルダへデータをバックアップした時。• ソース デバイス:バックアップされたデバイス。• タスク名:この共有フォルダに含まれていたバックアップタスクの名前。3 回復したい Active Backup for Business のデータおよびタスク設定を含んでいる共有フォルダを選択して、

[ 再リンク ] をクリックしてください。

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37 第 5 章:バックアップタスクの管理

このセクションでは、バックアップステータスの監視、各タスクのバックアップバージョンに関する詳細情報の調査、バックアップタスクの削除 / 編集の方法を説明します。

仮想マシンのバックアップタスクを管理する• 詳細情報を調べる既存のタスクはすべて、[Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] に表示されます。より詳細な情報を表示させたいタスクを選択し、[ 詳細 ] をクリックします。これには以下が含まれます。

• ステータス• ステータス:完了、失敗、または一部完了、バックアップタスクの現在のステータスの提案• ソース:タスク内のバックアップされたすべての仮想マシン。• ディスティネーション:保存されたデータのバックアップ先• 実行時間:タスクを前回バックアップした時間• 転送済みサイズ:ソース側から転送されたデータ量表示された数字は、重複排除により、実際の使用済みストレージ スペースと異なることがあります。

• 期間:バックアップタスクの経過時間

バックアップタスクの管理 5

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38 第 5 章:バックアップタスクの管理

• ログ• ログ タイプ:ログのカテゴリは、情報 / 警告 / エラー、ログの重要度レベルを示唆します。• ログの説明:各タスクのバックアップ プロセスまたは遭遇した問題• ログの時間:各ログの時間• 設定:ここをクリックしてログのローテーション ポリシーをセットアップできます。

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39 第 5 章:バックアップタスクの管理

• バックアップ バージョンの調査既存のタスクはすべて、[Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] に表示されます。詳細を表示したいタスクを 1 つ選択し、[ バージョン ] をクリックすると、以下が表示されます。

• ステータス:完了、失敗、または一部完了• 作成時間:バックアップ バージョンが作成された時間。• バックアップ検証が有効になっている場合は、エクスポート アイコンをクリックしてバックアップ データとバックアップのライブ ビデオを参照することもできます。

• バックアップタスクの設定を編集既存のタスクはすべて、[Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] に表示されます。単一のタスクまたは複数のタスクを同時に編集することを選択できます。

編集するタスクを 1 つ選択し、[ 編集 ] をクリックします。その後、保護する仮想マシンの変更、タスク設定の構成、バックアップ スケジュールの作成、保持ポリシーの設定、および特権の付与を行うことができます。

• バックアップタスクを削除既存のタスクはすべて、[Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] に表示されます。単一のタスクまたは複数のタスクを同時に削除することを選択できます。

• 編集するタスクを 1 つ選択し、[ 削除 ] をクリックします。タスクはパネルから削除され、タスク内のすべてのバックアップデータも削除されます。

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40 第 5 章:バックアップタスクの管理

• Shift と Ctrl を押しながら左クリックして、削除したいタスクを複数選択してから、[ 削除 ] をクリックします。タスクはパネルから削除され、バックアップしたデータもすべて削除されます。

物理サーバー バックアップタスクの管理1つまたは複数のバックアップタスクを編集する:

バックアップタスクを作成したら、必要に応じて個別または一括でタスクを編集できます。バックアップ先を除き、設定の大部分を修正できます。タスクを一括編集する場合は、タスク名とバックアップ先は変更できません。

1 [ タスクリスト ] を開きます。

2 編集するタスクを選択して [ 編集 ] をクリックします。Ctrl を押しながら複数のタスクを選択してから [ 編集 ] をクリックすることで、タスクを一括編集できます。

3 設定を編集し終えたら、[OK] をクリックします。

注:タスクを一括編集する場合は、変更したいセクションのチェックボックスにチェックを入れて設定をダブルクリックします。OK をクリックしたときに、チェックボックスにチェックマークが付いていないと、オプションは元の設定を維持します。

1つまたは複数のバックアップタスクを削除する:

[ タスク リスト ] に進んでタスクを選択し、次に [ 削除 ] をクリックします。アクションを確認後、選択されたタスクが削除されますが、その一方データはバックアップ先に残ったままです。

デバイスは、タスクがなくてもサーバーに接続されたままです。このデバイスは常に [ デバイス リスト ] で見つけることができます。そして、いつでもそのデバイスに対してタスクを作成できます。

パーソナル コンピュータ バックアップタスクの管理1つまたは複数のバックアップタスクを編集する:

バックアップタスクを作成したら、必要に応じて個別または一括でタスクを編集できます。バックアップ先を除き、設定の大部分を修正できます。タスクを一括編集する場合は、タスク名とバックアップ先は変更できません。

4 [ タスクリスト ] を開きます。

5 編集するタスクを選択して [ 編集 ] をクリックします。Ctrl を押しながら複数のタスクを選択してから [ 編集 ] をクリックすることで、タスクを一括編集できます。

6 設定を編集し終えたら、[OK] をクリックします。

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41 第 5 章:バックアップタスクの管理

注:タスクを一括編集する場合は、変更したいセクションのチェックボックスにチェックを入れて設定をダブルクリックします。OK をクリックしたときに、チェックボックスにチェックマークが付いていないと、オプションは元の設定を維持します。

1つまたは複数のバックアップタスクを削除する:

[ タスク リスト ] に進んでタスクを選択し、次に [ 削除 ] をクリックします。アクションを確認後、選択されたタスクが削除されますが、その一方データはバックアップ先に残ったままです。

デバイスは、タスクがなくてもサーバーに接続されたままです。このデバイスは常に [ デバイス リスト ] で見つけることができます。そして、いつでもそのデバイスに対してタスクを作成できます。

ファイル サーバー バックアップタスクの管理タスク リストで、これまで作成したばすべてのバックアップタスクが一覧表示されます。タブの上部のボタンで、これらを管理することができます。

バックアップタスクを編集する:

1 編集するバックアップタスクを選択し、[ 編集 ] をクリックします。

2 ここでは、リモート サーバー情報、接続モード、認証方法の変更、バックアップ フォルダとファイル フィルタ設定の調整、バックアップ スケジュールの有効化と無効化、その他の設定の構成を行うことができます。

3 バックアップ モードとして [ マルチバージョン ] を選択した場合、バックアップ ローテーション設定を編集することができます。

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42 第 5 章:バックアップタスクの管理

ファイル フィルタを管理するには:

1 バックアップタスクを選択し、[ 編集 ] > [ ファイル フィルタ ] をクリックします。

2 特定のファイルをそのファイル タイプに基づいてバックアップ ジョブから取り除くことができます。あるいは、以下の方法でカスタム フィルタを作成できます。

• ファイル名:ファイル名でカスタム フィルタを作成します。指定のフィルタのあるファイルはバックアップから除外されます。

• ファイル拡張子:拡張子でカスタム フィルタを作成します。指定のファイル拡張子はバックアップから除外されます。拡張子を指定するには、*. 拡張子 (*.iso など ) を追加します。

• ワイルドカード文字:より高度なファイル名フィルタとしてワイルドカード文字 (*) を使用できます。

注:• ファイル フィルタは、ファイルのみをフィルタリングします。フォルダは対象外です。• ワイルドカードは、ゼロまたは非スペース文字を示しています。以下の例を参照してください。

• a* は、account、apple など、a で始まる任意の単語を表します。• *e は、apple、table など、e で終わる任意の単語を表します。• *12* は、 2012、 1220、341256 など、12 を含む任意の単語を表します。

バックアップタスクを実行する:

セットアップ中にバックアップ スケジュールを設定することができます。これにより、バックアップタスクがスケジュールに従って定期的に動作します。または、[ バックアップ ] をクリックしてタスクをすぐに実行できます。

バックアップタスクを削除する:

1 削除するバックアップタスクを選択します。

2 [ 削除 ] をクリックします。

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43 第 5 章:バックアップタスクの管理

バックアップの設定[Active Backup for Business] > [ 設定 ] の順に進み、同時バックアップのデバイス最大数を設定できます。デバイスの同時バックアップは、NAS における RAM の使用量制限を超えない限り、設定した最大数まで実行できます。

[Active Backup for Business] > [ 設定 ] で、保管ポリシーの実行時間をカスタマイズすることにより、ピーク時間帯を避け、性能上の問題を防止できます。

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44 第 6 章:データ回復

VMware vSphere データの復元Active Backup for Business は、VMware vSphere に対して以下の復元オプションを提供しています。このセクションは、さまざまな Disaster Recovery シナリオに適したソリューションを展開するのに役立ちます。

即時復元

即時復元は、VM のダウンタイムを最小限に抑えるために、圧縮および重複除去されたバックアップ ファイルから VM を直接すばやく再起動できる機能です。このセクションは、VMware への即時の復元の前提条件、およびそれを実行する方法についてステップバイステップでガイドします。

• はじめる前に即時復元は、VM のダウンタイムを最小限に抑えるために、圧縮および重複除去されたバックアップ ファイルから VM を直接すばやく再起動できます。時間がかかるがフル I/O パフォーマンスを持つフル VM 復元に比べて、即時の VMware への復元は数秒以内に VM を再起動できますが、I/O パフォーマンスが限られたものになります。

注:• VMware への即時復元プロセス全体を完了するには、復元された VM を即座に本番サイトに移行する必要があります。VM を、VM を実行させるハイパーバイザに移行させるか、あるいはクローンを作成することができます。当社は、データ競合がクローニングの間に生じた場合に備えて、VM をシャットダウンすることをお勧めします。VM の移行には、対象となる vCenter/Storage vMotion ライセンスが必要です。詳しくは、こちらの VM の移行を参照してください。

• 即時の VMware への復元中に行われたすべての変更が、Synology NAS に自動的に保存されるので、Synology NAS に十分なスペースがあることを確認してください。

• VMware への即時復元の起動VMware への即時の復元の場合、復元ウィザードを起ち上げて VM をその一番最近の状態に復元するか、あるいは利用可能な復元ポイントに復元できます。これは以下のいずれかにより実行します。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [VMware vSphere] の順に進み、復元したい仮想マシンを 1台選択し、[ 復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動し、[VMware vSphere への復元 ] および [ 即時復元 ] を選択します。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] の順に進み、復元した仮想マシンを 1 台選択し、[ 復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動し、[VMware vSphere への復元 ] および [ 即時復元 ] を選択します。

注:即時復元を実行するには、バックアップ先 ( 共有フォルダ ) にアクセスしてマウントする権限をハイパーバイザーに与えてください。

データ回復 6

44

章節

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45 第 6 章:データ回復

• 復元ウィザードVM と復元ポイントを選択する方法:

復元したい VM を選択し、それらの各 VM について復元ポイントを選んでください。

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46 第 6 章:データ回復

復元モードを選択する方法:

必要に応じて次のいずれかのモードを選択してください。

• 元の場所に復元:このオプションは選択された VM をそのオリジナルの位置に戻し、その一方オリジナルの名前と設定を維持しながらユーザーによる入力エラーの可能性を最小化します。このオプションは、生産現場で即座にオリジナルの VM の登録を解除して交換します。

• 新しい場所に復元するか、異なる設定で復元:このオプションにより復元先および復元された仮想マシンの設定をカスタマイズできます。

復元設定を構成する方法:

• [ 元の場所に復元 ] 選択した場合、復元ウィザードのサマリーページが表示されます。• [ 新しい場所に復元、あるいは異なる設定で復元 ] を選択した場合、名前を指定してフォルダ、ハイパーバイザ、リソース プール、およびネットワークを指定して VM を復元する必要があります。即時の VMware への復元中に行われた変更は Synology NAS に保存され、VM への移行をするときに datastore を選択することができます。

設定を適用し VM を復元する方法:

サマリー ステップで復元される VM の情報をチェックして [適用 ] をクリックして復元してください。その後、[復元ステータス ] が自動で表示され、復元の進捗状況をモニターできます。即時の VMware への復元のプロセスを完了するには、[VM へ移行 ] ボタンをクリックしてください。

復元された VM を即時に実行したい場合は、[ 復元後に VM の電源を自動でオン ] を有効化します。テスト目的では、このオプションを選択しないようにお勧めします。代わりに、競合を避けるため、初めの VM を生産ネットワークから手動で切断することをお勧めします。

フル VM 復元

フル VM 復元で、ユーザーは VM 全体をバックアップ ファイルから復元し、フル デスク I/O パフォーマンスを得ることができます。このセクションは、フル VM を復元する方法をステップバイステップで説明します。

• はじめる前にフル VM 復元によりユーザーは、プライマリ VM が故障した時に、VM 全体をバックアップ ファイルから最新の状態に復元、あるいは特定の以前の時間点に復元することができます。この復元は時間とリソースを多く使用しますが、フル ディスクの I/O パフォーマンスを得ることができます。

• フル VM 復元ウィザードを起動

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47 第 6 章:データ回復

復元ウィザードを起動し、フル VM 復元を通して VM を一番最近の状態または利用可能ないずれかの復元ポイントに復元するには、以下のいずれかを行ってください。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [VMware vSphere] の順に進み、復元したい仮想マシンを 1台選択し、[復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動します。[VMware vSphere に復元 ] および [次へ ] の順にクリックします。[ 仮想マシンの完全復元 ] を選択します。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク ] の順に進み、復元したいバックアップタスクを 1つ選択し、[復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動します。[VMware vSphere に復元 ] および [次へ ] の順にクリックします。[ 仮想マシンの完全復元 ] を選択します。

• 復元ウィザード:VM と復元ポイントを選択復元したい VM を選択し、選択された各 VM について復元ポイントを選んでください。

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48 第 6 章:データ回復

• 復元ウィザード:復元モードの選択実行する復元モードを選択します。

• 元の場所に復元:選択された VM を元の場所で、元の名前と設定で復元します。このオプションは、ユーザー入力のエラーの可能性を最小にして、生産現場において直ちに元の VM の登録解除をしてそれに取って代わります。

• 新しい場所に復元するか、異なる設定で復元:このオプションにより復元先および復元された仮想マシンの設定をカスタマイズできます。

• 復元ウィザード:復元設定の構成元の場所に復元を選択した場合は、この手順はスキップできます。

ユーザーが [ 新しい場所に復元するか、異なる設定で復元 ] を選択する場合は、名前を指定し、復元された VM を実行するフォルダ、ハイパーバイザ、データストア、リソース プール、およびネットワークを選択してください。

• 復元ウィザード:適用して復元タスクの概要ページで、復元された VM の情報を確認し、[ 適用 ] をクリックして開始します。その後、復元の進捗状況をモニターする [ 復元ステータス ] が開きます。

復元された VM をすぐに実行する場合は、[VM の電源オン ] を自動的に有効にします。テスト目的では、このオプションを無効化しておくことをお勧めします。手動で初期の VM を生産ネットワークから接続解除して、それを隔離された非生産ネットワークに接続し衝突を避けてください。

Synology Virtual Machine Manager (VMM) への即時復元

Active Backup for Business を Synology Virtual Machine Manager (VMM) と統合することで、ユーザーは、災害復旧、ブラウズ / アプリケーション データの復元、およびテスト環境のアップグレードのために代替のソリューションを持つことができます。このセクションは、バックアップされたデバイスを Synology VMM に即時に復元する方法、およびそのタスクを実行するための前提条件についてガイドします。

• はじめる前にSynology Virtual Machine Manager への即時復元では、ネイティブのエクスポート /インポート ツールを活用して、障害復旧、アップグレード テスト、およびアプリケーション データの復元のための代替ソリューションをユーザーに提供します。

制限:Synology VMM における即時復元は、DSM 6.2 および Synology VMM 2.3.4 以降でのみサポートされています。

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49 第 6 章:データ回復

Synology VMM の制限に関する詳細は、こちらを参照してください。

• Synology VMM ウィザードの起動バックアップされたデバイスを即時に Synology VMM へ復元することで、以下のいずれかを行うことができます。

• [Active Backup for Business] > [仮想マシン ] > [VMware vSphere] の順に進み、復元したい VM を選択します。[復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Synology Virtual Machine Manager (VMM) へ即時の復元 ] を選択します。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] の順に進んで、復元したいバックアップタスクを選択します。[ 復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Synology Virtual Machine Manager (VMM) へ即時の復元 ] を選択します。

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50 第 6 章:データ回復

• 復元ウィザード:復元ウィザードに従って、次の操作を行ってください。

VM と復元ポイントを選択する方法

Synology VMM 上で即時に復元したい VM と復元ポイントを選択します。

注:各バックアップタスクにおいて 1 台の VM のみが Synology VMM に即時に復元できます。VM を複数選択して、それらを同時に実行することはできません。

VM 設定を構成する方法:

仮想マシンと復元ポイントを選択したら、Synology VMM ウィザードが起動され、選択した仮想マシンの設定を構成します。詳しくは、Synology Virtual Machine Manager を参照してください。

設定を適用して VM を復元する:

設定を構成後、[ 適用 ] をクリックします。仮想マシンのバックアップが Synology VMM にインポートされ、VMM コンソールで仮想マシンの電源をオンにすることができます。

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51 第 6 章:データ回復

ゲスト OS ファイル (Windows / Linux) 復元

ゲスト OS ファイル復元により、ユーザーは仮想マシン全体の代わりにファイルのみを復元できます。ここでは、Active Backup for Business のインストール時に自動インストールされる Active Backup for Business Portal を使用してゲスト OS ファイルを復元する方法を学習します。

• はじめる前にゲスト ファイル復元により、Microsoft Windows および Linux の VM から個々のファイルまたはフォルダのみを復元できます。ゲスト OS ファイルを復元するには、VMware ツールをインストールする必要があります。Windows / Linux でサポートされるファイルは下記にリストされています。

• Windows:NTFS、FAT32

• Linux:NTFS、FAT32、EXT3、EXT4

• ゲスト ファイル復元ポータルを起動• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [VMware vSphere] の順に進み、復元したい仮想マシンを 1つ選択し、[復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Active Backup for Business Portal] を開きます。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] の順に進み、復元したいバックアップタスクを選択し、[ 復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動し、[Active Backup for Business Portal] を開きします。

Microsoft Hyper-V データの復元即時復元

即時復元は、仮想マシンのダウンタイムを最小限に抑えるために、圧縮および重複除去されたバックアップ ファイルから仮想マシンを直接すばやく再起動できる機能です。このセクションは、即時復元の前提条件、およびそれを実行する方法を手順に沿って説明します。ハイパーバイザー間の復元手順は若干異なる場合がありますのでご注意ください。

• はじめる前に即時復元は、圧縮され重複排除されたバックアップ ファイルから直接仮想マシンを迅速に再起動して、仮想マシンのダウンタイムを最小限に抑えます。時間がかかるがフル I/O パフォーマンスを持つ仮想マシン完全復元に比べて、即時復元は数秒以内に仮想マシンを再起動できますが、I/O パフォーマンスが限られたものになります。

注:• 即時復元中に行われたすべての変更が、Synology NAS に自動的に保存されるため、Synology NAS に十分なスペースがあることを確認してください。

• Microsoft Hyper-V に対して即時復元を起動するVMware への即時の復元の場合、復元ウィザードを起ち上げて VM をその一番最近の状態に復元するか、あるいは利用可能な復元ポイントに復元できます。これは以下のいずれかにより実行します。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [Microsoft Hyper-V] の順に進み、復元したい仮想マシンを 1台選択し、[復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Microsoft Hyper-V への復元 ] および [即時復元 ] を選択します。

• [Active Backup for Business] > [仮想マシン ] > [タスク リスト ] で、復元したいバックアップタスクを選択し、[ 復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Microsoft Hyper-V への復元 ] および [ 即時復元 ] を選択します。

注:• ハイパーバイザーが、Synology NAS の iSCSI target にアクセスしてマウントする権限があることを確認してください。システムが Hyper-V への即時復元を実行すると、バックアップ イメージが Synology NAS の一時的な iSCSI target に複製され、ハイパーバイザが iSCSI target をマウントします。

• システムが Hyper-V への即時復元を実行するには、ソース サーバー上の iSCSI Initiator Service を有効にする必要があります。

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52 第 6 章:データ回復

• 復元ウィザードVM と復元ポイントを選択する方法:

復元したい仮想マシンを選択し、それぞれに復元ポイントを選択します。

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53 第 6 章:データ回復

復元モードを選択する方法:

必要に応じて次のいずれかのモードを選択してください。

• 元の場所に復元:このオプションは、選択した仮想マシンを元の名前と設定を維持したまま元の位置に戻すことで、ユーザーによる入力エラーを最小限に減らします。このオプションは、生産現場で即座に元の仮想マシンの登録を解除して置換します。

• 新しい場所に復元するか、異なる設定で復元:このオプションにより復元先および復元された仮想マシンの設定をカスタマイズできます。

復元設定を構成する方法:

• [ 元の場所に復元 ] 選択した場合、復元ウィザードのサマリーページが表示されます。• [ 新しい場所に復元、あるいは異なる設定で復元 ] を選択した場合、名前を指定してフォルダ、hypervisor、およびネットワークを指定して仮想マシンを復元する必要があります。仮想マシンへの即時復元中に行われた変更は、Synology NAS に保存されます。

設定を適用し VM を復元する方法:

サマリー ステップで復元される仮想マシンの情報を確認し、[ 適用 ] をクリックして復元します。その後、[ 復元ステータス ] が自動で表示され、復元の進捗状況をモニターできます。

復元された仮想マシンを即時に実行したい場合は、[ 復元後に VM の電源を自動でオン ] を有効化します。テストの際は、このオプションを選択しないでください。代わりに、競合を避けるため、初期の仮想マシンを生産ネットワークから手動で切断することをお勧めします。

フル VM 復元

フル VM 復元で、ユーザーは VM 全体をバックアップ ファイルから復元し、フル デスク I/O パフォーマンスを得ることができます。このセクションは、フル VM を復元する方法をステップバイステップで説明します。

• はじめる前にフル VM 復元によりユーザーは、プライマリ VM が故障した時に、VM 全体をバックアップ ファイルから最新の状態に復元、あるいは特定の以前の時間点に復元することができます。この復元は時間とリソースを多く使用しますが、フル ディスクの I/O パフォーマンスを得ることができます。

• フル VM 復元ウィザードを起動

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54 第 6 章:データ回復

復元ウィザードを起動し、フル VM 復元を通して VM を一番最近の状態または利用可能ないずれかの復元ポイントに復元するには、以下のいずれかを行ってください。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [Microso f t Hyper-V] の順に進み、復元したい仮想マシンを1 つ選択してから、[ 復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動します。[Microsoft Hyper-V への復元 ] の次に [ 次へ ] をクリックします。[ 仮想マシンの完全復元 ] を選択します。

• [Active Backup for Business] > [仮想マシン ] > [タスク リスト ] で、復元したいバックアップタスクを選択し、[ 復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動します。[Microsoft Hyper-V への復元 ] の次に [ 次へ ] をクリックします。[ 仮想マシンの完全復元 ] を選択します。

• 復元ウィザード:VM と復元ポイントを選択復元したい仮想マシンを選択し、各仮想マシンに対して復元ポイントを選んでください。

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55 第 6 章:データ回復

• 復元ウィザード:復元モードの選択実行する復元モードを選択します。

• 元の場所に復元:選択した仮想マシンを元の場所に、元の名前と設定で復元します。このオプションは、ユーザーの入力エラーを最小限に抑え、生産現場において直ちに元の仮想マシンの登録を解除し、それを置換します。

• 新しい場所に復元するか、異なる設定で復元:このオプションにより復元先および復元された仮想マシンの設定をカスタマイズできます。

• 復元ウィザード:復元設定の構成元の場所に復元を選択した場合は、この手順はスキップできます。

ユーザーが [ 新しい場所に復元、あるいは異なる設定で復元 ] を選択した場合は、名前を指定してから、フォルダ、hypervisor、データストア、復元した仮想マシンを実行するネットワークを選択してください。

• 復元ウィザード:適用して復元タスクの概要ページで、復元された VM の情報を確認し、[ 適用 ] をクリックして開始します。その後、復元の進捗状況をモニターする [ 復元ステータス ] が開きます。

復元された仮想マシンを即時に実行したい場合は、[ 復元後に VM の電源を自動でオン ] を有効化します。テストの際は、このオプションを無効化しておくことをお勧めします。手動で初期の仮想マシンを生産ネットワークから接続解除して、それを隔離された非生産ネットワークに接続し衝突を避けてください。

Synology Virtual Machine Manager (VMM) への即時復元

Active Backup for Business を Synology Virtual Machine Manager (VMM) と統合することで、ユーザーは、災害復旧、ブラウズ / アプリケーション データの復元、およびテスト環境のアップグレードのために代替のソリューションを持つことができます。このセクションは、バックアップされたデバイスを Synology VMM に即時に復元する方法、およびそのタスクを実行するための前提条件についてガイドします。

• はじめる前にSynology Virtual Machine Manager への即時復元では、ネイティブのエクスポート /インポート ツールを活用して、障害復旧、アップグレード テスト、およびアプリケーション データの復元のための代替ソリューションをユーザーに提供します。

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56 第 6 章:データ回復

制限:Synology VMM における即時復元は、DSM 6.2 および Synology VMM 2.3.4 以降でのみサポートされています。Synology VMM の制限に関する詳細は、こちらを参照してください。

• Synology VMM ウィザードの起動バックアップされたデバイスを即時に Synology VMM へ復元することで、以下のいずれかを行うことができます。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [Microsoft Hyper-V] の順に進み、復元したい VM を選択します。[ 復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Synology Virtual Machine Manager (VMM) へ即時の復元 ] を選択します。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] の順に進んで、復元したいバックアップタスクを選択します。[ 復元 ] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Synology Virtual Machine Manager (VMM) へ即時の復元 ] を選択します。

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57 第 6 章:データ回復

• 復元ウィザード:復元ウィザードに従って、次の操作を行ってください。

VM と復元ポイントを選択する方法

Synology VMM 上で即時に復元したい VM と復元ポイントを選択します。

注:各バックアップタスクにおいて 1 台の VM のみが Synology VMM に即時に復元できます。VM を複数選択して、それらを同時に実行することはできません。

VM 設定を構成する方法:

復元したい VM と復元ポイントを選択後、Synology VMM ウィザードが起動して選択された VM の設定を構成します。詳しくは、Synology Virtual Machine Manager を参照してください。

設定を適用して VM を復元する:

設定を構成後、[ 適用 ] をクリックします。VM のバックアップが Synology VMM にインポートされ、VMM コンソールで VM の電源をオンにすることを選択できます。

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58 第 6 章:データ回復

ゲスト OS ファイル (Windows / Linux) 復元

ゲスト OS ファイル復元により、ユーザーは仮想マシン全体の代わりにファイルのみを復元できます。ここでは、Active Backup for Business のインストール時に自動インストールされる Active Backup for Business Portal を使用してゲスト OS ファイルを復元する方法を学習します。

• はじめる前にゲスト ファイル復元により、Microsoft Windows および Linux の VM から個々のファイルまたはフォルダのみを復元できます。ゲスト OS ファイルを復元するには、VMware ツールをインストールする必要があります。Windows / Linux でサポートされるファイルは下記にリストされています。

• Windows:NTFS、FAT32

• Linux:NTFS、FAT32、ext3、ext4

• ゲスト ファイル復元ポータルを起動• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [Microsoft Hyper-V] の順に進み、復元したい VM を 1 つ選択し、[ 復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動し、[Active Backup for Business Portal] を開きします。

• [Active Backup for Business] > [ 仮想マシン ] > [ タスク リスト ] の順に進み、復元したいバックアップタスクを選択し、[ 復元 ] をクリックして、復元ウィザードを起動し、[Active Backup for Business Portal] を開きします。

物理サーバー データの復元物理サーバーのバックアップはバックアップ済みデータを復元するためにさまざまな方法をサポートします。

• VMware への復元:• 即時復元:この方法は、デバイスのバックアップ イメージを VMware の仮想マシンに変換します。圧縮後、重複排除された物理サーバーのバックアップ ファイルから VMware の仮想マシンを直接再起動してダウンタイムを最小化します。

• 仮想マシン完全復元:この方法は、デバイスのバックアップ イメージのフォーマットを VMware の仮想マシンに変換します。最新のステータスまたは以前のいずれかの時点に復元できます。この方法は時間とシステム リソースを多く使用しますが、完全なディスクの I/O パフォーマンスを提供します。

• Hyper-V への復元:• 即時復元:この方法は、デバイスのバックアップ イメージを Hyper-V の仮想マシンに変換します。圧縮後、重複排除された物理サーバーのバックアップ ファイルから Hyper-V の仮想マシンを直接再起動してダウンタイムを最小化します。

• 仮想マシン完全復元:この方法は、デバイスのバックアップ イメージを Hyper-V の仮想マシンに変換します。最新のステータスまたは以前のいずれかの時点に復元できます。この方法は時間とシステム リソースを多く使用しますが、完全なディスクの I/O パフォーマンスを提供します。

• Synology Virtual Machine Manager (VMM) への即時復元:ダウンタイムの許容範囲が制限されている緊急の場合、物理サーバーのバックアップ イメージを Synology Virtual Machine Manager (VMM) にマウントし、電源を入れ、ビジネスを継続することができます。Virtual Machine Manager に物理サーバーのバックアップ イメージをマウントするには、Virtual Machine Manager を同じ DSM にインストールする必要があります。

• 細かい復元 ( ファイル / フォルダ レベル l):物理サーバー バックアップの復元は、Active Backup for Business Portal を使用した細かい復元 ( ファイル、フォルダ レベル ) に対応しています。Admins はタスク作成中とタスク編集中に復元権限を委任できます。詳しくは、ヘルプ記事 Active Backup for Business Portal。

• ベアメタルの復元:ベアメタルの復元は、リカバリ メディアにより可能です。デバイス全体またはバックアップされたボリュームを復元するには、あらかじめ回復メディアを作成しておいてください。Active Backup for Business Recovery Media Creator を使用して自動的にメディアを作成する、またはカスタマイズしてメディアを作成する方法についてはn、この作成ガイド を参照してください。Synology Active Backup Recovery Media Creator は、ダウンロード センターからダウンロードできます。

注:• 物理サーバーのバックアップタスクは admin、管理者グループ、および割り当て済みアカウントのみが復元できます。この設定は、Active Backup for Business 上で常に調整可能です。

• 現在 Active Backup for Business は 4Kn ディスクによる物理サーバーのバックアップをサポートしていません。

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59 第 6 章:データ回復

パーソナル コンピュータ データの復元• 細かい復元 ( ファイル / フォルダ レベル l):パーソナル コンピュータ バックアップの復元は、Active Backup

for Business Portal を使用した細かい復元 ( ファイル、フォルダ レベル ) に対応しています。管理者は、DSM コントロール パネルを使用して、各エンド ユーザーに復元のアクセス許可を委任できます。詳しくは、ヘルプ記事 Active Backup for Business Portal。

• ベアメタルの復元:ベアメタルの復元は、リカバリ メディアにより可能です。デバイス全体またはバックアップされたボリュームを復元するには、あらかじめ回復メディアを作成しておいてください。Active Backup for Business Recovery Media Creator を使用して自動的にメディアを作成する、またはカスタマイズしてメディアを作成する方法についてはn、この作成ガイド を参照してください。Synology Active Backup Recovery Media Creator は、ダウンロード センターからダウンロードできます。デバイス全体の復元に関する詳細は、こちらを参照してください。

ファイル サーバー データの復元ファイル サーバーバックアップでは、バックアップデータを復元するための詳細な復元 ( ファイルレベル ) がサポートされています。

バックアップタスクを復元する:

1 復元するタスクを選択し、[復元 ] をクリックします。

2 ご希望の復元方法を選択してください。

• カスタム ロケーション - 上書き• カスタム ロケーション - スキップ• オリジナル ロケーション - 上書き• オリジナル ロケーション - スキップ

3 復元するフォルダまたはファイルを選択し、[ 次へ ] をクリックします。

4 カスタム場所に復元したい場合は、データを復元する先のフォルダを選択して [ 次へ ] を選択してください。

5 設定をチェックし、[復元 ] をクリックして復元を開始します。

注:Microsoft SQL または Exchange サーバーをバックアップして復元する方法の詳細は、以下のチュートリアルを参照してください。• Microsoft SQL サーバーの場合• Microsoft Exchange サーバーの場合

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60 第 7 章:レポート

バックアップタスクの統計の表示ストレージ状態

[Active Backup for Business] > [ ストレージ ] で、少なくとも 1 つのバックアップタスクがあるときに、それぞれの共有フォルダのステータスとストレージの使用状況をモニターできます。このページの共有フォルダを再リンクして、Active Backup for Business の既存のデータとタスク設定を取得することもできます。詳しくは、第 3 章のこのセクションを参照してください。

各共有フォルダのステータスおよびスタートの使用法状況を見る方法:

[ ストレージ ] をクリックします。各共有フォルダの以下の情報が表示されます。

• 実行中のタスク:実行中のバックアップタスクがあるかどうか。• デバイス数:この共有フォルダでバックアップされているデバイスの数。• グローバル重複除去率:元のソース データ サイズを実際に保存されたデータ サイズで割ることで計算された数字。例えば、元のソース データが 100GB でディスクにもそれが書き込まれている場合で、80GB のデータのみが複製後に Synology NAS に保存されている場合。複製率は 100GB / 80GB = 1.25x になります。CBT での 2 回目のバックアップでは、全体のデータ サイズが再度追加されるのではなく、変更されたデータのみが追加されます。変更されたデータの転送サイズが 10GB で 5GB のデータが 2 回目のバックアップで Synology NAS に保存されている場合、複製率は (100+10) / (80+5) = 1.29x になります。

アクティビティ

Active Backup for Business に関するすべてのイベントの中で、より良い管理と容易な管理を実現するため、Active Backup for Business は、[アクティビティ ]タブで、アクティビティ ログ、アクティビティの詳細、および日単位、週単位、月単位、年次レポートを含む、イベントの詳しい情報を管理者に提供しています。

[アクティビティ ] タブのログインにアクセスするには、以下のいずれかを行ってください。

1 [ アクティビティ ] タブをクリックして、ログにアクセスします。

2 [ 概要 ] タブで、カレンダーから具体的な日にちをクリックして、ログにアクセスします。

3 [ 概要 ] タブで、[ログ ] セクションの右上隅にある をクリックして、ログにアクセスします。

実行中のイベントは、[ 概要 ] タブの [ 実行中アクティビティ ] セクションおよびタスク モニターにしか表示され

レポート 7章節

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61 第 7 章:レポート

ません。

• ログこのバックアップ サーバーで起きたすべてのイベントがこのタブにリストされます。

下記はログ リストで見ることができるイベントの詳細です。

• ログ タイプ:ログは以下の 3 タイプにカテゴリ化されます。

• 情報:タスクが適切にかつ成功して行われると、それは情報ログとして記録されます。• 警告:タスクが部分的に成功した場合、またはキャンセルされた場合、それは警告ログとして記録されます。通常、これはファイル サーバーと VM のバックアップに発生します。

• エラー:タスクが完全に失敗した場合、ログはエラー ログとしてカテゴリ化されます。トラブルシューティングの詳細については、 をクリックすることをお勧めします。よくあるエラーは、破損したソース ディスク、NAS の不十分なスペースなどです。

• ログの時間:タスクが完了、失敗、または取り消された時刻は、ログの時間に記録されます。

• ログの説明:特定のタスクに何が起きたのたかに関して即時の理解ができるよう、各イベントが短い説明にまとめられます。詳細情報は、説明にあるタスクの名前をクリックしてタスクを表示してください。

ログのタスク履歴に進む方法:

ログの右側にあるアイコンをクリックすると、バックアップ期間と転送サイズを含むタスク履歴が参照用に表示されます。

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62 第 7 章:レポート

ログの保持規則を設定する方法:

1 [ 設定 ] をクリックします。

2 オプションにチェックを入れない場合、このログをバックアップ サーバーに永久に保持できます。あるいは以下のいずれかを行って、ログの保持規則を設定できます。

• [ ログの数が次の値より大きい ] の横にあるチェックボックスをオンにし、サーバー上のログが指定された量を超える場合にログを削除する数を設定します。100 万、300 万、500 万、または 1000 万。

• [ 次の日付より前に作成されたログ ] の横にあるチェックボックスをオンにし、保存する必要がなくなった古いログを消去する時間を設定します。

3 [OK] をクリックして、保持ルールを適用します。

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63 第 7 章:レポート

すべてのログを削除する:

1 [ 設定 ] をクリックします。

2 サーバー上でログを保持する必要がない場合は、[ すべてのログを削除 ] をクリックし、操作を確定します。

• タスク履歴[ タスク履歴 ] タブで、実行した各タスクの詳細情報を表示できます。

実行されたタスクの詳細を表示するには、以下のいずれかを行います。

• 表示するタスクをクリックし、[ 情報 ] をクリックします。• 表示したいタスクをダブルクリックします。

参照用の情報ウィンドウが開きます。

情報ウィンドウで、以下の詳細を見ることができます。

• 期間:タスクに費やした時間。• 転送サイズ:転送したデータのサイズ。• ログ リスト:タスク実行時のすべてのイベント。ログにマウスを移動すると、ログの説明全体を表示できます。

ファイル サーバーのバックアップタスクの場合、追加のインジケータが、正常に処理された、部分的に処理された、または処理できなかったファイル数を表示します。

VM のバックアップタスクの場合、追加のインジケータが、正常に処理された、部分的に処理された、または処理できなかった VM 数を表示します。

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64 第 7 章:レポート

速度と使用量のレートをチェックする方法:

バックアップ速度や使用率などのバックアップパフォーマンスの概要もログリストに記録されます。

1 バックアップ速度と使用量のレートを記録したログ エントリを検索します。それは、バックアップ完了の発表がある前の最後のログに記録されています。

2 ログの上でマウスを動かして、ログのエントリ全体を表示します。

• 平均バックアップ速度:1 秒あたりの転送サイズ。• 使用量のレート:

• スナップショットの取得:期間全体でスナップショットの取得に費やされた時間の割合。• ソース ディスクの読み取り:期間全体でソース ディスクの読み取りに費やされた時間の割合。• データ転送:期間全体でデータの転送に費やされた時間の割合。• データ重複除去:期間全体でデータの重複除去に費やされた時間の割合。• ファイルへの書き込み:期間全体でファイルへの書き込みに費やされた時間の割合。

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65 第 7 章:レポート

復元ステータスの表示[Active Backup for Business] > [ 復元ステータス ] で、復元タスクの進行状況を監視したり、復元タスクをキャンセルしたり、仮想マシンを移行したりできます。

復元タスクの詳細

復元タスクを選択し、[ 詳細 ] をクリックすると、タスクの詳細を取得できます。

• ステータス / 処理中のファイル:タスクと復元されるファイルの復元の進行状況• ソース:データの復元元• 復元バージョン:タスクの復元後の復旧ポイント• 実行先:デバイスが実行される場所• 実行時間:復元の開始時間• 転送サイズ:復元したデータのサイズ• 時間:復元に費やした時間

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66 第 7 章:レポート

VM を移行

復元タスクを選択し、[VM を移行 ] をクリックして、[VMware への即時復元 ] を実行します。

[VM を移行 ] をクリックした後、ユーザーは、[VMware への即時復元 ] を実行中のすべての変更を保存するデータストアを選択する必要があります。

VM 移行はネイティブ VMware vCenter 移行メカニズム、vMotion、および Storage vMotion を利用するので、vMotion と Storage vMotion へのサポートを持つ適格の VMware vSphere ライセンスのみが VM 移行を実行できる、ということにご注意ください。VMware vSphere ライセンスが vMotion and Storage vMotion のサポートを提供していない場合、あるいは VM を 1 つのスタンドアローン ESX(i) ホストから別のものに移行する必要がある場合、VMware vCenter 移行方法は使用できません。そして、VM の移行は無効化されます。

復元タスクのキャンセル

復元タスクを選択し、[ キャンセル ] をクリックすると、復元を停止できます。

[ キャンセル ] をクリックした後は、[VMware への即時復元 ] を実行中に行われた変更はすべて破棄されます。ユーザーは、それぞれの復元されたタスクの最後のバックアップ バージョンのみを保持できます。

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67 第 7 章:レポート

レポートの作成詳細で調整可能なレポートは、バックアップ パフォーマンスに関する Active Backup for Business for IT の admin のルーチン モニターでサポートされています。このレポートには、[概要 ] タブのほぼすべての情報が含まれます。IT 管理者は、[ レポート ] でスケジュールを設定することで、毎日、毎週、毎月、毎年などのレポートを作成できます。

作成したすべてのレポートは、[ レポート ] タブに一覧表示されます。生成された各レポートエントリの最後にある [ レポートを開く ] をクリックすると、いつでもレポートを表示できます。

注:当日より早く終了するレポートの作成はサポートされていません。

即座にレポートを作成する:

1 [ レポート作成 ] をクリックします。

2 レポートのタイプを毎日、毎週、毎月、毎年のいずれかから選択します。

• 毎日:日次レポートは過去 23 時間のデータを表示します。例えば、日次レポートが 7 月 22 日の 16:30 に作成された場合、7 月 21 日の 17:00 からのデータを表示します。

• 毎週:週次レポートは過去 7 日間のデータを表示します。例えば、週次レポートが 7 月 22 日の 16:30 に作成された場合、7 月 16 日の 00:00 からのデータを表示します。

• 毎月:月次レポートは過去 31 日間のデータを表示します。例えば、週次レポートが 7 月 22 日の 16:30 に作成された場合、7 月 22 日の 00:00 からのデータを表示します。

• 毎年:年次レポートは過去 12 か月間のデータを表示します。例えば、年次レポートが 2018 年 7 月 22 日の 16:30 から作成されている場合、2017 年 8 月 1 日の 00:00 からのデータを表示します。

3 レポートをメールボックスに送信してもらいたい場合は、空欄にメール アドレスを記入してください。

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68 第 7 章:レポート

スケジュール別にレポートを作成する方法:

1 [ 予約 ] をクリックします。

2 [ スケジュールに基づいてレポートを生成する ] の横にあるチェックボックスをオンにします。

3 スケジュール済みのレポート設定を構成します。

4 レポートをメールボックスに送信してもらいたい場合は、空欄にメール アドレスを記入してください。

注:1 つのレポートのみがスケジュールにサポートされ、指定の電子メール アドレスに送付されます。