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Yoshie MUNAKATA デジタル・エコノミー時代の新しいビジネス創造の思考法 Dooms Day Bookの考察 October 17 th , 2019

Dooms Day Bookの考察Also sprach Zarathustra, 1885 ) 調達 製造 販売 利用 廃棄 従来の「一方通行型経済モデル」 長くて遅い事業サイクル 「モノ」の生産が生活向上に必要だった

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  • Yoshie MUNAKATA

    デジタル・エコノミー時代の新しいビジネス創造の思考法Dooms Day Bookの考察

    October 17th, 2019

  • 人類の経験した過去の情報工学上の技術的特異点は?

  • 950年前のビッグデータ活用

  • ノルマンディー公 ギヨーム2世Guillaume II(1035~1087)

    イングランド王 ウィリアム1世William I(1066~1087)

    1066年へスティングの戦い(ハロルド2世の死)征服王 ウィリアム

  • 北方からのバイキングの脅威に対応するため征服したイングランドの兵力を把握する必要があった

  • Dooms Day Book

    ビッグ・データ

    大事な3つのポイント

  • ビッグ・データの重要ポイント

    Dooms Day Book ビッグ・データ

    調査 データ 事実

    文書の表記法 フレームワーク 分析・表記法

    審判 価値の抽出 アルゴリズム

  • データの真偽• 責任の範囲でデータが違う• 関係性でデータが違う• 権力によってデータが違う

    視点・視座・視野が異なるとデータの意味づけが変わる

    データの問題点

  • アルゴリズム:データからの価値の抽出

    どのように事実を認識して欲しいか伝えたい物語

    推奨エンジン➡“おなじみ”の提案AIのやる仕事ではない!

    感動・喜び(Delight)の構築

  • Dooms Day Bookのもたらしたもの

    英国の生活様式・文化を構築• 土地所有の意識・権利• 登記の概念の構築• 裁判所の構築• 税制の確立、など

    ヨーロッパの封建制度の確立

  • ビッグ・データの価値方程式

    ビッグ= 事実 + 分析・表記法 + アルゴリズムデータ

    データ+ フレームワーク + 価値の抽出

    人の歴史・物語・意味づけ 個人の主観

  • ビッグ・データが価値を持つのは…

    • 「何のために」の目的意識• 個人の主観・直感から始まる感動・喜び(delight)のアルゴリズム

    • 論理的な思考より、直感的な思考で、新しい価値の抽出をする

  • なぜ、いま主観・直感による思考法がデジタル・エコノミー時代に必要なのか?

  • 従来の資本主義に支えられた社会が変換点を迎えている

  • 現在の産業資本主義社会は、17世紀から始まった

  • 『理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法の話(方法序説)』1637年公刊

    知覚世界を主観と客観とに明瞭に分け、同時に数学的・物理学的なモノの見方を基礎づけた。

    ルネ・デカルト René Descartes(1596年3月31日- 1650年2月11日)近代合理主義哲学の祖

  • 産業革命の時代

    1705年蒸気機関1709年製鉄法1764年紡績機1807年蒸気船1825年鉄道開通ストックトン・アンド・ダーリントン鉄道

  • フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェFriedrich Wilhelm Nietzsche(1844年10月15日 - 1900年8月25日)ドイツの哲学者、古典文献学者。現代では実存主義の代表的な思想家。積極的ニヒリズム

    「神は死んだ (Gott ist tot!)」キリスト教信仰による絶対的な視点は存在しない

    「ツァラトゥストラはこう言った」(Also sprach Zarathustra, 1885)

  • 調達 製造 販売 利用 廃棄

    従来の「一方通行型経済モデル」

    長くて遅い事業サイクル

  • 「モノ」の生産が生活向上に必要だった

    現代は「モノ」があふれる時代

  • Volatility (変動性)Uncertainty (不確実性)Complexity (複雑性)Ambiguity (曖昧性)

    外部環境の変化例➤ BrexitやTrump現象➤ 保護主義的な動きの台頭➤ 先進国国内での格差➤ AI、IOT等のテクノロジー➤ 知識のデジタル化➤ ミレニアル(Y)世代の影響

    内部環境の変化例➤ 人手不足による業務量の増➤ 働き方改革➤ 女性・外国人リーダー➤ 不確実なキャリアと不安➤ テクノロジーによる代替不安➤ 企業の不安定性

    皆さんのお客様も大きな変化の中で課題を抱えている

  • 今までは、顧客の要求に応える事業

    これからは、

    顧客の事業創造・事業拡大に貢献する事業

  • 企業の存続

    • 1970年米国売上高上位500社のうち、1983年に30%が倒産・解散・他社に合併。

    • 多国籍企業・大企業の平均寿命 40年• 中小企業 10年• 新興企業の40% 10年以内• 日本・ヨーロッパの企業の平均寿命 12.5年

    なぜ?出典: アリー・デ・グース「企業生命力」堀出一郎訳(日経BP社 2002年)

  • 過去の成功体験により、学習が止ってしまう!

  • 技術や知識は、急速に陳腐化する!過去の成功体験が成長を止める!

    継続した成長のためには、常にUnlearnして新たな学習を継続すること

    個人の能力の限界をチームで補完し、戦える組織をつくる

  • iPhoneのイノベーションは止まった…

    デザイン思考・課題解決型の限界

  • デザイン思考 アート思考問題の解決 問題の提起明確な答えを出す 明確な答えが無い

    VUCAの時代には、明確な答えがない問題が多い!

  • 経営にサイエンスをもたらしたのは?

  • 経験・感・度胸の経営コンサルの課題

    グレイ・ヘアー・コンサルティング(Gray Hair Consulting)

  • 経営にサイエンスを!

    ファクト・ベースト・コンサルティング(Fact Based Consulting)

  • しかし、

    時代が変わった・市場が変わった

    論理的・理性的な情報処理スキルの限界

  • 方程式がわかれば、誰がやっても答えは同じ

    環境条件が同じなら、スピードアップ可能!

    経営者はいらない!人工知能で代替できる!

  • 2人の学者の見解は…

  • ヘンリー・ミンツバーグDr. Henry Mintzberg カナダのマギル大学教授

    Art・Science・Craft

  • ヘンリー・ミンツバーグのマネジメント・モデルArt(Plan・CEO)

    直感• 組織の創造性・ビジョンの創造• 「帰納」個別の現象から抽象概念へ

    Science(Check・CFO)分析

    • 体系的な分析・評価• 「演繹」抽象概念を積み重ねて個別の状況へ適用する

    Craft(Do・COO)経験

    • 知識・経験をもとにビジョンを現実化する実行力

    • 「帰納」と「演繹」をつないで現実的な検証をする

    参考:「Manager not MBA」

    ダイアログを通した組織の創造性とビジョンの創造

  • ネリ・オックスマンDr. Neri OxmanMIT Media Lab.

    Krebs Cycle of Creativity創造性を生み出すサイクル

    Krebs Cycle:1937年にドイツの科学者Hans Krebsが発見した生物が代謝するための生化学反応。

  • Krebs Cycle:Neri OxmanMIT Media Lab, 2018

    課題の認知 Information(Why)

    課題の解決 Utility(How)

    活動・創造Behavior

    分析・活用Knowledge

    アート サイエンス

    エンジニアリングデザイン

    時代やパラダイムを進化させるのはアートの役割

  • 最終的に頼れるのは、個人の美意識

    グローバル企業の幹部候補生は「アート」や「哲学」を学んでいる。

  • 「そもそも何をしたいのか?」「この世界をどのように変えたいのか?」

    ビジョンに基づいて意思決定することが必要

    経営者の直感・感性・美意識に基づいた意思決定が必要になる

  • Name: Yoshie MunakataAddress: 2-25-14, Iwado-Minami, Komae-shi, Tokyo, 201-0005 JAPANCellphone: 080-2036-7975Mail address: [email protected]

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